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![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ頬を撫でられる度に蕩けた視線を送り喉を鳴らす。 すっかりいつもの威厳とプライドは落としてきているようだ。 「何って……お前が、欲しい……。 好きにして、いいぞ……?」 ゆっくりとわざとらしく告げるのはいつもの何でも良いとはワケが違うからだ。 今は受け身ばかりで甘えてはいるが、この身はいくらでも慣れている。 いざというときも、貴方が止めたいのなら好きに止めれば良い。 そんな意味を込めつつ、ここで理性を取り戻したくもなくて貴方の喜色に目を細めた。 ――普段の姿も、今のこれもきっと貴方なのだろうと。 「好きにして、良いが…………キス、は」 今時生娘のようにキスを特別視しているわけでもなければ、唯一視をしているわけでもない。 それでも、敢えてしないという選択肢を常に採っていたのは、何故だったか。 ……された覚えがほぼないからで。 まともな愛情を受けたことがない人間は愛情の伝え方が分からないという。 不器用な物を受けて正しく歪んで受け取っている、その分バランスが悪くこんな風に体調を崩すのだ。 「……付き合ってる人間もいない、から、問題はない……」 いないよなと一度目を閉じ考えて、浮気をできない人間は頷いた。 それにしても目の前の男はキスをたくさんしてきたのだろうか。 それは…………何処か言葉にできない感情がよぎって考えるのを止めた。 (-219) 2023/09/24(Sun) 20:27:33 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「こんなもの抵抗なんてしない」 殴られたぐらいで、とあっけらかんと。 「……?」 「俺が好きなものを受け入れるのと、 お前が俺を受け入れる……? のになんの関係があるんだ?」 不思議そうにこてんと首を傾げる。 その二つがなんの関係性を持つのかわからない。 (-220) 2023/09/24(Sun) 20:27:46 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「こんなことで魘されてたまるか」 口が悪くなってきたがもう咎める者がいないとわかれば少しだけ気が楽になった。 それもつかの間、一瞬で気が重たくなるのは仕方ない。 今から行われるのは快楽を貪るための行為ではなくただの逃避と暴力だ。 苦しめるのはまだ出来るが、力不足が否めない。 体格のこともある、文字通り全体重でもかけて力を込めなければければ貴方を楽にすることなどできないだろう。 完全に前を開けさせたあと、一瞬だけ考え込むように動きを止めたがそれだけだった。 そうして手加減なく腕を掴み上げながらその冷えた身体に付けていくのは噛み跡だ。 貴方を昂ぶらせる為に少しでも熱になる刺激を与えていく。 まずは、肩から。何もないその場所に躊躇はもうしなくて。 吸い込まれるようにその肌に顔を引き寄せられれば無遠慮に、それでいて丁寧に血が出るまで強く強く噛み付いて跡を付けていった。 上半身を降りていくように身体をずらし歯型を残していく。 これが甘い逢瀬であったのならば、散らされたその歯型は花びらのようだったかもしれない。 「は、……いい体してるのに。 温泉に行って血行を良くするんだったな」 貴方をとん、と改めてソファに押しつける。 古いマットが衝撃を受け止め、軋んだ音と乾いた埃を立てる。 優しさをそこに加えてはいない、あくまでも機械的に努めているつもりなのだから。 貴方のズボンと下着をずらしていき、これまでの刺激でどれほど反応しているかわからないそれを取り出す。 それでも思わず、息と口に溜まったつばを飲みこんだ。 そのまま覆いかぶさるような影を落としながら、両足の間に体を滑り込ませ。 腰を持ち上げ、浮かせ、自分の膝上に引き寄せると貴方の下半身に顔を埋めた。 高低差のせいだろう。その光景は貴方にも全て見えているようだったが、その時どんな顔をしていたのかは伺ったりなどはしなかった。 (-225) 2023/09/24(Sun) 21:07:09 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「……はあ。 とある女の言葉を信用した」 「お前のことを好いていそうだった。 そして、例の取締法の悪意に晒されることを拒んでいた。 だから、こんな他人がやめろと言うより 態々ここに入れることで何か考えてることがあると思ったんだ」 9割ぐらい正直に話した。