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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>45 ニーノ

「そんなにはっきりしてたかぁ?
テオの方が余程はっきりしてんだろ。」

くすくすと笑う。
そんな印象を持たれていたとは思ったこともなくて。
此方こそ、貴方の内面を一つ知れて嬉しい、と。

「…そうだな。仕事としては従わなければならない。
だが、上がどれほど阿呆でも、抗う事はいつだって自由だ。
ニーノは捕まえたくない奴が居るのか?マフィアに。」

「それとも…そもそもそういう横暴が好きじゃない?」

貴方の言葉を聞きながら
優しく、咎める色を含ませず質問を返していく。
(46) 2023/09/15(Fri) 21:28:34

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

「体に悪いのはわかってるけど……こうでもしないと全く寝れなくてね」
「困った体だけど、今のところこれで倒れてないから大丈夫じゃないかなって」

はは、と笑う。
自分のことを思いやる性質は持ち合わせてないらしく、あまり困ったようには見えないかもしれない。
昔のことを聞き返されれば、そこまで話せと?と、訝しげな目を向けて。
いつの間にか緩んでいた手を振りほどくこともせず、ただ、眼鏡の奥にある瞳の真意を探った。
声のトーンも落ち着いて、まっすぐに向けられた視線は、きっと、絶対に答えてもらえると思ってるんだろう。

「やるべきことを思い出せって言われてるような夢……かな」
「事件解決のために犠牲にした女の子の夢とか」
「見て見ぬふりをして取り返しの付かない事になった初恋の相手のこととか」
「もう戻ってくることがない昔の幼馴染のこととか」

「そんなところさ」

それでも答えてやるくらいには、あなたのことを近しい同僚としては認めているらしい。
でなければきっと、先程の問い詰めにすら向き合うことはなかっただろうから。
(-198) 2023/09/15(Fri) 21:42:57

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ

「なんだ、俺のマッサージは高いぞ?
 だが子守唄か腕枕のオプションも付けてやらんこともない」

女の素肌にオイルを塗るのもお手の物、案外尽くすのに慣れているらしい。

「仕事一番かい、変わってなくて良いことだ。
 思ったより冗談が通じると気付くのに時間を掛けちまったなあ。
 見るからに神経質な男のそれに見えていたんだ許してくれ。
 ……苦手なやつとか居たりしないのか。
 普段からお気楽な奴とか、何度注意しても悪癖を直さないやつだとか」

入場をすれば慣れはしていないがある程度の案内と人の流れで作法はわかりそうだった。
サングラスを外しこの先は目立つ格好や行為だけは避けると決めた。今更かもしれないが。
(-199) 2023/09/15(Fri) 21:46:42

【神】 コピーキャット ペネロペ

「いいか、表に出るならこそこそするな。
 却って堂々としとけ!その方がよっぽど怪しまれん!」

「言われてない事はするなよ!
 何かする時は必ず上に連絡して確認を取れ!
 俺でも俺以外でも構わん!
 幹部クラスに用があるなら親父に聞け!」

どよめきと混乱はやや治まりつつあり、
とはいえ慌ただしさは残ったまま。
幹部達の会議も終わった頃、構成員は最終確認を行っていた。

「以上だ!
 俺は少し出てくる、良い子にしてろよ!」

#アジト
(G30) 2023/09/15(Fri) 21:48:00

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 口に金貨を ルチアーノ

「あら、3か月で飽きるかどうかなんて、
 3か月目にならないとわからないわよ♡」

なんて茶化しながらピンクの衣をつけたあなたに
キャ〜〜〜〜♡と黄色い声を飛ばして。
貴方に料理の指示を出しながら、
貴方のお話を聞いては相槌を打つ。

「ロマンチックな出会いねぇ。ふふ、女の子は
 少し危なっかしいくらいが男心をくすぐるのよね。」

ある程度できたらあとはオーブンで焼くだけ。
そこまでの時間はかからないだろう。
お料理は片付けまでがお料理。
ちゃんと開店までに綺麗にしてよね、と釘を刺し。

「………ねぇ、その子ってマフィアとは関係のない子なの?
 アタシ、ちょっと心配だわ。
 貴方と関わったってだけで、その子が捕まって
 しまわないか、とか。」

───件の法案。
それは自分達の身が危険にさらされる、ばかりではない。
……自分達と関わった者達が、被害に遭うかもしれない。
守りたいものを、傷つけるかもしれない。
貴方はその子をちゃんと守れるのだろうか。
ヴィットーレは、真面目な瞳で貴方を見つめた。
(-200) 2023/09/15(Fri) 21:55:37

