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【人】 新人看守 ダビー>>0:266 模擬戦 アマノ 空間ごと蹂躙する光の奔流。その強い輝きはしっかりと網膜に焼き付いた。 成る程、これは厄介な相手だ。 得物を必要としない戦闘スタイルに近接戦のネックである間合いをカバーできる能力。攻撃にも防御にも活かせるだろうそれを掻い潜りダメージを与えるのは至難の業であると静かに思考を巡らせる。 事実、男の問いかけには答えなかったが空中へ逃げた今厳しい立場にある。 「──出し惜しみはしていられないか」 上着の内側から何かを取り出した。長方形の、透明なガラス瓶にも似た容器だ。その中は真っ赤な液体で満たされている。 握りしめるそれに力を込めると、容器は呆気なく砕けて役割を放棄する。 眼前に広がる赤。その下で待ち受けるターコイズ。無機質な雰囲気を湛えたままの瞳を持つ男は、劣勢にあってもなお表情を崩さない。 → (7) 2021/10/01(Fri) 22:32:37 |
【人】 新人看守 ダビー>>0:266 >>7 模擬戦 アマノ 「《雨よ》」 告げる。 それが能力を行使するためのトリガーだ。己の力はある程度応用が利くが、それ故に制御が難しい。能力操作は苦手としている男は、力を上手く扱うのに言葉という指針を用いなければならなかった。 言葉と共に赤の雫は針の形へ姿を変える。一つ一つは大した威力ではないが、生身で受ければそれなりに苦痛を伴う。それが無数に用意されている。大半は雷に焼かれるだろうが、その隙間を縫って肉を刺す事に全てを託す。 「行け」 静かに右手を振り下ろす。真っ赤な血の雨が眼下に構える男目掛けて降り注ぐ。 男は雷を完璧に防ぐ術も回避する術も持たない。唯一切れるカードといえば──同じように攻撃を仕掛けることくらいだった。 (8) 2021/10/01(Fri) 22:35:14 |
【人】 新人看守 ダビー>>9 模擬戦アマノ 雷が宙を駆け、血の雨諸共男を喰らう。 「ぐ、……ッぅゔ……ッ!」 呼吸が止まる。肉の焦げる臭いがする。いくら脳が必死に命令を下しても手足がうまく動かない。一部神経が損傷したか。 肉体の負傷を静かに把握しながら自らの読みの甘さに舌打ちする。強化を受けた体に易々とダメージを与えてくる。想像以上だ。 それでも意識はまだ途切れずにいる。鼓膜も破れておらず、心臓もきちんと機能している。ろくに避けることもないまま電撃を受けたにも関わらず消し炭やショック死を免れているのは、看守という立場から得られた身体強化が働いているからだろう。男は己の血を操る力こそ持ってはいるが、それ以外は特筆すべき点のないただの常人なのだから。 重力に引きずられ地へと落ちていく間に思考を巡らせる。 唐突に頭の中に自分の声が響く。交戦中余計なことを考えてはならないと叩き込まれている筈のに。 速やかに状況分析と取れる行動の精査を。 彼はこうやって人を傷つけ殺し、罪を犯したのか。 体が動くなら落下を利用して攻撃しなければ。 蹂躙された相手はどう感じたのだろう。……。…………。 → (39) 2021/10/02(Sat) 10:17:33 |
【人】 新人看守 ダビー>>9 模擬戦アマノ 体に鞭を入れ体勢を整える。難なく着地した。 ぐ、とそのまま両脚に力を込める。攻撃の着弾を確認した。痛みで隙が生まれているうちに間合いを詰めて近接戦へ持ち込んで── 「──……ぁ?」 幕切れは想定していたよりも遥かに早く、唐突に。 さながらそれは糸が切れた人形の如く。かくんと膝が折れてそのまま地面と接触する。触れた床の硬さに、計算し切れていなかった肉体の不具合に、思わず目が見開かれる。 電撃傷は思ったよりも深かった。問題なく動くと見込んでいた両脚が痺れて言うことを聞かないのだ。 「……。まだ一度しか攻撃を受けていないのに」 自身の敗北を意味する言葉は、どこか他人事めいた声色で、けれど確かに残念がるように口をついて出た。 (41) 2021/10/02(Sat) 10:21:20 |
