80 【身内】とある天使の温泉旅行【R18】
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| /* みよこなかなかめんどくさい感じになってますが、恋を知ったばかりの20そこそこの女なんてこんなもんだよね〜〜〜とも思いますのでまあまあ (-3) 2021/06/26(Sat) 11:46:03 |
| 三四子? [一瞬だけ合った目が、逸らされ。 >>18続く投げやりな言い方に、ム、と眉間に皺が寄った。] 怒ってないなら、こっち見ろよ。 [俺だって、こんな顔したいわけじゃない。 彼女にだって、させたいわけじゃない。] (22) 2021/06/26(Sat) 17:59:45 |
| [最初は彼女の提案に圧される形で了承した旅行だけど。 >>14楽しそうに計画を立てる彼女がかわいかったし。 ノートパソコンで旅館の写真を見ながら、浴衣姿見たことないな、とか。内風呂付きって一緒に入れるってことか、とか。 二人きりで過ごす恋人らしい時間を内心楽しみに、ここ数週間頑張ってきたのだ。 だから、こんなぎくしゃくしたまま過ごしたくなくて。 何か思うことがあるなら、言ってほしくて。 瞬きせず彼女を見つめれば。 ようやく小さく、聞こえた声。 >>19久しぶりに見つめって、ドキッと跳ねる心臓を懸命に落ちつけながら続きを待った。] (23) 2021/06/26(Sat) 17:59:54 |
| [けれど。] ……でも、 なんだ? [何かを言いかけて、やめた彼女の瞳の奥が揺れる。 促すように声を掛けても、唇から零れたのはため息だけ。 首を振られ、再び視線が合わなくなって。 ちくり、と胸の辺りに痛みを覚えた。 だから、そんな顔させたいわけじゃないのに。] ………、え。 [結局何も言わないまま。 >>21部屋を出て行こうとする腕を、咄嗟に掴む。 なんでもないって顔じゃないだろ、と言いたいのに。 諦めたような横顔が見えれば、言葉は喉につっかえて。] (24) 2021/06/26(Sat) 18:04:31 |
| [それ以上、追及できないまま。]
いや、その…… 逆上せないよう、気をつけてな。
[腕を離した手で、ぽんぽんと彼女の頭を軽く撫で。 大浴場に向かう背中を見送ってしまった。*] (25) 2021/06/26(Sat) 18:04:39 |
|
──……はぁー。
[一人になった部屋で、詰まっていた息を吐きだせば大きなため息になり。 広い畳の上に倒れるように転がり、頭を抱えた。]
(26) 2021/06/26(Sat) 18:11:44 |
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あー……ほんと、なんなんだよ。
[こればかりは先輩を恨まずにいられない。 そもそも合コンなんか行かなければ。
でも恋人として過ごした期間は1年弱でも、付き合い自体は高校の頃からあったわけで。 恋をできない事実を差し引いたとしても。 俺がそもそも、浮気とか二股とかできるような性格じゃないことは、さっきの言葉通りちゃんとわかってくれてるはずだ。 じゃあ今は、何をあんなに怒って拗ねてるのだろう。
俺だって、彼女の性格は概ね把握しているつもりだけど。 言ってもらわなければわからないことは、たくさんある。 友達だった頃から、遠慮なく言いあえる関係だったこともあって、聞けば大体教えてくれたりしたのだけど。 こんな風にだんまりされた場合、どうすればいいのだろう。]
(27) 2021/06/26(Sat) 18:13:14 |
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はぁ……俺も風呂いくか。
[ここで転がってても仕方ない。 再び浴衣とタオルを掴み、俺も大浴場へ向かおうか。
と言っても、せっかくの温泉を楽しむ気分になれず。 長湯もせず軽く汗を流したあと、さっさと浴衣姿になり。 着替えを持ったまま大浴場の出口付近で、出てくる彼女を待ってしまうのだけど。
も一度話をしないとだよな。 やっぱり原因は俺なんだよな。 なんて悶々と考えながら待つ間、自販機で買ったアイスが、少しだけ頭も冷やしてくれた気がした。**]
(28) 2021/06/26(Sat) 18:13:32 |
| /* うっかり昼寝してしまったごめん…! >>15ここで気のない返事をしてるのは、 弥子にちょっと嫉妬してたからだと思うんだ…… (-4) 2021/06/26(Sat) 18:16:39 |
| /* (風呂上りに、瓶牛乳かアイスかでひとしきり迷ったひと) (-5) 2021/06/26(Sat) 18:20:37 |
| /* えーーいいやつすぎて既に心が痛い めんどくさくてごめんねのきもち (-6) 2021/06/26(Sat) 18:25:46 |
