【赤】 灯守り 芒種── >>4:+0天乃との昔の話 ── こんな話、殿方にすべきではないのでしょうけれど…… [ 胡散臭く恥じらってみせたのは そんな前置きをした後の話題のためだ。 生憎恥じらいなんてものは生娘であった頃から 一切持ち合わせてはいなかったけれど。 はじめての時だってご苦労なことだなと思うだけだった。 可愛げの欠片もない小娘相手に無理に興奮して見せ 媚まで売らなければならないことに。 『芒種』という名の台座でいるだけのわたしよりも きっと苦労も多いことだろうと気の毒に思っている間に なにもかも終わっていた。 ] 無理に結婚を推し進められない立ち位置になったせいか 毎晩ね、寝室に…… 代わる代わるおとこのひとがいるのよね。 うちはほら、先代までは『女に灯守りは継がせられない』 なんてちょっと偏った風習だったくらいで…… 女は子供を産むもの、っていう考え方がね、 少し強くいひとが、まだおおくて。 (*18) 2022/01/27(Thu) 2:50:17 |
【赤】 灯守り 芒種 『後継にならない子を産ませたい』のか 『子供を産ませることで引退させたい』のか それとも単純に『気に入りを見つけさせたい』のか…… 目的はよくわからないのだけれど、 なんであれお断りする理由がなくて困っているの。 わたしが理由もなく追い返せばきっと 役目を全うできなかったお叱りを受けてしまうでしょう? 誰か一人を気に入るのは無理でも せめて任された仕事はさせてあげたいのだけれど いい加減、少し疲れてしまって…… [ 殿方に、以前にほぼ初対面の相手に ぺらぺら暴露する話でもない。 毎夜代わる代わる違う男に黙って抱かれていますなんて話。 いくら世間知らずとて、ちょっと異常なことはわかる。 けれど、中央勤めのこの男なら家の事情を 多少理解してくれそうな気がしたから。 ] (*19) 2022/01/27(Thu) 2:51:30 |
【赤】 灯守り 芒種[ ……なんて評価を興味もない彼に下したわけではない。 回りくどく偽るよりは本当の話をした方が早い、と 単純に思っただけの話だった。 惚れたふりをして努力して両思いになるのも 適度に距離を取ってその関係を維持することもなにもかも 心底、とにかく、面倒だったので。 この場合恥ずべきはそんなことを 強要しているまわりであって 自分自身に恥じらいもないので、まぁいいか、と。 一方的な会話は言葉を挟む隙を与えずに続く。 きっと断ろうと開きかけた口を ぱんと手を打って封じ、黙って訊けとばかりの 穏やかなのに、圧のある、にっこりとした微笑みと共に ] それでね。思ったの。 想い人ができたからもう出来ないと言ってしまえば 角が立たずにお断りできるかしら、って。 わたしが一方的に想いをよせたところで お相手の方にその気がないことが知られてしまっては 諦めさせられて終わるでしょうけれど…… (*20) 2022/01/27(Thu) 2:54:09 |
【赤】 灯守り 芒種 ……つまり、ないのなら、 あることにしてしまえばいいでしょう? [ 男を誑し込むやりかたで視線を奪って、妖艶に微笑んだ。 そんな『教育』だけは、当時熱心にされていたから 多分そんなに悪くはない出来だったと思うのだけれど どうにも怯えられたような気はする。 なにがいけなかったのかは未だにわからない。] あなたにいいひとが出来るまでで構わないの。 口実になってくださらない? わたし、とっても困っているの。 このままだと追い詰められて…… なにか、あなたたちが困るようなことも してしまうかもしれないわ。 [ 手を伸ばして、口付けでも強請るみたいに ひやりと冷え切ったゆびさきが、 引き攣ったそっと頬に触れた。 心底嫌そうなその顔が新鮮で、無意識に口角が緩んだ。* ] (*21) 2022/01/27(Thu) 2:56:33 |
【人】 灯守り 立秋『能力は、人に使ってはいけませんよ』 [そうカリーユに教えたのは、先代の立秋である。 立秋を引き継ぐ時に共に受け継いだ能力。 その使い方について、] 『迫風は、それほど強い能力ではありません。 人に使ったって、よほど運が悪くなければ、怪我をすることもないでしょう。 でもね、どんなに弱い力でも、能力を持っていない一般の人からすると、力を向けられる行為自体が怖ろしいのですよ。 能力を使わずに解決するのなら、それで済ますべきなのです。 なるべく人に向けないようにしてくださいね』 [実際、能力を持った灯守りたちはその扱いを気にしすぎるほど気にしている。悩みを抱いている者もいる。それ故に、立秋は躾として力を行使した夏至に対してかなり怒っていたのだ。 頭を冷やした方がいいんじゃない?と言われて引き下がったのも、本気で揉めそうになったからだ。>>4:104] (19) 2022/01/27(Thu) 9:52:28 |
【赤】 灯守り 立秋[立秋が、一度号を退いたにも関わらず、 再び灯守りになった理由。 それは、後継者に選んだ蛍が自殺未遂を起こしたからである。] (*22) 2022/01/27(Thu) 17:46:16 |
【赤】 灯守り 立秋[現在の処暑が灯守りに就いてから2,3年経った頃か。 魂の負荷を感じ始めていた立秋は引退を宣言した。 後任に選ばれたのは、当時の蛍であった涼風至(すずかぜいたる)。当時は普通に人間の蛍が三人居たが、涼風至は一番年若く、蛍になってからの期間も最も短い娘だった。 灯守りの指名は揉めるものだということを結構見聞きしていたから (特に処暑で起きた事件は記憶に新しい) 、蛍たちとよく話し合って、納得した上で決めた。彼女は控えめで真面目な性格で、他人の喜び悲しみに寄り添える娘だった。玉に瑕なのは、有能であるのに自分に自信がなかったことか。その為、当初は辞退しようともしていた。 能力はあるのだし、灯守りになることで自信をつけてもらいたかったのもあり、他の蛍たちも支えてくれるから大丈夫だよ、と立秋は涼風至を励まし、承諾してもらったのだ。] (*23) 2022/01/27(Thu) 17:47:12 |
【赤】 灯守り 立秋[こうして立秋は引き継がれ、先任立秋ことカリーユは「すずちゃんをよろしくね!」と言い残して引退していった。 しかし、致命的な見落としが一つあったことには気づいていなかった。それが、涼風至の母親の存在だった。] [彼女が自分に自信が持てない理由が、幼少期から続く母親からの否定にあった。 顔立ちの整っていた己に似ず、別れた夫によく似た娘を、母親は可愛いと思えなかったらしい。最低限の衣食住は与えたものの、容姿をなじり、苛立ちがあれば容赦なくぶつけた。 彼女は、何をしても褒められた記憶がなかったらしい。 たまたま見回りをしていた立秋に『何でも良いのでそばで働かせてください!』と押しかけたのも、そんな生活から逃げだしたかったかららしかった。 恥だと思っていたのか、彼女は家庭の事情を周囲に打ち明けておらず、これらのことを立秋が知ったのはずっと後のことだ。] (*24) 2022/01/27(Thu) 17:48:14 |
【赤】 灯守り 立秋[新しく立秋となった涼風至。前任の立秋とは違い、領域から出ることはあまりなかった。時々出かける時は、正体がばれぬように姿を変えてこっそりと。 交代が起こった際というものは、それなりにやっていた前任者はある程度美化されて、現任者は非難されるものだ。しかも本人のいないところでは尚更。] 『前の立秋様はよく様子を見に来てくれて、話を聞いてくれたんだけどねえ』 『立秋様の母親って知ってる?親だってことで偉そうにしたり物を要求したりしてくるんだよ。あんな人に育てられたなんて、不安しかないよ』 『前の立秋様にはそんな話は全くなかったらしいのに。そうそう、他にもね……』 [前任と比較してはあれがなってない、これがなってない。当事者でないから好き放題に言えるのだ。しかし、耳に届くそれらの非難を無視出来るほど、新しい立秋は図太くもなかった。 やっぱり、立秋様のようには出来ない。 そう感じながらも、彼女は役目を果たそうと努力を続けた。母親については他の人に迷惑をかけぬよう、一人でも生活出来るように仕送りをした。] (*25) 2022/01/27(Thu) 17:49:12 |
【赤】 灯守り 立秋[やがて数年が経ち、徐々に評価もされるようになった頃。 彼女の母親が危篤だという報せが来た。 不摂生が祟って病気になっていたらしい。 立秋に就いてからは意識して会わないようにしていたが、これで最期かもしれない。やはり母親ではあるので、最後くらいは……と、彼女は会いに行ったのだ。] 『親不孝者!』 [出会い頭の第一声がそれだった。] (*26) 2022/01/27(Thu) 17:51:33 |
【赤】 灯守り 立秋[母親は続けて、灯守りなのだから病気を治せ、それくらい出来るだろう、出来ない?この役立たず、私がこんなに苦しい目にあっているのに!寿命を延ばせ、何とかしろ、灯りを復活させろと無茶苦茶な要求と罵声を浴びせた。 彼女が何年もかけて必死で積み上げていた物を否定し、ほんの数分であっさりと崩して踏みにじる。結局、興奮しすぎて気絶するように眠った母親を置いて、彼女はふらふらと家を出た。 ……育てて貰った感謝は伝えよう。 もしかしたら、最期くらいは親子らしい会話が出来るかもしれない。 そんな甘い期待は打ち砕かれた。] (*27) 2022/01/27(Thu) 17:52:28 |
【赤】 灯守り 立秋[領域に戻った彼女は、蛍たちの心配を横目に、自室に閉じこもっていた。ぼんやりしながら窓の外を眺めていれば、死者の魂が集まっているのが見えた。 その中に、母親の魂があった。] (*28) 2022/01/27(Thu) 17:53:00 |
【赤】 灯守り 立秋……ああ、母がそこにいる。 結局どうすることも出来なかった役立たず。 生き返らせなきゃ、また役立たずと言われてしまう。 (やめて、睨まないで、お母さん) でも、灯守りにそんなことは出来ない。 導きの灯に送ってあげなきゃ、でも送ったら役立たずになってしまう? 灯りをお母さんに戻さなきゃ、どうやるんだっけ、 違う送るんだ、……どうやって送ってたっけ。 私は灯守りで、灯守りは新しい灯りを送らなきゃ、 でもどうやればいいの? だめだ、私じゃだめだ。私みたいな出来損ないじゃだめだ、皆本当は立秋様に戻ってほしいって思っているの。戻さなきゃ、返さなきゃ。 (助けて、助けてください、立秋さま、) 立秋様に、お返ししなきゃ、証をお返ししなきゃ、 私じゃだめ、お母さんを早く送らなきゃ、だから早く返さなきゃ 早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く (*29) 2022/01/27(Thu) 17:53:37 |
【赤】 灯守り 立秋[大きな音に驚いて駆けつけた蛍たちが見たものは、自分の灯りの容れ物を叩きつけている娘の姿。幸い、容れ物が頑丈だったから一部が壊れただけで済んだとのことだった。] 『……衝動的に、だったようです』 『私では駄目だ、私は役立たずだから、と呟かれておりました。恐らく、自分の灯りを消すことで貴方に証を返そうとしたのではないかと思われます。』 [それならば、何も死なずとも、自分を指名すれば良かったのではないか。そう問うた老人に対し、蛍である彼は、『まともな状態ではありませんでした。一刻も早く返そうとしていたようです。』と首を振る。 そもそも、そんなことをしたって証が先任の所に戻るとは限らないのだから、やはりまともではなかったのだろう。] (*31) 2022/01/27(Thu) 17:54:57 |
【赤】 灯守り 立秋―戻ってきた立秋― えへへ、久しぶり。 戻ってきちゃった。 [他の灯守りと会うと、立秋はそんな風に、昔と変わらずに挨拶をした。 先の立秋が起こしたことについては、公には話していない。 尋ねられれば、「一身上の都合で難しくなっちゃったみたいで」と軽く話すに留めただろう。 中央の職員の一部への報せと、書類には残したが、彼女はまだ生きている。彼女に関する噂話が耳に入れば、また傷つくだろうから、職員たちにも他言無用をお願いした。] (*33) 2022/01/27(Thu) 18:18:46 |
【赤】 灯守り 立秋ね、小満。 あの子ともしも会うことがあって。 もしも君の能力が必要と判断したら……使ってあげてくれないかな。 ボクには、会わす顔がないって言ってるらしいから。 [彼女はまだ静養が必要で、立秋域で暮らしていたが、そのうちに出ていくだろうことは予想できた。詳細は語らなかったが、小満だけには頼んだのだ。 ただ、頼むのは彼女のことだけ。 自分の中の苦い思いについては飲み下したまま。 いつも年上の灯守りに甘えていた立秋は、この件に対しては誰にも甘えようとはしなかった。**] (*34) 2022/01/27(Thu) 18:19:57 |
夏至は、新手の詐欺っぽい() (a1) 2022/01/27(Thu) 18:28:56 |
【人】 灯守り 夏至………。 仕方ないなあ、「ごめんなさい」と一言言えたら許してあげるよ菖ちゃん^^ [とっても悪い顔。立夏さん>>6の説得に夏至くんなりに応じた形。ただ反撃はきっちり100倍で返さないと気が済まないらしい。 当の菖は立夏さんの言葉ならと謝る覚悟を決めていたが、夏至くんの言葉でそれは遮られた。 と、いうより折れた心が再び燃え上がった。] …ん? [風の流れが変わった?ボクの作ってあげた空気の檻は壊れ、逆にボクの方へ檻を作ろうと向かってくるではないか。] まじでー?そこまで出来たの菖ちゃーん? [あっさりと向かってきた空気を一掃。ふわりと降りてきた彼女を見遣る。彼女の能力は『反転』。対象物を反転させる能力。言うまでもなく今のはその彼女の能力によるところだが………にしても妙だ。彼女の力ではボクの力を越えることなんて出来ないはずなのに。そんなに手を抜いたつもりもなかったのだけど。] (24) 2022/01/27(Thu) 18:57:07 |
【人】 灯守り 夏至『あれぇー?簡単に抜けられちゃいましたねえ??衰えたんですか葵クン^^ ……はて、勝手にボクの真名を呼ぶ許可を出した覚えはないよ?それにくん付けなんてもっての外だって理解できてないのかな? [……湧きあがったのは、怒りとかではなく、ただの懐かしさ。] 『とりあえずごめんなさいする気はありません。葵クンから謝ってくれない限り私は蛍としての役割を果たす気もありません。なーのーでー…』 [たたっと駆け寄って立夏さんに飛びついて] 『立夏さんもこう言ってるんだし謝ってくださいよ葵クン^^ それともここで何かを"反転"させてもいいですか??^^ ["反転"は使い方次第でいくらでも用途がある。 …例えば、蛍と灯守りの立場を"反転"するとか、 人間の生と死を"反転"するとか。 いずれにせよ対象に魔力で勝てないと適用されない。故にボクに反転は効かない。だけど…… 流石に距離がある上に、立夏さんに飛びついてる状態。何かを反転されたらボクの対応が間に合わない。 どうしたものか…何故こんなことに…*] (25) 2022/01/27(Thu) 18:57:13 |
【人】 灯守り 雨水[白露さんと会話中、ぼくはその視線に気づいた。>>4:92 ぼくからも手を振り返す。 まぁこの和菓子の近場にいれば気になっても当然かな。 ぼくも一つくらい食べて感想書いた方がいいのかな? そういえば、先ほどの視線。>>3:103 視線が訴えていた事は流石にわかる。 お皿にぱぱぱっとチョコとイチゴを少し。 そして手袋を外してチョコを溶かした。] ちなみにぼくのお料理ではこれが多分一番美味しかったです。 [と白露さんにずいっと差し出して勧めてみた。 果たしてこれを料理を呼んでいいいのだろうか……。 遠慮されたら自分で食べるつもり。 そうしてもう一皿準備。] (26) 2022/01/27(Thu) 19:43:51 |
【人】 灯守り 雨水ちょっとだけ失礼します。 [小走りで立春さんに駆け寄り、やはりずい、と。] 和菓子は帰ってから先代と頂きます。 ご馳走様です。 時に、これ気になっていたようなので。 [とやはりずいっと。遠慮されたら以下同文。 渡すだけ渡して、白露さんを待たせない程度に戻る事にした。 なお、あんこの好みに関しては第三勢力を書くとややこしいから流石に遠慮した。二択はどちらもとしか言いようがない。] (27) 2022/01/27(Thu) 19:44:43 |
【人】 灯守り 雨水 ― 小満さんと ― そっか。持ち寄りですもんね。 どうなるかは蓋をあけるまでのお楽しみですね [何が出て来るかは食材次第。 何が出ても勿論文句を言うつもりはない。 その考え方はやっぱり暖かい。 料理を人にふるまって、それを好きだと言えるのは 決して、決して当たり前じゃない。] ? 別に何か欲しくて言ったわけじゃないですよ? [と首をこてんと。 思ったことを言っただけでなんでそうなるのかぼくにはわからなかった。 悲しい記憶がない訳じゃないけれど、それがあるから今のぼくがある。だからそれを消してほしいとも思わない。 流石にこの流れでその大福を貰う気は一切おきない。 そうして会話後のドジは無事、見られずに済んだ また上着に顔をうずめかねなかったからほっと一息。] (28) 2022/01/27(Thu) 19:46:01 |
【人】 灯守り 冬至[ 遠ければ 少し近付いて見上げる ] ……。 今からお話しすることは、私の勝手な憶測 あなたが気分を害するだろう 独り善がりのお節介です。 聞くに堪えないと感じたら どうぞ、背を向けて下さい [ 二本の足で立てば 少しばかし、声を抑えるように ] (31) 2022/01/27(Thu) 20:18:54 |
【人】 灯守り 冬至あなたが "誰のため"と称している様は 自分が見たくないものから ただ、顔を背けているように見えます 大人のふりをして 大人らしい言い訳を嘯く影で独り震え そうして どこにも行けず蹲っているように。 それは 決して悪い事ではないです 誰しもが一度は通る――通る事こそ正常で健全な 大きな 大切な一歩だと私は考えています その一歩を越えて行けるかどうか どのように越えて行くかが 重要であるとも。 (32) 2022/01/27(Thu) 20:19:20 |
【人】 灯守り 冬至私は あなたのことが嫌いではありません だからもし、自分ではどうする事もできず このままどこにも行けないというなら 私は このままむぎの所に行って 年寄りよろしくお節介を焼こうと思います (33) 2022/01/27(Thu) 20:19:47 |
【人】 灯守り 冬至――でも。 もし、真澄にとってむぎとのことが ずっと胸につかえた儘であるほどに大切なら 自分で 一歩を踏み出してほしいとも思います ……。 あなたの言う通り 彼女は既に小満の蛍 全てがあなたの望む結末になるかと言われれば それはきっととても難しい。 けれど 結果を変えるためでなく 何が起きるかわからないこれからのために その、絡まった糸をほどくことは 真澄にとって みっともないことでしょうか? (34) 2022/01/27(Thu) 20:21:36 |
【人】 灯守り 冬至[ 少女は視線を移す。 棚に飾る写真達を目に留めて ] 言うほど簡単なことではないけど その上で、私は わがままを言ってみようと思います …――どうか、あなたの心を大切にして下さい 想い続けた心を 明日への枷に 苦いままのものにしないでほしい 口にしなければ伝わらない気持ちを 届くうちにどうか――… 伝えてほしいと願います [ 端末の瞳が捉える彼女は 其処に居ただろうか * ] (35) 2022/01/27(Thu) 20:21:49 |
【赤】 灯守り 小満こんにちは。 ご様子伺いに来たよ。 [そう伝えれば、元灯守りはひどく狼狽したように縮こまってしまった。こちらは現役の灯守り、立秋でなくとも立場を捨てた責任などを感じてしまうのだろう。 とすれど、こちらの笑みは耐えることなく。] ああ、そんな怯えないで。 取って喰おうなんてつもりも、君を叱りに来たようなつもりもないんだ。 ただね、私はすこーしばかり、お人好しだからさ。 君がもし泣いているなら、ほっとけないと思ったんだよね。 [涙を流しては、いなかった。 けれど心が泣いているのは、灯りを見ればよくわかる。 そして、このままではきっと、何があったか語りはしないだろうことも。] (*36) 2022/01/27(Thu) 20:46:38 |
【赤】 灯守り 小満いいんだ、そこに座っておいで。 構わなくていい。私は、好きにしているから。 [その言葉通り、勝手に椅子にかけてのんびりと時間を過ごす。 頭の中は、さてどうしようかとやり方を巡らせていたけれど。 まあ手は必要なんだろうなと思いつつ、どう切り出したものか。 また勝手に覗いてしまってもよいのだけれど、と考えていたところに、お願いします、とか細い声がした。] ……ああ、そうか。 君は知ってるよね。 [彼女も、灯守りだったのだから。 他の灯守りがどんな力を持っているのか知っている。 まさか自主的に言われるとは思っていなかったけれど。] (*37) 2022/01/27(Thu) 20:47:00 |
【赤】 灯守り 小満いいよ。 小満さまの"よしよし"は、よーく効くんだ。 大丈夫。大切な思い出は、ちゃーんと残るよ。 責任感がないだなんて、思わなくていい。 [そっと、腕の中に彼女を呼び込んだ。 そうする必要はないのだけれど、人の温度というのはどんな能力よりも心を癒やすから。 細い背に腕を回して、優しく抱きとめる。] ――うん、苦しかったね、つらかった。 それで傷ついてしまった事自体、悲しかったね。 [母親に詰られて、そんなはずじゃなかったと思ったろう。そんなつもりじゃなかったと。 母の言葉がショックで、自分の内側からぼろぼろに崩されて、すべてが壊れていく。 それは如何ほどの苦痛だろう。実感としてわかってやれるなどと、気軽に言えやしないほどの悲しみだ。] (*38) 2022/01/27(Thu) 20:47:21 |
【赤】 灯守り 小満[静かに背を撫ぜながら、記憶の核を探して融かす。 あの日のことは忘れてしまえばいい。灯守りの号は譲られて、母は亡くなって。君はもうひとりの自由な女性でしかないのだから。] うん、大丈夫だよ。 気にせず、泣いてしまいなさい。 それがね、君の中から苦しいを一緒に流してくれるんだから。 いい子、いい子。 [腕の中の女性が、細い声を漏らしながら胸元を濡らす。 押し止めていた栓を抜いてやれたような安心感があった。 いい子、なんてわざとらしく言えば、微かに肩が震えた気配。 笑ってくれたならいいのだけれど、あいにく表情は腕の中で、伺うことはできない。 代わりにずっと、私だけでも笑顔を絶やさなかった*] (*39) 2022/01/27(Thu) 20:48:14 |
【赤】 先代“小雪” 篠花ーー先代の ーー [煩いだけの色なんざ、隠し通してしまえばいい。 虹が始めて見れる頃まで、見えないままでいい。 翳も闇も、闘っていたことすらも。 全てを隠しきらずとも、せめてあの子に隠したままがいい。 あの子の記憶に残るのは、 “ 優秀だけど、どうしようもないサボり魔 ”の兄でいい。 どうせ背景を知ったら、背負い込むだろうから。 虹 は隠れて見えず北風 は枯葉を払い橘 が始めて黄ばむ頃長い長い冬の入り始めた頃。 すべてが鮮やかさを失くす頃。 その季節の号持ちが、煩い色を隠せないでどうするか。 それが僕のーーーー。] [……ねぇ。] (*41) 2022/01/27(Thu) 20:59:37 |
【赤】 先代“小雪” 篠花「見ているのが好きだなんて水臭いじゃないか。 ねぇ、親友?」 [相手がどう思ってるかなんて知らないね。 何せ今は無礼講なんで!] (*44) 2022/01/27(Thu) 21:01:16 |
【赤】 灯守り 夏至 …要件は一つだ夏至様。ボクをアナタの弟子にして欲しい! [とっ捕まえられたとはいえ、縄で捕縛された程度で手荒には扱われなかった。直に見て思う、この人の偉大さ、輝きを。 その輝きをボクが継承したかった。 カゴの中のトリを、辞めたかった] (*48) 2022/01/27(Thu) 21:14:47 |
【赤】 灯守り 夏至[それを聞いた夏至様は大笑いして、ボクの弟子入りを許可してくれた。勿論親には夏至様自ら説明しに行ってくれた。 夏至様に言われては流石のボクの親だって反対はできない。ボクは絶縁を言い渡されたけど。そんなのどうだっていい。ボクは次代の夏至を襲名して カゴの中から出るんだ。そしてあの娘と……萩と、約束したんだ。 ボクが夏至の名を継いだ時は、蛍になってもらうために、迎えに行くって。*] (*49) 2022/01/27(Thu) 21:14:51 |
【赤】 灯守り 雨水[ 俺の何がいけなかったのか 愛 していたのに忘れたいと何度願ったか。 ] 「……寒い、なぁ」 [ 他の人がどれだけ側にいてくれても 他の女性がどれだけ真剣に自分を思ってくれても 手を伸ばそうとした瞬間吐く。 ──── 俺は、捨てられた その感情ばかりがぐるぐる回る。 己の世界は雪に閉ざされたまま。 ] (*50) 2022/01/27(Thu) 21:32:57 |
【赤】 灯守り 雨水[帰ってきてくれないか。せめて顔を見せに来てくれないか。 何度もわずかな希望に縋って長い年月そのままの姿で灯守りを続けた。 気づいたら100年以上をゆうに越えていたことには自分で吃驚した。 新しい出会いや、関り。時間で大分傷は癒えた。 それでも、心はどこか あの時のまま。 まだ多分、灯守りを続けることも出来ただろう。 融解の能力の子がいた、という噂は出た時すぐに消えて その時俺は特別真剣に追いかけなかった。 俺がその子を見つけることにしたのは 閉じ込められている子がいる、という情報を手にしたからだった。 人の口に戸はたてれない。どれだけ親が隠そうと情報は漏れるものだ。 親に恵まれなかった俺は不憫な子供を放置しないと決めていた。だから調べて能力が原因と知った。 引き取る口実にいいと思った。 ] (*51) 2022/01/27(Thu) 21:34:00 |
【赤】 灯守り 雨水[最初はそんなだから、建前上後継と言っていたが彼女が一人立ち出来そうになったら解放してやるつもりだった。 でも、ご飯を食べて泣いた姿。>>4:*26 融解能力をきちんと使って堂々と立っていた姿>>2:*23 思い出一つ一つを重ねていくうちに、情が沸いた。 手放せないまま相手は雨水になる決意をつけてくれた>>2:*87 俺ももう、人生を閉じて十分なだけの時間を過ごした。だからもういいと思った。 生を長引かせたいと思わなかった。 終わる時は終わる。それでよかった。 あぁ、でも。 自分が死んだ後、雨水になったこの子はどうなるのか。それが気がかりだった。 蛍を自分が取らなかったからあの子に蛍はいない。自分がいなくなった時、寄り添ってくれるだけの存在を得れるだろうか。 それだけがただ、心配で。] (*52) 2022/01/27(Thu) 21:36:27 |
