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【人】 室井 柊[ ICカードを押し当てた扉が、なぜかピピピッと 音を立ててエラーを示した昼前の廊下。 うーん、と間違っているはずのない 自分の社員証を確認して、首を捻る。 もう一度当てたら今度はきちんとロックが 解除されたから、ほ、と息を吐いて扉を開いた。 人も疎らな部屋の中に、すらりとした スーツ姿のその人が見えて、唇を結んだ。 背筋を伸ばしてスーツを正して、そそくさと 自分のデスクの方へと向かうけれど。 一度扉を開け損ねて悪目立ちしたものだから、 ちら、とそちらを一応視認して。 ] (94) 2021/03/15(Mon) 23:35:08 |
【人】 室井 柊おつかれさまです、課長。 今日はお休みと伺っていたような… [ と目を細め、笑みを浮かべて 課長不在のうちにすっかり散らかった デスクの上をぱぱっと雑に片す。 羽野ほどではないが、それなりに乱雑な 机の上は、おそらくそのうち潔癖症疑惑のある この人に注意されてしまうことだろう。 だってほら、今も机の上をわざわざ ウェットティッシュで拭いている。 1週間くらいではそんなに埃もたまらないのでは、 と思うのだけれど、潔癖症の人にとっては 本当なら1日だって欠かしたくはないのだろうか。 メガネのブリッジをくい、と中指で上げた。 課長がつい先程件の羽野に答えたように>>71 返事をくれたならば、「なるほど」と頷き ] (95) 2021/03/15(Mon) 23:35:51 |
【人】 室井 柊[ いや、思っていないわけではない。 思っていないわけではないのだけれど、 真面目で、潔癖で、仕事ができて、 整った顔と低い声、寡黙で、すらりと高い背。 部下に対しても丁寧な喋り口調。 なんというか、端的に言えば、苦手である。 悪い人ではない。 仕事はできるし、頼れるし。 ただ、堅苦しさを感じるし、なんというか、 何を考えているかよくわからないというか。 私生活も見えてこないし、 こう──ロボット、みたいな雰囲気すら感じる。 なんなら最近のAIのほうが表情が 豊かなんじゃないか、とか。 ───言えるわけないんだけど。 ] (97) 2021/03/15(Mon) 23:37:10 |
【人】 室井 柊あ、そうだこれ、メールでご連絡 いただいてた資料、まとめておきました。 [ そういってクリアホルダーにいれた 紙の束をメールをうっているのであろう 課長の机に持っていく。] あと僕、今日午後休いただいてるので、 お疲れのところ申し訳ないんですが、 これだけご確認いただいてもいいですか? [ 稟議書を別のファイルから差し出し またメガネのブリッジを上げた。]* (98) 2021/03/15(Mon) 23:37:33 |
室井 柊は、メモを貼った。 (a6) 2021/03/16(Tue) 0:09:46 |
【人】 室井 柊[ ただ毎日を生きているだけで、刺激も何もない 会社と家の往復を繰り返すだけの日々なんて つまらなくて死んでしまう、と 大抵の人はそう言いながらも結局のところ 諦めているわけだけれど。 会社では真面目な、ごく普通の社員。 とくになにか秀でたところもなければ、 ものすごく出来ないわけでもない。 そのあたりに普通にいる、ただのカイシャイン。 昼の弁当を手作りしていると言う点だけは、 少々珍しいかもしれないけれど、それ以外は なにも、ただの、普通の、25歳男性。] (169) 2021/03/16(Tue) 18:31:06 |
【人】 室井 柊[ である。表向きは。 仕事が終わった後どこへ行くだとか 休みの日はなにをしているだとか そんな話をするほど仲の良い人は 職場にはいないし、そもそも 誰に言うつもりもない。 本当はセクシャルマイノリティで、 いろんなバーや出会い系を使っては 夜を共にする人を探している、なんてことは。 特定の人をつくろうとは思わない。 依存体質なのは自分でもわかっているから ───とくに、月のない夜は、不安で 仕方なくなってしまうから。 ] (170) 2021/03/16(Tue) 18:32:09 |
【人】 室井 柊[ 差し出した資料を、「予想より早かった」>>126なんて 言われながら受け取られるとなんというか、 なんだそれは嫌味か?と思ってしまうのは 己の心が荒んでいるのだろうか。 ───この人はそんなこと考えるタイプじゃ なさそうだし、嫌味のつもりはないのかも しれないけれど、いつも遅いんだよ、の 裏返しについとらえてしまった自分を、 いかんいかん、と振り払って笑みを浮かべた。 中身に目を走らせる様子をちらちらと 盗み見ていれば、またクリアホルダーに もどされて手元に置かれるから、 問題なさそうだな、と息を吐いて。 別のファイルから取り出した稟議書を渡した。 (171) 2021/03/16(Tue) 18:33:28 |
