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人狼物語 三日月国


187 『Ambivalence』

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視点:


到着: 浅見 律

【人】 浅見 律




    私に居場所なんてなかった。
    生まれたときから、ずっと。



  
(7) 2022/12/09(Fri) 2:28:34

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  私には価値がなかった。
  生まれる前から、価値を認められなかった。


  
女だったから。ただ、それだけの理由で。


  
(-0) 2022/12/09(Fri) 2:29:06

【人】 浅見 律



    家にも学校にも、
    何処にだって居場所はなかった。
    そう、
なかった


  
(8) 2022/12/09(Fri) 2:29:41

【人】 浅見 律


  
  来週のテストの告知に、文句の声が上がる教室。
  二色の文字しかないノートを閉じて、
  私は目線を窓の外へと移す。

  
(9) 2022/12/09(Fri) 2:30:12

【人】 浅見 律



  暗記しかない日本史なんて、
  少し勉強すれば満点取れるのに
  周りの子が文句を言う理由が微塵も分からない。

  どうせ家に帰っても勉強しかすることがないから
  暗記科目くらい満点取れて当たり前。
  地頭がいいわけじゃない私ですらできる科目が
  暗記ばかりの科目だと思ってる。

  多分、そんな思考から澄ましたように見えるせいで。
  嫌われるのだろうけど。


  
(10) 2022/12/09(Fri) 2:30:45

【人】 浅見 律



  嫌われても仕方ない。
  私には価値なんてないんだから。
  仮に友達ができたとしてその子が不幸になる。
  だって、私と話しても
  何も楽しくなんてないはず。
  流行りの歌も、服も、漫画も。
  同い年の子たちが興味を示しそうなもの。
  その全ての話に、私はついていけないから。

  つまり、私に話しかける時間が無駄だ。
  だから、周りが私を気にかけないのも
  私に友達がいないのも、仕方ないこと。


  
(11) 2022/12/09(Fri) 2:34:20

【人】 浅見 律



  同い年の子が興味を示す娯楽が
  一切与えられてない私に、
  与えられてる数少ないものは、
  生きるために必要な最低限のもの。

  外に出たときに外聞の悪くならない服と
  栄養失調にならない程度の食事と、
  温かさなんてどこにもない住む場所。

  その環境が異常だってことくらい
  流石に分かってる、普通じゃない。


  
(12) 2022/12/09(Fri) 2:34:44

【人】 浅見 律



  でも、生かされているだけまだマシ。
  こんな価値のない私が生きてていいって
  言われてる間はまだ、マシだと思う。


  
(13) 2022/12/09(Fri) 2:35:19

【人】 浅見 律


  
   「わかりました、入江先生。」


  窓の外に目をやっていたら
  呼ばれたから、簡素な返事を返して。>>4

  なんで呼び出されたのか聞かれるほど
  私の周りに人がいるわけではないし
  話しかけるような人なんて一人もいない。

  
(14) 2022/12/09(Fri) 2:35:45

【秘】 浅見 律 → 入江 修

 

   あなただって知ってるくせに。
   なんで呼び出されたか
   言う相手すらいないことくらい。

  
(-1) 2022/12/09(Fri) 2:36:12

【人】 浅見 律



  呼び出しは何度もされてるから
  普通なら周りからはいい加減不良生徒だと
  疑われててもおかしくないけど、
  そこは、先生の人柄なんだろうか、
  そこまでの疑いはかけられてないから
  ひそひそ話の対象になることもなく。

  
……人柄というより周りが私に興味ないだけ、か。


  
(15) 2022/12/09(Fri) 2:37:01

【人】 浅見 律



  たとえ、良くないことを言われたとして。
  私は先生のところに行くことをやめたりはしない。
 
  どうしてかって?
それは―――――。


  
(16) 2022/12/09(Fri) 2:37:22

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  
あなたしか居場所をくれる人がいないから。


  
(-2) 2022/12/09(Fri) 2:37:37

【人】 浅見 律

 

  
入江先生が


     
私にとって
いい先生、だから。


  
(17) 2022/12/09(Fri) 2:38:03

【人】 浅見 律



  「それで……。
   手伝い、って何ですか?」


  呼び出された資料室で聞いた質問。
  
あなたにとっても私にとっても、白々しかった?


