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【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ>>-195 「……」 その心配そうな顔に答えを返してやる。 今となっては貴方の顔から疑問が読み取りやすい、本当疑う方が俺は性に合っている。 「……言わないってことがどういうことか教えてやろうと思ってなあ。 ずっと連絡を取らず、偶然お前が散歩をしなかったら、 俺は何日もここで昼寝して一生お前に会えず無駄な時間を過ごしていた。 どうしてかって? わざわざ見舞いに来たのが恥ずかしかったから。等言ってやろう。 そうして風邪を引いたとしても自業自得だな、馬鹿だろう? 馬鹿なんだよ」 お前がしたことを真似しただけだけどなあ。と鼻で笑った。 「俺が駄目だなんていったことがあるかよ」 あ。と言ってから気づく。 あの男と同じ台詞をいってしまってしかめ面をした。 本当に何もかも背中を追っていた弊害で、所作や口調が染みついてしまっていて嫌になる。 「気味が悪い……あいつなんで俺の人生に侵食してるんだ。 はあ……なんでも聞けよ。なんでも答えてやるから」 (-197) 2023/09/29(Fri) 17:29:21 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ>>5:-581 「ああ、いつだって俺の子猫ちゃんのおねだりは歓迎だ」 何処かの噂で聞けば、この男は部下を持つのを嫌がっている。 本当に誰かを抱えるのは苦手で、責任を取るのも面倒くさくて仕方ない。 それでも貴方だけは簡単には手放してやらないと、貴方の意志を大事にしながら共に歩かせると決めたのだ。 誰かに言われたからでもなかった、後で――誰かさんに言われてしまうが、そんな背中を押す言葉なんていらなくて。 「頼むぞー。一番が自分だからな。 俺はちゃんと、……お前が帰ってくる場所を守ってやるよ」 いつかその場所が自分自身にならなくなっても見守り続けよう。 この場所を離れたくないというのならずっと傍に置き続けよう。 貴方は自分の部下で、自分は貴方の上司だ。 血の掟などなくとも絶対の誓いをここに、そう信頼を込めて貴方の額に口づけを落とした。 (-200) 2023/09/29(Fri) 17:47:22 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ>>-199 「無茶だ? いくらでもできるぞ。何なら退院するまでやってやる。 もっとも風邪なんて引かない上に途中からは仕事をしながらここで医者でも口説いてコネクションを増やしにいくさ」 無駄なことにはしたくないんでねと、肩をすくめながらよいしょと起き上がった。 この先は寝ながら話すことでもない、病院の中庭で話すことでもないが聞いている人間もいないのでいいだろう。 「今だあ? 馬鹿老害だよ、同じ事言ったんだ。 あいつも俺に目立った隠し事なんてしてなかった、聞いてれば素直に答えたんだ。 だけど……もういい。あいつはもういいお前も関わるな」 いつか黒眼鏡がこの世から居なくなった噂は広がってそして忘れられていくだろう。 実際貴方の頭にそんな記憶が残り続けるのも嫌なのだ、 本当に喪失感を味わう人間は一人でも減らした方がいい。 ▼ (-203) 2023/09/29(Fri) 18:05:46 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ>>-199 >>-203 「どうでもいいというか……そんな暇がないのが正しい。 大学に行かなくとも俺は頭がいいからな。 それよりもやりたいことがある上に、 お前たちと遊ぶ時間が取れなくなる方が問題だった」 「あと犯人捜しだが――見つかってる。内容は言わん。 マフィアと関係ない反社組織で、そいつらはもう死んでる。 俺は両親が落ち込みも泣きもしなかったただの薄情者だ。 ただ犯人が何のために殺したのか、理由だけが知りたかった。 お前を止めなかったのは関わらせないためと、 その……調べることに意味があるかと思って。 ずっと頑張ってくれていたのに、知ってるからもういいなんて、嫌だろ……?」 「……お前が居るから別に家族が死んでも寂しくなかった。 想像しているより俺は引きずってないんだよ、それよかアジトでの毎日が慌ただしくて 辛いや悲しいなんて気分になることなんて一度もなかった。 