【人】 室井 柊[ ちなみに頬が緩んでいたかどうかなど 見ている余裕はないし、そもそも その表情の変化については正直言って 全く見分けがつく気がしない。 ───訂正箇所を見つけた時、以外は。 ひく、と瞼が少し動くのがわかって、 あ、やべえなんかやったか、と思わず 鼻梁に皺を寄せる。 指摘された箇所に目をやって、>>127 確認した後、ひとつ頷いて。 ] すみません、すぐに直します [ とデスクに一度戻り、会議から帰って 閉じたままだったパソコンを開いて、 立ち上げた。 ほとんど人のいない静かなフロアに 課長がキーボードを叩く音と、 空調の微かな風の音だけが響いている。] (172) 2021/03/16(Tue) 18:34:21 |
【人】 室井 柊[ ようやく立ち上がった画面にファイルを開き、 指摘箇所を訂正して打ち出せば、 スリープモードに入っていたコピー機が 起こされたことに苛立つように唸った。 よほど寝起きの機嫌が悪かったのか、 打ち出した紙は嫌な音を立てて詰まる。 エラー音が響いて、顔を上げ、 眉を寄せて思わずため息を吐けば、 仕方なくそちらに向かって、コピー機の 蓋を開き、そこに載った手順に従って 爪を上げ、詰まった紙を引き出した。 ] ええと、 ぁ、 うわ [ ぐぐ、と引っ張るとなんとかちぎれることなく 取り出すことはできたものの 詰まった紙に付着していたインクの塊が 手に付いて、思わず声を漏らす。] (173) 2021/03/16(Tue) 18:34:54 |
【人】 室井 柊[ 手をひっくり返して袖口についていないことを 確認すれば、また一つ安堵の息を吐き。 ひとまずくしゃくしゃになった紙で 雑に拭うのだけれど、さすがに綺麗に とれることはなく、むしろ範囲は広がって、 薄く、黒く、汚れてしまった。 紙をゴミ箱に捨てて、コピー機を閉じれば、 なんてことないような顔をして、 先程失敗した印刷物を出してくれる。 汚れていない方の手でそれをとれば、 一度デスクに戻り、ファイルに入れ直して、 課長の方へと向かった。 ] (174) 2021/03/16(Tue) 18:35:14 |
【人】 室井 柊失礼します、 ご確認、お願いしてもよろしいですか [ と訂正書類を差し出して、受け取って貰えば。 ふと、課長の机の上にあるウェットティッシュが 目に入った。けれど、今は確認してもらっている 最中だし、と視線は一度戻して。 確認が終わるなら、ひとこと、 そのウェットティッシュ、一枚いただいても いいですか、と尋ねるつもりで。 ]* (175) 2021/03/16(Tue) 18:35:32 |
【人】 室井 柊[ 承認が得られたら、お願いします、と続けて ウェットティッシュを一枚お願いした。] あ、ありがとうございます [ アドバイスにペコリと頭を下げ。] はい、おつかれさまです。 ありがとうございます。 [ 帰り支度を始める様子の課長のところから 己のデスクの方へと戻り、腕についた 黒いインクをゴシゴシとこすった。 残念ながらやはり、薄くなるだけで 綺麗には落ちなかったのだけれど。 帰ったら一度風呂に入るか、と諦めて 丸めてゴミ箱に放り込んだ。] * (213) 2021/03/16(Tue) 23:03:26 |
【人】 室井 柊[ 課長が帰った後、己も残っていた雑事を 片して、パソコンを落とし、カバンを取って フロアを出ようと足を進めた。 ちょうど帰ってきた羽野と鉢合わせたら、 課長帰ってきたなーあー怒られるーと ぼやいていたから、早く片しとけよ、と 眉根を上げて、顎で彼の散らかったデスクを さしておいた。 ] (214) 2021/03/16(Tue) 23:03:52 |
【人】 室井 柊[ あのウェブサイトのプラットフォームに 入力したのは今回が2回目である。 正直なところ、後腐れない関係が 好ましいから、24時間ステイというところに さして魅力は感じないのだけれど、 五つ星ホテルに泊まれて、しかも 食事や飲み物までホテル持ちだというのだから いや詐欺か?とも考えなかったわけでは もちろんない。だが、ものは試しだ!と 応募してみたのが前回。 結果はまあそりゃあもう、満足だった。 話に偽りはなかった。 拍子抜けするほどに、素晴らしかった。 だから、また今回もこうして応募して───] (215) 2021/03/16(Tue) 23:04:19 |