  それでも、いつもそう聞いていたし。
  私は、あなたに言われることを言われるままに。

  あなたのW手伝いWをしようと。**

  
(18) 2022/12/09(Fri) 2:38:41

【独】 浅見 律

/*
可愛げis何処……?
(-3) 2022/12/09(Fri) 2:39:28

【独】 浅見 律

/*
この二人、背景の色が緑と黄色だから並んでるといいな……ってなりますね(?)
(-8) 2022/12/09(Fri) 12:08:11

【独】 浅見 律

/*
>>9
これ、色とりどりのノートじゃない→そんなにペン持ってないってことなんですけどなんかもっとうまい書き方あったのでは……?まあいいか……
この子筆箱に入ってるのシャーペンと赤ペンと消しゴムしかないから……()
(-9) 2022/12/09(Fri) 12:11:05

【人】 浅見 律


─── 半年前 ───

  
  授業参観とか運動会とか。
  両親が学校に来るような行事は
  不参加って相場が決まっていた。

  理由付けなんて簡単。
  仕事が忙しいから。
  このご時世、共働きなんて珍しくもないから
  そう言われて、疑う人はほとんどいない。

  
  
本当は、母親は専業主婦なのにね。

 
  
(28) 2022/12/09(Fri) 13:04:48

【人】 浅見 律

 

  でも、そんな我が家でも
  面談だけは避けられなかったようで。

  世間体を何より気にするくせに
  娘を蔑ろにし続ける、矛盾だらけの親の演技なんて
  多くの保護者を見てきた人なら、
  看破するのは難しくなかったのかもしれない。

  たとえ、上辺だけはいい親に見えたとしても。

  
(29) 2022/12/09(Fri) 13:05:23

【人】 浅見 律


 
  
『あの子は、学校で迷惑をかけたりしてませんか?』



  多分、この一言で分かるんじゃないだろうか。
  信用も何もない、この一言で。

  
(30) 2022/12/09(Fri) 13:05:51

【人】 浅見 律



  ただ、今までは、
  私に両親のことを聞く人はいなかった。
  それを聞いてきたのは、あなたが初めて。


  
(31) 2022/12/09(Fri) 13:06:15

【人】 浅見 律



  「……どうして、そう思うんですか?」

  
(32) 2022/12/09(Fri) 13:06:30

【人】 浅見 律


  
  他の人に聞かれないタイミング。>>21
  それでも、質問に質問で返したのは>>22
  今まで言われたことがなくて戸惑ったから。

  でも、違うなら違うって言って終わりの話。
  それを、否定しなかったのは、
  何よりの答えだろうから、隠しても無駄だと思って。

 
(33) 2022/12/09(Fri) 13:06:55

【人】 浅見 律



  「仲の良い悪いで済ませられる話なら。 
   もっと簡単だったでしょうけど。

   一般的に見るなら、悪いんじゃないですか。」

  
(34) 2022/12/09(Fri) 13:07:14

【人】 浅見 律



  にこりともせず返す。
  別にこの時は、あなたを信用したわけじゃない。
  そのつもりだったけど。

  思いのほか、あなたの言葉が嬉しかったのだ、と。
  気づくことになるのは、少し先の話。*


  
(35) 2022/12/09(Fri) 13:07:39

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  この程度で嬉しいと思うような女なんて
  さぞかし、扱いやすかったでしょうね。*


  
(-10) 2022/12/09(Fri) 13:08:09

【人】 浅見 律


  
  馴染めと言われたところで馴染む術もないし
  先生にひいきされてると悪目立ちして
  いじめられるくらいなら、今のままでよかった。

  どうせこの世界には
  無価値な存在の居場所なんてないから。


  
(36) 2022/12/09(Fri) 13:08:39

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  居場所なんてなくて当たり前。
  そんな私に居場所を与えた人がいたのなら。

