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人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ

「ナツメさんこんばんは!
 今回は希望も取っているみたいだし手早く運びましょうか!」

カフェにて。
初日と同じようにポットを盆にのせて運びます。
(-0) 2022/03/07(Mon) 22:17:04

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ

「はい、時間までに運んじゃいましょう」

 こんばんは、と挨拶を返して。
 希望があったもの、適当に見繕ったもの。
 あれこれと用意しながら、初日と同じような質問。

「ハナサキさんは何にしますか?」
(-1) 2022/03/07(Mon) 22:44:20

【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ

「えっと」

いつものコーヒーにしようかと言いかけて。

「実は医務室に行こうと思って差し入れを用意したんですけど」

手には大きくない紙袋。
中には一口大のカステラ達。
フカワさんがお詫びにくれた花のかたちと同じもの。
……なんとなく顔を合わせ難くて持て余していました。


「これに合う飲み物、とか。一緒にどうですか?」
(-2) 2022/03/07(Mon) 22:58:36

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ

>>5:-328 #ブランコ

「メイサイさんと出掛けてたんですか。
 それならよかった」

「あ、いや邪魔しましたか」

「すみません……あの」

「帰ってからたくさん時間とってください」

申し訳ないと感じたのは一瞬だけ、そのあとは女の子とのブランコを楽しむ時間。
楽しく明るい話でなくとも、俺にとっては充実した時間。

「俺、クーデターでも起きない限り、ここにいる時間も外に出たあとの時間も……どちらも有限で、思ったよりも変わらないなあと思いましたから。

 それこそ、場合によっては生き急ぐのも悪くないかと、……自分勝手ですよ、だれしも」

いい、暇潰しだった。
(-6) 2022/03/08(Tue) 13:59:08

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ

>>5:-328 >>5:-329 #ブランコ

「怪我するかしないか、賭けてみますか?」

「俺は……俺なら転けますが、君なら上手く行くと思いますよ」

運がないんですよ、酷く。
ずっとないんです、残念ながら。

運が悪いと自覚することなくここまで来ました。

背中を押して、一歩さがって。
君を空に近づけながら、背を押す手をもう一度だけじっくりと見た。

「俺は、やらないで終わる後悔は、
 ここでしないと決めたので。

 現実で出来ないこと勧める、悪いお兄さんです」
(-7) 2022/03/08(Tue) 14:01:33

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


「わ、かわいい……もらっていいんですか?」

 そう、嬉しそうに確認した少女は、
 何があうかな……と考えるそぶりを見せる。

「……うーん……あ。
 ぎゅうにゅ――――」

 
お知らせします。必要提供数を上回りました為────…… >>n2


 突然に差し挟まった、アナウンス。
 少女は口を開いたまま、二、三度まばたく。
 沈黙の末に、いまの、と夢の中のような、浮ついた言葉。

「…………!
 ハナサキさん、今の……!」

 そう言いながら、手に持ったものは手放していた。
 ぎゅぅっ、と。
 あなたの小さなからだを抱きしめる。
 ごとん、床に落ちたペットボトルの音。

「…………よかった……」


 あなたの耳元、ちいさな声がした。
 ……しばらくののち、抱きしめる腕を解いて。
 みんな集まってるかな、と照れ隠しのように同じ声が言う。
(-33) 2022/03/09(Wed) 17:53:35

【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ


「……め、」

 メイサイくんとは言ってない……!
 なんて言葉、すんでのところで押しとどめて。
 顔が火照るのが分かって、振り向けないことにひっそり感謝したりしなかったり。

 それから、悪いお兄さんの返事。
 ぐん、と背中を押す手と、近くなる空。

「あはは、じゃあ……跳んじゃお、かなっ――」

 軽やかな笑い声がそう言って。
 いちばん雲に近づいたとき、手を離す。

「――――っ」

 ふっ、と浮き上がる感覚。
 一瞬だけ、時が止まったような。
 髪の隙間を風が通り抜けて、
 胸元のスカーフがはためく音がした。

 少女の体を宙に置いて、ブランコだけが後ろへ戻っていく。

「――――!」

 キィ、と一往復ぶんの時間が経てば、重力に従い地面に。
 安全柵を越えて、虚無の空間。
 着地の勢いで軽く膝を打って、「ぅ〜〜…」と情けない声で呻いた。
(-36) 2022/03/09(Wed) 20:47:58

【独】 普通 ナツメ

/* >>-36
#ブランコ つけわすれました
(-37) 2022/03/09(Wed) 20:50:44

【神】 普通 ナツメ

 リクエストのあった分、勝手に見繕った分。
 ハナサキと一緒に飲み物を運んで。

 朝のプラットホーム、朝礼前の体育館にも似た煩雑さ。
 近くの会話に耳を傾けたり、誰かと言葉を交わしたり。
 比較、穏やかな時間を過ごしてから、ふと。
(G11) 2022/03/09(Wed) 21:12:24
ナツメは、柵に手をかけて、えい、と乗り越えた。
(a20) 2022/03/09(Wed) 21:12:30

