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人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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【墓】 水面に映る 歪まぬ愛を シェルタン


三日目の朝食。

あの少しお節介な彼の声はなかった。
(+0) 2021/05/28(Fri) 20:01:23
2021/05/28(Fri) 20:06:58

シェルタンは、洗いました。洗いました。洗いました。洗いました。身体も服も“身体の中”も。
(c2) 2021/05/28(Fri) 20:10:23

(c4) 2021/05/28(Fri) 20:13:21

【秘】 星を仰ぐ メレフ → 水面に映る 歪まぬ愛を シェルタン

2日目の深夜。
薄く雲がかかっている空の隙間から、星が覗いている。

こぐま座が、顔を出していて。

「……星、見えるようになったな」

誰にともなく呟く。近くに来ていたのなら、聞こえているだろう。
(-8) 2021/05/28(Fri) 20:14:54

【秘】 水面に映る 歪まぬ愛を シェルタン → 星を仰ぐ メレフ


 ────────!

思わず身動ぎをする。
秋空の下、手首を縛られたまま放り出されていて。

ボロ布しか纏っていない自分の姿がそこにあって。


助けを求めればいいのか、息を潜めてやり過ごすべきなのか、
こんな状況で冷静な判断を下せるわけがない。

草の擦れる音が、響く。
(-10) 2021/05/28(Fri) 20:29:08
シェルタンは、何を間違えたんだ。
(c8) 2021/05/28(Fri) 20:30:21

【秘】 懐疑心 メレフ → 水面に映る愛を シェルタン

「――――誰かいるのか?」

草の擦れる音。静かな夜にそれはよく響くようで。

ポケットから、
使い古された
ナイフを取り出す。
警戒したまま、険しい顔でそちらへと歩を進め―――

(-12) 2021/05/28(Fri) 20:37:45

【墓】 水面に映る愛を シェルタン


中庭。
誰もが目を背けるなかで、

一人バイオリンを弾いている。

誰もが耳を傾けなくても構わないという風で。

バイオリンを弾いている人影がある。
周りには誰もいない。
(+3) 2021/05/28(Fri) 20:40:42

【秘】 懐疑心 メレフ → 水面に映る愛を シェルタン

「――――――は……?」


そこにあったのは、徘徊する裏切者でも 大人の姿でもなく。

布を纏っただけの、あられもない姿のクラスメイトで。

呆気に取られて、言葉が出ない。

何故?まだ、愛を受け取っていたのか?
それとも、これが、"かつて姉を傷付けた行為"なのか?

思考だけが、ぐるぐると、巡っていて。
(-13) 2021/05/28(Fri) 20:42:57

【秘】 水面に映る愛を シェルタン → 懐疑心 メレフ


馬鹿ッ
アンタ、何度ここに……!」

 胎児のように寝っ転がった姿勢から、
 肘をついて、上体を起こす。

「……早く逃げろ、大人たちが近くにいるから、
 見つかりでもしたら……ッ!」

 自分のことは気にするな、と暗に言う。
(-18) 2021/05/28(Fri) 20:55:52

【秘】 懐疑心 メレフ → 水面に映る愛を シェルタン

「は―――それなら、都合良いだろ。
 お前こそ早く戻れよ。明るくなってから戻ったら目立つだろうが」

ナイフ――
乾いた血がこびりついている
――で、手首を戒める布を切る。

立たせるために、腕を掴む。 しっかりと腕を、掴んで 引いた。
(-21) 2021/05/28(Fri) 21:10:50

【墓】 水面に映る愛を シェルタン


大人から愛されることに対する執着からは逃れられた。

歪んだ性欲を愛と感じてしまうほどに、
心に空洞が多く。それ自体が病だったから。

だから、結果的に“治療”は正しい方向に働いている。

「まだできることはあるはず。
 まだ……やれることがあるはず。

 こうなったら、ただ探すだけだ」

 中庭に吹く風は、酷く冷たい。
 冬の訪れを予感させた。
(+9) 2021/05/28(Fri) 21:13:35

【秘】 水面に映る愛を シェルタン → 懐疑心 メレフ


冷えた身体に、手のひらの熱が伝わる。
ああ、やっぱり、
ここにきてやっと。自分の間違いが何かに気付いて。

引かれるままに立ち上がる。

「……ああ、クソ」

 ─────足音が聞こえる。複数人の。


「オレを置いてった方がアンタは安全に逃げられる。
 いいよ、慣れてるから、問題無いから、だからッ……」
(-24) 2021/05/28(Fri) 21:29:33
シェルタンは、“水面に映るような”彼の姿を、頭に浮かべている。
(c15) 2021/05/28(Fri) 21:31:42

