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【秘】 冷静 フィウクス → 月鏡 アオツキ「 勝手にすりゃいいさ 」返答はどこまでもそっけなく、突き放すようなもの。 それでもこれは、確かにあなたへ向けた肯定だった。 「あんたがどうしようと、俺は勝手にする。 その責任をなんであんたに負われなきゃならない? 不確定要素になりかねないのは互いに同じ事だ。 だからこそ公平に。 あんたの手を取れると思ってる」そこに義務や責務なんて無くて、結局はただそうしたいだけ。 そうしないと自分が気に食わないというだけ。 あなたもこの気難し屋も、きっとそう変わらないはず。 全てはたったひとりの人間の、今は些細なはかりごとだ。 "それでも"手を伸ばそうとする事は、無価値な事だろうか。 「俺が"生徒"だから、あんたが"先生"だから。 だから助ける、助けられるなんてのは。 その方が俺にとっては余程信用がおけない。 互いの立場が変われば成立しなくなるような協力関係は脆い」 (-59) 2022/05/07(Sat) 2:29:41 |
【秘】 冷静 フィウクス → 月鏡 アオツキ「あんた達が役を被る事を否定するわけじゃない。 建前の必要性を理解できないほどガキじゃない。 その上で今は、 あんたのその言葉が本音だと信じてもいい。 」あなたの言葉は信じている。 紛れもなくあなた自身の心よりの言葉だと信じている。 それでも今はまだ、心底信じられる未来なんて無くて。 わかる事と言えばここには救いたがりが多いという事だけ。 誰にもどうすれば誰も彼もを救えるかなんてわからない。 自分だってどうすれば救われるのかなど未だわからない有様で、 "それでも"それを探す為の猶予を稼ごうとしている。 今はそれが見付かるかさえわからなくたって。 何を以て『救われた』とするかなど、価値観次第でもあって。 生きていれば考え方が変わる事もあるだろう。 「それでもあんた達を心底信じて、目指す所を共にする為には あんた達の事を知る必要がある」 「何も今すぐじゃなくていい。 だが、 あんた達までここから居なくなる前には 。」 (-60) 2022/05/07(Sat) 2:30:29 |
【秘】 直視 フィウクス → 月鏡 アオツキ「教えてくれなきゃわからない。 きっと俺にはいつまで経ってもわからない。 何も教えないなら、ここの大人とそう変わらない」 片側だけの視線があなたの手を一瞥して、 その後は透明な瞳をただ真っ直ぐに見据えている。 懐疑や怒りに歪められたものではなく、 ただ冷たく透徹した色をして。 「そうは思わないか?」 どのような形であれ穏やかな様相を呈する事は病が許さない。 だから同じように微笑みを返す事はできないけれど。 あなたの伸ばした手は、決して振り払われはしない。 (-61) 2022/05/07(Sat) 2:30:57 |
【独】 神経質 フィウクス/* 何らか"感情"抱いてしまうと不機嫌になっちゃうから ちょっと冷たいくらいが普通の人で言うところのニュートラルな精神状態になるんですよね。 わかりにくいね〜 ややこいね そんでもって共謀者その一、なんかしとるね。(肩書きを見る) (-64) 2022/05/07(Sat) 2:48:28 |
【秘】 神経質 フィウクス → 雷鳴 バット「俺はこれまでに一度もお前に遠慮をした覚えは無い。 お前の事は……別に、そういう奴だと思ってるだけだ」 自分に誰かを特別慮る余裕はそれほど無いし、それに。 もし仮に、言いたい事があるのに言わずに黙っているだとか。 何か煮え切らない様子であれば、それは少しは気に障る事だろう。 けれど大抵は、恐らくはそういうわけではなく 単に互いに話す事が無ければ無理に会話をしようとはしない。 これまでの付き合いの中でそういうものと認識している。 それは今に至ってもおおよそ変わりなく。 それが自分にとっては不都合ではないから良いとしている。 きっとこのどこかいびつで遠回しな接し方を、 心地悪いとは感じず、そういうものとあなたが受け取るように。 「………これから、か」 これから、卒業まで。 自分と比べれば、あなたに与えられた猶予は長いだろう。 けれど、と思ってしまうのは、きっと悪い癖だ。 そんなふうに思って、同じように一度部屋へ視線を移した。 そうしてこの部屋を貸し与えた者の事を思い返す。 きっと、大丈夫だ。 (-67) 2022/05/07(Sat) 4:37:51 |