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

「メイサイくん……!
 あの。あとで、ちょっと話さない?」
 
 少女は、傍聴席のあなたへ駆け寄る。
 安穏と緊張の入り混じった、矛盾した声色。
(-38) 2022/03/09(Wed) 21:15:36

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

>>-38

「え?」

 うわあ。こっち来た。

「話ですか。い、いいですけど。
 じゃあ、終わったらカフェ辺りにいます」

 先輩の語調にただならぬ何かを感じつつも、頷いておいた。
 これで最後かもしれないしね。
(-39) 2022/03/09(Wed) 21:44:39

【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ

 任意の時間。一件のメッセージが貴方へ。

『ナツメ。約束を果たしにきた。
 結局話せずじまいでタイミングの都合により別れの挨拶になってしまいそうだがな』

 いつもの無味乾燥なメッセージだ。
(-40) 2022/03/09(Wed) 21:49:03

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ



「うん、じゃあ、カフェで」

 こくんと頷いて、またあとで、と別れて。
 そうして言葉通り、それからしばらくの後のこと。

 からん、ドアベルの入店音を鳴らすのだろう。
(-41) 2022/03/09(Wed) 22:02:04

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

>>-41

「お疲れ様です」

 待ち合わせ場所に先に来ていた僕は、ナツメ先輩の姿を見つけて手を振った。

「やっと終わりましたねえ。合議。
 これでまた、いつもの生活に戻れますね」
(-42) 2022/03/09(Wed) 22:09:31

【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユス


 ぽん。こちらはいつものスタンプ。OKのねこ。

『お互い、遅くなっちゃったね。
 図書館でもいい?』

 了承が返れば時間を合わせて、スタンプのうさぎが跳ねて。
 いつか座ることの無かった席に、向かい合って座ることになるのだろう。

 そうして、少女は「何から話そうか?」と。
 もう随分と遠慮の無くなった様子で首を傾げる。
(-43) 2022/03/09(Wed) 22:12:51

【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ


「はい!ナツメさんの為にもってきたもので──」

言い切る前に耳に届いたアナウンスと、内容を咀嚼するよりも先に飛びこんできたあなたに驚きました。
慌てて取り落としそうになった紙袋だけは死守してあなたの腕の中。
地面を転がるペットボトルが偽物の光を乱反射させて眩しさに目を閉じました。

「……うん。終わりましたよ。
 私達、まだ生きてます」

安堵の言葉を聞き逃す事も無く頷いて、息も当たるほど近いあなたの頭をひと撫でしました。
ハナサキはあなたほど浮ついた様子もなく、終わったとという事実を噛みしめるような雰囲気です。

だからもう終わりなんです。
仮初の世界も。
仮初の関係も。

「皆さん裁判場に来るでしょうか?」

離れていくあなたに困ったような笑みを浮かべました。
ナツメさんはこの数日で随分大きくなったように感じますね。
(-44) 2022/03/09(Wed) 22:16:21

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

>>-42

 扉を開けば、すでに店内にあったあなたの姿。
 あ、と声を漏らして、「おつかれさま」と手を振り返す。

「んー……そう、かな」

 正面の席に腰掛けた少女は、そんな、曖昧な返事を零した。
 そうして、深い呼吸。
 終わったら、聞こうと思ってたんだけど。
 そんな前置きを一つ置いて、ぱちりと目を合わせた。

「メイサイくんは、ずっと。
 見てて。……どんなこと、思ってた?」
(-45) 2022/03/09(Wed) 22:30:54

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


 あなたの体温、頭を撫でる手に。
 生きてる、と繰り返す囁き声と、回した腕が震えていた。
 身を離したときには、もう震えもおさまって。

 とりあえず行ってみましょうか。
 そう言って、危なげなく盆を持ち上げる。
 これがあるから、と、何となく集まってたりするのかもしれないし。

「あの……そのあとで。
 すこし、お喋りしませんか?」

 カステラもそこでふたりじめしましょう、と付け加えて、笑いかける。
 気安さに緊張がいくらか混じった――
 分類するなら、なりたての友達へ向ける笑顔。
(-46) 2022/03/09(Wed) 22:52:43

【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ


「そうですね!顔を合わせるのが最後になる人も居るかもしれません」

こちらも盆を持ち上げてあなたの隣を歩いて裁判所へ向かいます。
震えていたあなたと、しっかりして見えるあなた。
やっぱりまだ、怖い思いをさせているのでしょうか?
そんな事を気にしながら最後くらいは挽回したいとも。

「お茶会でしょうか?
 私は構いませんよ!ここから出られるようになるまでやる事もありませんし」

そういう事なら、と紙袋を一旦仕舞いました。
応える笑顔はあなたを真似た僅かにぎこちない笑顔。
友達ってどう笑えば良いのでしょうか。
(-47) 2022/03/09(Wed) 23:08:00

