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人狼物語 三日月国


205 【身内】いちごの国の三月うさぎ

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【赤】 マシロ

 


 [ 被らないように、なんて建前で。
   肌を重ねるたび覚え込まされた、薄膜越しの彼の熱を


   直接たべてみたくなってしまった … なんて、
   本音の話 呆れられるのが、すこし、怖いような。
   でも、そんな風にえっちに育てたのは
   ……狼さんなのだから責任を取ってほしい。 ]


 
(*59) 2023/03/31(Fri) 11:03:08

【赤】 マシロ

 

[ コツを掴めるまでということは、今後もあるということ。
  でもやっぱり重いから、と無駄な抵抗は飲み込んだ。
  ────……自分を腕に抱えている、それだけなのに
  貴方が、幸せそうな顔を浮かべたのが、よく見えたから。
  ここは自分だけの特等席だと思うと
  抗う気もなくなって、ただ、彼の方へ腕を回した。


  そして特等席から下ろされ、シャワーを浴び、
  自分はずるい出題者の意図を正確に汲み取れたらしい。
  優秀、と褒められても、気恥ずかしさが拭えないまま。 ]


  ……っ、これだけできもちよくなるようにしたの、
  やわたさんですよ……っ


[ 近頃ブラのサイズが少しキツくなってきたのも含め。
  擦れるだけで気持ちよくなるように育てて、
  先端を敏感に起つようにしたのも、貴方なのに。

  冷静に考えたら、少し前までの自分なら
  自分の胸で彼を洗うなんて、出来やしなかった筈なのに。
  ──……向けられた背も合わせて一周分。
  さすがに下半身は勇気が出ないので、
  ボディタオルを手に取る様へ、ほ、と息を吐いて。 ]

 
(*60) 2023/03/31(Fri) 11:03:45

【赤】 マシロ

 

[ 片方をくれたのはいいが、泡を返す気はないらしい。
  ばかばか、と内心で甘く罵倒してから一枚を受け取り、
  仄かに甘いいちごの匂いがするボディソープで身を清める。

  もこもこの白い泡が身体を覆った頃、
  抱き寄せられて、またシャワーが上から降ってくるのを
  ぷるる、とうさぎのように浴びながら。 ]


  ん〜……。
  ……ふふ、うん、もう大丈夫です。
  ちゃんと消えてる。


[ すり、と頬を寄せ、同じ匂いになったことへ
  ご満悦の表情を浮かべながら、満点合格の花丸を。

  そういえば毛先が水気を帯びて雫が滴っている。>>*56
  後にして貰っても良いかと問われれば、頷いて
  備え付けのヘアゴムが入ったアメニティの袋を破き
  長い髪をゆるくシニヨン状に纏めあげた。 ]

 
(*61) 2023/03/31(Fri) 11:03:51

【赤】 マシロ

 


  やーわたさんっ
  終わりました!


[ 縄張りを荒らされなくなった白うさぎは、
  彼の視線の先も、別のパッケージも気付かずにご機嫌だ。

  ご希望通りにしましたよ、と弾んだ声で彼の気を引き
  大きな瞳で彼を見上げた。* ]


 
(*62) 2023/03/31(Fri) 11:03:54

【赤】 マシロ

 

[ 彼から与えられるものだけで出来ている。
  知識も、愛も、家族も、温もりも。
  ──積もったばかりの自分新雪、刻まれる貴方


  かわいそう、が
しになれるなら
    ────貴方はその方程式に不可欠な定理の礎、
        いなければ始まらない。 ]


 
(*67) 2023/03/31(Fri) 21:22:18

【赤】 マシロ

 

[ ホイップクリームのような白い泡。
  デコレーションの仕上げはいちごの香りと互いの匂い。
  それだけで十分、他にはなにもいらない。

  反省しない狼さんの笑みは見えていたけれど、
  もう、と愛しむように息を吐いて苦笑した。
  苦い色はボディチェックを終えれば喜色に溢れ変わり、
  ご機嫌なままマロンブラウンを纏め上げて。 ]


  ふふ、私だけの夜綿さんに戻ったので。
  ────……もうつけて来ないでくださいね。


[ レンズ越しの貴方も満面の笑み。
  嬉しくて、楽しくなって、心が弾む。

  好きだからこそ、彼をほしいと思う人の気持ちは分かる。
  理解ってしまうから、手離せない。
  傍を離れていかせないための努力は惜しまないから、
  だからごめんね、とあの女性たちに心の中で謝って。