【赤】 灯守り 雨水[ 筆をとる事にした。 俺には出来なかった、 全部拒絶したまま終わらせてしまった事。 この子まで自分と同じ道を歩く事はない。 花雨の母親からの手紙を、そっと開いた──── ]** (*53) 2022/01/27(Thu) 21:38:38 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン―― それはほんのひとさじの ―― ええ、それでも、助かっているのです。 もし啓蟄様の領域に足を運ぶことがあれば お声を掛けてくださいね [ こちらの流儀でもてなしますから、是非と続けたが 社交辞令に取られてしまうやも。そう思ったから ] ね いいでしょう? [ 念押しするように重ねて、こちらも一礼すると その場>>1:154を後にしたことだろう。 もしもいつかその日が訪れたなら、 これがこちらの流儀ですからと、お茶とお菓子、 それと春の香りのする花飾りで、 存分に彼をもてなすことだろう。* ] (36) 2022/01/27(Thu) 22:33:05 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン―― 小満様と ―― [ あこがれの人が嬉しい>>1:159と言ってくれるなら 幾千でも幾万でも、言葉を尽くすだろう。 どの言葉が貴方を上向きにするのかは、まだ それほど知らないから手探りのままに。 ] はい、早いうちに必ず。 [ 人数の確定は早いほうが良いだろうから 啓蟄を見かけたならまず一番にこの会話を 報告し、参加の是非を問うことだろう。 ――プチ断食の話は、自分以外から 漏れることがなければ、自分からはきっと 口にしない筈。だからその言葉を直接聞くことは ないのだろうけど、聞いたとしたら。 きっとお腹をすかせて行きますと言うだろうし 幻滅など、天地がひっくり返っても しないと思われる。 ] (37) 2022/01/27(Thu) 22:33:33 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン[ さじ加減の狂った憧憬故の物思いが もしも漏れていたら。 私は至って正常に狂っておりますが?? と、そう言い返すに違いない。 ] はい、――……お待ちしています [ 心より、いつまでも>>1:160。 それは口に出さぬまま。 ではまたと見送る体制に入っていたらば ふと、両手の上に、ぽんと何かが乗る>>1:161 ] (38) 2022/01/27(Thu) 22:34:11 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン えっ あっ、 [ 頂けません、そんな、まで紡ぐことはなく ただ驚いたように目を丸くした。 ] あの、……小満様 あ、あり、ありがとうございます [ じゃあねーと離れていく背中に、 その言葉は届いただろうか。 乗せられたそれと、彼の人の背中を交互に 眺めた後、至極真面目に ―― 半永久的に保存する方法はないか と一人脳内会議を繰り広げていた。* ] (39) 2022/01/27(Thu) 22:34:34 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン―― 雨水様と ―― [ また、の後、言葉は口にしない。 だが、そっと片手を持ち上げ小指を立てる。 やくそくよ、と言うように見せると ゆるり、背中を向けた。 私も啓蟄様も、 素直に甘えてくれるひとは、大好きだから。 一緒、します。>>1:165なんてかわいいことを 言われていたならきっと、それはそれは 喜んで、どこにだって招いていたことだろう。 近況報告に、おいしいお菓子の話、 チョコレイトには何を合わせるか、 長い髪が綺麗に見える纏め方。 話題なんてその辺にいくつも実っていて 飽きることなんて、ないのだから。* ] (40) 2022/01/27(Thu) 22:35:00 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン―― 麦秋至殿と ―― [ むむっと慌てて咀嚼する麦秋至殿>>1:220に あああ、やってしまったなぁと思うも、時既に遅し お寿司は飲み下されて、彼女はぶんぶんと 首を振る。 ] ……やあね、教師はもう辞職したっていうのに ついつい、反応してしまうの [ 気にしていない>>1:221と彼女は言うけど 恥ずかしそうに目を伏せて、人差し指を一本 唇に当てると ] (41) 2022/01/27(Thu) 22:35:22 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン内緒にしてくださる? [ そう言った。楽しんでいるようで、なによりと 微笑みを贈った頃か、彼の人がこちらへやってきたのは。 小満様との会話の最中、 「ええっ、大物揃いの宴会じゃあないですか!」>>2:0 それが聞こえたら、全くだわねと頷いたことだろう。 念波は少々捻じ曲げられて "私が居たら、わたしも楽しいです" そんな風に私に伝わった。 そ、そう?なら……なんて謙虚な目線を 相手に送っていたけれど。 この蛍、即答で行きます宣言していました。 だって推しが、以下略。 また、十分綺麗だとかそんな念波が、 もしも伝わっていたなら、食後のお腹触ってみる? と苦笑いしていたことだろう。 ] (42) 2022/01/27(Thu) 22:35:51 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン[ そうしているうちに、小満様は 新たな楽しいことを探しに去っていったか。 ] ……ますます 永久保存しなければ ………あああ、……緊張した、…… [ いいところの>>2:4という言葉に、 飛び上がる思い……否、5センチ位飛びました。 その後、どうしようと呟いた。 有り余る幸福はもったいなくて。 本当に私の手にあっていいのか不安になって。 自分より幾分か低い麦秋至の頭に そっと、頬を寄せる。寄りかかるように。 そしてきっと彼女にしか聞こえない声で、 ] うれしい、・・・ [ と口にしただろう。* ] (43) 2022/01/27(Thu) 22:36:06 |
【赤】 灯守り 大寒― ― [ おてがみを出してから程なくして、 そのお返事は返ってきました。 ] あらあら。 ならばその方は大寒域には来られませんね。 [ 屋敷には誰もいません。 だからわたしは、つめたいゆかのうえ。 ころりと転がりぼんやり天井に向かって 手を伸ばしました。 黒い髪は床の上にひろがります。 お行儀が悪くたって、わたししかいない。 ] (*54) 2022/01/27(Thu) 22:42:07 |
【赤】 灯守り 大寒先代様をころしたのは ほんとうはわたし。 これはかわいらしいひみつでしょうか? 淋しいひとでした。 かなしいひとでした。 あなたは壊してしまっても良かったの。 苦しんでまで守る世界じゃないのに。 どんなに苦しくても、先代様は 寒月の還る場所であり続けた。 (*55) 2022/01/27(Thu) 22:43:30 |
【赤】 灯守り 大寒わたしは笑いながら自ら窓からおちるあなたに 手を差し伸べることすらしなかった。 そうね、あなたは わたしにころされた。 寒月であって、寒月でいられない、わたしに。 白いヒールは、わたしのものじゃないもの。 わたしがわたしであることを、なにより選んだ 醜い生き物。 (*56) 2022/01/27(Thu) 22:47:43 |
【人】 灯守り 大寒[ けれどやっぱり、コインを投げるのは やめにしました。 だってヒミツの告白は、 楽しいものでなくちゃ。 ] わたし、実は 近々中央域へお伺いしようと思っています。 恋をしてみたくて。 皆にはヒミツですよ? もしヒミツがバレてしまったら、 わたし、夜しか眠れなくなってしまいます。 もしそのとき、あなたに会えたなら わたし、……わたしの本当の秘密 聞いてくださいますか? 枇杷の君。 (44) 2022/01/27(Thu) 22:48:14 |
蛍"菜虫化蝶" シャーレンは、メモを貼った。 (a2) 2022/01/27(Thu) 23:46:27 |
“小雪” 篠花は、メモを貼った。 (a3) 2022/01/27(Thu) 23:54:24 |
【赤】 灯守り 冬至――回想:二人の英雄の話 [ 先代冬至と出逢ったのは 私が五つくらいの頃と聴いた事がある。 冬至域で今尚"英雄"と讃えられる存在 先代の冬至とその蛍たる男が ある日、己の家にやってきたのが始まり。 浮世離れした美貌を持つ女性――雪姫と 傍ら控える 老齢ながらに只者では無い居住まいの――枯草 母や父から繰り返し聴かされた お伽噺のような存在達 その二人が家に来た時の事は 未だに記憶に残っている ] (*57) 2022/01/28(Fri) 0:59:09 |
【赤】 灯守り 冬至[ 彼女はまるでお伽噺から出て来たような 見目に浮世離れした美女――そんな灯守りだった。 雪のような肌に整った顔立ち 触れれば融けて消えそうな儚さを持ちながら 其の眼差しは凛と強く 紡ぐ声には不思議な温かさがあった 彼女に手を引かれ歩くひと時 伝わる温もりに 漸く彼女を人と認識できるような心持ちで 偶然にも同じ響きの名を持つ彼女を 見上げていた。 私は其の日から、領域と呼ばれる地で暮らし始めた ] (*58) 2022/01/28(Fri) 1:01:08 |
【赤】 灯守り 冬至[ 蛍になる訳で無く 弟子とされる訳で無く ただ、一つ屋根の下共に過ごしながら まるで親子のような間柄で 様々なことを教えられた。 今とは全く違う領域の在り様 雪が積もり 蕾が芽吹き 桜が散り 緑が茂り 紅葉を拾い そんな四季を感じることのできる其の地で 冬至の灯守りとしての姿 傍らに在り 完璧に補佐をこなす蛍の姿 英雄として讃えられる二人の背を見て過ごした ] (*59) 2022/01/28(Fri) 1:01:34 |
【赤】 灯守り 冬至[ 先代冬至の在任期間は 凡そ三十年程 その間に 先代達は様々な偉業を成し遂げた。 雪のとける事の無い冬至域に 根付く慣習の礎を 確かな安寧をもたらし 多くの民達に希望の光をともし続け 其の数多の功績から 後世に名を残すに至った。 冬至が代々受け継ぐ能力――" 灯想 " ふれた灯りの心を識ることの叶う力 彼女は 其の人柄と能力を持って 民達の陽となり 癒しを齎し 蛍と共に近く遠く 寄り添い続けていた ] (*60) 2022/01/28(Fri) 1:01:55 |
【赤】 灯守り 冬至[ ――灯想。 冬至たる其の力は 持って初めて実感する諸刃の剣 その力はあらゆる心を拾う。 覆われた想いを 閉ざされた本音を 時には本人でさえ意識しなかったような心を。 喜び 怒り 悲しみ 苦しみ 未練 後悔 愛情 憎悪 何もかもを。 触れながらに揺れ動き続ける心 其れを何百何千 或いは何万以上。 多用すれば己が心を壊しかねない力 使えば使うほど己の命を散らすが如き代物 それが、冬至が代々受け継ぐ"灯想"だった ] (*61) 2022/01/28(Fri) 1:02:17 |
【赤】 灯守り 冬至[ 其れを 何十年も。 生きている内に救わんと 民達の安寧のために只管に行使し 只人と変わらぬ言葉を 心を持って癒し 手の届く場所に居る全ての灯を癒そうと努めた 雪姫という存在は紛れも無く英雄であり 悲しい程に、大した人間だった ] (*62) 2022/01/28(Fri) 1:02:27 |
【赤】 灯守り 冬至[ 彼女は強かった それ故に弱さの見え辛い人だった。 只人とは思えぬ程に優秀で有能な蛍は 彼女にとって 公私に渡り最も近しい存在で 特別で 此の目にも 彼女が確かに頼れる存在であるとわかる程だった だから気付けなかった 一番傍に在った蛍でさえも。 本当の意味で弱さを見せない 見せることができない人だったのだと そう理解したのは、彼女が死んだ時だった ] (*63) 2022/01/28(Fri) 1:02:51 |
【赤】 灯守り 冬至[ 雪姫から ゆきへ。 先代に代わり冬至の席に座したのは 彼女が亡くなってひと月と経たぬ頃のこと 冬至域を出歩く事はあれ 会合の折 顔を出していた訳でも無い存在。 長年先代を支え続けた初候たる蛍を差し置き 見た事も無い どう見繕えど幼女が其処に座した時 周囲がどう想ったのかなど知る由も無い。 ――唯。 傍らに控える"冬至の英雄"が 変わらずに其処に佇み 支えんと在った事が 其の幼女を冬至たらしめたのは一つ、確かな事実だった ] (*64) 2022/01/28(Fri) 1:03:33 |
【赤】 灯守り 冬至[ そうして 十年と――少し。 伝承の如くに噺に出る英雄 祖父のように 父のように在った枯草 常に 傍で支えて続けてくれた蛍。 少しずつ関係性を変えながら 変わる事の無い そのあたたかな距離で 私は彼に数えきれないほど教えられ 助けられた ] (*65) 2022/01/28(Fri) 1:03:54 |
【赤】 灯守り 冬至[ 冬至が初候 乃東生 英雄 参謀 軍師 色男 賢人 剣聖 ――等。 ありとあらゆる賛辞や肩書を手にした男は 冬至の灯守りの蛍を二代に渡り務めた。 無力な幼女が灯守りとしてその座に在り続けられたのは 間違いなく、彼の存在が其処に在ったからこそだ。 ――通称 枯草。 其の名は 彼の死後 百の冬を越えた今も尚 冬至域の英雄として 雪姫の名と共に伝わり続けている ] * (*66) 2022/01/28(Fri) 1:05:24 |
【人】 灯守り 白露[ごめんなさい、の言葉>>4:69にいいえこちらこそ、とぺこぺこ どうにも、わたしはぼんやりしていることが多いので うっかり気がつかないことも、なんて言い訳こねこね……] えっ で、でも…… [白露自身、本当に最近灯守りになったばかりなのだ 目上の人間、とくに先輩にあたる人たち -目の前の雨水が歴が短めなこと>>0:23は、白露は知らなかったので- には敬称をつけねば、と思っていたのだが…]……え、と…… じゃあ…… 雨水、さん……? [言ったそばから、なんだか申し訳ないやら落ち着かないやら そっと目を逸らした] は、はい つぶあん…… つぶつぶなのが……楽しくて (45) 2022/01/28(Fri) 2:28:59 |
【人】 灯守り 白露[なにやら、彼女が手を振っていたので、自分もそちらへと目をやった>>26 どうやら立春様が見ていた様で>>4:92、 振り返そうかどうしようか迷って——… -本当は手を振り返したかったけれど、そうするのもどうなのだろうと思ってしまって- 小さく会釈をした]えっ [と、思えばぱぱぱ、とチョコやら苺やらお皿に乗せて 手袋を外す様をぼんやりと見ていれば、 どろりとチョコレートが溶けた] (わ、能力…?) [目の前の彼女のもつ能力のことは知らなかったけれど、 きっと”これ”は能力なのだろう] え、あ、……あ、 ありがとうございます…… [思っていたよりもずっとずっと早く、問いの答えが返ってきた “それ”を料理というか否かはわからないけれど、 白露としては自分のために用意されたことが嬉しくて、 小さく微笑んだ] (47) 2022/01/28(Fri) 2:29:30 |
【人】 灯守り 白露…… まつり…… 立春様にも…………気にして、おられたんですね [ああだめだ、言いたいことの7割も言えていない気がしてきた つまり、立春様がチョコを気にしていたことを気づいていたんですねだから渡してたんですね ……みたいなことを言いたかったのだが] …… [伝わってたらいいな……*] (48) 2022/01/28(Fri) 2:29:44 |
灯守り 小満は、メモを貼った。 (a4) 2022/01/28(Fri) 2:58:42 |
【人】 灯守り 立夏(じゃれあいの延長みたいな感じなのかなー) [少なくとも2人とも本気で怒っていたり、気分が曇ったりはしていないと見えます。 だから鳴子さんの能力は使えそうにないです。 どっちかと言えば謝る必要性は菖ちゃんの方にあったのだけど 謝る気がないとなるとさてどうしましょう… 夏至くんにごめんなさいしてと言うだけなら簡単 『他所は他所、うちはうちだよ』 いつだかそんな事を言っていた先代さんならきっとそうしそうだなとも思ったりはします。 でも、実際にそうしたとして ここまでを見るにすんなり行くんでしょうか? というかそんな泣き寝入りみたいな事案を作ってしまっては今後の夏至くんの立場というものに影響してしまうのでは?] (50) 2022/01/28(Fri) 5:11:35 |
【人】 灯守り 立夏んーーー と、とりあえず2人とも休戦するっす! 先代"立夏"さんはね、なんでもお見通しで そしてとっても心配性だしとても怖い人っす そんな人が今のこの状況見たら 鳴子さん人質になってて危ないと誤解しちゃうっす 怒ったら何するか分からないっすよ! 夏至くんと菖ちゃんは仲良しでしょ? だから2人で同時にごめんなさいするっすよ それなら抵抗少ないっすよね? やりづらいなら鳴子さんも一緒に謝る…! [はい、先代さんを勝手に出してしまいました。 ごめんね先代さん、でも鳴子さん他に思い付かず。 先代さんは全然怖くないし、危ない能力持ってるって話も聞いた事ないからたぶんないんだけど 立夏領から出ないし滅多に他所の人とも会わないって言ってたから、ハッタリとしては通用するかなと。 あとでお詫びに贈り物渡すか何かしてあげようと思います… 2人同時に謝ろう作戦はこう そこが落とし所にならないかなと、苦し紛れの思い付きです。 これで落ち着いてくれたら…いいな。]* (51) 2022/01/28(Fri) 5:13:00 |
【人】 灯守り 雨水そうですね。 お料理うまい人は凄いの同意です。 こうやって用意するのとか絶対大変ですし 凄いですね。 [お料理はどうやら白露さんは料理をやったことがないもよう。 へぇ、と反応した。>>46] ぼくは一応むらさ……先代に最低限は出来るようになった方がいいって仕込まれました。 でもレシピとその通りの食材や調味料があってやっと普通のが出来る程度です。 [立春さんに白露さんも気づいたようで。 チョコを溶かせば少し驚かれた気がした。 怖がらせなかったかどうかだけちょっと心配して そんな空気を感じないのに内心でほっとしていた。 チョコは無事白露さんに届いた。 これが料理かは置いておいて。小さく笑った顔がなんだか嬉しくなった。>>47 笑顔のために働くことを手間と呼ばない >>4:55その小満さんの言葉を思い出せばもう少し料理頑張ろうかな、という気持ちになってくる。] (53) 2022/01/28(Fri) 8:48:45 |
【赤】 灯守り 立秋― 元・涼風至からの手紙 ― [それからまた、しばらくして。 受けた心の傷が癒え、記憶を戻してもらった元・涼風至より、小満の元へ手紙が届いた。 時候の挨拶、それから、辛い記憶を融かしてくれた小満に対する礼が書かれた手紙であった。] 『……正直、あの頃の自分がどう過ごしていたのか、今でもあまり記憶にありません。とても苦しくて、自分ではどうにも出来ない傷を抱えて、日々を無為に過ごしておりました。もし小満様に助けて頂けなければ、今頃一体どうなっていたことか…… 私の苦しみと悲しみに触れ、預かって頂き、ありがとうございました。 私を気にかけて頂けたこと、優しく背を撫でて頂いたこと、小満様の腕の温もりを、私は一生忘れません。……、』 [それから改めて、もう大丈夫だということと、立秋域を出るつもりだということが手紙には書かれていた。 最後に、“鴨嶋 すず香”と彼女の本名が添えられて、手紙は終わっていた。] (*67) 2022/01/28(Fri) 12:52:16 |
【赤】 灯守り 立秋[同じ頃、立秋の所にも手紙は届いていた。 再び立秋を引き受けてくれたことへの礼と、役目を果たせなかったことへの謝罪。別にいいよ、と返したかったけれど、もう旅立った頃だろうな、ということはわかっていた。返事を書いても届くまい。 けれど敢えて返事の手紙を書いて、届いた手紙と一緒に仕舞い込んだ。] (*68) 2022/01/28(Fri) 12:52:53 |
【赤】 灯守り 立秋[後日、立秋は小満域を訪ねた。 緑の木々を抜け、白壁の洋館の前へ。] あーけーてーっ。 [小満と面会が叶えば、出会うなりぴょーんと飛びついたことだろう。] ありがとね、小満、本当にありがとう! お礼に一個、お願い聞いてあげてもいいよっ! あ、これうちで採れたおみやげ! [にこにこ笑顔で、トウモロコシと紅茶とクッキーを押し付けたのだった。**] (*69) 2022/01/28(Fri) 12:54:19 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン―― 陰り逝く ―― [ 一番初めはもう、事故のようなものだった。 能力という言葉すら嚥下出来ない年の頃だ。 ] おひざ いたいの [ 痛そう、可哀想、そう思った瞬間には 自分の膝が擦り剥けてじわりと朱が滲んでいた。 直前に派手に転んだ友達は不思議そうに 目をまん丸くさせていた。 幼稚舎の教員の顔色はどんどん青褪めて その日のうちに家族に連絡が行った。 気に入りだった蝶を象った髪留めの中に 入っていた私の灯りは、僅かに淡く濁っていた。 その日両親からきつく言われたことは、 この飾りはもう人に見せてはいけない。 たとえはっきりと色まで見えないとしても、 見せてはいけないと。 幼い私は大人たちの凍るような声色に、 どうして、と問うこともできず、こくこくと頷いた。 ] (*70) 2022/01/28(Fri) 14:30:09 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン[ 幼いから。 守るために。 全てを話し本人に言動や注意を促すことより かわいいむすめを。 しなさないために。 家から出さないことを、娘の両親は選び取った。 そのまま大事に大事に守られて、 雪のように白い肌で 無垢なまま そんな悲痛な願いは、悲しいかな幼子には届かなかった。 ] (*71) 2022/01/28(Fri) 14:30:28 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン[ 可哀想と思っても、 代わってあげたいと思ってはいけない。 能力を使って、お前の灯りが消えてしまったら 私達は悲しいのだと そう言えばいいことくらい、両親にも分かっていた。 実際他人の子ならそう言っていただろう。 だが両親は毎夜泣いてしまうほど、 子を愛していた。優しい子だと信じて憚らなかった。 そんな両親の願いとは裏腹に。 ] (*72) 2022/01/28(Fri) 14:30:39 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン[ 子は大いに捻くれて育った 皆が寝静まる頃に家を抜け出し、 悪い仲間と出会い、 子供だけでどこへでも行き、朝になる前に 布団に戻り、無邪気な顔で起こしに来た両親に ] まだ 眠いわ [ そう言った。 私の灯りは、徐々に淡く濁っていった。 年齢としては中等部へあがる頃。 両親は漸く幽閉生活をやめた。 閉じ込めて洗脳するより、己で命を選び取る年だと。 ] (*73) 2022/01/28(Fri) 14:31:12 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン―― 陰りゆく ―― [ その日私は兎のように赤い目のまま その店を訪れた。 私は馬鹿だったのだと漸く気づいたのだ。 だいすきなひとだった。 悪い遊びをしているから関わるなと 周りの大人は口酸っぱく言っていたが、 そんなことはちっとも耳に入らなかった。 知らない世界へ連れ出してくれた 馬鹿みたいに百も二百も好きだと口にしてくれた そのひとが、私の手を跳ね除けたのだ。 今考えてみれば利用するために飼い殺されて いたのだけど、物事の善し悪しが曖昧な年頃で その上、わざと善し悪しをあべこべに振る舞っていた 馬鹿な小娘であるから。 世界が終わってしまうほどの涙を 大地に撒いた。 ] (*74) 2022/01/28(Fri) 14:31:29 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン[ くるくると巻いた髪の毛に、露出の多い服装。 赤い目を縁取る黒々しいアイラインに、 てらてらと光る赤い唇。 そういった派手な身なりの少女は「慈雨」の 端の席へ通された。 何故その日この店を訪れたのか。 前々から行きたいと言っていたからだ。 特別な日に行こうね。と約束していたからだ。 このまま世界が終わるなら、 特別な日に会えないままになってしまうから。 けれどたいして食にも興味もなければ、 今日は特別な日でもなく、言ってしまえば やけっぱちであるから メニューは早々に閉じてしまった。 ] (*75) 2022/01/28(Fri) 14:31:42 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン なんでもいいわ 適当に [ ――あの日のことを思い出せば、 いつだって顔から火が出てしまうだろう。 世間知らずだったと笑って貰えるだろうが それでも、あの日の私はあまりにも青かった。 世界で一番不幸なのは自分だと、 甚だしい勘違いをしていたのだから。 ] ……ふん、 [ ふと、談笑する店員達が目に入り、 顔を顰めて、ツンと顔を背ける。 そうしたときだったか、 あまりにも優しく声をかけられたのは。 ] (*76) 2022/01/28(Fri) 14:31:57 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン なによ ちゃんとお金は持っているったら 私はお客なのよ [ 何も知らないくせに。私の生い立ちも。 相変わらず顔を背けたままで答え、 味もよくわからないまま注文した料理を 食べ、そのうちに居心地が悪くなって、会計をした。 ] 最後の晩餐ってこんなものなのね ……なんでもないわ [ その時会計をしてくれたのは誰だったか。 多分従業員のうちの誰かだったと思う。 少なくとも、彼ではないことは確かだった。 だって彼は会計を終えた後にわざわざ こちらまでやってきて、"またおいで"と そう言ってくれたから。 ] (*77) 2022/01/28(Fri) 14:32:14 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン―― かげりゆく ―― [ 性根まで腐っていたなら気にも留めなかっただろうが 悲しいかな、私は半端にまともであった。 故に両親の泣き顔、さらに、あの子の泣き顔まで 見てしまったらもうそれ以上、自分を傷つけるような 真似は出来ない。 このままではいけないと今頃になって漸く気づいて。 派手な装いを捨て、勉学に励んだ。 時折、慈雨にも顔を出したが ――少なくとも初めて来たという顔でいた。 ] (*78) 2022/01/28(Fri) 14:32:53 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン こ こんにちは なにかおすすめはありますか [ あの日泣いていた不良少女だと気付かれませんように。 祈りは届いたか否か。どちらにしても、誕生日だとか 卒業だとか、教員免許の取得だとか。 特別な日には、そこを訪れた。 ――教師になろうと決めたのは、 私だからこそ、私という過去があるからこそ、 あの頃差し伸べてほしかった 狂おしい程欲しくて欲しくてしょうがなかったあの手に きっと私はなれるのだと思ったから。 ] (*79) 2022/01/28(Fri) 14:33:03 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン 今なんと言ったの [ ――あの子が啓蟄様と呼ばれるようになって そして私は拙いながらも教師として歩み始めて。 そうして段々と私達の道は別れ、離れていくものと ばかり思っていた。 ] 私でいいの それとも、私がいいの [ 意地悪な問いをした自覚は在る。 幼馴染のお姉さんだから私がいいの それとも。続きは言うのをやめた。 だって今にも泣き出しそうだったから。 彼女が"私の蛍になってほしい"と口にしたことで。 ――私達の道は再び一本に繋がった。 ] (*80) 2022/01/28(Fri) 14:33:19 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン ……私は甘やかさないわよ お引き受け致します、啓蟄様。 [ ――どうも人からは、面倒見の良いしっかりものであり 生まれた頃から啓蟄様の側近く彼女を見守り、 仕事もばりばりとこなす格好良い女だと 思われているらしい。 その外面が、あの子のためになるのなら。 あの日泣かせてしまったあの子に報いることが できるなら。そう言って引き受け、仰々しい名で 呼ばれることにも、慣れたのだと自分を誤魔化していた。 そんな日のことだった。 ] (*81) 2022/01/28(Fri) 14:33:36 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン 小蝶……? 私のことでしょうか? [ どう呼んでくれても構わなかった。 菜虫化蝶でも、シャーレンでもない、愛称だと その人は言っただろうか。 ] いいえ 気に入りました [ 啓蟄様の蛍でもなく、 可哀想な翳りを宿した女でもなく、 ただの常連客……にしては、気に入ってかわいがって くださっているという自覚は多少在るが。 そう呼んでくれることが、幾度も肩の荷を 下ろしてくれた。 言うなれば、孵化した雛鳥が世界を知ると同時に 親と認識するように。 私はよくよく、その店へと足を運ぶようになった。 特に悩みを話したりだとかはしない。 私がただの私であることを忘れないために――。 ] (*82) 2022/01/28(Fri) 14:34:00 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン あらおいしそう。 ちょうだい。 [ ある程度気心の知れたもの。 ――筆頭は多分、雀始巣殿か麦秋至殿あたりか。 その人の皿からひょいと、一口分頂戴して ] ごめんね?お腹が空いていたの [ ころころ笑いながら会場をぐるりと眺める。 この会場の中で、堂々と居られるだろうか。 多分、否であるからきっとここは、 あまり人の目の届かない、会場の隅。 ] それぞれ思い思いに過ごされているから ちょっとくらいいいかなって [ それでも目上の方が現れたら、 つい猫かぶりしてしまうのだろうけど。 ぺろ、と舌を出して悪びれない様子で、 もう一口、と誰かのお皿を狙っている。* ] (56) 2022/01/28(Fri) 14:34:18 |