男が知ってる情報などこの程度だ。 本音を聞き出すことはできたかもしれなかったがしなかった。 ここまで言えばもしかしたら貴方は誰かに思い当たってしまうのかもしれないが、もう、やはり誤差だろう。 この純粋であった、されど真っ直ぐに理由を求める存在言われてしまえば良い。自分はそれに嘘などつけなかった。 「俺が謝りに来たのは、 牢屋の中は無事かと思ったら治安が悪い上に そんな手の怪我をすることを想定しなかったことだ。 こっち調べておけばよかったな、……まあ、女の頼みは断りきれんかったかもな。 ガキより美人を優先した、……こう言うと 俺は悪くないかもな 」そして急に開き直り始めた。女性ファーストであるので。 (-228) 2023/09/24(Sun) 21:21:15 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「俺とお前じゃ許容範囲が違うだろ……? 違う人間で同じものを求めてどうする」 「……俺は浮気はしないが付き合った人間に浮気をするなと言わんぞ……。 友達もなあ、ただついていきたいと思うかだろ……。 俺がこうしてたから真似したとか言う苦情は受け付けんぞ」 友達と呼べる人間は多くない、だが彼らは自分と同じようなことをしようとしない。 価値観は似ているところもあるかもしれないが暴力はやはり拒むだろうな。 「何を、されたら……。 さあ…………殺されなければ……」 ひとまず貴方の想像した通りの答えを返してやった。 思いつかなかったから、多分一番出しやすいものを出しただけ。 (-233) 2023/09/24(Sun) 22:27:32 |
![]() | 【墓】 口に金貨を ルチアーノ「……あの美人さんが?」 本当にダニエラという名前だったのか、と。 女警官からたった今入ってきた囚人の名前を聞く。 「しかし余計なことをして美人の親衛隊に目をつけられると厄介だな。 それに特に俺に会いたいわけでも……」 「 あるか? 俺は顔がいいからな 」男は誰かに叩かれ殴られた頬を腫らしながら神妙に考え込んだ。 しばらくして、一つの牢屋に向かって歩いていった。 (+50) 2023/09/24(Sun) 22:52:42 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「寂しがってないかお嬢さん」 そうして、一つの牢屋の前。 比較的頬を腫らしている以外変わりない姿の男は再度貴方の前に訪れた。 「ようやく会えたな、新しいアジトの住所は此処かあ? すまんなあ、動けなくなったから近くにしてもらったみたいで」 (-243) 2023/09/24(Sun) 22:55:44 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「じゃあ俺に喧嘩するなって言えばいいだろ」 元より喧嘩は嫌いなのであまりしに行かないが。 「俺が怪我をして喧嘩するから自分も喧嘩しに行く? 苦情は受け付けないといったばかりが聞こえんかったのか」 たった今真似をするなと言ったのにやはり繰り返すんだな。 まあ今に始まったことではないから気にしないが。 「だからその程度平気だと言ってる。 ……こう言うとまるで被虐趣味に見えるなあ。 じゃあ付け加えてやる……理由のない暴力は好きじゃあない」 丁寧にゆっくりと説明をしてやった。誰かさんよりは優しいと思っている。 「なんで俺がお前の為にそんなことまで気を遣うんだよ。 気遣ってほしいのか全部。 お前の嫌なことをしない俺が欲しいか? 言うことを聞いて従順で、大人しい俺がご所望か」 大袈裟だがお前はそう言っているのと変わらない、どうだ?と訪ねている。 (-246) 2023/09/24(Sun) 23:07:50 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオとんでもないものとの契約をしてしまった気がするがもう遅い。 緩やかに与えられはじめる刺激は擽ったく、普段自分が女相手に為すようなもので。 殆ど何をしてくれるかわかるはずではあるのに、惚けた脳が理解するのを一歩遅らせてくる。 「ぁ……っ、うっ……ん」 唇を重ねられ、慣れないのか一瞬だけ眉をしかめさせる。 息をするタイミングを実際に試しながらで伺い、次も拒むことがないからまた重ねられた。 むしろ自分から重ねにいってしまった気もしたが、もうよくわからなくなってしまった。 まるで餌を与えられるように舌を絡め口の端から唾液を溢しても貪ろうとする、身体は段々と昂ぶっていて只の甘やかしには不要の産物に溺れていく。 