【人】 新人看守 ダビー>>46 アマノ 暴力的な通り雨が過ぎ去った今、男が放った血は針の形を失った。但し貴方の血と混ざり合って衣服や周囲を汚すことはなく、風に攫われる砂埃のように音もなく消失するだろう。能力に使われた血はどうやら一度使うと消えてしまうらしい。 瞠目した貴方に気付くことはなかった。笑みの形に表情が歪んだあの刹那、看守本人も己は愚かだと思っていたものの、男が見ていたのは目の前の貴方ではなく……想像上の貴方だったのだから。 「貴様の能力について聞いていた筈なのに、対抗できる手段があまりにも少なすぎた。 U-681、謝らなくていい。これも確かな経験だ。実際これだけでも今後の課題がいくつも見えたし、看守長からいただいた強化の恩恵もある程度把握できた。協力感謝する」 一瞬見えた笑みはもうどこにも無い。普段と変わらず無愛想なまま、けれど手を差し出されるとほんの少し困ったように眉を動かしてからおずおずと差し出された手を取るだろう。 「……そうだな。まだ両脚に力が上手く入らない。治療の申請をしてくる。 だが貴様の分も行うぞ、U-681。少なからず損傷しているのだから大人しく治療を受けるように。貴様に何かあった場合チャンドラ様に申し訳が立たないからな」 貴方がご主人様と呼ぶ彼をちらりと見ながらそう呟いた。>>a2 (49) 2021/10/02(Sat) 14:34:20 |
【人】 新人看守 ダビー>>50 >>53 アマノ チャンドラ 「……貴様の戦いも目を見張るものがあった。反抗的な囚人でなくて良かったと心底思うくらいには。また機会があれば協力を要請する」 言葉こそそっけないものであったが、普段から歯に衣着せない物言いを考えれば偽りなく貴方を評価していることが分かるだろうか。 負傷こそしているが意地でも立つ気満々でいた為、貴方の中で立たせる選択肢がない事に気付かなかった。手を握られたまま何も起きないことに不思議そうに目を瞬かせた後、それから「ああ握手か……」とようやく思い至ったので軽く手を揺らして握手をした。 「チャンドラ様。このような形での挨拶となり申し訳ございません。 労いの言葉、治療の手配共に感謝致します。ですが傷を負わせたとはいえ敗北したのは此方です。遅れを取らないようより一層修練して参ります」 膝をついたままではあるが、先輩看守へと深く頭を下げて大人しく治療を受けるだろう。 (59) 2021/10/02(Sat) 15:46:52 |
【人】 新人看守 ダビー 輸血治療の支度を始めたチャンドラに気付くと、表情こそ変えないもののやや慌てたように口を開いた。 「……ああ、チャンドラ様。俺への輸血は不要です。実際に血を流したのはU-681ですので、輸血するのであれば彼の方に」 上着から何かを取り出す。戦闘中に使用したものと同じ血液のカートリッジだ。 「実際に体内に流れる血を消費していては長時間戦えませんから、私的な時間に予め血を抜いて保管しているんです。 本来は刀や拳銃と合わせて使うものですし、武器を介さず力を使うのは不得手ですのでそのままの使用はほぼ無いのですが……」 ですので大丈夫です、お気遣いありがとうございますと先輩に頭を下げるだろう。 「……輸血パック、いただけるのであれば欲しいところですけど」 ちょっと欲は出ちゃった。 (62) 2021/10/02(Sat) 15:59:04 |
ダビーは、輸血用ユニットをまじまじと見ている。セラピー用の動物やサポートユニットとはあまり縁がなかったので。 (a11) 2021/10/02(Sat) 16:11:30 |
