【独】 天狗 ヨシツネアカツキさんを襲った犯人は僕、でも未遂だし本意じゃなかった フォボスくんとは兄についていって訓練を頼んだ、とか ステラさんにはたまにマナ補給の道具を頼んでる、とか (-6) 2023/06/20(Tue) 17:27:28 |
【人】 天狗 ヨシツネ―かつての話― 気を扱う術の中には、「房中術」というものがある。 男女の和合によって気を高める、れっきとした術式の一つだ。 仙術とは違うとはいえ、周囲からの精気を糧とするという意味では変わらない。 何より、他者から得られる精気がとても美味で、より強く自身を惹きつけてやまないという特性だけは、ごまかしようのないものだ。 (17) 2023/06/20(Tue) 18:07:35 |
【人】 天狗 ヨシツネ―かつての話 キャメロットのどこか― その日は、ひどく無茶をしてしまった。 明らかに身の丈に合わない魔獣討伐を引き受けて、結果として精気の殆どを使い果たしてしまった。 学院に戻るのもやっとの有様で、寮に戻る前に倒れ込んでしまう程だった。 「…かふっ…ひゅー…」 肺が痛んで、息をするのも苦しい。 意識が朦朧として、視界が明滅する。 助けて欲しい。 誰でもいい、ほんの少しでも精気を分けて貰えれば。 そんな時に、ふと。 飢えた嗅覚が、濃い精気を嗅ぎつけた。 しかも、精気の元はこちらに近づいてくる。 「ソレ」は何かを言っていただろうか。 「ソレ」は手を差し伸べてくれたのではなかったか。 「ソレ」は、もしかして、僕を心配してくれた生徒の一人ではなかったか。 そんな当たり前の事も考えつかないまま、僕は「ソレ」を捕えて、押し倒した。 「精気…早く…。」 うわ言のように呟いて、「ソレ」の唇に僕の唇を重ねる。 「ソレ」から精気を吸い取って、同時に我を忘れてしまう程の強い快楽を与えて、より多くの精気を引き出す為に、「ソレ」の気を操って。 (18) 2023/06/20(Tue) 18:09:50 |
【人】 天狗 ヨシツネ「ソレ」の精気は甘く、深く身体に染みわたる。 萎えていた身体に、力が張っていく。 このまま、ずっと「ソレ」を味わっていたい。 そう思ったところで、ようやく我に帰った。 「―――っ!!」 声にならない悲鳴だった。 自身のした事に頭が真っ白になって、脇目もふらずに駆け出した。 恐ろしい事をした、許されない事をした。 被害にあった相手を探そうと、訪ね回ってみたけれど見つからない。 ただただ罪悪感だけが、あの日から胸の中に沈んでいた。* (19) 2023/06/20(Tue) 18:10:22 |
【人】 天狗 1年 ヨシツネ―一年前の話 フォボスと>>13― 昔から、僕は二つ上の兄について回る事が多かった。 僕は兄のように強くなりたくて、戦闘訓練にこっそりと潜り込む事もしばしばあった。 けれど、その日の兄は忙しく会う事は出来なかった。 『そんなに暇なら、丁度良い相手を紹介してやろう。』 と、訓練場に居合わせた他の先輩が声を掛けてくれた。 その相手が「豚」と、「木偶人形」などと言われているなど、今も昔も知りもしない事だけれど。 (20) 2023/06/20(Tue) 18:59:18 |
【人】 天狗 1年 ヨシツネなんでも、手加減をしなくていい相手なのだそうだ。 きっと大層腕の立つお人なのだろう、そう思って遠慮なく模擬刀を打ち込んだ。 「せいっ!」 打ち込んだ模擬刀は吸い込まれるように首筋を捉えて、直撃すれば相手に大ケガを負わせてしまうと確信できるほどで。 ――…すんでのところで、手首を捻って相手の首輪へと打ち込んだ。 「申し訳ございません!大丈夫でしたか!?」 慌てて相手に駆け寄って、安否を確かめる。 騒ぎを聞きつけた兄様が走り寄ってきて、自分と相手の無事を確かめると、まず僕が勝手に戦闘訓練に潜り込んだ事を怒り、それから僕に相手を紹介した先輩を呼びつけて怒っていた。 (21) 2023/06/20(Tue) 18:59:55 |
【人】 天狗 1年 ヨシツネ僅かに聞こえた限りでは、 「どんな理由があれ、フォボスを蔑んだり、練習台扱いなど許さん!」 と。あんなに怒っていた兄様は、後にも先にもあれっきりだ。 それから、フォボス殿と顔を合わせる機会はあっただろうか。 もしあったなら、かつての事をまずは一言謝ったろう。* (22) 2023/06/20(Tue) 19:00:36 |
【人】 天狗 1年 ヨシツネ― →購買部 ステラと>>16 ― 「こちら、ご注文の「ヒンヤリ草のクリーム」になります。 割引とかお得意様サービスとかは一切ありませんので、そういうものだと諦めていただきたい。 あ、それはそれとしてチップは大歓迎にございます。 」彼女の注文>>16に、テキパキと応答する。 ちゃっかりとチップの要求も忘れない。 貧乏学生には硬貨一枚とて惜しいのだ。 魔道具クラブなら材料の買い出しに来ている者も多く見るが、彼女はどうであったろう。 彼女が購買部の常連であれば、ここでバイトをしている自分と顔を合わせた事もあるだろうが。** (31) 2023/06/20(Tue) 19:26:36 |