だから――悪いな、俺は今いる場所が、本当に大好きなんだ」 例えこれからどれ程辛いことがあっても、無茶をさせられても、 怪我をしても、犯罪にかかわることをし続けても、辞めたいと願うことはないのだろう。 はっきりと貴方に意志を伝えるのはあまりなかったように思える。 「それでも俺を抜けさせたいって言うなら――それを全部奪うつもりで来るんだな。 俺の大切で守りたいものを全部奪ってまでやり通したいって言うなら受けて立つ」 全く嫌がっていない様子で、それでもそんな日が来ないで欲しいと願う気持ちで。 貴方に向けるのは、好いている人間には裏切られてもいいという絶対の信頼だ。 (-204) 2023/09/29(Fri) 18:10:15 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → favorire アリーチェ「そうだなあ、……といっても男連中とばっかだぞ。 女性とはもっと運命的なところで出会いたいたちなんでね」 女性警官に殴られたのも男にとっては予想外だ。 警官をやっていたというのならもう少し慎重に扱っていた、なんて。 「あいつの店は知ってるだろ? 常連なんだよ。 いくらでも融通利かせてやる、あいつのラザニアは失っちゃあならん。 そんなあんたは恋人でもなさそうだが、仲がいいようで」 からかうわけでもないが軽口を。 貴方が彼に大切にされているとわかってしまったから。 「おっと。……家族ねえ。 ……違う家族を持ってる輩が多いなあ、あそこは」 「……マフィアってばれてるなら隠さなくていいかあ。 血の掟は結んでいないがこれでも警戒はされたく無くてなあ? ああ常連は嘘じゃないぞ、本当に店にはよく通ってる。 だけどお嬢さんの話は全く聞いたことがなかったんだ。 よっぽど大事にされてたんだなあ」 「ニーノ・サヴィアのことかあ。 あれはなあ……悪意はなかったとしか言えんなあ。 それでも悪い事であったのは確かだからいい訳は出来ん。 なんだ、お嬢さんも少しは過激なことをしてたのかい。 いいじゃないか、だったらバレないうちに早く出てしまおう。 俺とヴィットーレでその罪ぐらい隠してやる、大方俺たちの仲間も関わってるだろ? 駄目かどうかをお嬢さんが決めつけてしまわんでいい、ちょっとぐらい隠し事があってやんちゃしてる方が魅力的さ」 (-209) 2023/09/29(Fri) 18:25:48 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → favorire アリーチェ「おや? ……まー、今は忙しい事が多い。 ちょっと込み入った関係になるんなら落ち着いた平和な時に口説いてやれえ」 「それとーそうだな、掟は警察とは仲良くしちゃならん。そんな感じのだ。 だから俺たちも今はただ迷子を案内しているだけの仲だ」 今は誰にも聞かれてないとでもいうように、そういえば少し変わった道を歩いているかもしれない。 すれ違う看守いない、遠回りでもされていただろうか。 「アレは驚いたなあ。 まさか俺に届いてると思わんかった、面白かったぞ? 悪い事だと思わんくていいし気にしてもない。 途中から聞かせてやる気だった上に、大事な部分は筆談でやっていたからな」 あっけらかんとした態度で貴方の罪は丸め込む。 そうして改めて足を止めればしっかりと向き合ってからその瞳を見つめた。 ▼ (-212) 2023/09/29(Fri) 19:25:09 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → favorire アリーチェ「というわけで、今話したことはここだけの秘密にしよう。 内緒にできるな? アリーチェ・チェステ。 女の秘密は魅力を高める、これぐらいは守ってもらおうか。 それにせっかくヴィットーレが守り切っていた宝なんだ。 これ以上自分から顔を出して奪われちゃあいつが可哀想だ。 それが守れるってんなら、弟子……弟子ぃ???? まあ……ニコロにも言われたしな。 少しぐらいは隠れ方や調べ方を教えてやっていい。 危なっかしいんだ今のお嬢さんは。 油断を減らす術を身に着けた方がいいな。迷子も直せえ。 ……あー。それで、構わないかい?」 そうやってあまり師匠ぶるのは苦手なんだがと、貴方にその手を貸すことは構わないと穏やかに告げた。 それは誰かから託されたことや、宝物である事実もあるが。 何よりも少し悪い事をした気がしてる女性の頼み事は断れない、そんな色男のちょっとした罪滅ぼしだった。 (-213) 2023/09/29(Fri) 19:25:25 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「凄いぞあいつ、俺も死んだと思ってた。 なんせ黒眼鏡すら見つけられなかったんだからな」 こんな風に笑い話のように話せている姿なぞ昔の自分では想像もできなくて。 細かく言えば今この瞬間まで口に出してここまでつっかえない物なのかと驚いている。 それは相手が貴方だからなのか、拳銃をぶちかました後だからかわからない。 「まあ俺は黒眼鏡もぶっ殺したいほど好きで嫌いだったが? チャンスがあれば……そうだな。 もう一度失敗したし、次はお前にも手伝ってもらうか。 俺じゃあ上手く殺せるかわからん、殺意が漏れてる人間ほどかわしやすい奴もおらんだろ」 自分でもそうかと腑に落ちるような答えだった。 執着していたのは確かだが、もう彼の意志を知った以上、その背を追うことはもうしない。 別に生死は関係なくて、はっきりと一人でどうこう思うだけの時間が終わったのだと実感した。 ▼ #ReFantasma (-217) 2023/09/29(Fri) 20:26:03 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「んで。つまり。 心配で寂しかったから今俺の愚痴を聞いてくれて その上で散歩に付き合ってくれてるってことか? ……成程お? あー」 「…………」 「 ……ティラミスはすまん 」思い出して、目元を抑えながら珍しく心の籠った謝罪をした。珍しいことだらけだ。 「そうだな、あの時より疲れてはない。 疲れてはないが……一人が嫌だったんだよ」 「……靴の中酷くなるかー?」 車から降りてパーカーを羽織る、もう血濡れたシャツは乾いて黒ずんでいて。 まあ、こんな時ぐらいはいいかと砂浜に足を踏み入れ波の音へと近づいていった。 #ReFantasma (-218) 2023/09/29(Fri) 20:27:41 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「……win-winなのか」 こちらはこちらでその言葉に少し訝しげになる。 あのときは冷静でも何でもなかったが、今思えば相当お互いにおかしかったのだ。 それが、何故か。自分はともかく目の前の男までも。 今態度が変わらないことを含めても、やはり違和感を感じる。 無条件に人に尽くそうだなんて思わない。 たとえそれが娯楽として行われていたとしても理由があるはずなのだ。 「……ああ、寂しがりやだなあ」 「お前と揃いで嬉しいよ、ずっと似ていると思ってた」 だからここは素直に告げてやって。 「なあロメオ。 お前は一体何がそんなに不安なんだ?」 「何が欲しい。 言えんのだったら俺はあのときのことを聞き直してやる」 水気を帯びた砂を蹴って、貴方を振り返った。 #ReFantasma (-234) 2023/09/29(Fri) 22:18:59 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → アリソンに捧ぐ鐘 黒眼鏡「一人だけ……」 俺は浮気は嫌いだ、だが同時に甘ったれでさみしがり屋だった。 あんたと同じか違って、努力をすれば助けにはなれてしまうから 少しでも多くの者を救えるものだと勘違いばかりしてきた。 「難しいなあ」 それを貴方に向けられていたら、きっと未来は変わっていた。 そうできないと思うほど、全てを諦めきってしまったいたから。 「――でも、そうか。漸く分かった。 俺のしたいことなんて、 知りたいこと以外何もない 」半分だけ嘘をついた、それだけ聞けたら良かった。 この先の貴方のしている事など全て見通せもしないし、このときは何も分からなかったが。 手遅れでも真実が知れればそれでよかったのだ。 それは自分の親の死の真実を知ったときのような、 それでも、誰よりも大事に思った事のある恩人への、愛憎入り交じった感情に襲われるのだろう。 「言われなくとも、フィオレのことは大事にしてるよ。 あんたに言われたからだと思うなよ」 それだけは選んだ、置いていって嘘をついている貴方とは違う。 自分はそうならないと、もう、この時点できっと気付いて居た。 貴方は自分達の前から目の前から居なくなる。 (1/2) (-239) 2023/09/29(Fri) 23:02:52 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → アリソンに捧ぐ鐘 黒眼鏡信じたかった。最後まで信じたかったのに、ここに来て嫌なほどわかってしまった。 