【人】 小満末候 麦秋至―― 立秋さまと自転車と ―― [自転車の楽しさは伝わった。>>4:69 とはいえ、こうして未知なるものを素直に受け入れられる人というのは、 世界の中でもまだほんの一握り(というのは大袈裟だろうか)だってことも分かっているつもり。 決してやさしい人ばかりじゃない世界だけど、わたしは好きだ] ……立秋さまがそう言われると言葉の重みが違いますねえ。 [わたしの認識では大物ですから。 こうして会合で話をしているとちょっと、ギャップに現実を忘れかけたりもしますが。 会合中前を向いて黙っていたどっしりとした真面目さとの。 (顔と名前を一致させようと頑張っていた>>1:46とは知らないのだ)] (57) 2022/01/28(Fri) 15:13:56 |
【人】 小満末候 麦秋至[その笑みの意味するところはいったい……? >>4:80 まさか実は本気だったとか。62%くらい。 未来のことはまだ見通せない。 今やりたいことの話をすれば、立秋さまは複雑な気持ちを言葉に表した。 自分だけで堪能したい気持ち。それはわたしにもわかるものだった。 旅をする中で見つけた、わたししか知らないような隠れ家的な場所をいくつも心の中に抱えていて、 ふとしたはずみで話したくなってしまう時もある] よかったですね立秋さま。 わたしも自転車のことを知れてよかったです! ……あ、はい、もうちょっと堪能します。 [自転車にまたがって、足はペダルから話してぶらりと揺らしながら、 離れていく立秋さまを見送りました] (58) 2022/01/28(Fri) 15:15:46 |
【人】 小満末候 麦秋至……これがあったらわたしの旅ももうちょっと楽になっただろうねえ。 [もう一度足でペダルをきこきこ回すけれど、前には進まない。 さぞ風を切って気持ちよく進めそうなのに。 そんな日がいつか来ることを願ってやまない*] (59) 2022/01/28(Fri) 15:16:42 |
【人】 “小雪” 篠花……お気持ちは、とてもありがたいです。 [縺れた糸は、そのまま切り落としてしまいたい。 でも切り落とせる程、薄情になれなかった。 ] (61) 2022/01/28(Fri) 19:24:37 |
【人】 “小雪” 篠花でも私は、伝えた結果、届かないかもしれないのが怖い。 [兄は結局出ていった。 縺れた糸は、次第に絡まって、身動きが取れなくなって。でも。 ] (62) 2022/01/28(Fri) 19:24:56 |
【人】 “小雪” 篠花そんな想いをするぐらいなら、黙っていたい。 もう、あんな想いをするのは、 嫌なの…… [虚しい想いは、もうたくさん。 そんな想いをするぐらいなら、絡まった今の方がマシだった。*] (63) 2022/01/28(Fri) 19:25:13 |
【人】 “小雪” 篠花ーー回想:秘密の手紙ーー あらあら。 可愛らしい秘密ね。 [くすくすと手紙を読みながら笑う。 とても愛らしい秘密じゃない。 夜しか眠れないってそれ眠れてる。とか野暮なことは言わない。 ]どんな秘密がくるのかしらね。 [それは今からのお楽しみにしておきましょうか。 流石に花は用意できないので、ドライフラワーにしたラベンダーだけでお返事を。 込めた意味は 『沈黙』『期待』 ーー『ずっと貴方を待ってます。』 *] (64) 2022/01/28(Fri) 19:43:07 |
【人】 灯守り 立春[ローザちゃんと雨水さんはどんなお話をしているんだろう。 見守る気持ちでこっそり耳をそばだててみれば、 小さな声は拾いきれないながらも 『立春様』の単語が飛び込んできた。>>46 ……もしかして、私の話をしてるのかな? そう思いながら手を振ってみれば 私の視線に気付いた雨水さんが手を振ってくださって>>26 ローザちゃんも手を…… 振らない、ですって……!?>>47>>47>>47 どうしよう。何か、急に 大きな壁を築かれてしまったような。 ローザちゃんに様まで付けられてしまうと、こう── ──……さみしい。 淋しい!! 淋しいよローザちゃん!! いつもみたいに"茉莉お姉ちゃん"って 呼んでくれていいんだよ!!! 場に相応しい言葉遣いを慮ろうとする姿はとても立派だ。 大人びた会釈を見れば感慨にも耽ってしまうし、 確かに私の現在の通称は立春ではあるのだけれど。 雨水さんが私の本名を 憶えてくださっているかはわからないから、 立春の方が伝わりやすいとは思うけれど。けれど。でもでも。] (65) 2022/01/28(Fri) 20:34:26 |
【人】 灯守り 立春[叫び出したい感情をなんとか 胸の内に押し込むよう努めながら、] 大きくなったねぇ…… [この小籠包しょっぱい。こんなにしょっぱかったかな。 さっきまではとっても美味しい小籠包だったはずなのに…… ……などと妹分の成長ぶりに涙しつつもきゅもきゅしていると 雨水さんがこちらへと駆け寄ってくるではありませんか。 どうしたのかなと思ってきょとんと目を瞬かせれば ずい、と差し出されるチョコフォンデュ。>>27] えっ。わ、わわ。 ありがとうございます、雨水さん! ふふ。雨水さんのご感想も、村雨様のご感想も 楽しみにしておりますね。 [艶やかな苺にかかったとろけるチョコレートは 間近で見ればますます美味しそうで、 自然と内から笑顔が溢れ出てしまった。 チョコいちごをくださるや否や ローザちゃんの元へと駆け戻ってゆく雨水さんの背を見送って、 また二人の会話を遠くからそっと見守る。] (66) 2022/01/28(Fri) 20:34:35 |
【人】 灯守り 立春[一生懸命に言葉を紡ごうとするローザちゃんと 真摯に耳を傾けている雨水さん。 ……何故かしょんぼりしてるね? 大丈夫だよ、ローザちゃん。雨水さんも。 ここで見守ってるからね。 ゆっくり落ち着いて焦らずに話せれば ちゃんと伝わるはずだから。 そんな気持ちを込めて笑顔で両こぶしを握ってみせた。 なお無言の応援がふたりに伝わったかどうかは不明だ。 助けを求めるようなまなざしを向けられることが もしあれば、飛んでゆくつもりでもいる。 けれど、 今しばらくはこうして見守っているのが ふたりにとっても良いんじゃないかな、と お姉ちゃんは思ったのです。]* (67) 2022/01/28(Fri) 20:34:41 |
【人】 灯守り 白露そう、なんです ……雨水さん、は……どちらがお好きで…? [こくり、と小さく頷き ふと、相手がどちらが好きなのか気になった>>52] ……こんな、大人数分…… 良い人、です…… [ちらりと、改めて和菓子を見る みんなが手にとっていたけれども、まだ余裕がありそうで 全員分行き渡る様にか、作ってるうちに多くなってしまったのか -白露が知る立春はどちらかと言えば後者な気がしなくもないけれど…- いずれにせよ、手間がかかっているはず]なるほど…… でも、レシピがあって、出来るだけすごいです…… わたしは、その、 おーぶんの使い方もわからないので…… [正しくはセキレイがじれったい!と使わせてくれないのだが、それはさておき レシピを見てもいまいちピンとこない白露にとっては、どんな程度であれ完成出来る人はすごい、のだ] ……いつか、作ってください、お料理 [ちいさく 相手が聞こえなかったとしても、ぽつりと溢した言葉は ちょっとだけ白露が踏み出した一歩] (68) 2022/01/28(Fri) 20:43:08 |
【人】 灯守り 雨水 * * * [そして白露さんとの会話に時空は戻る。 どちらが、と言われればうーん、と唸る。>>68] ぼくはつぶとこしはどちらも好き、ですね。 あんこナンバーワンは白あん派閥なので。 [素直に答えた。] そうですね。凄いですよね。 わかります、いい人。大勢の為にお料理作ろうと思う事が出来る人はいい人ですよね。うんうん [味見の為、と言えど皆に渡るよう作るのは大変だったと思う。 そうやって出来る人は優しい。それと暖かい。 ぼくはそう感じる。] ぼくの場合先代が教えてくれたのもありますし いきなり本渡されてはい、だったら出来ないままだったと思いますよ。今も上手ではないですし へぇ。 まあオーブンってお菓子に手を出さないと使う機会少ないと思いますし。 (71) 2022/01/28(Fri) 21:36:51 |
【人】 灯守り 雨水[ぼくもオーブンはそういえばあまり触った覚えがないかな。そう思えば知らなくても変じゃないと思った。 そうして、その小さな言葉が耳に届いて。 目を少し見開いた。] ぼくの? [ 上手くないけどいい? と思ったけれど求めて貰えたのが嬉しかった。それを実行して喜んでもらえたら 嬉しいな って思った。]わかりました。 人並みに食べることが出来るのをちゃんと用意しますので。 頑張ります! あと…… [この言葉が続くのは変に思われるかもしれないけれど] (72) 2022/01/28(Fri) 21:38:17 |
【人】 灯守り 雨水ありがとうございます [一歩を踏み出して貰ったのが嬉しい。 ぼくの料理を望んでくれたのが嬉しい。 そんなお礼の言葉だった。] (73) 2022/01/28(Fri) 21:39:00 |
【人】 灯守り 雨水[白露さんも困り顔になれば>>69ぼくもどうしよう、と首をこてんと傾げて考える。 そこで出てきたのはスケッチブック。 ……まるで外套が魔法の収納物に見えて目を丸くした。ちょっと面白い。 そこに書かれた文字を読む。 成程、そう伝えたかったのかと理解する。] はい、そうです。 ……褒められた。ありがとうございます。 気づいたのは偶々です。 [そう言われて立春さんの方を何となく見えれば両手拳はまだしていただろうか。>>67 そうだったら同じポーズで返す。今度は、励まして貰っていると伝わる事だろう。] なるほど、うまく喋れない時は文字に書くのもいいですね。 一つ発見しました。 (74) 2022/01/28(Fri) 21:40:07 |
【人】 灯守り 立夏[じゃあまた!…と言いかけて 大事な事を思い出しました。 レッツゴーポトフしていたが、クルッと菖ちゃんへ向き直り] 立夏の先代さんね 色々お見通しだし、よく心配する人だけど 本当は全然怖くないし良い人なんだー 脅しみたいな嘘言ってごめんよ 落ち着いてほしかったんだー とにかく、遊びに来るのも歓迎だから そのうち立夏領においでね! じゃあね、ちゃんと仲直りするんだよ! 夏至くんも、もうやり過ぎたらダメっすからね…! [なんせ、ここには色んな灯守りさんや蛍がいるので 先代"立夏"さんが怖い人だー、なんて そんな誤情報がうっかり広がってしまっても大変だし 何より嘘ついたのはごめんねと言いたかったのです。 最後にそれだけ言い残して またねっす!と、その場からは離れました。]* (77) 2022/01/28(Fri) 21:49:20 |
【人】 灯守り 立夏 ー その後 ー うむ…おー このポトフ美味しいっす…! [うん、美味しそうでなによりなんだけど さっきのは別に訂正してくれなくても良かったのに。 人からの評価なんて今更気にしないよ。 …まぁ、鳴子らしいか。 あ、どうも先代です 実は少し前からちょっと覗いててさ 一通り状況は把握してだけど 鳴子に免じて大人しくしてたんだ。 ……体力なくてどう考えても間に合わないとかじゃないよ? とりあえず、なんともなく済んで安心したし また引っ込んでおこうかな。 いつもならこっちの気配に気付くのに 今の鳴子は全然気付いてないようだしね それだけお腹空いてるって事だろう。 誰か来たらそっちと専念してほしいし また暫く大人しくしてるさ。]* (78) 2022/01/28(Fri) 21:53:12 |
【人】 灯守りの四 春分──“ ”。 [ 女は、蛍の名を呼んだ。彼女が現れれば、ふわり微笑んで。] そろそろ、帰りましょうか。 [ 別々に過ごしていた間、誰とどんな話をしていたか、 それは、帰り道、でなくても、 これからの日々でゆるりと聞ければいい、と。] …みんな、元気そうで良かったわ。 …私も、いろいろ頑張らないと、ね。 [ 例えば、そう、新作ケーキだとか?とか、 取り留めのない話をしながら中央を後にする主従でした**] (79) 2022/01/29(Sat) 0:03:03 |
【人】 灯守り 白露[どちらが好きか、と聞いてみれば返ってきたのはまさかの第三勢力、白餡だった>>71] 白、餡……? [きょと、としながら呟いた どうやら白餡を知らなかった -というよりは、知らず食べていた- ようだった] ……はい 良い人、です……本当に…… [姉の様に慕ってきた立春様を褒められると、なんだか自分のことの様に嬉しくなった なので、ちいさく微笑みながら頷く] 教えてくれる人…… 良いですね…… ……上手、じゃなくても、すごい……ですよ ……セキレイ ……あっ、えと……うちの、蛍はよく、オーブンで作ってくれている、ので……? [あれれ、料理といえばオーブンじゃなかったっけ なんて、本当に料理ができない人間の感想だ] (80) 2022/01/29(Sat) 1:24:33 |
【赤】 灯守り 白露[わたしがお人形になったのは、きっと2歳かそこらの頃だと思う。 わたしには、父親が”いた”。最後に顔を合わせたのはもう随分と前のことになるけれど、一応いた。 父の記憶は擦り切れてしまって、ほとんど覚えていないけれど、いつもわたしのことをぞっとするほど冷たい目で見ていたことだけは覚えている。 お母さんは、いない。 わたしが 殺 してしまったから] (*83) 2022/01/29(Sat) 2:33:48 |
【赤】 灯守り 白露[母の腹を裂いて生まれたわたしのことを、父はどんな思いで見ていたのだろうか。 そんなこと、わたしにはどうしたってわからないけれど良い気分ではなかっただろう。そうでなければ、あんなにも冷たい目で見ることはないと思う。まあ、愛した人を殺したわたしのことなんて、愛せないだろうとは幼心によくわかっていた。 わかっていたから、わたしは何も出来なかった みたこともないけれど、わたしの母はお人形の様に綺麗な顔だったそうで、そんな母に父は一目惚れのゾッコンだったらしい。これは酒に酔った父の談。わたしの顔に気づいた父は、わたしを人売りに売り払った。 綺麗な顔の子供は、とても高く売れるから。 初めてわたしに向けられた父の笑顔は、それはもう嬉しそうで、あの時のわたしには笑顔の理由はわからなかったけれど、すごく嬉しかったのだ。 それが、4歳のとき。寒い雪の降る日で——…… 聖なる日の夜のことだった。 日々わたしを打つ父の手に怯えて、すっかり子供らしさを失っていたわたしをあの人が気にいるのは、道理だっただろう。彼は、わたしを見て大きな口を三日月の様に曲げて笑った。 これほどまでに、理想の”お人形”があっただなんて!] (*84) 2022/01/29(Sat) 2:34:00 |
【赤】 灯守り 白露[それから、4年。 4年もだ、思い返せば随分と長く、あの息が詰まる様なお部屋にいたものだ。 お部屋にいた間、何人ものお人形の入れ替わりを見た。 かくいうわたしも、一度はゴミ箱 -という名の地下室- に放られたのだが、あの人の気まぐれでもう一度お部屋に戻ってきたこともある。それが、あの時はよかったのか悪かったのかはわからなかったし今もわかっていないけれど、あの雨の日、霜降域の北で捨てられたことだけは、良かったのだと思う。紫明様に拾ってもらえて、霜降域で暮らした日々はわたしの中で甘やかな記憶。 それまでずっと白黒の様だったわたしの世界が、一気に色付く様な毎日で、大変だったことも楽しかったことも色々あったけれど、今でもずっと大切に心の中に仕舞っている思い出。] (*86) 2022/01/29(Sat) 2:34:57 |
【人】 灯守り 白露—統治域のおはなし— [白露域に住む人たちは、手先が器用な人が多い それは、領主たる”白露”がモノを生み出すことが好きだからであった 今代のみに限らず、それはなぜか続いており、先代も先々代もそうであった 今回の会合に白露が着て行ったドレスは、そんな領民からの贈り物である 肩から続く長袖は、繊細な模様が織られているレースで出来ていて、光を柔らかく放つようだった 幾重に重ねられたチュールのスカートはビジューで飾られていて、朝露みたいだと感じた ミモレ丈の裾がふわりと揺れるたび、きらりと七色光の雫が零れるのが好きだった 淡い髪の色の”わたし”に似合う、淡い雪みたいなドレス 白露の任に就いたわたしに、一番初めに贈られた、とっても大切なプレゼント 合わせる靴は、薄い水色のストラップシューズ いつか白露が持っていた -初めて買った靴だった- ものによく似たデザイン踵のシフォンリボンが一等気に入っていた 石畳を蹴るたびに、カツカツと奏でられる軽やかな音を聞くと、前を向ける気がした] 「灯守り様の新しい旅路に、どうか」 [そう言って贈ってくれたパラソルは、フリルとレースがふんだんに使われたラグジュアリーなもの アクセントにあしらわれたサテンのリボンが艶やかに揺らめいて わたしのお気に入りだった お人形だった時から、たくさんの可愛いお洋服は着てきたけれど わたしの為にみんなが用意してくれるものが、一番嬉しかった みんなが作ってくれたものを、黙って着ている様はまるでお人形みたいだと かつての知り合いに言われたこともあるけれど こんな幸せなことが続くなら、今のままのお人形で良いと 実はちょっぴり思ったりして……*] (84) 2022/01/29(Sat) 2:38:31 |
【人】 春分初候 雀始巣―― 立春さまと [ 美味しい和菓子を頂いているというのに すぐ隣から飲茶の匂いが誘惑してくるのです。 会合…もといこの宴で出る料理は さすが中央の上層部が用意したものといいますか どれも「ちょっとしたご馳走」なので 絶対、ぜったいに美味しいのです。ぐぐぐ。 あとで食べますからね絶対。絶対! ] 世界的なお祭りですし、 立春域は毎回、すごいことになりますしね もちろんその時は、僭越ながら助力に伺います … 蛍になる前は、あまり縁がなかったので 応援といえど祭りの様子を間近で拝見できて とても楽しませて頂いてるんです。 こちらこそ、よろしくお願いします。 [ 世界が浮足立つその時期を、 こうして楽しめるようになったのは 蛍になってよかったことのひとつなのかもしれない。 ……とは言うことはありませんが。 安堵の溜息を聞けば、微かに口元が笑んだ…でしょうか ] (85) 2022/01/29(Sat) 7:18:42 |
【人】 春分初候 雀始巣[ ところで、立春さまといえば 芒種さまの妹君であるらしく―― こう…… 要はものすごく仲がよろしく…… あの孤高の方も妹には優しいのかといいますか 失礼ながらそんな感想を抱いているのですが 閑話休題。 ] いいですね! 春分域の桜は本当に綺麗なので…! ぜひ、お姉さまと楽しんでいかれてください。 『陽だまり』でもお待ちしておりますね。 立春の祭りが終わる頃からは…春のものになるから 桃のタルトと桜のケーキかな、 立春さまにも何度か召し上がってもらったものですが 今年も作るので、どうぞよしなに。 [ 春分域の桜は本当に美しいものですから、 言葉には知らずと熱がこもっていたことでしょう。 桜のフレーバーティーなんかもありますし、 桜茶と花の練りきりや錦玉羹もございます。 どうぞお楽しみください(宣伝) ] (86) 2022/01/29(Sat) 7:18:45 |
【人】 春分初候 雀始巣[ 椿餅をもぐもぐといただきつつ、 こちらもときおり立春さまの様子を拝見しつつ (お菓子頂いてるひと気になりますよねと思いつつ) 向けられた質問については>>4:25 ] 大雪の席に座られていたのですから 大雪さまなのではないかと…?? あ、本人ではなく蛍が代わりに出席する方もいますし もしかしたらやっぱりぬいぐるみの方が大雪さまで あの方は大雪域の蛍の方なのかもしれませんが 大雪に蛍がいたという話は 少なくともわたしは聞いたことがないので ご本人ではないかと…わたしは。 [ そういえばこの方、 無類の可愛いもの好きであったような。 『陽だまり』で秋冬限定「雪うさぎのチーズケーキ」を 出していたときも、 とっても目を輝かせていらっしゃったような… と、どこかそわそわした(ように見えた)お姿を見て 僭越ながらわたしの私見をお話します。 ] (87) 2022/01/29(Sat) 7:18:51 |
【人】 春分初候 雀始巣…… 気になるのでしたら、 直接、お聞きするのもひとつの手かと思います お菓子の味はどうだったか、って ちょうどいい口実もあることですし [ おそらくその通りでありましょうし、 こんなに美味しいお菓子ですし、 雪解けのように、心をも解いてしまえる立春さまですから きっと初対面で凸しても、悪いことにはなりますまい。 *] (88) 2022/01/29(Sat) 7:18:54 |
【人】 灯守り 立春[お話してくださった雀さんと大雪さんに、 ぺこりとお辞儀して席を立つ。 とろけたチョコレートの掛かった苺の乗ったお皿に、 雨水さんのアドバイスを受けて>>70 クラッカーとバナナをテーブルから追加した。 フォークを二本携えて、一目散に向かうは] ──お姉ちゃん!! [ごちそうの乗ったテーブルの間をたたた、と駆けて お茶を啜っているお姉ちゃんの元へ。>>7] 見て見て! あのねっ、これね 雨水さんがチョコレートを溶かして 苺に掛けてくれたんだよ! 一緒に食べよ…… [弾んだ声で言いかけて、はたと止まった。 テーブルの上には全員がお腹いっぱい食べても 簡単にはなくならなさそうな量のお料理が 品数も豊富に乗っかっているのに、 お姉ちゃんの手元には、お皿もお箸も見当たらない。 当然ながら、私の作った和菓子も。] (89) 2022/01/29(Sat) 7:37:50 |
【人】 灯守り 立春…………? お姉ちゃん、お腹空いてない? 疲れちゃった? それとも、もしかして やっぱり体調わるい……? ちょっと外の空気、吸いに行く? [心配になって、顔を覗き込みながら尋ねてみる。 ほんの些細な違和感も見逃さないようにじいっと。 お姉ちゃんがどんな気持ちでここにいるのか、 相変わらず何もわからないままで。]* (90) 2022/01/29(Sat) 7:37:54 |
【人】 灯守り 雨水はいっ [相手の笑顔が暖かくて ぼくもつられるようににっこりと。 苦手とか食べれないものはないですか? と聞いてメモをすればこの場は自然と解散となっただろう。 何を作ろう。どうお迎えの準備をしよう。 それを考えるのが楽しくて、自然と足取りは軽くなった。]** (94) 2022/01/29(Sat) 8:47:33 |
【人】 灯守り 立秋―現在― [テーブルの上で、もきゅもきゅと和三盆sweet]を食べているチュウくん。目当ての蛍を見つけた立秋はそちらへと近づいて。] こらこら、テーブルの上で食べるのはお行儀悪いよー? [声をかけてちょいっと突付く。 テーブルに登って取るだけで労力がかかるので、降りる気がしなくなるのはわかっているが。] しかし、自分で作っておきながら君ら奇妙なイキモノだよねえ……二度と作れる気がしないな。既に1個の命として生きているから、使い魔とはいえボクが死んでもしばらく生きてるんだろうな。 [ちょいちょい突つきまくり。 やめてください!と指を払うチュウくんは無慈悲。] (95) 2022/01/29(Sat) 10:33:20 |
【人】 灯守り 立秋[立秋が人間の蛍を置かなくなったのは涼風至の件があってからだ。 立秋から続けて涼風至に仕えていた蛍、寒蝉鳴(かんせんなく)、蒙霧升降(ふかききりまとう)が人間としては最後だ(ちなみにヒグラシ君とキリちゃんと呼ばれていた)。] 一度引き受けたからには、苦しくなるまではボクがやるよ。 [灯守りに戻った後、立秋はそう宣言した。それが、人一人を死においやりかけた自分の責任だからと。幸い、一度証から離れた為か、魂への負荷はなくなっていた。蛍たちはそのまま、蛍として仕えて、やがて引退していった。 後継者は、何だかんだ、蛍から選ばないと後が色々と面倒くさい。しかし距離が近いと、涼風至のような見落としがあるかもしれないから。……自分で選ぶのが少し、怖くなってしまったのだ。 もし他の蛍の子が後任になってくれるなら、仕事も出来るだろうし他の灯守りが選んでいるだろうから信用もできる。麦秋至に言ったことは、あながち冗談でもなかった。 ずるいのはわかっているけれども。**] (96) 2022/01/29(Sat) 10:38:11 |
【人】 灯守り 冬至[ ――知っている ] [ 知らなければよかったこと 知らなければ幸せだったこと 知らぬからこそ保たれるものがあると ] [ 良かれとした選択の先 致命的な観測がある事も知っている ] (99) 2022/01/29(Sat) 11:18:28 |
【人】 灯守り 冬至[ 良くも悪くも淡白な問いかけ一つ 彼女から返るものはあったか 無かったか 何れにせよ、端末は口から紙を取り出して ] ――今日は良い月が出る予定です この後、温泉に来ませんか? 特別なひとときへご招待致しますよ たまにはのんびり 羽を休めにきて下さい。 露天風呂はいいものです 言葉などなく いくらでも時を過ごせますから [ "雪見温泉 ご招待券" 白紙に墨文字――手書き感溢れる長方形を二枚差し出した ] (101) 2022/01/29(Sat) 11:18:46 |
【人】 灯守り 冬至[ 丁度そこらへんに居た小満に ] あ。 小満 あなたパンプキンパイがお好きでしたね この後家に寄って行って下さい 絶品のパンプキンパイをご馳走します [ 予定は未定なれど。己の蛍は優秀であるが故に * ] (102) 2022/01/29(Sat) 11:19:30 |
【人】 灯守り 小満ん? [ローストビーフのグレイビーがおいしいなとか、宴会で鴨のローストやりたいと思ってたけどソース参考にできるかなとかのんびり考えていたら、ふいに声がかかる。] なになに、パンプキンパイ? すきすき。 絶品ならそりゃあいただかないと。 スパイス系? こっくり甘いやつ? [聞いてはみるもののどちらも好きだ。 好物に対して期待が逸っているだけ。 なお、この後何が待っているかはまったく理解していない*] (103) 2022/01/29(Sat) 12:05:30 |