息継ぎのために離されれば漸くかけられた言葉を頭の中で繰り返した。 それに拒む言葉なぞついぞ出なかったが、 「……こんな、の。俺相手じゃなかったら、……刺されるぞ……」 一体何人のやつを誑かしてきたのだろう。 自分とはまた違う範囲限定の無償の愛と、悪い誘いに慣れていない人間はどうなってしまうのか。 その好きという言葉には、俺もだと、誤魔化しようもない言葉を返して。 また深く甘ったるい口付けを所望していただろう。 (-260) 2023/09/25(Mon) 0:09:18 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「あの後かぁ……?」 ちょっとまってくれと、本当に思い出す仕草をしてから。 暫くおかしいほどの間が空いて。 「…… 全く 」男は正直者である。 「暫く本当に、便利屋は休業だ。 今回の件は最後までやりきったからもう良いだろう……。 疲れたなんてもんじゃない、牢屋の生活のほうがマシに思えてきた」 「お嬢さんはー…… やっぱ此処は怖いだろ。そんな不安な顔しなさんな。 お友達も俺もいる、他に逢いたい人がいるなら呼んでやる。 今日までの俺なら口利きがまだ出来るからなあ、金はサービスしてやるよ」 (-263) 2023/09/25(Mon) 0:18:05 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「体躯が違う人間には小手先を使わんと。 ……キツイのはこっちだ唐変木」 本当に暴力と責め苦なら首を絞めるだけで十分だ。 しかしこればかりは違う、拷問とも恋人同士がする営みとも違った正しくイレギュラーの性行為だ。 女相手にするには相当リスクがあり、男相手には入念な準備がいるというのに目の前のやつは急かしてくる。 細腕で自信がないのだと言わせんでくれ。と恥ずかしげもなく良いそうになって胸に押し止める。 「……俺は口を閉じたほうがいい男なんだよ」 貴方から返される熱や体の反応は存外素直で、ほんの少しの安堵を覚えつつ嫌がらせをすることにした。 普段の経験なぞ知らないが、流石に御無沙汰ではないのだろうか……案外夜は時間を取っているのだろうか。 躊躇なく貴方の陰茎を咥え、ゆるゆると、味わうように舌先を動かし始める。 明らかに快楽を与えるような仕草は貴方の腰を撫でつつ行われ、 声を出せと促すつもりもあったが、出来たかどうかはまた別の話だ。 時折口を離し熱い息を吐く、横から滑るように滴ったものを舐めとり、また咥える。 舌で裏筋をくすぐり、音を立てて吸い上げて、苦しい表情は一切見せずに責め続けた。 限界に近づいたのなら飲み込んでやるつもりで、できなければもうさっさと諦めて望みのものを素直にやろうと思う。 (-266) 2023/09/25(Mon) 0:50:29 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「言っただろ、昔飲んだ女にやられたって……」 言葉が足りなかったかと、男は本当に何が悪いかわかっていない様子だ。 今回の場合は、理由が女になった時点で男は自分を100非とする性格なだけであったが。 「3秒で寝るのは疲れてたからで……」 それは、漸く少しだけ嘘の混ざった誤魔化すような言葉だった。 寝なければ、隠せないことがあったから、寝た。 あのままなにか口走りそうであったから貴方の隣で静になることを選んだ。 「そんなに隠してはねえよ……? ただ……最近調子が悪くてだな、嫌なこと思い出すぐらいか。 ……それも聞きたいのか?」 これはこれで、マフィアにとって晒すことでもないからなと、しかし言ってしまったこともある。 「大事なやつがいるって言ったろ。 そいつが五年前いなくなった。 ……その前の五年間俺の面倒を見てくれていたやつで、……」 「……かなり頭を撫でるのが上手くて……な? その。 ……最近そいつのことばっか頭に浮かんでなんかおかしい。 ぐらいで他の体調は何も変わらん」 頭を撫でる以上のことをされている可能性がかなり高いことを無自覚に呟く。 男の口調からして、恋人や家族のような熱っぽい間柄らしいことは伺えないように見えるだろう。実際はどうかわからないが。 (-269) 2023/09/25(Mon) 1:04:50 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオ「感謝……?」 流石に拍子抜けだったのか訝しむよりは呆けるように。 「……ここは快適か、イレネオ。 表のほうがそれはそれは自由にできると思うんだがなあ?」 