【人】 室井 柊[ 女性とマッチングして、期待に添えないのは 申し訳ないから、性的指向はきちんと お伝えしておいて。 メールが届いた時は思わず口元が緩む。 手帳の日付に部屋番号であるW403Wを 書き込んで、休みを取ったのだ。] (217) 2021/03/16(Tue) 23:05:00 |
【人】 室井 柊[ 会社から出て、一度自宅へと戻る。 チェックインは13:00からとのことだったが、 以降、とのことだったからひとまず、 夕方頃までに入れば大丈夫だろう。 お相手の方には申し訳ないが、 己の願いは夜に共にいてくれる人、だから 陽がまだ空に顔を出している間は平気。 今日は新月。 月のない夜、と書いたからきちんと その日程を指定してくれるあたり、 主催者は信頼できるなと思える。 きっとマッチング相手もそれはもう ぴったりな人を選んでくれるのだろう。 鼻歌すら歌い出しそうなほどの上機嫌。 ICカードのリーダーに一度拒否されたことも 課長にきっと無意識の嫌味を言われたことも 寝起きのコピー機に嫌がらせされたことも 今はもうどうだっていい。] (218) 2021/03/16(Tue) 23:05:16 |
【人】 室井 柊[ 汚れていた手のインクは、シャワーを浴びる ついでにシャンプーで擦ってみたのだけれど うまく落ちなかった。 まあ、こんなところ気にしないだろう、と 雑に水で流して。 日中のきっちりした己から、夜の街に 溶け込める風貌へと変えなければいけないのだ。 オーバーサイズの白いシャツに、 腰には細身のベルトをひっかけて 黒のレザージャケット、スキニーパンツ。 メガネはコンタクトレンズに変えて、 髪はワックスで軽く持ち上げて流す。 メガネがないと童顔になるのは知っているが、 今日のお相手は───童顔が苦手でなければ いいのだけれど、などと考えながら。 カバンを掴んで、家を出た。] (219) 2021/03/16(Tue) 23:05:38 |
【人】 柊* [ ホテルに着いたのは、14:30頃だった。 ごつごつした本革のダービーシューズで ロビーを横切っていく。 受付で一言、403です、と告げれば 手渡されたルームキー。 にっこりと微笑んで。] ありがと [ と告げてエレベーターに飛び乗った。 とんとんとん、と足先を動かすと、 ぐん、と静かに動き出す箱は、 前回よりもずっと早くその到着を知らせる。 開いた扉に顔を上げて、一歩踏み出し、廊下へ。] (220) 2021/03/16(Tue) 23:06:08 |
【人】 柊[ 静かな廊下。 ふむ、もうすでに出会って、なんなら まぐわっている人だっていないとも 限らないのに。音はしないんだな、なんて 考えながら静かなカーペットの上を、 とん、とん、と歩みを進めて。] ───ここかな [ W403Wの表示がある扉の前。 すう、と一度息を吸って、吐いて。 にっこり、昼には見せない、人懐こい 笑顔を浮かべてカードキーを当てた。 ピピピッと一度、エラー音。 ───今日は、すこぶるだめならしい。 いや、余計なこと考えるな。 とよぎりかけた先程見たばかりの顔を 打ち消して。いやいや、今からすることに 上司の顔とか一番不要だろう。 萎えたらどうするんだ。] (221) 2021/03/16(Tue) 23:06:32 |
【人】 柊[ もう一度深呼吸をして、笑顔を作り。 カードキーを当てたら今度はすんなり開いた。 中にすでに相手が到着しているなら、 まずは遅くなったことへの謝罪を、と 考えながら開けた扉の向こう。 普段では決して泊まれないであろう スイートの部屋は、すっきりとまとまって 豪奢さこそないが、丁寧に設られた美しい 部屋だった。 入ってすぐ視界に入る位置には誰もいないけれど 電気がついている。 つまり、もうすでに相手は─── 歩みを進めると、ぱたん、と分厚い扉が その見た目とは裏腹に静かに閉まった。 オートロックがカチッとかかるのがわかる。] (222) 2021/03/16(Tue) 23:06:51 |
【人】 柊[ 歩みを進めて、きょろ、と視線を 彷徨わせつつ首を動かすと、そこにある すらりとした男性のシルエット。 黒いタートルネックがよく似合う。 肩幅もしっかりしてて、背は己より高くて、 うん、すごく好みな感じが───する、けど、 いや、え?いやいや、まさか、 うん誰だよ今また頭の中に上司持ってきたやつ おかしいだろ萎えるってばさっきも言ったろ そんなひとのことをこんなところでこんな状況で 考えるのがおかしいんだっていやだってそもそも 課長は今日出張帰りで疲れててだから、うん そうそうさすがにありえないってありえない なんとか自分を納得させながら、崩れそうに なった笑みを戻して、その背に近づき。] (223) 2021/03/16(Tue) 23:07:13 |