【人】 灯守り 夏至 …………はぁ。 中央域の管理者様、そしてそれ以外の領域を管理されている灯守り・および蛍の皆様。 夏至の名を継ぎ領域の1つを管理する者として、今回の会合には相応しくない行動を取りましたこと、深くお詫び申し上げます。 処罰は先代夏至様にお任せしようと思っております。 ボクがこの座を空けることも覚悟しております。 差し当たって、少しだけお時間を頂きたく。 ボク自身への罰は先代様にお任せしますが、蛍へのそれを決めるのはボク自身故。 またすぐに戻っては参りますので、よろしくお願い致します。 [手を広げ、真っ直ぐに伸ばして詠唱。 移動手段としての魔道具はある。が、たまに忘れるので使わずとも自分で移動できるように訓練した結果である。 すぐそこにいる蛍共々、一旦姿を消した*] (104) 2022/01/29(Sat) 12:31:30 |
【人】 灯守り 夏至ー夏至領域 ???ー 『……ここは………』 [夏至様が謝罪をして、どうも中央域から夏至域に戻ってきたらしい。その謝罪対象に私が含まれているのかは知らないけど。多分含まれてないんでしょうけども。 それは置いといて、何故この場所]に来たのでしょうか。だってここは……] ……懐かしいよね、萩。 小さい頃キミと偶然出会って、仲良くなって。 隙を見つけてボクは屋敷から脱出してキミに会いに行くようになった。 そうしてるうちに作った、二人だけの場所。 ……今にして思えば恥ずかしいんだけどさ、 「ひみつきち」なんて呼んでたよな。 [ここは小さい頃、何度もこっそりと会っているうちに、遊びの一環で、誰も来ない山の一部に作った秘密基地。段々大人になって思春期を迎えるくらいには、言い合いが当たり前になって疎遠になっていったけど。 ここでした約束は忘れるわけがない。] (106) 2022/01/29(Sat) 13:40:13 |
【赤】 灯守り 夏至[秘密基地を作ってから少し経ち、いつものように遊んでいた時の話。 「げしさまってきっとすごいひとなんだよね。だってこのりょーいきのひとたちをみんなしあわせにしてるんだもん。ぼくもそんなひとになりたいなあ…」 『あおいくんにはむりむり。だってここにどれだけのひとがいるとおもってるの?そのひとたちぜんいんをしあわせになんてできっこないよ 「そんなことないもん!ぼくがつぎのげしさまになって、いまのげしさまよりもっとしあわせなりょーいきにするんだもん!」 『むりだとおもうけど、いつかもしほんとうになれたら……わたしが、あおいくんのほたるになってあげる』 …そんなこと言ってたっけ。それから暫く経って段々疎遠になって。葵くんのことなんて忘れかけてた頃に…… 「……やぁ、萩ちゃん。迎えにきたよ。」 …本当に夏至の名を継いで、私を迎えに来てくれたっけ。] (*88) 2022/01/29(Sat) 13:40:32 |
【人】 灯守り 夏至 まあ用件は当然、キミへの処罰についてなんだけど…… [直後、膝をついて土下座を始める彼。] ……済まなかった。確かにキミが暴走したことは悪いことだったよ。だけどそもそもそれを引き起こした原因はボクがあの場所で晒し者にしたからだったもん。 ボクがあそこで思慮深く考えてさえいれば、こんなことにはならなかったんだから。 先代様にもよく言われてたよ、「お前はたまに考え無しに動き出すことがあるから、手の前に頭を動かせ」って。 にも関わらずあの場でやらかしてしまったし、普段からキミを含めて他二人の蛍にも迷惑をかけているし。 ……普段からキミも含めて、とても感謝してるんだ。 こんなボクの側で助けてくれることに。 ………今更水臭いような気もするんだけどさ。ボクが夏至を継ぐキッカケをくれたのはキミだ。 ボクの人生を変えるキッカケをくれたんだ。そして、ボクが初めて好きになった子、でもあるけど…… だから、その…… これからも、一緒にいて欲しい。 (107) 2022/01/29(Sat) 13:40:52 |
【人】 灯守り 夏至[……………。 はぁぁぁぁあ!? って思わず声に出ちゃいそうだったよ本当に。 どう考えたってあの場で悪かったのは私だってのは分かってた。 でもくだらないプライドを守るために、多くの人に迷惑をかけて、その上葵くんの信用も落としかねないくらいのこともした。 それなのに自分が悪いって?そしてなんかそのいきなりとんでもないこと言われちゃってるんですけど!?何言ってんのこの人は!!しかもこんな遥か昔の懐かしいこの場所で!!! ……気持ちは同じなんだけどさ。疎遠になったのもこう、好きな人には意地悪したいっていうあれみたいなもんだったし。 だからあの時蛍として迎えに来てくれたことは本当に嬉しかったし。今も たまに面倒事の処理させられるけど 一緒に生まれ育ったこの領域、ここにいる人たちを"幸せに"したいって想いも変わらないけど。だからといってここでそういうこと言う??本当にこの人はデリカシーがないというか空気が読めないというか……] 『……顔を上げてください夏至様。 仮にもこの領域の主たるあなたが、従者である私に謙る理由はありませんから。 私こそ申し訳ありませんでした。くだらない自分のプライドで任を忘れて、夏至様だけでなく他の方にも迷惑をかけてしまいました。処罰は何なりと受けますが……その前に2つやることがあります。 一つは、これから中央域に戻り方々に謝罪に行くこと。 もう一つは……』 『……私の方こそ、これからも一緒に居させてね。』 [涙を零しながら、満面の笑みを浮かべて。ついボクの方もつられて泣いちゃうじゃないか。嬉しくて、嬉しくて。 お互い涙が止まったのなら、泣き腫らした顔で中央域に戻ろうか。*] (108) 2022/01/29(Sat) 13:41:11 |
【人】 小満末候 麦秋至―― ちょっと前/シャオディエさんと ―― はいっ、このことは内緒にしますね! [こくこく頷いてから、同じく人差し指を唇の前に立てた。>>42 悪戯っぽい笑顔はできていない。相変わらずのにっこり。 居眠りしているところを起こされない限りは大丈夫な気がする。 そもそも居眠りなどしないよう頑張ってはいますし。 その後は彼女と小満さまの会話を見守る置物のようになりながら、 念を送っていたというのは既に語ったことである。 どこか遠慮がちな眼差しが返ってきたので、 にっこりと頷いて親指を上にぐっ! って立てた。 (意思が微妙に曲がって伝わっていたとは気付かず。 まあシャオディエさんが来てくれるのは素直に嬉しいけど!)] (112) 2022/01/29(Sat) 14:01:15 |
【人】 小満末候 麦秋至(……こういう時は「がんばりましたね」って言った方がいいのでしょうか) [いや、むしろ言葉はいらないですね。 だから黙ってシャオディエさんに手を伸ばした。頭を撫でるために] (114) 2022/01/29(Sat) 14:02:51 |
【人】 小満末候 麦秋至あ、……そうだ。 永久保存?をしたい……なら、小雪さまに頼むのが手かもしれません。 物の鮮度を保つのにも役立つ能力をお持ちですし……。 [シャオディエさんが落ち着いた頃にこのような提案を。 そんな言葉がすんなり口から出たのは、 彼女が誰かの好きを無碍にするような人ではないと、わたしが知っているから。 いずれはシャオディエさんに飲んでもらうのがいい。 保存しっぱなしはもったいない。 ……と、『慈雨』を手伝った経験からついつい考えてしまうんだけどねえ。 よくよく思い返せば、見守るばかりのわたしが、 こうしてお節介を焼くのは滅多にないことだったかもしれない*] (115) 2022/01/29(Sat) 14:04:03 |
【人】 灯守り 冬至[ そうして、ぴょんと小雪の肩にとびのって ] むぎ! むぎ、――ここです! [ ぴょんぴょんとはね むぎを呼ぶ。 たとえ其の足が動かずとも 此の距離が埋まるのは自然の流れ ] (118) 2022/01/29(Sat) 15:02:23 |
【人】 灯守り 冬至[ むぎと相対するまでの間に 小雪の頭の上にちょこんと座して ] こんにちは、むぎ。 突然呼びつけてしまいすみません 今、真澄と話していたらあなたの話題が出ましてね なんでも むぎに渡したいものがあるそうで [ むぎには見え辛い その角度で。 その髪を撫ぜていよう。彼女が声をあげるまでは そっと ] ―― ね、真澄。 [ 年寄りのお節介は 此処までだ * ] (119) 2022/01/29(Sat) 15:02:46 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン―― 麦秋至殿と ―― [ 密約はかわされた>>112。 やがてそこに小満様が現れ、去る。 念を送っていたと彼女が言ったら、 何かしら送られている気がしたわと苦笑いを一つ。 ] ふふ [ 今にもどうしたのですか>>113と問いそうな声色、 それに目線。あわあわとする彼女を見て 笑ってしまうのだからお里が知れましてよ。私。 さて、どう種明かしをしようか。 いやだった?ごめんなさいねとしおらしく 謝ってみる? 甘えちゃったのと舌を出してみる? どちらにしたってそんなことないですと 返されそうだがどちらか選び取るなら後者に、 ] (120) 2022/01/29(Sat) 15:06:55 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン ……あら [ しようかと口を開きかけたが。 黙したままで伸ばされる手>>114が頭に伸びる。 ] ( これは 少し予想外…… ) [ ぱちぱちと瞬きを数度繰り返し、 手が止まったなら ] もうちょっと。 [ そう言って悪戯をする子供のような顔を してみせたかしら。それが叶えられたなら 満足そうに、むふ、と笑って――。 ] (121) 2022/01/29(Sat) 15:07:11 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン 篠花様に――? [ 小満様から頂いたお茶を永久保存したいのですが なにか良い手立てを知りませんかと問う……? ] ふ、ふふ、さすがにこんなことで お手を煩わせるわけにはいかないわよぉ お願いすれば叶えてくださる度量も それはお持ちでしょうけど。 お優しい方だものね、だけど [ 言うてお茶、消費するものである。 そんなものを永久保存するファン――…… まぁ探せばいるだろうけども、そこまで狂気に 染まってはいない、 筈である。 ] (122) 2022/01/29(Sat) 15:07:43 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン いつかお会いした時に、 おいしかったです、ありがとうと お伝えしたいから、やめておくわ。 でも、私のために考えてくれて ありがとう。 [ ――先程と反対に、ふわふわと揺れる髪の毛に 手を伸ばし、そっとその頭を撫でる。 よくできました、おりこうさんね。 いつか生徒に向けて言った言葉を思い出しながら、 慣れた手つきで、私か彼女が飽きるまで――。* ] (123) 2022/01/29(Sat) 15:07:55 |
【赤】 灯守りの四 春分[ だから、しばらくして、その子が冬至の蛍ー麋角解となり おつると愛らしい名前で呼ばれていると知った時は ほっこりとして、 鹿の角を模したつもりのおかきと、鶴を模したつもりの琥珀糖を作って、冬至へ差し入れしたのも良い思い出だ。 当時、試行錯誤して書いた製法は、 長い時を経て、洗練されたものとなっている…はず*] (*90) 2022/01/29(Sat) 16:11:28 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン―― 会場内 ―― [ 立春様持ち込みの和菓子がおいしい。 その情報はどこからか齎された。 ひとからつまみ食いも、あまり褒められた行動では ないので、自分もと一歩、賑やかなパーティの空気に 触れにゆく。 お盆の傍には>>3:3某かのアンケート。 きのこたけのこの争いを思わせる内容。 ] ……大福ならつぶあん、 あんまんならこしあんという曖昧な回答は 許されるのかしら? [ そっと見ないふりをしてお盆に載せられた 和菓子達としばしにらめっこ。 ] ……どれも美しくて、おいしそうなのね [ こまったこまった独り言も溢れてしまうというものだ。* ] (124) 2022/01/29(Sat) 16:25:36 |
【人】 “小雪” 篠花[どちらにせよ、一通りやり取りが終わったならば、冬至の君に声をかけて。] 冬至の君、先程のデザートの件ですが。 柚子を使った甘くて とびきり美味しい 手作りデザートを所望します。 [滅茶苦茶いい笑顔でそう返事をしておこう。 声に小さい棘を持ちつつ振ったのは、ほんの少しの意趣返し。*] (127) 2022/01/29(Sat) 16:32:30 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 再びパーティー会場をうろうろと回っていると お饅頭たちの桜餅の存在に気付きます>>2:100。 茉莉が用意したものでしょうか。 以前遊びに行った時、試食させて貰ったことが あったのを思い出します。 勿論全部1種類ずつ手に取って、 アンケートには「 こしあん! ]と書いておきました。そうこうしている間に、気付けば宴の時間も終了です。 今年は両隣が不在で寂しくはありましたが 初参加の方も数名いらっしゃいました。 来年も、同じ顔触れが集まるかわかりません。 もしかしたら、今年の会合が最後になる方も 居るかもしれません。 灯守りが急に消えることは、幾度と前例があるので。 皆が帰り支度の準備を始め、再び人で混み合い始めます。 準備しながらも、私は自然と“あの子”を探し──……。] (128) 2022/01/29(Sat) 16:40:38 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪ローザ! お疲れ様。 最初の会合どうだった? 良ければ私の家に寄って帰らない? [ 私が送り出した可愛い“妹”に駆け寄り、声を掛けます。 会合の席でちらちらと気に掛けていましたが 私の予想を遥かに超えて立派に見えて 大人になったのね、なんて年寄りみたいな感想を抱いて。] (129) 2022/01/29(Sat) 16:40:54 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 私が、あの時あの子を白露に推薦しなければ 今でも一緒に霜降の屋敷で一緒に過ごし、 仕事し、笑い、戯れていたのでしょうか。 会合だって、私と蛍である彼女が一緒に参加する 未来があったのかもしれません。 どちらが幸せだったのか、今の私にはわかりません。 今の彼女の姿が、私の家に居た時よりも 輝いているように見えて。 おめかししている>>84だけでは無く、心も。] (130) 2022/01/29(Sat) 16:41:09 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 断られたならば「じゃあまた今度ね」と 引き留めることはしませんが、 表情に浮かぶ残念さは、きっと隠せなかったでしょう。]* (131) 2022/01/29(Sat) 16:41:55 |
【人】 灯守り 冬至[ こたつに蜜柑 パイを片手に柚子菓子作り 其の内に珈琲でも飲みながら あたたかな部屋で ほかほかの二人を迎え入れる。 ――まだ誰も知らない これからのお話 ] * (134) 2022/01/29(Sat) 17:22:24 |
【人】 “小雪” 篠花ーーちょっと未来の話:お礼ーー [私は悩んでいた。 執務机の上には葡萄と赤青林檎。 ドライフルーツとかではなく、生。 自分の能力で保管していたやつである。鮮度は保証する。] ……………。 [暫らくそれらとにらめっこをしていたが、軈て意を決したように立ち上がると外へ。 今回向かうは春分域。頼る相手は春分のお姉様。] (135) 2022/01/29(Sat) 19:16:10 |
【人】 “小雪” 篠花[さて、春分域のカフェに向かったか、 直接領域へお邪魔させていただいたか、それとも手紙か。 兎も角、春分のお姉様に伝達手段を得たのなら、こう続く。] 突然お邪魔して申し訳ありません、春分のお姉様。 今回、折り入ってお願いがございまして……。 [そんな出だしから始まったそれは、目の前にいればもじもじとしているのが見られるかもしれない。] その…… 会合の後に冬至の君と小満の君にお世話になったので>>103>>119、 そのお礼をしたいのですが……。 お菓子を作ろうと思ったのまでは良かったのですが、 私、今まで作ったことなくて……。 [何でお菓子かというと、誰かに作らせたものより自分が作った物のほうがいい気がしたからだ。 小満の君には一等いい酒渡しとけば喜ぶんでない?とは正直思う。 ] (136) 2022/01/29(Sat) 19:16:38 |
【人】 “小雪” 篠花小満の君に教わろうにも、 二人には渡すまで秘密にしておきたくて…… 悩んでいたところ、お姉様はカフェを営んでいるな、 と思い出しまして……。 その、お手数をお掛けして大変恐縮なのですが、 私にお菓子作りをご教授……いただけませんでしょうか? [直接会っていたら、恥ずかしそうに顔を赤らめて上目遣いしてるのが見えるかもしれない。*] (137) 2022/01/29(Sat) 19:17:16 |
【赤】 灯守り 小満あのさ。 ちょうどワイン煮込みを作ってたんだけど、味見をお願いしてもいいかな? [私はただ好きにしただけで、お礼を言われる筋合いはない。 だから願いはただ、偶然訪ねてきた友人と食卓を囲みたいと*] (*94) 2022/01/29(Sat) 19:22:30 |
【赤】 灯守り 雨水[初めて中央に来た時を思い出す。 それは、ぼくは雨水になりたての日。 ぼくはその時魂を扱う仕事が初で、流石に緊張していた。 でも忙しい時期。迷っている暇はない。 中央の人に方向はこっちであってますか? と尋ねたら、灯守りがきらいな人だったのか。そんな事も知らないのですか? という態度をとられて無の表情になった。当時は飛べるとか、そういう感覚もなかった。人間の意識のままだった。 その後普通に真面目そうな人を捕まえて聞きなおした。] (*95) 2022/01/29(Sat) 20:08:59 |
【赤】 灯守り 雨水[灯宮というらしい。暗い中を一人で。 ぼくの灯りを頼りに歩けば導の灯が目に入る。] ……綺麗 [一つ一つの光が、目に映す色を万華鏡のように変える。これが、灯守りと蛍しか見れない景色。 人が還る場所。 ぼくは灯守りとしての能力を使う。 その光は、蛍のようで、まるで雪のようで ] (*96) 2022/01/29(Sat) 20:11:50 |
【赤】 灯守り 雨水[ ゜ 〇 ゜ 〇 ゜ 〇 〇 〇 ゜ 〇 ゜ ゜ 〇 ゜ ゜ ゜ ○ ○ 〇 〇゜ ──── 見とれる事暫し。 はっと我に返って各灯守りにその光を送り出すように能力を使った。 飛び立つ灯は、これからの命となる。 そう思うと涙が出ていた。] (*97) 2022/01/29(Sat) 20:12:26 |
【赤】 灯守り 雨水[これが、ぼくがこれから背負うもの。 とても重くて、綺麗で、たいせつなもの ぼくはそれを こわいと思わなかった。 綺麗だと、思ったんだ──── ] ** (*98) 2022/01/29(Sat) 20:13:25 |
【人】 旅する灯守り 小暑他の灯守りの方と話をしないわけではないのですが、公式の場でお話する機会は貴重ですね。 なんというかこう、皆様雰囲気が違う感じがしました…… [普段、遊びに行った先で話をするのとは違ったものを感じたことを話す] 雨水は……いつもと変わらないですね。安心しました* (139) 2022/01/29(Sat) 20:24:23 |
【赤】 灯守り 芒種[ ひとの寿命を超越した存在はにがてだ。 だって気味が悪いじゃないか。 なに食わぬ顔をしてひとのかたちをしているけれど もうそんなものひとではないと子供心に思っていた。 早めに次を探さなければわたしもじき同じものになる。 鏡の向こうに、ちっとも変わらなくなった自分をみつけて そうと気付いたのはいつだったか。 現金なもので、あんなに気味悪がっていたものに 自分がなるかもしれないと気付いても、 『都合がいい』と思っただけだった。 自分がひとでなくなろうとも、そんなことはどうでもよくて あのこを最期まで看取れる可能性があるのなら それでいいと。 けれど。 灯守りの役目を終えても あのこはきっとわたしのもとへ帰ってくることは きっとないんだろうと、わかっている。 わたしの傍が帰る場所であったことなど終ぞないのだから。 姉で在りたいと淡い希望を抱きながらも 家族になることから怯え逃げ続けたわたしの傍が あのこの帰る場所になるなんて都合のいい結末 未来永劫訪れることはないだろう。 ] (*99) 2022/01/29(Sat) 20:47:25 |
【人】 灯守り 芒種[ >>65年少者を見守っていた大人びた顔が途端に綻び >>89駆け寄ってくる頃にはすっかり妹の顔に戻る。 優越感に似た感情の明確な名前は知らない。 知らぬままただ無性に胸が苦しくなる。 あなたの唯一にはなれないわたしにも あなたの唯一で在れるものがまだ残っていることに。 あぶないからはしってはだめよ、なんて何度言い聞かせても ちっとも変わらない事が無性に愛おしくて。 背筋を正して澄ましていた顔が思わず緩む。 きらきら目を輝かせているあの顔はきっと 新しくみつけたすてきなものをわたしにも共有したい顔だ。 なんてわかったふりをしてちょっとした充足感を得る。 本当はあなたのことなんて殆どなにも知らないのに。 ] (140) 2022/01/29(Sat) 20:48:44 |
【人】 灯守り 芒種あら、すてきね。 じゃあ、ひとついただこうかしら…… [ 無論入るか入らないかではなく入れるのである。 幸い潰せば殆ど水分だ。いける。 意気込んでフォークに手を伸ばそうとすれば 心配性の双眸に見透かすように覗き込まれた。 そういえばいつからだろう。 すっかり心配されることが当たり前になりつつある 今への違和感がふいにぽつりと浮かんだ。 駆け回っては転げるこの子の心配をするのがわたしの役目で 心配される側ではなかったはずなのに。 ] (141) 2022/01/29(Sat) 20:49:13 |
【人】 灯守り 芒種[ 何も変わらないと言ったけれど 変わらないものなんてないことを知っている。 変われないのはいつだってわたしだけだ。 最初に味わった暖かな幸せの時間から、ずっと ひとり残されたまま、動けずにいる。 おいかけないと、おいつかないと あなたが戻ってくるはこないと知っているのに。 ] ‥‥‥‥‥‥ああ、違うの。大丈夫よ。 お留守番の子がいるから、頂いていないだけ。 心配症ね、茉莉は。 [ 運んできてくれたいちごをひとつフォークで突き刺して 笑みの消えてしまった口元にひょいと押し込んだ。 おいしい?って視線で訪ねて小首をかしげた。 ] (142) 2022/01/29(Sat) 20:50:57 |
【人】 灯守り 芒種[ 用意しておいた言い訳を淀みなく紡げば 二つ目を突き刺して、自分の口に運ぶ。 瑞々しい果肉に歯を立てて噛み締める。 随分前から味覚が低下した舌先では 酸いのか甘いのかよくわからないから おいしい、と笑みを含んだ声音で零して誤魔化した。 ] お食事は出るって伝えあるのだけれど、それでも きっとわたしの分も用意して帰りを待っているでしょうから お腹をいっぱいにして帰ると、拗ねてしまうから……。 [ 人が来るたびすぐに隠れてしまうから いることは知っていても顔を合わせたことのない筈の 留守番の猫を口実にすれば疑われることもないだろう。 そんな性格じゃないことを知る事はないでしょうから。*] (143) 2022/01/29(Sat) 20:51:51 |
【人】 灯守り 雨水 ― 小暑と ― [すみません、の言葉には首を振った。>>138] ううん、ぼくも自由にふらふらしていたし。 いいんだよ、自由に旅するのが小暑なんだから。 [それがぼくのイメージだった。 会合後の会場内の旅とは一体、というのは野暮ということで。] 冗談ならよし。勉強か、成程。 うん、やっぱり出ると色々見れるし、他の灯守りや蛍の事見れるし。ぼくは参加してよかったって思ったよ [会議自体はまぁたどたどしい出来だったけれど>>1:76 小雪さんに上出来って言って貰えたからよしとする。>>1:91 精進はこれからすればよし。] そうだね。 ぼくも初めて会った人とお話出来たし。 そうなんだ。 [遊びと仕事は別の顔というやつ? そう考えたら大人だ……! と思った。] (144) 2022/01/29(Sat) 20:57:51 |
【人】 灯守り 雨水そう? そうかもしれないね。ぼくはぼくでしかないし [いつだってマイペースだと思うし、いつもと変わらない。その評価は当たってる気がした。] 小暑にとっていい時間だったならいいな これからは会合でも会えるのかな。 [だったらいいな、って感情を隠さず。 だってやっぱり前から懐いている人がいると心強いし。] また雨水にも来てね。 先代もいつでも来いよって言ってるし。 [ぼくもまた、会いたいと素直に伝えて笑った。]** (145) 2022/01/29(Sat) 20:59:08 |
【人】 “小雪” 篠花ーー過去?:130年弱前ーー [さて、それはいつの頃だったか。 確か菴が小満域に遊びに行く!ついでにご飯作ってもらうと企んでいた時だった気がする(たぶん) 一人で行くつもりだった菴を、離れたくない!と我儘を言って付いて抱っこされて行ったのだ。 初めて連れて行かれた他の統治域。 物珍しさにキョロキョロ見渡しつつ、あまりにも見慣れない景色に、ぎゅうっ、と掴んで抱っこされていた。] あぅ……。 [そんな様子だったから、初めて見た他の灯守りにも挨拶どころかモゾモゾと兄の肩に顔を隠したのだ。 優しそうなお兄さん、と思う反面、知らない人が怖かったので。子供だもん。仕方ないよね。 でも流石にそれは、と兄は“お兄さん”と遊ぶようにお願いしたのだったか。] (146) 2022/01/29(Sat) 21:01:09 |
【人】 先代“小雪” 篠花「……小満の。ちょーっと裏で話そうか。 なーに、大したことはしないよ。 怖くない、怖くない。」 [後程、据わった目で笑顔を向ける兄の姿があったとかなかったとか。*] (148) 2022/01/29(Sat) 21:01:50 |
【人】 灯守りの四 春分 それは素敵な思いつきね。 私で力になれるなら、喜んで、よ。 ここでたっぷり練習してちょうだい。 フルーツを使ったデザート、は何がいいかしら? 赤い林檎と青い林檎、そして葡萄、でしょう。 ねぇ、すぅちゃん、何がいいと思う? [お茶の用意をしている雀始巣に声をかける。研究熱心な彼女のこと、自分よりもよいアイディアが思い浮かぶかも。 タルトかパンプディングがお勧めかしらね? とすぐにでも取り掛かる勢いで浮き浮きしている。 ──特訓の成果は、やがて二人の元へ届けられるのでしょう?*] (150) 2022/01/29(Sat) 21:23:46 |
【人】 小満末候 麦秋至[しかして灯守りの仕事も何も関係ない、温泉への招待券が差し出されたので。 一瞬固まった。文字通り] …………いっしょに。 [それから急に涙がぽろぽろ流れてきたので顔を覆った] ……ああ、すみません小雪さま。 わたし……あの、泣くほど嫌ってわけじゃないんです。 うれしいんです……。 もう、ふつうにおはなしすること、 できないんじゃないかって、思ってて……。 [わたしを温泉に誘ったことは、冷たいところのない小雪さまの意思だ。 そこにお膳立てがあったとしても。 素直にそう受け取った。だから嬉しかった。 とはいえ泣いちゃうなんて。まるでこどもに戻ったみたいだ。どうしてだろう] (153) 2022/01/29(Sat) 22:10:41 |
【人】 “小雪” 篠花[やがて教えて頂き、満足のいくものが4つ、できたなら。 冬至の君と、小満の君と。 春分のお姉様と、雀始巣の君。 それぞれへと送りましょう。 お礼にはならないかもしれませんが、自信作です。 ーー修行の成果、見ていただけるでしょう?*] (156) 2022/01/29(Sat) 22:21:22 |
