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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【人】 天原 珠月

[ただ自分が帰るために、とは言葉にしなかった。
元の世界からは一度消えた存在なのだから、自分までもこの機会にどうにかなろうとは――願うことができない。

大丈夫、大丈夫。いつまでだって待てる。]

 お肌のお手入れもついてくるの?

[至れり尽くせりね、と笑う。
狭間の世界でもパックって出来るかなぁ、なんて。]

 確かにガクの肌は綺麗ね。
 水場に色々な瓶が置いてあったけれど、あれもそういう美容のためのもの? ミツキのもあるのよね。

[美容談義もまた、ゆっくりと。
それとともにガクとミツキの話も聞いていきたかった。

ただし、ここはあったかなコタツの中である。
まだまだ力の足りない身体は、お腹いっぱいになったことにより、今度は素直に睡眠を欲するのだった。*]
(35) 2023/03/07(Tue) 21:33:22

【赤】 一匹狼 “楓”

 
  うるせェよ……昔は飲めたんだ。


[可愛らしいと揶揄われ、楓はぼそりと抗議した。>>*18
 『昔』が何を意味するかは彼女ならわかるだろうと補足しないまま、用意してもらったカップに手を伸ばす。>>*19
 カップに何が描かれているのか、この暗がりでは楓には見取ることができなかった。元を知っていれば白い筋が何なのか想像がつくのだろうけれど。

 床で膝を抱える彼女をちらりと見下ろしながら、カップに口をつけた。慣れない芳香に混じって、アルコールの匂いが微かにあった。これだけ少量なら気分を悪くすることは無いかもしれないが、酔いを感じる可能性はある。
 人狼に成ってからというもの、極端に弱くなってしまったから]
(*21) 2023/03/07(Tue) 21:51:50

【赤】 一匹狼 “楓”

[彼女の『怖い夢』の話に、じっと耳を傾けた。>>*20
 見慣れた人が深い水底へ引きずり込もうとする夢……。

 自分の悪夢が『殺す夢』なら、
 彼女の悪夢は『殺される夢』なのだな、と内心で思った。
 それがそのまま最も恐れることなのだろうか。

 同意を求めるような視線に気付くと、楓は暗がりの中でじっと彼女の瞳を見つめ返す。その瞳の色がどうなのかは、今は記憶に頼るしかない]


  ……オレがあの夢の話したのは、椿だけだ。
  だからまだわかんねーな……。


[人に話すぐらいで見なくなる夢とは思えなかった。それでもいくらか気が楽になったと感じる部分はある。
 彼女には、今まで誰にも話せなかったことをいくつか話している。楓にとって、自分が人狼であることを明確に明かしたのは二人目。心の内をこれだけ語れた相手は初めてだった]
(*22) 2023/03/07(Tue) 21:52:04

【赤】 一匹狼 “楓”

[カップの中身をちびちびと舐めるように飲んでいるうちに、だんだんと体の芯に熱が灯されるような感覚を得始めた。ほんの少し混ぜてもらったラムによるものだろう。>>*18
 同時にどことない怠さを感じ、改めて自身の変化が身に沁みる。彼の喉からは自然とため息が漏れた。

 一方で、動くのが億劫なのはほどよい加減とも言える。
 今から何かする気は起きそうにない。
 外をうろつく気も、……労力のかかる食事をする気も。

 彼女の様子はどうだろうと隣の様子を窺った。
 進んで『毒』を口にするぐらいなのだし、自分より弱いことは無いだろうと思いながら]**
(*23) 2023/03/07(Tue) 21:52:17

【人】 月島 雅空

 そりゃもちろん。

[珠月が大事というペルラさん>>33の問いには、逡巡なく答えて]

 まぁ、そこは嘘言っても仕方ないからさ。

[可愛いというのも、そもそも当人の前でなければいうハードルは低くなるものだが、指摘されれば照れが混じるもの。
誤魔化すようにカレーを頬張っていく。]
(36) 2023/03/07(Tue) 22:17:42

【人】 月島 雅空

[そうして食事を終えて]

 生きてくには食べるのはかかせないしね。
 それに口にあったようでよかった。

[大変な時だからこそ、しっかり食事をとるのが大事なのだ。
それに睡眠もあるけれど最初にあった時よりも随分顔色がいいし、自分がやれることがあってよかったと心中でほっとしつつ、珠月を連れ戻そうと考えている様子には口を挟まず聞いていて]

 珠月だけを、ってなると、珠月に関係があるもの……例えば身に着けていたものが役にたつのかな?