【人】 柊すみません、遅くなっちゃって [ と声をかけるのだ。 振り向いたその顔を見て引き攣ったのは 言うまでもないけれど。 奇声を上げなかっただけマシだと思って欲しい。 とりあえずその顔を見た俺はとにかく、 普段との違いで別人だと思ってくれと、 そう願いながら、背中をいやな汗が つつつ、と伝うのを感じたのだ。]* (224) 2021/03/16(Tue) 23:07:29 |
【独】 柊/* と言うわけで遅くなりましたがお邪魔しますよろしくお願いします 今回の目標は襲い受けです できるかな?出来なさそう そもそも賢くて真面目な子の予定だったのにアホの子になってる時点であかんけど そんな感じです よろしくお願いします (-72) 2021/03/16(Tue) 23:11:31 |
【人】 柊[ 願った事柄は2秒で打ち砕かれた。 W室井さんWという単語にがつん、と 頭を殴られたような気がして、目の前が ぐわんぐわんと揺れて、揺れて─── むろいさんってゆった。 まちがいなく むろいさん って ああもう、否定できないじゃないか。 なかったことにもできないし、 ああどうしようどうしたものだろう どうすればいいんだろうと動かない脳を フル稼働させようとがんばるのだけれど。 背中を流れた冷や汗がシャツに吸われる。 ひくついて引き攣った顔を向けて、 言葉にできないまま、視線を右に、左に、 そして下に落としていけば。 大きく息が吸うのが聞こえて、 そのまま深く吐くのが聞こえて、 微かに前髪の先端が揺れた。 ] (242) 2021/03/17(Wed) 0:16:28 |
【人】 柊[ そう、結論づけで頷いて、そのまま 踵を返してしまおうと思うのだけれど、 足を動かすよりもはやく、忘れてください、と 聞こえたから唇を結んだ。 ゆっくりと上げていく顔。 そこにある穏やかな笑みは、いままで 見たことのないような柔らかさを含み。 …あなたそんなかおできたんですか知りませんでしたていうかそんなかおできるなら普段からそんな顔にしておけばあんな風にみんなにこわがられないっていうかたぶんうまくいくと思うのになんでまたふだんあんなに仏頂面なんですかロボットじゃないじゃないですかふだん笑わなすぎて俺の中で表情筋死んでる説さえありましたからね今撤回しましたけどいやでもそれにしてもこれこの状況どうするんですかこんな状況で穏やかに微笑めるあなたの精神状態すごいですよねメンタル鋼ですかさすができる男は違うって言っておけばいいですかいやいやこれはおれでもわかるそう言うことじゃないそういうことじゃないくてだから すうーーーーーと己も、息を吸い、吐き切る。 それからゆっくりと目を見つめて。 ] (244) 2021/03/17(Wed) 0:17:43 |
【人】 柊俺は ヒイラギ、です はじめまして。 [ 流石にミヤビサンと呼ぶ勇気は 今のところないから、笑顔だけで褒めて欲しい。 いずれ呼ぶから、と言い訳を心の中で 唱えながら、首をこてりと傾げた。] (245) 2021/03/17(Wed) 0:18:01 |
【人】 柊[ 見慣れない甘さの滲む表情で、 告げられる言葉に、ふと浮かぶ疑問。 眠らずに、って、いやいや課長今日出張から 帰ってきたばかりで、1週間ぶりの自宅に 帰れるって言うのにこんなところで、しかも、 眠らずにって?疲れているだろうに。 余程の事情があるのかもしれないけれど 何も聞かずに、といっているのだから、 何も聞くことはできなかった。 一歩縮まる距離。 こく、と唾を一つ飲み込んだ。 ] (246) 2021/03/17(Wed) 0:18:28 |
【人】 柊───俺の願いは、 内緒です。でも、あなたのとよく似てる。 [ マッチングに関して疑問はない。 たしかに、ただしい相手だと思う。 正しい相手では、あるが ] ───掘り返しますけど、 はじめにやっぱり、決めておいた方が いいとおもうんですけど…どっちがいいですか。 ヒイラギと、 室井と。 [ 一晩、過ごすなら、です、と 付け足し、その目を見つめた。]* (247) 2021/03/17(Wed) 0:19:39 |