ああ、一つ二つ目の前の輩に文句が言いたい可能性が出てきた。 だがこれをぶつけるには些か情報も足りなければその怒りはお門違いなのかもしれない。 男の言葉には少しの苛立ちと不満が含まれはじめた。 この牢屋内での暴行事件の一端を担っているのはこの男なのではないかと。 まだ全てを知らないのだ、それでも推測できるだけの人格は把握していたから。 (-273) 2023/09/25(Mon) 1:36:23 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「上司だな……黒眼鏡の次に俺の傍に居た奴だ。 入ってからすぐは黒眼鏡に引きずられてたんだけどな? あいつが忙しくなったんで他のやつに。 えーと、それと他にされたこと……」 何かされてないか、こればっかりはという顔をして。 「……か、 可愛がられていた…… 」本当にそうとしか言えないこともある。 詳細に話しても ただただ、様々な方法で愛され甘やかされていた だけ。依存して離れなくなるように、忘れられなくなるように。 「……頭に浮かぶまでの情はないんだけどなあ? 今もそうとう久しぶりに顔が浮かんできて……」 「ぶち殺したい」 数日前まではイライラしてものを買い漁ったりしていたと。 寂しさがないわけではないのだが。 「まあ、発作だと言われた。だから誰かが足抜けする話は嫌いだ。 どっか行くのも俺はしたりしない。 あいつと同じにならない、と、決めてるんだ」 だからマフィアを辞めるという選択肢は自分からは取れないのだ。 もしそうしたいのなら手足を切ってでも己を欲しいという女達のほうが可能性があるとも。 (-274) 2023/09/25(Mon) 1:50:17 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ「……そうだなあ」 あなたの言葉を否定することはこの先殆どないのだろう。 そうするのが面倒である、なんて言いはしないが、言っても無駄だとあなたの行動力を信頼してしまっている。 可愛げがありすぎる猪突猛進の俺の部下の子猫ちゃん。 犬なのか猫なのか猪なのかわかったものじゃない。 「ファミリーを守れ、なんて。 アソシエーテに見えるファミリーなんざ人それぞれだしなあ」 ここは文句を言えるが、今だけは流してやる。 ボスは流すかわからん。 「ボスが駄目って言ったから我慢したのに他のやつにとられるのは」 「嫌だよなあ」 これはボスがなんて返すか気になるな。 早く昇進しろというだろうか。 「……若いから俺は心配するし、周りにも言われるんだろう。 アソシエーテの立場は低い。お前は、強いが、立場が弱い」 「フィオレ、あの男と事件のこと聞いてから泣いたか?」 (-275) 2023/09/25(Mon) 1:59:17 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「もっと食って背を伸ばせ。 背筋は伸ばして歩幅を大きくしてゆっくり歩け。 足は跳ねないように踵から、視線は真っすぐから振らさない」 子供らしいといわれているのを気にしていそうな貴方への指摘だった。一瞬わからないかもしれないが。 スープを一口与えて、また、一口と。 「ま、勝手に心配しに来た。マシそうでよかった。 男でピーピー泣いてたらどうしようかと。 どういたしまして、俺も礼を言われることじゃないんだがなあ」 俺は、犯罪者だぞと。悪い男とは言わないが。 「小さい頃からあいつに引きずられていたからな。 お前の歳ぐらいのときには別のやつといたが、 ずっとあいつを見てきてたよ。 嫌なところが似て、最後まで似れなかった」 「おかげでいい男だろ? あんな無頼漢より俺を真似しな。 いや俺もやめておけ、それでも本当にあの喧嘩っぱやい馬鹿老害を真似して育たないでくれ」 (-277) 2023/09/25(Mon) 2:12:18 |
![]() | 【墓】 口に金貨を ルチアーノ一人の放蕩息子が檻の中に入れられた理由は、 マフィアであったこと その夜、ルチアーノ・ガッティ・マンチーニは 彼を捕まえたリヴィオ・アリオストとそれはもう仲良く歓談しながら警察に出頭していた。 そのあと知人の女性警官にマフィアであった事を泣かれ、 平手打ちをされ殴られ警察沙汰になりかけたが其処は既に牢屋であったため、 大人しく檻の中に入って何もしなくていい時間を怠惰に過ごすことになる。 因みに男は予め警察に大量の金を握らせて、その日一日だけは 別の女性警官を連れながら比較的自由に牢の廊下を歩き回っていたらしい。 一番の罪状はここであったであろうが、そんな事実は忙しない日々と闇の中に隠されていくのだ。 (+53) 2023/09/25(Mon) 3:01:18 |