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「我らがお嬢はこんな時でもお可愛らしい事で」

嫌味のような言い方で嫌味のような内容の言葉を
しかし嫌味ではない音で投げ渡し、
そこでむう、と頬を膨らませる。なんだか諸々悔しいぞ。

折り畳み傘をばさばさやって軒先に水を飛ばして置いて、
屋内に入ったら入ったで今度は白衣をばさばさやって、
こりゃ着回しはやめとこ、と雑に洗濯物として籠に放った。

「……そりゃあなあぁ〜。まあお互い様警察も相当忙しかっただろ?
 で、そんな状態で俺のモーテルの前におまわりさんが一人、
 膝抱えて待ってたら心臓止まりそうになると思わねえ〜?
 雨ん中で傘も差さないでさあぁ」

なるべく明るい声音で、ふざけるような仕草も見せた。
それからあなたの服があまりに濡れてるようなら、
着替えを貸すから脱いどきなよ、と白衣を放った籠を示す。
そしてシャワーの準備するかあ、とカウンターを越えた。
(-201) 2023/09/15(Fri) 21:57:35

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

「警察はろくでなしが向いてるのかい?
 他の上司が聞いたら怒りだしそうなセリフだね」

あるいはイレネオあたりも怒るのではないだろうか。
正義を信じて刑事になった人間も、それなりにはいるのだから。
何にせよ、あなたの事はまだ善良な部類だと思っているのだが、本人は自分のことをろくでなしと思っているようだから、まぁ、何か抱えてることもあるんだろう。
少なくとも、子供の頃に危険な目にあった事は、アリーチェなどからやんわりと聞いたことはある。
勿論、詳しくは聞いてないから知らないのだが。

「こんな事がなければ一生言うつもりなんてなかったんだけど……。
 そうだねぇ、まぁ倒れないくらいにはしておくよ。
 そこまで行くと愚の骨頂だし……あぁ、誰か寝かしつけてくれれば忘れたりはしないんだろうけどね」

冗談まじりにそんなことを口にして、カバンを手にした。
小言が終わりなら、ここに居る理由はない。
夜勤でもないのに長々と居残るわけにはいかないだろう。
(-202) 2023/09/15(Fri) 22:08:32

【教】 pasticciona アリーチェ

「爺さんの代……?わからないけど、昔はもう少し、
 今より警察と仲のいいアルバがあった、んだっけ……」

爺さんが誰を指しているかは曖昧だが、小さく聞こえた言葉には思わず反応してしまう。
確かその頃は勢力図が今よりも大きく変わっていた記憶がある。

「うぅ……そう言うさっぱりしてる所は助かるわ……
 ねちっこいのは警察の方だと思うし……
 それだけ真面目に仕事してる人も多いんだけど……」

「……でも、ペネロペって随分何て言うかこう、
 争い?好きじゃないのね。さっきの手を組む話だって、
 上がいいなら構わなさそうに言うんだもの」

マフィアが好戦的な人だらけとまでは思ってはいないが、
こと一触即発まで関係が悪化していた警察相手に
そんな穏健な案を否定しない人がいるのは珍しく感じた。
(/10) 2023/09/15(Fri) 22:12:51

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「可愛くても大人なんだから、もっと気を付けて接してくれなくちゃね」

くすくすと笑う。楽しそうな姿はやはり、いつも通り…のようにも見える。
今日はあなたを自分の一歩後ろを歩かせるように、先を進んでいく。

「もうちょっと待って」

表情は見せないまま。
海風が頬を撫でる。日差しはまだ強い時間帯だから、静かと感じるほどでもない空気感。
車もほとんど通らないような道を進んで、不意に足を止める。

「今、街が賑やかじゃない?」
「……テオは、どう思ってるの?」

あなたが反社会組織の人間と関わりがあるなんて思わないけど、なんて言うのは茶番だけれど。
だって、目の前の彼女こそが。
(-203) 2023/09/15(Fri) 22:21:12

【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

 
「さ、サプライズどころじゃないわ。一人、同期も検挙されて……パオロ、パオロは、少なくとも逮捕されるような人間では絶対なかったのに、……っ」

焦り捲し立てる構図になっている事、そして貴方の表情も顔色もいつも通りなのにようやく気付けば、恥らうように頬を染めて俯いた後に勧められた椅子に腰かけ、水でこくりと二、三度喉を潤す。

