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人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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【秘】 酔吟 ミズガネ → パイ焼き ゲイザー

……多分?

 ……まあいいか。そうか。それにしても飲み物を忘れるなんて変な奴だな。
 …………少し待っていろ」

そう言って立ち上がり、サイドボードに置いてあった水差しとグラスを持ってくる。グラスは埃が入らないようにひっくり返して置かれていたからか、未使用であることが分かるかもしれない。
そのまま幾らか水を注いで、貴方に差し出すだろう。

「真面目かどうかは知らない。ただ、話をするならどうせなら楽しい話題の方がいいだろう。

 ……ほら、水でいいなら受け取れ。炭酸やら牛乳やら、割りものが残っていれば良かったんだがな。水で我慢してくれ。
 ……乾杯」

貴方が受け取っても受け取らなくても、男はそのままホットワインに口を付けるだろう。
一度目だったなら、少しくらいは警戒していた。
けれど貴方と会話を重ねているうちに、それも緩んでいたのかもしれない。

だから……躊躇いなく、その温かな紅色を喉奥へ招き入れた。
(-18) 2021/10/19(Tue) 22:01:01

【墓】 よいが来ない ミズガネ

酷く寒い。
目が醒めて真っ先に浮かんだのはそれだった。身震いをして、自分の体を抱きしめながら外に出る。
自分の身に異変が起きる直前の出来事は、未だ思い出せていない。


「ああちょうどよかった。お前、今手が空いているなら白湯を……」

お気に入りの下女が廊下を掃除していたから声をかけた。何も返事がない。男は眉間に皺を寄せる。

「おい!聞いているのか、何の冗談だそれは。揶揄っているのなら今すぐそれを……」

手を伸ばし、肩を掴む。掴む筈だった。

すり抜ける。己の手が、うっすら透けて、触れないまま空を切る。

「………………え?」
(+0) 2021/10/19(Tue) 22:13:58

【墓】 よいが来ない ミズガネ

歩く。声をかける。走る。声をかける。
誰もがこちらを見てくれない。誰もがこちらを認識してくれない。

「ッおい!聞こえないフリはよせ!何のつもりだ!タチの悪い冗談はやめろ!」

どいつもこいつも無視をする。ここで過ごした一年の間に沢山言葉を交わした者など何人も居る筈なのに。

「やめろ……やめろって、なあ。
 本当は聞こえているんだろう?わざと無視をしているんだろう?俺が機嫌を損ねるようなことでもしたのか?

 答えてくれよ、なあ!」

口元が引き攣る。冗談だと笑い飛ばしたくて、けれど視界に叩きつけられる現実はそう変わらなくて。笑みを作ろうとした唇は、綺麗に弧を描く事なく歪に戦慄いている。

ああ、
まただ。

知っている。この感覚はずっと自分の傍にあって、逃げたくても常に離れず纏わりついていた。

まるで透明人間になってしまったかのような扱いになったのに、世界はそれでも回り続ける。
才能もなく、努力も続かず、誰も見向きしてくれない平々凡々な吟遊詩人。

見慣れている。
この光景は見慣れている。

嫌というほど、知っている!
(+1) 2021/10/19(Tue) 22:14:48
よいが来ない ミズガネは、メモを貼った。
(c0) 2021/10/19(Tue) 22:15:07

よいが来ない ミズガネは、メモを貼った。
(c1) 2021/10/19(Tue) 22:15:19

よいが来ない ミズガネは、メモを貼った。
(c2) 2021/10/19(Tue) 22:15:32

よいが来ない ミズガネは、メモを貼った。
(c3) 2021/10/19(Tue) 22:15:45

【墓】 よいが来ない ミズガネ

「誰か!誰か聞こえないのか!?
 僕が何かしたのか!?僕が何か悪い事でもしたっていうのか!?」


箍が外れたように叫びだす。口から出るのは美しい歌声でも世界各地の光景を描き出す詩でもない。
ただ、独りが耐えられない哀れな男の絶叫だった。

「どうしてこんなところに来てまで元いた場所の苦痛を味わう事になるんだ!
 なあ、なあ……誰か、僕を見てくれる人はいないのか!?

 あぁ……
あぁああぁ……ッ!!!