【秘】 不明 フィウクス → 雷鳴 バット「俺は……この病を治したいとは思わない」 「治さないまま外で生きていけるとは思ってない。 だが、結局、この病を治そうと治すまいと。 俺にはもう外に居場所は無いんだ。 だからこのままこの場所に居られるなら、それでいい」 フィウクスもまた、誰にも自分の正確な病状を教えていない。 あなたとまったく同じではないけど、少しだけ近いような理由で。 知らないから教える事ができない。 自分の正確な病状を知らない。教えられていない。 他ならぬ自分自身の事だというのに、 教えられていないからいつまでも自分で自分がわからない。 「おかしな考えだと思うか?」 あなたがフィウクスという人間を理解する事が難しいように。 フィウクスがあなたに歩み寄るのも難しい事だった。 少なくとも、『普通の人』のようにはできなかった。 自分を正しく見る事もできなければ、 誰かを正しく見る事もできはしない。 そんな、どこまでも不自由でいびつな在り方を強いられても。 今となっては、この病も確かに自己を形成する一部だった。 だから今更になって手放す事は難しくて、けれど。 そんな自分の居場所を作るには、外の世界は広すぎる。 (-69) 2022/05/07(Sat) 4:39:56 |
【秘】 共謀者 フィウクス → 王 リアン「────、」 不意に腕を引かれて、反射的にそちらを見て。 結ばれた握手の形にひどく苦い顔をした。 形だけでも笑みを返す事のできない自分が。 心にもない返答しか返せない自分が。 それらへの自己嫌悪が苛立ちとなって内に向いた。 「………馬鹿が」 「気が逸ってしくじるなよ」 案の定不機嫌そうに、なんとも回りくどい返答だけを返して。 手が離れれば、今度こそ何処かへ向けて歩き出した。 心で、言葉で、態度で応える事のできない自分には。 結局のところ、行動とその結果で応えるのが精一杯だ。 (-71) 2022/05/07(Sat) 5:17:29 |
フィウクスは、その手を──今度は振り払わなかった。 (a16) 2022/05/07(Sat) 5:48:18 |
【置】 神経質 フィウクス随分と久し振りに生家への手紙を認めた。 この10年来、家族とは殆ど他人のようなものでこそあれ。 ここに居る為の頼み事であれば 大抵は聞き届けられた。それほどまでに彼等は戻って来て欲しくないんだろう。 あの場所の、唯一の恥とも呼ぶべき自分という人間に。 だから、これも、きっと。 何らかの形で聞き届けられはするんだろう。 (L0) 2022/05/07(Sat) 5:50:20 公開: 2022/05/07(Sat) 6:30:00 |
【置】 神経質 フィウクス… …… ……… …………だからどうにも私には、 人生の半分以上を過ごしてきたこの場所で この場所をもう一つの家として生きていけるような、 卒業とはまた別の選択肢が必要なように思うのです。 叶うなら、私はこの場所で生きていきたいのです。 先生方の配慮や尽力も虚しく、 今やこの10年間を無益に過ごして来た私には 過ぎた願いとは思いますが──── (L1) 2022/05/07(Sat) 5:52:22 公開: 2022/05/07(Sat) 6:30:00 |
【秘】 神経質 フィウクス → 月鏡 アオツキ「歳上も歳下も優位も劣位もあったもんじゃない。 結局のところは誰も彼も同じ病人だろうが」 減らず口はあいも変わらず無愛想に。 捻くれた人間性は病のせい、だけでもないのかもしれない。 やっぱり元々あまり性格がよろしくはなさそうなので。 「……何れにせよ、あんたに訊ねる事は増えるだろう。 あんたに答える気があるなら俺だって聞く耳は持つ、が… 俺にだって我慢の限界はあるからな…… 」向けられた背に向けて、また一つ苦言を零して。 いつも通りの軽口に深く溜息を吐いた。 お互いどこかこれら傷病に依存している。 この場所に居る上で都合が良い、というだけではなくて。 病を失えば二度と立てなくなりそうで、だから縋り続けている。 きっと『普通の人』からすればいびつな在り方だろう。 或いは『普通の人』になりたがっている者からすれば。 治した方が余程幸せで居られるように映るのだろう。 けれどきっと、今はそれでも構わない。 これさえあれば、心折れる事は無いのだから。 (-97) 2022/05/07(Sat) 20:52:09 |