  私はその人の元を離れられなくなる。
  逃げられなくなってしまう。



      どんな形であれ、居場所があるって事実は
           私に少しの安らぎをくれるから。


  
(-11) 2022/12/09(Fri) 13:09:39

【人】 浅見 律



  「何回目かなんて数えてませんけど。

   ……言われないと、分かりませんね。
   何度も呼び出される不良生徒なので。」

  
(37) 2022/12/09(Fri) 13:09:55

【人】 浅見 律



  分からないわけじゃない、見当はつく。
  でも、言われるまで自分から動かないのは
  許可なく何かをすることは
  私の家では許されないことだから。


  ソファーに腰掛けるあなたを目で追いかけて。
  本題を聞けば、ようやく私は自ら動く。*

  
(38) 2022/12/09(Fri) 13:10:16

【秘】 浅見 律 → 入江 修

  

  
「分かりました。……修先生。」



  ふ、と小さく笑って、あなたの方へと近づく。

 
(-12) 2022/12/09(Fri) 13:11:06

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  言われるままに、膝の上へ横向きに座った。
  初めての時よりもずっと手馴れたように。

  何も言わずに、ぎゅう、とあなたに抱きついて
  ほんの少しの間、冷え切った心を温めようとした後。


  
(-13) 2022/12/09(Fri) 13:11:31

【秘】 浅見 律 → 入江 修



    
「お好きにどうぞ?」



  ゆるく笑って、続きを促した。
  あなたの思惑通り、都合のいい女として。*  

  
(-14) 2022/12/09(Fri) 13:11:54

【独】 浅見 律

/*
一つミスったなって思うんですけどこれ三者面談では……?
えーんすみません二者面談だと思ってた……()
(-27) 2022/12/09(Fri) 17:31:11

【独】 浅見 律

/*
この先生タバコ吸いそうだなって思ってたけどやっぱそうなんだなってロル見て思いました(作文)
(-28) 2022/12/09(Fri) 17:45:56

【人】 浅見 律



  歪な空気に、信用も何もない言葉。
  そして、それに返されるのは、
  何の意味も持たない見かけだけは綺麗な言葉。

  
(49) 2022/12/09(Fri) 19:02:41

【人】 浅見 律



  
噓つき。

  教室では孤立し、ペアやグループを作るのに
  難儀しかしないような私が、  
  生徒の模範になれるわけもないし。>>40

  成績にしたって、もっと優秀な子はいるわけで。

  
  
(50) 2022/12/09(Fri) 19:03:29

【人】 浅見 律



  でも余計なことをこの人は言わない。
  その確信を私に持たせてしまったからこそ。

  この家庭環境を変える気などない、と
  私は直感で悟ってしまったから。


  
だからこそ、私はあなたに話してしまったし……


  
(51) 2022/12/09(Fri) 19:04:14

【秘】 浅見 律 → 入江 修




    
あなたに捕まってしまった。



  
(-29) 2022/12/09(Fri) 19:04:48

【人】 浅見 律



  勘だけでここまで明け透けな質問なんてしない。
  私がそのシンプルな答えに納得するはずもなく。
  咎めるような視線が言葉よりはっきりと
  それを物語っていたと思う。


   「……そう、ですね。
    仲の良し悪しって、
    関係を構築した後の話ですし。」


  
つまり、構築すらされていない、と。

  そこまで言えばあなたは納得したのか。
  タバコを吸おうとしてたことへは
  何も言わない。
というか言えない。


  
(52) 2022/12/09(Fri) 19:05:27

【人】 浅見 律



  特に視線を合わせることもなく、
  おもむろに語られる話を聞いていた。

  あなたが私の断片的な話で
  どこまで察したのか知らないけれど
  少なくとも、私を気にかける理由なのだ、と
  その程度は理解できた。*

  
(53) 2022/12/09(Fri) 19:06:19

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  
……その表情がたとえ演技だったとしても。

  私には、あなたが少し寂しそうに見えたから。>>46

  そして何より、
  私の内心を見透かされてしまったから。

  
(-30) 2022/12/09(Fri) 19:07:01

【秘】 浅見 律 → 入江 修



     
「気が向いたら。」



  そんな答えを返して。
  あなたに背を向けて、俯くと
  小さく言葉を零してから、その時は立ち去った。

  
(-31) 2022/12/09(Fri) 19:07:26

【秘】 浅見 律 → 入江 修



   「価値がないんですよ、私には。
    生きている価値が、ない。」


  
(-32) 2022/12/09(Fri) 19:07:48

【秘】 浅見 律 → 入江 修

  