[どうだろうか。と思考を口に出していたペルラさん>>34へと、自分なりに意見を口にしたりしてもいた。]
(37) 2023/03/07(Tue) 22:18:25

【人】 月島 雅空

 珠月がいうには、女性は髪がまとまるとか、肌のノリとか、後は爪を綺麗に彩るとか。そういうので気分が上がるとかいうんで

 それに力が戻るまで休んでいる間、何もしないでいるなんてわけにもいけないしね。多分珠月もあっちで楽しめるところは楽しんでいるだろうし、それに一つのことばかりに熱中していたら変に力が入って上手くいかなくなることだってあるだろうしね。

[それこそ大変な時に。といえるのかもしれないが、リラックスして状態をよいものに保つのは必要なことだ。という。
それに似た励ましをした"彼"がいたことを雅空は知らないわけだが]

 珠月はもっと詳しいですよ。
 俺はあくまで基本的なことだけだから…

[とりあえず洗顔から教えていってみたり、自分たちのことも聞かれたら答えたりもしただろう。
ただこたつの魔力にやられた犠牲者となって眠るペルラさん>>35をみて、毛布を持ってきて体にかけ、カレー皿を片付けていき]

 …よく寝てるな……起こすのも悪いし、起きたらベッドで寝てもらうか。

[俺も少し休もうと決めて、こたつに入り、その温もりにやられながら横になる。
そうすると昨日はよく寝れなかったのもあって次第に微睡み眠りに落ちていった*]
(38) 2023/03/07(Tue) 22:19:35

【人】 月島 雅空

[翌朝。
結局二人してこたつで一夜を過ごしてしまったか。といっても色気のあるものはない。]

 おはよう、ペルラさん。
 ごはんもう少しでできるけど、飲み物は何がいい?

[そう聞いて用意したのは先日作ったローストビーフに玉ねぎにトマトとレタスとチーズを挟んだローストビーフサンド。
特に要望もなければホットカフェオレを選んだか]

 そういえば、海に興味があるようだったけど、映像で見ることができるんだけど、見てみる?

[こういうの。と、海、とか映像。とかで出てきた動画を開いてペルラの前に置いてみる。

昨夜色々と互いのことを話していたときのことだ。
自分や珠月の写真を見せたり、隣に住んでいて窓を超えて部屋に入ってきていた。とかそういうことも話したり、そのままお互いの世界や文化のことも話しはした。
どうやらあちらの世界には海というのは存在を目にする機会はなく書物で知るのみらしい。良い気分転換になるだろうというのと、口にはしないが彼女も帰るものだと思っている雅空は良い土産話にもなるだろうという気持ちもあるのであった*]
(39) 2023/03/07(Tue) 23:51:38

【人】 天原 珠月

[翌朝。
木の家での目覚めは爽やかで、ガラスのはまった窓から差し込む陽の光があたたかくて眩しかった。

この家はなんだか『彼』の実家に似ている。
コタツ、というものはなかったけれど。]

 おはよう、ガク。

[ガク>>39の顔にも心臓は我慢してくれるようになってきた。
『彼』と似ているだけじゃない、年下の優しく真面目そうな青年のガクへ、柔らかく微笑んで朝の挨拶をする。]

 飲み物は……お任せするわ。

[コーヒーメーカーがあれば興味津々で覗き込んで、カフェオレの香りと味わいに浸った。
サンドイッチはしっとり柔らかなローストビーフにシャキッとほのかに辛いタマネギ、新鮮なトマトにレタス、全部を調和させるようにチーズとソースが活躍していて。]

 美味しい……!
 これなら私の世界でも行列が出来てしまうわね。
 
[手放しで褒めると。]
(40) 2023/03/08(Wed) 0:22:03

【人】 天原 珠月


 そうそう、前にパン屋さんで林檎と蜂蜜のパンを――

[ガクは料理が好きらしいから積極的に料理の話はしよう。
別の世界の料理にも興味を示してくれるだろうし、自分の過去の話にはほぼすべて『彼』が関わっているから、自然と『彼』の情報も積み重なっていくことになる。]

 えっ、海? 近くにないのに見られるの?