【人】 柊[ ───たしかに。>>277 先ほどまでの甘い笑みはどこへやら、 あらわれたいつもと同じ仏頂面に、 感じていた違和感は消える。 ただ、この場所が五つ星ホテルの スイートルームで?シンプルながら センスのいい、高級感漂う調度品が 並んでいるだだっ広い部屋で。 お互いに見慣れたスーツではなく、 ラフなスタイルで。 さらに言えば俺の髪が上げられて、 メガネがなくて───ああいっそ。 別人のフリでもすればよかった。 そうすれば一晩過ごしたってただ過ぎて なかったことになったかも。 W室井さんWと呼ばれたって、双子のふりとか。 やりようはいくらでもあった気がする。 そんなことを思ったってもう、今更だけれど。] (307) 2021/03/17(Wed) 19:35:09 |
【人】 柊[ だって!!!どんな顔して立ってればいいのか わからなかったんだよ!!!! 室井柊としての昼間の自分と、 ヒイラギとしての夜の自分の間には 不可侵領域があったというか、そこが 交わることはなかったって言うか 交わらせるつもりはなかったっていうか!!! ああああやばい頭痛くなってきた 何も考えないでいたい、もうわすれたい 今すぐ誰か俺の頭を殴って記憶を消してくれ たのむさっきまで浮かれていた俺が 馬鹿みたいじゃないか!!! 頭の中で繰り返した思考。 思わず癖のようにメガネのブリッジをあげる 動作をするが、もちろんそこにはなくて。 なんとなく行き場のない手をそのまま 頭に持っていって、顳顬のあたりをおさえた。 そしてふかく、深く息を吐き。 ] (308) 2021/03/17(Wed) 19:35:35 |
【人】 柊───わかりました。 では俺のことはヒイラギ、と。 そういうふうに振る舞いますから。 [ と頭を下げて、カバンを下ろし、 ジャケットを脱いだ。 聞こえる声は、どこか、切実に揺れる。>>278 そんなはずないのに、震えさえ感じられて。 いつも、仏頂面で、何にも動揺しない、 感情の機微などほとんど見せないこの人が こんなにも必死になっていることが、不思議で。 ───主催者に連絡して、どこかの組と トレードしてもらうだとか、そんな考えも 浮かばないわけではなかった。 せっかくの楽しい夜を、何が悲しくて 職場の苦手な上司と過ごさなければいけないのか とは思うのだけれど。 ] (309) 2021/03/17(Wed) 19:36:26 |
【人】 柊[ クローゼットの方へと足を向け、 だだっ広い部屋を横切っていけば、 そこにジャケットをかけて。 また、ため息を一つ。 息を吸って、聞こえるように声を張る。] それなら、お願いがあるんですけど。 [ そう前置きをして、クローゼットを閉じ。 課長の方に向かって振り返り、首を傾げるように 肩と頭を壁に預けて、一瞬視線をさまよわせ。] 今日ここで会ったことは、 お互いに忘れる、ということで。 [ と片眉をあげた。 彼が頷いてくれるのなら、その足をもう一度 そちらにむけて、歩みを進め。 ソファにどか、と腰を下ろす。 ] (310) 2021/03/17(Wed) 19:36:55 |
【人】 柊俺も今晩はひとりになりたくないので。 その点で利害は一致してますし。 ミヤビサンに少しだけ、興味も湧きました。 [ そう言って、ルームサービスのメニューを 手に取り、眺め始める。 「昼食べてなくて。…何食べたんですか?」と 空になった食器にちら、と視線を遣って。] (311) 2021/03/17(Wed) 19:37:14 |
【人】 柊そういえばここって、ゲームとかも 貸し出してくれるんですかね? [ と頭に浮かんだ言葉を投げる。] ─── 一晩寝ずに過ごすって、 それくらいしかできなくないですか。 [ 「課長はtowitch派?PlayStension派?」と そこまで口に出して、メニューから顔を上げ ] トランプとか言わないですよね? [ と態とらしく目を開いてみた。]* (312) 2021/03/17(Wed) 19:37:33 |
【人】 柊[ 興味は湧いた。 いつも同じ仏頂面で、同じトーンで 何に対しても同じ反応しか示さない ロボットのようなこの人に比べたら。 今ここにいて、どこか懇願するようにも 聞こえるように、声を震わせて。 何も聞かずに一晩共に過ごしてほしい、なんて 奇妙な願いを口にしたこの人のほうが、 ずっと人間らしいような気がしたから。 世永雅というひとの意外な一面は、 興味を抱かせるのには十分すぎた。 本人はそれに気づいていないようだから、 軽く首を傾げて往なすだけなのだけれど。 何を食べたのかと聞けば、存外詳しく 味の感想まで添えてくれるのだから、 やはり、意外な一面だなとおもうのだ。] (337) 2021/03/17(Wed) 22:37:32 |