泣きたくなりそうな程気持ちが高ぶって、それを隠そうとするように深く息を吐いた。 「アレッサンドロ、」 俺はあんたを殺したいほど好いていた。でも、もうやめだ。 「――勝てるといいなあ?」 このどら猫の祝福は可愛らしい祈りではない。 その口ぶりには『お前なんてやられてしまうさ』という本音の軽口も入っている。 だけど、それでも。 かつての貴方の下で働いていた時間が人生で一番楽しかった事は変わらない そんな日は二度と戻らない、だから、俺はそんないつも通りの言葉で貴方を見送ることになるのだ。 (2/2) (-240) 2023/09/29(Fri) 23:07:54 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ背の低いしっかり者を見送ったあと、通知の鳴り止まない携帯を見る。 まだまだ自分は何処かで必要とされていて。 疲れても歩きを止めることすら許されないような気にさせられた。 「『ちゃんと答えを見つけて、言いたいことを言えるようになるから』……ねえ」 「俺もそれをしないとならんのだよな」 大きなため息をついて空を仰ぐ。 にぎやかなリボンを一つ空中でキャッチしてまた捨てた。 「それにしても今、あの旦那のことを頼まれたか……? どうせアレのところに行ったんだろ……人気者め……。 ……はあ、……俺が吹っ掛けておいて邪魔できるか」 あと何時間だろうか、と凡そ場所ももうわかっている。 片方の事は良く知らずとも、片方のことはよくわかっている。 あいつがやると言ったらやるやつだ、一番とは言わずともそこそこ理解者でいるつもりなのだ。 「アジトの様子見に行くか……あーあと牢屋の中の怪我人……。 忙しい、忙しいぞアレッサンドロ・ルカーニア! お前が放り投げた分全部俺が拾うことになってるの許さんからな!」 #BlackAndWhiteMovie (83) 2023/09/29(Fri) 23:14:10 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「……そういうことかあ」 この化け物じみた努力ができる男がやっと人間らしく見えてきた。 自分から道具や畜生になろうとしたらこうもなるか。本当に涙ぐましい心意気と言えよう。 「俺もなあ、利用価値があれば捨てられんと思ってた。 便利で都合の良い人間になることが自分の為にも周りのためになるとも思ってたんだ」 「……半分ぐらいそれで上手くいくんだがなあ? もう半分はどうしようもなくてな」 知ってしまったのだ、必要とされる喜びを。 本当に好いている人に求められる時間は有象無象の何かを超えた満足感が得られるということを。 「あと俺はわかりにくい嘘はつかない主義でなあ」 あの時の自分も、自分自身なのだ。 本心しか言わない、馬鹿ほど素直で、おかしくなった姿だ。 「……はー」 言ったことも本当にしたいことで嘘も一つもなくて。 ただ心配だったのはそこに貴方の心があったのかどうかだけ。 誰かに言われた一人だけという言葉が脳裏に浮かぶ。 確かに、こんな事を言う相手人生に二人もいてたまるかも思った。 ▼ #ReFantasma (-246) 2023/09/30(Sat) 0:01:17 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ (-247) 2023/09/30(Sat) 0:02:26 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ>>-214 >>-215 「あの二人は仲良くデートの約束だったんだろうよ。 脱獄したのと、色々あってなあ。……まったく」 「なんだと……別にお前だけ、のためではないがあ……? まだ色々勘違いさせてるかもしれんな、ちゃんと話してやるからな」 わかりやすく嘘をついて照れ隠しをした。 隣に来ることを了承すればため息を付いて肩にもたれかかる。 「依存は、わからん。 ……血の繋がりもないあいつらに、 既に俺はしっかりと依存しているのかもしれんし」 「会っていいやつなんてそんなにいないが……? 血の掟は聞いたこと無いのかお前、 ……本当は警察と俺たちは会っちゃならん。 関わることから禁じられてる、だから俺は……まあ」 ▼ (-257) 2023/09/30(Sat) 2:18:43 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ>>-214 >>-215 >>-257 「捕まるんならお前しかいないと思ってるさ。 