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【人】 2年生 松本志信─書き換えられた未来─ [津崎くんがイギリスにいって>>344 暫くしてから 掃除ついでに自分の荷物も改めて片付けていた。 引っ越しの荷物の中に、少し古ぼけたおもちゃがはいっていて その緑色のペン型ボイスレコーダー>>6:107 は、小さい頃使っていた覚えがあった。 早くに亡くした両親が買ってくれたもので 色字共感覚のことを気にして、録音できるおもちゃを選んでくれていたらしい。 再生のボタンを押す。 玩具はもう壊れていて、正しく音を再生することはなかったけど 「ありがとうな。」 ノイズに塗れた誰のものかわからない音声でも、その部分だけは何とか聞き取れた。 ある晴れた日の午後。 そいつをペン立てに片付けると背伸びを一つして すっかり慣れたように合鍵を持ち、マンションを後にした。] (418) 2022/09/19(Mon) 23:33:01 |
【人】 2年生 松本志信[自転車に乗って颯爽と風を切り、街を行き交う人々とすれ違う。 毎日見る光景は、あの日を境に変化があった。 世界は色褪せたものだと思い込んでいたのに 今はこんなにも、鮮やかに見える。 気持ち一つで変わるものだと、自嘲さえ毀れる。 あんなに単調だったのに、今は目まぐるしい。 煙草はやめて数カ月たったし。 部屋を掃除するなんてのも定期的にやってるし。 切り刻む事しか知らなかった包丁さばきも ちゃんと切り方を覚えるくらいにはなったから、成長してるんだろうと思う。 レシピ本も数ページなら読めるようにはなった。 そんなことをいちいち子供みたいに誰かに報告なんてしないけど イギリスの時間に合わせて、夜津崎くんが寝る前にメールを打つのは毎日続けてる。] (420) 2022/09/19(Mon) 23:33:41 |
【人】 2年生 松本志信[信号が赤になり、自転車を止めて足をつく。] ………、…? [心の端を突くような、既視感があった。 一匹の猫が走っていく。 赤信号の道路めがけて、車が往来する中に。 思うよりも先に身体が動いていた。 自転車を投げ捨てて、車道に飛び込んでいく猫を追いかけて。 飛び降りるのも怖いと思ってた俺が、だぜ?] (421) 2022/09/19(Mon) 23:34:07 |
【人】 2年生 松本志信[死ぬのってあっけないんだなぁって思った。 痛いとか苦しいとか怖いとか、そういうの感じる暇もなくて。 おもいきり車にぶつかった俺の身体は天使みたいに宙を舞って 道路に落ちた後、どんどん真っ赤に染まっていった。 その熱が自分の皮膚に伝わっていって あの時屋上で抱き締めた、津崎くんのことを思いだしてた。 ああ、俺が死んだら泣いてくれるのかな。 悲しいって言ってくれんのかな。 寂しいって思ってくれんのかな。 ごめんね、ってそればっかりが頭を占拠して──] (422) 2022/09/19(Mon) 23:34:55 |
【人】 2年生 松本志信 「 ──!!!!」 [引っ張られた、気がした。 猫を腕に抱えて道路に転がった、けど車に撥ねられることはなくて。 かわりに俺は擦り傷と切り傷に塗れることにはなったが 幸い、どこも対した怪我じゃない。 歩道の端に座り込んで、上がった息を繰り返し ばかみてぇにうるさい心臓を何とか落ち着けようと。 死ぬんじゃないかと思った。 実際きっと本当は死ぬはずだった。 ]……、…はは。 [死ぬのが怖いと思った。 生きていたいと、思った。 書き換えられたこの未来を 一緒に歩みたい人の貌が浮かんで、目の奥が熱くなった。] (423) 2022/09/19(Mon) 23:36:07 |
【人】 2年生 松本志信[今、向こうは何時だろう。 わからないけどたまには遠慮せずに送ってみよう。 つかまえた猫と、ボロボロの写真。 ちょっと心配させるかも知んねぇけど。 遠い国の愛しい人のスマホが、震える**] (424) 2022/09/19(Mon) 23:37:00 |
【秘】 2年生 松本志信 → 3年生 津崎 徹太From:松本 志信 To:津崎 徹太 Title:ひろった ------------------------------ こいつかってもいい? さびしいから、あとででんわするね。 (-1343) 2022/09/19(Mon) 23:37:37 |
【独】 2年生 松本志信/* みんなとの交流と、津崎くんのおかげで書き換わった未来。 大事にしていきたいね。 わんわん泣く津崎くんかわいいね空港でもずっとはぐはぐしちゃうよ俺は!!!! (-1345) 2022/09/19(Mon) 23:39:23 |
【独】 2年生 松本志信/* お手紙も書きたかったけど間に合わないようえええん。 松本はぐぎぐぎしながら「約束、ちゃんと守れよ」って感じのお手紙を書く気がするな、おたきあげよろしくねッッ!!! (-1346) 2022/09/19(Mon) 23:41:58 |
【秘】 2年生 松本志信 → 3年生 津崎 徹太>>-1278 [抵抗の言葉が、どのタイミングでか変わっていく。 絞り出した甘い声が先を促すから、つけるべきものは苦戦しながらも付けて しつこいくらいに柔らかくほぐしたそこに、自身を埋めていく。 全部はじめての経験で、熱と快感に自制がきかなくなりそうで それでも何とか、壊さないように包み込みように 自分より線の細い身体を、愛しくただただ抱いた。] つ、さ…、くん…ッ…! [涙がこぼれるなら何度でも指で優しく拭ったし 言葉があふれるなら何度でも甘い口付けを交わした。 繋がって、体温は溶けて交わりそうなのに 愛しさが溢れる度に切なくなる、そんな心地がして。 はじめてなのに一回じゃ済ませられなかったのは それだけ気持ちが溢れすぎたからって、許してほしい。 “初めて”のその日は、いつになっても忘れない。 離れていても、暫く会えなくなっても]** (-1355) 2022/09/19(Mon) 23:53:26 |
【人】 2年生 松本志信[電話がかかってきたのは、あの夢みたいに晴れた遅い夏の日で。 綺麗な青空が広がる、風の穏やかな日だった。 突然かかってきたものだったから驚いたけど。 丁度、そろそろオムライスもマシなものが作れるようになってきてて 今度の電話でそんな話でもしようかな、って思ってたところだったから。 泣き虫な彼の報告に、柔らかく微笑んで] (442) 2022/09/19(Mon) 23:59:56 |
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