【秘】 共謀者 フィウクス → 月鏡 アオツキ「……そうか。」 明かされた事実には、短い返答だけ。 また一つ感情が歪んで、そしていつも通りに抑え込まれた。 「俺があんたを"先生"と呼ぶ事があるかは知らないが。 ……同僚にでもなればそう呼ぶ事はあるのか? …まあいい」「あんたの事は信じてる」 どこまでもそっけなく回りくどく言葉を投げ掛けて。 こちらも同じように踵を返した。 自身がこの怒りを前に進む支えとしてきたように。 あなたがあなたを碑とする事が、 今はあなたを前に進ませるなら、それでいいんだろう。 (-98) 2022/05/07(Sat) 20:55:39 |
【秘】 抑圧 フィウクス → 雷鳴 バット結局のところ、何かを与え、与えられるよりも。 ただ互いに適切な距離感が保たれていればそれでよかった。 フィウクスという気難し屋はそういう人間だった。 「……そうだろうな。」 子供は育てなきゃよそに悪く言われる。 あなたの口から出るには少し違和感のある言葉。 その理由を知らないなりに考えて、少しだけ眉を顰めた。 「この場所を出る頃には、 俺達は少なくとも子供とは言えない歳だ。 社会に出て、自立して、自分で自分の事に責任を持って そうやって生きていく事を求められ始める歳だ」 「どうすれば外で生きていけるのかなんて、 誰もろくに教えてくれやしないまま」 あからさまな口減らしをすれば角が立つけれど。 こうして確かに治療を試みて、善処して、それでも。 結果的に、社会に適合できなかったとしたら。 それは仕方のない事ということになるから。 仕方のない事ということに、なってしまうんだろう。 (-105) 2022/05/07(Sat) 22:51:52 |
【秘】 神経過敏 フィウクス → 雷鳴 バット「そんなのは、俺はお断りだ。」 生きていけもしないような苦痛と、 辛うじて生きてはいけるような苦痛と。 今はまだその何れかを選べる。今はまだ後者を選んでいたい。 「何れにしても俺は人混みの中では生きていけない。」 もしもこの場所から飛び立った先にあるものが、 その空気さえもが自分を苛むだけのものだとしたら。 それならここでできる事をしていた方が幾らかマシだと思う。 「だから俺はここに残る事になるんだろう。 来年も、その先も、ずっと。 いつかお前の事を見送るのか、 お前も同じようになるのかは定かじゃないが。」 ここを出て、当て所もなくたって、行ける所までは。 何処かを目指してみようと思えるなら、それで良いのだろう。 自分はそう思えなかった。ただそれだけの話だ。 (-106) 2022/05/07(Sat) 22:53:03 |
【秘】 神経質 フィウクス → ライアー イシュカ「……来てくれと頼んだ覚えはないが」 ドアを開けて、第一声は辛辣なもの。 いつも通り神経質に眉を顰める表情はどこか疲れ気味で、 それでも塩対応の後に一つ溜息を吐けば一度部屋へと引っ込んだ。 勿論ボイコットではなくケージを持ち出す為に。 「…生き物を飼ってると、どうしても」 部屋に着けば適当な所にケージを置いて、 その扉に指を掛けながら呟いた。 「死ねなくなるんだよな」 初めは単なる動物介在療法だったのか、 それともこの病ゆえだったのか。 或いは、死なない理由を与える為だったのか。 大人がそれを勧めた理由は、今となっては知る由もない事だ。 「寿命の長い生き物を飼うには。 俺はいつここから居なくなるかもわからないし、 もしもの時は預けられるような奴も、…居なかった」 ラットは賢く、飼い主をよく見分ける。 クリーム色と薄茶色、ケージの中の二匹の鼠が 開けた扉から差し入れた指に寄り付いた。 (-120) 2022/05/08(Sun) 1:08:29 |
【秘】 苛々 フィウクス → 王 リアン「──おい、」 あちこち用事を片付けて、自室に戻って来て。 その時にふと目にしたあなたの様子に、 露骨に不機嫌を隠しもせず、じたりとそちらを睨め付けた。 「俺は先走るなと言ったつもりだったんだが どうにもお前には上手く伝わっていなかったらしいな?」 地の底を這う機嫌と同様に、随分低い声色で。 多少の無理はしなければならないのはわかっている。 それでも程度というものがある。そんな苦言。 (-126) 2022/05/08(Sun) 1:35:23 |