  ──縄張りと愛しい人の匂いを取り戻したうさぎは、
  狼の熱のことや待ち受ける"食事"のことも
  すっかり失念し、お風呂入るかな、と呑気に見上げていた。
  持ち込まれた避妊具を見ていた癖に。 ]

 
(*68) 2023/03/31(Fri) 21:22:34

【赤】 マシロ

 

[ 扉一枚の向こう側には露天風呂があったはず。
  行く? 行かない? と伺っていれば、彼の腕は
  その扉ではなく立てかけられたマットを敷いていた。 ]


  …………、?


[ ──…あまりにも当然のような、自然な流れだったから
  つい首を傾ぎつつ、導かれるがまま
  彼の右腿の上へちょこんと座ってしまったけれども。

  いや、少し考えれば何かおかしくはないか。
  そもそも自分は今身体を洗ったばかりで、彼も見ていて、
  百歩譲って彼の手ずからもう一度やりたいとしても
  大きな鏡の前にわざわざマットを敷く理由は。 ]


  …、ッゃ、 まって、


[ 鏡は曇らないよう加工されているのか、
  熱を主張する彼の屹立も、自分の身体もぼやけず映る。
  使わなかったもうひとつのシャワーを手に取る動作。

  嫌な予感がして、思わず腰を浮かそうとして、 ]

 
(*69) 2023/03/31(Fri) 21:22:39

【赤】 マシロ

 


  ────〜〜……ッふぁ、あ、や ぁ、ンん……っ!?


[ ──ほら と、言われても、こまる。

  熱くも冷たくもない絶妙な微温湯が、
  強く、一本線を描いて真っ直ぐに秘部へ当てられるのに
  堪らず零れた甘い声は、内風呂の中で常より響く。 ]


  ひぁ、あ、〜〜ッん、ッゃ ァ、やめ……っ


[ ふるふると頭を振り、身体を捩らせて。
  強制的に与えられる強い快感の痺れを逃そうとするけれど
  抵抗も虚しく、瞬く間に腰から力が抜けていく。

  洗うなんてとんだ詐欺だ。ただの名目だ。
  水流が秘芽を掠めれば肩が跳ね、快感に逃げ腰になる。
  "洗われている"はずの秘部からは
  水ではない、とろりとした蜜が溢れて。* ]

 
(*70) 2023/03/31(Fri) 21:22:48

【赤】 マシロ

 

[  + 貴方 = 家族
  連立方程式はきっと、これが正解。
  ここから愛す可しに繋がって、「可愛そう」が出来るのだ。
  単純で、けれど複雑怪奇な運命のお導き。

  具体的に示された解決策も百点満点。>>*72 
  真っ黒なおもちもまっしろに戻れる回答に、
  「良くできました」と笑って。


  おとぎ話ならこれできっとハッピーエンドの閉幕で、
  小説なら次の展開、映画なら暗転を迎えるかもしれない。
  けれどここは二人っきりの舞台物語だから

  ────白うさぎの次の居場所は、狼の腕の中。 ]


 
(*75) 2023/03/31(Fri) 23:03:26

【赤】 マシロ

 


  〜〜ッンぅ、あ、 ふ、ぁン、ん……っ
  っや ァ、も、ばか……ぁっ……!


[ 敢えて言葉にしてこちらの羞恥を煽ってくるのは、
  彼の無意識の癖なのか、わざとやっているのか。
  甘ったるい喘ぎが響くのが嫌で声を堪えたいのに、
  快楽に慣らされた身体は我慢がきかなかった。

  身体と神経中に痺れが奔って、お腹が疼く。
  ナカがさみしくて、熱で早く埋めてほしくて、
  ──はしたないと思うのに、その慾に耐えられない。 ]


  ────ひぁ、ん、ッンぅ〜〜……ッ!