| [すり抜けようとする間際、 ぐっと腕を引かれて咄嗟に振り向く。 >>24怒ったのだろうか。 窺うように見上げれば目に入った表情は 確かに不満や不機嫌さも垣間見えるけれど どちらかと言うと困惑の色が濃いように見えた。 >>25] …………… うん。 [ぽふぽふと頭を撫でられて、小さく頷き。 そのまま廊下を出て大浴場の方に向かう。] (29) 2021/06/26(Sat) 19:20:38 |
| …………はぁ―――――――。
[衣服を籠の中に入れ、 タオルで髪を纏めて女湯へ。 ざっと体を流して湯に浸かり 深くため息をついた。
昼間なのでそこまで人は多くなく、 広々とした浴場は開放感を感じさせる。 少し熱めの湯が心地いい。
でも、心はちっとも晴れなくて 膝を抱えて浸かったまま俯く。]
(30) 2021/06/26(Sat) 19:21:29 |
| [自分はどちらかと言うと 思ったことをあけすけに口にする性分で 彼からも周りからもそう見られていたと思う。 >>27恋人になってからも不満や不平は 都度その場で口にしていたから そんなに大きな喧嘩に発展することもなかったけど。 ――でも、今回は。 浮かぶ言葉のどれもこれも、 本当に言いたいことじゃない気がする。 心の中がぐちゃぐちゃして、 自分でもよく分からないから言えない。 …………こんな態度、 きっと困らせちゃってるんだろうなって それも分かってるのに。] (31) 2021/06/26(Sat) 19:22:24 |
| [私の恋人は優しい。
優しくて、いい奴で、面倒見良くて ちょっとぶっきらぼうで誤解されやすいとこもあるけど、 辛抱強く向き合おうとしてくれる。 そう言うところが人としても異性としても好きだ。
だから彼がその気にならなくても 好意を持つ女の子は少なくないんじゃ… じゃなくて、
あんまり態度悪いと流石に愛想尽かされてしまうかな。 天使の矢の補正ってどれくらいかかるものなの? ちょっとやそっとで嫌われたりはしないかな、 でもありえないとも言い切れないし……] (32) 2021/06/26(Sat) 19:24:40 |
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はぁ……………
[さっきから溜息ばかりついている気がする。 思考は散漫な上に堂々巡りで、ちっとも結論は出ない。 自分はこんなに女々しい奴だっただろうか。
延々と考えていると冗談抜きで のぼせてしまいそうだったので 自己嫌悪に陥りつつも湯船からあがる。
とにかく、だ。
何にせよこの状態は良くない。 良くないことは分かる。 せっかくの旅行を暗い気分で過ごすなんて、 自分も彼も望んでいなかったはずだ。]
(33) 2021/06/26(Sat) 19:26:22 |
| ……よし。
[何はともあれ着いたんだ。少し気持ちを切り替えよう。 身体を拭きながら内心そう決意する。
ぺたぺたと化粧水をつけ 長い髪をドライヤーでざっと乾かして ヘアゴムで纏めポニーテールにする。
備え付けの浴衣は紺色の花柄で 赤い帯を前で蝶々結びにした。 下着は……一応この旅行のために新調したのは内緒。]
(34) 2021/06/26(Sat) 19:28:29 |
| あれ。早いね。 もしかして結構待った? [女湯から上がれば既に彼はそこに居た。 >>28結構長湯をしていたから 大分待たせてしまったかもしれない。 努めて明るい表情と声を作り 先に部屋に戻っててくれても良かったのに、 なんて言いつつ、自分も自販機で 棒付きのミルクアイスを買って。 取りあえずは一旦荷物を置きに部屋に戻るかな。**] (35) 2021/06/26(Sat) 19:29:23 |
| /* 基本頭でっかちなとこあるので ほっとくと延々考え込むタイプのみよこ (-7) 2021/06/26(Sat) 19:34:36 |
| [男物の浴衣は、濃紺地に灰色の縞模様が入っていて。 現場で役者さんが着てたのを思い出し、見よう見真似で涼しげな白帯で腰骨辺りを留めた。 女物はどんな柄だっけ、と食べ終えたチョコバーの棒をくわえたままぼんやり考えていたら。 本人の声に、ハッと顔を上げ。 >>35] いや、それほどでも…… [ない、と続くはずの言葉が詰まった。] (36) 2021/06/26(Sat) 21:30:01 |
|
その、なんていうか…… 想像してた以上に、かわいいから。
(-8) 2021/06/26(Sat) 21:31:45 |