【秘】 神経質 フィウクス → ライアー イシュカ「…さあ、どうだろうな。 俺にとっては惰性みたいなものだが、……」 「 人間を相手にするよりはマシだからな 」なんともひどい理由としか言いようがない。 そして推測通り特別動物が好きという事も無い。 病が病ゆえこうなってしまうのは仕方ない事なのだけど。 この病は、本当はずっと一人で居るのが一番楽だけど。 それが孤独に耐えられるという事に繋がるわけでもなかった。 だから少しはこの惰性にも意味があったんだろう。 「別に。今は死ぬ気があるわけでもない。 問答無用でここから放り出されるならそうも言ってられないが。 そうならないよう手は打つつもりでいるし、… こいつらは多分、もうお前には懐かないだろうしな」 薄茶の鼠は気難し屋の手を伝いその肩へとよじ上っていった。 残る一匹は噛みこそしないけれど、 今はまだ用心深くあなたの手の匂いを嗅いでいる。 大人になってしまった動物は、そう簡単には懐かない。 「……お前がこれからもこの場所に居続けるなら。 今度こそ鳥を──鴉を飼うのも悪くはないが」 「これから10年以上も生きられる自信はあるか?」 これは生きる理由ではなく、死なない理由で、単なる先延ばし。 (-140) 2022/05/08(Sun) 4:55:03 |
【秘】 抑圧 フィウクス → 王 リアン「…………」 深い溜息。 先走ったつもりが無いからそうなったのだろうが、 とでも言いたげに眉根を寄せて。 「……その為の手段があるのなら。 ぐずぐずしてないでさっさと行動するべきだ。 治療を受けただけでお前の悪癖が改善されるとも思わないが 何かする度にお前の病状まで気にしてる余裕も無い。」 「俺もいい加減話をつけなきゃいけない頃だ。 約束通り、引き摺ってでも連れて行ってやる」 今更怖気付いたところで有無を言わせるつもりも無い。 "治療"の必要な者を大人の元へ引っ立てる、なんてのは。 秘されたものを暴こうとする者も、 望む望まぬに関わらず、罪を重ねざるを得ない者も その善悪を問わず、異端を犯す者を等しく狩り立てる者。 そんな汚れ役を負う事で、初めて居場所を得る者。 ああ、いかにも異端審問の役目らしいことだ。 (-141) 2022/05/08(Sun) 5:34:58 |
【教】 神経質 フィウクスこの夜を以て監視者は瞼を下ろすことだろう。 くそったれな役目もこれで終わりだ。 取引の下に課せられた役割は果たした。 そしてこれ以上に為すべきことを、 (/0) 2022/05/08(Sun) 5:55:10 |
神経質 フィウクス(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/08(Sun) 5:55:40 |
【秘】 神経質 フィウクス → ライアー イシュカ「俺に教職がやれると思っているのか?」 否である。残るとしても実習生とはまた別の形だ。 となると事務仕事でもやる事になるのだろうか。 あまり考えたくはない、が、考えなければならない…… とはいえ今優先して考えるべきはそこではなく。 「実習生でなくともいい、ここで職を得られるようにさえなれば。 その選択肢がこの場所の中で予め提示されるようになるべきだ。 …今のここにはとにかく治して卒業って指針しかないだろ。 下手に一度外に出すんじゃなく、この場所の中で完結させた方が あいつらにとっても多分都合が…… うわ…… 」上擦った声と緩んだ雰囲気につい声が出た。 何もその様子を今初めて見たわけでもないのだろうけど。 つまりはこの反応も今に始まった事ではないということ。 「……さあ、何でだったか。 随分子供の頃から思ってた事だ。 もうきっかけなんて覚えてない、そういうものだろ。」 強いて言うなら、何となく身近だった、とか。 きっとそんな理由になるんだろう。 (-157) 2022/05/08(Sun) 16:31:34 |
【秘】 神経質 フィウクス → ライアー イシュカ「何も今すぐに飼い始めるってわけじゃない。 あんたがこれからもこの場所に居続ける事を選ぶなら。 戻って来たその時に、雛から飼い始めればいいだろう。 だからもしあんたが乗り気なら、」 「それまでに名前を考えておいてくれ。 どうにも俺は名前を考えるのは苦手らしい」 (-158) 2022/05/08(Sun) 16:32:09 |