  いぃ、から ッ……はやく、いれて……っ


[ 秘芽に当てられる快楽以上に、ナカへ挿入ってきた
  彼の指が気持ち悦くて、きゅうとキツく締め付ける。
  掻き回される度に粘着質な水音が響き、
  問いへ必死に答えながら 熱い息を吐いた。 ]

 
(*76) 2023/03/31(Fri) 23:03:30

【赤】 マシロ

 

[ もう少しでいつもみたいに視界が弾けそう、というところで
  水が止められ、秘芽への刺激が止まる。
  蜜壺が「もっと」をねだるようにきゅうきゅうと収縮し、
  ──"イく"ことを教えられた身体は、
  その感覚を求めて、彼の指をさらに奥へ招き入れようと。


  ぼんやりした頭のままふと見つめた鏡。
  湯気の中でも曇らない鏡の中に、上を気にする彼の姿…と
  快楽に蕩けた自分の顔が映っていて、堪らず目を逸らした。

  ……いつも、あんな顔をみせているのか。じぶんは。
  今更理解した事実に頭が沸騰しそうなくらい恥ずかしい。
  けれど同時に、自分よりも何か別の個所へ気を取られる
  彼の姿が過って ふつ、とこころが煮立った。


    ────こっちみて、と弱く胸板へ凭れ掛かり、 ]


 
(*77) 2023/03/31(Fri) 23:03:35

【赤】 マシロ

 



   ────……ね、 …いれてたべて……?


[ 私のナカに入りたい、と慾を零し続ける貴方の熱。
  その熱でしか届かない奥をいつもみたいに突いて、
  ──気持ち悦く、して、慾しいの。


  だからよそ見しないで、こっち 向いて。
  うさぎは寂しいとしんでしまうのだから。* ]

 
(*78) 2023/03/31(Fri) 23:03:56

【赤】 マシロ

 


[ 俗にいうところの、ナマで、というのが
  安全日であっても可能性を十分孕むことは知っている。
  家族を作ろうと言っても、"もうひとり"は
  まだ早いのはこちらも同じ思いで。
  ────……二人きりを、楽しみたいから。


  けれど、肌を重ねて体温が馴染むたびに。
  夜を過ごして、熱を教え込まれるたびに。
  快楽を交えて、きもちいい、を覚えさせられるたびに。


  ──薄膜越しじゃない、あなた、が慾しくなった。 ]


 
(*84) 2023/04/01(Sat) 18:30:12

【赤】 マシロ

 


   ────……ッぁ、ンぅっ、ふぁ あ、あ……っ!


[ びくん 、と身体が跳ねて、快楽が迸る。
  後ろから抱き寄せられるように挿入ってきた彼の熱が、
  解れ切っていないのに すっかり蜜で蕩けて
  迎え入れるように蠢く膣肉の奥へと進んでいく。 ]


  ひ、ぁ……っ、あ、つ ぃ……ッ


[ 挿入の衝撃だけで媚肉は僅かに痙攣し、
  甘く、まだ軽い絶頂を迎えたことを彼の熱へ報せている。

  薄膜がないだけで。
  たったそれだけで、お腹が火傷しそうに熱かった。
  歓喜を訴えるように奥からとめどなく蜜が溢れ、
  彼の熱がナカを擦るための手助けをする潤滑油替わり。
  予告もなく律動されることへの文句も言えない。 ]

 
(*85) 2023/04/01(Sat) 18:30:28

【赤】 マシロ

 

  〜〜〜ッや、いっしょ、ッンぁ、ふ……っ!?


[ すっかり敏感に育った媚肉を直に擦られながら、
  同時に熟れた秘芽へ指先が宛がわれたのを感じ取り
  強すぎる快楽へびくびくと脚を震わせた。

  ぐい、と突き出された熱杭が、子宮口を抉り当てる。
  ゴム越しではない、やっと触れ合った熱の温度へ
  子宮口は喜んでいつもより強く吸い付いた。 ]


  ──────〜〜〜…ッひぅ、ぁ、んン……!


