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【赤】 商人 J[ 女の片足を高く持ち上げた。 短く裂かれたドレスのスカートから下着もつけていないその部分が露わになる。 濡れていようが、少しも濡れていなくとも構いはしない。 先端を押し当てて、擦り付ける。 これは儀式の様なもの。 先ほどの大男のモノと比べてしまえば随分と可愛らしいとも言えるが、純血の女にとってそれは凶器であることに違いはない。 それが、───ズブリと入り込む。 男の手とは違い、熱く激るそれが女の中を貫き犯していく。] (*99) 2022/03/24(Thu) 11:23:09 |
【赤】 商人 J[ 愛の言葉なんてものはない。 ただ、肉と肉が熱と熱が触れ合い混ざり合う。 抽送は緩やかに。 だが、だんだんと大きく強くなっていく。 血か、それとも蜜か、どちらにせよ濡れ始めた膣内を、優しさなどなくただ蹂躙していく。 打ち込むたびに、石室に肉のぶつかり合う音が響いた。]* (*100) 2022/03/24(Thu) 11:23:32 |
【赤】 旅人 J[足が持ち上げられれば倒れぬようしがみ付く。 髪と同じ色の茂みと淡い色の性器が覗く。 彼のも取り出されて近づけられれば 顔が燃え上がるように熱くなった。 それは凶器でもあるが、 きれいで逞しく、愛おしいものだった。] あ、ぁ……。 [自分から受け入れたいかのように 口を開いたあわいの奥から蜜が溢れて矛先を濡らす。 擦り付けられる動きにぐち、ぐちゅと卑猥な水音が立つ。 自分でも触れたことのないその中が熱く切ない。] (*101) 2022/03/24(Thu) 12:30:23 |
【赤】 旅人 J……っ、……っっ [ズブリと入り込んできた熱いそれは 処女の証を傷つけ、赤い色を纏った。 この膜は女の再生力をもってしても治ることがない。 この痛みと痛みを与えてくれる彼は とても尊いもののように感じられた。 否、尊いのである。 愛の言葉などなくとも、その心が少しも掴めずとも。] (*102) 2022/03/24(Thu) 12:31:18 |
【赤】 旅人 J[女の園は歓喜に血と蜜を溢れさせ きゅうきゅうと男の矛を締め付ける。 包皮が捲れ初めて外に顔を出した陰核は 打ち付けの強さを増す男の肌の温度で 充血しぷっくりと膨らんだ。 内側を抉られ陰核を恥骨に潰され 揺さぶられる女の漏らす声には甘さが混じっていく。] あ……っ、あっ、 あっ、ジュダス、さまぁ ……っ[私の旦那様。 生涯ただひとり慕う者の名を呼ぶ。 呪われた命も行く先を塞ぐ闇も何も知らず。 知らされるときまで愚かな娘の愚かさは続く。] (*103) 2022/03/24(Thu) 12:32:03 |
【赤】 旅人 J[処女であった隘路は狭さを増していく。 迎えたいと自ら降りてきた まだかたくこりこりとした子宮の口が 子種の吐き出し口にキスを贈る。] ジュダス、さま……っジュダスさまぁ……っ ジャンヌは、ジャンヌはぁ……っ 貴方を、……あいして、います……っ [切ない奥に届く抽挿に、悦びに、涙をこぼす。 返事がなくとも、拒まれようとも、 女は女としての歓びを噛み締めた。*] (*104) 2022/03/24(Thu) 12:33:12 |
【赤】 商人 J[ 女が愛を口にするたびに、男の心は冷たくなっていく。 この交わりだけがただ獣の様だと思わせる。 それでも、きつく締めつける女の中だとか、甘く漏れる声だとか。 そういうものが確かに男の雄の部分を刺激する。 女の愚かさを蔑み、それに応えた己れを嘲りながら、男は腰を突き上げる様にして、女の深いところを抉っていく。] (*105) 2022/03/24(Thu) 13:45:45 |
【赤】 商人 J[ やがて、迫り上がる射精感に男は抗わず。] 私の子を産みますか? ジャンヌ・アンペール……貴方が、私の子を。 [ 高まる悦に合わせて激しく女を責め立てて、快感が頂きに達すると共に女の中へ精を解き放った。]* (*106) 2022/03/24(Thu) 13:46:05 |
【赤】 旅人 J[穿つ矛と、自分の身体だけが熱い。 心だって自分ばかり燃え上がらせている。 切なく苦しいが、それでも良いのだ。 貴方が邪魔だと言って捨てるその日まで いいえ、捨てられたあとも 貴方の妻として在り続け裏切ることはない。 手に入れてすぐ手放す商品のひとつでも 売り払うとき少しだけ惜しくなるような ほんの少しの愛着でも抱いて貰えたなら。 そんな奇跡を願っている。 この広い大陸。 狙いの品を手に入れていた貴方に 出逢えた奇跡があるのだから。 儚い夢を抱くことは許されても良いんじゃないかなぁ……。] (*107) 2022/03/24(Thu) 14:18:30 |