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

「そうでもないですか」

 そっか。
 カフェの片隅、座る事だけは出来る椅子に座って、正面の先輩を見つめている。

「どんな。って……」

「……」

 思い浮かんだのは、小さな植物園で言いかけた事だ。
 あの時は息抜きの名目だったのと、彼女に言う必要性もなかったから言わないでおいた事。

「うーん……。
 ずっと議論とか、人が亡くなるとことか見てて。
 やっぱりこう、皆さんが生きたいって言いながら提供者に選ばれたり亡くなってしまったりするの、苦しいものがあるというか」

「で、その。
 ……移植申し込むの、やっぱりやめようかと」

 さすがの僕にも言い辛くて、少し語気が弱くなってしまった。
(-48) 2022/03/09(Wed) 23:22:38

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ



「あ、」
 
一人の少女が跳び跳ねる。
 
ひとつの挑戦、自分から安全を捨てて飛び越えた。
その姿をつい、最後まで目でおってしまって。

「いて」

こつん、とぶつかる空席のブランコ。
鎖をつかんで、制止させてからため息をついて。
向かう場所は、決まっていた。

「傷になってませんか?」

ひょい、とあなたを抱えて寮の方へと足を向ける。

「格好よかったですね。
 俺とはちがって、なんか綺麗でした」

「……俺も後で飛んでみようかな」

「うまく着地できるのを応援してください。
 
 さっきみたいな可愛く、膝をつくような真似には、ならないように」

「今の姿、彼に見せられないのは残念だけど、
 後で自慢しておきますね」

そう言いながら、痛みはなくと運び続けて数分。

治療は必要ないだろう。
だがなんとなく、気にかったのかその手を伸ばす。
 
ぺたりと、ひとつ。君のその膝に絆創膏だけを残した。
 
 
なんとなく、そうしたくなってしまったのだった。
(-60) 2022/03/11(Fri) 4:52:02

【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ

>>-43

 提示された内容には何の問題もなく。
 OKのねこのスタンプ。うさぎが跳ねるスタンプ。こちらも前に見たことがある。問題ない。

 ……。

 でも、やっぱりなんて返せばいいのかわからなかったので🙆の絵文字しか送れなかったのだった。


「ふむ、何から話すべきか」

 こうして漸く向かい合って話す機会は出来たけど、合議は終わってしまった。さてどうしよう。
 暫く悩んでいたものの、おもむろに手帳を取り出す。

「……適当なお菓子」

 そう言って出てきたのはクナーファsweetとかスイートポテトsweetとかどんぐりクッキーsweet。出てきたそれらをぐいと押して貴方の目の前に並べた。
 ここは本を読むための場所で、本来飲食物なんて取り出そうものなら怒られてしまうけれど。ここは自分たちしかいない箱庭。咎める者など誰もいない。

「催事が終わればお疲れ様会と称して何かつまみながら振り返ったりするだろう。それでもしたらいいんじゃないか?
 ……とはいえ、今回の出来事はお前にとって怖い思いをすることだらけだったかもしれないがな」

 水の入ったボトルも出した。これは自分用。貴方のは無い。何を飲むのか分からなかったから。

「直接殺し合う現場に行くのを怖がってたお前のことだ、死ぬかもしれない誰かを決める合議だって怖かったんじゃないか? 推測に過ぎないが」
(-66) 2022/03/11(Fri) 10:17:30

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ


「……やめちゃうんだ」

 そっか。
 小さく呟いて、視線をテーブルの上に落とした。
 つるりとした天板を見つめて、二度、三度、瞬いて。

「嫌になっちゃった?」

 生きるの。
 と、つけ加える声は思ったより、その空間に響いた。
(-81) 2022/03/11(Fri) 19:25:16

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

>>-81

「嫌ではないですけど」

 生きるのは。と、付け足して。

 嫌ではないよ。
 たまに行く学校は楽しいし。好きな本の続編まだ出てないし。親優しいしあんまり心労掛けたくないし。
 そういった未練だってなくもないです。

「でも、生きたい人の命奪うのは、嫌……」

 先輩の視線を追うように、テーブルに視線を移す。
 こないだクッキーがあった場所には、今日は何もない。
(-82) 2022/03/11(Fri) 19:46:37

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


「あ、最後……ですよね。
 そう聞くと……寂しい、ような。気がします」

 喉元過ぎればと言うけれど、流石に早すぎる。
 言葉尻のぼやかし方はきっと、そうと自覚している表れ。

「じゃあ、またあとで。楽しみにしてます」

 ――それから、ひと段落した頃。
 あなたの手を引いて、ふたりきりのお茶会へ。
 ちなみに、少女が提案した今日のお茶菓子に合う飲み物は、

「渋めの緑茶か……ホットミルク?」

 でした。
(-88) 2022/03/11(Fri) 20:36:46

【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユス


「んー……うん」

 正解、と眉を下げて笑う。
 生きたい、と。言うのすら、憚られる場所だった。
 そんな場所が怖くないはずは、なくて。

「ぜんぶ、怖かったよ。最悪。とか、思ってた。
 ツルギくんは、みのうえばなしとか言うし。
 みんなピリピリしてて、はじめから喧嘩みたいになるし、
 フカワくんは目の前で名前書くし……!」