男は手入れが行き届いた濡羽色の髪をかきむしり、そのまま嗚咽を零してふらふらと消えていく。

逃げる場所なんて何処にもないのに。
(+2) 2021/10/19(Tue) 22:16:47
よいが来ない ミズガネは、メモを貼った。
(c4) 2021/10/19(Tue) 22:17:18

ミズガネは、何処かへと姿を消した。いてもいなくても、きっと変わらず世界は回り続ける。
(c5) 2021/10/19(Tue) 22:17:45

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

「わ、その。……ありがとうございます……」

水で満たされたグラスを受け取れば、
へにゃりと眉尻を下げて笑った。

「か、乾杯……ですっ」

かちん、と克ち合うグラスの音。

ゲイザーはあなたがホットワインを口にしたのを
確かめれば、安心したように笑った。

だって、あなたは寒がりなのを知っているから。
少しでも暖まれば幸いなのだ。

そうして、己もグラスの水に口づける。

(-22) 2021/10/19(Tue) 22:24:39

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

それから、二人はいくばくかの歓談をした。
この館は素敵だけれど迷いやすいだとか、
なんだか妙な噂が多いだとか、

そんな、どうでもいい話。
そこに在るのは、暖かくちいさな宴。

ゲイザーが口にしているのは唯の水だ。
けれども互いの信頼が彼女の心を融かし、饒舌にさせていた。

何気なく話題が切れて、束の間の沈黙が落ちる。
ゲイザーはひとつ、つばを飲み込むと、こう切り出した。

(-28) 2021/10/19(Tue) 22:43:52

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

そっと、あなたに近づいて。
色気の欠片もない仕草で、あなたの頬を撫でる。

「──ねぇ、その。身体、暖まりましたか?」

「足りないなら、あたしが」

「あたしが温めてあげる」

ゲイザーは、あなたの飲んだ酒に
睡眠薬が入っていたことに気付いていない。


徐々に、身体が重くなり始める。

……ひょっとしたら、唯の酔いかも。
(-29) 2021/10/19(Tue) 22:44:21

【秘】 巫女 ユピテル → よいが来ない ミズガネ

 
「……うん、そうね。
気にするのに、決め切れない。何かを捨て去る覚悟を持てない。
それでも許してくれる人がいると知った上で、自分が許さない。
いっそ完全に、世界か自分を恨みきれれば、」

どちらかを消してしまえば、別の何かは始まるかもしれないのに。

「楽になれるのだろうに、選べないまま。
ずっとずっと、辛いだけの思考が回っている」

 「──苦しいね。
       
……苦しいよ。」


ミズガネに何かを説こうとしました。
励ましの言葉か、否定の言葉を投げようとしました。
でも思うのです。己も今それを貰っても、受け取れない。

一番自分が貰って嬉しいのは、何か。
ユピテルにとっては、それが"共感"でしたから。

ミズガネに対してなのか、ユピテルに対してなのか。
どちらにとも取れるし、違うようにも取れる。
緩やかな共感と弱音を零しました。 →
(-35) 2021/10/19(Tue) 23:39:55

【秘】 巫女 ユピテル → よいが来ない ミズガネ

 
「でも、少し飲みすぎよ〜?」

手を伸ばそうとするボトルを先に奪い取ろうとします。

「……お酒で気を紛らわすのは、私もしょっちゅうするから
わかるけど、今日は終えて今度飲み直しに行きましょうよ。
最初に言ったでしょ?数えきれない量のお酒があったって」

「ボトルごとは無理だけど、一杯程度ならいいらしいから。
これから同じが続くなら刺激のある日がないと飽きちゃうわ?
だから付き合ってくれない?お酒、飲める子を探してたのよ」

奪ったボトルを手慣れた様に傾けて中の水面を眺めます。
正確にはそれ越しに移る自分と貴方の姿を見つめていました。

「何より。今すぐ紛らわしたいなら、
 お酒よりも『仲良く』する方がもっと紛れるのに」

「今こんなに美少女が目の前にいるのにどうかしら?」

口を尖らせてやや非難めいた声。
勿論冗談とばかりに頬を緩めて、ボトルを机に置き直します。
『仲良く』を断られたなら、此方に溺れろとばかりに。

両肘を机につきながら唇の前で両指を絡め、返事を待ちます。
(-36) 2021/10/19(Tue) 23:42:51

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

/*こんばんわっ、ゲイザーです。生活お疲れ様ですっ!
もしかすると、事前に今考えている殺害方法をお伝えしたほうが
便利かな……?と思ったので、お先にご通告させていただきますねっ。
(こちらPLも今仕事中なので急がなくても大丈夫ですよ!)

OKを戴けたら、お先に匿名メモにて殺害シチュを投下しちゃいます。

死因は刺殺。場所はミズガネさんのお部屋。
睡眠薬を飲ませたあと、身体が動かなくなってきたところを
ナイフで刺殺するつもりですっ! 

このナイフはクロノを殺害したものと同じもの。
凶器はミズガネさんのお部屋に置きっぱなしにします。
(皇狼さんからのリクエストです!)