【人】 柊んじゃ、俺も同じのにしようかな [ そう頷いて、共に覗き込んでいたメニューを置き 微かに珈琲とシャンプーのにおいがする その人から少し離れて座り直した。] (338) 2021/03/17(Wed) 22:37:45 |
【人】 柊[ ゲームする環境じゃなかった、という 答えに目を開くけれど ───まあ、予測できない答えではない。 課長が自宅でせっせとテレビゲームを している様子は正直想像がつかないし、 それが挙げたどちらのゲーム機であっても、 似合わない、というのが本音だ。 どっちかといえばなんか、映画を見たり 読書をしたり、クラシック音楽を聴いたり、 そんな趣味の方がしっくりくる。 態とらしくトランプとか、なんて声を 上げてみれば、その冗談に乗るように 肩をすくめて口端を上げるものだから、 なんとなく、つられて緩んだ。 ふと、ぴくりと動いた表情筋。 訂正箇所を見つけた時みたいに、 まつ毛が震えたように見えたが、 続けられた提案に、今度は本当に目を開く ことになるのである。 ] (339) 2021/03/17(Wed) 22:38:01 |
【人】 柊色っ………… [ 復唱しかけて、止めて、揺れた。 どくん、と心臓が跳ねるのがわかる。 冗談?冗談だよな?え?いやいや、 え?……え? そもそも、この人はどっちなんだ。 ヘテロなのか、ゲイなのか、はたまたバイか、 どれもあり得そうだしどれもなさそう。 なんていうか、もともと掴みどころのない人だし いやそんな顔見たことないっていうかよく見たら 顔ほんと整ってるし綺麗なんだよな イケメンはずるいな、まったく、ほんとに 背も高いしがっしりしてるし、スーツも めちゃくちゃ似合うけど、このラフなスタイルも 清潔感あってめっちゃいいんだよな え?ありかなしで言ったら? そりゃもう そりゃあだって全然あ ] (340) 2021/03/17(Wed) 22:38:23 |
【人】 柊───ぁ、 え、 あ、ハイ、 [ 消えた笑み。咳払いの後、 ギシッと音を立ててソファーが少し浮いた。 冊子を撮りにいくのであろう背中を ちら、と振り返って見て、 こちらを向く前にまた前に向き直った。 何を考えていたんだ、俺は。 いや、まあそもそも、月のない夜は不安で、 人肌恋しくて、だからここにきたのだけれど それでも相手は相手だし。 さすがに…いや流石に!!課長はまずい、 まずいって、わかってはいる。 もちろんわかってはいるのだけれど─── (341) 2021/03/17(Wed) 22:38:43 |
【人】 柊[ ───たとえば、誘ってみたら 案外のってくる、なんてことはあるのだろうか。 わざわざそんなふうにして提案するのだから 冗談とは言え、まさか…まさか、 …いやさすがにないか。 あ、それならせめて添い寝でも…… いやでも一晩中寝ずに、って願いなのに 添い寝してたら寝ちゃうっていうか、 添い寝で寝ないのが苦行っていうか!!] あーーーー…… [ と息を吐いていたら、冊子を持った 課長が帰ってきただろうか。 背もたれから体を起こして、 そっと同じように覗きこんだ。] (342) 2021/03/17(Wed) 22:39:12 |
【人】 柊あ、けん玉とかありますよ トランポリンとか。 [ そんなよくわからない品物に あれやこれやと感想をおとして。] 気になるのありました? [ と尋ねてみるのである。]* (343) 2021/03/17(Wed) 22:39:31 |
【人】 柊え、すげえ 競技カルタってやつですか? 百人一首とかやったことないです、 坊主めくりくらいならできますけど [ 苦笑して、それから「あ」と一言母音を こぼして、思いついたように顎を少し上げ。] あれは知ってます、 せをはやみーってやつ。 なんだっけ。 瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われてもすえにあわんとぞおもう、? [ 唯一覚えている一首を披露してみせて、 少しばかり得意げに口端を上げ。 ロマンチックですよねーと顔を背け、 ぼんやりと窓の外を見た。 外はまだ日が高い。そりゃそうだ。 この時期、18時を過ぎて、やっと 日が沈む頃なのだから。 ] (383) 2021/03/18(Thu) 18:11:37 |
