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【赤】 創造主 エルフェリール[ ピシリッ、ピシリッ ひび割れる音が響く、砕けていく音が響く 私の夢は、もうすぐ終わる 悪夢に呑まれて、蝕まれて 愛 した世界は、愛 した子らは、壊 れていく、失 っていくそれでも、私には まだ、できることが残されているから ] (*0) 2021/10/19(Tue) 0:07:42 |
【赤】 創造主 エルフェリール[ 今はもう、自分とストル以外 誰もいない白亜の神殿で、中庭から空を見上げた シャン、と錫杖を鳴らすと、 涼やかな金属音が波紋のように空気を揺らせば、 同時に、空に手のひらほどの白い光が舞い上がり 残された門の神殿に流れ星が落ちるように 眩い光が降り注ぎ、門の神殿を守るように 聖なる結界が張られた 最後の 希望 を託す場所だからこれで悪夢も、この夢が終わるまでは、 門の神殿を脅かすことはできぬだろう さらにシャン、と錫杖を鳴らす 天高く伸びた白い光が、 雲に覆われた空を水面のように揺らせば、 ゆらりと、自分の姿を映した ] (*1) 2021/10/19(Tue) 0:07:45 |
【赤】 創造主 エルフェリール聞こえるだろうか 残された愛しい我が子たちよ どうか、白い光の柱の下にある 門の神殿を目指して欲しい せめて、残ったお前たちを、 この世界ではない場所へ、送り出させて欲しい 愚かな私の、せめてもの償いに――どうか、 [ 泣きだしそうになるのを、 ぐっと堪えて、凛と顔をあげて、願う 創造主として、この世界の主として 最期にできることを全うするために 門の神殿がある方向を指させば、 そちらに白い光の柱が見えるだろう どんな遠い場所であろうと、目印にして分かるように ] (*2) 2021/10/19(Tue) 0:07:48 |
【赤】 創造主 エルフェリール[ やがて、空が大きく波打てば、 創造主の姿は、空から消えていた 愛しい我が子に見せる姿を保てなくて、 ガシャンと、大きな音を立てて錫杖を落とし 膝を折って、その場に蹲る ] はぁ、ッ、……く、……もう、残された時間は そう、多くは……ないようだな [ 苦しそうに息を吐き、 眉を寄せれば、自嘲交じりの笑みを浮かべた ] (*3) 2021/10/19(Tue) 0:07:52 |
【赤】 創造主 エルフェリールストル…… [ 縋るように、名を呼べば 私の夢守りは、傍にいただろうか 顔を上げて、その姿を探した] 私の夢の欠片たちは、 無事に、逃れることができるだろうか [ 門の神殿には、結界を張っている だが、その道中までは守ってやることができない 気がかりなのは、そのことだけではない 倒れた錫杖に手を伸ばして――] (*4) 2021/10/19(Tue) 0:07:56 |
【赤】 創造主 エルフェリール…… 浄化の水晶を、ッ、 作らねば…… 一つでも、多く…… [ 悪夢に呪われたままでは、 別の世界に行かせることができない だから、浄化の力を込めた水晶を作らねばいけない しかし、視界が揺らぐ。身体に力が入らない 倒れている時間など、ありは――しないのに、] (*5) 2021/10/19(Tue) 0:08:01 |
【人】 創造主 エルフェリール[ 祭りが本格的に始まった頃。 注目を集めるために、錫杖を掲げれば、 シャン、シャン、と涼やかな音が響き渡る。 カツン、カツン、と騒めく広場に足音が響く。 ] 花を降り注げ Fulr rain!! [ 歌うように呪文を唱えれば錫杖を一振り振れば、 めでたい日を、幸せな日を、喜ばしい日を、 祝うために青空から白と桃の花弁の雨が降り注いだ。] (1) 2021/10/19(Tue) 0:10:00 |
【人】 創造主 エルフェリール[ 風に踊るように花弁が舞う。 風に踊るように金糸が舞う。 世界が生まれた日を祝う子らの声に微笑めば] また、今日と言う日を迎えることができて 私は―――― 幸せだ ありがとう 今日は、無礼講だ。皆、楽しんで行くと良い (2) 2021/10/19(Tue) 0:10:04 |
【人】 創造主 エルフェリールもう楽しんでいると思うがな [ くすくすと、楽しそうに微笑めば、 再び、シャンと大きく錫杖を振ると、 青空にパンッ、とひと際大きな花が咲いた。 それが、創世祭の始まりの合図となって、 一層、人々が歓喜の声をあげれば、 また思い思いに過ごし始めただろう。**] (3) 2021/10/19(Tue) 0:10:07 |
(a0) 2021/10/19(Tue) 0:19:10 |
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