  そんな言葉を吐いてしまえば、
  嫌でもわかるはず。

  私は一番頼れるはずの親に頼れない、
  私がどうなろうと親は気にかけない、と。


 
(-33) 2022/12/09(Fri) 19:08:22

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  翌日の放課後。
  私は迷いもせずあなたが待つ資料室へと行って。


   
「……気が向いたので、来ました。」

      
寂しかったので


  
  あなたに向かって、そう言ってしまう。
  
その日が、私達の始まり。


  
(-34) 2022/12/09(Fri) 19:09:24

【秘】 浅見 律 → 入江 修




    
浅いのに抜け出せない、深い関係の始まり。*



  
(-35) 2022/12/09(Fri) 19:10:38

【人】 浅見 律



  「怒られればいいじゃないですか。>>47

   それとも、私の事、
   改心させてくれる気でもあるんですか?」

  
  信用はしてる。
  口が軽そうに見えてそうでもない、とか。
  私の事をよくわかってる、って意味では。

  
(54) 2022/12/09(Fri) 19:11:27

【人】 浅見 律



  
そう、私にとってあなたはいい先生だ。


  
(55) 2022/12/09(Fri) 19:11:50

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  いい先生であり、私が好きな人。
  
好きだよ、修先生。

  あなたは私の居場所をくれたから。

  
それが仮初だと、わかってるのに。


  
(-36) 2022/12/09(Fri) 19:12:22

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  わかっているのに。
  こんなことで心を温められないから
  私は今ここに居るってことくらい。


  
(-37) 2022/12/09(Fri) 19:12:45

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  年下の、生徒の言葉に甘える先生が
  いい先生なわけがない。


  
本当に、最低だと思う。

  それでも、私は隷属したまま。
  胸板に顔を埋めて、甘えるように擦りつけて。
  こんなこと、されたことなかった。
  膝の上に乗るのだってそう。
  本当にしてほしいと願う人ほどしてくれない。


  耳を撫でられて、微かに身じろぎしながら
  あなたの背に手を回して、
  触りやすい程度に密着して、温もりを得ようと。
  
  最初の頃と手つきが違う事なんて
  気づかないわけもない、でも。
  その手さえ心地いいのだから救えない。
  熱っぽくなっていく吐息のせいで
  私が嫌がらないことがあなたに分かってしまう。


  
(-38) 2022/12/09(Fri) 19:13:54

【秘】 浅見 律 → 入江 修



    
「……よく、ご存じで。」



  私に絡んでいく言葉の糸は
  回数を重ねることにきつくきつく私を縛る。
  この人は、本当に私をよくわかってる。

  私がどんな言葉を求めるのかも。
  こう言われれば逃げられないことも。

  
その首輪、もう何度も受け取りましたよ、先生。


  
(-39) 2022/12/09(Fri) 19:15:27

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  布越しで触れられるのなんて
  お互いにもどかしいだけだから。
  酷く合理的だし、
  私達がこの行為に慣れ切ったからこそ。
  恋人同士の行為なら、
  初めにキスくらいするでしょうに。


  
(-40) 2022/12/09(Fri) 19:16:20

【秘】 浅見 律 → 入江 修



   
「調子のいい、ことを……っ。」


  
(-41) 2022/12/09(Fri) 19:16:46

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  可愛いなんてあなた以外の人から
  言われたことなかった。
  
あなたはそれを分かってて言っているんでしょう?


  説得力のない言葉なのに、
  
欲しかった言葉だから。

  違うんだと分かっていても身体は昂るし、
  頬は微かに赤くなりもする。

 
(-42) 2022/12/09(Fri) 19:17:44

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  出来るだけ声を殺していても、
  執拗にいじめられていれば我慢も出来なくなる。
  耳を甘嚙みされる感覚にぞくり、として
  抗議するようにあなたの方を見てしまう。
  この抗議には何の説得力もないけど。



   「修先生のおかげ、ですね。」


  最初は上手く快感を拾えなかった身体も
  快楽に慣らされた今ではすっかり熟して。
  あなたが触ろうとしているその場所は
  蜜が溢れてきてしまっているし、
  触って欲しそうに震えているはず。*


  
(-43) 2022/12/09(Fri) 19:19:16

【独】 浅見 律

/*
可愛げis何処とか言ってるけど、今回は可愛さを割と意図的に排除はしてるつもり……(できてるかは知らない
(-44) 2022/12/09(Fri) 19:46:49