[きょとんと目を丸くする。
昨夜ここはキャンプ場という名の場所と教えてもらい、回りには森と湖と他の建物があると聞いていたのだが、遠く離れているはずの海をどうやって見るというのだろうか。]

 えっ!? すごい、この板で色んな映像が出てくる……。
 私も水に映して簡単な遠見とかはしたけれど……あ、後でここでもできるか試してみましょうか。

[なんて言いつつ。
視線はどうしても画面に映る海に吸い込まれていく。]
(41) 2023/03/08(Wed) 1:03:59

【人】 天原 珠月


 水の中というのは湖と一緒なのよね? 
 あ、塩水というのは、私も文献で読んだことがあるわ。
 
 わぁ、綺麗な色……空とはまた違う青だ……。

 この大きな魚はなに? イルカ?
 小さな魚がとても鮮やかな色ね。
 サンゴ……あ、本で見たことがあるかも……たしか真珠と同じで宝石にもなるって、どこかの島が保存してるって。
 
 この透明でふわふわしたのは?
 ……あ、これは海の中じゃない……この子は、鳥なの?

[一心に眺め、魅入られたように瞳に映して。
その衝動が落ち着いた後は質問攻めにしてしまった。]
(42) 2023/03/08(Wed) 1:13:16

【人】 天原 珠月

 
 そういえばね、昨日ガクが言っていたでしょう。
 ミツキに関するものがあればって。

[昨日の彼の提案>>37について自分でも考えたのだ。]

 身につけていたもの、というよりは、縁が深いものかな……彼女を呼び寄せられそうなもの、彼女が大切にしていたもの……ミツキを呼んで語りかけられるような、なにか。

[ここまで言ってから。]

 ……心当たりはある?

[一緒に画面を見てすぐのタイミングで。
ほど近くから覗き込むようにして小首を傾げる。]

 私としては、ここにガクがいるなら大丈夫なんじゃないかなって思ったりもするけれど、どうかしら。

[昨日たくさんミツキとの話をしてくれた表情を思い返し。
そうして悪戯っぽく目を細めた。*]
(43) 2023/03/08(Wed) 1:25:55

【人】 田中 天美

[黒々とした夜の森の空に星が広がる。
 二人で空を仰ぎつつ、促されるまま弁当の蓋を開けると薄っすらと湯気が立った。
 どの具を入れたか分からないおむすびが幾らかと、包みきれずに具になりそびれたおかずたち。目を楽しませる賑やかさはないが、急遽思い立って作り始めたハイキングのお弁当と思えば上出来だ。
 ぱくと齧りつくとまだ温かく、中からじゅわりと甘辛い醤油の味が染みてくる。味付けは深江のいつものやつの筈だが、もう一口齧って貝も混ぜて咀嚼すると、何ともいえず旨みが増した。醤油か米が違うのかもしれない。最近はスーパーの特売で買ってるからそこらの差は出てもおかしくはない]

 ええ案だったの。

[あるいは、と空を見上げ、森の音に耳を傾ける。
 雰囲気ってのが一味加えたか。夜の山歩きってのもいいものだ]
(44) 2023/03/08(Wed) 1:45:33

【人】 田中 天美

[弁当を空にすると天辺を目指すことになった。どうせここまで来たんだからついでとばかりの道行き、思いの外かかったのは予想外。
 夜の青黒い裾が端から白み始めるのを笑って眺め]

 このままぼんやりしとったら、
 お日さんまで天辺来てしまうなあ。

[そうして二人で道を降り、白んだ裾がちりちり色づく夜明けも迎え、コテージに辿り着けばすっかり朝の日差しが注いできた。
 予想より長くかかってしまったが、絶対にやらないといけない予定もないのだから何も気にすることはない。風呂は起きてから、リュックの中身も明日整理すりゃいいと放ったらかして、早々に寝床に潜り込む]
(45) 2023/03/08(Wed) 1:45:55

【人】 田中 天美


 まったく、仕方ないの〜。

[くわあ、と細長い口を大きく開けて鋭い犬歯を見せつけながら大あくび。でかいのは正義だと言うから、普段はやらない程度の大きさになってやった。
 備え付けのマットを二人分広げ、その上をぐるぐると回ってからびびっときた位置でどしんと尻を落ち着ける。いや微妙に違うな。前肢でマットをいい感じになるまでぐにぐに踏みつけ、満足したところで改めてマットに寝転がった。
 場所を定めたのを見計らって深江も潜り込んでくる]
(46) 2023/03/08(Wed) 1:46:13