 つらつら並べる。まだありそうだった。

「……怖いからって、カミクズさんに入れたの。後悔してる」

「ユスくんは、怖いって思うことはあった?
 ……あ、お菓子ありがとう。いただきます」

 スイートポテトをもぐ…した。
 喉が渇いた。
(-92) 2022/03/11(Fri) 21:16:58
ナツメは、えいっ。出したのは紙コップ
(a25) 2022/03/11(Fri) 21:17:20

ナツメは、>>a25 出した紙コップを捧げ持った。ユスくん、お水分けてください…
(a26) 2022/03/11(Fri) 21:17:58

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ


「…………」

 何もないテーブルの上を見つめて。
 返ってきた『嫌ではない』と零された『嫌』を、咀嚼する。

「…………あの、」

 いくつかの言葉が頭をよぎった。
 ぜんぶ、綺麗事で。嫌だなと思った。

 掛け時計の秒針の音が嫌に響く、数分が経って。
 かたり、立ち上がる拍子に椅子が鳴る。
 そっと伸ばす手を頬に添える、そんなふうに宙へ浮かす。
 横髪を透けてしまう手も透かされる髪も歪で、ここは現実味がなかった。

「……私は」

 ごめんね。
 きっと一番、綺麗じゃないこと。
(-101) 2022/03/11(Fri) 22:28:47

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ



「……生きてて、ほしいよ」

 どこの誰より。
 何を奪ってでも。

「メイサイくんに、いちばん」
(-102) 2022/03/11(Fri) 22:30:39

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

「僕に他人の命奪って生きろって言ってますか」

 ナツメ先輩の手が頬に触れた。いや、触れていない。
 そこには何の感触もない。

「本来なら死ぬはずの僕のために、本来なら生きられるはずだったどこかの誰かが死ぬんですよ」
「ヒメノさんみたいに」

「移植手術だって成功率は100%じゃないし。
 僕だって移植した後暫くは拒絶反応で苦しむ羽目になるし。
 免疫力落とす薬飲まないといけないらしいですよ。移植後の死因で一番多いの、免疫弱くなったせいで罹る感染症らしいです」
「移植受けたからって100%完全に元気になる訳じゃないんですよ」

「それでも、その為に誰かの命犠牲にしろと」

候補者のナツメ先輩。

 あなたなら、そのくらい分かってますかねえ」

「全部分かったうえで、僕に生きてて欲しいって言ってるんですよね」


「どうしてそこまで?」

 いちばんって。
 僕ら、まだ会って数日の関係ですよ。
 しかも、ちょっと会話したくらいの。
(-104) 2022/03/11(Fri) 22:53:55

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

「……うん。そう言ってる」
「それは、知らなかった。免疫、落とすの……」

 私は、うーん、と籠った声を出した。
 なにかを考えるときの、あんまりよくない癖。

「さっき……やめるって言われてから、すごく、苦しい。
 本当は、移植しなきゃいけないくらい、重いんでしょ?」

「……今の自分が、かわいそうじゃないから。
 そんなのが生きたい理由になってもいいんだって、思いもしなかった。
 否定しないどころか、そんなことまで言ってくれて、応援みたいなこと。言ってくれる人がいるなんて思わなかった」

「フカワくんに、票、変えてほしいって。
 言ってくれた……って聞いたよ。
 メイサイくんにいいことなんて、ないのに。
 見てるだけって、言ってたのに……」

「あと、メイサイくん。
 変わらずにお喋りしてくれるでしょ。
 無理してないか心配だったけど、ずっと、うれしい」

「嫌になっちゃうまでは、生きててほしいよ。
 ……それがおじいちゃんになるまでだったら、嬉しいけど」

 メイサイくんに、笑いかけてみる。
 手を添えているはずの頬は相変わらず、透き通っている。

「どうしてだろう、ね?
 …………どうしてだと、思う?」
(-107) 2022/03/12(Sat) 0:01:04

【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ

>>-88
「私は寂しいですよ?
 少なくない時間を過ごした方が居ます。
 簡単には忘れられませんし、きっと楽しかった部分もあるから」

人の命を天秤にかける場を終えた感想としては不適かもしれません。
まずいと思わせるのはおそらくこういう所。

「待ち合わせは広場で!」

あそこならこの空間も見渡せます。
思い出語りをするにも悪くない初めからある場所。

……
…………
裁判所で用を済ませた後は楽しいお茶会の時間。

「緑茶にしませんか!
 結構甘いんですよこれ、合わせて大人の味わいです!」

広場は相変わらずとても広い。
出来合いの花壇と数日前に穴だらけにした──今は何もない──地面を視線でなぞりました。
(-108) 2022/03/12(Sat) 0:39:34