【赤】 旅人 J[貴方が問う。 身体はそれを望んでいる。 心も、概ねそうだ。一点の懸念事項を除いて。 足を持ち上げる手を包むように自らの手を重ねた。] あ、貴方が……っ 嫌でないなら……っ 私がそうしても、良いのな、らぁ……〜〜っ!! [いちばん奥に熱い迸りを感じた。 内側が一際強く締め付けて、収縮し、 一滴たりとも逃さぬとばかりに子種汁を搾り取る。 はあはあと上がった息を整えるまで、少しかかりそうだった。*] (*108) 2022/03/24(Thu) 14:18:46 |
【赤】 商人 J[ ありったけの子種を女の中に撒いた。 それこそ子ができるとしてもおかしくない程に。 滾りを引き抜けば精と蜜と血が女の中から漏れ出てきた。 自分のモノも同じもので塗れている。] 綺麗になさい。 [ 声も肌も冷たいまま。 ただ雄だけは混ざり合うものに塗れたまま、その滾りを鎮めてはいない。] (*109) 2022/03/24(Thu) 16:33:13 |
【赤】 商人 J[ 男は思案する。 権利を主張するのは簡単だ。 アンペールの地の返還を求めることも。 だが、本当にそれを手にするのは至極難しい。 ひとりの魔術師を相手にするのは、ひとつの軍隊と戦争するのと同じことなのだから。 だが、男は考える。 借りは返さなければならない≠ニ。 ジャンヌを妻に迎えれば大義名分は立つ。 アンペールの仇でも、領地の奪還でなんでも。 兵を雇い入れ、戦争を仕掛けたところで咎められることはないだろう。] (*110) 2022/03/24(Thu) 16:33:35 |
【赤】 商人 J[ そして、何よりも。] 私のもの手を出したことを、後悔させましょう。 [ 戦争に勝つ鍵はただひとつ。 ジャンヌ・アンペール、女の持つ特異性だ。 魔女としてのその力を活かせるかどうかが、あの魔術師に勝てるかどうかの鍵となる。] (*111) 2022/03/24(Thu) 16:33:57 |
【赤】 商人 J後ろを向きなさい。 [ 掃除が終われば壁を向いて後ろ向きになるよう命じる。 そうしてら尻がこちらを向いたのなら、男のモノは再び女の中へと侵入を果たす。] たっぷりと可愛がってあげますよ。 [ 売り物にはしない、この女は手元に置く。 ならば、その身を堕としてしまうのが一番だから。 女を犯す男の動きは、強く激しく荒々しいものだった。]* (*112) 2022/03/24(Thu) 16:34:20 |
【赤】 旅人 J[後ろから彼の熱が入ってくれば こんな体勢でも行えるのだと知った。 思い込みの激しく敏感な身体を持つ女は 扱いやすいものだろう。] ジュダス様ぁ……、ジュダス様ぁ…… [股を濡らし滑りやすくし、男を受け入れる。 決して想いの届かぬ男の名を甘えるように呼ぶ。 どんなに行為が激しさを増そうとそれは変わらなかった。] (*114) 2022/03/24(Thu) 17:42:10 |
【人】 旅人 J[前髪は短くし両目を出した。 幼さの残る二つ結びをやめ、 三つ編みハーフアップで髪を結った。 そうしてアイスブルーのドレスに身を包んだ女は 群衆の中心で両手を祈りの形に組み 暫く閉じていた目を開けた。] 共に戦ってくれること感謝します どうか勝利をあの人の手に [雇い集ってくれた兵士たちに加護を分け与える。 領地をただ踏めば兵力はそのまま奪われてしまう故 そうならぬよう全軍に対魔力を付与するのが ここ数日のつとめだった。 ジュダスの元で増した魔女の力。 彼の為になら使う事を女は厭わない。] (17) 2022/03/24(Thu) 18:54:09 |
【人】 旅人 J[だが少しふらりとしてしまう。 本来他者に与えていいものではないのだろう。 頭を振り、寝室に向かう。 泣いていないといいけれど。 戦地に連れて行くわけにはいかぬか弱き生命。] ああ、いい子。貴方は本当にいい子ね。 ……もう寝ちゃった。 [灰にも銀にも見える髪が僅かに生えてきたかわいい子。 乳を飲みげっぷを出しすぐ眠りに戻る我が子を 優しい眼差しで見つめていた。*] (18) 2022/03/24(Thu) 18:54:56 |