[ 涙で潤んだ視界に、鏡に映った二人が見える。
  どろどろに蕩けきった顔の自分と、
  交わりへ夢中になって自分を貪る彼の顔。
  "たべられている"実感が湧いて、また背筋が震えて、 ]

 
(*86) 2023/04/01(Sat) 18:30:34

【赤】 マシロ

 

[ 貴方の声をよく拾い上げる耳が、
  "そわそわする"と例えた、直接的な名称を聞き取った。
  熱に浮かされた掠れ声。粘着質な音。
  聴覚も、視覚も、──ナカも外も全部犯されている気分だ。

  またさっきのようなそわつきが肌をざわつかせる。
  腹の奥が疼くのは、────これが? ]


  ──……ッは、 ンぁ、や、きもち、ぃ……っ
  ふぁ、あ、んンっ、 すきっ、それぇ…ッ


[ きもちいい、奥が"ほしがって"いる。
  物覚えの良い白うさぎは譫言のように喘いで零し、
  「おく、もっと」とねだった。

  ずっと甘くイっている。
  ──同時に、覚えのない感覚が這い上がってきて。 ]

 
(*87) 2023/04/01(Sat) 18:30:48

【赤】 マシロ

 

[ 奥を突かれ、秘芽を弄られ。
  数か所も性感帯もくまなく責め立てられるうちに、
  その"なにか"はぞわぞわと這い上がって止まらない。

  すっかり力の抜けた腰を捩ってどうにか動かし、
  快楽で思考力を失った頭が逃げようと訴える。
  好きにたべて、と散々煽って焦らして、
  ────実際その通りになったのが気持ち悦いくせに。 ]


  っやだ、ぁ、まって、おねがぃ、

  なにか でちゃ、うっ、
  ……ゃっ、とまって、とまってぇ…………ッ!


[ いつもの脳髄まで痺れるような絶頂の前触れではない。
  痴態を見せたくなくて、必死に頭を振り、
  熱杭から逃れようと腕を前へ伸ばした。* ]


 
(*88) 2023/04/01(Sat) 18:31:02

【赤】 マシロ

 

[ お腹の中がずっと火照って、あつくて、疼く。
  二人とも同じくらい温度が"熱い"のか。
  或いはどちらも感覚がおかしくなっているのか。

  包み込む方も、包まれている方も熱いなんて。
  ────肌を重ねるのがこんなに気持ち悦いなんて
  誰からも聞いたことがない話。
  耳に届く、溶けた砂糖菓子のように甘くて高い声。
  いつもと違う貴方の声。 ]


  ン、んぅっ、 ふぁ、あ、きもち ぃ……っ
  ぁふ、〜〜〜ッ


[ 与えられる愛と、熱と、知識。
  白うさぎはそれらを咀嚼してご馳走貴方の恋人になる。

  シュガーにはちみつをコーティングしたような、
  ひたすら甘ったるい声が溢れて止まらない。
  大好きな人に、愛を教えられることのきもちよさ。
  ──どこもかしこも快楽の痺れが奔る。 ]

 
(*94) 2023/04/01(Sat) 22:10:51

【赤】 マシロ

 

[ 薄い腹を押し上げる先端が、ぽこりと腹を変形させている。
  親指が浅瀬の気持ちいいところを押して、熱と擦れて、
  快楽の海に溺れてしまったような そんな状態だ。

  きもちいい。すき。
  きもちいい、──すき、 でも、これは、だめ、


  いつもみたいな、お腹の奥じゃないところがおかしい。
  ぐずぐずになった思考ではどこが、なんて分からないまま
  未知の感覚に震えては無意識に逃げを打つ。 ]


  ────ッや、だって、だってぇっ、
  ほんとに だめなのっ、これ、だめなやつ……っ


[ 語彙まで馬鹿になってしまったらしい。
  骨の髄さえ溶ける前にせめていったん休ませて、と
  お願いしようとして、先手を打たれた。
  耳朶を甘く噛まれ、「ひゃぅっ」と肩が跳ねる。 ]

 
(*95) 2023/04/01(Sat) 22:11:07

【赤】 マシロ

 


  ────ッや、ァあ 、ッひぁ、ン、ん…!


  も、むりっ、
  でる、でちゃ…ぅ……っ


[ 絶えず秘芽も浅瀬も奥も責め立てられて。
  粘着質な水音は激しさを音で教え、聴覚を犯す。

  前に伸ばした腕は鏡像の彼しか掴めない。
  空を切って、必死に頭を振るけれど、もう限界だ。
  息を詰めた彼が「おそろい」と紡いだ言葉が
  どこか遠くに けれど確かに耳へ届く。 ]


 
(*96) 2023/04/01(Sat) 22:11:11

【赤】 マシロ

 


    ──────〜〜〜……ッふ、ぁ  あ…ッ!?