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

「…………」

 伸ばされた手をただ受け入れていただけだったけれど、その言葉には反応せざるを得なかった。

「……は!? 票!? 何で知って──」

 え? フカワ先輩、何やってんの?
 内緒って言ったのに!?
 本当は見るだけでいるつもりだった。介入するつもりなんかなかった。
 だから、そう。気の迷いだったんだ。あれはさ。
 本人に知らせる事もなく、終わらせようと思っていた。
 いや、言うなよ。

 だからほら、こんな事になるんじゃん!
(-120) 2022/03/12(Sat) 9:16:00

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

「…………」

 頭を抱えた。

「先輩……」

 長い溜息を吐いた。
 確かに言った。そういう風に言ったけど。
 会って数日の人間に抱く感情そんなにある?
 いや……先輩は命の危機に晒されていた訳だし、ある種の吊り橋効果? 分かんないけど。

「何というか」
「ちょろ過ぎじゃないですか?」
(-121) 2022/03/12(Sat) 9:20:15

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

 長い沈黙の後、再び言葉を出す。

「……じゃあ、ちょっと普通じゃない遊びしませんか」

 引き留められたくらいで考えを変えたりはしないけどさ。

「これから先輩が、僕を。
 全ての決心を折ってでも生き延びたい気持ちにさせられたら先輩の勝ち
って事でどうですか」

「期限は、僕の心臓が止まるまで」

 考えるのをやめない事が大事だって、ハナサキさんもユス先輩も言ってたんですよ。
 ねえ、死ぬまで悩ませてくれますか? 先輩。

「先輩が勝ったら、何でも言う事聞きますから。あはは!」
(-122) 2022/03/12(Sat) 9:26:08

【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ

>>-92

 少女は好きなものを好きに飲むだろうと思って自分の分しか出さなかったのだが、まさか分けてと言われると思わなかった。
 でも断る理由が無かったので飲む前にお裾分けする。だばだばだば。コップの9分目まで入れた。

「……言われてみると色々あったな」

 つらつらと並べられたものを思い出して呑気にそう呟いた。

「俺もカミクズさんに投票したし、他の者もそうした。予備提供者になった原因はお前だけではないのにそれでも後悔するのか」

 後悔する理由が分からなかった。

「怖い、か。この合議の期間中そう思ったことはなかったな。嫌悪だとか嫉妬だとか、よくない感情はいくつか出てきたことはあっても恐怖は無かった。大怪我をして死ぬ間際になれば、きっと本能的に死にたくないと怖がるかもしれないが」

 どんぐりクッキーをさくさくつまみながら、やっぱり呑気そうに答えた。
(-126) 2022/03/12(Sat) 10:51:13

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ

「はい、それじゃこっち」

 緑茶の入った魔法瓶を持ち上げて、カップに注ぐ。
 湯呑みの方がよかったのかも、と気がついたのは注いだ後になってから。

「えっと……おつかれさま、でした?」

 中身の入ったカップをそっと差し出してみる。
 乾杯のつもり。
 それから、いただきます、とカステラを食んで。

「ほんとだ、結構甘い……。
 緑茶にしてよかった。おいしいです」

「形もかわいいし……
 お花、好きなんですか?」

 土いじりが好きというのは聞いたことがあったけど。
(-157) 2022/03/12(Sat) 21:22:32

【秘】 普通 ナツメ → 共犯者 ユス

>>-126

「あっ……」

 そのくらいで……と言いそびれ、コップの9分目までだばだばいただいてしまった。
 もたつく口の中をもらった水で潤して。

「え」


 固まった。
 どんぐりクッキーに伸ばした手も止まっている。

「ユスくん、嫉妬とかするんだ……」


 かなり驚いている。失礼。
(-160) 2022/03/12(Sat) 21:47:11

【秘】 普通 ナツメ → 共犯者 ユス

 そうして、後悔の話。

「んー……うん、投票したことそのものというか。
 知ろうとしなかったこと、かなぁ。
 知らない人なら投票できるからって、そういう……」

 その一方で、エノさんの分は勝手に挽回した気になって、後悔から外している。
 そういうものを自覚するたびに、胸が重たくなる。

「……綺麗なままでいたかったなぁ」

 って。思うよ。ぽそ、と零したそれが本音。
 元から清廉潔白というわけでもなかったけれど、自分がそういう選択をできる人間なんだということは、できればあんまり、知りたくはなかった。
(-161) 2022/03/12(Sat) 21:48:35

【秘】 共犯者 ユス → 普通 ナツメ

「どうやら嫉妬するらしい。俺も驚いた。
 俺のものに手をつけられるのは酷く嫌だった」

 まるで他人事のように答える。例えようのない、制御しようがない心の動きを自分の中で観測するなんて随分と懐かしいものだったから。


 さて、後悔の話に関しては。

「成る程な。逆に知らなければ精神的に負荷が掛からず済むと考える者だっているだろうに、ナツメはそうではなかったということか」

 どんぐりクッキーをひょいと口に入れ、水で喉を潤してから言葉をまとめる。

「知らないことを綺麗だと言うのか。
 俺は逆に、そういう自覚できていなかった己を知ることが出来れば今後何処かで活かすことができる情報が増えると考えて良いものだと思うのだがな」