![]() | 【墓】 口に金貨を ルチアーノ>>L6 リヴィオ 男は亡骸のような友人らしき者の前でしゃがみ込んで、暫く観察をしていた。 「お疲れさん」 その頭に手を置いて離せば、緩慢な動きで立ち上がって何処かへ立ち去った。 自分も同じように眠っていたいのだが、これからどれぐらいの時間ここで過ごすのかわからない。 牢獄の中ですら自由に動けるわけもないから、もう少しだけ。 熱は収まったのだろうか、水は多めに頼んでおいてやろう。 あと胃に優しい食事だったか? スープでも構わないか。 劣悪な休暇を少しはいいものに変えて満喫してくれ。 さて、明日からはゆっくり寝られるだろうか。 #収容所 (+54) 2023/09/25(Mon) 3:38:38 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「大真面目だがあ? 既に壊れてるモンを壊して何が楽しい」 自分の憂さ晴らしも兼ねていいんだろう、これ以上やるせなくさせるつもりか? ある程度の人を踏み潰す行為での快感でも想定されているぐらい重々承知だったが、不得意な物は不得意だ。 その上でいて、ただでやられる甘ったれだと思われるのも心外で。 自身の快楽を優先する思考に切り替えた、ある程度ソコに問題があろうと体が出来上がってるのならそれでいい。 これでも十分気遣いの無い行為ではあるのだが。 もっと酷くされたくなったら俺よりよっぽどマシなお相手がいくらでも出てくるだろうから。 それはそうと、この男がと想像すると何かこみ上げてくるものはあり。 喉の奥でまだ残る異物感に噎せそうになるのを堪えつつ、鼻でわらってみせてやる。 唇を拭うついでに自分の指に唾液を絡ませれば次は何処までお利巧になってくれるのだろうかと思案した。 「――今は良くされた方がイヤだろ」 男は口でそう言いつつも、行為は性急に行われた。 無遠慮に二本の指が後孔をこじ開けるように挿れられていく。 最低限で構わないが薬も潤滑油もない、内壁を解し無理なく三本目を入れるころには、再度唾液を絡ませた指と体液で水音を立てさせていた。 そうして暫く、ベルトを外し簡易的に準備を整え、自身を宛がう男の表情は何やら目が据わっている風を思わせる。 漸く真上から貴方の顔を伺うように覗き込んで、確認するまでもないがゆるりと首を傾けた。 黙っていれば、と本人が言ったようにこれ以上語ることもないのだろう。 (-296) 2023/09/25(Mon) 5:01:48 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレもしかして上司は女という生き物を”そう”見ているかもしれなかった。 「仇をとりたいかあ……」 その感情を分かってやれないのだと、ぼんやりと男はひとりごち。 自分の両親の死でさえも冷めた目で見てしまっていた。 誰かを本気で、それこそ敵討ちをしたいと思うほど大事に好くことが出来るだろうか。 目の前の彼女ですら、自分の身の危険よりも感情と彼らの心を気にしているのだ。 そんな強い気持ちが、本当に存在するのだろうか。 「泣かずになんていられないと思うね。 それならどうして立ち上がれたんだ? 泣き疲れて動けなくなるもんじゃないのか」 「この際怪我だとかは不問にしてやるが。 自分が傷ついてでも敵討ちしたいのはどうしてだ。 自分の力に自信があるからか?」 どうしてそこまでそいつらのことを想えるんだ、と。 貴方を手招いて自分の元へ来るように促した。 「……お前が頑張っても、あの人が死んでも、誰も救われないじゃないか」 (-297) 2023/09/25(Mon) 5:14:31 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 新芽 テオドロ「テオドロ、元気だったかあ」 ふらりと貴方の牢の前に立ち寄った頬を腫らした男は何処か自由に出歩いているように見える。 今まで見せていた姿よりも随分疲れきった動きは緩慢で、途中頭を押さえているのが見受けられた。 遠目には女性警官がいるが、 サボって いるようだ。「ちょっと言いたいことと、顔を見に来てなあ。 お前フィオレと仲よかったんだなあ……」 言いたいことはそれだけのようで、貴方や自分への罪状や諸々は気にしていないのか他は気楽な物であった。 (-301) 2023/09/25(Mon) 6:32:33 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「お嬢さんと友人の顔が無事なのを見れたらもう、寝るだけだ」 自分が思い残したものなどそれだけだった。 