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【妖】 生贄 セレン[ 笑顔の仮面に何を隠しているのかは、未だ。>>$104 手を伸ばせば届く距離だからこそ、 想像でしか埋め得ない感情の行方を探るように ] ……ぼく、頑張るから。 [ 指を伸ばして撫でるように触れたのは歪に笑う頬へ。 過去の記憶を振り返ってもたったひとつだけ、 己が唯一知る他人からの優しい仕草を写して返す。>0:216 彼はきっと意識していなかっただろうけれど、 己が人に優しく触れられた経験は、これしかなくて ] ($112) 2019/04/15(Mon) 3:29:50 |
【妖】 生贄 セレン[ 人のようになりたい怪物を―― 人を殺していないから怪物とは違うと諭す彼を、 殺せば己は何になるのだろうかと考えながら。 その思考の意味のなさに、すぐに気付いて散らす。 夜にしか生きられない月の子供は、 夜を失えば消えるしかないのだから答えは自明だ。 だからあとは死なない為に生きて来た己を殺し、 たいせつなものに縛られた夜を、 眩い陽へ還すための感情を産む時間を作るだけ ] ($113) 2019/04/15(Mon) 3:36:00 |
【妖】 生贄 セレン[ 解放が、赦しが、殺すことなら。 そうしてもいいと想う感情とはなんだろう。 何もなかった己が抱いた疑問の答えこそが、 きっと、己のたいせつなものなのだろうと考えながら ] ($114) 2019/04/15(Mon) 3:41:10 |
【妖】 生贄 セレンあなたが何であっても殺せるように…… 皆みたいに、思い止まらないよう頑張るからさ。 [ だから大丈夫と囁いて仄かに笑いながら。 何が大丈夫かを――その解釈を夜に託して、 大切なものを知らない子供らしく無邪気を装う。 そうすることくらいしか己にはできないのだから ]** ($115) 2019/04/15(Mon) 4:16:11 |
【妖】 セレン強欲でも傲慢でも怠惰でもなんでも。 貴方があなたであることに変わりないし、 ぼくはそんなニクスさまが嫌じゃない。 今まで見てきた人間たちと同じだ。 たいせつなものがあって添って生きてる。 だから愚かだとは……思わないかな。 ちょっとだけお腹が空く貴方を前にしたら、 ぼくが……そう、 ぼくが 、悲しいだけ。[ 生贄を生贄として扱わないのなら己の価値は。 彼の幕を引くための従者か、或いはただの子供か。 それを尋ねてもいいのだろうか。 また、この手を払われたように、 問いをはぐらかされ、流されたなら……? 己ひとりでは怖くて出せない答えだった。 自分が何なのかを理解できないままに育った子供は、 曖昧な笑いを浮かべるしかできなくて俯き、 髪でそれを隠す狡さを以て壊れそうな何かを自衛する ] ($123) 2019/04/15(Mon) 18:50:06 |
【妖】 セレンあなたなかの化け物は、ぼくが殺してあげるから。 心配しなくてもいいよ……いいんだ。 ニクスさまが飢えで苦しむことなんて、 “誰も”望んでいなかった……そうでしょう? [ 嘘は、言わない。 裏切りもしない。 ただ誓うようにして綴る言葉が、 己を罅割れさせて乾いた声音に変え大人びさせて。 彼の優しさを利用するようなものだろうか。 飢える苦しみを知っている。 けれど、彼の痛みだけは想像にすぎないからこそ、 彼を良く知るだろうし彼もよく知るセレスを匂わせる。 あの子は彼の怪物を赦していたのだろうから ] ($125) 2019/04/15(Mon) 19:06:05 |
【妖】 セレン……我慢できなくなる前に、言ってね。 [ 選んだ言葉はごく軽く未来の約束に繋げるもの。 曖昧に濁されても心が痛まない自衛手段でもあるけれど、 彼にとってもこの話題を先に延ばせるのは良いことだろう。 急ぐ気はなかったのだから。 だから、今は、話題を柔らかく変えて ] ($126) 2019/04/15(Mon) 19:08:19 |
【妖】 セレンぼく、ニクスさまに聞いてばっかりだね。 貴方が知りたいことって、ある? [ 自分のことを知りたがるものなど居なかったけれど、 他に話題にできるようなものは彼を傷付けるだろうから。 己には何もないと認識する痛みを無視して問いかけた ]** ($127) 2019/04/15(Mon) 19:10:54 |
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