死体が消えるか消えないかはお選びいただければっ!
(-56) 2021/10/20(Wed) 0:41:43

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

/*匿名メモサンプルですっ! ご参考にどうぞ。

ミズガネが”神隠し”された。腹をナイフで一突きされて殺された。
死体は(残っている/残っていない)。
部屋を覗き込めば、ベッドに血だまりと凶器が転がっている。
彼の好色っぷりを考えれば、事前に何をしていたかなんて明らかだろう。

……よく見れば、凶器には乾いた血がこびりついている。
誰かを殺したナイフで、きっとミズガネも手に掛けたのだ。

最も彼のことを気にする人間でも無ければ、
──或いは探偵でもなければ。
これは、また”神隠し”が起きただけの話。
待宵館では今日も宴が続いている。
(-57) 2021/10/20(Wed) 0:42:37

【秘】 巫女 ユピテル → よいが来ない ミズガネ

 
【三日目】

散々あなたへの呼びかけを、最早叫びかけでしょうか。
それを行った後に、あなたの部屋で待とうとします。

鍵が開いているなら容赦なく入りますし、
しまっているならその扉を背に凭れたまま、
一日中W目を閉じてWいます。

巫女は、館で神の声が聞こえなくなった代わりに、
肉声がなくても、声を聞こえます。
少なくとも、クロノの時はそうでした。

だからずっと、本来ならば日が沈み再び昇る時間になっても、
あなたの声が返ってくる事を待ち続けるでしょう。
(-75) 2021/10/20(Wed) 2:01:03

【秘】 巫女 ユピテル → よいが来ない ミズガネ

※こんばんは〜
一日目の秘話もあるのに沢山投げつけてしまってごめんなさいね。1日目の秘話がどうなっても恐らく同じ事をしていたから送らせて貰ったわ〜。

同時進行か1日目のを切るか、その辺りはお任せするわね。

私、憑霊者なの。それで設定的にも声が聞こえる設定だから「墓下の声も聞こえる」設定のつもりよ〜

ただもしミズガネちゃんPLが嫌だったら遠慮なく聞こえなかった事にして頂戴ね〜その場合は合わせて返すわ。よろしくね〜
(-76) 2021/10/20(Wed) 2:04:43

【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー

/*
返事が遅れてすまない。ミズガネPLだ。秘話の返事は後ほど。ゲイザーPLもお仕事と生活お疲れ様。

事前に殺害方法及び現場の報告、非常に助かる。

内容に関しては把握させてもらった。OKだ。
遺体に関してはPLが死体も一人きりの方が大変楽しいという意向により『残っていない』ことにしてもらえると助かる。

また、もし可能であれば
ゲイザーが退室時ミズガネの部屋に鍵をかけたか
についても記載してくれると助かる。現在秘話にて失踪後時空で部屋を訪れた者がいるからな(鍵をかけてあるかどうかで行動が少し変わると連絡があった)。

こちらからは以上となる。丁寧な連絡感謝する。
(-86) 2021/10/20(Wed) 3:41:42

【独】 よいが来ない ミズガネ

ようやく落ち着いたんですけどこれだけ

面白くなってまいりました
(-88) 2021/10/20(Wed) 4:45:36

【独】 よいが来ない ミズガネ

こんな時間に起きるゾズマ、誰?????
(-89) 2021/10/20(Wed) 4:45:50

【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー

出来上がっていないままの男は、いつも通り笑みを浮かべることもなくただ静かに貴方と歓談に興じていた。貴方との宴のおかげか、神経質そうな顔は幾分か穏やかな面持ちだった。
何となく、どこか安心したような、優しげな眼差しも時折していたかもしれない。

そうして訪れた沈黙。貴方が緊張した様子が波紋のように広がって此方も気付いてしまうだろう。
けれど男は気付かないふりをしたまま、貴方の指を受け入れて頬を触らせる。

アルコールが入っているにしてはやや冷たい肌の感触が貴方の指先に齎されることだろう。

「クク……アハ。一周回って随分可愛らしいお誘いだな、ゲイザー?」

貴方の手を取る。拒まれないのなら、頑張り屋さんな指先に恭しく口付けを落とす。手も、唇も、何もかも妙に冷たいままだ。

「それなら温めてもらおうか。
 ………………本当に、寒いんだ」

どこか物悲しそうに最後の一言を落としてから、寝台へ向かおうと立ち上がる。

その時だった。

(-90) 2021/10/20(Wed) 5:10:27

【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー

「…………?」

体が重い。
立ちくらみだろうか、一瞬くらりと世界が揺れる。
アルコールで削られ始めた思考をどうにか動かして考え込む。

出来上がってしまうと羽目を外すことだってあるが、それでも飲める量の限界はおおむね把握できている。体に起きる変化だって、ある程度は理解している。毎日のように飲んでいるのだから。

いきなり体が重くなるような事、ただの酔いであり得るだろうか?