[ ぐ、 と奥を抉るように強く突き上げられて、
  ──最奥に求めた熱が溢れていくのとほぼ同時。


  頭も視界もまっしろに弾けては、身体が大きく震える。
  ナカが強く収縮し、子宮口は鈴口にキツく吸い付いて。
  ぷしゅ、と下腹部からは──蜜ではない、
  さらりとした透明なものが噴き出した。

  がくがくと脚がふるえ、肩で必死に息をする。
  くた、と彼の方へ寄り掛かって、熱い息を零した。 ]

 
(*97) 2023/04/01(Sat) 22:11:29

【赤】 マシロ

 

[ 自分が潮を噴いたことなんて知らない。
  まだそれは知識にないことだ。
  だから、何が起きたか分からない子どものような顔で、
  ただ胎に叩きつけられた白濁の熱さを
  薄腹の上から撫ぜて ]


  ………ッふ、……おなかのなか、
  ちゃんと やわたさんで、いっぱい……


[ 一気に高いところまで快楽が上り詰めたせいか、
  頭が全く上手く働かない。

  だしちゃえ、なんて抗えないコマンド、ずるい。
  彼が出すものと自分が出してしまうものは
  きっと違うのに。 ──そこまで思い出して、漸く
  何かとんでもない粗相をしてしまったのではないかと
  慌てたように瞳孔が開いて、彼を見上げた。* ]

 
(*98) 2023/04/01(Sat) 22:11:41

【赤】 マシロ

 

[ どれがトリガーを引いたのか、自分でも分からない。
  全身余すところなく甘く気持ち良くて、蕩けてぐずぐずで
  最奥にずっと求めていた
ご褒美
が弾けた。

  ────その瞬間、もうだめだった。
  耐えられなくて、いつものイき方とはまるで違うモノが
  這い上がっては外に出たがって。
  幾夜も喰べられ 幾度も開発されたこの身体は、
  ついに潮を噴くことまで憶えてしまった。 ]


  ………ぅ、……?

  ん、 ……がんばり、ます……?


[ ちかちかと視界の裏で白が弾け飛んでいる。
  薄い腹を押し上げていた硬さはないけれど、柔くもない。
  腹の中に残ったままの熱を、ぼんやりした意識で撫ぜて
  よく理解もせずに「頑張ろうね?」と投げられた疑問符へ
  うん、と子どものように頷く。 ]

 
(*105) 2023/04/01(Sat) 23:59:50

【赤】 マシロ

 

[ がんばる。──何を、だっけ?
  思い出さなきゃいけないことが他にもあった気がする。
  そう、例えば、自分が今しでかしたことだとか。

  は、とそこで意識が降りて、輪郭を取り戻した。
  見上げた彼から優しいキスを与えられるのを
  目を閉じて受け止め、羞恥に頬を火照らせる。 ]


  ────……ッや、……
しお、?



[ 力の抜けた身体ではもう碌な抵抗も出来ない。
  顎に宛がわれた彼の指が、また鏡の方を向かせてきて
  まるで鏡まで飛び散った水滴を見せつけるよう。

  実際恐らくはその意図なのだ。意地悪な狼は。
  彼の口から紡がれた二音で真っ先に思い浮かぶのは
  調理に欠かせない調味料だけど、それではない。

  しお、────潮。
  シャワーでも結露でもないこの透明な水滴が、
  「なにかでる」と抵抗した感覚の正体、らしい。 ]

 
(*106) 2023/04/01(Sat) 23:59:59

【赤】 マシロ

 

[ 俗語の類は脳内辞書には書かれていない。
  潮というものも、そもそも最初はイく、という言葉さえ
  辞書になかったような性知識だ。
  本当に義務教育レベルのことしか知らない身だから、
  少しの理性が掛けたストップは正解だっただろう。 ]


  ……ぁぅ……。
  わけ、わかんないくらい、……きもちよかった……


  ────……ふぁ、 ンッ


[ ナカから熱杭が抜けていく感覚を快楽として拾い上げ、
  まだ敏感なままのナカはその微弱な刺激で
  弱々しく、今度はすこしだけ潮を零す。

  びくびくと収縮を繰り返す媚肉のせいか、
  栓が無くなったからか、白濁が膣内を伝い落ちていく。
  直感的に、「さみしい」と本能が訴えた。 ]