【人】 “小雪” 篠花小雪域を出たあとのこと、聞かせてくれる? [側にいてほしい、ということはまだ言えなくても。 今は、話を聞きたいから。] 貴方のこと、知りたいわ。 [貴方に、私の願いを。*] (160) 2022/01/29(Sat) 23:13:55 |
【人】 小満末候 麦秋至[ずっと、様々な思いが渦巻いていました。 小雪域を退屈な場所と言ってしまった後悔、 もう行いも言葉も取り消せないのだから、 いっそ嫌われてしまった方が楽なのではという逃げじみた考え、 それでも諦めきれずにくすぶる願いのこと。 他にもいろいろ。 そうして線を引き続けてきた来たのが今までのわたしでした] (161) 2022/01/29(Sat) 23:43:55 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン―― ??? ―― ……比べるべくもないけれど、 やはり、 [ 髪は纏めてくるべきだったと一人ゴチる。 啓蟄様の統治域は、春の訪れの肌寒さの感じられる気候。 夏の匂いと雨の融合するこの場所とは全然違う。 調節できるように、カーディガンを持ってきて 良かったと、思う。長袖のそれを少し捲って。 日傘をくるくる、回しながら道をゆく。 己の生活区域との違いは、 いちいち新鮮で、目新しく。 ただ歩いているだけでも、 とても楽しかった。 ] 湿気で髪が……。 [ ぶわりと広がる髪は、とても美しいと言えるような 状態じゃないけれど、そこはご愛嬌というやつで。 さて――。 ] (163) 2022/01/29(Sat) 23:59:49 |
【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン 「 会合の日のお約束>>0:512>>0:532 覚えておいででしょうか。 五日後の正午に、 お邪魔させていただこうと思っております。 お忙しいところ恐縮ですが、 ご都合よろしければ、お会いできませんか? 叶うようでしたら、お待ちしております。 追伸 もしご都合つかなくても、 街の中を散策しておりますので、 その時は またの機会に。 」 (*100) 2022/01/30(Sun) 0:00:12 |
【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン[ 待ち合わせをしようにも、 連絡先を持ち合わせていなかったもので。 せっかちにも開花した香りの良い白い花の 花束と手紙は、無事に届いただろうか。 届いていたとしたら、きっと、 後少しで、お会いできるでしょう。* ] (164) 2022/01/30(Sun) 0:00:23 |
【赤】 灯守り 大寒手紙” ―― 『 5月×日 天気:晴れ 気温:恐らく少し日差しが暑い この地は水田が広がっている。 立夏の季節であるから田植えの終えた水田が見受けられる。 水の張られた田が、青空を映している。 その中に立てば、美しいと思うのかもしれない。 海では初鰹の季節だ。 船が大物を運んできている。 そろそろ、海に行っても心地の良い季節かもしれない。 …… 』 立春様や、ローザがくださる景色に紛れて 文章だけのそれも、わたしは飾っていました。 大寒域でも一年のうちで数えるほどしかありませんが 蒼い空が、見られる日があります。 澄んだ空気に映し出される空は、とても美しいものです。 田園は知識の上ではありましたが、 見たことはありません。 大寒域の住民達よりも、 別の域へゆくことは容易い立場です。 (*101) 2022/01/30(Sun) 0:09:23 |
【赤】 灯守り 大寒あ [ わたしは、あなたを何も知らない。 あなたが経験してきた愛も、かなしみも。 だからあんな事が思えたのね。 わたしは驚いたのです。 好きではない、って解答に? そうだけど、ちょっとだけ違うの。 ] (*102) 2022/01/30(Sun) 0:11:07 |
【赤】 灯守り 大寒[ 今まで口にしてはいけないとおもっていたことば。 あなたから聞けると思ってなかったことば。 いまなら少しだけ、思えることがあるのです。 中央へやってきた今ならば。 それは、ね。 ] (*103) 2022/01/30(Sun) 0:13:51 |
【人】 灯守り 大寒お友達というものは、 向かい合って、一緒にお茶を頂いたら それでもうなれるのだと わたしの友人が言っていました。 ……彼女にも長らく会っていませんけれど。 [ 思い浮かべるは友人と呼べる方。 笑顔の素敵な方でした。 友人……先代の啓蟄様にわたし、 あなたと同じ事を言ったことを思い出して ひとりくすりと笑うわたしを、 へんに思われるかしら。] (167) 2022/01/30(Sun) 0:15:43 |
【人】 灯守り 大寒わたしのつまらないお話し、聞いてくださいますか? きっと上手ではないと思うけれど。 もし、お嫌でなければ そのときは、処暑様のところへ お伺いしてもよろしいですか? わたし、田園というものを見てみたいのです。 (168) 2022/01/30(Sun) 0:16:31 |
【人】 灯守り 大寒お友達になってくださるなら、 わたし、大寒よりも呼んでほしい名前があるのです。 わたしはエアリス。 雪の、なみだ。 エアリスと呼んでくださいな ** (169) 2022/01/30(Sun) 0:21:35 |
【人】 灯守り 白露[ふと、今聞くべきかななんて考えがよぎった いいえ、こんな場所でするべき話でもないし…… それに、まだ心の準備だって出来てない ……でも……] ……霜降様…… うぅん、お姉ちゃん…… ずっと、気になっていたんですが…… …… その、 どうして…… ……どうして、わたしを白露に……? [推薦したんですか?までは言えなかった いざ言葉にすると、鼻の奥がツンとして、泣きそうだったから*] (172) 2022/01/30(Sun) 0:22:14 |
【人】 春分初候 雀始巣―― 少し未来の話:訪問者 [ 拝啓 お父さま、お母さま わたしは今、とても貴重な光景を目にしています。 ―― いえ、かような文を送るほど あいにくと、実家とは仲が良くありませんが ですがそんな文章が頭をよぎるくらい、 小雪さまの来訪は衝撃的なものでありました。 だって春分さまが珍しいと言うほどですもの>>149 わたしが目にするのはもちろん初めてで、 会合の場で拝見する、いかにも凛とした麗人の御姿とは 同じ…ではありますけど、なんといいますか 春分さまに助力を請う小雪さまといったら、>>137 とても、ひとらしい表情をされていたものですから。 これも春分さまの人徳の致すところ…… もしかするとわたしなどが目撃してはいけなかったのでは? とりあえずお茶をお出しして…… わたしは空気……ナニモミテイナイ………… ] (173) 2022/01/30(Sun) 1:34:49 |
【人】 春分初候 雀始巣ええと…… (わたしでも一目で良いものだとわかるくらい) とても良いフルーツですから、 素材を活かせるものの方がいいですよね? 春分さまのおっしゃる通り、 りんごはタルトにするのが良いと思います。 ぶどうは… わたしは、レアチーズケーキに入れて 彩りとして飾り付けもすると、 見目も味もおいしそうだなと、思います けど… 日持ちがどうか、でしょうか… [ 思いついたまま口にして 疑問を浮かべたけれど、自信は全くない。 ただ、距離を気にせず移動することのできる灯守りは 日持ちの面を気にする必要はないのか、と思い至り。 もしかしたら、 (それが能力とまでは知らずとも) 保存の面で気にすることはない、とも 小雪さまにお教え頂けたのかもしれません ] (175) 2022/01/30(Sun) 1:34:54 |
【人】 春分初候 雀始巣[ と、このように案を出すことはできても わたしの要領がなかなか壊滅的に悪いことは おそらく小雪さまも会合における雀の失敗セレクションで ご存知であるかと思われますゆえ。 作り方については春分さまに一任させていただきました。 やはりそこはその道のプロにおまかせするべきですので! ] わぁ… さすが小雪さま、完璧な出来栄えです! [ かくしてお送りいただいたケーキは やっぱりいつも拝見する凛とした御姿を思わせる とてもきれいで完璧な出来栄えでございました。 きれいなものだから、自分が教えたわけでもないのに いささか目を輝かせてしまうのはどう見えるか―― 春分さまにとっては、きっといつものことですね。 ] (176) 2022/01/30(Sun) 1:34:56 |
【人】 春分初候 雀始巣[ 茶葉は何がいいですかね? ダージリン? アッサム? アールグレイ? わたしはストレートもミルクもレモンも好きですが 春分さまはどのように頂くのがお好きでしょう。 というか、このケーキにはどう淹れましょう? なんて、――きっと、 慣れた人なら、はしゃいでいるとお見通しの様子で。 お茶会はいつものことだけれど 少しだけいつもと違う、特別なお茶会を 楽しませていただきました。 ありがとうございます。 感想は、次にお会いしたときに。 *] (177) 2022/01/30(Sun) 1:34:59 |
【赤】 灯守り 冬至――回想:夕景、風にこぼした記憶 [ 何時からだったろう 如何な力を持っていたとて 守りたいものを守れる訳では無い。 己は何処まで行っても無力な幼子で 此の小さな手如きが救えるものなど あまりにも少ない …ならば。 この手が個を救えないのならば この力で守れるものを この力があるが故にできることを この灯が消えるまで ――…そう想うようになったのは ] (*104) 2022/01/30(Sun) 2:56:14 |
【赤】 灯守り 冬至[ そう悟る内にも かけがえのない出会いはあった 忘れることの出来ないひと時 忘れたくないと綴るひと時 どれだけ時が経とうと褪せる事は無い そういう、大切な想い出が確かにある ] (*105) 2022/01/30(Sun) 2:56:22 |
【赤】 灯守り 冬至[ " ゆき " 英雄と同じ響きを持つ名は 特段隠している訳では無くとも 自ら進んで名乗ることもなくなった名 ] [ 呼ばれれば遠く覚える懐古 それと共に何処か、一人の人に戻れる気がした ] ……。 ――…それは お礼になるのです? [ 相対するまっすぐな眼差しを見上げて なんとはなし 夕陽が照らす彼の影を眺めた ] (*108) 2022/01/30(Sun) 2:57:07 |
【赤】 灯守り 冬至[ 暫しの後、もう一度穏やかな笑みを見れば ] あなたは立派な灯守りです 私よりも、よほど。 [ 手近な場所へ腰を下ろせば 隣りを手で示して 「年寄りの話は長いですよ。大丈夫ですか?」 なんて そんな防衛線を引いたのを覚えている ] [ それからまた少しの間 夕空を見上げた ] (*109) 2022/01/30(Sun) 2:57:20 |
【赤】 灯守り 冬至[ それは 結論も 定義も 意図も無い ふっと始めた ただただとりとめのない昔語り ] 私 生まれつきへんてこな力を持っていて そのせいか灯りがすぐに濁ってたんです。 不思議な力を持っているなんて父も母も思いもしなくて 私自身明確に理解できていた訳でも無いから 当然、自分のことを上手く説明できる訳でも無くて だから当時は"病弱"と片付けられて 灯りは弱るばかりで だから早死にするだろうと 父と母にはとても苦労をかけていました。 [ どんな力なのか。 訊かれても 訊かれずとも 掻い摘んで話して ] (*110) 2022/01/30(Sun) 2:57:41 |
【赤】 灯守り 冬至あの日、 ――晴れた日でした 冬至域の冬の晴れは本当に珍しくて 私の調子も良かったから 両親が散歩に行こうって 外に連れていってくれました ……。 でも 途中、 隣りを歩いていた父が急に倒れました。 突然すぎて何がなんだかわからなかったけど 父の灯りは何時の間にか消えていて 母は父に縋って ただ泣くばかりで 私はただ、それを見ているしか出来なくて だから 思ったんです 死なないでほしい、 戻って来てほしいって。 多分そんなことを (*111) 2022/01/30(Sun) 2:57:58 |
【赤】 灯守り 冬至父の灯りは元に戻りました 一度は死んだ筈なのに 母も私も それを知っていたのに。 ……。 これは 後になって雪姫様から―― 先代の冬至から聴いた話ですけど その日 灯宮に送るはずの全ての灯りが消えて 新たにともる筈の灯りが全て消えたそうです すごいですよね それが私の"病弱"の正体でした [ 小さな笑いを 見上げる夕空にこぼして ] (*112) 2022/01/30(Sun) 2:58:18 |
【赤】 灯守り 冬至それから少しして、 先代と蛍が家にやって来て 私は領域で二人と暮らし始めました。 二人とも 冬至域の英雄って呼ばれてて 今も文献に残るくらい凄い人達なんですけど すごく良くしてくれて 本当の両親みたいに育ててくれました 二人が力の使い方を教えてくれて 灯りも いくらも澱みが薄らいで 本当に、感謝しかありません だから 役に立ちたい 力になれることがあるなら 二人の為ならなんだってするつもりでした (*113) 2022/01/30(Sun) 2:58:39 |
【赤】 灯守り 冬至先代が亡くなったのは 私が領域で暮らし始めて 三…四年くらい経った頃です 先代は強すぎるくらい 強い人でした だから 私たちが魂の限界を迎えていたことに気付けたのは 先代が倒れた それぐらいぎりぎりの時でした 冬至の能力を使い続けた事が原因だと 灯守りという立場も 英雄である事も 知らず知らず重荷になっていて 限界だったんです 枯草は自分が灯守りを継ぐと言いましたが でも 先代はそれを頑なに拒否していて ――…だから私が、立候補しました 私なら その能力を使って灯りが濁っても 其の澱みを払う能力があるから大丈夫だと伝えました 形だけの灯守りです 二人が居れば 大丈夫だと思いました だから先代も 枯草も 受け入れてくれました (*114) 2022/01/30(Sun) 2:59:05 |
【赤】 灯守り 冬至不幸せを 幸せに ――そうして 先代の灯りは消えました。 結果は 最悪の結末でした 私は先代を殺しただけじゃない 枯草の心も 深く ………深く傷つけた 何もしない方が余程幸せな終わりだったと 誰がどう見ても 明らかなほどに。 どうしてあんな事をしたのか あんな事さえしなければ少なくとも 少なくとも 枯草を追い詰めることはなかった (*116) 2022/01/30(Sun) 2:59:42 |
【赤】 灯守り 冬至[ 彼女は口にした。 本当は今が 辛かったのだと。 普通に過ごしたい 枯草と 私と 家族のように生きたい 枯草と同じように老いながら共に生きて 逝きたいと その願いを叶える為に 彼女の不幸を 幸せに変えた。 ――違ったのだ。 何もかも。 冬至の能力なんて使わずともわかった 彼女の灯りが消えた時 聡明な只人は私より早く気付いた 或いは彼女さえ 最期まで気付かなかった本当の願いに ] (*117) 2022/01/30(Sun) 3:00:05 |
【赤】 灯守り 冬至[ ――ただ、死にたかったのだ。 私達との未来よりもこの生から解放されたかった 生きている事自体が不幸だった だからそうなった。 だから 誰よりも傍に居て 誰よりも彼女の幸せを願った彼は 愚かな私が愚かな力を使うのをやめさせた 自分との未来ではなく 死こそを希望と見出していた そんな現実を突きつけられて尚 彼は、私が犯そうとした罪を止めた そんな人だった ] (*118) 2022/01/30(Sun) 3:00:24 |
【赤】 灯守り 冬至……どうすれば良かったのか 使わなければ良かった。 そうすれば枯草を二重に苦しめなかった 大切な人を殺した存在を ずっと、文句も言わずに支え続けて どんな想いで、仇と過ごしていたのか 私はあの二人を 不幸にしただけだった (*119) 2022/01/30(Sun) 3:00:36 |
【赤】 灯守り 冬至[ 気付けば 手が震えていた 握りしめた拳を反対の手で抑えて ――目立たぬよう 細い 長い息を吐いた ] ……。 何をすれば 償えるのか そんなことを 今も、考えることがあります ――…なんて。 やっぱりこれ お礼にはなりませんね? [ 暫くぶりに見上げた彼に 「すみません」と微笑む事は 容易かった。 ] (*120) 2022/01/30(Sun) 3:01:32 |
【赤】 灯守り 冬至[ 苦言――ただの願い。 あの時 もっと話していたら 途中ではぐらかさずに、 蛍の最期までを きちんと話せば ひょっとして何かが変わったのだろうか 否。 変わることはない 彼は優しすぎた。 身を滅ぼすと解っていても 其処に心があれば 優しく在る人だ ] (*121) 2022/01/30(Sun) 3:01:53 |
【赤】 小満末候 麦秋至―― 過去/雪の中に答えを探して ―― …………どうしよう、道に迷っちゃった。 [寒空の下にいて、わたしは正直参っていた。 左右を見渡せば木々が並んでいて、誰かが住んでそうな家は見当たらない。 わたしに吹き付けている風はとても冷たく、 空からはひっきりなしに重たそうな雪が降っている。 わたしは冬至域にいた。 それも、もっとも冬の寒さが厳しい時季に] (*123) 2022/01/30(Sun) 3:39:47 |
【赤】 小満末候 麦秋至[冬が長く昼は短い冬至域において、>>0:255 “鬼節”と呼ばれる厳しい時季があることを、 わたしは旅に出る前から知っていた。 近隣の統治域に関する書物も読んでいたからだ。 とはいえ、文面で把握するのと、実際に体感するのとでは、 あまりにも差がありすぎる。 そう、わたしは実際“鬼節”をナメていたのだ。 寒さに強いひとの多い小雪域に生まれたとはいえ、 わたしの灯りは、秋めいたうつろいを見せていたのに] だれかー、だれかいませんかー。 わたしは今とっても困っていますよー。 [声を張り上げた、けれど、風の音の方が強いよねえ…… 今すぐあったかい部屋の中に行きたい。 火の粉が爆ぜる暖炉の前でのんびりしたい。 そんな願いもかなえられるかどうか……] (*124) 2022/01/30(Sun) 3:45:25 |
【赤】 小満末候 麦秋至[ポケットの中に入れた手が、自然と丸いものに触れる。 これは……わたしの灯りが入っているいれものだ。 器の見た目は完全に羅針盤なのだけれど、 針はなく、決して未来を示すことなく、 わたしの灯りがただ限られた範囲をふわふわと漂っているだけ。 その灯りも今は、わたしと同じように、 震えてどこかひとつにとどまっているのだろう。 もしも、わたしが誰にも見つけられず凍え死んでしまったら、 ほんの半日前までは縁もゆかりもなかったこの地で、 わたしの灯りはどうなってしまうのか。 もちろんそんなことは知りたくなかった。 だから、懸命に足を前に動かせって自分に言い聞かせた。 道には雪が積もってて、わたしの足も雪に埋もれてたから、 歩くだけでも体力が削られていく感じがするけど、動かないとそれこそ命にかかわる] (*125) 2022/01/30(Sun) 3:46:05 |
【赤】 小満末候 麦秋至だれかー…… いませんかー…… [ゆっくり歩きながら振り絞った声はなかなかにかすれていた。 わたしはもう祈るしかできない気持ちでいた。 その時だ。 わたしの声が届いたというのか、 なにものかが駆け寄ってきたのだ。ぽてぽてと。 …………ぽてぽて?] (*126) 2022/01/30(Sun) 3:47:40 |
【赤】 小満末候 麦秋至------------------------ [“わたしは冬至域で遭難しかけた時、 雪兎らしきいきものに道案内されてどうにか助かった” こんな話、今でこそ笑い話にできるけど、 『慈雨』のお客さま方にする話じゃあないし、小満さまや蛍のお二方にもすることはなかった。 とはいえタイミングよくお店を訪れていれば知っていてもいい話だ。 いつだったか『慈雨』に訪れた冬至さまには、 その話をしたことを。 会合でその姿を見かけてから、もしかして、という予感がしていた。 その予感を口にするまでにはちょっと時間がかかったけれど] (*127) 2022/01/30(Sun) 3:48:59 |
【赤】 小満末候 麦秋至……死にそうな人間には何か変わったものが見えるんだとか。 だから、あの時助けてくれた雪兎は幻かもしれない、 そう思ってたんです。 なにぶん、どこかの道を彷徨ってて、雪兎に会って、 気がついたらあたたかい部屋に寝かされていた、という有り様でしたし。 ですが……冬至さまに会って考えが変わりつつあります。 もしも冬至さまがかつてのわたしの恩人であるのでしたら。 ただ一言お礼を言わせて欲しいのです。“ありがとう”と。 (*128) 2022/01/30(Sun) 3:50:09 |
【人】 灯守り 小満[さて、パンプキンパイを食べるお代は柚子でデザートを作れということだ。] ええー? 今度の宴会まではやる気温存しとこうと思ったんだけどなぁ。 人使いが荒いんだから。 [言葉ではそう言うものの、口角はにわかに緩む。 柚子をいくつか見繕って、あとは砂糖と、ゼラチンと、クリーム。 はちみつと生姜も使わせていただこう。] (178) 2022/01/30(Sun) 3:59:38 |
【人】 灯守り 小満冬至さぁ、今度の宴会クリームとかチーズとか、その辺持ってこない? たぶん立秋がトウモロコシとか持ってくるからさ、濃厚系のポタージュ作ろうと思って。 そうでなくても赤ワインだしチーズ合うでしょ。 [果汁を絞りながら、そんな雑談。 そこに水と砂糖とはちみつ、おろし生姜をあわせてとろ火にかけつつ、ゼラチンを溶かしていく。] (179) 2022/01/30(Sun) 4:00:00 |
【人】 灯守り 小満[クリームを入れるのは粗熱が取れてから。 柚子皮をすりおろしながら香りをつけて、凍らせる。 簡単ではあるけれど、湯上がりには絶品だろう。] ……小雪んちの子になるって言われたら、どうしようかな〜。 [冗談めかして笑う。ただのジョークとしきれない感情は、カフェラテと同時に飲み込んだ。 少し苦い *] (180) 2022/01/30(Sun) 4:00:48 |
【人】 灯守り 立秋あー、そろそろお開きか。 お、チュウくん出来た? [パーティーの終わりの気配に、帰る準備をしつつ。 立秋の蛍である橙色の果実――チュウくんは、メイドさんから画用紙とサインペンを借りて、何やら落書きをしていたが、完成の運びとなったようだ。 メケー!と一鳴きすると、画用紙を頭の上に掲げ、テトテトと走っていく。目的の人物は……] (181) 2022/01/30(Sun) 9:34:26 |
【人】 灯守り 立秋『メッ!』 [ 白露であった。 白露に差し出されていた紙に描かれていたのは、いびつな形の丸にブサイクな顔、棒が刺されただけの何らかの……自画像?であった。どうやら丸い物体は、時折スケッチブックに何か書いている白露を見て、お絵かき好き仲間だと思ったらしい。 私もなかなかのものでしょう、褒め称えてください、というように、キラキラした目で白露を見上げていた。] (182) 2022/01/30(Sun) 9:35:25 |
【人】 灯守り 立秋あはは、 後でポイしてもいいから 受け取ってもらえるかな?力作みたい。 [苦笑しながら、後から追いついた立秋も話しかける。 もしもナデナデの一つでも頂ければ、チュウくんは大いに喜んだことでしょう。] さあさあ帰るよ。 あ、白露、今度自転車でも描きにこないー? 複雑だから描き甲斐ありそうでしょー。 描いてくれたら他の人に説明するときとか便利そうなんだ。 [なんて、お誘いをして。 自転車に乗って帰ろうとして、メイドさんに止められたりしていただろう。**] (183) 2022/01/30(Sun) 9:36:11 |
【人】 灯守り 大雪「 可愛いは、なんだか照れるな…… 」 「 こちらはいつも、ぬいぐるみ越しに、その 見てはいるんだけれども 」 「 そう言ってくれて、ありがとう…… 」 「 直接だと、なんだか変な感じがするけど また、ぬいぐるみのお話を、しよう 」 改めてよろしくねと、こちらもそう微笑み 先代立春もそう、あたたかな人だったと思い返す。 受け継がれているものにくすりとまた、笑って。 アンケートには「ぜんぶおいしいです」と そんな参考にならない文字が書かれていた。* (185) 2022/01/30(Sun) 12:38:49 |
【人】 灯守り 大雪「 うん、また遊びにおいで 」 「 お返しなんて気にしなくていいけれど、 何かお土産があるなら、喜んで受け取るよ 」 こうして、比較的気軽に誰かを誘えるようになった、 そのことはなんだか、成長出来たのだろうかと そう、少しだけ自分に対して、そう思うのだ。* (187) 2022/01/30(Sun) 12:39:22 |
【人】 灯守り 白露……お上手 [キラキラとした目で見つめてくる……チュウくん?を そっと触れて、撫でてみた 芸術は奥深いものなので、受け手が良いと思えば良いのだ] ……自転車……! 良いん、ですか……? [まさかのお誘いに目を輝かせた 最初に見たときに描きたいと思っていたけれど、叶うとは!] ……ぜひ、お伺い……させてください [そういって小さくお辞儀して 自転車に乗ろうとしたり乗らなかったりする背に 小さく手を振った 貰った絵は、そっとスケッチブックに挟んで**] (189) 2022/01/30(Sun) 13:28:51 |
【人】 灯守り 雨水[そこからは瞬間移動ですっと、自分の領域に。] ただいま、村雨 お土産あるよ [お帰り、と声が返ってくる。抱き着けば抱きしめてくれる。 これは、いつかはなくなる時間 だからこそ、この時間を精一杯大事にしたい。 終わりがただ寂しい、じゃなくてそう思える位にはぼくもまた、心の時間が進んだんだろう。 一緒に立春さんの和菓子を食べつつあれこれお喋りした。 小雪さんに>>1:90小満さんが>>4:11村雨に会いに来るって言ってた、というお話とか、小満さんが村雨は愛されていたって言ってた>>4:56、とか。 それを教えたら村雨はあいつ、って少し照れてた。 あと白露さんに手料理を作っておうちに招きたいって相談したら二つ返事でオッケーが出て。 その日からぼくの料理の特訓は始まった。] (191) 2022/01/30(Sun) 13:46:42 |
【人】 灯守り 雨水[立春さんには後日手紙を送った。 『 立春さんへ 和菓子どれも美味しかったです。 特にぼくは桜餅が美味しかったです。 先代は大福が好みだそうです。言葉をそのまま書きます。 「美味かった、ご馳走様。 よかったらまた作ってくれな」 だそうです。美味しそうに食べてました。 時に、美味しい物を作るコツってあります? 今度白露さんに手料理を作る予定なので アドバイスがあったら是非に。 雨水より』 そんなお手紙を一つ。] (192) 2022/01/30(Sun) 13:47:52 |
【人】 灯守り 雨水[仕事は仕事でちゃんとやる。雪像作りはぼくもちゃんと参加した。>>0:227 ぼくが作ったのは雪兎にオレンジに手足をつけたもの…… のつもりだった。 出来は自己採点10点と言いたい。オレンジは結果雪だるまの頭だけに見られたから造形はご察しだった。あの可愛らしい外見は再現は難しい……むぅ。 そんな期間のうちに小雪さんは来てくれただろうか。 そうならそのイベントや美術館、うちの領域を見てみて、と張り切って案内しただろう。 先代も嬉しそうに相手することになる。 そんな時間はきっと、縁を強くしてくれるんじゃないかって思うんだ。>>1:90] (193) 2022/01/30(Sun) 13:49:05 |