| [風呂上がりの姿とか、近頃じゃすっかり見慣れていたはずなのだけど。 ちょっと火照った肌とか、浴衣の襟元でちらちらと揺れるポニーテールの間から見える項とか。 >>34] ……俺、先に部屋戻ってなくてよかった。 [浴衣に洋服とは違う色っぽさがあることは知っていたが。 恋人のだと、こうも違うのかと改めて実感しつつ。 湯上がりのせいだけではなく、首が火照るのを感じながら。 若干目を逸らしながら、似合ってる、とぼそぼそ伝えたら彼女はどんな反応をしただろう。] (37) 2021/06/26(Sat) 21:34:41 |
| [少なくとも、さっきよりは明るい彼女の表情に安堵する。 でもそれが、普段より若干硬いことにも気づいてしまうから、内心もやもやしてしまうけど。
彼女がそのつもりなら。 俺も一旦、もやもやは頭の隅へ追いやることにして。]
じゃあ、部屋に戻るか。
[食べ終ったアイスの棒をゴミ箱へ捨てて。 自販機を買う彼女を待って、ミルクアイス一口食べたい、なんて言ったりしながら。 並んで廊下を歩きだそうか。] (38) 2021/06/26(Sat) 21:37:14 |
| [そして部屋に荷物を置き、身軽になれば。]
なぁ、夕飯まで時間あるけどどうする? 特にないなら外の温泉街、一緒に行くか。
[財布と携帯だけ持って、問いかけた。 行きたいところが、旅行プランにあるならそれでもいいし。 のんびり二人でぶらぶらするのも楽しそうだ。
彼女の意見を聞きつつ、ほら、と差し出した片手。 さっきは荷物とアイスで両腕が塞がってたから控えたけど。 もう手を繋いでも問題ないだろう。*] (39) 2021/06/26(Sat) 21:37:53 |
| [暖簾をくぐった先で待っていた恋人は アイスを咥えてぼんやり考え事をしているようだった。 >>36声をかければ目と目が合う。] ……………っ、 [照れたような表情と共に、呟きが耳に届く。 続く台詞―――の意味も察せてしまって >>37元々湯上りで火照った顔が更に赤くなった。] あ、ありがと。 宙もなんか雰囲気変わるね。 ……その、いろっぽいってゆーか。 [こうストレートに褒められると照れてしまう。 普段浴衣を着ることなんてそうそうないしね。 先程までのもやもやも一瞬忘れて、 はにかみながら指で毛先を弄った。] (40) 2021/06/26(Sat) 22:17:19 |
| [うん、大丈夫。 ちゃんといつも通り話せるし笑える。 そのことに自分で少しほっとした。 自分の意をどこまで汲んでくれているのかはわからないが、 彼の方も普段通り接することにしたようだ。 >>38ならばそれに甘えてしまおう。] ん。 ……いーけど。 宙も後でなんか一口ちょーだいよ。 [チョコバーは既に食べられていた後だったので。 ミルクアイスを一口齧り、 彼の口元に向けてはい、と差し出しつつ。 ぶらぶらと歩調を合わせて部屋まで戻る。] (41) 2021/06/26(Sat) 22:17:54 |
| ん、そーだね。
私も今回は温泉で のんびりメインのつもりだったから そんなにガツガツ欲張る気はないんだ。
温泉街、いーね。 お土産の下見とかもしたいし。
[今日は特に着いたばかりだし、あまり遠出する気はない。 それに温泉街を回るのも温泉旅行の醍醐味だ。
彼の提案には快く頷き、 ポーチに財布とスマホ、貴重品を入れて肩からかけ 差し伸べられた手を取った。] (42) 2021/06/26(Sat) 22:18:57 |
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……なんか、手ぇつなぐのも久々な気がする。
[人肌の温かさが掌からじんわり伝わって来て、目元が緩んでしまう。甘えるように指を絡め、きゅ、と握って。**]
(43) 2021/06/26(Sat) 22:21:17 |
| [照れて赤くなる彼女に、思わず抱きしめたくなるのをぐっと堪えた俺、えらい。 >>40はにかむ顔も。 アイスを分けてくれる交換条件も。 いつも通り俺が傍にいることを、拒まれないことにほっとすれば。改めてお互いの浴衣姿が、妙に新鮮で気恥ずかしくて。] それじゃ、いただきまーす。 [わざと大きな口でアイスをもらうふりをしよう。 >>41彼女の視線に、冗談だって、と笑って。 かなり控えめな一口をいただいた。] (44) 2021/06/27(Sun) 0:01:39 |
| [そして。] そう言いながら実際行ったら、 取材の参考になりそう、って あちこち見たいとこ増えてくんじゃないのか? そんな三四子見るのも、面白いからいいけど。 [くく、と笑って茶化しながら。 >>42手を預けてくれたなら、絡んできた指を握り返して。 部屋の扉に手を掛けながら隣を見れば、嬉しそうに緩んだ目元と、聞こえた呟きに。 >>43んぐ、と小さく声を詰まらせて足を止めた。] (45) 2021/06/27(Sun) 0:01:48 |
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