シェルタンは、彼が無事である限り、“貴方達”を恨まない。
(c16) 2021/05/28(Fri) 21:32:38

【秘】 懐疑心 メレフ → 水面に映る愛を シェルタン

「っ、は…逆だ、お前が逃げろよ……
 慣れてるとか、慣れてないとか……関係ないだろ」

息が上がる。人に触れて平気でいられるほどの余裕はまだないようで。
それでも、自身の為すべきことのためにナイフを構えている。

「早く行けよ、ぼくが何とかする」

―――自身の体では、それが無謀な行いであると 少年は気付いていないのだ。
(-28) 2021/05/28(Fri) 21:39:07

【秘】 水面に映る愛を シェルタン → 懐疑心 メレフ


「……メレフをひとりぼっちにするなって言われてるから、
 それはできない。絶対に、だから、早く行ってくれよ……」

 ああ、もう手遅れだと溜息を吐く。
 子どもは“現実”に、“欲”に勝てるものでは無い。

 自分が一番よくわかっている。

「……本当に、もう」

 帰ってくる。散々自分を弄んで、休憩を挟んでいた彼らが。
 下卑た笑みを浮かべて、こちらを見ている。
(-30) 2021/05/28(Fri) 21:57:54

【墓】 水面に映る愛を シェルタン

>>+14 イクリール

「……ごきげんよう」

 何故か、口調が妙に畏ってしまった。

 話しかけられるとは露ほども思っておらず、けれど一人の彼女が臆せずにここにいるということが何を意味するのか。

 無論、言うまでもない。
 わずかに悲痛を滲ませた表情でいる。

「アンタもか、イクリール。

 ……はァ〜ア、オレもこんな形で、
 伸び伸び休めるようになるとは思わなかった」

 皮肉げに笑った。
(+15) 2021/05/28(Fri) 22:08:05

【秘】 仇を討つために メレフ → 水面に映る愛を シェルタン

「馬鹿野郎、言ってる場合かよ………っ
 気になるならだれか連れて戻ってくればいいだろ……!」

立て板に水。メレフにはもう、
"姉と友人の仇"
しか見えていない。

「なあ、お前らが……こいつをこんな目に遭わせたのか?姉さんと、同じように」

このクズ共。

憎悪の籠った瞳で睨み付け、ナイフを構えたまま 一人の胸に目掛けて駆けだした。
(-34) 2021/05/28(Fri) 22:19:07

【墓】 水面に映る愛を シェルタン

>>+16 イクリール

 そうだろうか。
 昨日はヘイズを無視していた自分が、
 今日、すぐに変われるなんてことがあるのだろうか。

 変われている筈ではあるのだが。

 返す言葉に迷ううちに、ルヘナに声をかけられる。
 (>>+17)

「よう、その様子だと……いや、流石に多いな。
 一日のうちにこの数が大人のところに行ってるとか」

 自分だけだと思っていたから、酷く意外そうにして。

 問いに対しては、合間に食べようと思ってたパンなら、と、それを取り出して見せた。
 
(+18) 2021/05/28(Fri) 22:31:15

【秘】 水面に映る愛を シェルタン → 困憊 メレフ


 空論だ。机から正に現実に飛び出して、
 淡く打ち壊される、幻想だ。

 今から誰かを呼んで帰ってきたところでどうにもならない。
 複数人の大人に対して、子どもは酷く無力だ。

「……、ぁ……」

 咄嗟の行動で、
 目掛けた男を刺すことくらいは容易いだろうか。

 だが、それを見てからの大人たちの行動は早い。

 一人がシェルタンの身柄を押さえ、
 殺気を放つ貴方にたじろぐ事すらなく、
 冷静に、取り押さえようと動く。

 暴力によるものかもしれない。
 或いは、敢えて傷つけないように拘束するかもしれない。
(-38) 2021/05/28(Fri) 22:41:22

【秘】 空回る思い メレフ → 水面に映る愛を シェルタン

ナイフが、胸に吸い込まれるように差し込まれる。
ああ、その男が姉さんの仇だとも限らないのに。———
いや、友人の仇討ちだ。当然の報いだ。



ナイフを引き抜いて、少年は嗤った。
飛び散る鮮血が、こんなにも綺麗に見えるなんて!