【独】 浅見 律

/*
西さんキャラ幅が……とか言ってる時あるけどちゃんと年齢幅広いんですよね……入江先生はしっかり大人……いやクズだけど(褒め言葉)
(-46) 2022/12/09(Fri) 22:05:11

【独】 浅見 律

/*
西さんなんでも出来るじゃん……は……???
いやこれ左立つとか無謀……スライムがダークドレアム倒すくらい無謀……
(-57) 2022/12/10(Sat) 0:07:07

【人】 浅見 律



  大人の作る世界に
  期待できるほどの育ち方はしてない。
  あなたにだって別に期待してなかったけど。
  あまりに白々しい言葉を言うものだから。
 
  地雷ってほどではないけど
  聞いてて気分が良くなる言葉ではなかったのは事実。


  
(61) 2022/12/10(Sat) 1:27:40

【人】 浅見 律



  私の視線が先生を反省させてるとは知る由もない。
  別に見くびられてたところで
  それに対して言葉で何か言ったりはしない。
  歳の差も立場の差もあるし、
  何より私自身が大した人じゃないことくらい
  自分が一番よく知ってるから。


 
(62) 2022/12/10(Sat) 1:28:01

【人】 浅見 律

  

  「あの人たちは私が事故死でもしたほうが
   喜ぶ人たちなので。

   後腐れなく家を追い出せますから。」


  
  過干渉でも不干渉でもない。>>57
  明確に育児という名の親の責任を放棄する行為。
  
……ネグレクト。


  
(63) 2022/12/10(Sat) 1:28:28

【人】 浅見 律



  料理を作ってもらったことも
  衣服を洗濯してもらったことも
  部屋の掃除だって。

  私が何も出来ない本当に幼子の頃は
  違ったのかもしれないけれど。
  物心ついた頃から、身の回りの世話は
  全て自分でするものだった。


  私が家で何してるのか、少しでも聞いたなら
  不干渉じゃないことなど
  すぐに知られてしまったはず。


  
(64) 2022/12/10(Sat) 1:28:54

【人】 浅見 律



  ここ、学校ですよ、とか
  この時は言えるほどの仲でもないし。
  残念なことにスマホなんて便利なものを
  私は持たされてもいない。

  
触れたところで無駄、ってこと。

  
  あなたが使った、人と仲良くなる鉄則。
  少なくとも私には効果があった。>>58

  自発的に話すなんて、私が出来るわけもなく。
  あなたが話しかけて、話をしたから。
  私が話すきっかけを作ったのはあなただ。**


  
(65) 2022/12/10(Sat) 1:29:30

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  親にそう言われたのか、と。
  その言葉に直接答えはしなかったけど
  一瞬足を止めて振り返って。

  そうですよ、と言わんばかりに嗤ってみせた。
  
それが、あなたの質問への答え。


  
(-59) 2022/12/10(Sat) 1:29:50

【秘】 浅見 律 → 入江 修


  
  密室に二人きり。
  招かれた資料室で、快く迎えられたわけだけど、
  流石にこの時は何をされるのかなんて
  見当はついてなかった。

  だからそう、私は無防備そのものだったし。


  
(-60) 2022/12/10(Sat) 1:30:12

【秘】 浅見 律 → 入江 修

  

   
「あるんですか?私には価値なんて……。」



  戸惑いながらも、
  
私は泥沼に足を踏み入れてしまう。


 
(-61) 2022/12/10(Sat) 1:31:09

【秘】 浅見 律 → 入江 修


  
  最低限の礼節さえ知らない私は
  口付けされてからようやく目を閉じて受け入れる。
  誰ともしたこともなかったのに、
  頭がぼうっとするくらいの長い口づけは
  私から判断力も何もかも奪うには充分だった。

  
なにより、心地よかったから。

  余韻に浸って、逃げる力も抜けきって。
  抱き上げられて、ソファーに寝かされると
  私はあなたの方を見上げて、聞いた。


   
「……このまま、教えてくれるんですか?」*


  
(-62) 2022/12/10(Sat) 1:31:48

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  嘘でも心地いいのは事実。
  与えられて出来た居場所でもないよりマシ。

