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【人】 黒崎柚樹ん、きっと夕方前にはお腹空いちゃうだろうしね。 [ごちそうさま、と手を合わせたものの、急ぎ空腹を満たせるものをと作ったホットサンドは、昼食には物足りなく思うくらいのボリュームだった。 ましてや朝昼兼用の食事となれば、武藤も私もきっとあっという間にお腹が空いてしまうだろうな、とは。] うん、今の武藤には包丁も頼めるね。 [隣で見ていたいと、私が台所仕事をする傍らに居ることもままあるし、これはどう切っても失敗になりようがないからと、鍋用の白菜や長ねぎのカットくらいはお願いしたこともある。 だからバーベキュー用の野菜を切るのも、きっと大丈夫大丈夫。 でもとりあえず、私は肉の下ごしらえからだよねと、冷蔵庫内、肉満載の引き出しをガラリと引いた。] (131) 2023/03/06(Mon) 15:17:50 |
【人】 黒崎柚樹[バーベキューと言えば、私の大好物はスペアリブ。 さすが夢、と、冷蔵庫内、冷蔵庫の端から端までありそうなほどの巨大な平べったい肉塊が入っているのを見て、私はにんまり笑った。 バーベキュー用のパウダースパイスと、オニオンパウダー、ガーリックパウダーあたりをぱさぱさと肉の表面に振って、いくらか置いてから、半分くらいの長さに切って、蒸し器に入れて。 バーベキューじゃないの?と武藤が覗いたら不思議がるかな。] うん、スペアリブって焼くの時間かかるし焦げやすいから。 [下茹で代わりに蒸してるんだよ、と言いつつ、焼き肉用にカットされてる牛カルビとかは、そのままで良いかなと皿に盛り。 オムライスに使った残りの鶏肉も食べてしまいたいなと、カレー粉とヨーグルトとおろしにんにく、おろし生姜、レモン汁と塩胡椒をしっかり揉み込んでおいた。 焼いて食べたら、タンドーリチキンっぽくなって美味しいよ。ビールのお供に、きっとぴったり。 野菜もね、と、玉ねぎ、人参、かぼちゃ、ピーマン……あ、私、茄子も好きだな、とがさがさと食料庫から色々出して。] (132) 2023/03/06(Mon) 15:18:38 |
【人】 黒崎柚樹[そうそう、あとね、にんにくのオイル焼き。 アルミホイルを何重か重ねて丈夫めに作ったお皿に、マーガリンと剥いたにんにくたっぷり詰めて。揚げ焼きしてほくほくになったにんにくも、お酒のお供にすごくいい。 でね、にんにく食べた後のオイルに卵割り落としてぐるぐる混ぜて、最後、オムレツみたいにして食べるんだ。 これは武藤と食べたことのなかったやつだよね?と一緒に焼き肉屋さんに行った時とかのことを思い出しつつ、にんにく1株分の薄皮をちまちま剥いていたら、コテージ脇のテラスで色々してくれていた武藤も戻って来る頃かな。] この半割にした玉ねぎの、上から爪楊枝まっすぐ刺す。 んで、まっすぐ切る。 [がんばれ、と告げて、一緒に野菜を切った。 ピーマンとかより難易度高いけど、玉ねぎ切るのって、こう、攻略感があって楽しくない?なんて。 切ったにんにくの匂いとか、スペアリブが蒸されるいかにもな肉っぽい香りが台所に広がって、否応なしに食欲がそそられてしまう。 もう昼御飯とか夕御飯とか、時間どうでもいいから、準備できたらすぐ食べちゃおうか。 もう、お腹が空いてきた気がするよ?*] (133) 2023/03/06(Mon) 15:20:06 |
【人】 黒崎柚樹[戻った武藤の記憶。 私をまっすぐ見つめてくる瞳の輝きも、抱き締めてくる腕の強さも、体温も。 全部元通りになった筈なのに、私の心の一部がどこかに置きっぱなしになっているようだった。 理由も解決法も、どころかその自覚も淡いまま、でもまずは目の前のバーベキューを楽しもうと、私はキッチンで手を動かし続けていた。 "腹が減ると元気がなくなる" >>136 のは本当のことで、武藤は過剰なまでに、"柚樹には食べ物を与えておかねばならない"と思っている節はある。] 骨付きの肉って、"肉食べてるぞー"って感じ、しない? [実際のところは可食部が少なくて見た目ほどお腹は膨れない感もあるけれど、こう、心の充足度が?違うので? それに骨際の肉って特に美味しいものだし。 ────と、料理に関しては色々出来ても、私はバーベキュー台に炭火を熾すとかは文字で読んだことがあるくらいの知識しかなかったから、武藤が手分けしてあちらをしてくれた事には、心の底から感謝した。 武藤が解らなかったら、首を捻った挙げ句、普通にキッチンで料理したものをテラスで食べる、みたいな風になっていたかもしれないし。] (140) 2023/03/06(Mon) 18:41:10 |
