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【赤】 六鹿 稀[ 彼が真正面に見える。 天井と彼。彼ももう、耐えられないらしい。 両手を広げて彼を受け入れれば、 彼女の中はいとも容易く彼で埋め尽くされる。 ぎゅっと、腕を絡めれば2人の距離は ゼロ距離になることだろう。 下腹部に感じる熱。初めての感覚。 中も満たされたい。 そう思って彼女は彼の腰をしっかりと 脚で固める。力の抜けそうな彼女のホールドが、 どこまで通用するのかわからないけれど、 離したくない。 ] けんと、さ、っ…すき、すき……! [ 彼の動きに合わせて、彼女の口からは 嬌声と、彼の名前くらいしか出なくなった。 最後の力といわんばかりに、 彼女は唇を重ねて、彼の唾液を欲しがっていく。 ]* (*4) 2020/09/09(Wed) 10:18:54 |
【赤】 六鹿 稀[ 軽く噛んでしまったことに関して、 彼は怒った様子を見せなかった。 けれども、それから後はまるで マーキングをするかのような 愛され方へと変わっていった。 そんな彼も好き。 彼女の頭の中は、また彼で埋まっていく。 何度も中に出されては、 外にも偶に出されて彼女の体は 内外共に汚れていく。 それでも、それは少し遠い過去に望んだこと。 またひとつ、彼女の願いは叶えられる。 気を失うまで、愛されたのはいつぶりだろう。 次に目を覚ましたときは、 2人で寝ている布団の中。 ぐっすり眠っている彼を見て、 彼女は小さく好き、と呟くのだった。 ]* (*5) 2020/09/09(Wed) 10:23:45 |
【人】 六鹿 稀 [ 子供を授かってから、彼女は一歩成長した。 気が強くなったといえば、そうとも言うが、 変に怖気付くことがなくなった。 新規客に声をかけられようとも、 しっかりと断りを入れるようになった。 ] それでは、本日もよろしくお願いします。 [ 子育てをしているところを、 あの人はみているだろうか。 たまに、頭の片隅に思い浮かぶ人。 噂は絶えないので、多分どこかにいるのだろう。 いつの日か、良い人に巡り会えますように。 彼女は届かぬ思いを胸に、自分の足で 立って、最愛の夫と共に、旅館を繁栄させるのだ。 ]* (4) 2020/09/09(Wed) 11:56:44 |
【赤】 六鹿 賢斗 ま、れ……っ………… すき、だよ…ずっと、ずっと。 [ 彼女の脚が、体に絡まってくる。 あぁ、離してくれないんだね。 僕を、本当に受け入れてくれるらしい。 腰は簡単に彼女の中を犯していく。 唇が重なれば、唾液がこぼれるほど 激しいキスを続けたことだろう。 そして、彼女を抱きしめて僕は果てた。 大切な人と、初めてひとつになった。 これを幸せと呼ばずして、どうしようか。 彼女を今日は愛し尽くすって決めたから、 まだ、これから。でも、次からはゴムつけて。 ] 稀、大好き。 ずっと、一緒にいようね。* (*6) 2020/09/09(Wed) 15:28:20 |
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