  
そもそも、私に選ぶ権利なんてない。


  一時の快楽と引き換えに
  私だけが傷ついていく火遊び。
  傷つくのに、ここを離れないのは。


  偽りの温もりが私を安心させるから。
  一時の快楽に依存してしまうから。


  
知ってるよ、と返す相手がどんなに最低でも。

  
それを知っていてもなお、私は離れられない。


  
(-63) 2022/12/10(Sat) 1:32:50

【秘】 浅見 律 → 入江 修

 

  どうせあなたにとっての可愛い、なんて
  快楽を得るための興奮材料でしかない。
  説得力なんて、あるわけもなく。

  私は私に価値を見出してないから、
  あなたが言葉にしない限りは
  ただ見つめただけで
  あなたの劣情を煽るなんて、知ることはない。



   「都合のいい子、の間違いじゃないですか?」


  可愛げのないセリフを吐き捨てて。
  それ以上を言わないのは
  触れるだけの優しいキスに心を奪われてしまうから。
  
こうすれば黙るって、知っているみたいなキス。


  
(-64) 2022/12/10(Sat) 1:33:57

【秘】 浅見 律 → 入江 修



   「……何度も、ですかね。
    言ったじゃないですか、数えてません。

    修先生の味?それはもちろん……。」

  
(-65) 2022/12/10(Sat) 1:34:22

【秘】 浅見 律 → 入江 修



    
「覚えてますよ。」



           
嫌というほど、ね。


  言い返された言葉に微笑みながら返して。 

  
(-66) 2022/12/10(Sat) 1:35:11

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  下着で遮られなくなった秘部は
  期待するようにひくついて、あなたを誘う。
  胸板に顔を埋めて、胸いっぱいに
  あなたの匂いを吸い込んで、感じて。



   
「あっ……、んんっ……。」 
  


  撫でられるだけでも反応を示していたけど
  中に入れられたなら、びくり、と身体を震わせて。
  あなたに拓かれた身体だから。
  私のいいところなんて全部知られてるはず。
  言葉にこそ出さないけれど、
  はしたなく指を締め付ける中は、
  喜んでる、って、簡単に分かっただろうし。
  色付けされればされるほど、
  蜜を零して、あなたのことが欲しくなっていく。*


  
(-67) 2022/12/10(Sat) 1:36:48

【人】 浅見 律



  「……別に、先生が思い悩むことなんて
   何もないじゃないですか。>>68


   どうしてかって?
   私がどうなっても世界は回るし。
   誰も、困らない。
   むしろ、いない方がいいとさえ思う。


  
(70) 2022/12/10(Sat) 19:18:00

【人】 浅見 律

 

  何か考え込んでいる様子のあなたに>>69
  私はまるで他人事のような言葉を吐く。

  どうしたいか、なんて私に聞くだけ無駄。
  私に与えられてる選択肢は
  どうしてもいいか、でしかないから。**


 
(71) 2022/12/10(Sat) 19:18:16

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  いっそのこと、無理やりされていたのなら。
  長く続く関係にはならなかったのに。


  初めて異性を知ったあの日、
  あなたは恋人同然の優しさで私に接していて。
  その接し方に好意を抱くなという方が無理な話。


  どんな形であれ、
  価値を認めて優しくしてくれたのは
  あなただけだったから。

  
  回数を重ねれば嫌でも遊びなんだと気づくけど
  最初の一回だけは。
  愚かなことに微かに期待してしまっていた。


  期待してたことなんて、起こるはずもないのに。


  
(-87) 2022/12/10(Sat) 19:19:27

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  最初の唇を合わせるだけの口づけから
  少しずつ私が慣れるのを促すように。
  小刻みに続けられてたものが
  徐々に深くなっていくと
  どう呼吸していいのか最初は分からなくなって。
  くぐもった、苦しそうな声は
  あなたに届いたのかどうか。

  
でも、息苦しいのに。

  
求められているって
錯覚
が、心地よさを生んでいく。

  
やめて欲しいわけじゃなかった。


  
(-88) 2022/12/10(Sat) 19:21:57

【秘】 浅見 律 → 入江 修




   
「初めて、です……。」



  この時は、今じゃ考えられないくらい素直だった。
  あなたの質問に正直に答えて。

  脱がされるのだろうと思って、
  恥ずかしさから、目をそらしてしまった。*

 
  