 
(*107) 2023/04/02(Sun) 0:00:04

【赤】 マシロ

 

[ 意識が降りただけで、まだ身体は戻っていない。
  初めて潮を噴くくらいには深く大きく達した余韻が尾を引き
  時折制御出来ずに、脚や肩がぴくん、と跳ねた。

  ──いっぱいだったはずなのに、熱が抜けて、おちて。

  ちゃんと、憶えたのに。
  教えて貰った"きもちいい"を、熱の吞み方を、快楽を。
  与えられたご褒美が足りない。
  贅沢だろうか。──足掻く貴方も同じだろうか? ]


  やわた、さん、


[ 甘い、溶けたアイスのような声音だった。

  とくんとくんと心臓が早く動いている。
  肌を交える時、こうして不意に意地悪な面が見えるたび
  どうしてか鼓動が早鐘を打つのだ。
  顎を動かして鏡を見せようとする少しの強引さ、
  快楽から逃してくれなかった あの甘い声音。

  ────おかしい、こんな熱の上がり方。
  そんな 、…そんな気質じゃなかったはずなのに、 ]

 
(*108) 2023/04/02(Sun) 0:00:08

【赤】 マシロ

 


  なか、……こぼれ、ちゃった ……から


[ しゃくりあげる膣のせいか、どうしても溢れた白濁が
  つぅ …っと太腿を伝う感覚がある。

  とはいえまだ微量で、大半はナカに残っているけれど
  "まだ慾しい"と雌の本能が慾張って言うことを聞かない。
  気怠い腕を動かし、すり、と彼の熱へ直に触れる。


  あんな痴態もかわいかった、と言ってくれるなら。
    ──まだもっと、可愛く幸せにして。

  貴方の手で 貴方の熱で 際限なんてないくらい。 ]

 
(*109) 2023/04/02(Sun) 0:00:14

【赤】 マシロ

 


[ 男性の熱を硬くする方法なんてよく知らない。
  だから撫ぜるように触れる細い指先は、
  本当にただ、誘うために肌を重ねにいっただけ。


  それで煽られてくれるならリターンは十分。
  足りないなら、気怠い体をどうにか動かして、
  舌を交える深いキスをしてでも、
  もう一度をねだろう。** ]


 
(*110) 2023/04/02(Sun) 0:00:26

【赤】 マシロ

 

[ 白紙の脳内辞書に、またひとつ彼の手で知識が与えられる。
  ──きもちよくなった時に、出てしまう、透明なもの。
  定義づけはすんなりと吞み込まれ、
  何か粗相をしてしまったわけではなくて良かった、と
  安堵でほっと息を緩めた。
  「聞いたことしかなかった」という彼の言葉から、
  "なかなか起こり得ない現象である"ことを察せるほど
  まだ思考回路は回復していない。



  ────癖になるのは、こまってしまう。
  潮を噴くまでの気持ち悦さが毎回訪うのもそうだし、
  ……出してしまった時の快楽も、癖に、なったら?
  身体が自分のものではなくなってしまって
  全部、彼に作り替えられて 名実ともに彼のモノになって

  ──彼無しでは生きられない身体になってしまいそう。 ]


 
(*117) 2023/04/02(Sun) 10:14:49

【赤】 マシロ

 

  ン、 ぁ、む……っ


[ 微かな喘ぎの合間を縫うように、咥内へ指が入り込む。
  顎にも触れ続けているせいで逃げられない。
  指は軽く口の中を一周し、
  まるで熱杭の挿入を思い出させるように前後へ揺すっては
  それだけで滲んだ唾液を掻き出すみたいに引き抜かれて ]


  ……っは、ふ、


[ 咥内を弄られるのも、きもちがいい、けれど。

  ──…もっと気持ち悦さを得られる場所を
  自分はもう、知っている。憶えさせられて、いる。

  お腹の奥がまた疼いて、痺れが止まらない。
  慾しい、おねがい、──また 熱を 奥で、飲ませて。
  だって 折角出して貰ったものが、零れてしまった。 ]

 
(*118) 2023/04/02(Sun) 10:15:02
 




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