「……ゲイザー……、お前、このワイン、ちゃんと自分で用意した、か……?」

寝台に向かう足取りが覚束なくなってくる。舌も動かすのが億劫になってきた。でも、それでも尋ねなければ。

これが一回目のささやかな飲み会だったならすぐさま少女が何かしたと詰問していたかもしれない。
けれど、少なからず言葉を交わした今、きつく問い詰めるという選択肢は失われていた。

男の目から見ても少女はドジでおっちょこちょいだけど。たまに大変な失態をやらかしてしまうけれど。
──それでも、彼女は常に一生懸命だ。
  誰かに悪意を向けたことなんて、きっとない筈だ。
(-91) 2021/10/20(Wed) 5:11:57

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

/*お疲れ様です。
 ありがとうございます、りょーかいですっ!
 あたしはミズガネさんの部屋の鍵を持っていないので、
 鍵は開いたままになるはずです。
 では、早速投下させていただきますねっ!
(-92) 2021/10/20(Wed) 7:44:43

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

口付けを落とされるたびに、
緊張でぎゅっと閉じられた瞼が震える。
肩が跳ねる。未通娘なのは見ての通り。

それでも寒空にあてられたかのような──
或いは死体のようなその指先を、唇を、受け入れる。

慈しむような仕草に、親愛が感じられて。
まるで普通の恋人みたいに。

ちいさな決意を胸に、寝台に向かおうとしたところで。

「ミズガネさん……っ?
 はい、それはあたしが用意した
ワイ
 ⇒
(-95) 2021/10/20(Wed) 8:07:02

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

「…………」


ゲイザーの形をしたそいつは、掌を握り、開き、動作を確かめて。
それからあなたを寝台に無理やり押し倒した。

制御の利かないあなたの身体は、
小娘ひとりでだってそれが為せる。

足を開く品のない仕草であなたの腰の上に座りながら、
そいつは口端を持ち上げた。

「よォXXX野郎。
 成年にも満たぬ女を抱くときの気持ちはどうだ?
 勃ったか。……あァいや、睡眠薬のせいで萎えちまってるわ。
 ギャハハハハハハハハハハハ!!」


 ⇒
(-96) 2021/10/20(Wed) 8:08:30

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

あなたが言葉通り”重い”口を動かす前に、そいつは言葉を続ける。

その仕草も。声色も。性根も。全てが悪意に満ちていた。
ドジだけどお人好しで、朗らかで、
曰く一生懸命なゲイザーとは全部が違う。

──『二重人格』。
ジキルとハイドのように、分裂したパーソナリティ。
それがこの瞬間、切り替わったのだ。

「紹介が遅れたな。
 オレは殺す人間にもちゃァんと名前を告げる。
 今から自分を殺す人間の顔を覚えてもらうために」

扇情的な仕草で、スカートの内側からナイフを取り出す。
……血がこびりついている。誰かを殺したそれ。
その鼻先にナイフを突きつける。時間経過した血の匂い。

「オレは『リーパー死神』! 所謂殺人鬼だ。
 なァ死ねよオマエ。恨みはないが死ね。面白そうだから死ね!」
(-98) 2021/10/20(Wed) 8:26:24

【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー

「なッ……ぅ、ぐ……ッ!?」

今度こそ視界が大きく回る。反転する。もう抵抗一つ出来やしない。

跨られる。違和感。
笑みを浮かべられる。違和感。
その嘲笑を聞く。違和感。
その仕草も。声色も。性根も。全てが悪意に満ちていて、まるきり別人のようで。
ああ……違う。別人だ、きっと。

お前、ゲイザーをどこにやったんだ。
あの娘が演技だとかこんな器用な真似、できる筈がない。
あの子を、返せ。

叫び出したいのに、自分の体は言うことを聞いてくれない。

(-110) 2021/10/20(Wed) 10:46:51

【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー

鼻先にナイフが突きつけられてようやく理解した。
死が目の前にある。本物だ。本物の死が自分を連れ去りにやってきた。

「ひ……、や、だ……いやだ、いやだ、いやだ……ッ!」

頭も振ることすら億劫だけど、押し返す為の手すらも動かないから代わりに揺らして抵抗する意思を見せる。

神隠しなんて最早どうでもいい。ポルターガイストだって構うまい。
今この眼前にある死を、死神を、誰か遠ざけてくれないか!