【赤】 商人 J[ そうして、男は女を夜が明けるまで抱いた。 途中から石室を出て、自室へ連れて行って、また犯した。 何度も犯し、口も後孔も使った。 女が気を飛ばしたのなら、その度に呼び起こした。] ………… [ そして今は気怠さに身を委ねている。] 私のことが知りたいと言っていましたね。 [ 男は徐に声を掛けた。 今更、何を言おうというのか、自身の気紛れに少し呆れていた。] (*116) 2022/03/24(Thu) 21:26:22 |
【赤】 商人 J[ 自分の過去を知る者はいない。 調べても、辿り着けないのだ。 生まれ落ちたことが間違いだった。 そうとしか思えない。 だが、そんな運命も自らの力で切り開いた。 その自負はある。 それでも過去は過去だ。 消し去ることも、忘れることもできない。] (*117) 2022/03/24(Thu) 21:26:46 |
【赤】 商人 J知りたいですか? 知らなければよかった。 そういうものは確かにあるのです。 それが私の過去。 [ 忌まわしい運命。 断ち切ったはずの運命は姿を見せなくなっただけで、常に隣にあったのた。] 知りたいですか? [ 本当に?と男は更に年を押す。 まるで自分を嘲笑うかのような表情で、男は女に問いかけた。]* (*118) 2022/03/24(Thu) 21:27:09 |
【赤】 旅人 J[場所を変え、体位を変え。 数えきれないほど嬌声を上げ 意識を何度も飛ばしたが 擦れた膣も枯れた喉も一時の眠りが癒した。 彼との性交はまるで獅子のそれのようだった。] ……! [教えてくれた以上のことは もう聞かせてくれないのだと思っていた。 自分の願いを彼は覚えてくれていたのだ。] (*119) 2022/03/24(Thu) 22:00:38 |
【赤】 旅人 J[シーツに包まる身体を寄せる。 知らなければよかったと言うのは 彼がその事実に傷付けられたということ。] ……。 私は聴きたいわ、貴方のこと でも、苦しい思いはして欲しくない…… 聴かせてくれるなら、お願いするけど ……辛くなったら途中で辞めてもいいわ [その顔が哀しげに見えたから、手を重ねようとする。 彼が自分のことを少しも好きでないのは知っているから そうされるのが嫌なようならやめておくけれど。 何を聴いても貴方から離れられる気はしないの。*] (*120) 2022/03/24(Thu) 22:01:41 |
【赤】 商人 J私は落とし子です。 [ 父なき子、私生児。 言い方は幾つもあるが、つまりは父が愛人に産ませた子。] 母は愛人では無く、娼婦でしたが。 母は私を産み落とすと、この両目を潰しました。 呪われた目。 力を宿すと知っていたのでしょう。 父はそういう血筋の人間だった。 [ だが、自分の父が何者なのかを知ったのはずっとあとのこと。] (*121) 2022/03/24(Thu) 22:25:04 |
【赤】 商人 J特に珍しいと話ではありません。 父は私の存在も知らないでしょう。 もう、死にましたし。 [ 過去は変えられない。 ただ過ぎ去った時間にある事実でしかない。 そんなものを辛く思うような感性は持ち合わせていない。] 生きることは苦痛でしたよ。 その日、そして次の日を生きられるかわからない毎日。 私はそれを生き延びた。 [ 己れの才覚と、そして運によって生かされた。] (*122) 2022/03/24(Thu) 22:25:22 |
【赤】 商人 J目が見えないのは不便でしたが、 最初からなので不便とも思いませんでした。 何年か前にこれ≠ノ出会いました。 [ 常に付けている黒い眼鏡。 遠視≠フ魔術がかけられていて、効果範囲内なら自由に視界を飛ばすことができる。] 今、私は貴方を上から見下ろしています。 そして今は正面から。 [ 便利でしょう?と男は笑う。] (*123) 2022/03/24(Thu) 22:25:37 |
【赤】 商人 Jこれによって視覚を得た私は、 本来の力を取り戻しました。 母に潰されたはずの呪われた目を。 [ それは幻惑の類を寄せ付けない邪眼。 その気になれば、幻惑の魔術に囚われないどころか、魔術そのものを打ち破ることもできる。] (*124) 2022/03/24(Thu) 22:25:57 |
【赤】 商人 J似ているでしょう? 貴方の目と。 [ 男はナイフを手に取ると、おもむろに自分の手のひらを切り裂いた。 滴り落ちる血がシーツを赤く染める。] ほら、わかりますか? [ 男が一度強く手を握り、そして開いた時、そこにはあるはずの傷がなかった。] (*125) 2022/03/24(Thu) 22:26:11 |
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