天狗 1年 ヨシツネは、メモを貼った。 (a7) 2023/06/20(Tue) 19:42:16 |
天狗 1年 ヨシツネは、メモを貼った。 (a8) 2023/06/20(Tue) 19:47:28 |
【人】 天狗 1年 ヨシツネ―かつての話 キャメロットのどこか― 精気不足から他者を襲ってしまって>>18>>19から、しばらく経つ。 何とか認識できたのは、影のような姿である事>>29と濃い精気の持ち主である事だけ。 朧気な記憶便りの手掛かりではどうしようもなく、目当ての相手を見つける事は難しかった。 けれど、もし彼女が目の前に現れたなら。 その濃い精気が、あの時の相手である事を伝えてくれるだろうか。* (69) 2023/06/20(Tue) 22:40:42 |
【人】 天狗 1年 ヨシツネ― 購買部 ステラと>>45 ― 「あぁ、ステラ先輩でしたか。 いつもお世話になってます、だからといって値引きはしませんけど。」 彼女とは購買部でも、寮内でも顔を合わせている。 チップとして魔道具を受け取った事も何度かあったし、その内のいくつかを使った事もある。 だから、彼女の技術が確かな事も知っている。 「…できれば、頼みたい物があるんです。 人を探す道具か、もしくは精気の不足を抑える道具か。」 自分の至らなさ>>18>>19から、他者に迷惑を掛けてしまった。 その時の被害者を探してはいるが、未だ見つからない>>69。 あるいは精気が枯渇する事を抑える事が出来れば、もう誰に迷惑を掛ける事もない。 そう考えたのだ。 (81) 2023/06/20(Tue) 23:24:51 |
天狗 1年 ヨシツネは、メモを貼った。 (a17) 2023/06/20(Tue) 23:38:12 |
【人】 天狗 1年 ヨシツネ人を探す道具、精気の枯渇を防ぐ道具、どうちらも今すぐに、というわけには行かないようだ。 残念ではあるが、仕方ない。 「そう、ですか。 出来る事なら、早い方が良かったんですが。」 胸の奥に生まれた火は、時折どうしようもなく滾って、喉を乾かせる。 目の前の彼女のように、精気に満ちた女性を見ると特に。 対処できるものなら今すぐにでも対処したかったが材料が無いのならば、どうしようもない。 「えぇと、実は、その。 精気を枯渇させて、人に迷惑を掛けてしまって…。 謝罪か、せめて精気の補充手段ができればと思ったんですが。」 明確な表現は避けた。 けれど、そういった事に詳しいなら、何が起きたかは察せてしまうだろう。 もしかしたら、今の自分がどういう状態かも。 (95) 2023/06/21(Wed) 0:46:05 |
【人】 天狗 1年 ヨシツネ「もし他にも対処する手段や、代わりになる魔道具に心当たりがあれば、教えて貰ってもいいですか? 今すぐでなくとも構わないので。」 僕としては、今の状態をなんとか出来さえすればいい。 幸い先輩とは寮も同じ、後で尋ねる事は簡単だろう。 この場はとりあえず先輩の注文通りの品を渡してしまおう。 その後は、先輩に任せるとしよう。** (96) 2023/06/21(Wed) 0:46:09 |
天狗 1年 ヨシツネは、メモを貼った。 (a20) 2023/06/21(Wed) 0:47:27 |
天狗 1年 ヨシツネは、メモを貼った。 (a22) 2023/06/21(Wed) 0:48:14 |
【人】 天狗 1年 ヨシツネ「あぁ、その。 探すと言っても、実は見た目も何も明確には覚えていなくて。」 [あの時は精気が枯渇していた為に、とても冷静と言える状態ではなかった。 おぼろげに覚えているのは影のような姿であることと、濃い精気の持ち主である事>>69だけ。] あぁ、そうでした。 保健室にいけば、何か対策してくれるかも。 [すっかりと失念していた。 というのも、いつも無茶な鍛錬や危険な魔獣退治を引き受けていたので、顔を出す度怒られるものだから自然と避けてしまっていた。] ありがとうございます、先輩。 あとで保健室に顔を出してみようと思います。 [先輩に礼を言って、その場を後にする先輩を見送った。**] (108) 2023/06/21(Wed) 7:59:08 |
【秘】 天狗 1年 ヨシツネ → 2年 ステラ「先輩の精気、美味しそうだったなぁ。」 そんな呟きをこぼして、すぐに頭を振って思考を追い払う。 理性で蓋をしても、本能には逆らえなかった。** (-41) 2023/06/21(Wed) 8:01:07 |
天狗 1年 ヨシツネは、メモを貼った。 (a25) 2023/06/21(Wed) 8:02:22 |
【人】 天狗 1年 ヨシツネ「和菓子倶楽部の移動式販売だよー。 『クラマノ』印の水羊羹だよー。 今なら料金三割り増しだよー。」 大図書館の中を、手押しワゴンを押して歩く。 昔から料理や菓子作りは得手であるし、このバイトは趣味と実益を兼ねたものとして、良く和菓子倶楽部を手伝っている。 それはそれとしてしっかり稼がせてもらうが。 (118) 2023/06/21(Wed) 12:32:08 |
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