【置】 神経質 フィウクスこの施設にも体裁というものがある。 きっと自分だけを特別扱いする事はできない。 つまりは、この要望さえ通ってしまえば、或いは。 この場所で生きていく為の選択肢を、 この場所の中に居るままに選ぶ事ができるようになる。 大人達がそれを棄却する理由が少ない事を知っている。 それがいつの事になるかはわからないけれど。 誰もがとはいかないかもしれないけれど。 それでもきっと、今よりはずっと望みがある。 (L2) 2022/05/08(Sun) 16:43:27 公開: 2022/05/08(Sun) 17:00:00 |
【置】 神経質 フィウクス病気が治らずとも、病気を治さずとも。 自分達にはあまりにも生きづらい外の世界へと 強引に放り出される事なく、『普通』になれない事で 目に見えない圧力にじわりじわりと絞め殺される事も無く。 生きていく事だけなら、ほんの少しだけ楽になる。 現状維持ができる。 その後にどうするかはそれぞれの決める事。 ここでさえ生きづらいのであれば、変えていくしかない。 紛れもない自分達の手で。 内部から、音も無く、少しずつ。 広すぎる外の世界よりは、ここはきっと変えやすい。 (L3) 2022/05/08(Sun) 16:44:05 公開: 2022/05/08(Sun) 17:00:00 |
神経質 フィウクス(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/08(Sun) 16:44:29 |
【秘】 神経質 フィウクス → 王 リアン「………どうだかな」 溜息混じりの言葉。 あなたを信用していない、というわけではないけれど。 必要に迫られれば、その限りでもない人種だと認識してもいる。 そういう所は嫌いだ。 病によって歪められた感情ではなく、ただ純粋に嫌いだ。 「言われずとも勝手にするつもりだ。 本来の予定とは随分違う形にはなるが、……」 この場所の真実と改めて向き合う事も。 心にもない態度を取って、都合の良い人間で居る事も。 きっと負荷にはなるけれど、必要な事だからまだ我慢が利く。 全てを怒りに任せるにはまだ早い。 「もう行くのか」 フィウクスは、誰にだって、一度も遠慮をした覚えはない。 あなたにだって、今もそうだ。 だからいつも通り無愛想に、そっけなく片手を差し出した。 (-175) 2022/05/08(Sun) 18:44:53 |
【秘】 神経質 フィウクス → ライアー イシュカ「建前だけの真似事が長続きすると思うか?」 これもまた、否。 その場しのぎの真似事だけをしても、 結局のところは自分にとっては悪影響しか無いのであれば。 もう少し建設的な事に時間を割きたいのは当然の事。 「この場所に必要な人材が教師ばかりとも限らない。 それに気付けない奴が多いのは、 知らないから、教えられていないから── 誰からも選択肢が提示されていないからだ。」 このギムナジウムは当然ただの教育施設という事もなく、 病の治療、及び研究施設としての側面もある。 その全ての要件を満たせる人材はそう居るものではなく、 つまり実際は大人達の主とする分野もそれぞれなのだろう。 (-185) 2022/05/08(Sun) 19:32:11 |
【秘】 神経質 フィウクス → ライアー イシュカ「……提示されたところで、選べるかは別の話だろうが。 まあいい、 戻れないなら 連絡の一つでも寄越せと言いたい所だがその様子じゃあんたには酷な話だろう」 「 だから期待せず待っててやる 」ラットの姉妹をケージへと帰して、扉を閉めた。 そうして、ケージを持ち上げる為にもう一度手を掛ける。 これもそろそろお開きのようだから。 実際は、生まれてこの方一度も期待なんてした事はない。 この病は人へのそれさえも歪めてしまうから。 つまり期待していないという事は、いつも通りという事だ。 いつも通り、ただそれを覚えておくだけだ。 (-187) 2022/05/08(Sun) 19:34:28 |
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