【人】 柊[ 来る夜に不安がないわけではない。 月のない夜は、嫌なことが起こる、なんて 思っているのはきっと俺だけだし、 ほんとうはそんなの関係ないんだろうけど わかっていても、うまく往なせない。 襲う不安感と、心細さと、人肌の恋しさが 恐ろしくて、しかたない。 触れ合っていたら安心できる。 その人が生きているってわかるから。 生に触れていたかった、きっと。 ───まあ、今日は…あれだけど。 そんなことを考えていたら、 尋ねられた事柄に>>363 視線を戻してそちらをみる。 言い淀むように止まった言葉の続きを 促すように眉を上げ、待ってみるのだけれど。 それはW忘れてくださいWなんて言葉に阻まれて ] (384) 2021/03/18(Thu) 18:12:44 |
【人】 柊[ 待ってごめん俺の心がちょっとあれであれだから かもしれないんだけどそんな、そんな濁し方 されたら、誘われてる?って思っちゃうって いうか思わざるを得ないっていうか え?え???だからさっきも言ったけど 顔と体はめちゃくちゃ好みってそんな話したっけ まあいいやとりあえず好みなんですええそうです 課長だからね、上司だからね、俺だってそりゃ いくら夜になったら遊んでるって言ったって 不可侵領域超えようとはしてないわけですし そこらへんはきちんと弁えてるっていうか 昼に会う人間とは夜は関わらないって決めてて だからもちろん全く眼中にはなかったわけだけど でもそこの不可侵領域超えてきちゃったじゃん? この人自ら飛び込んできちゃったじゃん? 火に入っちゃった夏の虫って言われたって文句は 言えないと思うんですよええ、そりゃそうだ そうですよね、いやでも、いくらなんでも 上司と寝……… ] (386) 2021/03/18(Thu) 18:13:19 |
【人】 柊[ れる………この人なら寝れる。寝れちゃう。 だってタイプだしいやこの整っててほとんど 動かない表情がロボットかと噂されるような 仏頂面(綺麗)が崩れるとことか見たくない理由ある? いや、ない。 ないよね、ないよ、ないわー そんなの見たくないわけないわー ないです、はい。 ないんですけどね。 ないんですけど!!!!! ていうか!!!今までの人たちってなに!?!? これまでもあるってこと???つまり??? はじめてではないわけで…あーーーーー え?まってこれ確認した方がいい? 確認したら無粋になっちゃうかなどうしよう でも考えてみて、俺。 これまでもあるってことは ] (387) 2021/03/18(Thu) 18:13:57 |
【人】 柊[ これからもあるってことでは? そんな、WこれまでWとWこれからWのあいだで どうせお互い忘れるわけなんだし それなら、そういうことがあってもべつに、 過ぎ去りし日々の一つの出来事に 過ぎなくなるかもしれないわけで それならやっぱりもしかしてもしかするとか あるんじゃ、と考えながら見つめ返した 瞳が微かに揺れて、落ちていくのが見えた。] (388) 2021/03/18(Thu) 18:14:22 |
【人】 柊[ 心の中で静かに深呼吸をする。 実際の息をすう、と吸って。] …俺の望みは、あなたのと似てるから。 [ とっちらかった思考のまま、だったけれど その顔を見たら、沈黙が長引くのは よくない気がして、そんな言葉を落とした。 そうじゃなきゃ、きっとここから先、 なにひとつ、進まない気がして。] (389) 2021/03/18(Thu) 18:15:03 |
【人】 柊───いいですよ、 俺はお願いを一つ聞いてもらうんですし [ そっとソファの上についていた手を 彼の腿の上に置いて。 その顔がこちらを見るなら、目を細めた。 まとまらないけれど、一つわかることは、 この人はただ眠らずに夜を過ごす以外に、 何か欲しいものがある。 それは、ゲームでは満たされないもので、 きっと、共に過ごす人にしかできないことで、 もし、それが己との関係性が崩れることへの 不安に揺られて濁された、誘いならば。] (390) 2021/03/18(Thu) 18:15:20 |
【人】 柊なんだってあげます [ 少しだけ体を、唇を、重なる直前まで 寄せて、まつ毛の先を震わせ。] 俺は今、 ヒイラギで あなたは、ミヤビ、なんでしょ [ それならば、本当に欲しいものを、 教えて、と吐息だけで尋ね。 俺も、欲しいと心の中で続けた。 ───なお本心を知れば死ぬほど恥ずかしく ]*なるのはいうまでもない。 (391) 2021/03/18(Thu) 18:15:45 |
【独】 柊[ 恋なんてものは、しない方がいい、と 学習したのは結構早かった。 だから、恋の歌だといった彼には、 何も返さずに、外を見たのだ。] (-224) 2021/03/18(Thu) 22:28:39 |