【人】 灯守り 雨水[小満さんと次に会ったのはうちへの訪問の約束が先か、宴会が先か。はたまた? どれにしても、会った際には会えて嬉しい、という気持ちを表情に隠さずに駆け寄る。服を裾を掴んで一言。] 白露さんに手調理ふるまう約束したんです。 お料理よければ教えてください! [頼み込む形だけれど、その服を ぎゅうううう 、と掴んでイエスが来るまでなかなか離そうとはしなかっただろう。無理だったならしょぼくれて諦める事となる。 村雨に会いに来る時があったのなら、二人の会話にちょっとでいいから混ぜて、と突撃する予定。 どんな関係だったのか気になるし。 なお直球村雨に聞いたらニヤついて聞きたきゃあっちから聞け、と言われた。本人に問いかけるタイミングを狙っているぼくが、いたりする。答えて貰えるかはともかく挑戦はする心意気。] (194) 2022/01/30(Sun) 13:50:40 |
【人】 灯守り 雨水[宴会には約束通りハムとソーセージ、ベーコンをしっかり持って行った。>>3:84 ぼくは大してお金を使わない。働いて得たお金をここぞとばかりに使って地元の人に聞いた名店の美味しいのを持って行った。 村雨にこれ、合うからうまいぞってよくわからないお酒の瓶を二本持たされたから、会場に着くころにはひーひー言っていた事は余談だ。体が小さい分非力なのは否めない……。 酒豪にはたまらない強めのお酒だったと知る事はあっただろうか。それをどうぞと差し入れておいた。飲んだ人がいたかどうかはまた別のお話。 ぼくは基本皆を見守るような位置で、出されたご飯をお行儀よく食べていた。 大勢の人の輪の入り方がわからない。 声をかけられれば答えたし、ハンバーグがオーブンで焼かれたもの、と知ればオーブンで焼くの? と聞いたり。 出されたものは、やっぱり 暖かくて 。]美味しいです。 [お料理を用意してくれた人に笑顔でそう伝える。 大勢で食べるのも、散々自慢されたお料理を食べられるのも、人のあったかい手料理も全部が嬉しくて。 こっそり涙ぐんだのを拭った。その姿を見た人はいたかもしれない。] (195) 2022/01/30(Sun) 13:52:31 |
【人】 灯守り 雨水[ぼくは雨水の季節になる前に、と先生がついたかどうかはともかく。きちんと練習を続けて、メニューを決めて練習した。 何を作るか。まず背伸びし過ぎない事。 美味しいと思えるのにしたい。 喜んで貰いたい。 そう考えて選んだ。立春になる頃。ぼくは白露さんにお手紙を出した。 『 白露さんへ 約束の食事の準備が整いました。 予定が付く日を教えて頂ければと思います。 お昼に来て頂き、ご飯を食べて その後雨水の中を案内出来たら、と思います。 お返事待ってます。それでは。 雨水より 追伸:それと今度、小満さんのお店に 一緒にご飯食べに行きませんか? 考えておいて下さい。』 ] (196) 2022/01/30(Sun) 13:54:39 |
【人】 灯守り 雨水[来てくれるのはいつになっただろうか。当日、準備するのはパンケーキがメインのワンプレート。 うちの自慢のウィンナーにベーコン。それにスクランブルエッグ(目玉焼きが綺麗に作れないとかそんな事は…… あった )バターにはちみつにホイップクリーム。ベリーのフルーツも乗せて、チョコレートも用意している。 他の人にも味見はして貰ったし練習はしたから味は保証する。 なお、練習を重ねたぼくの手にはお約束のように絆創膏があるけれど、食べる時は手袋をしているから流石にばれないだろう。作っている時は流石に邪魔だから外しているのは本当に余談。 ちゃんと卵の卵白からふわふわになるよう一生懸命混ぜて、卵黄に砂糖、牛乳と入れて粉をいれるという本の通りにやったからふんわりした食感のパンケーキになっている。 一生懸命練習と準備をした結果はどうだっただろうか。] (197) 2022/01/30(Sun) 13:55:54 |
【人】 灯守り 雨水[これはある日。ぼくは約束通り大寒さんにお手紙を書いていた。>>3:57 あの日貰った光は、今もぼくの胸の中にある気がする。>>2:121 『 大寒さんへ こんにちは。日々寒いですね。 風邪はひいていませんか。お体第一に。 雨水では雪像作りのイベントがあって、ぼくも参加してきました。オレンジの像を作ったら雪だるまの頭にしか見て貰えませんでした。 雪解けが近くなればぼくの季節がまた巡ってくるので少し緊張もしますが楽しみでもあります。 うちにはアーモンドの花も植えていて雨水の季節が終わり近くに咲き始めたりします。 桃色で可愛らしいお花で、凄く綺麗なんですよ。それを見るのも楽しみです。 時間がめぐるごとに考える事があります。 ぼくはぼくが望んだ通りに歩いていれるのか。 焦らず、と言って貰えたのと>>2:115、自分の心が望んでいるものが大寒さんとのお話で見えたので>>2:137じっくり考えてみていられています。 あの時は本当にありがとうございました。 ぼくは、多分いつかを考えると寂しいんだろうなってふっと気づきました。 だからぼくはこれから自分が寂しくならないように、自分の出来ることをやってみたり、関りを作っていく事から頑張ろうかな。そう思いました。 長々失礼しました。またお手書き書きます。それでは。 雨水より』] (198) 2022/01/30(Sun) 13:58:12 |
【人】 灯守り 白露[お姉ちゃんに話しかけられる前、 雨水さんと別れた後にわたしは、かの人の姿を探した どこにいたかな、急いで探したけれど帰る用意をしていなければ良かった] ……処暑、様っ [あのフードを目にして、普段よりは大きな声を掛けた ずっと話したいと思っていたけれど、それは叶わず そもそも話しかけたとて、上手く話せる自信もなかったので 会合の最中にこっそりと文を認めていた] …… えぇと…… ……はじめ…… じゃない……? えと、……おつかれ、さまでした……これ [かける言葉に悩み、少し 結局出た言葉は当たり障りのないものであったが 手紙を渡す、と言う目的の前では些細なことであった] ……では、また…… [渡すだけ渡して、相手が受け取ってくれたなら ぺこりとお辞儀だけして去るだろう] (200) 2022/01/30(Sun) 14:15:17 |
【人】 灯守り 白露[拝啓 こんにちは、突然お手紙を送ってすみません。 あなたが会合の場で . . 会合前のパーティーなどで、手帳に何かを書いているのが気になっていました。 気になっていたので話しかけようと思ったのですけれど、わたしが話しかける勇気がなかったので、機会を逃してしまいました。 それ故に、こうしてお手紙をお渡しすることになってしまいましたけれど、読んでいただければ幸いです。 わたしは、あなたが何を書いているのかが気になりました。 日記でしょうか、独り言でしょうか、それとも気づいたことを書き留めていたのでしょうか。 わたしはお喋りが上手ではないので、それ故に筆談をとることも多いのですが、あなたもそうなのでしょうか。 …そう気になって、声を掛けてみたかったのです。 けれど、これはわたしの我儘になってしまいますが、直接お話しするよりも、こうしてお手紙で話せた方が良かったと思っています。先にも書きましたが、わたしはお喋りが下手なので。 立春まで寒い日が続きますけれども、どうかお体を崩されませんようご自愛ください。 お返事、お待ちしております。 敬具] (201) 2022/01/30(Sun) 14:15:25 |
【人】 灯守り 白露[処暑様 寒気はなはだしき折、お元気にお過ごしでしょうか。 処暑様の隣の統治域の灯守り、白露と申します。 一度か二度、来ていただいたことがあったかと思います。 経済的なことを言えば、綿などを卸してくださりありがとうございます。 今度、白露域で春物の洋服の展示会をする予定です。 処暑域産の綿を使った作品が、全面に出されると聞いております。 つきましては、日頃の感謝をこめて、招待させていただきたく思います。 お時間が合えば、是非。 白露]** (203) 2022/01/30(Sun) 14:16:12 |
【人】 “小雪” 篠花ーーちょっと未来の話:お礼ーー [まさか側で脳内で文が作成されているとは思わない>>173。 確かに直接出向いてのお願いなんて滅多にしなかったかもしれないが、まさかそんなレア度高めに見られるとは思わないじゃない。] 詳しいのなら、是非お伺いしたいのだけれど。 ……ダメかしら? [当然、空気になろうとしていたことも知らないから、ごく普通に話を投げたの>>174。 ちょっと無茶ぶりだったかしら……とは思ったものの、しっかり案を出してくれた>>175。 林檎のタルトと葡萄のレアチーズケーキは、とても美味しそうな良案に聞こえたの。] (204) 2022/01/30(Sun) 14:44:04 |
【人】 “小雪” 篠花あら、素敵。 ではその作り方を教えてくれる? 日持ちに関しては大丈夫。 1年後でも食べられるように保存できるから。 [私の能力がその系統なの。と伝えた。 ただし、一口食べた後の保存までは責任が持てないので悪しからず。 作り方は春分のお姉様に聞いてとのこと。 お菓子作りはもしかして、と思ったけれどそんなことはなかったみたい。 大人しく、春分のお姉様から教わることにしましょう。 案を出してくれたから、お礼は忘れずにしないとね。] (205) 2022/01/30(Sun) 14:44:20 |
【赤】 灯守り 立春[いつからかほとんど姿の変わらないお姉ちゃんに なんの疑問も抱いていなかった。 早くお姉ちゃんみたいに大きくなりたい、 大人になってお姉ちゃんを支えられるようになりたい。 そんなことばかり考えていた。 もしお姉ちゃんが、 この先もずっと変わらなくて 私だけが変わっていってしまったら? 私はお姉ちゃんより先に老いて、よぼよぼになって お姉ちゃんより先に命のともしびが消えて…… それでもお姉ちゃんは、 私のお姉ちゃんで居てくれるのかな。] (*132) 2022/01/30(Sun) 14:48:37 |
【赤】 灯守り 立春[──師匠に初めて出逢ったのは ある初夏の夕方のことだった。 雨上がりの芒種域の空には虹が掛かっていて 通い慣れたあぜ道はぬかるんで滑りやすくなっていた。 私は学校の帰り道で、とにかく早く帰りたくて いつものように家に向かって走っていた。 調理実習で作ったロールケーキが上手に出来たから お姉ちゃんにも早く食べて欲しかったんだ。 あともう数十メートルで家に着く、というところで 滅多に聴くことのない馬の嘶きが鼓膜を裂く。 どん、と身体に衝撃が走って 気付いたら青空に放り出されていた。] (*133) 2022/01/30(Sun) 14:48:42 |
【赤】 灯守り 立春[『あぶないからはしってはだめよ』と あんなに何度も言い聞かせてくれていたのに。 お姉ちゃんの言いつけをちゃんと守っていれば、 ごめんなさい、お姉ちゃん。 ごめん、なさい…………、 ………… ……] (*134) 2022/01/30(Sun) 14:48:46 |
【赤】 灯守り 立春[──次に目を醒ました時、私はベッドの上に居た。 男の人か女の人かわからないけれど 初めて見る綺麗な人が私の手を握って、 パパとママと一緒に私の顔を心配そうに覗き込んでいた。 身体はどこも痛くなかった。 私と一緒に飛ばされてぐちゃぐちゃに崩れてしまった ロールケーキを見て事の次第を聞かされるまで、 自分の身に何が起きたのか思い出せないくらいに。 ただ、頭は靄がかかったみたいにぼんやりしていて 腕と足は上げるのも辛いほどに重たかった。 その綺麗な人曰く、私は馬車に轢かれて その人の能力で一命を取り留めたらしい。 お忍びか、視察か、親睦を深める為にか たまたま芒種域を訪れていたその人こそ先代立春。 それが、師匠との出逢いだった。 『綺麗な淡い、オレンジ色の灯りだね。 早春の陽だまりみたいだ。 僕の灯りの色に少し似ている。 ……良かったら君、僕の弟子にならないかい?』 今にも消えてしまいそうな灯火に師匠の手が触れると 輝きを取り戻したように燃え上がって、すごく綺麗で 何故だか涙が零れ落ちたのを憶えている。] (*135) 2022/01/30(Sun) 14:48:50 |
【赤】 灯守り 立春[故郷から遠く離れた見知らぬ土地で 弟子として暮らすことを最初は多少躊躇った。 師匠がなぜ私を弟子に欲しがったのかも、 娘を心配してくれるパパとママを 師匠がどんな風に説得したのかも私は知らない。 大好きなお姉ちゃんや両親から 離れて暮らさねばならないことに抵抗はあったし、 実際移住して数年間は度々ホームシックに陥っていた。 けれど、師匠の弟子になれば、 蛍としてお仕事を学ばせてもらえれば。 何かお姉ちゃんの役にも立てる日が来るんじゃないか。 何より、喪うはずだった命を救われたから 誰かの為に役立てられるなら役立てたいと思ったんだ。 今は師匠の眠るこの土地から、離れることは出来ない。 私が灯守りの役目を務め果たすのが先か、 私の灯りが尽きるのが先かは私にもわからない。 どちらにしても、いつか私が 灯宮に還る日が来たときには──…… ……お姉ちゃんに見送ってもらいたいな。 なんて、 いちばんのわがままはまだ言えずにいる。] (*136) 2022/01/30(Sun) 14:49:02 |
【人】 灯守り 立春[会合が終わってもしゃっきりと背筋を伸ばして 静かに凛と佇んで異彩を放っていたお姉ちゃんは、 私と目が合うと表情が柔らかく綻んで見えた。>>140 良かった。いつものお姉ちゃんだ。 綺麗な服、可愛いもの。 美しい景色、美味しい食べ物。 素敵なものを見つけたとき一番に思い浮かべる人は いつだってお姉ちゃんだった。 春分域のカフェ『陽だまり』さんで 秋冬限定雪うさぎチーズケーキをいただいた時にも>>87、 一番に見せたいと思ったのはお姉ちゃんだった。 他の家の姉妹がどんな風なのかは知らない。 こんなにお姉ちゃんにべったりな妹は珍しいのかな? 方々から送られてくる大量のお見合い写真を眺めても お見合いを進める気にはなれなくて、 最近では封も開けないままに床上に積み上げて 埃を被らせてしまっている。 いつか私に好きな人が出来て その人と結婚する日が訪れたとしても、 日々の生活の中で素敵なものを見つけたときに 一番に思い浮かべるのはお姉ちゃんだと思う。] (207) 2022/01/30(Sun) 14:51:01 |
【人】 灯守り 立春[受け取られない可能性をほとんど考えずに差し出した、 フォークとお皿へと手が伸ばされる。>>141 遠慮なく甘えられる妹に育ったのは 甘やかしてくれるお姉ちゃんが居たからだ。 昔はよく走り回って転んだり、 階段から転げ落ちそうになったり 雨の中はしゃぎまわって風邪を引いて寝込んで お姉ちゃんに心配をかけてばかりだったように思う。 何を作っても「美味しい」と言ってくれるし 何を贈っても「ありがとう」と言ってくれる。 遠慮しようとすれば、 さりげなく甘えやすいように導いてくれる。 いつも私に合わせてくれてるんじゃないか、と 思い至ったのは本当につい最近になってから。 ずっとくっついていたはずなのに、思えば お姉ちゃんの好きな食べ物ひとつ 自信を持ってまともに答えることが出来ない。 お姉ちゃんの喜ぶ顔が見たいのに 何年経ってもなんにもわからないままで。] (208) 2022/01/30(Sun) 14:51:07 |
【人】 灯守り 立春[不自然に置かれた間が、食事に手をつけない理由が 取り繕うように紡ぎ出された言葉めいて聴こえた。 拙い砂だんごを美味しそうに 食べる振りをしてくれていたみたいに、 いまも、お姉ちゃんは 美味しそうに食べようと努めてくれているんじゃない?] (209) 2022/01/30(Sun) 14:51:12 |
【人】 灯守り 立春お姉ちゃんにはいつでも元気で居てほし…… んぐ!? ……んいひい。 [言葉を遮るように押し込まれたチョコいちごは 少し酸っぱくてほろ苦くて、でもやっぱり甘い。 昏い想像も不安も何もかもが単なる私の思い過ごしなのだと 思わせて忘れさせるだけの力を持っている。 口の中いっぱいに広がった果汁と とろけたチョコレートを全部飲み込む頃には、 お姉ちゃんの口からも『おいしい』が零れていて] そっかあ……そういうことなら、 あんまり食べるわけにはいかないね。 [私は今日もまたお姉ちゃんの言葉を 額面通りに受け取って安心してしまう。] (210) 2022/01/30(Sun) 14:51:18 |
【人】 灯守り 立春これくらいなら、 用意してもらったご飯の後でも食べられるかな。 お姉ちゃんにも食べてみてほしい……けど、 食べきれなかったら、食べなくてもいいからね。 [そう言って、お土産用の小さな紙袋の中身を見せる。 三種の和菓子がそれぞれ二つずつに、ひとつだけ 練り切りで梅を象った上生菓子が入っている。 中のあんはお姉ちゃんが好きなはずだと思っているものだ。 猫さんがどんな人なのかはよく知らない。 ご挨拶しようとしてもいつも逃げ出されてしまうから 確かめようもないまま今日に至っている。 猫さんの分も入れたのは、 姉がお世話になってますの気持ちを込めたお裾分けのつもり。] ごはんを作って待ってくれてるかもしれないなら あんまり遅くまでは一緒に居られないよね…… パーティーが終わったらすぐ、お風呂行こ! 会合中ずっと楽しみにしてたんだ〜!! (211) 2022/01/30(Sun) 14:51:22 |
【人】 灯守り 立春[いつの間にか窓の外は夜の帳が降り始めていて ひとり、またひとりと帰り支度を始める姿が目に映る。 とっても緊張したけれど勉強になった会合も、 美味しくて楽しかったパーティーももう終わり。 けれど、 もうすぐそこまで立春のお祭りが近付いてきているから 淋しがっている暇はない。 テーブルの上に置いた和菓子は ありがたいことにすっかり売り切れて 麦さんの置いてくださったアンケートだけがはらりと残る。 それを回収し、周囲の皆様に再度ご挨拶をして…… お見送りしてくださる天乃さん達に深々とお辞儀をしてから 早く早く、とお姉ちゃんの手を引いた。 幼さを残したままの、あどけない笑顔を向けて。]** (212) 2022/01/30(Sun) 14:51:32 |
【人】 灯守り 小満私に? 村雨だってできるだろうに。 それとも耄碌した? なんて。 こんだけ出来ててそりゃないか。 [>>194村雨のところに行くときは、『何か食べさせて』とリクエストしていった。ときどきこっちが包丁握ることもあるが、料理できるのが相手なら、なかなか食べられない方を優先したい。 あと楽したい 。なもんだから、料理を教えてと服を掴まれたときははじめは先代に頼めと矛先を変えようとした。 したが、思いの外強く掴まれた服はそう簡単に離れない。 ええ……みたいな顔したが、耄碌扱いした村雨からの援護射撃もあって、結局なんだかんだと請け負うことになったのだけど。] (213) 2022/01/30(Sun) 15:05:46 |
【人】 灯守り 小満教えるようなことしてないんだけどなぁ。 好きこそもののナントヤラだよ。 [どうしようかなぁ、と思案しつつ。 煮込み料理なら手軽で見栄えもいいかなと適当に当たりをつけていた。] (214) 2022/01/30(Sun) 15:06:46 |
【人】 灯守り 小満[なお、村雨と過去に何があったか聞かれたら。] なに、今と変わらないよ。 こうやってお互い好きなこと話したり酒飲んだりさ。 [と誤魔化した。 村雨からツッコミが入るようなら『うるっさい』とか『もう忘れろ昔の話!』とか、ふだんの小満からはなかなか出ない語彙で抗議するから、何かあったんだろうということはおそらく透けてしまっただろうが。 いい酒出してやったろ、と宴会のことをつつかれれば、観念したように過去のことを少しだけ話した、かもね*] (215) 2022/01/30(Sun) 15:07:05 |
【人】 小満末候 麦秋至[パーティーがお開きになる前、 わたしは一枚の紙を手に神妙な顔つきをしていた。 例の、つぶあんとこしあん、どちらが好きかという問いを書いた紙である。 「皆違って皆いい」――なるほどです。>>3:46 「おまかせ」――これは小満さまの字ですね。>>4:9 「つぶあん」――端っこの方に書いてあった。>>4:34 「こしあん!」――シンプルかつ勢いを感じさせる回答。>>128 他にもあったかもしれない。 第三勢力>>3:48が現れる様子はなく、でも、現れてたら現れてたで、 わたしの心は乱れていたかもしれない。 白あんを使った練り切りは何を隠そう、いっとう好きな和菓子だ] うん、好きにも色々あるけど、対立せず仲良くやるのが一番だよねえ。 [戦争などもってのほかである。本当に。 涙はとっくに乾いていて、空が夜の訪れを感じさせる色に染まっているのもよく見えた。 紫から藍色へのグラデーション] (216) 2022/01/30(Sun) 15:20:49 |
【人】 小満末候 麦秋至[わたしは紙の余白部分に「ご協力ありがとうございました」と書き込んで、 その場に残しておいた。 持って帰っても正直なところ使い道がないし、 立春さま宛のメッセージも書いてあるので、そもそも持って帰る意味がない。 それから小満さまのところへ向かうと、小雪さまとの間にあったことを話した] というわけで、はい、温泉を堪能しに、 ちょっとの間小満域を空けたいとお思いでして。 [これはいわゆる「わたしを冬至域に連れてって」的なお願いをする目的も含んでいる。 どことなく畏まった態度だったけれど、これは、 今夜にでも行きたい気持ちを頑張って抑えていたからだった*] (217) 2022/01/30(Sun) 15:22:50 |
【人】 灯守り 雨水[耄碌した? なんて言われれば村雨は「んなわけあるか」と返答していた。>>213 これは、大分気安い関係と見える。] いいじゃないですか。 村雨には散々教わったので新規先生募集中なんです。 [そう、村雨はリクエストされた通りにまったく、と言いながら嬉しそうに料理していた。酒のつまみは本当に上手で、上手すぎて ……参考にならない。 そもそもそういうのが作りたいんじゃない。女の子向けのお料理がいい。という訳で ぎゅううう は継続。村雨もそれくらいけちけちするなよ、と援護してくれて結果先生をして貰えることに。やった。 粘れば勝てる。 ] (218) 2022/01/30(Sun) 15:47:02 |
【人】 灯守り 雨水好きな事に料理が入る時点でぼくと土台が違うんですよ。最近はわりと楽しくなりましたけど そう、言われた言葉ちょっとわかる気が最近してます。 それを手間と呼ばないってやつ。>>4:55 [あと、村雨には内緒のお話だけど。村雨は小満さんのお料理好きなんじゃないかって思って。美味しいって言っていたんだから。 だから教われば村雨好みのが作れるんじゃないかって算段もこっそりあった。 そうして、過去を直球で聞いてみたら普通の返答。そうなのかな、と納得しかけたら>>215 村雨が大笑いしだした。「お前も耄碌したか?」「あの時期を忘れたか?」とか突っ込みが入れば……なんか小満さんのイメージからは珍しい言葉が聞こえた。] (219) 2022/01/30(Sun) 15:49:41 |
【人】 灯守り 雨水おお……なんか、小満さんがいつもと違う… [なんか、ちょっと うらやましいような。 何かあったのはわかった。 わりと。 その話が聞ければ、ぼくは思うのだろう。 ぼくも、そういう仲のいい相手がほしいなって。 まずは、目の前の人とぼくが仲良くなるにはどうしたらいいんだろうな。 なんて。この人とぼくも仲良くなりたいな、と考え始めたのだった。]** (220) 2022/01/30(Sun) 15:51:31 |
【人】 灯守り 立春『 雨水さんへ お手紙をありがとうございます。 桜餅、気に入っていただけてとても嬉しいです。 師匠の和菓子をよく召し上がってくださった村雨様に そう言っていただけると自信が持てます。 村雨様にもどうぞよろしくお伝えください。 また近いうちに、遊びに行かせていただきますね。 美味しい物を作るコツ……ですか? 私もいろんな方から定期的に教わっているのですが、 そのお料理を食べてほしい方のことを思い浮かべながら レシピに忠実に作ることかな、と思っています。 ローザちゃんに手料理を振る舞われるご予定なのですね。 雨水さんならきっと美味しい手料理が作れると思います。 先日のパーティーでお二人の仲が深まったようで ひっそりと喜んでいる私がいます。 (ローザちゃんとは文通する仲でもあるのです) 私もそのうちに雨水さんの手料理をいただける日が来ると 夢を見てみても構いませんか? また百貨店を案内していだだけると嬉しいです。 可愛いお洋服、一緒に探しましょうね。 立春より 』* (223) 2022/01/30(Sun) 16:16:25 |
【人】 灯守り 立春[もう1枚、便箋を取り出して また違う色のインクを選ぶ。 『 麦さんへ 先日は私どもの作った和菓子を美味しいと 召し上がってくださってありがとうございました。 麦さんが置いてくださったアンケートの結果は、 お祭りでご用意する和菓子に 反映させていただきたいと思います。 とびっきり美味しい和菓子を 用意してお待ちしておりますので、 ご都合よろしければ是非 小満さんや小雪さんと遊びにいらしてくださいね。 落ち着いたら、『慈雨』さんにも お邪魔させていただきたいと思っています。 そのときには、麦さんおすすめのお料理をぜひ 教えていただけると嬉しいです。 立春より 』 メジロが桜の枝に乗っている可愛らしい切手を選んで、 ミントグリーンの封蝋を施して投函した。]* (224) 2022/01/30(Sun) 16:24:36 |
【人】 灯守り 立秋― 立秋という季節 ― たーだいまーっ、疲れたー。 『オ帰リナサイマッスル。 ゴ飯ニシマス?オ風呂ニシマス?ソレトモ……』 どっちも済ませたよ。寝る。 [領域に帰ってきた立秋は、出迎えにきたダイくんを適当にあしらいつつ、ベッドに倒れこんだ。床に放り出された荷物はチュウくんが片付けている。ショウくんはぴゃーぴゃー鳴きながら転がっていた。 しばらくごろごろしていた立秋は、ふと顔をあげ。] あ、ダイくん、あれ持ってきて。 あの、白い箱。 (225) 2022/01/30(Sun) 16:53:17 |
【人】 灯守り 立秋[ダイくんが白い箱を持ってきたなら、ありがとうと受け取って机へと向かった。中から、既に色々書かれている便箋を取り出すと、最後の行にペンで何やら書き足した。] 『ボクに何かあった時は、自転車は小満のとこの麦ちゃんにプレゼントしてね☆』 [それは、立秋がもしもの時に備えて書いている遺言状……であった。以前から書かれているそれは、線で消したり書き足されたりしている。 机の横にそびえる棚の上。楕円形の器に入った灯りが置かれている。みかん色に輝く灯りは、ややくすんでいて、陰りが出ていた。] (226) 2022/01/30(Sun) 16:54:44 |
【人】 灯守り 立秋[自転車は良い。衰えてきた体力でも、少ない力で遠くへ行けるから。 数十年前、一度灯守りを退いたのは、魂への負荷が出始めたからだった。再び引き受けた際には幸い負荷は消えていたけれど、一度目と同じくらいの任期がすぎれば、現れるのは道理。いや、二度目ともなれば、前よりもやや早かったか。はっきりとは覚えていない。 多分負荷の影響なのだろう、じわじわと物忘れが多くなってきた。 元々物覚えが悪かったから気づかれにくいが。 先代立春の名前を、もう覚えていない。 顔も朧げだ。お菓子を食べた時、そうそうこんな味だった、と思ったけれど、実はあまり自信がない。たくさんご馳走になったのに。>>3:46 大好きだった先代霜降、シメイ。それなのに名の漢字が書けなくなっていた時は地味にショックだった。 長く会っていない者の顔がわかるか、不安しかない。 先代“立秋兄ちゃん”の顔も名前ももう思い出せないから。] (227) 2022/01/30(Sun) 16:55:31 |
【人】 灯守り 立秋[立秋とは、生命が溢れる夏に、やや陰りが見え始める時期。その名の通りになりつつある、それだけのことだ。] ……でもまだ、夕空は飛ばないよ。 [窓から見える橙色の空を眺め。 立秋は微笑んだ。**] (229) 2022/01/30(Sun) 16:57:38 |
灯守り 大寒は、メモを貼った。 (a6) 2022/01/30(Sun) 17:03:11 |