【人】 田中 天美


 そんじゃあ寝るかあ……ふああ。
 おやすみ、……

[腹がくちくなった満足感が眠気をあっという間に連れてくる。近くのぬくい体温を腹のあたりに抱えながら、すぐにぷすうと鼻を鳴らし始めた]*
(47) 2023/03/08(Wed) 1:47:36

【人】 田中 天美

[狐の姿で風を切る。山を駆ける。四足で大地を跳ねる。後ろで二足が遅れて着いてくるのを先で待ち、辿り着いた途端にまた弾む。きゅるきゅる笑って追いかけっこして、何度目かで服ごとがぶりと噛みつき、ひょいと背に乗せる。そうして山の高い高い所目掛けて走る背から名を呼ばれ――]

 んあ。

[ふっと目が覚めた。マットの上で伸びて寝ていた体を捩り、頭を上げて周りを見ると、腹の辺りでもぞもぞと動いているやつがいた]

 ふぁあ〜……
 もう起きとったんかあ?

[顔を覗くと寝起きにしてはしっかりしている。もしかすると起きて結構経ってたのかもしれない。
 振り返って窓を見ればもうすっかり陽気に明るく、この様子だととっくにお日様も天頂を過ぎているだろう。仕方ない、起きるとするか。
 体を起こせと促しながら狐から人に化け、改めてぐいっと背を伸ばす]
(48) 2023/03/08(Wed) 1:47:53

【人】 田中 天美

[二人でロフトを降りると、まずはざっと水を浴びてから、遅くなった昼食を用意する。デッキに出ればすぐなのだからバーベキューをしたってよかったが、手短に済ませたのはこの後の予定に時間を取りたかったからだ]

 準備はこんなもんかの。
 場所も思ったよか近そうでよかったな。

[ロッドに仕掛、ボックスや網等で昨夜のハイキングより荷は嵩張る。だが幸い、川も湖もこのコテージからそう離れた場所ではない。
 夜に山から降りながら、バーベキューするなら魚釣った後に一緒に焼くかと話していた。坊主にでもならなきゃ、そう遅くない頃に帰れるだろう]*
(49) 2023/03/08(Wed) 1:49:58

【人】 月島 雅空

 そういう言葉は俺には何より嬉しいね。
 つくりかたはーって言えたらいいんだけど…調味料がないと厳しいからなぁ。

[今日もよい食べっぷりをみせてくれるペルラさん>>40へと伝えつつ、でも限られたもので作られている料理というのには興味がある。
食感、硬さとかはどれぐらいだった?とかリンゴと蜂蜜のパンの話を聞きながら、うーんと聞きつつ、でも一緒に語られるペルラさんの思い出には微笑ましく思いつつ]

 あ、カスタードなら作れるかも。

[聞いてたかぎり作れるんじゃないかな。と、その調理方法なんかも説明したり、ついでにこちらはこちらで、カスタードを使ったクレープやミニカステラというお菓子が小さい頃珠月はよく食べていて、と、こちらはこちらでも思い出話を重ねていく]
(50) 2023/03/08(Wed) 1:50:39

【人】 月島 雅空

 これはね、誰かが撮影―――見てきた光景をそのまま保存できる機械があって、それをこうして披露してくれているんだ。

[海の中というのはやはりペルラさん>>41には未知だったのだろう。]

 一緒だけれども、海のほうは塩水といってしょっぱいものだよ。

 海、というか水そのものは透明なんだけど、太陽の光が海の中を通ると青色だけが奥まで通っていって反射してってあるけど、光の青色の部分だけが残ってるって思ってくれればいいかな。だからそうやって青く見えるんだ。

 って、質問早い早い。一つ一ついくから

[動画はここを押せばストップできるのだ。とかいうのを出したりしつつ、わかるものは解説をわからないものは…コメント欄にあったのを参照したりとしていって出来る限り質問に答えていく]
(51) 2023/03/08(Wed) 1:50:59

【人】 月島 雅空

[と、画面をみながら説明していって不意の質問。
こうして近くから覗き込まれると…頬に熱がたまらない努力が必要になる]

 身に着けてて、珠月が大切にしていたもの……っていったら心当たりはある……よ

[悪戯猫のように目を細めるのも、色々と心臓に悪い。
失礼にならないように、そしてその大切なものをとるためというように身体を引いて、上着ポケットに手をいれて、ハンカチの中に包まれていたものを差し出す]