だけど簡単には捕まらない、 それに大きな事をどうせなら起こすかもしれん」 この時点でもまた誰かをなぞっているだろうか。 それでも、何となく、いつかの終わりは来るような気がして。 永遠に平穏なんて続かないのを知っている。 「番狂わせを見せてくれるほど俺の幼馴染は面白いからな。 その時は絶対逃げ切ってやる、覚悟してろよエル」 逃げ切るということは、俺はその手を拒む日が来るということだ。 生きることをやめようとするかもしれないし、すべてを投げ捨てているかもしれない。 いつかそんな日を迎えても、最後は貴方の顔を見たいと甘えている。 あの日からずっと、貴方は大切な唯一の幼馴染で、かけがえのない人なのだから。 (-258) 2023/09/30(Sat) 2:20:09 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → リヴィオ「……本当に大事なんだな」 なんだか自分が警察にいたらそんな事を言っただろうか。 少しぐらい責任感がついて、後輩たちを思いやって、 格好つけて、無理をして、笑って、辛い姿なんて見せずに。 無茶をして、いつかその終わりを夢見て。 けれどそんな悪夢の中に貴方は囚われていて、助かり方が分からなくなっている。 「リヴィオ。 俺は……お前が望まなくとも俺はお前の家族を調べようと思う。 この間も言ったとおりな、だから。 今後、彼らについて知りたくなったら、 見られるようになったら俺に声をかけろ。 そして、一緒にぶっ飛ばしに行くぞ。 お前が行かないなら一人でいってくる」 全く笑えない話を楽しげに話す。 もう死んでいるというのなら墓石でも蹴りに行ってやろうか、なんて。 (-260) 2023/09/30(Sat) 2:48:42 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → リヴィオ「それまでは俺がたまに夢の番でもしてやる。子守唄を歌おう。 声をかけてやる、お前は確かにその時は憎まれていたが…… 今はこんなに望まれて、愛されて、必要とされている」 「それを隣で教え続けてやる。友達として、ずっと変わらない」 俺はお前のことを本当に助けたいと思っている。 一人で助けきれない分は他の誰かの手をいくらでも使ってでも、 何人もの絆を用意してお前を勝手に何処かに行かせんと心に誓った。 「な、リヴィオ」 似た者同士なのだ、いつかの終わりを求めるものとして。 それを否定などしないが、せめて今はもう少し。 終わりの日が来るまで緩やかに、平和に過ごして、酒を一杯また飲もうじゃないか。 (-261) 2023/09/30(Sat) 2:50:50 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「あの日にあれだけ言ったのに……。 信じてくれてなかったのかあ?」 態とらしく落ち込んだ口調で呟けばふいっとそっぽを向いて口の端を機嫌よくあげた。 ああやっぱり少しはあるんだな、好感が見えるその姿で優越感に浸れてしまう。 この男がなにかに慌てふためくところなんて見たことがなかった。 もう滅多に見られないだろうがそれでも嬉しいものは嬉しい。 だから、誰かのものになってしまう前に欲しくなるのは仕方無いじゃないか。 「使ってもやるし、褒美もやる。 出来るだけ寂しがらせんが、俺が寂しがったらなんとかしろ。 お前が良いんだよ。傍に居るだけなら誰でも良いが それでも、俺の"相手"ができるのは、本当に都合がいいお前ぐらいしかおらんのだ」 たとえそこにどんな感情があるかわからなくとも、 確実に自分の役に利益になる物を手元に置きたがるのが俺だ。 大金よりもっと価値がある、そんな男が眼の前にいるのだから。 やはりこの口は口説かざるを得ない。そういうことにした。 そういうことにしておかないと、今まともに顔を合わせられない気がした。 ▼ #ReFantasma (-280) 2023/09/30(Sat) 6:56:19 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「……それともお前は。 この色男のことを遠慮すると?」 「そうというのなら、勝手に一人で歩いてくたばるかもなあ。 俺はそのせいで何人もの人間が悲しもうと気にしないぞ。 身勝手で自由気まま放蕩息子で銘打ってるんで」 きっとその時は、また誰かのように念入りに準備をして、何かをやらかそうとするのだけれど。 今はそんなことは関係なく。 ただ、裏切ることの許されない約束がそこにかわされるかだけ。 「なあ。俺を欲しがってくれよ、ロメオ」 #ReFantasma (-281) 2023/09/30(Sat) 6:59:33 |