っ、はは……ははは!
何だ、簡単だ!こんなに、楽ならもっと―――、っぐ……!?」

(-40) 2021/05/28(Fri) 22:57:16

【秘】 空回る思い メレフ → 水面に映る愛を シェルタン

言葉が止まった。
少年は、一人の大人の力で 簡単に地面にねじ伏せられる。
ぎし、と腕と胴が軋む音。

「っ、おまえ……ッ!」

離せ、と藻掻く。しかし、少年の体は同級生に比べても半分程の太さで、少し強い力でひねり上げられれば折れてしまいそうな脆いもので。
抵抗は、殆ど無意味だっただろうが。

ふと、友人の方に目を向ける。身柄を拘束されたその姿を見て。

「おまえ、何で逃げなかった……!?」
(-41) 2021/05/28(Fri) 22:58:10

【墓】 水面に映る愛を シェルタン

>>+19 >>+21 ───

「いつも全然食べないのに、久しぶり、か」

 淡々と指摘する。
 別に、責めるとか、そんな意図ではないのだが。

 千切られたパンを、一口頬張る。

「……休めるのはいいが、
 考えることが多くて困るな。
 後悔しないように、いきたいもんだけど」

 横目でイクリールの表情をみる。

 彼女がの態度にも、検討がつかないこともない。
 他ならぬ自分が、それを警戒していたのだから。

 “大人の愛を望んでいた”自分。
 ……イクリールとシェルタンに違うところがあるとすれば、
 それはきっと、“知った上でそれを望んでいる”ことだ。

「難しいよ、本当に」
(+22) 2021/05/28(Fri) 23:11:16
シェルタンは、茫然と、友人が人を刺すのを見つめていた。
(c21) 2021/05/28(Fri) 23:11:56

【秘】 水面に映る愛を シェルタン → 空回る思い メレフ


「……だから、言ってるじゃんか!
 オレは……メレフを、置いていけないって……!」

 涙が滲む。全てが無駄だ。

 何をしても無駄だという気持ちが、
 身体に染み付いてしまっている。

 笑われる。周りの大人たちが笑う。
 悲劇を指差して、嘲笑する奴らがいる。
やはりそうだ


「……オレだけでよかったのにッ!」

 自分を掴んでいる大人が、
 身に纏う僅かな布さえ奪おうと、手をかけた。
(-48) 2021/05/28(Fri) 23:28:19
シェルタンは、身を守る僅かな盾すら奪われる。隠すものはもう何もない。
(c22) 2021/05/28(Fri) 23:30:07

【墓】 水面に映る愛を シェルタン

>>+23 >>+24 ───

この立場になっても、まだ秘密がいくつもある。
隠しているつもりでなくとも。仕方がないことだ。

「オレは暫くは演奏してるつもり。
 無視されるんならいっそ、うんと騒がしてやるよ。
 石の一つでも投げられたら儲けもんだ」

自分から顔を合わせづらい相手だっていることだし。

「病気、な……それが良くなったら、
 このギムナジウムから出るってことになるんかな。

 ……今すぐ出るって運びになったら困るけど」
(+25) 2021/05/28(Fri) 23:41:40

【秘】 空回る思い メレフ → 水面に映る愛を シェルタン

「だから、大丈夫だって、言っただろ…っ…!お節介焼くのも、大概に……
 クソ、離せこの…、っが………!?」

気持ちが悪い。勢い任せに手を振りほどき まだ手に持っていたナイフを振り向きざまに振り上げる―――が、その隙だらけになった腹を思い切り踏みつけられた。
息が詰まり、手から武器が零れ落ちる。