だから今日一日は歩けるように金を使った。 ファミリーの為を前提に、連日警察ばかりに気を使ってきた。本当に。 何故だろうと考える度に心労が溜まっていく。動きたくなくなってくる。 「心配していたに決まっているだろ、こうなる為だけにどれ程。 ……ど、どれほど……ほお〜?」 そう素直に甘えられるとこの男は弱い。 女性に弱いのではなく、これでも大分様々な仕草に口説くのを我慢してきた。 「何が大丈夫じゃないんだろうか…… ちゃんと会いに行けなかったことを落ち込んでいるのなら、 次の約束は指切りでもしようか? 知っているか、東洋のおまじないだ」 本来すごく重い約束をするもので、約束を破ると指を切るんだとか。 多分そんなだった気がする、と雑な説明をする。 (-308) 2023/09/25(Mon) 7:55:50 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオあんまり、そうだろうなあ。 もうわかってしまったし、二度目を起こさないように自制できるかわからなくなってきたところだ。 やり返してやろうかと思っても、貴方にとっては得になるのだからたちが悪い。 「……やめ、てくれよ……? お前死ぬぞ……本気で」 お前を刺すほど好きな奴が出来てしまったら、 お前はそいつの殺意に応えてまうのではないかと。 「嫌だから、な。そんな理由で死んだら、……許さないからな」 伝えられるようになってしまった願望は、今後素面でも言えてしまいそうだ。 色々なことを堪えきれなくて、今貴方の前で決壊してしまったものだから。 ふ、とこの後の予定を思い出して、伸ばしていた手の動きを止めかけた。 この日、空が暮れた頃、会いに行くのは高確率で自分を捕まえる警官の元だ。 言えやしない、きっとそこで自分は警察に連れていかれるということを。 さっき何か言われたような気がするのだが、違えても大丈夫だろうか。 「……っ、ふ、……」 もう既に熱が昂っているのを感じる、甘やかに喘いでしまえば、噛まれた場所に痕は付けるなといえる暇もなかった。 その手が近づいてくるにつれ過敏に反応してしまい、 羞恥で頬を赤く染めながら、吐息交じりに貴方へとこたえた。 「ん、……いい、からぁ……早くくれぇ……」 (-312) 2023/09/25(Mon) 10:10:02 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 新芽 テオドロ「まあ、そこそこ近い場所にいる知り合いだなあ。 ……可愛い子猫ちゃんだよフィオレは」 そうだなあとギリギリわかりにくい範囲にしただろうか。 一体どこまで彼女は正体を明かしているのか、それもわからないままであるので言えることは少ない。 「直近にも見舞いに来たってな。 あいつ、嫌なことがあった所をいつも通りを振舞っていてな? 随分落ち込んでいたから、またきても気にせず構ってやってくれ」 「あんまり似た者同士にはなってほしくはないがな。 可愛がってるから好みが似てしまったんだろ、お前が魅力的なのが悪いさ」 (-313) 2023/09/25(Mon) 10:20:05 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオ「此処の何が楽しいんだか……。 変わった宗教でもしてるのかあ……?」 思い当たったのは牢屋が好きか、この環境が好きであるかだ。 概ね後者だろうと思いつつもその執着と熱意は何処からか。 人、過去、etc。ある程度考えてみても、思いつきはしない。 ただどれかが当てはまる事実だけはありそうなことが何処となくわかった。 マフィアに所属する自分もそれの複合でボスに絶対の忠誠を誓っている。 この感情を説明しろと言われても簡単には言えないし、何も合理的ではないだろう。 「……一つ、俺の罪を教えてくれないか。 罰する必要がある罪ってやつが何なのかも知りたい」 自分はまあ、分かる通りマフィアなんだが。 それ以上でもそれ以下でもない、と貴方に告げて緩やかに首を傾げた。 貴方の考える法は普通の秩序とはズレた物なのだろう。 だからここまで警戒された男の信条が気になったし、聞けるものなら聴きたかった。 まあ無視されてしまえばそれまでだ、ここまで話してくれたのも運良く機嫌が良くなってくれたからだと思っているから。 (-318) 2023/09/25(Mon) 11:13:25 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオごくり、つばを飲み込む。