【人】 口に金貨を ルチアーノからん、と靴の先で何かを蹴った軽い音がする。 繊細なグラスに罅が入ったそれは、何の変哲もない眼鏡であった。 裏路地をただいつものように歩いていた男は首を傾げつつも、 それを上着のポケットに入れてそのまま先へと歩んでいった。 「……、何かいるなあ」 漂ってくるのは慣れない鉄の香りだった。 鼻が利く犬でなくとも想像できてしまう程の量が流れていることがわかる。 すえた匂いはしない、まだ時間があまり経っていないのだろうか。 さらに足を向ける。 ここは自分のシマの傍だから、治安は正しく守っていかねばならないと。 #AbbaiareAllaLuna (92) 2023/09/30(Sat) 7:53:53 |
【独】 口に金貨を ルチアーノ「ああ」 目に入った赤。ついでに白と黒。最近よく縁がある配色だ。 この眼鏡もその男の持ち物であったな、と漸く思い当たった。 男の持ち物など覚えて居られなかったから、少しすっきりしたような気持ちになる。 「そうか、お前さんかあ。イレネオ・デ・マリア」 それは酷く冷静で、まるで笑みを携えるような穏やかな声で。 暫く他人事のようにその死体を見つめていれば片手で携帯を取り出し連絡をする。 『……ラウルだな? ゴミが落ちてるんで片づけに来てくれ。 ああ、絶対誰にも見つからん場所に片づけろ』 その言葉に、同情も憐憫も慈しみの欠片もありはしない。 誰かの縁も絆も配慮する心も用意などはしていなかった。 #AbbaiareAllaLuna (-284) 2023/09/30(Sat) 7:55:40 |
【独】 口に金貨を ルチアーノ「さて、……酷い有様だ、右手はぐっちゃぐちゃだな。 誰がやったんだ? 直ぐには思いつかんな、恨みが多すぎる。 大方上が殺し屋でも雇ったか。 まあなんとも、絶対に死ぬようなことばかりしかされないで。 顔見ておくか……あ、駄目だこりゃ」 黒いずた袋にその遺体を入れるまで、男はもうしばらく辺りを見回った。 見つけたのは比較的綺麗なままで切り落とされ転がされた、左の手首だ。 持っていけるのはそれぐらいであった、しかし、さて。 「……んー。これを土産に持っていくのは趣味が悪いか」 そうしてやってきた男の部下により遺体は瞬く間に片付けられ。 争いの形跡は最小限に隠滅させられ、残ったのは黒く染みついた血の跡だけ。 結局、小さなずた袋も一つ用意された。 #AbbaiareAllaLuna (-285) 2023/09/30(Sat) 7:59:45 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ路地裏の前に用意された二台の車のうち、大きな黒いずた袋を乗せた車が男を乗せずに何処かへと向かっていく。 「うちの犬も仕事が早くなったなあ。 猫が関わらなければ本当にいい仕事をする。あ。 ……今日は猫にすれ違わんかったな、エキスパート失格か? まあいい」 車が向かう目的地は知っている、だが自分がそこまでついて行ってやる気もなかった。 そこまで自分達は仲もよくなければ情もない。 俺の方で悪かったな、クソガキ。だが別れの挨拶ぐらいは送ってやろう。 「Notte notte e sogni belli, それでは御機嫌よう」 #AbbaiareAllaLuna (93) 2023/09/30(Sat) 8:05:00 |
【置】 口に金貨を ルチアーノ路地裏を縄張りのように歩くどら猫は、常に不幸の傍に、何かを奪って去っていく。 どら猫は気にしない、悪意に手を染めることも。善が尊ばれないことも。 そこには常に理由があり、誰かの利益の為に何かが淘汰され続けている。 世界は独りに優しくなく、価値がわからぬものに救いなど手に入らない。 そんな現実をただ見て歩き、通り過ぎてゆくだけの人生。 仕組みさえわかってしまえばそこまで悪い物じゃあない。 今日も男はその道を歩く、止めてしまえばそれこそ生きることをやめてしまうのと同じだから。 #AbbaiareAllaLuna (L2) 2023/09/30(Sat) 8:06:24 公開: 2023/09/30(Sat) 8:10:00 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「精神的な方だな、怪我もして余計に弱る。 