「知らなければ挽回も出来ない。知らなければ改善も出来ない。知らないまま悪手を取り続けたとしても、気付けない。
 それは時に罪とも呼ばれるし、愚かとも蔑まれる。

 無知のまっさらで綺麗な白より、俺は多くを知っている濁りの方が好ましいと思うぞ、ナツメ」

 貴方をフォローしているというより、最早個人の好みの話をしているようだった。
(-162) 2022/03/12(Sat) 22:58:28

【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ

>>-157
「はい!お疲れ様です!」

こつん。
カップをつき合わせます。
緑茶で乾杯って大丈夫だったかな。
……二人きりのお茶会で気にする事でもないですね。

「でしょう?
 疲れも和らぐ甘さです〜お花の形なのもポイント高いです!」

小さな口の中に一口に頬張って顔を綻ばせました。
お気に入りのようです。

「そうですね。
 趣味、という程ではない手慰みレベルの接し方でしたけど花を見るのは好きでしたから」

家では庭に小さな花壇があってその中の手入れだけは自由にしていました。
さながら自分だけの箱庭。
訳もなく掘り返したり、季節外れの種を植えてみたり。
(-187) 2022/03/13(Sun) 10:05:51

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

 長い沈黙を、静かに待って。
 頬からそっと手を離して、

「…………」
(-202) 2022/03/13(Sun) 14:03:41
ナツメは、お人好しでも、優しくもない。
(a62) 2022/03/13(Sun) 14:03:53

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

「じゃあ、約束。
 
メイサイくんの勝ちは、気持ちに嘘つかないで決めること


 ゆるく曲げた小指を立てる。
 実体の不確かな非現実の中では、行為は熱を伴わず。
 ただ、厚意に好意、こころを表すよすがになるだけ。

「――絶対、勝つから。
 今言ったこと、忘れないでね」
(-203) 2022/03/13(Sun) 14:04:47
ナツメは、根に持つタイプなのは、きっと誰かのお墨付き。
(a63) 2022/03/13(Sun) 14:04:56

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

 遊びなんかじゃないよ。
 私とあなたの、真剣で大切な、いのちの話。
 でも、それは言わないでおくことにする。

「バイト始める予定だったの。
 卒業式が終わったら」

 新幹線の距離だったらちょっと、大変かなぁ。
 でも、私は私のままで、ちょっとだけ着飾って。
 そのころにはもう、セーラー服じゃないと思うけど。

「……会いにいっても、いい?」

 サイネリアが枯れるまでには、きっと。
 あなたにこのを届けに行く。
(-204) 2022/03/13(Sun) 14:05:54

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

 
いじわるなメイサイくんには、仕返し。
ばればれだけど、もうほとんど言ってるみたいだけど。

でも、好き、って。
はっきり言ってあげたりなんかしない。
……今は、まだ。
(-205) 2022/03/13(Sun) 14:07:25
ナツメは、あなたの♡になりたい、
(a64) 2022/03/13(Sun) 14:07:54

ナツメは、ちょっとだけちょろい、普通の少女。
(a65) 2022/03/13(Sun) 14:07:58

【秘】 普通 ナツメ → ユス

「好ましい……」

 直球なのか、遠回しなのか。
 他の誰かならちょっと迷うけど、あなたのことだから、そのままの意味なんだろうなと思う。
 慰めるための嘘を、ついてくれる人じゃないと信じている。

「じゃあ……これから。
 ユスくんも濁って、」

 さくりと口元へクッキーを運んで、ぴっ。
 離したその手であなたを……纏った服、髪、瞳の色を総じて、あなたを指差す。

 ごくん、ほんのり甘いお菓子を飲み込んで。
(-214) 2022/03/13(Sun) 16:16:10

【秘】 普通 ナツメ → ユス


「目指すは、
?」
 
(-215) 2022/03/13(Sun) 16:17:25

【秘】 普通 ナツメ → ユス

 なんてね。
 行儀の悪い指を下ろしながら、呟く。

「私、いろんなことが怖いけど。
 一番……もしかしたら死ぬより、怖いことがあったの」

「ほら……提供者の数が足りて、帰れることになったでしょ。
 ……そうじゃなきゃ、帰れなかったでしょ」

 誰かが死ぬから、家へ帰れる。
 むごい犠牲で、この命は明日へ繋がれる。
 死んで帰らないか、死の片棒を担いで帰るか。
 二つに一つしかないと、そう思っていたし、今も。ずっと。

「お父さんは、どう思うのかなって」

 
そんな娘を、変わらず愛してくれるのかな。
愛することが、苦しくなったりしないのかな。


「そんな……不安だったけど。
 ここに来て、んー……いまも、かな。
 話すことって大事なんだなって、思いました。
 ……あは、作文みたい」

 凡庸で、もはや定型句じみた感想文。
 学校だったら、流れ作業のよくできましたが押されている。
 思わずちょっと、笑ってしまって。
(-216) 2022/03/13(Sun) 16:18:48