【人】 小満末候 麦秋至―― なんだかんだで雪見温泉 ―― 見てください、月が綺麗ですよ! [夜の露天風呂の圧倒的な情景に目を奪われる。 空には丸いお月さまが浮かんでいる。 入り口から湯舟までの道を点々と照らすランプよりも明るいんじゃないかってくらいだ。 月ははっきりと見えるのに、雪がしんしんと降っていて、 その雪も、どこかうっすらと光を放っているように見えた。 雪と月、両方が楽しめるなんて粋な計らいじゃないか。 思わず立ち止まって見いっていれば後ろから風が吹く。寒い。 しっかり服を脱いで、タオル一枚巻き付けてるだけだからね。 手に持っているのは風呂桶と、マジョラムflowerの刺繡が施されたてぬぐいだ] はああ……………… [体や頭を洗ってから湯舟につかると、 すぐに温泉のあたたかさが体中に染みわたってくる。 日頃の疲れなんかも溶けていって、ふにゃふにゃになってしまいそうだ] (231) 2022/01/30(Sun) 17:05:42 |
【人】 小満末候 麦秋至旅に出てから、本当に色々なことがありました。 [わたしはまだふにゃふにゃになっていない口を動かした。 長い話を始めるつもりで。 特別な事件の話をしたわけじゃない。 統治域の名物や名産品に触れた。 路銀を稼ぐためにあぶない仕事以外は色々やった。 優しい人がいた。 そうじゃない人もいた。 本で知っているだけの光景を見た。 知らない光景も見た。 どこかで聞いたことのある歌をうたった。 やがて声は夜空に吸い込まれて消えた] (232) 2022/01/30(Sun) 17:07:14 |
【人】 小満末候 麦秋至……わたしは、世界を知ることでわたしを変えたくて旅に出たんです。 でも、なんでしょうねえ、根っこのところは今も変わってない、って、 今なら言える気がします。 色んなものを見てきたけれど、 今でもちゃんと故郷のことが好き。 小雪域のことを退屈だって言ってしまって、ごめんなさい。 [決めていたのだ。 今度はちゃんと小雪さまの目を見て謝ろうって*] (233) 2022/01/30(Sun) 17:08:47 |
【赤】 “観測者” 処暑『 わたしも、世界が嫌いだわ 』 [ それが、彼女の答えだった。>>165 私に、世界が好きかと問うということは、質問者は世界に対して何かを抱いているのではないか、と。 返ってきた答えは予想通り、と言えばそうなのだけど、驚いた気持ちを覚えたのも現実だった。 魂の管理者、人を守るために存在する“灯守り”。 私は、“灯守り”というものは、基本的には人間を慈しんでいるものであると思っていた。 しかし大寒の灯守りは、世界を嫌いだと言う。 私と同じ想い。世界を嫌いなまま、この地位に居る。 だからこそ、興味を持った。そして……共感も。 ] (*137) 2022/01/30(Sun) 17:40:37 |
【人】 “観測者” 処暑[ 夕焼けを見ていたらしい彼女が振り返る。>>166 二人、向き合って、それでも私は、名前の他何も言うことはなく、唯、手紙に全てを託した。 ] ……………… [ 手紙の返事は声で返ってくる。 目の前の彼女が微笑むのを、私は唯見ていた。>>167 彼女の友人から聞いたという言葉。どこか懐かしむような彼女。 自分の目で見る彼女は、“観測”するよりも、温かみがあると思った。] ………………………………ええ …………また、貴方の灯宮の番が終わった後にでも、どうぞ [ 彼女の内面を私は知らないから、恐らくどんな内容でも興味深い。 上手く話せないというならば、話してもらえるまで、ずっと待つつもりはあった。>>168 私の所へ来る、と聞いたときは、少し驚いたかもしれない。 彼女が、他の領域へと出向く所を、私は見たことがなかったからだ。 彼女の変化を……興味深く思いながら。それを“観測”出来た事は、私の幸せだと思った。 しかし田園風景を見るならば、今の時期でない方が良いのかもしれない。 少なくとも田は、乾いた土が剥き出しになっているだけであるから。 ……領域内では、関係ない事ではある。 ] (234) 2022/01/30(Sun) 17:41:39 |
【人】 “観測者” 処暑………………………… [ 改めて名乗られた名前に、私は暫く黙っていた。>>169 灯守りを号の名で呼ぶ、というのは、私にとって、自分に踏み入れられたくないという線引き。 自分からも踏み入らないという、距離を置くためのもの。 けれど、 ] …………………………はい …………エアリス、さん [ それが“友人”の形であるのならば、そちらに沿おうと思う。 踏み入る事を望んで、踏み入られる事を許そうとするのだから。 初めて音にした、雪のしずくが、ぽつりと落ちる。 ] ……私は…………呼ばせるような名前が、ありませんが ……………処暑で、構いません。……今は [ まだ、“私”の名を口にする事は出来なかったけれど。 何れ、呼ばれても良いと思える日が来るのかもしれない。 不透明な未来は分からないから、今論じるつもりはない。 けれど、彼女が「処暑」でも「ななし」でも他の名前でも呼ぶことを決めるなら、それを受け入れるつもりはある。 ] (235) 2022/01/30(Sun) 17:42:53 |
【人】 “観測者” 処暑………………………それでは、また、お会いしましょう ……エアリスさん [ 何時も通りの会合の、少し珍しい事象が起こした、小さな変化。 私にとっては、この日は、忘れられないものになるのだろう。** ] (236) 2022/01/30(Sun) 17:43:20 |
【人】 “観測者” 処暑[ さて、パーティーの場が閉じられる時が近付いてきた。 皆が此処から去るというのならば、私も此処に留まる意味はない。 そんな頃だったか、白露の彼女に声を掛けられたのは。>>200 ] …………………………白露さん …………はい、お疲れ様でした ……? [ 言葉を出すのを迷う様子をじっと眺める。 詰まる様子は気にしないけれど、そうまでして私に何の用だろうか、という思いはあった。 差し出されたのは――手紙。 益々、私に話し掛けた訳が分からず、不思議に思う。 一応受け取れば、彼女はお辞儀をして去っていってしまった。 ] (237) 2022/01/30(Sun) 17:44:54 |
【人】 “観測者” 処暑…………………… [ 残された私は手紙を開けた。 大寒の彼女……エアリスのように誰かに渡しておいてとも言われなかったので、私に宛てたものだろうと。 手紙の内容は、私の“趣味”が気になった、というもの。>>201 ……そういえば、白露の彼女が会合へ初参加だったならば、この私の姿は初めて見るものだろう、という事に思い当たる。 私自身が“観測”されていたという事を知ってそうだったのか、と思いはしたけれど、 もし彼女が私にそれを聞いたとしても、私と彼女では、会話の成立に時間がかかるだろうとも思う。 故に……彼女の言うように、こうして手紙でやりとりをする方が私達には合っているのだろう。 ……今まで気付かなかったのは、隣の灯守りであっても、距離を置いてきた故、か。 ] (238) 2022/01/30(Sun) 17:45:30 |
【人】 “観測者” 処暑[ 後日、白露の彼女の元へと、その手紙は届くだろう。] 『 白露さん お手紙ありがとうございました。 私は皆さんを観察して、その記録を手帳につけています。 灯守りと蛍という存在が、気になるのです。 白露さんと同じように、私も話すのは得意ではありません。 ですので、こうした手紙のやりとりは、私達に合うのかもしれませんね。 』 『 展示会へのお誘い、ありがとうございます。 ですが、私は領域の外へ出るのが好きではありません。 申し訳ありませんが、そちらへは行けません。 但、貴方さえ良ければ、展示会の様子を教えてください。 文字でも、絵でも、言葉でも、貴方が私に話したいと望むなら。 ……貴方の領域に足を運ぶ努力はしようかと思います。 』 [ 最後に『処暑』と署名の付いた、隣人への手紙。 淡々とした、簡潔な文は、常のものでありながら、声よりは幾らか雄弁。 これから長い付き合いになるのだろうと思いながら、私は彼女からの返事を、きっと待っている。** ] (240) 2022/01/30(Sun) 17:47:48 |
【人】 灯守り 雨水[『 立春さんへ 早速のお返事ありがとうございました。 お料理上手なのすごいです。 わかりました。村雨に伝えておきます。 是非とも来てください。嬉しいです。 コツの伝授もありがとうございます。 レシピに忠実なのはやはり大事なのですね 頑張ります。 この前の会合で作ると約束しました。 そこまで上手でもないですが努力します。 白露さんは立春さんを褒めると 嬉しそうだったので>>80、仲良しですね 前置しておくと、本当に素人です。 ですが食べたい、と思って頂けるのは 嬉しいのでお望みならば頑張ります。 百貨店は是非。 可愛いのを見つける自信がないので そこは頼らせて頂きます。 雨水より 』 ] (242) 2022/01/30(Sun) 18:01:23 |
【人】 灯守り 雨水[ 煮込み料理にチーズをのせてみるとか……? と、早くも頭の中で何を出せばいいのかな と悩み始めた。 思いきってしまえば、その時は楽しみでもある。 村雨に立春さんがよろしくだって、と 立春さんもぼくの手料理希望だって、と伝えて お買い物も楽しそうだな。と 顔が緩んだ。 可愛いお洋服とか選んで貰えるかな 枚数が減ったシンプルなレターセットを見て 嬉しいと思う気持ちが、ぼくの心をくすぐった。]** (243) 2022/01/30(Sun) 18:02:06 |
【人】 “観測者” 処暑[ 領域の私の部屋。 洋室でありながら床の間のように作られたスペースに、それは置かれている。 夕焼けの海を模したテラリウム風の、半球状の器。 その中で灯るのは、 黄金色 の私の灯り。外見は変わっても、灯りの色はそのままに。 ] (244) 2022/01/30(Sun) 18:29:29 |
【人】 “観測者” 処暑[ 私が『処暑の灯守り』になって、長い時が過ぎた。 “彼”は私に民を託し、処暑域の魂の管理を任せた。 けれど、私はそんな彼の思いを延々と踏みにじり続けている。 統治の殆どは職員任せであるし、魂の送り迎えさえ……私には、他の灯守りのような慈愛はないだろう。 唯、義務的に生まれ行く魂を迎え、死に行く魂を送っている。 私が初めて送った魂の中には、ユラの魂もあったのだと思う。 しかしそれも分からない程、気にもしない程、無関心だった。 ずっと変わらず、責務に従って淡々と熟している。 処暑域の人間に対して、不義理を働いているという自覚はある。 唯、それに対する申し訳なさなんて、最初から持ち合わせていなかった。 ] (245) 2022/01/30(Sun) 18:30:00 |
【赤】 “観測者” 処暑[ ――灯守りになった当初、無気力な私に対し、職員は「灯守りを務めるつもりがないのならば、さっさと灯りを他に譲ればいい」という事を口にしていた。 私はそれに応じるどころか、返答をする事もしなかったのだけど、 そうすると、「先代はどうしてあれを後継に選んだのか」という話が聞こえてくるようになった。 彼は、立派な統治者であり、灯守りであった。それは未来永劫語られる事だろう。 ……が、私の存在によって、彼の尊厳が危ぶまれている。それは、あってはならない事だと思った。 彼の願い、彼の尊厳、それを守るために、きちんと継がなくてはという思いはあった。 ――けれど、私には出来なかった。 向いていないというのもあるけれど、どうしても、この世界を愛そうとすると吐き気を覚えてしまう心地がした。 それならば、他の人間に灯守りの位を譲るべきだった。 けれど、私はそれも出来なかった。 彼が私に託したものを、他の人に渡したくなかった。 彼が残してくれた想いを、中途半端に、自分に都合の良いように解釈しながら、私は今も、この地位にいる。 最初から、私はずっと彼のことばかりで、民の事など何も考えていなかった。 ] (*138) 2022/01/30(Sun) 18:30:41 |
【赤】 “観測者” 処暑[ 『処暑の灯守り』が代々継ぐ能力『風星』。 先々代の処暑様は、人前での演説等以外では、一般市民の前に姿を見せる人ではなかった。 けれどその代わり、この能力で、人々を近いところで見守っていた、らしい。 先代の彼は、自らが人々の近い所へ行く人だったため、この能力は、先々代程は使ってはいなかったらしい。 とはいえ、彼の足が及ばないところや、目の届かないところまでも気遣うために、風を“目”としていたようだ。 ……私はというと、灯守りになった当初は、領域の外へ出る事が出来なかった。 彼へと悪意を向けた世界。そんな悪意に私も殺されるのではないか、と怖かったからだ。 故に、人の手の入ったものも、長く口に出来なかった。 そのため『風星』で“外”を見て回るのが常だった訳だけれど。 彼の愛した処暑域。けれど、そんな彼を裏切った世界。 見れば見る程に、分からなくなってしまう。 この地は、この人間達は、守る価値があるのだろうか、と。 彼が命を賭してまで守るものであったのかと。 ] (*139) 2022/01/30(Sun) 18:31:28 |
【赤】 “観測者” 処暑[ 降り募っていく不信感。 全他者に対しての嫌悪感。 故に私は、部下になった行政職員に対しても心を開くことが出来なかった。 それでも右も左も分からない状態であった頃は、職員の助けがなくてはならず、領域へ入る事は許可していた。 しかしあの事件――私の個人的な日記を勝手に持ち出されて以来、私は領域へも人を入れなくなった。 ――やはり人間はどうしようもないのだと、私はその時点で心を閉ざしてしまったから。 蛍は当然置こうと思わなかった。 『処暑号の蛍』そのものを私は憎んでいて、到底受け入れられなかった。 だから私の領域へは、灯守り以外誰も入れないままに、 今日も私は世界との関わりを絶って、領域へと引きこもっている。 ] (*140) 2022/01/30(Sun) 18:32:01 |
【人】 “観測者” 処暑[ 長い時が過ぎた。 本来ならば、彼と二人、穏やかに過ごしているはずの時まで。 だけど、私は未だに彼の事を忘れられない。 自分の灯りのように、心は未だ、何時かの 夕焼け の海にある。普通の人間であれば、そろそろ寿命、と言える歳。 もし苦しみと言えるものから解放される事を願うなら、『証』を受け渡せば死ぬ事は出来る。そんな、二重の意味で絶好の機会。 ……だけど私は、そうする事も選べない。 私が死んだところで彼に会えないことは分かっているのだから、意味を感じない。 それならば、私は彼との思い出を抱いて共に“生きて”いたいと思ってしまう。 彼を思い返し、その度に彼を殺して、それでも彼の影を追いかけ続ける。 もうひとつの理由は、『処暑の灯守り』を託せる人間が居ないこと。 彼が死の際に触れた悪意。 そうでない人間に託す事が彼の想いだとして、私には、人間の全てが悪意に見える。 ――人間にきちんと向き合うことを放棄しているのだから、当然のことだ。 だから、それならば、私が持ち続けていたいと思う独善。 私は、私の選択で世界が悪意に曝されるのを、酷く恐れている。 ] (246) 2022/01/30(Sun) 18:33:07 |
【人】 “観測者” 処暑[ しかし灯守りも万能ではない。 いずれ私も、魂への負荷で苦しむ時が来るのだと思う。 そうなれば私は『証』を投げ出すだろうか? ……否、きっと、灯りが負荷に食いつぶされるまで、“生きる”ことを選ぶのだろう。 ――そうして苦しみながら死んでいく、というのは、報いとして相応しい最期であるのだろうと思う。 ] (247) 2022/01/30(Sun) 18:33:53 |
【人】 “観測者” 処暑[ 世界にある24の統治域、そこに座す、24人の灯守り。そしてその下に付く蛍達。 魂の管理者たる彼彼女らは、世界を守るために、人々を守るために、存在しているように見えた。 しかし、私は“灯守り”にも様々な事情があることを知った。 世界を愛する人も居れば、世界を疎む人も居る。 普通の人間とは一線を画しながらも、普通の人間とは変わらない心の動きをすることもある。 だから、“灯守り”を知ろうと思った。 彼彼女らが“世界”へと向ける想いを知れば、何か分かるのではないかと思ったから。 「人々を守る」と称される灯守りは、何を考え、何を思いながら、その位に就いているのか。 それを知ることが出来れば、私は、―――― ] (249) 2022/01/30(Sun) 18:35:19 |
【人】 “観測者” 処暑[ 元々の私は、世界や人間を研究する学者だった。 だから、本当は、私はこの世界が好きだった。 けれど、“灯守り”となってからは、世界への興味も、すっぱりと失くしてしまっていた。 ……そこに、答えがあるのかは分からない。 もう数十年も続けている事。未だに、はっきりとしたものは見つからないのだから。 けれど、もう一度世界を好きになれれば、私はまた笑える日が来るのかもしれない。 それに私は、灯守りと蛍を見守る事が好きだった。 好奇心が強いという、自己さえ喪失していた私に、灯火をくれた人たち。 答えを探すだけではなくて、その日々は、単純に楽しいものだった。 だから私は、何時しか心穏やかに過ごせるようになった。 ] (251) 2022/01/30(Sun) 18:36:21 |
【人】 “観測者” 処暑[ 私は“観測者”だ。 故に傍観者でもある。 積極的に灯守りに近付くつもりはなかったけれど、 ……『処暑の灯守り』としての繋がりも、増えているように思う。 それは、嫌ではない。これを、嬉しいと表現するかは、分からないけれど。 そして何時か、唯の『カナミ』として、誰かと向き合う日が、来るのかもしれない。 ] (252) 2022/01/30(Sun) 18:37:25 |
【人】 “観測者” 処暑[ “灯守り”というものは、これからも代替わりを続けながら、世界と共にあるのだろう。 私の灯り尽きるその時までは、その時々の灯守りたちを、見守り続けたいと願う。 ――それが出来るのなら、それは“私”の幸福と言える。 ] (253) 2022/01/30(Sun) 18:37:48 |
【人】 “観測者” 処暑[ 白かった手帳は、随分とインクで黒く染まった。 そんな分厚い記録 と、それから2通の手紙 を手に、私は中央域を後にした。 ] (254) 2022/01/30(Sun) 18:38:15 |
【人】 “観測者” 処暑[ “外”は夜であっても、今はまだ、 夕景 に染まる、黄金色 の領域。そこを、一際強い風が吹いて行く。 さて、“会合後”の灯守り達はどうしているだろうかと、 今日も私は“観測”する。** ] (255) 2022/01/30(Sun) 18:38:55 |
【人】 灯守り 白露[宴酣の時 さてそろそろ解散、という空気の流れが漂いはじめて わたしも帰ろうと、広げた荷物を片付け始めた 荷物の中には、少しばかりの招待状>>203があって 刷り上がったばかりのものを少しだけ持ってきたものであった 持ってきたは良いがどうしようかと会場を見渡して…] …… 立春様っ [ふと帰ろうとする背を見たのなら、荷物もそこそこに慌てて声を掛けた こんなもの、いつでも渡せはするのだけれど -なんなら送っても良いのだから - 、今が良いと思ったので]……えと…… こ、今度……展示会を、するんです…… ……来て、 ほしい……です [ずい、と渡すハガキ もちろん、もうすぐ立春ということもあり、お祭りの準備などで忙しいであろうこともわかっている それでも、来て欲しかったのだ わたしの住む街に、わたしの住む白露に 忙しいと渋い顔をされたなら、しゅんとしつつもハガキだけでも、と食い下がるつもりである] …… 待ってる…… 茉莉お姉ちゃん…… [去り際に、微笑みひとつまたね、と手を振り 呼ぼうと思い続けていた名前を呼べたなら、満足そうに笑っただろう**] (256) 2022/01/30(Sun) 18:42:52 |
【人】 灯守り 立春[更に新しい便箋を1枚、取り出して 今度は柔らかな桜色のインクを選び取る。 『 雀さんへ 先日のパーティーでは、 お話してくださりありがとうございました。 春分域の桜について 本当に嬉しそうに語ってくださる雀さんを見て、 花咲く春への楽しみと期待が高まりました。 満開の桜の下、ピクニックシートを敷いて お姉ちゃんと広げるお弁当の中身はどんなものが良いか、 今から真剣に悩んでいます。楽しい悩みです。 雀さんも、春分さんとご一緒に お花見に行かれるのでしょうか? お二人はどんな時間を過ごされるのでしょうか。 見どころやおすすめの場所なども、ありましたら また是非教えていただけると嬉しいです。 』 ] (257) 2022/01/30(Sun) 19:32:34 |
【人】 灯守り 立春[ 『桃のタルトも、桜のケーキも 桜のフレーバーティーも今年もまたいただきたいので 桜の咲く頃には幾度となく『陽だまり』さんに お邪魔させていただくことになりそうです。 ご相談なのですが 練りきりや錦玉羹はお持ち帰り出来ますか? 昨年は自分のことでいっぱいで何も出来なかったので 今年はきちんと先代を弔いたいと思っています。 春分さんにもよろしくお伝えください。 それでは、また。近いうちに。 立春より 』 三色団子の絵の描かれた切手を桃色の封筒に ぺたりと貼り付けて、送り出した。]* (258) 2022/01/30(Sun) 19:32:57 |
【人】 小満末候 麦秋至―― 会合後/真・麦ちゃんのポトフ ―― [約束されていた宴会、皆様いかがお過ごしでしょうか。 今日のポトフはコンソメスープを使わないで、 お肉から染み出るうまみと野菜のうまみ、 そして各種香辛料の味わいを合わせて、 あっさりだけどコクのある味に仕上げました。 隠し味は八角という名前のスパイスです。 小満さまの厨房にはいろんなスパイスがあるんですけど、 この八角は星図盤に書いてある星みたいな形をしているんです。 香りが独特ですのでほんとうにちょっとだけ入れました。 楽しく召し上がってくれると嬉しいです] (259) 2022/01/30(Sun) 19:33:14 |
【人】 小満末候 麦秋至[雨水さまが持ってきてくださったお肉類を見て、>>195 「これなら沢山ポトフが作れる」と口走ってしまったためでしょうか。 わたしは宴会の席で一品ふるまうことになりました。 お肉類、わたしが雨水域にいた時に食べたものとは、ランクが違うと一目見て思っていた。 お金を節約して高級店ではお買い物しませんでしたし。 正直緊張したけれど、うまくできたようでよかった] あ、あの、どうですか、これ。 わたしが作ったポトフなんですけど。 雨水さまが持ってきてくださったベーコンやソーセージも、 入っていますよ。ほら! [文字通りごろごろとした大きさに切られた野菜に混じって、 ごろごろと厚切りにしたベーコンが入っている。それを指差した。 断られなければ向かい側に座って、 食べるかどうか、それを見守った] (260) 2022/01/30(Sun) 19:35:03 |
【人】 小満末候 麦秋至…………。 [じーーーーーー……。 会合後のパーティーの時のチュウくんとは、 互角な目力比べができそうな勢いだった。 彼女が美味しいと言ってくれたなら、 飛び上がる勢いでよろこびました] [嬉しくても涙が出るということを、わたしは経験したばかり。 だから、雨水さまが人知れず涙ぐんだのを見ても、 ただ、それが拭われるのを見守っていた。 灯守りだからって泣いてはいけないわけでもない、そうでしょう?*] (261) 2022/01/30(Sun) 19:37:14 |
【人】 “小雪” 篠花兄は私に号を譲りたいと言っていたけれど、 私は兄に灯守りをやっていてほしかったの。 ……いいえ、違うわね。側にいてほしかった。 それまでずっと、兄のそばにいたから、 いきなり放り出されるのが怖かった。 [遥か遠い過去の自分を見つめて。] だから、手紙1つで何処かに消えた兄が許せなかったの。 何処にも行かないでほしかった。 子供だったのね。いつか別れは必ず来るのに。 それを認めたくなくて、荒れていたのよ。 だから蛍を迎えなかった。 八つ当たりしてしまいそうというのもあるけれど、 何れ来る別れに、堪えられそうになかったから。 [今なら温泉が全てを溶かしてくれそうだから。 誰にも語ったことのない本音を落としていく。] (264) 2022/01/30(Sun) 19:40:06 |
【人】 “小雪” 篠花それにやっと折り合いがついたのが最近で、 その時の蛍候補が貴方だった。 貴方なら、私の何かを。 遠くへ攫ってくれるのではないかと期待したのよ。 とても勝手な話だけどね。 でも、貴方に会って考えが変わったわ。 初めてあった時の貴方の質問、よく覚えているわ>>4:*41。 灯守りの仕事が好きかどうかなんて、考えたことなかった。 “やらなければならない”そう思っていたから。 だって、後継も蛍も誰もいない。 灯守りの変わりは誰もいないのだもの。 そういう状況を作り上げたのは私だけど、 放り出すことはできなかった。 その状況に、疑問を持っていなかったの。 好きか嫌いかで決める考えなんて、なかったのよ。 [兄がいなくなってしまったら、私がやらなければならないと。 それが普通なのだと、思っていた。] (265) 2022/01/30(Sun) 19:40:45 |
【人】 “小雪” 篠花だから、貴方の自分と決めるという考え方は、 とても目新しく見えてね。 だからこそ、止めてはいけないと、どこかで思ったの。 でも、貴方の去り方が兄と同じだったから。 私の方で覚悟を決めていなかったから、手紙を見た時は少し堪えたわ。 それからそう経たないうちに再会して、 “退屈だった”と言われたから。 かなりキツかったわ。 (266) 2022/01/30(Sun) 19:41:26 |
【人】 “小雪” 篠花でもそれが本心ではなかったのなら、安心した。 話が聞けて、よかったわ。 [ふわり、と慈しむような目で微笑む。] 小雪域は貴方の故郷。 帰ってきたければ、いつでも帰っていらっしゃい。 貴方のお土産話、待ってるわ。 [許されるなら、頭を撫でようか。] (267) 2022/01/30(Sun) 19:41:49 |
【人】 灯守り 立春[更に白藍色の封筒を取り出して、一通。 『 大雪さんへ パーティーではお目にかかれて光栄でした。 もふもふはできませんでしたが、大雪さんご本人に お会い出来て嬉しかったのは本当です。 ご近所のお店で可愛い手作りの ぬいぐるみを見つけたので、送らせていただきます。 以前何度か遊びに行かせていただいたときに 見せていただいた子たちを思い浮かべて、 大雪さんのお好きそうな子を選んだつもりなのですが どうでしょうか……? 受け取っていただけると幸いです。お近づきのしるしに。 お菓子も、ぜんぶおいしいと 言っていただけてほっとしました。 またお土産にお菓子を持って 大雪さんとぬいぐるみさんたちに 会いに行っても構いませんか? 大雪さんのお邪魔でないときに。 時間を気にせずゆっくり、ぬいぐるみのお話や いろんなお話を聴かせていただけたら嬉しいです。 立春より 』 ふわふわもこもこのテディベアにカードを添えて。]* (269) 2022/01/30(Sun) 19:57:20 |
【人】 灯守り 雨水 ― 宴会:麦秋至さんと ― [さて、そこに料理としてあったのなら 無論頂きますしたわけである。>>259 スパイスに関してはぼくは匂いに少し感じたかな? くらい。隠し味がわかる程達者な舌じゃない。 持って行った材料でポトフを作って貰えた。>>260 素材が使って貰えて料理になるのは嬉しい。 どうですか? と差し出されれば勿論受け取る。 流石に蛍の人に様を付けられるのはあれこれ言わない。立場があるのもわかっているから。] 有難うございます。頂きます。 ……おぉ、美味しそうになっている。嬉しいです。 [お料理という手をかけてくれたことにペコリ、と頭を下げて感謝した。お野菜ごろごろしていて暖かくて、見るだけで美味しそう。] (270) 2022/01/30(Sun) 20:19:57 |