突如振られた昔の話には目をぱちぱちと瞬きをしたあと、懐かし気な表情になってそれに乗り出した。

「えっ、そう、そうね。……ふふ、懐かしいわ。そう、あの時みんなに喜んで貰おうとしたのに全部台無しにして……泣きべそはかいたけど、ヴィットーレがそんなに笑うから、すぐに悲しいじゃなくて楽しくなって……」

昔話を思い出せばその当時の気持ちが強く思い出されて、それに貴方がそんなにも楽し気に笑っていれば、爆発した焦りも徐々に落ち着いていき、目を細めながらコップを揺らして、わざとカランと氷の音を鳴らした。

「……ごめんなさい。もう、大丈夫。ヴィットーレの事は勿論、もし、って思うと子供たちの事も心配になっちゃって、慌てて……」
(-204) 2023/09/15(Fri) 22:35:12

【人】 pasticciona アリーチェ

>>31 イレネオ

「えっ、と」

厳しさに少し怯え、突如ピンと背筋が伸びる。
言い切られると怒っているのではないかと心配してしまう性分はそう簡単にかえられなくて、この日も言い切りの言葉にいちいち表情をコロコロと変えていく。

「本当……?」

恐る恐る貴方の表情を盗み見て、言葉が嘘じゃないのに気付くと途端にはふ、と息を吐いて脱力する。

「えっ、あ、大きいのがよかっ、た?
 ……それなら、これかしら」

全部均等に切っているのではなく、あえてお腹の好き具合に合うように大きさは少しばらけて切っていたから、1.4枚分くらいの大きな欠片を上から指さしている。

またその言葉で自分のお菓子に興味を持ってもらえたのが嬉しくて纏っていた怯えの空気が一瞬にして霧散した。何ともわかりやすい女だ。

#警察署
(47) 2023/09/15(Fri) 22:43:06

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「それだけ可愛がられているということでは?
 ……なんて。皆、人に食べ物をあげるのが好きですよね」

よく餌付けされている男が言うのだから間違いない。
そして今、貴方からお裾分けをもらっている事がそのまま言っている状況に当てはまることには気付いていなかった。

「では珈琲をお願いできますか?
 牛乳と砂糖は持ってきます」

先輩にやってもらうなんてとんでもない、とあたふたしていたのはいつぞやのこと。
今は勝手に貴方のしてくれた事に対して先回りをするようになった。
もちろん、貴方がブラック派であれば無用なのだが。
(-205) 2023/09/15(Fri) 22:43:58

【教】 コピーキャット ペネロペ


「俺の爺さんはノッテとの抗争で死んだ」

テーブルに片肘をついて、ぽつり。

「アルバがあった頃にな。
 だからってノッテに恨みがあるわけでもない。
 それはそれで、これはこれ。昔は昔で、今は今だ」

ただ、そういう時代であったというだけ。
仮に恨みを向けるのであれば、
そういった流れを生んだものを恨むのが筋というものだろう。
それは今も同じ事。

「争いが好きな奴なんてそう居ないだろ。
 そっちは知らんがこっちは百害あって一利なしだ。
 身内と自分らの縄張り守る為なら仕方ねえけどな」

「そんでお互い無駄に消耗するよりは、
 どんな奴だろうとさっさと手を組んだ方がマシだ。
 お上がどうだかは知ったこっちゃねえけどな」

この構成員が特別争いを厭うという印象は間違いではない。
警察に対して好感があるというよりは、
現状維持を望んでいるがゆえの穏健派。
(/11) 2023/09/15(Fri) 22:51:54

【人】 pasticciona アリーチェ

 
「そうかしら。ハードル、低いかな……
 でも『一人5枚食べてね!』って言うのは、それが実際助かるとしてもあんまりだと思うの。
 多分、業務に支障が出ちゃうし……ううん、今は出た方がいいのかもだけど……」

女は加減と言う物がまた下手であった。
最も、一切れだけでなく二切れ目に手を出してくれた時点で助かる以上に嬉しいと言う感情でめいっぱいで手から零れ落ちそうなくらいだ。

