【人】 愛智 哲弥― あれから、少しして ― [ 桧垣さんとは、テスト勉強の約束をしてから 勉強を教え合ったり、校内や外でも会うことが 少しだけ増えていたかな。 君の明るさ、優しさ。 時折、寂しそうにみえる表情すら、 俺にとっては愛しくて、時間を重ねる度に 君への想いは強くなっていくばかりだった。 一人暮らししているって本当? 俺も同じようなものだけど。 そんな話をすることもあっただろうし、 理由を聞かれれば、両親が離婚したことや、 父と二人であることとか、妹がいて、 今でもよく連絡をくれることとか、 何でもないことのように軽く話しただろうね。] (98) 2023/02/12(Sun) 19:56:09 |
【人】 愛智 哲弥得意料理とかある? 俺は……炒飯とか、簡単やつ たまに揚げ物食べたくなるけど面倒で…… [ そんな他愛もない話をしたり、] 一人暮らしってことは、全部一人でしょ 大変だろうけど…… 無理はしないようにね 一人だからこそ、楽できることは楽しなよ? ちなみにこういうずぼら術が…… [ 心配をしながら、笑って、 君の役に立てたらとこっそり調べたことを教えたり、 そんな風に距離を縮めようとしていた。 でも、一人暮らしの理由については、 君から話をしなければ、聞くことはしなかった。] (100) 2023/02/12(Sun) 19:56:14 |
【人】 愛智 哲弥[ 踏み込んだことを聞いて、 君に嫌われるのが怖かったんだ。 今までそんな風に思ったことはなかったのに、 誰に嫌われても、好かれても気にしなかった。] (101) 2023/02/12(Sun) 19:56:16 |
【人】 愛智 哲弥― 夏祭り数日前 ― [ だから、俺は。 もう少ししたら、夏祭りという日。 宿題を一緒にやっていたか、登校日だったか。 もしくは、連絡先を交換していれば、 メールやメッセージで。] 今度ある夏祭りなんだけど、 もし他の人と約束したりしてなかったら、 一緒に……行かない? [ 頬がいつもより赤かったのは、 きっと、夏の暑さだけではない。 直接、会っていたのなら、もしかしたら 緊張で声が震えているのに、 気づかれてしまったかもしれない。 君と一緒に過ごす初めての夏。 勇気を振り絞って、君を祭りに誘った。 返事を待って、その答えを聞くのが 怖くて、でも少しだけ期待して―― 。**] (103) 2023/02/12(Sun) 19:56:21 |
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