「ぐ、げほ……!?ぁ……何……っ、てめえ、何を……」

腹を踏みつけられた"大人"は、そのままひざを折って体勢を低くしていく。
マフラーを手に取ると、少年の細い腕を頭上にまとめて縛り上げてしまうだろう。
苦痛に顔を歪めるメレフの顕になった首元には、首を絞められたような赤い痣が残されている。
(-51) 2021/05/29(Sat) 0:10:59

【墓】 水面に映る愛を シェルタン

>>+27 >>+28 ───

「おいおい、押し付けるのは無しだからな」

 そう。こんな感じで、
 冗談を言い合うような関係でずっといられたら。
 
なのに自分に残された時間はあまりにも少ない。


「はあ、気付けばここに4〜5年は居るのな。
 シトゥラみたいにさ、
 出た後もここに帰りたいなって思うの、分かるなあ……」

 風で乱れたストールを巻き直す。
 秋空の下、今日もいつもと変わらず、肌の露出は酷く少ない。
(+29) 2021/05/29(Sat) 5:26:03

【秘】 水面に映る愛を シェルタン → 空回る思い メレフ


従順にしていれば、痛いことも、酷いこともされない。分かっている。だけど、彼の見ている前で。彼が踏み躙られるのを見ていることしかできない状況で。

居ても立ってもいられず、自分を拘束する大人を思い切り、振り払う。予想外の抵抗で、暫しの自由を取り戻すが、それだけ。

力で劣る相手に対して、
衣服すら取り払われた子どもに何ができるというのか?


それだけだ。

「ぐっ、な、にをッ……!?
 ……! あ、嫌だ、メレフッ──」

他の大人が呆気なくそれを捕らえて。

取り落とされたナイフは拾われ、メレフに対する見せしめのように、首筋に当てられる。
僅かに紅い筋が走り、琥珀色の瞳が恐怖に震えて。

───次はないぞ
、と、二人に伝えるように。

同じように手首を縛られ、立たされる金髪の彼の背後から、大人の一人が膝立ちで股下に潜り込んで。

「い、あ、ァあッ……!
 ……ッ……〜〜〜ッ!」

粘ついた水音。
その度に青年の身体は何かから逃れる様に揺らぐ。

何が行われているのか。性に疎い者でも、想像に難くはない。
(-74) 2021/05/29(Sat) 6:08:13

【秘】 空回る思い メレフ → 水面に映る愛を シェルタン

「ッ、シェル――が、ふ…っ!?」

取り落としたナイフで傷付けられる彼を見て、恐怖に怯えるその目を見て。
声を上げようとして、思い切り体を蹴り上げられる。
弱く脆い体は地面に転がり、強く咳き込んだ。

下卑た笑みを浮かべた大人たちが、メレフを取り囲んで手を伸ばす。
ある者は髪を掴んで―――
『顔は姉によく似ているな』
と言って。
ある者は、衣服を捲り上げ その下にある白い部分の方が少ないあばらの浮いた肌を月明かりの下に露出させ―――
『体つきは、姉の方がよかった』
と言った。

気持ちが悪い。放たれる言葉も、近付いてくる人間も、全てが"姉がここで同じ目に遭ったのだ"と嫌でも理解させてきて。
ただでさえ強かった精神的ストレスが、膨れ上がって 吐き気に変わっていくのを感じる。

「てめえ、ら……ッ!おい、ふざけるのも大概に―――」

隙間から見える、友人の姿に歯ぎしりをして それでも、威勢は崩さない。
(-83) 2021/05/29(Sat) 8:07:01
水面に映る愛を シェルタンは、メモを貼った。
(c33) 2021/05/29(Sat) 8:57:16

【秘】 水面に映る愛を シェルタン → 空回る思い メレフ

 思えば大人からの─を、
 拒んだのは最初の一回目だけだ。

 嫌がっても、身体を揺らしても我関せずに、
 舌は窄まりを割り開いて、思わずに腰を前に引けば、
 淫猥な手つきが敏感な所を責め立て続ける。

 変わらない。
 思えば最初に気付くべきだった。
 あの時点で、自分は酷く歪まされたのだ。

「は、ァッ嫌だ、嫌だって、……ッ!」

 苦しい。
 
快楽では打ち
消せない苦しみ
が、
 涙になって、頬を伝う。

彼が“自分と同じ目に遭う”今、胸を強く締めるのは、
決して大人の─が自分だけに注がれないからではない。

 ああ、他ならぬ、メレフ、
   ───オレはアンタを、守りたかったんだ!