「わ、わかったわ。次こそは、
「今日、苺のクロスタータを焼いてきたんですよ。よかったら食べて下さいね!」

「って言える人間になってみる。この日以上に恐ろしい日なんて、そうないもんね」

幼馴染の言う通り、この日程にやらかしてしまったと言うほど恐るべき間の悪さに出会うことは早々ない。次からは明るく堂々とお菓子が飛び出てくるはずだ。

#警察署
(48) 2023/09/15(Fri) 22:53:39

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡


「アレッサンドロ、さん?」

あ、と貴方を視界に映した時に真っ先に声が零れて、
それから貴方との再会を安堵したように駆け寄ってくる。

「だ、大丈夫でしたか?よかった、無事で……
 い、今凄く大変なことになっていて……」

なんて、そんな事は当然とっくに知っているだろう相手た捲し立てそうになっているのに気付き、一度息を呑めば貴方に申し訳なさそうに頭を下げた。

「あの……誰か、お探しでしたか?何か用事があったなら、
 代わりに教会に言付けてきますけど……」

#教会
(-206) 2023/09/15(Fri) 23:00:11

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「あはー。ごめえん…。」

それに関しては。
責められるとぐうの音も出ないというのが本音である。
己の立場がデリケートなものであるという自覚だって当然あるのだ。

…その上で、それでもここに足が向いてしまった。
不在の理由なんて分かりきっているのに、不安を拭いきれなかった。

「……ミネはあ、あたしが逮捕しに来たって、思ったあ?」

お言葉に甘え着替えを借りることにして、上着をするりと脱いで籠に入れる。
背を追いながら、微かに茶化すように、けれどどこか静かに訊ねる。
(-207) 2023/09/15(Fri) 23:05:34

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
こんばんは、黒眼鏡です。
ヤッター襲撃だ!!
多分バッティングはないのではないかな〜と思います!(まだわかりませんが…

現状こちらもRP案があるわけではないのですが、
逮捕となると無抵抗で捕まることになると思いますので、
イレネオさんがどのようにロールしたいかにもよるな〜〜ッという感じです。
人前(全チャの意味)でやっていただいても構いませんよ!!!!

暴力行為もご自由にどうぞという感じですので、
どうかよろしくおねがいしま〜す!!
(-208) 2023/09/15(Fri) 23:07:49

【神】 門を潜り ダヴィード

男は、朝からアジトの片隅で所在なさげに端末と向き合っていた。
いくらニュースサイトを巡回しても、『反社会組織取締法 今日から施行』の文字を見る度にどんよりとしたものが脳を占めていく。
アジトで人の話声に聞き耳を立てていても、いつものような笑い声が聞こえてこない。

怖い。怖い。怖い。

いつぞやに胸を張って宣言した「大人しくお家に篭ってます」を実行すればいいんだ。
もしくは誰かに助けを求められたら出来る限りをするだけだ。

「悪い夢みたいだ」


ぽつりとつぶやいた言葉がアジトの床に落ちた。

#アジト
(G31) 2023/09/15(Fri) 23:08:07

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「なったらでいい、なったらで」

なるのだろう。

押しつけがましい男は、手持無沙汰になったらしい大きな掌をぶらり、と振って。
きょとん、と一度黒眼鏡の下の目を丸くした。


「ふ」

吹きだす。

「そのうちプロポーズの手紙でも貰いそうだな」

わははは、と声が床を打つ。
振っていた手をピースサイン…ではなく、ハサミの形にかえてちょきんちょきんと動かしながら、

「お前なあ、そういうのは大体自分にかえってくるんだぞ」

胸板でどん、と拳を受けると、カニのハサミのままゆるゆると振る。

「ああ」

またなあ、という声は、聞こえなかった。
ただ、あなたを見送る眼だけが、カウンターの奥で揺れていた。
(-209) 2023/09/15(Fri) 23:13:03

【教】 pasticciona アリーチェ

「……そう、そうだったの」

アルバファミリーと言うマフィアがあったのだと自分は知識としてしか知らなかったが、彼女のように血縁者がアルバの物だったなら、少し無神経な言い草をしてしまったかもしれない。少し後悔を秘めつつ。

「……ペネロペは、割り切るのがうまいのね。
 私はどうしても地続きに考えてしまって、半端に情が沸いて、その結果どちらにも迷惑をかけてしまいそうだもの。
 お爺様も、今のペネロペに近い考え方だったのかしら」