【人】 灯守り 雨水美味しいです。すごく、すごく。 ありがとうございます、素敵に料理して下さって [そう伝えれば、わかりやすく喜んでくれた。 それは、嬉しかった。] [美味しいって、どこで、どう食べるかも大事なんだな。って凄く感じる。 涙を拭ったのを見られたのはわかっていたけれど ぼくはそれを隠さなかった。] 麦秋至さんも一緒に食べましょう? [見られるより、一緒に美味しいと食べたい。 その気持ちを言葉にした。 その方がきっと、もっと、 あたたかいから。 ] (272) 2022/01/30(Sun) 20:22:17 |
【人】 灯守り 雨水[宴会のどこか合間で ぼくは小雪さんを捕まえてこう声をかける。] 今日は、誘ってくれてありがとうございました 本当に嬉しかったし、今楽しいです。 [来てよかった。 そう思えたからそう伝えたかったんだ。]** (273) 2022/01/30(Sun) 20:23:11 |
【人】 灯守り 立春[それはお姉ちゃんの手を引いて パーティー会場を後にする、少し前のこと。 立春様、と声を掛けられて振り向くと 域を弾ませて可愛い妹分が立っていた。>>256 少しよそよそしくもきちんとした言葉遣いに やっぱり心の内の涙は禁じ得なかったけれど] ローザちゃん! 今日はお疲れさま。 初参加とは思えないくらい堂々としていて すごく立派だったよ。 そのドレスもとっても可愛くて似合ってる。 [今日一日、ずっと伝えたかったけれど 伝える機会が見いだせないままついに閉会の時を迎えた。 後でお手紙を書こうかな、と思っていたところに 声が掛かったものだからつい、 一息に伝えたかったことを伝えてしまう。 彼女の方からも何か伝えたいことがあったのかな、と 話を促せば、差し出される葉書。両手で受け取って、] わ、お洋服の展示会……!? 行くよ〜! 絶対行く!! 楽しみにしてるね! ローザちゃん! (274) 2022/01/30(Sun) 20:41:28 |
【人】 灯守り 立春[ローザちゃんがくれた招待状を暫し見つめてから 大事に、大事に鞄にしまい込む。 どんなに多忙な期間でも一日くらい、空けてみせる。 身代わりを立ててでも領域を抜け出してみせる。 葵ちゃんにも同じ招待状が渡されているだろうか。 もし予定が合わせられそうだったら、 一緒に白露域とローザちゃんを訪ねてみたい。 去り際。 いつものように名前を呼ばれると それはそれでまた喜びと安心から泣きそうになった。 辛うじて笑顔を保とうと努めながら またね、と彼女に手を振り返した。 持ち帰り、手帳に会期を書き込んだ後その葉書は 以前ローザちゃんに描いてもらった絵を収めて飾った 額縁の隣の壁に加わった。]* (275) 2022/01/30(Sun) 20:41:40 |
【人】 “小雪” 篠花ーー領域内ーー [さくり、さくりと枯葉を踏む。 コテージの周りにある山茶花の木々に近付き、 落ちて薄っすらと雪化粧を纏う山茶花を拾い上げた。] おかえりなさい。……お疲れ様。 [雪を祓い落とし、両手でそっと捧げ持った後、 ふぅ、と息を吹きかける。 山茶花は花弁となり、北風と共に天高く舞い上がると、 同じ方向<灯宮>へと流れていく。] (276) 2022/01/30(Sun) 20:50:29 |
【人】 “小雪” 篠花“大寒” [海の波の花咲く季節は過ぎ] “立春” [東風が通り過ぎ] “雨水” [雪消の水が流れれば] “啓蟄” [菜虫は蝶となり] “春分” [雀は初めて巣を作る] (277) 2022/01/30(Sun) 20:50:54 |
【人】 “小雪” 篠花“清明” [山吹が咲き] “穀雨” [藤浪は風に揺れ] “立夏” [蝌蚪が泳ぎ] “小満” [麦秋は至れば] “芒種” [紫陽花は雨に濡れ] “夏至” [短夜へと移る] (278) 2022/01/30(Sun) 20:51:27 |
【人】 “小雪” 篠花“小暑” [蓮の花が初めて開けば] “大暑” [入道雲が空を飾り] “立秋” [送り火を焚けば] “処暑” [黄昏時に空を眺め] “白露” [軈て燕が去って] “秋分” [月影は濃くなり] “寒露” [夜長へと移る] (279) 2022/01/30(Sun) 20:52:18 |
【人】 “小雪” 篠花“霜降” [紅葉狩る季節となりて] “立冬” [山は眠る] “小雪” [雪虫舞いて] “大雪” [熊は穴に籠もり] “冬至” [短日を迎えれば] “小寒” [芹栄い] [款冬の花咲き、また春へーー] (280) 2022/01/30(Sun) 20:52:39 |
【人】 “小雪” 篠花またいらっしゃい。 いつでも私達は歓迎するわ。 [去り逝くものには餞を。向い来るものには祝を。 すべての魂に幸あれと願うは。 *二十四節気の灯守り*] (281) 2022/01/30(Sun) 20:52:54 |
灯守り 立秋は、メモを貼った。 (a7) 2022/01/30(Sun) 21:29:40 |
【人】 小満末候 麦秋至[わたしは小雪さまの“何か”を攫うどころか、 降り積もる枯葉のような寂しさを残してしまいました。 それでも、帰ってきたいときに帰ってきていいというのです。 枯れたように思えた涙がぽろりと零れ落ちました。 頭を撫でてくれる手のあたたかさが心に染み入る] ありがとうございます、 …………そ、その、いつになるかはわかりませんけれど…… 帰ってきたらまた、お土産話をします。 約束、です。 [やっぱりお風呂場だと心がさらけ出されてしまうのかもしれない。 ともあれわたしはちょっとだけ、未来の話をした。 それから湯上り後のデザートも美味しくいただいた。 口当たりが雪のようにふわっふわだったのが印象深かった*] (284) 2022/01/30(Sun) 21:40:44 |
灯守り 立春は、メモを貼った。 (a8) 2022/01/30(Sun) 21:56:15 |
【赤】 先代“小雪” 篠花「月が綺麗だねー。」 [珍しいほどの満面の笑みで、彼女を見ながらそう宣う。 一瞬たりとも月なんか見ちゃいないくせに!] (*142) 2022/01/30(Sun) 22:23:04 |
【赤】 春分初候 雀始巣[ まるで故郷の長い冬のように、 閉じた屋根の下で過ごす時間が長かった。 (どこかの灯守りや蛍のように) 閉じ込められていたとかそういうわけではなく、 必要火急でもないと外出することが難しかった。 風が吹けば消えてしまいそうな灯りは 尋常でない移ろい方をしていたものだから おそらく、能力があると それ以外の原因を考えられなかったのだけれど 何を起因として発動するものであるのか、 当初、誰も特定することができなかったのだ。 ] (*145) 2022/01/30(Sun) 22:47:05 |
【赤】 春分初候 雀始巣[ 自覚のないまま行使される、 “あと少し”なんてありふれた望みが そのたびに灯りを削っていく。 その瞬間を捉えるなんて難しいに決まっていた 何せわたし自身、何もわかっちゃいなかったのだから ] (*146) 2022/01/30(Sun) 22:47:07 |
【赤】 春分初候 雀始巣[ 冬の入口をくぐったような 冷たくて、からっとした凩の吹く日 収穫を終え春まで眠りに就く畑で枯れ草を燃やす人々 よくある風景だ。 ぱちぱち散る火花。 風に乗せられて飛んでいって、 あ、とめなきゃ、って、 ――その後のことは何も覚えていない。 ] (*147) 2022/01/30(Sun) 22:47:09 |
【赤】 春分初候 雀始巣[ その性質が明るみになってからは いたずらに削られることはなくなったけれど 容赦する必要もなくなってしまったから 結局のところ、あまり良い思い出はない。 扱いづらい厄介事は放棄してしまって、 都合のいいことだけ利用していきたいだなんて そんなの、疲れてしまうもの。 *] (*148) 2022/01/30(Sun) 22:47:12 |
【人】 春分初候 雀始巣―― 閉幕 [ 賑やかな宴も、少しずつ、少しずつ その場をあとにする者が出てきて、静かになっていって べつに、わたしは静かなのも好きだけれど。 静かだからこそ捉えやすくなったそのお声あれば>>79 次の瞬間には、お側に戻っていることでしょう ] ―― そうですね。 ひとも少なくなってきましたし、 宴もたけなわでしょうか [ いつもおとなしく過ごしてしまいますが、それでも 立春さまのお菓子美味しかったですね、とか 啓蟄さまのところは相変わらずお元気そうで、とか 空中庭園の様子がまた少し変わっていて――、とか とりとめのない話でしたら事欠かないものですが。 ああでも、 ] 頑張りすぎは良くないですよ。 ……ご無理はなさらぬよう [ わたしなどが言っても、なんて承知ではありますが 少しだけ陰る表情は大目に見てくださいませ。 ] (285) 2022/01/30(Sun) 22:47:15 |
【人】 旅する灯守り 小暑[色々なアドバイスをくれた方々に改めて礼をして] さて、帰りますか。コーネリア、行きましょう。 [小暑の初めての「会合」が、終わった] (289) 2022/01/30(Sun) 22:58:01 |
【人】 旅する灯守り 小暑ー 小暑統治域 ー 「……いい天気だねえ」 [「会合」から10日ほど。青々と育った大木の木陰で、仰向けに寝転がりながら考える] [もちろん、仕事は終わらせているので、考えることといえば旅先をどこにするかだ。約束をした雨水か、大雪か、はたまた他の統治域か] (290) 2022/01/30(Sun) 22:58:19 |
【人】 旅する灯守り 小暑……いや、やめておきますか。 [まだまだやることがありそうなので、仕事に戻ることにした。小暑統治域をもっと良くすることが、今はできる気がして**] (291) 2022/01/30(Sun) 22:58:43 |
【人】 小満末候 麦秋至―― それから ―― もしもわたしが「実家に帰らせていただきます」と言ったら、 どうするんですか? [私が小満さまにそんなことを訊いたのは、 宴会が終わって数日経った頃。 ……ええ、楽しかったですね、宴会。 雨水さまとは一緒にポトフを食べる仲になれたし、>>272 楽しい、と思ったままを口にした彼女に笑いかけて、>>273 ヒマだったら『慈雨』にも来てください、と告げたのは記憶に新しい] ……あっ、 別に今すぐ帰るって話じゃないです。 [はたして小満さまの反応は、予想通りだったか否か。 でも、ちゃんとうろたえずに話ができた……はず] (292) 2022/01/30(Sun) 23:07:57 |
【人】 小満末候 麦秋至やりたいことができたんです。 いつか、小雪さまの代わり……いえ、後任ですねえ。 それを、血のつながりがない方でも勤め上げることができるような。 そういう風に世界を変えるやり方をまだ、知りません。 それを見つけられるまで、 真反対から世界を見ていたいのです。 …………果たしていない約束も、まだまだありますし。 [そう話すわたしの手には封筒が握られている。 立春様から届いたお手紙、そのお返事をしたためたものだ。 ちょうど茉莉花をあしらったレターセットを見つけたので、迷わず買って使った。 切手ばかりはセットにできず、デフォルメされた鱒animalの絵が描かれているものにした] (293) 2022/01/30(Sun) 23:08:21 |
【人】 小満末候 麦秋至『 立春さまへ お手紙ありがとうございます。 あのアンケートはもともとわたしの個人的な興味で置いたものです。 わたしにとっても興味深かったその結果が、 どのように反映されるのか、楽しみです。 お祭りの折にはとびっきりおめかしして遊びに行きたいと思います。 もちろん小満さまや小雪さまも喜んで来てくださるでしょう。 立春を過ぎた折ですと、 『慈雨』では春キャベツのペペロンチーノが限定メニューに加わります。 他にも、いえ、あとは遊びに来た時のお楽しみにしましょう。 一人で来るもよし、大切な方を連れて来るもよし。 お待ちしております。 麦秋至より 』 (294) 2022/01/30(Sun) 23:09:34 |
【人】 小満末候 麦秋至[ねえ、小満さま。 わたしはあの時、あなたさまに見つけてもらってよかったと思っております。 そうでなければ、わたしは今頃きっと、 何者にもなれないわたしのままでいたかもしれません。 運命の瞬間というものがあるのなら、 あなたさまに出会った時がそうでした。 いつかわたしが『麦』ではなくなる時が来ても、 貴方のもとにいた『胡乃羽』を、できる限り覚えていてほしいのです――] (296) 2022/01/30(Sun) 23:14:13 |
【人】 小満末候 麦秋至[……とは言えませんでしたね結局! ええわかってますわかってます、言ったら恥ずかしくて逃げたくなってしまいますとも。 真に自分の心に従うためには、まだ勇気が足りません。 あるいはまだ、この時間に浸っていたいのか] お仕事が終わったら、小雪さまにもお手紙を書かないとねえ。 [気晴らしに別のことを考えるわたしである。 立春のお祭りにお誘いしてみようかって。 小満さまと小雪さま、両手に花みたいなことをしたいと個人的に思っているけれど、 それはさておき小雪さまにお手紙を出すなんて……本当に久しぶりだ。 署名は『胡乃羽』の方にしよう。 そう決めてから、睡蓮の池を覗き込む。 おもむろににこっと笑みを作れば、 水面に映ったわたしもにこっと笑う。 うん、上出来だ。 それじゃあ、今日も頑張ろっか**] (297) 2022/01/30(Sun) 23:15:12 |
【人】 灯守り 冬至――冬から春へ [ 嘗て 冬至域は雪と共に生きていた 雪の無い日は無く 冬には家を呑み込まんと堆く聳えた 雪に覆われ 雪に阻まれ 雪に囲われ 雪の内に数多の大切なものが失われた 民は、雪を疎んでいた ] (298) 2022/01/30(Sun) 23:20:51 |
【人】 灯守り 冬至[ 凍え行く民の心に 二人の若者が立ち上がる 雪に覆われ 阻まれ 囲われ 数多の大切なものが失われる雪の内 雪の姫は数多の灯に寄り添った 民の陽となり、民はその灯に希望を見る 希望に降りかかる闇を 傍らの剣士が悉く斬り払う 彼女達は 民達の陽となった ] (299) 2022/01/30(Sun) 23:20:56 |
【人】 灯守り 冬至[ 或る年の春のこと 常に雪と共に在る冬至域から 掛け値無く、一切の雪が消えた 夢でも見ていたかのように 夢から覚めたかのように 冬至域に 春の大地が広がった ] (300) 2022/01/30(Sun) 23:21:01 |
【人】 灯守り 冬至[ 其れは毎年訪れた 前触れはなく 理由などわからず けれど、必ず一度 雪が消えた。 民は其れを 神の恵みと称した ] (301) 2022/01/30(Sun) 23:21:06 |
【人】 灯守り 冬至[ 天は常夜 世の闇を満たす常夜の天 ] [ 地に満ちる白雪 遍く罪過を覆いたり ] [ 見渡す限りに遮るものの無い 薄暗がりの織りなす地平線 ] [ 昇る陽の無い世界に 少女は立つ ] (303) 2022/01/30(Sun) 23:21:27 |
【人】 灯守り 冬至* 空の盃 * 渦巻く暗澹 澱む罅 降り来たる暗夜 遠き彼方に明星 * 蜻蛉 蠍 狼 烏 蝿 驢馬 梟 澱み塗れた此の闇夜 * 災禍の夜 罪過の夜 呵責の夜を寄る辺無き夜を 満たせ此の夜へ盃一杯 こんこんと * (305) 2022/01/30(Sun) 23:21:44 |
【人】 灯守り 冬至* 古今今昔 去就の星夜 去来せし月夜 * 栄枯興亡 彼我の晴雨 貴賤 功罪 清濁の万象 * 遍く果てに利害無き吉凶を * 苦楽も悲喜も裏表 天地因果の死生は輪廻也 * * (306) 2022/01/30(Sun) 23:21:52 |
【人】 灯守り 冬至* 満たし零るは瑕疵の星 其の息吹に堕つるは誰が翳星 * 星やこんこん 雪やこん * * 満ちて 散りて * * ――――翳よ明け * (307) 2022/01/30(Sun) 23:21:58 |
旅する灯守り 小暑は、メモを貼った。 (a9) 2022/01/30(Sun) 23:25:07 |
【人】 “観測者” 処暑『 立春 』 “ 雪の寒さを身に浴びながらも、小さな春のはじまりを確かに見つけられるひと ” 『 雨水 』 “ これまで積もった雪を溶かし、春を迎える強さのあるひと ” 『 菜虫化蝶 』 “ 春の暖かさの中で、美しい蝶となるために一歩を踏み出せるひと ” 『 春分 』 “ 春の陽光のように、皆を穏やかに見守ってくれるひと ” 『 雀始巣 』 “ 陽光に照らされて、空へと飛び立つ、始まりの美しさのあるひと ” (309) 2022/01/30(Sun) 23:27:49 |
【人】 “観測者” 処暑『 立夏 』 “ 新緑の爽やかさを身に纏う、優しい眩しさを持つひと ” 『 小満 』 “ 成長の恵みを与える陽の煌きのような、皆に愛を振りまくひと ” 『 麦秋至 』 “ 麦畑を吹く風のように、遠くから知らない景色を運んでくれるひと ” 『 芒種 』 “ 梅雨の陰のある空気と、息苦しさと、そして愛を訴え掛けるひと ” 『 夏至 』 “ 雨空の向こうに、眩しいぐらいに君臨する陽を秘めるひと ” 『 小暑 』 “ 熱い想いと遊び心で、皆を開けた世界へ誘えるひと ” 『 蓮始華 』 “ 蓮の花のように、可憐で美しくそこにある華やかなひと ” (310) 2022/01/30(Sun) 23:28:12 |
【人】 “観測者” 処暑『 立秋 』 “ 夏の陽の明るさと、秋の夜の寂しさを併せ持つひと ” 『 白露 』 “ 涼しくなる朝にも前を向き、朝露の美しさを見つけられるひと ” 『 霜降 』 “ 眠りに向かう人々を見送り、自身は夜の中で哀しみを背負うひと ” (311) 2022/01/30(Sun) 23:28:33 |
【人】 “観測者” 処暑『 小雪 』 “ 凛とする冬の始まりに、しっかり立ちながら、皆を導くひと ” 『 大雪 』 “ 降り続く雪に大切なものを失くして、それでも生きていこうとするひと ” 『 冬至 』 “ 夜闇に全てを覆い隠して、人を救おうと笑う人 ” 『 大寒 』 “ 終わりの哀しさを感じさせつつも、そこに確かに春への小さな光があるひと ” (312) 2022/01/30(Sun) 23:28:54 |
(n0) 2022/01/30(Sun) 23:29:09 |
【人】 灯守り 小満灯守りの号なんて、本人が良ければいつだって受け渡せるものなんだし、小雪なら受け入れてくれそうだけど――そういう話じゃ、ないんだよな。 [わかるよ、と長く彼女を見てきたゆえの同意をぽつとこぼし。] 麦秋至はね、私と対等であってほしいと思って置いている蛍なんだ。 [そうして、唐突に話を変える。] (315) 2022/01/30(Sun) 23:42:36 |
【人】 灯守り 小満蚕起桑食は、昔から小満域を見ている誠実で真面目な家だ。 だから、総じて『仕事』のことをよく任せる。 紅花栄は、私の先代やその前の頃から小満の側仕えだ。 身辺のことはもちろん、来客なんかも任せる立場としてる。 麦秋至は、仕事の補佐でも、身辺の補佐でもない。 私の供ではなく『友』でいてほしいと思っている席だ。 だから空位でも仕事は回るし、君の席が空いていたんだよ。 [語る口調は穏やかで、しかし随分と真面目ないろになってしまった。 今までこんなことを語ったことがあったろうか。 誰にも、そう誰にもなかったように思う。] (316) 2022/01/30(Sun) 23:42:52 |
【人】 灯守り 小満だからね、その時が来たら、いいよ。 そりゃあ、友が遠地に越すのは悲しいけども。 友の門出を祝えないほど、狭量な男じゃないつもりさ。 ゆっくりやり方を探せばいいし、見つけたなら迷わず行きなさい。 気を遣ったりは考えなくていい。 友の幸福は私の願いだよ。 [にこり、今度こそうまく笑った。] (317) 2022/01/30(Sun) 23:43:31 |
【人】 灯守りの四 春分無理はしないわよぅ。 私が無理をしたら、困ったことになってしまうから。 でも、そうね。 心配なら、これからもずっと見張ってくれているといいわ。 [ よろしくね、と眉間のあたりを軽く指でつつきましょうか。 曇りが取り除けますように、と祈りを込めて。] お言葉に甘えて、今日はゆっくり体を休めましょう。 すぅちゃんも明日は遅くまで寝ていても大丈夫だからね。 [ こんな相変わらずの日々がこれからも続いてゆくのです ひさかたのひかりのどけきはるのひに**] (319) 2022/01/30(Sun) 23:44:46 |
【人】 灯守り 立春[大寒さんから灯宮の鍵を引き継ぐ 立春の日が刻々と近付く中、私は 麦さんが置いてくださったつぶこしアンケートを ぬいぐるみベッドに埋もれながら見つめていた。 最初に書かれた麦さんは、つぶあん。>>3:0 この隅っこのはローザちゃんの字だ。つぶあん。>>4:34 和菓子の説明をさせていただいたとき、 処暑さんが少しの間を置いて 御手に取られたのもつぶあんだった。>>3:114 こしあん好きは居ないものだろうか、と思えば 『こしあん!』と元気な字が躍っている。 これは葵ちゃんの字だ。>>128 立秋さんは『皆違って皆いい』と、>>3:46 大雪さんも『ぜんぶおいしいです』と答えてくださった。>>185 小雪さんと冬至さんは、桜餅と大福を召し上がられて 小雪さんはこしあんを選ばれ>>3:69 対する冬至さんはつぶあんがお好きなのかな?と 思われるような発言をされていた気がする。>>4:0 雀さんも、つぶあんがお好きだと>>3:120 お話させていただいた時にうかがった。] (320) 2022/01/30(Sun) 23:49:32 |
【人】 灯守り 立春[こうして見ると圧倒的に粒あんの方が人気な気がする。 白あんや芋あんといった第三勢力が好きな方や>>3:48 そもそもあんこを召し上がられない方もいるかもしれない。 三種類のどれが特に人気、というのはなかったように思う。 春らしさが見た目から感じられる桜餅も すこし物珍しいだろう椿餅も、 黒豆の食感が楽しい定番の大福も ありがたいことにそれぞれにご好評だった。 と、あらば。 ううむ。首を捻ってしまう。 つぶかこしかを選ばれる方の多い中で 丁寧な『おまかせ』の一単語が輝いている。>>4:9 大福ならつぶあん、あんまんならこしあんと>>124 こだわりを見せられた小蝶さんのお答えは 小満さんに通じるものがあるかもしれない。 さて、どうしよう。 いい加減決めないと、 材料の調達の問題もある。 必要最低限の材料は既に押さえてあるけれど 処暑さんに打診して、念の為追加のもち米を送って頂いて…… つぶあんこしあん両方を用意するのがやっぱり一番かな? ううん、そうするとしてもなにか物足りない。] (321) 2022/01/30(Sun) 23:49:36 |
【人】 灯守り 立春[何か妙案はないだろうかと 亡き師匠の遺品の手記を紐解いていたとき、 その一文は偶然にも目に飛び込んできた。 ──これだ。 そうと決めてからは、早かった。] (322) 2022/01/30(Sun) 23:49:39 |
【人】 灯守り 立春[普段は大人数分の煮物を作るときに使うような 大きな二つのお鍋を用意して、 片方につぶあん、片方にこしあん。 それよりひと回り小さなお鍋三つに、それぞれ 白あん、芋あん、桜あん。 甘い香り漂うお鍋たちの隣に 手のひらサイズの大量のパンケーキと トッピング用の苺や栗と生クリームを添えて、 『お好きなあんを挟んでお楽しみください』スタイルの どら焼きを用意してみたのだ。 これならあんこの種類も量も個々人の好みで選べるし、 小さな子たちは特に喜んでくれるだろうし、 たくさんの人に楽しんでもらえる気がする。 それとはまた別に、師匠直伝の和菓子トリオも 気持ちつぶあんを多めに用意して。 パーティーでの反省を踏まえて抹茶や緑茶も準備して、 さて立春域に暮らす皆々様や お祭りに遊びに来てくださった皆様からの 評判はどうだっただろう。 遂に迎えたお祭り当日は 必至に考えたスピーチ文を読むところから始まり、 数々の祭事や催しを経て瞬く間に過ぎていった。] (323) 2022/01/30(Sun) 23:49:43 |
【人】 灯守り 立春[大寒さんから前日に受け取った鍵を挿し入れ、 ふたりの頼もしい蛍さんとともに 灯宮の中へと足を踏み入れる。 一年前に来た時と何も変わっていない。 厳かな空気の流れる薄暗い空間も、 揺らめきながら移ろうように色を変えてゆく灯りも。 ここは、魂の還るところ。 そして、魂の生まれ出ずるところ。 ひとつ、またひとつとカンテラへ還る灯りを見届けて 導の灯りから両手でそうっと灯りを掬い取る。 いつか見送ったあのひとは、もう 新たな生を受けて旅立ったろうか。 それともまだ、この手のひらの中に居るだろうか。] ────…… 行ってらっしゃい! [どうか幸せな一生を送れますように。 良縁に恵まれて、困難にも打ち勝てますように。 小さな祈りを込めて灯りを解き放てば、 無数の煌めく 花びら は風に流されて冬至域の方へと旅立って行った。] (324) 2022/01/30(Sun) 23:49:46 |
【人】 灯守り 芒種[ 帰り際、大袈裟に別れを惜しむ妹を抱きしめる。 いつ突然そうなるか、わからない能力を継いだこの子に 今生の別れでもあるまいに、なんて気安くは言えない。 何度わたしが「また遊びに来る」を繰り返しても 「帰らないで」ではなく「行かないで」と泣きついた 小さな頃と何にも変わらない寂しげで 不安いっぱいの双眸を覗き込んで、 頬を撫でて、こみ上げる愛おしさのまま 昔と変わらぬ所作で、前髪の上から そっと額に唇を押し当てた。 眠るのを嫌がる幼い子供に、彼女の両親を真似て 何度も繰り返した、寂しさを吹き消すおまじない。 ] しばらくは忙しいでしょうけれど 手が空く季節になったら、またいつでも遊びに、…… [ 何度も繰り返した「また遊びに来る」の言葉は この子が先代立春に弟子入りして 「また遊びに来て」に変化した。 この子の帰る場所はもう、芒種域ではないから。 理解している。今更言い澱む言葉でもない。 なのに もう何度も繰り返してきた言葉が 喉に痞えて出てこない。 ] (330) 2022/01/30(Sun) 23:59:12 |
【赤】 灯守り 冬至――…そうですね。 [ 小さく笑って また月を見る。 このひと時が 続いてほしい そんな叶わぬ願いを 天にとかしながら ] * (*151) 2022/01/30(Sun) 23:59:32 |
【人】 灯守り 芒種[ やられた。頭を抱えたくなる衝動と 不自然に途切れた言葉に心配性の妹を 心配させてしまうのとを 掛けた天秤は一瞬で後者に傾いた。 犯人はどうせこの場にはいないのだから お仕置きをするのもどうせ帰ってからだ。 なら今すべきことは、 この場をどうにか取り繕う事だけ。 ] (332) 2022/01/30(Sun) 23:59:36 |
【人】 灯守り 芒種[ 飼い猫はちょっとした能力を持っていた。 どんな能力なのか問いただしたことはないので 正確な能力も、いますぐ解除する術もわからない。 関心を向けなかったツケだ。 今かろうじてわかっていることは、猫の能力が 『ほんの一言の指定した言葉をしばらくの間封じる』 だとか、そんな感じの能力であるということだけ。 そういえば出がけになにかぐずっていた 「その気もないくせに無闇矢鱈にひとを誘うな」と 社交辞令で紡ぎかねない「遊びに来て」を封じたようだ。 社交辞令で紡ぐのなら「遊びに いらして 」を使うけれどそのへんの些細な違いは理解していないのかもしれない。 「遊びに いらして 」なら言えるのか?茉莉にいうの?そんな他人行儀に? 「来て」がだめなら「来る」で 何かしら言い換えれば……? どうすべきか悩んでいる間にも沈黙は過ぎて、 なんだかなにもかも面倒になってきた。 いいか、もう、言ってしまっても。 べつになにも間違ってはいないのだから。 ] (333) 2022/01/30(Sun) 23:59:51 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新