「“治療”を受けるのはオレだけだろ、
 メレフ、メレフはァッ、離せぇッ……!」

 人を刺した者に対して、どんなに言葉を尽くしても、
 ただ打ち砕かれるための余興にしかなり得なくて。

 嬌声と嗚咽の入り混じる声を漏らす。
(-126) 2021/05/29(Sat) 13:37:32
水面に映る愛を シェルタンは、メモを貼った。
(c39) 2021/05/29(Sat) 13:43:18

2021/05/29(Sat) 13:48:56

【秘】 空回る思い メレフ → 水面に映る愛を シェルタン

「はッ…く、そ さわる、な…!」

非力な腕では、腕の拘束を外せない。
体を弄る手が、複数の手、這って、摘んで。

顔が、白くなる。気持ち悪さは晴れるどころか積み重なる一方で。

吐きたいのに。吐くものがなくて。喉の奥がひたすらに胃液に傷付けられる。

「は、く…シェル、タン…」

聞こえてくる、嬌声と嗚咽に胸が苦しくなる。
お前にそんな声をあげて欲しかったわけじゃなかったのに。

こいつらがいなければ。こんな場所がなければ…
(-132) 2021/05/29(Sat) 13:54:31
シェルタンは、皆の未来を、ただ願った。
(c43) 2021/05/29(Sat) 15:33:08

【秘】 徒然 シトゥラ → 水面に映る愛を シェルタン

「シェン」

 その日、シトゥラは
 
何事も無かったかのように

 大人の元から帰ってきたあなたに声をかけた。

 その瞳は以前とは違って
 あなたを見ているようには見えなかったが、
 確かに名前を呼んで、そして普段通りに接するのだ。

 『二人っきりの時だけ』

「……裏切者の
セキレイ
、ボクに会いたかったんだよね。シェン。
 迎えに行ってあげられなくてごめんね
 シェンが
羨ましくなって。
行かせたくないって思ったんだ」

 あのとき伝えた言葉に嘘は無い。


「知れて、嬉しい? 役に立った?
 秘密にしておいて欲しくなかったんだよな。

 それでも大人に頼まれたことは辞められないから、
 そのことに関しては謝れない」
(-174) 2021/05/29(Sat) 16:29:56

【秘】 水面に映る愛を シェルタン → 空回る思い メレフ


『勿論、彼にも治療は必要だ』
と、
 手首を掴み、己の身体を吊り下げる男は言う。

『だけどこれは君の為なんだ、シェルタン』

 と、続けて、男は笑いながらほざく。

 欺瞞だ。結果的に歪みが正されているだけ。
 彼らは己の
欲望
を、
 都合よくぶつけているに過ぎない。

「う、ぁ、ッぐず、嫌───……!」

 ほぐれた後孔に、熱をもったソレが、押し当てられて、
 思わずメレフの視線を意識してしまい、
 顔を必死に逸らす。

 最初から誰でもよかった。
 華奢だった自分も、今の自分も等しく同じだ。
 都合のいい玩具だった。


 愛じゃない。
     愛なんかじゃない。
           
こんなもの愛なんかじゃない!


 ▼
(-176) 2021/05/29(Sat) 16:34:20

【秘】 水面に映る愛を シェルタン → 空回る思い メレフ


「うッ、ぅう、ああ゛ッ───!!」

 肛を押し開かれる鈍い痛み
に、纏わりつく快楽。

 抵抗をする体力も気力も全部削がれて、
 少年でも持ち上げるみたいに、膝下から抱えあげられる。

 意識とは真逆に、反応してしまう自身の股座も、
 わざとゆっくりと、深いストロークで抽挿を受けるところも、
 全部が衆目に。メレフに、晒されて。

「き、た゛ッ、〜〜ッ!メレぇ、っふ、
 見な、ッえぅッ
、嫌だぁ゛……!」

 何かを懇願するように頭を横に振る。
 涙と唾液が混ざった、透明な糸が顎から引いている。
 
 正常な反応だ。
 もう、愛を求める彼の姿は何処にもない。
(-187) 2021/05/29(Sat) 17:15:00