(-89) 2022/12/10(Sat) 19:22:25

【秘】 浅見 律 → 入江 修


***


  初めての日からしばらくの間は
  ただ、愛でられて、弱い場所を探られて。
  慣れてない私は悉く素直に反応を繰り返し。

  そんなだったから
  弱い場所なんて知られて当たり前だし、
  例えば、耳元で囁かれながら触られると
  いつもより反応がいいとか
  触れるだけの口付けや頭をなでられるような
  疑似的な愛情を感じる行為が好きだとか。

  知ろうとしたなら簡単に知ることができたはず。

  
(-90) 2022/12/10(Sat) 19:23:04

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  慣れた頃に教えられた、相手の悦ばせ方。
  最初はたどたどしかったそれも
  何度も教えられて、少しずつコツを掴んで。

  上手にできたら褒められて
  ご褒美に、と快楽で満たされる。

  嬉しくないわけがない。
  仮にも、好意を抱いた相手が悦んでくれて
  私だって快楽で身体は悦ぶわけで。

  
思い返せば、必死になって、馬鹿みたい。


  それを繰り返せば、あなたを喜ばせる手管を
  増やすことが価値なのだ、と刷り込まれていく。
  私はあなたの好みのままに、女にされた。


  
(-91) 2022/12/10(Sat) 19:25:42

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  何も知らなかった花を
  自分好みの色に染め上げて咲かせた
  あなたの気持ちなんて私には推し量れない。


  だから、要望なんて私からは言わなかった。
  言ったところで私には叶えてもらえない。
  そんな歪んた環境で育った私が要望なんて
  言えるはずがない。価値がない、から。


  
(-92) 2022/12/10(Sat) 19:26:12

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  それでも、何度も絶頂に導かれたり
  逆に限界まで我慢させられて
  思考力を完全に奪われてしまった時だけは例外で。


  
  抱きしめて欲しい、キスしてほしい。

  そんな、
哀れな
要望を口にしたりもしてた。**

  
(-93) 2022/12/10(Sat) 19:27:10

【秘】 浅見 律 → 入江 修


***


  日頃の行い?悪いに決まってる。
  あなたのことを知らなかった時なら
  何の裏もない言葉でいい先生だ、と言えたけど
  今はそうじゃない。
  生徒にこんなことをしておいて
  心から日頃の行いがいいと思ってるなら
  相当おめでたい頭をしてると思う。
  ……どうせ自分でもわかってるんだろうけど。


  覚えてる、の言葉の裏の感情を
  読み取られて突っ込まれていたら
  私は誤魔化しきれなかったと思うし。
  何も言われないならそのほうがいい。


  
(-94) 2022/12/10(Sat) 19:27:45

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  
「……っ、分かりませんよ。

   
修先生がこんなことしてる、うちは……。」


  
(-95) 2022/12/10(Sat) 19:28:42

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  囁かれる言葉にどうしても身体は反応して
  それを拒むように、あなたを睨もうと。
  ……快楽に蕩けた顔で見たところで
  きっと意図なんて伝わりはしないのに。


  あなたへの抗議もそう長くは続かない。
  抑えようとしていた声が抑えきれず
  限界が近くなって無意識に深い快感から
  逃げようとする動きは、あなたもよく知ってるもの。

  止めてもらえない、と果てる前に悟った私は
  慌てたように口を塞いで声を殺そうとしたけど。
  もしそれすら読まれて阻止されたなら
  部屋には甲高い嬌声が響くことになる。


  
(-96) 2022/12/10(Sat) 19:29:19

【秘】 浅見 律 → 入江 修

  

  絶頂の余韻に浸って力が抜けた私は
  寝かされてもされるまま。
  あなたから、要望を言われたなら応えるのに
  あなただってそれをわかってるくせに

  わざわざ私に聞いて、言わせようとするその姿勢が
  腹立たしくなってしまった私は、望みと裏腹に、



   「言いませんよ。
    我慢できないなら私が言う前に
    すればいいじゃないですか。

    どうせ我慢、出来ないでしょう?」



  
あなたのものを触りながら、煽るように微笑った。*


  
(-97) 2022/12/10(Sat) 19:30:37
 




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