「お前っ、何が……望みなんだ……いや、だ……死にたくない……何でもする、何でもする、からぁ……だから、だからっ、助、けて…………!」

恥もプライドも何もかも、捨てられるものは全て捨てて。
懇願する。薬が回り舌をもつれさせながら、男は無様に命乞いを繰り返した。
(-111) 2021/10/20(Wed) 10:47:26

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

「ハハ。おいおい、動くなよ」

そいつは薄ら笑いを浮かべた。
広間にいる時より少し軽装でいたのはきっとあなたの悪運だ。

前戯みたいにシャツのボタンを外せば、
愛撫みたいに腹の筋を撫でて、ナイフを立てる。

あなたの心の叫びなんか、聞くやつはいない。

「何が望み? 決まってる。
 オマエの……そう! その顔!
 クソダサくて絶望に満ちたその言葉!
 そういうやつがもっと聞きたい!」

その顔には喜悦が満ちている。
そう。今ここに、ゲイザーはどこにもいない。
それはきっと幸運だ。

「だから、出来るだけ長く生きてくれ。
 生きたまま命乞いを垂れ流せ」
(-113) 2021/10/20(Wed) 11:08:34

【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ

冷淡に、残忍に。
あなたの尊厳をぐちゃぐちゃにする。
好意を。親切を、命乞いを、懇願を、すべて唾棄する。

「なァ、オマエさ。
 16の芋女すら抱くなんて、どんだけ節操無しなんだよ。
 そんなに人恋しかったのか? ギャハハ」

ゆっくりとナイフを腹に押し当てる。
答えてくれたなら、ほんの少しだけ長く
生き長らえることができるかも。
(-114) 2021/10/20(Wed) 11:09:13

【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル

【一日目】

「…………」

寄り添うような共感を、ただ静かに黙って受け入れていた。励ましや否定では、きっと素直に拾い上げることは出来なかっただろう。

「……ああ、苦しいな。
 …………でも、せめて。せめてお前はさ。もし、恨むとするのなら。世界の方がいいなって思う。

 …………そこまで追い詰められるほどに頑張ってきたのだから、お前くらいはお前に優しくいてほしいなって、俺は思うよ」

それが貴方にとって良いことなのか分からない。今の自分では貴方の背を押すなんておこがましすぎて出来やしない。
それでも、声をかけずにはいられなかった。
ユピテル自身の話とも受け取った男は、そっと叶うことも難しい話を重ねて口にした。

(-118) 2021/10/20(Wed) 11:36:17

【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル

ボトルを奪われると、男はあからさまにしょんぼりした顔になる。
けれど、巫女が続けた言葉に一瞬瞠目してから少しだけはにかんだ。

「ああ、喜んで。此方としても是非飲むのに付き合わせてほしい。断る理由がないよ」

こちらの返事を待つ貴方を見た。
不満げな、いじらしい声に愛らしい仕草。そうして持ちかけられた話は、たいへんに魅力的な響きを持っていて。

「……ふふ、ぁは。断られにくいからって、下女に声をかけることは多かったけど。こうして誘われることは珍しいな」

(-119) 2021/10/20(Wed) 11:36:45

【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル

ボトルを押しやり、机の隅へ。もうそれだけで答えは分かったようなものだろう。

体を前へ倒し、拒まれないのなら絡み合う両の指を、上から自分の手で覆う。
何杯もアルコールを呷った体にしては、やけに冷たい手だった。

「それじゃあ、喜んで美少女と『仲良く』させてもらおうか。
 …………ただ。気を紛らわせる為だけじゃない。

 お前が知りたくなった。これは……本当だ」

青みがかった緑色が、貴方を覗き込む。
痛いほどに真っ直ぐな瞳が、貴方を見つめている。
(-120) 2021/10/20(Wed) 11:37:23

【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル

/*
ごきげんよう。魚川武NEOよ。沢山投げつけてくれてありがと。アタシはとても嬉しいわ。

1日目、このまま行くと普通に濡れ場にもつれ込むと思うけど大丈夫かしら。アタシは問題ないわ。
同時進行も大丈夫だけど、そちらが忙しくないかが心配よ。

ただ3日目のお返事はミズガネの事情と心情がもう少しだけはっきり確定してからお返ししたいので、もう少しだけお時間いただくわね。

また、そちらの設定についても把握したわ。こちらとしても特に問題はないので、そちらにドンドン乗っかっていくわね。何かあればドンドン好きにして欲しいわ。よろしく〜
(-122) 2021/10/20(Wed) 11:43:00