ダビーは、そわそわしている輸血用ユニットをちょっとつついた。固い。 (a12) 2021/10/02(Sat) 16:12:02 |
【人】 新人看守 ダビー>>104 ナフ 「──ッ」 始まりの号砲は高らかに。 挨拶代わりのクイックドロウ。使用すると宣言したばかりの拳銃を抜きざまに数発。 男の所持する銃は彼の能力に合わせて作られた特注品だ。実際の銃と異なる点はいくつもあるが……周囲の者たちが真っ先に気付くのは銃声だろうか。 ガラスの砕ける音にも似た銃声が木霊する。 小手調べとばかりに放たれた弾は真っ直ぐ貴方へ。実戦においてヘッドショットは好まれない。最初に潰そうと狙ったのは足だ。 枷から解き放たれて自由を得た両脚に、再び苦痛の花枷を嵌めようと鮮血のホローポイント弾が駆けていく。 (109) 2021/10/02(Sat) 22:16:47 |
新人看守 ダビーは、メモを貼った。 (a18) 2021/10/02(Sat) 22:25:27 |
【人】 新人看守 ダビー>>110 ナフ 彼がエリア内で跳ねて回るように動いていたことは確認していた。その為体をめいっぱい駆使した肉弾戦を持ちかけることだって想像に難くない。 当たるとは思っていなかったが、こうも容易く避けられるとは。 「(これでは拳銃はあまり役に立たないな)」 体勢が大きく変わる相手を捉える。そう認識したかと思いきや、瞬きする間もなく白い影が滑り込んでくるのを見る。 低い位置からの急襲。考えられる攻撃の手は── 「……っ!」 咄嗟に空いた片腕で喉元と顎を覆い、後ろへ飛び退る。意識を刈り取られたら終わりだ。 もう片方、拳銃を握ったままの手はそのまま下へ。銃口を潜り込んできた貴方へ向けて発砲。 後退しながらの、そして咄嗟にとった行動だ。赤い弾道は大きく逸れる。その上、欲が出て反撃も行ってしまったものだから後ろに飛びきるよりも先にナフの右手が接触したことだろう。 (124) 2021/10/03(Sun) 3:27:12 |
【人】 新人看守 ダビー>>125 ナフ 血に満たされた容器諸共、鋭い一撃が体に突き刺さる。脚と胴に潰されて、呆気なくカートリッジは砕けて中身をぶち撒けた。 「……っぐ、ぅあ゛……ッ!」 胴を揺らす衝撃に無表情を貫いていた顔がたまらず歪む。骨まで響き、軋み、体が痛みに絶叫をあげる。 されど唇は決して止まることなどなく。 「《杭よ》」 己が血に命ずる。 瞬間、互いの体を汚す看守の血液が沸騰したかのように熱を持ち──そこから、貴方の体を貫こうとする幾つもの大きな鋭い杭が勢いよく飛び出した。大まかな方向性は指定できても細かに差したい部位までは操作できないから、貴方の体のどこを貫くかは男にさえも分からないけれど。 刺さっても長くは保たない。前の戦いで見せた血の雨のように、暫くすれば音もなく消えていくだろうが、自分は串刺刑を実行したい訳じゃない。ただ相手を倒したいだけだ、何も問題はない。 初めから待っていた。 武器を増やしてもそれだけでは獣のような身のこなしの貴方にきっと勝てないだろうから。 ──飛び込んでくれるのを、ずっと待っていた。 (127) 2021/10/03(Sun) 4:40:25 |
ダビーは、ヴィオラの音を聞いても、ただそれだけだ。今は認識するだけ。 (a24) 2021/10/03(Sun) 4:45:51 |
ダビーは、普段であれば、「それはきっと綺麗なのだろう」くらいは言えたはずだ。 (a25) 2021/10/03(Sun) 4:46:17 |