【人】 柊[ とっ散らかった頭の中で問答を繰り返したのち 出た結論…というか無理やり結論づけた事柄に 合わせて体を動かし、距離を縮める。 だって勘違いしたって仕方ないと思う。 あんな濁され方して!!! これまでの人に求めてきたことを…なんて 視線をそらされたら「えっもしかしなくても もしかするんじゃない?」って 勘違いしたって許されたい。 そもそもこういう場だし。 そっと腿に置いた手のひらを動かすと、 彼の目線がブレて、ぱちぱちと、 至近距離で瞬きが繰り返されて、 微かに起きた風が眼球に当たるのがわかる。 コンタクトがずれて、2、3度焦点を 合わせようとこちらも瞬きを繰り返した。 最後の確認のように問われた事柄に、 ふ、と口元を緩めて。 内心「やっぱり!!!!そういうこと!!! なんだよ課長もなんだかんだ普通の男……… ていうかそもそも男いけるひとだったんだな」 なんて考えていたら。 ] (413) 2021/03/18(Thu) 22:29:06 |
【人】 柊[ 笑わないでくださいね、と前置きされるから ] ───もちろん [ と、もうわかっているその言葉の続きを じっと見つめたまま待って。 くい、と引き寄せられた腰に 心臓がとくりと音を立てる。 今にも触れそうな唇に、親指が当てられ。 ───え?といわんばかりに目を瞬かせ。] (414) 2021/03/18(Thu) 22:29:33 |
【人】 柊[ え? え?? ] え、 [ え????まって????? ということは、つまり つまりどういうことだ??? 手を握る? 手を握、って、 大丈夫、だって、いうって、そんなの えっそれってセックスじゃないじゃん そうだね、そうだよね、え? 寝るって話じゃなかったの? 誘われて、 俺は、 さそわれ、 ] (416) 2021/03/18(Thu) 22:30:09 |
【人】 柊っ [ 己の勘違いにぶわぁ、と顔が染まるのがわかる。 耳まで熱くなるのがわかって、彼が少しばかり 距離を取るのと同時に、顔を背けて、 気まずげに視線を逸らし、口元を掌で 覆って唸った。 ] あーーーーー [ いや、うん、そうだね、そうだ 勘違いしたのは俺で。 いくら勘違いされそうなことばかり 繰り返していたとしても勘違いしたのは俺で 恥を晒したのも俺で、えーーーと。 つまり、課長は別にそういうことを 求めていたわけじゃなくて、いや、] (417) 2021/03/18(Thu) 22:30:38 |
【人】 柊[ 二つの願いって、今のと、ホテルに 提出したはじめにいってた願いで、 俺の願いはホテルに提出したのと、 あとは今日ここで会ったことは忘れるって ことだから、ギブアンドテイクは成り立ってて 別にこれ以上なにかを求めることは 必要ないってわかってるし説明できなくは ないけどいやでもいまはそれより だったら今さっきのを今すぐ忘れてくれ ってお願いをしたいっていうか いまわりと死にたいっていうか ] (418) 2021/03/18(Thu) 22:31:08 |
【人】 柊[ 口元から手のひらを外して、息を吐き そっと視線を恐る恐るもどしたら、 無表情なその人がいて。 あーーーどうしようこれどういう感情? 俺がしようとしてたことと俺が考えてたことと 俺が勘違いしてたこと、なにもかも、 わかってるよな?気づいてるよな? ええとこの場合は、 と 一瞬の間にぐるりと巡った思考は、 瞬間、突然目の前に浮かんだ意地悪な笑みに ] (419) 2021/03/18(Thu) 22:31:23 |
【人】 柊え、 ───ンぅっ [ 塞がれた唇に、奪われて。 触れるだけのそれが離れたら、目をまん丸にして それで、ああ ───ええと、なんだっけ。] ぁ、 と、 [ まってほんとに、まってもう、 頭ついていかないから!!!!! ] (420) 2021/03/18(Thu) 22:31:39 |
【人】 柊整理、 していいですか、 [ と眉を寄せて不安げに落とし。] 一晩、眠らずに一緒にいる人が必要で 大丈夫っていって、手を握っていてほしくて、 で? ええと、 男、 も、いけるんです か? [ ていうか ] (421) 2021/03/18(Thu) 22:32:01 |
【人】 柊俺で も 大丈夫なんですか、 [ どうあがいても、部下、ですけど、と 首を傾げて、引き攣った笑みを浮かべ。 ちなみに俺は課長ぜんぜんいけます。 ]* (422) 2021/03/18(Thu) 22:32:33 |
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