【秘】 普通 ナツメ → ユス

 だから、で繋いでやわく笑む。

「不安でどうしようもなくなったら、聞いてみる。
 『お父さんはどう思ってる?』って」

 それが終わりの引き金に、抜き捨てられる鞘になることだってあるんだろうけど。
 たぶん大丈夫だと、思ってる。
 口下手で仕事人間のお父さんが実のところ、かなりの親バカなのを知ってるから。昔から、ずっと。

「そのときに、……うん、そのときが来たら。
 ここでいろいろ、怖い思いしたのも。
 ちょっとくらいはいいこと、あったなって思えそう」
(-217) 2022/03/13(Sun) 16:19:18

【秘】 普通 ナツメ → ユス

「私は、そんな感じ。
 ユスくんは、どう?」

 総括。

 感情も生きてる感じも希薄に見えたユスくんが、
 『嫉妬した』なんて堂々と言い切れるくらいの人に。
 ツルギくんに出会えたのなら、
 悪くはなかったんじゃないかなって予想してるけど。

 ふたりを知らない私は、口を噤んで答えを待つことにした。
(-218) 2022/03/13(Sun) 16:20:09

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

「負けませんからね。僕は先輩ほどちょろくないです」

 彼女の小指に自分の小指を差し出した。
 丁度、指切りげんまんの形が出来上がる様に。

「嘘なんか吐きませんよ」

  
しんぞう
         
こころ

 僕は♡が欠けているけれど、♡までは欠けちゃいないですよ。 
(-221) 2022/03/13(Sun) 16:36:40

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

「そっか。大学生ですねえ」
「いいですよ」

「リアルの僕見て幻滅しないでくださいよ。いや、してもいいですけど。
 ここよりも多分、ずっと貧弱なので」

 幾ら歩いたり走ったりしても疲れない体はここにしかない。
 そんなに盛ってはないけど、現実の方が血色とか色々悪いかも。

『██県 ryo0810』

 自分の住んでいる場所とSNSのIDを、メッセージで送った。
 今はこれだけあれば十分だろ。

「1週間既読なかったら、死んだなって思ってくださいね。あはは」
(-222) 2022/03/13(Sun) 16:38:28

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

 そうだ。

「ナツメ先輩をフカワ先輩に推薦した理由」

 もう隠す必要もないから、これも教えておこうと思った。

「あれ別にあなたに同情してとか、可哀想だからとか、そういうんじゃないですからね」
「ナツメ先輩の事は、お気に入りなので」

「あなたの不器用なところとか」
「甘いところとか」
「俗っぽいところとか」
「几帳面に飲み物用意するところとか」
「小動物みたいなところとか」
「ちょろいところとか」
「根に持つところとか」
(-223) 2022/03/13(Sun) 16:39:46

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ


「好きですよ」

 僕は意地悪だからはっきり言っちゃうんだ。
(-224) 2022/03/13(Sun) 16:40:19

【秘】 ユス → 普通 ナツメ

 青年は必要ではないことなどしない。身勝手で、傲慢だ。
 だから「好ましい」が嘘なのかどうなのか、ここ数日で遠慮がなくなるほど話をした貴方ならきっと分かるだろう。

 ぴっ。
 こちらに向けられた指を見る。「行儀が悪いぞ」と普段なら言っていたけれど。

「そうだな。
真っ黒がいい。

 何でも受け止められる黒が」

 それより先に喉から言葉が飛び出した。

(-253) 2022/03/13(Sun) 20:28:30

【秘】 ユス → 普通 ナツメ

「本当に作文みたいだな」

 馬鹿正直に答える。

「じゃあ、判子がいるな」

 手帳を取り出して、そのまま紙と判子を取り出した。
 ぺたん。液晶ではなく、紙に押されたスタンプ。WよくできましたWと書かれた量産型のアレ。ちいちゃな桜付き。

 それを貴方に差し出して、仕事をしたとばかりにどんぐりクッキーをまた摘み出す。

「そうだな。声をかけることは変化に繋がるが、何もしないままだと抱えた不安も永遠にそのままだ」

 そこまで話して、一旦考え込む。
 やがて納得したように頷いた。

「ああ。やはり、話さないことは停滞に繋がるな。ナツメがこうして話してくれてよかったと思う。
 お前が話して、動いた事がきっかけで俺にとっても利が生まれたのだから。

 話さないことは、きっと勿体無いことだ」

(-254) 2022/03/13(Sun) 20:28:49

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ

 カップの中の緑茶が揺れる。
 渋く淹れたから甘いお菓子によく合って、だけどどっちも味が強いから、きっとペースはちょっとずつ。

「本格的なだけが趣味じゃないと思うけど……
 どんな花が好きなんですか?
 私は青い花が好きかなって思ったんですけど」

 きっと、いろんな話をする。

「温室つくったの、ハナサキさんだったりしますか?
 えっと、向こうの方に建物が出来てて。
 花がたくさんあって……」
「あ、ここの花壇も最初はなかった気がする……」