【人】 新人看守 ダビー>>128 >>129 ナフ たたらを踏み、体は前に傾いた。骨は確実に何本か折れた気がする。けれどそれがなんだというのだ。体が動くなら問題ない。 むせ返る血の臭い。もう昔からずっと嗅ぎ慣れている。何の感情も湧かない。 戦いに敗れることは死を意味する。そんな世界に身を浸し続けた男の頭に、遊ぶという概念など無い。 熱を帯び始める貴方とは反対に、男はどこまでも冷め切ったままひたすらに次の一手を打ち続けた。 「い゛っ……、ぇ゛……ッ」 臓器が詰まった胴体。その真ん中に、足がめり込む。看守の体がさらにくの字に折れ曲がる。男の嘔吐く声がこぼれた。 壮絶な痛みと引き換えに、空いた片手で突き刺さる足を抱え込むように掴もうとするだろう。こうでもしなければ、きっと貴方に攻撃を当てることなど出来ない。 同時にトリガーガードに入れた指を支点にしてくるりと拳銃を回転させる。 銃身を握り、ハンマーの如くグリップ部分を相手の膝へと叩きつけようと腕を持ち上げ──躊躇いなく振り下ろした。 己の声がする。 あれは悪だ。遊びで人を殺める悪だ。 殺せ。屠れ。始末しろ。悪は全て敵なのだ。 己の声がする。 だから、眩しそうに相手を決して見てはならないのだ。 (130) 2021/10/03(Sun) 5:59:02 |
【人】 新人看守 ダビー>>131 ナフ 腹部の痛みに耐えかねて折れた体に降り注ぐ貴方の声。 無表情を貫いていた男が、痛み以外の理由で顔をしかめた。或いは、ただ目を細めたようにも見えるかもしれない。 理解に苦しむ。 理解してはいけない。覗き込んではいけない。 どれだけ体が叫んでいても、悦びと共に踊り続けられる貴方であれば。前傾姿勢を取らざるを得なくなった男の肩を掴むのは容易いだろう。 「ーーーッッッ!!!」 ──しまった、思う頃にはもう遅い。 柘榴色に飲み込まれる。 衝撃と共に初めに感じたのは視界の暗さだ。一瞬でぐにゃりと歪んで明滅する。続いて鋭い痛みを追いかけてくるように燃えるような鈍い痛みが頭を覆う。同じようなタイミングで血が額を伝い落ちているのも感じた。 初めからずっと握っていた拳銃さえもからんと手から滑り落ち、二人の男の血で汚れ切った草原に音もなく落ちていく。 もう体がどうなっているのか把握するにも一苦労だ。 それでも男は倒れてはならないと精神力だけで体を支えて行動に移す。 真似をするように胸ぐらを掴もうと手を伸ばし、その上逃げられないようにブーツで相手の素足を踏もうと足を振り下ろした。 そのまま、もう暫く呻き声しか出ていない唇は、久しぶりに言葉を紡いだ。 「……ッ、は、ぁ……《雨よ》……!」 力の行使。前の戦いでアマノの体を貫いた血の針の生成。 けれど能力操作の補助を担う拳銃を取り落とした今、額を濡らす血だけで生成できる数などきっと片手で足りる程度だ。 それでもいい。相手を倒せる手段があるのならなんだって使ってやる。 体の血が燃えるように沸騰する錯覚に襲われながら、生命を削って生み出した針を貴方に向けるだろう。 (133) 2021/10/03(Sun) 7:02:53 |
【人】 新人看守 ダビー>>137 ナフ ぶち、と。小さな音がしたと思えば口の中に血の味が広がった。歯を立てた自身の唇が切れたのだ。 少し前まで何の感情も抱かずに見る事ができていた柘榴色。それが今は、一切目を向ける事ができずにいた。 翠色は揺らぎ、泳いで、呑気な青色の草原に逃げたまま。 「そうか」 それだけを呟いて引き鉄に指をかける。 終わりの号砲は控えめに。 ただ一度だけ、硝子が砕ける音が響いた。 貴方の中に赤色の弾丸が埋められる。 貴方の中で紅色の花が静かに咲くだろう。 「……これにて、戦闘を終了する」 相手の生死を確認しないまま、柘榴色から逃げるように男は限界を迎えた体をどうにか叱咤しその場から離れようとするのだった。 (138) 2021/10/03(Sun) 8:08:10 |
ダビーは、後ろを振り返ることもしないまま蘇生要請を出した。 (a28) 2021/10/03(Sun) 8:31:17 |
ダビーは、生死を確認していない。しかし、念の為に手配するだろう。 (a29) 2021/10/03(Sun) 8:33:48 |