「……ただ……え、っと……ううん、やっぱりなし、で」

争いについての考え方はそれは最もだと何度も頷いて聞いていた。
ただ一つそれを聞いて思い浮かんだことがあるが、それは口に出さない方がいい話題なのも薄々察していて。だからこんな歯切れの悪い中途半端な話題ひっこめになった。
(/12) 2023/09/15(Fri) 23:20:43

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「よく言うぜ、金がないのはケツがないのと一緒だ。
 火すらつかねえし、筋肉と心がやせちまう」

そういう男は、金を湯水どころかスプリンクラーでばらまくように
あちこちに放り込んでいる。
私腹を肥やすことはしないが、散財しすぎるのも不真面目だ。

「分ったらでいいんだよ。
 こういうのは耳の数が大事なンだから。
 ただでさえバカが多い状況だ。
 ルチアーノの奴も、妙な耳打ちをしてきたが……」

珍しく愚痴るように顎を落として、がしがしと髪をかく。
けれどあなたの願いを聞けば、ふうん、と鼻を鳴らしてしばし。

「………。」
「安全……」
「金しか思いつかん」

ろくでもない男だ。

「うちのバカ犬でも行かせたいところだが、直接の部下じゃないからな…」
「金なら出すからなんとかならんか」
(-210) 2023/09/15(Fri) 23:20:46

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「ちょうどよかった、<kana signorina>お嬢さん<kana>」

今まさに街を騒がす大騒動の、
プレジャーボートくらいなら沈んでしまいそうな渦中の
さらに真っただ中。
そういう立場にいるはずの男は、とんと礼拝堂に続く石段を蹴る。

とん、とん、とんと緩やかに。
大股であなたのほうに近づくと、
黒眼鏡の奥の瞳を細めて、にかり、と笑った。

「ああ、ご心配どーも。
 まぁこのとおり、まだお縄を頂戴してはいないんだが」

礼拝堂の方を振り返る。

「そう、ちょうどよかった。
 声をかけられそうな人が見当たらなくてね、
 言伝を頼みたいんだ」

そうして、肩に担いでいたアタッシュケースをぶらり、と下げた。

「実はね、寄付がしたいんだが。
 寄付って使い道が指定できるものだっけか?」

それは寄付ではない。

#教会
(-211) 2023/09/15(Fri) 23:27:26

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「俺も心配させるくらいには普段からあちこちに
 虫ばら撒いてるからな、そこもお互い様って事で」

器用な事に歩きながらブーツを脱ぎ捨て、
よろめきながらニーソックスも放り、
ぺたぺたと足音を響かせて歩く。
後ろからの静かな声にもその歩み、止まることなく。

「いいや?エーコは俺をよく知ってるからな。
 俺を逮捕するとしたらエーコじゃないね。
 ……そう願ってる。お前に俺を捕まえさせるなんて、
 そんな惨い事あるか?俺が一番嫌がる事だぜ、それ」

にひ、と笑って振り返る。疲れの色が滲む笑顔だ。
そして上衣を脱ぎながら、もごもごと布の向こうで声がする。

「まあ、エーコが警察の上からの命令で
 絶対そうしなくちゃ疑われるってんなら、」

ぷは。

「俺はいいよ。捕まってやるさ。
 けど、俺のチームがどうするかはわかるだろ?
 だから、出来ればお前が逮捕には来ないでほしいな」

ぷち、ぷち。ブラを外して、スカートもその場に落とす。
丁度、浴室の扉前に着く頃。一糸纏わぬ姿で、背を向けた。
(-212) 2023/09/15(Fri) 23:31:04

【赤】 黒眼鏡

『はい。
 マフィア撲滅のため、頑張りましょう』

かつん、と。グラスの縁がかちあって、甲高い音をたてる。
ボートは黒い水面を白く泡立て切り裂きながら、灯りの落ちた桟橋へと戻っていった。





「よろしく」

ボートのふちに肘をついた"アリソン"は、最後にあなたたちにメールをそれぞれ一通ずつ。

「ああ、それ。渡し忘れ」

…そういうと、にこりと笑う。
ボートの片づけをするのだろう。グラスを傾けながら、見送った。
(*17) 2023/09/15(Fri) 23:37:01

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

「構いませんよ、何……」

「を、………


アタッシュケースの方にまず視線を移して固まり、
続いて述べられた言葉に更に固まる。
文字通り、雷にでも打たれたような衝撃が走った。

「だ、だめですよ!使い方を指定したら賄賂ですよ!」

思わず叫んでしまったが、献金と賄賂と寄付と言う物は紙一重と言われればそうハッキリ答えられないのも事実である。
それはともかくとして、中に何が入ってるのか、想像通りでも想像外でも恐ろしい事になりそうだな、と思いながら声を震わせたまま尋ねる。