 …このイヤリングかな。
 直接聞いたわけじゃないけども、よく身に着けてたからさ。

[シルバーの土台に青い石が一粒ついたシンプルな銀に青の光るピアスを見せてみて、どうかな?と首を傾げた]
(52) 2023/03/08(Wed) 1:51:23

【人】 月島 雅空

[そして自分なりに思いついたことをもう一つ]

 そういえばなんだけど、ペルラさん、ここの湖は変わってる。とかいっていたよな。
 だから調べてみたら何かわかるかな。って思ってるんだけど、俺だけじゃわからないだろうからよければ一緒にきてくれないかな?

 今みた動画みたいな感じで潜ろうかって思うんだけど……どうかな。

[ペルラさんの体調もあるけれども、どうだろうか?と誘うのであった**]
(53) 2023/03/08(Wed) 1:52:08

【人】 黒崎柚樹


[ちちち、と、聞き慣れない鳥の声で目覚めれば、昨日のように"ここ、どこだっけ"と思うことはなかった。

ここは、武藤と一緒にみてる、夢の世界。
現実のようで現実ではない、ちょっと不思議なキャンプ場。

カーテンの向こうはすっかり明るくなっていたから、もうもしかしたら朝ともいえない時間帯になりつつあったのかもしれない。

いや、でも、まだ朝かな?朝だな?私の腹時計はそう告げている。

あー、外、走って……?と思いながら身体を起こしかけ、まあ、いいか、と再びシーツに身を落とした。

今の自分にランニングの心肺機能的、筋力機能的効果があるかは怪しいものだし、精神安定剤的な意味で言えば、傍らの体温が何よりその役を果たしてくれるのは考えるまでもないことで。]

 ……………………。

[おはよう、と声をかけてしまうのも、なんだか勿体ない気分。

常よりいくらか幼く見える武藤の寝顔に、私は小さく微笑んだ。*]
 
(54) 2023/03/08(Wed) 6:39:46

【人】 武藤景虎


 んん……、

[微かに聞こえてくる鳥の囀りと、カーテンの向こうから差し込む僅かな陽の光……、に起こされたわけではないものの、聞こえてきた声に朝だと認識して。

薄く目を開いた先、ぼんやりとした視界の先には近すぎる壁でもなく、大切な人の顔があることに安堵した。>>54]

 よかった……、ちゃんといる……。

[寝ぼけた頭では今何処にいるんだっけも曖昧なままではあったけれど、そんなことはどうでもいいかと腕の中にある体温を抱きしめる。

走りに行ったりするのかな、とは頭の片隅で思いはしても、すぐに腕を解くのは難しかったかもしれない。]

 おはよう、柚樹。

[遅れて挨拶を返せば、瞳を見つめ返して目を細めた。]*
(55) 2023/03/08(Wed) 10:38:46

【人】 黒崎柚樹

 
 むとー。

 御飯食べて、さ。
 温泉、見に行ってみよう?

[さすがに混浴の施設とかまでは無いと思う、けど。

でも案外、貸し切りの小さなお風呂とかは、あったりするかもしれない。

キャンプ場だったら、家族対応とか子供対応とかで、そういうのもありそうじゃない?

せっかく面白い場所に来ているのだし、と微笑んだ。*]
 
(56) 2023/03/08(Wed) 10:51:51

【赤】 片連理 “椿”

  私ははじめから、“そういうもの”だったから……
  そうでない時があると、怖いのでしょうね。


[紅茶を冷ましては少し啜っての繰り返し。]


  私にはたぶん、わからないの。
  昨日まで大事にしていたものを壊したくなる怖さ。
   どうせいつかは壊したくなるのなら、初めから近づかない方がいいでしょう。


[楓の夢の話だ。椿には楓がひどく迂遠なことをしているように見える。いつか必ずやってくる拒絶の時を予見しながら、それでもそこを自分の居場所と定めることは、自ら苦しみの中に飛び込んでいるようで。]


  私にはそんなものがないから、自分が死ぬのもあまり怖くはないの。生きてても、さみしいだけ。


[椿は楓の膝に頭をもたせかけた。今はどうだろう、と考える。互いに分かり合えなくても、同胞とも言える彼が共にあれば、寂しくはないのだろうか。]**
(*24) 2023/03/08(Wed) 10:53:49

【赤】 一匹狼 “楓”