ダビーは、それでも振り返ってナフを見ようとしない。見る事ができない。 (a30) 2021/10/03(Sun) 8:34:21 |
ダビーは、柘榴色が、強く焼き付いている。 (a31) 2021/10/03(Sun) 8:36:27 |
【人】 新人看守 ダビー>>140 トラヴィス 肩を叩かれたその瞬間。 「──ッ!」 ぶわりと殺気が迸る。 ホルスターに納めたばかりの拳銃をすかさず抜いて構えた。脳が指示を出したわけではない。肉体に染み付いた反射にも等しいものだった。 「……ぁ、あ。 …………とんだ無礼を。申し訳ございません、トラヴィス様」 自身に触れるのが己の先輩であると理解した瞬間、目を僅かに見開いて速やかに得物を下ろし、深く頭を下げた。 戦闘を終えた自分の骨は何本も折れているし、きっと幾つかはその奥に刺さり今もなお痛みを生み続けている。それでも、先輩に銃口を向けた事実のほうがより新人看守の心を苛んだ。 「実戦は……そうですね。久方ぶりです。鈍らぬようにと看守になってからもトレーニングは重ねてきましたが、こうして他者と実際に戦うのは……本当に……」 (141) 2021/10/03(Sun) 8:56:43 |
【人】 新人看守 ダビー 治療用ユニットの治療を大人しく受けた後。確かめるように無表情のまま自身の体を探る。 蹴りを受けた腹部、問題なし。頭突きを貰った頭部、額は乾いた血が張り付いているがそれだけだ。問題なし。拳銃も傷がない。 「チャンドラ様。トラヴィス様。 ……俺は、BarreNwortの看守に見合った力があるでしょうか」 サポートユニットを呼び出して預けていた刀を取り出す。拳銃を納めたホルスターとは反対側に刀を差し、周囲の観戦していた囚人達に目を向ける。何も言わなかったが、少しだけ目を細めた。 しばらく見渡した後、最後にチャンドラやトラヴィスに向けて深く一礼をした。 「恐れ入りますが、俺はこの辺りで失礼させていただきます。消費した備品の作成のために暫く看守控え室にいますが、何かありましたら直ぐに伺いますのでその際はご連絡を」 それではと告げ、トレーニングルームを後にする。普段と何ら変わりない無愛想で無表情な新人看守の顔に戻っていた。 (148) 2021/10/03(Sun) 17:13:02 |
【人】 新人看守 ダビー 爪の先が赤く塗られたように彩られている。男の爪から血が静かに滴り落ちた。 ぽたりと重力に引かれて落ちた雫は机に落ちて辺りを汚す……なんてこともなく。限りなく薄く伸ばされフィルムのような形へ姿を変える。それらは意思を持つ生き物のように虚空で踊り、長方形に組み合わされていった。 出来上がった骨組みに数回、数十回、数百回同じように薄く伸ばした血が重なり合う。 単調な工程を数時間かけて血液を保存するカートリッジが完成する。手間はかかるが、これなら弾薬は他の者へ回せるし元々使い道のないプライベートな時間を消費していたから問題はない。今は資源の少ない軍にいるわけでもないから然程気にしなくてもいいし、空いた時間だってあるなら巡回したいところだけれど。 先輩看守から輸血パックを貰っていたので恐らく五つくらいは作れるな、と内心ほくほくしているところでふと思い出したことがあった。 「……」 一度作業の手を止め、端末を手に取って起動する。 (150) 2021/10/03(Sun) 20:07:07 |
ダビーは、チャンドラに連絡を取った。『M-219はきちんと回復しましたか』。 (a44) 2021/10/03(Sun) 20:08:17 |
ダビーは、チャンドラに『そうですか。分かりました』とだけ返信をした。 (a47) 2021/10/03(Sun) 20:12:51 |
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