 ささやかな問いも、重めの告白も。
 あなたとするのはどれも、大切な話。

「ハナサキさんが、たくさん。
 気にかけてくれたこと、嬉しかったんです」

 そのために、あなたを誘ったから。

「それに……あの場に、何を言っても。
 ちゃんと聴こうとしてくれる人がいるってこと。すごく……」

 本当は、あなたが言葉に詰まったとき。
 みんなの前で、そう言えたらよかったんだけど。
 今から間に合う分だけでも、あなたに伝えたくて。
(-255) 2022/03/13(Sun) 20:29:40

【秘】 ユス → 普通 ナツメ

「俺か」

 話題を振られて考える。

「俺は本当なら此処に死ぬつもりで来たんだがな。俺の生きる場所はあまりにも面倒くさくて、疲れたから」

 でも、と付け足して。

「見たい景色ができて、一緒にいたい奴ができて、漸く俺も人らしくなれた気がする。
 世界は恐らく面倒くさいことに変わりはないだろうが、俺自身がこの場所で少しでも変われたように思える。

 ……だからきっと、元の場所で同じように過ごしても感じ方が変わるだろうと思っている」

「総括して言うと、そうだな」

 ぴっ。
 貴方の真似をした。ここに規律を遵守しなくても、怒る者はいないから。

「悪くなかった」

(-256) 2022/03/13(Sun) 20:29:43

【秘】 ユス → 普通 ナツメ

「……クッキーが切れたな」

 話すだけ話して、お菓子が無くなったことに気付く。

「ナツメ。反省タイムは終わったことだし、次はお菓子の話か……そうだな、スタンプの話をしてくれ。
 あのスタンプはいくつあるんだ。探せない」

 先程とは打って変わって、なんてことないありふれた話題へ切り替える。
 貴方だけでなく、青年にとっても普通の会話。

 でも、ここでの時間は少しだけ普通じゃない事が多かったから。ありふれた話題でも暫くは尽きないのだ。

 きっと、色んなお菓子を摘みながら多くのお話をしたことだろう。

 普通ではない場所で、普通のお話を。
(-257) 2022/03/13(Sun) 20:29:56

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


「ありがとうございました、ハナサキさん」
 
(-258) 2022/03/13(Sun) 20:30:11

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ

 そして。
 この時間が終わるまでに、あなたに。
 これからの話ができたらいいな、と思ってる。


―――私の家、首都圏なんです。
ログアウトしたら、遊びに来てくれませんか。



ハナサキさんに「選ばれなきゃ」って言うのは、そう思わせたのは誰?
ずっと、そのことが心配で。
だけど、私は生きて帰れるのかも、分からなくて。
やっと、私は私の言葉に、責任が持てるから。

だから、そのまま帰すのが心配なんだって。
このお茶会が終わるまでに、言えますように。
(-259) 2022/03/13(Sun) 20:32:44
ナツメは、>>-257 ユスくんと図書館で、普通のお話。
(a94) 2022/03/13(Sun) 20:36:24

ナツメは、ぽん。よくできましたのメッセージスタンプも、探せばきっとある。
(a95) 2022/03/13(Sun) 20:36:33

【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ

「こちらこそ!ありがとうございます」

温室はフカワさんが作ったんですよ。実は花屋さんで……とか。
青い花は珍しいけど落ち着けて好きですよ?とか。
お茶とお菓子を挟んで最後の時間を過ごしたでしょう。

「それから──」
(-260) 2022/03/13(Sun) 20:46:27

【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ

「よろしく、おねがい、します?」

友達を。
あなたの言う友達がどんなものなのか。
生きる為の力になるのなら。
……味方になってくれるのなら信じてみたいと思います。
(-264) 2022/03/13(Sun) 20:49:14

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

 え、あ、え。
 私の口はぽんこつになっちゃって、出るのは言葉にならない声ばかり。
 二の句が継げないってこういうこと?
 だめ、頭もまわってない。
 ……メイサイくんは、やっぱりいじわるだ。

「うぅ……」

 思わず押さえる頬が熱い。
 真っ赤になってるの、見なくたって分かる。
 でも、目を逸らしたら負けな気がして。
 もう勝負は始まってるから、じっと見つめ返して。

「……死ぬほど?」

 口をついたのはそんな、不謹慎なジョーク。
(-266) 2022/03/13(Sun) 20:56:03
ナツメは、真っ赤な顔を、♡を、あなたに見られてる。
(a103) 2022/03/13(Sun) 20:56:19

ナツメは、メイサイに、見られていた。
(a104) 2022/03/13(Sun) 20:56:32

普通 ナツメは、メモを貼った。
(a105) 2022/03/13(Sun) 20:58:30

【置】 普通 ナツメ

 いじわるなあなたへ。
 生きたいほど好き♡って、ぜったい……

 ぜったい、言わせてあげる!
(L11) 2022/03/13(Sun) 20:59:25
公開: 2022/03/13(Sun) 21:00:00