【人】 黒崎柚樹うん、こっちもあとは野菜切るくらいかな。 ["ただいまー"の声 >>138 に目を細める。 うちか武藤の家かにお互い泊まった時くらいにしか聞けない挨拶。 いつか、毎日聞けて毎日言えるようになったら良いなとは思う。 並んで料理するのもね。 いつか、毎週末の昼食夕食は一緒に作ろうみたいな日が来るのかな。来ると良いな。] 爪楊枝の間を、まっすぐだよ、まっすぐ。 [そのまっすぐが難しいのは、わかる。何故だか包丁を持つ手諸共に身体が傾いていく、端から見ると愉快な仕草は、武藤的には大真面目というのもよくよく知っていることで。] 肩、力入れない。 首と肩の距離離して、リラックス。 [武藤は自分が不器用と信じて疑ってないようだけど、その根っこのところは緊張で身体が強張ってる所為だよね?とは。 基本、私よりも色々器用な武藤だもの、リラックスして取り組めるようになったら、苦手にしていることは大体全部解消できるような気がしているよ。] (141) 2023/03/06(Mon) 18:41:38 |
【人】 黒崎柚樹わあ……。良いね。良い雰囲気。 [このコテージのテラスって屋根つきじゃなかったんだね、むしろ素敵、と。 朝走った時にちらちら見えた他の棟は色々様々違っていて、高く尖った三角屋根は二階建てっぽいのもあったし、併設テラスに屋根がかかっている風なのもあった。 てっきりこの部屋のテラスも屋根があるのだろうと思っていたのだけど、無くて良かったねと見上げて声を上げてしまう。 青空の下でお肉焼いて食べるのは最高オブ最高以外の何物でもないことで。 武藤が着火剤に火を付けてくれたりしている間に、肉と野菜とソースとお皿とお箸……と、支度した食べ物全部と食器を次々運んでいく。 最後の最後、そうだと思い至ってコールスローも作っておいた。 武藤はサラダにセロリ入ってても大丈夫だよね?マヨネーズベースのコールスローは、セロリ入りだよ。] (142) 2023/03/06(Mon) 18:41:54 |
【人】 黒崎柚樹[……で、忘れちゃいけない冷え冷えの。] ふ、ふふ。ビール。 ありがとう、武藤。 [とりあえず、時間がかかりそうなものから鉄板に乗せていき、じゅうじゅうと良い音がしてきたところで、武藤がビールを持ってきてくれた。 ビールだよね、ビール。ビール一択。] やっぱり"討伐記念"、じゃない? [ほら、お肉焼いてるし。なんだっけ、"ウルトラ上手に焼けましたー!"だっけ。 秋に武藤と行ったテーマパークで、ゴーグルつけて、刀とか、なんとかアックスって武器で大きな獣を退治した。 称号も貰ったよね、私が"脅威の破壊王"、武藤が"無傷の生還者"。それは、今の状況にもなんだかとてもぴったりだし。] というわけで、討伐おめでとう。 [おつかれさま、と、コン、と缶と缶を触れあわせ。その後はもう、食べるだけ。] (143) 2023/03/06(Mon) 18:42:19 |
【人】 黒崎柚樹ん、美味しい……。 武藤、あっちの端焦げそうだから切るよ、食べて? [骨付き肉を切ってかぶりつきつつ、定番の牛肉も焼きつつ、焦げないようにタンドーリチキンもひっくり返しつつ。 けっこうバーベキューってせわしないよね?と思うのは、お互い食べるペースが早いからだと思う。 お店の焼き肉とかもそうだけど、食べる時って、なんか、必死に食べてしまうよね。美味しいうちに食べなきゃ……!って、前のめりになってしまう。 頃合いに焼けるまでせっせと裏返してたかぼちゃやピーマンも新鮮で美味しかったし、うん、ばっちり。] あ、炭水化物食べたくなったら、サンドイッチおすすめ。 スペアリブのお肉ほぐしてね、コールスローと一緒にサンドイッチにするの。 [本当はハンバーガー用のパンを使うんだったかな。 看護師している母さんが、同僚や患者さんからいろいろ"おいしいもの"を聞いてきて、スペアリブの食べ方もそうして教わったことの一つ。 なんだったっけな。アメリカ南部地方の料理らしいよ?名前とかは知らないけど。*] (144) 2023/03/06(Mon) 18:43:15 |
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