[“そういうもの”>>*24……誰かの命を脅かす者。だから自分に危機が及ぶのは怖いのだろうか、と楓は考えた。当然と思っている前提が覆される恐ろしさなら、彼にも理解が及ぶ。
 彼女の言葉を聞きながら、膝に寄りかかってきた頭を感じる。片手を伸ばし、彼女の髪をそっと撫でた]


  仕方ねェんだ、オレにとっては
  “最初からあったもの”なんだから。


[人間だった頃に得ていたもの。
 人間でなくなったときに“失った”もの。
 失ったことを認められず、しがみついている。けれどもう、そこは自分の居場所ではない……きっと、そうなのだ]


  ……オレは、自分が変わったことを
  受け入れられてないのかもしれない……。
  もうそこはオレの居場所じゃないのを……
  認めるのが怖い、のかも……しれない。


[失う覚悟ができていない。そういうことなのだろう。既に失った後ではあっても、まだ向こうにはそうと思われていない。だから自分も周りもごまかし続けている。何年も。多くの命を犠牲にして]**
(*25) 2023/03/08(Wed) 11:58:05

【人】 武藤景虎


 そうだな、今日こそは暗くなる前に行ってみるか、温泉。
 昨日も行きたがってたし、さすがに止めたが。

[風呂場で寝てたことを考えたら行かなくて正解だった、とは柚樹は覚えてないかもしれないけど。

温泉宿に行った際には日に何度も入るくらいには柚樹が温泉好きらしいとは前に聞いていて。

ちょっとした旅行に温泉にでも行きたいねと話したのは冬休み明けくらいの時だったっけ。

こんな形で温泉行くの叶うとは思ってなかったから、せっかくだし行かないと損だよね。

オレの記憶が戻らなかったら性別のことを気にして行きたくてもなかなか行けなかっただろうし、人目を憚って早朝に一人で行かせるようなことにならなくてよかったなって。

腹減ってたら元気でないし、まずはその前に朝飯かな、とベッドから身体を起こした。]
(57) 2023/03/08(Wed) 13:42:39

【人】 武藤景虎


 朝ごはん何にすんの?

[もそもそとベッドから降りて鞄から服を引っ張り出しつつ聞いてみる。

米は炊くのが時間かかるし、またホットサンドで良いかと聞かれれば頷いて。

昨日ツナかコンビーフかでツナにしたから今日はコンビーフらしい。

“こんこるちー“という聞き慣れない略称を告げられて、“こる“ってなんだろうとは首を傾げる。
“つなたまちー“より難易度高かったけど柚樹が作るものなら美味いことには変わりないだろう。

コールスローのことだとわかれば、昨日食べたスペアリブとのサンドイッチも美味かったし絶対美味いと思うから楽しみ、と顔を洗いに洗面所へと向かった。

毎朝の習慣みたいな装飾をつける作業の前から、鏡に映った左耳の上に金色があるのを見て笑みを浮かべる。
左手の指に僅かな重みがあることも、今の“いつも通り“だと昨日の朝まで感じていた違和感がないことに戻ってきた実感がして。

温泉行くなら髪はそんなしっかりセットしなくていいかなと長めの前髪を摘んで、軽く整えとくくらいにしておいた。

柚樹のところへ戻った時には、朝飯も食べてないのに随分上機嫌だとは思われたかもしれない。]*
(58) 2023/03/08(Wed) 13:44:00

【赤】 片連理 “椿”


認めるのが……。


[楓の言葉を繰り返す。
 確かにそうなのかもしれない。
 が、それを認めてしまうなら、自分と同じにしかならないのだ。それが彼にとって良いことかどうかはわからない。

 また、紅茶をひと口啜る。体はよく温まっていたが、頭の奥のどこかが冷たく冷えきっているような気がする。]


[紅茶のカップをテーブルに置いて、椿は楓の隣に座った。]


  どうするのが、正しいのかしら。
  ——いいえ、もしかしたら、正しい道なんてどこにもないのかもしれない。


[楓の膝に手を置いて、彼の目を見上げる。それから、揺れる耳飾りを、柔らかく跳ねた髪の先を、さっき喰らい損ねた首筋を見る。本当に貫くことはできないのだろうか。終わらせてしまうのがあるいは正しいのではないだろうか。自分も、楓も。そんなことを考えながら。]**
(*26) 2023/03/08(Wed) 15:10:43
 




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