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【念】 薄荷 アンジュ「カリナさんは別に、たぶん……悪いことをしているわけではないでしょうから」 何か理由があってそう言っている。 勢いだけじゃなくて、何かがあるからそう口にしている。 言えないけど抱え込んでいるものがあるのは伝わった。 ――勿論、神託を戴いたからには使命は果たさねばならない。 少しだけ、自分勝手な順序を付けるだけ。 気落ちする彼女の手が自分の手に触れられた。 あなたよりも色濃い手は未熟で細いはずなのに、あなたの手は自分よりも小さく見えた気がした。 「……それは、そうですね。何かがあって荒事になっては私に勝ち目はありませんから。 あの中には戦闘に慣れた人もいますから、カリナさんの言う通り情報が欲しいです」 あなたを利用する形になるけど、願ったりかなったりだった。 一人でも多くの情報提供者がいれば救う人がより増やせる。 ――それは一方的で、優位なものだけど。 「そんなことはありません。お力を貸してくれるのなら百人力です」 あなたに触れられた手にゆっくりと自分の手を添えて、小さく微笑んだ。 (!13) 2024/01/30(Tue) 0:37:03 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「……想定していたより早かったですね」 朝早くに来ることを承諾して、それなりに早い時間に来れば良いと踏んだものの。 開店から15分程経った後にやってきた直後、あなたの姿を見かけて読みが甘かったことを悟る。 「すみません、少々遅れてしまって」 先んじて注文してきたらしいホットココアを手にしながら、軽く頭を下げた。 (-112) 2024/01/30(Tue) 1:34:14 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「光栄です。それじゃあお向かいの方に失礼して」 すとんとあなたと対面になる形で席に着いた。淹れたてのホットココアからはまだ湯気が立ち上っている。 「その、朝はあんまり食べないというのもあるんですが……金欠なので。 こないだも冒険者さんに薬草採取の依頼を出してて、依頼した報酬金が思ったより高くついてしまってて」 だからこれだけ……と苦笑いを浮かべて、ココアに似た色味の手でカップを包む。 (-129) 2024/01/30(Tue) 15:12:02 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 小悪魔 ロキ「そう、ですね。それはとても悲しくてつまらなくて……残念になります。 万が一でもそうならないようになって欲しいですが……そのときは期待に応えられるように頑張ります。 その、あなたも何かあれば、遠慮なく仰ってくださいね」 単にからかっているだけなのか。その名の通りの悪戯的な吹聴なのか。 愚直でどんくさい自分には察するのは難しいけど、せめて言葉通りの声には肯定をする。 その背に届いているかも分からない言葉を、立ち去るあなたに消えるように投げ掛けるのだった。 (-130) 2024/01/30(Tue) 15:16:37 |
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