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【赤】 諦念 セナハラ「……、……感謝されるような事ではないですよ。 何て物を食わせたんだ、と怒る人もいるでしょう」 吊るされていた干し肉を下ろし、糸を外していく。 先日作った彼女の肉が、白い皿に盛られていった。 そして新たな肉を薄く切り、糸を通し、塩と胡椒を塗し、吊るしていく。 「優しい大人はこんな事を──……いや、」 自分に生きる術を教えた父は、優しかった。 優しい大人だと、今でも思っている。 (*14) 2021/07/06(Tue) 14:11:32 |
【赤】 諦念 セナハラ「……うん。ありがとう、ございます」 貴方がそんなつもりで言ったのではないとわかっているが、 それでも、自身の父親を認められたような気がした。 「メイジくん。きみはきっと、優しい父親になれます」 「宿直室に、手紙を置いておきます。 ……封は開けちゃだめですよ。 それをここから出たとき、外の大人に渡してください」 手術台の照明を消した。 赤黒い肉が乗る皿を持ち、扉へ向かう。 (*15) 2021/07/06(Tue) 14:11:59 |
【独】 諦念 セナハラニエカワくん〜〜〜〜〜 ピクニック行こうねえ〜〜〜〜〜〜〜〜……… 万が一俺が生きたら取り憑いてくれ 連れて行く 死んだらあの世でピクニックしような (-104) 2021/07/06(Tue) 14:16:49 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ『全て私が脅し關わらせた事です。』 少し考えてから、再び筆を動かす。 『彼の御父上に金を借りてゐました。』 質に入れる物も無いのに、金を貸す人間はいないだろう。 気付いてから、新たに文を書き足していく。 『出世拂ゐとゐふ話でしたが催促をされ、 返すあてが無ゐのでやむなく殺めました。』 どうやら遺書を予め書いておくつもりらしい。 (-111) 2021/07/06(Tue) 18:06:54 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ『食糧が足りなゐ中、私は嘗て彩帆で食べた肉の味を思ひ出しました。 だうしても死ぬ前に再度味わひたゐと思ひ、明治君を脅したのです。』 『私が殺し、彼に處理を手傳わせました。 つまり彼は壱人も殺してなどゐません。』 殺した名前を書こうとして、やめた。 もしかすると、まだ増えるかもしれないのだから。 飢えは恐ろしく、人を等しく狂わせる。 『大變申し譯無く思つてをります。 私の命だけでは拭ゑぬ罪とは思ゐますけれども、 明治君は被害者と云へませう。 だうかご容赦くださひ。』 (-112) 2021/07/06(Tue) 18:07:37 |
【独】 諦念 セナハラくっそ〜〜〜〜〜 後で話すことあるってそういう事かよお!!!!!!!!!! 霊感太郎がいじめてくるよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜エンエンエン (-132) 2021/07/07(Wed) 0:24:52 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「…………は、」 約束。 彼と自分しか知らない筈の話に、目を見開いた。 もし僕が忘れても、ニエカワくんが忘れないでしょう? 「…………。何、言ってるんですか。 巫山戯るのも大概にしてくださいよ、ねえ、」 きっと、生前二人は話したのだろう。 そうに決まっている。そんな筈はない。 けれども声の震えが隠せなかった。 (-171) 2021/07/07(Wed) 11:45:10 |
セナハラは、診察室の壁を力任せに叩いた。一拍遅れて、手が痺れるように痛む。 (a9) 2021/07/07(Wed) 11:48:47 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク甘い卵焼きを作るという、些細な約束だ。 その時は彼を殺すだなんて、考えもしていなかった。 お互いが生き延びるのは難しいだろうと、内心思いながら指切りをしたのだ。 弁当を持ってピクニックに行くと約束した時には──決めていた。 確実に守れないと、知っていた。 「ぁ、貴方、何がしたいんですか。 どうして笑ってんですか。── なあ!! 殺人を指摘された事よりも、 ニエカワと交わした約束を指摘される事の方が、 男にとってはずっと重い。 (-172) 2021/07/07(Wed) 11:49:32 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク肩で息をしていた男は、俯いたまま僅かに呻く。 漸く上げた顔は、憔悴しきったものだった。 何かを言おうとして、……口を噤む。 そんな事を数度繰り返し、漸く声にした。 「……。そこまで言うなら、どうぞ」 重い足取りを隠しもせず進む。 扉を開けると、肩越しに貴方を見た。 