「いえ、いえ……指定の内容にも寄るかもなんですが……
 一応お聞きますが、どんな使い道をお望みですか?」

#教会
(-213) 2023/09/15(Fri) 23:38:25

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

非常時用、と書かれた、無機質なテキストの羅列だ。

『摘発された場合…私のことは言っていい。「互い」のことは知らないと言えばいい。』

『私が不在になった場合…お好きにどうぞ。元々私は上司ではなく、出資者にすぎない。』

『この端末が通じなくなった場合…お好きにどうぞ。もし聞きたいことがあるなら、この番号に。』

緊急連絡先らしいものがかいてあるが、今かけても誰もでないし、検索しても出てこない。


『以上』
幸運をIn bocca al lupo.
(-214) 2023/09/15(Fri) 23:39:11

【秘】 黒眼鏡 → 無敵の リヴィオ

非常時用、と書かれた、無機質なテキストの羅列だ。

『摘発された場合…私のことは言っていい。「互い」のことは知らないと言えばいい。』

『私が不在になった場合…お好きにどうぞ。元々私は上司ではなく、出資者にすぎない。』

『この端末が通じなくなった場合…お好きにどうぞ。もし聞きたいことがあるなら、この番号に。』

緊急連絡先らしいものがかいてあるが、今かけても誰もでないし、検索しても出てこない。


『以上』
幸運をIn bocca al lupo.
(-215) 2023/09/15(Fri) 23:39:25

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「まぁーまぁーそう言わずさあ」

「……」

「あんまり大きい声じゃあ言えないから、ちょっとこっち来てくれる?
 ちょーっとだけ、すぐ終わるから。
 そう、そこの物陰辺りにさ。
 プライバシーってのがあるじゃん、俺みたいな男にもさ、一応さ」

にやーー…っと笑ってなにやらまくしたてながら、
礼拝堂の脇の茂みを指さす。
黒眼鏡、柄シャツ、アタッシュケースと、怪しさが青天井の違法建築だ。
なんてうさん臭さだろう……。

#教会
(-216) 2023/09/15(Fri) 23:42:34

【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ

「そんなん俺が金を取る側じゃないんですか?
 腕を疑うわけじゃないが、勿論憚りだってあります」

要らん事知った。子守唄歌えるほど繊細な奴だったとは。

「天地でもひっくり返らなきゃ早々変わりませんよ。
 人がやりたがらないことをやってやる、価値の証明をする、
 その軸があるだけで、結構柔軟……というのは言われなければわからないか」

「別に……苛立ちますが苦手とは思いません。
 そもそも向こう側から苦手にされているでしょうしね。
 強いて言うんだったら、お気楽以上に好き好んで仲良くしてくる奴のほうが苦手ですけど?」

わざと突き放す言葉を択んでいるだけで、
実際苦手なものは極端に少ないようだった。
嫌な顔をしたり、嫌味を言ったりしていても結局懐に入れてしまう。

「……飲み込みが早いですね。いいことです」

周りから作法を吸収する様子を横目で見つつ。
何度か出入りしている故にこっちは割と馴染んでいる。
(-217) 2023/09/15(Fri) 23:46:59

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

 
「え、えぇ……」
「大きい声じゃ言えないならやっぱり賄賂じゃ……」


「…………」
「プライバシーが必要なお願いもやっぱり賄賂じゃ……」


「……うぅん、……」

さすがのノッテの周辺を嗅ぎまわろうとして失敗したあげく貴方に何度も助け出された筋金入りの女でも、「これは怪しいのではないか?」という感覚は辛うじて残っているらしい。

さて、どうしよう。とは言え、とは言えだ。
貴方の外見の胡散臭さは今に始まった事ではないし、もしかするとまともな寄付だった場合は教会に取って大変助かるのも事実。
そもそもこの女は貴方の意図がどうであれ、貴方に恩義を大層感じている。
万が一の最悪が発生するとしても、この役目を他の教会の人間に押し付ける訳にもいかない。と、くれば。

「……わかりました。ついていけばいいですか?」

こんな状況下でも、女の答えはYESだ。

#教会
(-218) 2023/09/15(Fri) 23:58:35