わずかに漏れてくる喘ぎ声と呻きに 想像以上に油断できないな、と口の端をひくつかせ、 貴方に持っていかれてたまるものかと気を引き締めた。 ゆっくりとそれでも狭い肉壁を押し広げ、拡張していくように内壁を摩擦しながら挿れていく。 引っ掛かる部分が埋まれば、伝わってくる体の震えに薄く笑みを浮かべた。 勿体無い。そんな言葉は此処にはふさわしくないと口には出さない。 長躯を揺さぶりながら、その快楽を拾う姿にその体に染み付いている処世術が見えてくる。 こうやって壊されてきた身体を何度見てきたか。それを全て愛せてやったわけでもないが。 「っ、……はっ、……」 腿を掴みながら更に奥へと体を押し進め、腰を打ち付ける。 己自身も萎えることもなく身体は熱い息を細かに漏らしていたが、 常に口の中で砂を噛み続けているような、貴方とはきっとまた違う不愉快を隠すことは難しかった。 どれ程、続けていたか。男は貴方の絶頂が来ない事を知りつつ終わりを予測させない快楽という名の暴力を与えていく。 だから、か、と汗を一つ落とし姿勢を改めた。 鎖骨に親指を置いて人差し指を広げ、撫ぜるように喉へと運んでいけば、喉仏を包むように軽く力を入れる。 片手間の力で満たせるとも思えない、あくまで位置を確認するための仕草であった。 (-328) 2023/09/25(Mon) 12:34:35 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「お前からなら……聞いてやっても良い。 刺されなきゃ……いいんだろぉ……?」 もっとも断ることも知らない性分ではあったが、ネクタイを引かれればきっと自分から付けたみえない首輪がそこにある。 貴方の首にもきっと。都合良く絡まないように自分の分のリードを引いてやろうと思う。 「何度も、やられて、たまるか」 噛み付くように口付けを落として、声を上擦らせながら笑ってやった。 体制を変え腰を上げズボンも下着も脱ぎ去りれば、堪えきれずに既に持ち上がっていたものが外の空気に晒された。 先端から透明なものを滴らせる下半身は、毛の先一本まできれいに整えられている。 使用感のない後孔は指が宛が得られればヒクリと疼き、さらなる刺激を待ち望むように、艶めかしく腰は揺らされた。 久し振りでありながらも男の体が快楽を吸収するのは早かった。 圧迫され解される感覚が全て快感にかわれば、どんなに拙い仕草であろうとも甘く声を上げる姿が晒される。 その上で手慣れた動きであろうものならば、想像できない刺激には声を抑える思考もそぞろに敏感に締め付け早めの限界が訴えられた。 「ぁ……んんぅ、ロメオ……もっ、とそばに」 一段と愛おしそうなものを見つめる視線に偽りなどない。 貴方という存在を焦がれ、際限なく欲し甘えていた。 (-414) 2023/09/25(Mon) 19:27:46 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 新芽 テオドロ「なんだ、余計な心配だったか」 本当に手間をかけているのか、貴方から帰ってくる言葉には安心したように一息をつく。 お手付きであるのは確かであるので嘘ではなかった。 最近はそんな時間はなかったが。 「あ? テオドロがマフィアにい? ……向いてないことはないだろうよ。 俺の前で全裸にもなるし、意見もはっきり言えるし、 なにより死ぬよりマフィアになる方がマシなんて大したもんだろ」 「俺より向いてなかったやつも早々いないさ」 (-418) 2023/09/25(Mon) 20:10:00 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「……だからあんまり言いたくなかったんだよ。 幼馴染に言えるか、なんというか…… あー……男の色だったわけでもないが……そういうこともしていた」 過ぎたことではあるが、色んな経験もあれば今にそれを拒むことでもないと。 ある種貴方にとっては悪い方向性で、この男はいかなる内容も断ることを知らないのかもしれない。 相手によって決めるが、お人好しなどではなく、出来るかどうかで決めている。 「は?なんだそれは、……」 即答がされなかった。なんとも比べにくいジャンルだ。 相手が黒眼鏡であれば答えられたのに。 「……お前、だよ」 少し悩んでからそう応える、目の前にいるのに手放したいとは思えなくて。 (-419) 2023/09/25(Mon) 20:29:25 |
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