「見る方が、早いでしょうから」 男の後ろをついて歩けば、手術室に辿り着く。 (-175) 2021/07/07(Wed) 12:33:13 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「……貴方は何があっても、生きたい人だと思ってました。 衣類も、うん。大丈夫です。 大分、僕も死にたくなってきましたから」 男は貴方と取引をしていない。 どんな人間か、大して知らなかった。 次に殺すなら貴方だろうかとも思っていたぐらいだ。 「後悔なんてね、ずっと、……ずっとしてますよ。 朝起きて、夜眠るまで。 四六時中、後悔と自責の念でいっぱいです」 手術室の扉が開かれた。 (-183) 2021/07/07(Wed) 15:27:21 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロクまず目に入るのは、吊るされた肉切れ。 机には塩や胡椒といった調味料が置かれていた。 そして僅かに、硫黄のような、酸味のある異臭がする。 戸棚の一番下を開け、大きなブリキのバケツを引っ張り出した。 男は貴方に見せるように、バケツの蓋を開ける。 ……中には、骨や内臓が詰まっていた。 最上部に贄川涼の頭部が置かれている。 少年の首は、割れ物を扱うかのように布で包まれていた。 室内の異臭が強くなったが、出所はこの一つではないらしい。 戸棚には、もう一つ蓋をされたバケツがある。 (-185) 2021/07/07(Wed) 15:31:19 |
【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ/* 投票先って決まってるかしら? なんかさ……恋未練の気配がするのよ 誰とは言わないんだけど 自由に墓下から投票させてあげたくてね… アンタさえよければミロクに入れたげて頂戴。 アタイはミロクセット済みよ。 あと、墓下行ったあと秘話できないかな〜って思ってるわ。 墓下行ったら、アタイ殺すロールする? 自殺ルートも想定内だから、無理はしないでほしいわ…! (-188) 2021/07/07(Wed) 16:02:39 |
セナハラは、2階に上がると顔を顰めた。 (a11) 2021/07/07(Wed) 16:23:15 |
セナハラは、この匂いを知っている。 (a12) 2021/07/07(Wed) 16:23:29 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「……、……変な人ですね。気が狂いましたか」 戦場を見た人間の精神は壊れてしまう。 壊れたものは直せない。それが現代医学の結論だ。 「でも、ええ。 その誘いを魅力的に感じる僕も、気狂いでしょうね」 自決を選ぶ人々を大勢見てきた。 あの時、崖から飛び降りる勇気も無く。 万歳と叫ぶ声に、耳を塞ぐしかなかった。 (-197) 2021/07/07(Wed) 16:39:54 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「この時期の肉は腐敗しやすいんですよ。 ……気持ちだけ受け取っておきます」 骨はともかく、歯を渡す気にはなれない。 今頭部から引き抜く気には、どうしてもなれなかったからだ。 ……これ以上死者を痛めつけるのは嫌だった。 「で、彼と取引した商品というのは? 彼を起こしておくのは忍びない。 手早く済ませてくれませんか」 言いながら中身を漁り、血に濡れた骨を一つ差し出す。 背骨のひとつ、上から二番目。 喉仏とも呼ばれる、骨上げで最も丁重に扱われる骨だ。 (-199) 2021/07/07(Wed) 16:49:39 |
諦念 セナハラは、メモを貼った。 (a14) 2021/07/07(Wed) 17:26:24 |
セナハラは、かつて父も同じ気持ちだったのだろうかと、二人の子供を見ながら考えた。 (a17) 2021/07/07(Wed) 20:36:58 |
セナハラは、広げた調理器具を片付ける。余った肉はまた明日、誰かの糧になるだろう。 (a18) 2021/07/07(Wed) 20:41:24 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク骨を手渡せば、そっとバケツに蓋をする。 静かに戸棚へ戻す手付きは、眠る赤子を扱っているようにも見えるかもしれない。 「仕事なら仕方ない、と言わざるしかないですね。 埋めるなら、うんと深く掘ってください。 その内鹿や猪が戻ってきて、掘り返してしまいます」 東京に行く為の手段と言われても、 男には一体何なのか思い当たらなかった。 物品でなんとかなるものならば、既に彼の親が買い与えているだろう。 現実主義者の男は、考えるのをやめた。 「……倫理に関しては、僕も大概ですから」 まるで逃げるように立ち去る背中を、感情の無い瞳が映していた。 (-221) 2021/07/07(Wed) 20:42:53 |
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