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![]() | 【独】 被虐 メイジところでニエカワくん殺さなくても死にそうなんやけど セナハラなんかした? 干しアユミさんですよした? いや、オレが苦しい時助けてあげるってロールしたから 苦しむロールしてくれてんのかも……さすがことりかも…… (-212) 2021/07/04(Sun) 5:29:05 |
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![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「……………」 「…………………ああ、」 ふいに、手が離れた。 メイジは、おもむろに小さな包みを取り出す。 中身は、粉薬。あなたにはいつもの薬に見えるのだろうか。 「さっき、セナさんとすれ違って…… これ、飲ませてくれ……って、頼まれてたんだ」 ところどころ、言葉が、詰まる。 「きっと、これを飲めば──」 声が、震える。 「苦しくなくなるよ」 つとめて、優しい友達を演じる。 「飲める?」と薬を差し出す。中身は、睡眠薬だ。 飲めないと言っても、きっと、飲ませる。 メイジは、もう後には引けなかった。 (-225) 2021/07/04(Sun) 12:37:11 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワあなたが薬を飲み終わるまで、真っすぐ見つめていた。 伸ばしかけた手に、密かに拳をつくる。 ごめんと謝るあなたに、ぶんぶんと首を横に振る。 「君は何も悪くないよ」 ここに悪がいるとするならきっと、自分だ。 「だから、謝らなくていいんだ」 薬が効くまでまだ時間はある。 その間に何が話せるだろうか。 「なんか、楽しい話しよっか。 一緒にトーキョー言ったら何するかとか!」 メイジは、笑った。 (-229) 2021/07/04(Sun) 14:15:35 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク灯りをともしても、部屋は薄暗い気がした。 ぴょんと病室のベッドの上に乗り、膝を抱える。 ぼんやりと照らされた缶詰を首を傾げて眺めた。 「……お医者さまに話しちゃだめな薬って あぶない薬なんじゃないの?」 その言葉は、知恵があるから出たものではなかった。 メイジは田舎で生まれ育ったが、数年、都会に出ている。 しかし稼ぐことに忙しくて、他人よりは知らないことが多い。 その効能を、メイジは黙って聞いていた。 どうやら、万能薬でも、妖しい術でも どちらでもないことは、理解ができた。 「ああ、でも。それずっと飲んでたら どんなに苦しいことがあっても辛くても 大丈夫になれるってことだよね」 いいかもね、と。薄く笑う。 「おじさんってそういうのたくさん売ってるの?」 (-230) 2021/07/04(Sun) 14:40:18 |
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![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「……うん、」 「…………うん。そうだね」 「きっと、できるよ。約束だ」 あなたの口から語られる『夢』にメイジはただただ頷く。 晴れた日の空に、豊かな都会に、想いを馳せる。 きっと"友達"とはそういうものだ。 それが叶う筈のない未来の話だろうとも。 思えば、メイジは友達に嘘ばかりついていた。 本当はなりたかった駄菓子屋でもなんでもなくて この怪我のことだって言えなかった、そして今だって。 このわずかな時の中、いい友達でいれただろうか。 → (-238) 2021/07/04(Sun) 17:52:19 |
![]() | 【秘】 加虐 メイジ → 発熱 ニエカワ──んなワケあるか。 今から、その友達を殺して、きっと、喰うというのに。 ──あなたが姉のように慕う先生のように。 「───……して」 「どうして、オレが……」 まん丸に見開かれた目が、瞼を閉じたあなたを見つめる。 「こんなことしなくちゃ、いけないんだろう」 迷子の子供のようにぽつりと、つぶやいた。 その声には感情の色はない。 ゆらりとあなたの首へと手を伸ばす。 はやく、楽にしてあげよう。 冷たい手が、掴んで、──わずかに、力が込められる。 あなたの熱が、鼓動が伝わる。まだ、生きている。 きっとこの先、もっと自分は人を殺める。 そうしなければ生きられないからだ。 その姿を友達に見られたくはなかったし。 これ以上、長く、苦しめたくもなかった。 ただの自分勝手な都合だった。 → (-239) 2021/07/04(Sun) 17:59:13 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ首を絞めていた手は、すぐに力なくずるずると落ちて あなたの肩を縋るように掴んだ。震えていた。 俯いて、今にも消え入りそうな声を絞り出す。 「…………ごめんなさい」 自分で選んだことなのに、行き場のない感情が心を支配していた。うつろな目で、しばらく、あなたの顔を上げる。 やがてメイジは、立ち上がった。 ──共犯者の足音が近づいてくる。 (-240) 2021/07/04(Sun) 18:03:16 |
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メイジは、呟いた「おやすみ」 (a23) 2021/07/04(Sun) 18:10:45 |
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![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロクつらつらと語られる薬の説明をぼんやりと聞く。 時々へえと相槌を打つが、全部は頭に入ってなさそうだった。 高く売れて、まだ医師に認められてない薬という解釈をした。 「……そっか。どんな薬でも同じか。 オレってそんな薬いりそうなくらい辛そうに見えた? 買ってくれるなら誰でもいいのかな」 こんな有様だし、仕方ないかなと包帯を巻かれた腕を見る。 「でも、運が良ければか」 すこしだけ、思案する。 嵐も止まない、閉鎖的な、いつ何が起こるかもわからない そんな状況で用法容量を守れるともかぎらない。 「……あはは、おもしろいね。取引しよっか! お代はなにがいい? おはじきやる?」 けれど、メイジはそれに手を伸ばした。 お金は持っていない。でもそれは想定しているのだろうと そう尋ねた。 (-246) 2021/07/04(Sun) 20:25:21 |
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(a24) 2021/07/04(Sun) 20:34:46 |
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