お前に会うときも格好つけたがる、 それが上手くできないと落ち込む、完全に悪循環だ」 どうして自分たちの気にかける彼が落ち込むのか丁寧に説明をする。 理由なんて詳細にはしらないのだ、それでも表面で見えることだけでもある程度の推測はできて。 「破滅云々はしらんが、俺がそうだからよーくわかる。 こういうときは一人がいい。 だけど、……誰かに来てくれると救われる。 そして少しでも自分の事を好きなやつの声が聞けるだけで前を向ける。 お前が、絶対あいつを離さないってんなら。 早く怪我を直して引っ張れるぐらいになってやれ。 無理やりじゃないぞ、全部同意でな。 ……お前は俺の幼馴染になんとなく似てるからアドバイスだがー」 「簡単に幸せや生きがいを与えられると思わんことだ。 自分が幸せになって、迷わなくなってから、 ようやく他人に幸せを与える余裕ができる。 それができないなら背伸びせずに一緒に歩け、以上。行くぞ」 そういって貴方の痛むであろう体を無理やり持ち上げる。 薬のせいでおかしくなってるかはしらないが、運び出さなければ意味がない。 肩を貸すか、歩けもしないのなら背負って外に向かおうとするだろう。 (-303) 2023/09/30(Sat) 11:48:34 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ>>-282 >>-283 「悪くは、ない……いや……。 今思えば本当にお前以外見てなかったのが恥ずかしいんだ。 子供の頃は全部お前優先にしてたから……」 その頃から向けている感情は変わらない。 大事なひとつ下の幼馴染、歳の違いなんて気にしないで。 一緒にいられるために周りの媚を売れた、文句を言ってくるやつの排除もした。 その時から貴方に対する感情はとっくに歪んでいた。 愛でも恋でもなくて、きっと純粋な友情ではなくて、それでも失いたくないものだった。 「まあまあ……守られてるぞ。というか隠されとる。 厳格に気にしてるのは俺より上の立場のやつだ。 下の輩はすこーしだけ緩いんでね」 今の地位を保っていたのも、貴方との交流を咎められないためもあった。 血の掟を交わしてしまえば自分はきっとそれに従うようになる、 貴方に会うなと言われるのまでは良い、殺せと言われたらどうすれば良い? そんな日が訪れてしまうぐらいなら、きっと自分は此度の騒動のような大事を起こさないと言い切れないのだ。 世界と貴方を天秤にかけて釣り合わせることが出来る。 今はそれが落ち着いているからこんなに穏やかでいられるけれど。 ▼ (-304) 2023/09/30(Sat) 13:20:38 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「…… 俺はマフィアだからなあ 」愛してる、誰にも言えないと思っていた言葉。 あなたにかけられたとき、そのままそっくり返せると思った。 あの牢屋で揃いの首輪をつけられて、 確かにその言葉に懐かしさと切なさを抱いてしまったから。 何だってできる。 死ぬことだって別に怖くない。 貴方が幸せであれば、それだけでいい。 これは我儘なのか? 俺はいくらでもし続けていたいのに。 終りが来るその日まで、穏やかに笑っていたいだけだったのに。 (-305) 2023/09/30(Sat) 13:21:48 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ>>-304 >>-305 「……エル」 貴方を誰かに渡したくなどない。 とうに、恋愛感情など抱いていないが。 なんであんな奴に大切な幼馴染をやらなくちゃならんのだ。 それなのに、どうして、 これ が大切だと思ってしまうのだろう。この手を離されてしまう、きっと約束以外の心は遠ざかる。 真に俺の手から零れ落ちていくのだと思い知らされる。 「……」 好きだから、貴方が望むものがわかってしまう。 本当に、俺は、誰かの傍にいるだけで何かを奪ってしまう人生を送ってきた。 それでも歩いて進んで、知るものかと。自分の為に生きてきた。 罰をくらうというのなら、今日今この瞬間なのだと思っている。 身体を改めて離せば、 貴方へと紙袋に入っていた小さな包を一つ渡した。 そこには何の変哲もない片方のレンズが割れた眼鏡が入っている。 「見舞いだ、受け取れ」 その声は冷たく。 貴方が望むような幼馴染の声ではなかったかもしれない。 (_4) 2023/09/30(Sat) 13:29:35 |
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