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【人】 メカニック ゾズマ【帰還後:入院中】 [――丁度この時の、最後に会った記憶よりも少し更けてみえた母の怒り>>359は、あの時の怒り>>362にも似ていた。 そう振り返れば、もはやなんとかの顔も三度どころでなく二度までかもしれない、と思う。 病床の上でゾズマは観念して溜息を吐き、真っすぐ見つめてくる母と視線を合わせた。] ママの気持ちは解った。解ったよ。 解ったから……船乗りやめるかどうか、は、 もうちょっと後にさせて。 アタシ多分、これからいろいろ、 事故の後始末とか――ちゃんと事実を伝えたりとか、 やらなきゃならない仕事がいっぱいあるから。 だから辞めるにしても、全部ケリつけてから。 『……、解ったわよ。解った、けど。 今辞めなかったらあなた、結局ずるずる やっぱり辞めないとか言い出すんじゃないの。 どうせ今回も、ラサエダとかが あなたたち庇って辞任回避とか斡旋とかするんでしょうし』 えっと、ママ。何回も言ってるけどあの人は、 ラサエダじゃなくて、ラサルハグ・マエダ―― (364) 2022/07/23(Sat) 17:23:45 |
【人】 メカニック ゾズマ――――え。 ママ、今、なんて。 [「今回も」。つまり「前回」があったということ。 心当たりといえば2年前、もとい6年前の事故の件だが――まさかそんなことがあったとは夢にも思わなかったゾズマは、ここで母から事の次第を聞くこととなった。 あの事故の際、艦の不具合を炙り出さんとばかりの露骨な調査が行われたこと。整備班も(無論、勤めていた製作所も)そのやり玉に挙げられていたということ。けれどもそれは機器の仕様上の問題だったらしいと一旦結論付けられたこと>>0:220。 しかしその後の追加調査で再び整備員に問題が被せられ、当然のようにゾズマも責任を負わされていたということ(この辺りで製作所の上層部からひどい暴言を受けたことは、ゾズマも覚えている)。そしてその事態を知ったラサルハグが整備員の経歴をチェックし、ゾズマの腕の確かさを確認した上で就航に便宜を図ってくれていた。 あれだけゾズマを叱責した所長が、それでも懲戒処分を下してこなかったのは、ラサルハグのこうした対応があったからこそだった、とも。] (365) 2022/07/23(Sat) 17:24:39 |
【人】 メカニック ゾズマ『って言っても、ラサエダから聞いた訳じゃないわよ? ハーキュリーズの役員だった人が家に来た時、 お詫びのビスケットsweetと一緒に聞いた話なんだけれど』 [軍事部門でのトラブルということもあってか、この問題に関して自分の目と耳では兎も角、公のメディアでこうした問題に接することはあまりなかった(母らによって意図的に遮断されていただけかもしれないが)。 そして当事者であったラサルハグからも、あの事故の後始末の件について特に何か言われた覚えはなかった(この艦で彼と一緒になってから、軍時代の話を聞いたこともまた、なかった>>2:347>>2:394)。 チャンドラからは、あの件は「色々な要因が重なって起きた」>>3:328とだけ聞いている。 この話がどういう経緯で件の元役員へ、母へ、自分へ巡り巡ってきたかは分からなかった、けれど] (366) 2022/07/23(Sat) 17:25:32 |
【人】 メカニック ゾズマそ、っか。そうだったん、だ。 お礼、言わなきゃ――… [あの長い夢の中での“仕事終わり”の挨拶>>4:+61は、艦の事故を取り巻く問題を全て片付けてから、また改めて告げるべきだろう。 では、あれからさらに遠い過去になってしまった、この件の感謝は? 今更といえば今更で、それこそもう蒸し返すこともない過去の話かもしれなかった、けれど。 (その過去の証――義足のことが、まさか賛否両論の材料に使われる>>188なんて自体は想像だにしなかった) 「ゾズマがいて、よかった」>>4:+61と言ってくれたラサルハグに、ペンと便箋で感謝を認めるのは、これよりもっと後の話。] (369) 2022/07/23(Sat) 17:31:03 |
【人】 メカニック ゾズマ[と、ここで――ぷつりと何かの糸が切れたように、母が思い切りぎゅうっと抱きしめてきた。] むぐッ、 ちょ、ママ、苦しい……アタシまだ病人! ホントこういう時、加減、しない…… [母の背中をさすりながら、ゾズマは弱弱しく笑って。 それから、つられたように涙を、嗚咽を零した。] ……うん。大丈夫。 もう、大丈夫だから、ママ。 だからもう、泣かなくて、いいよ。** (371) 2022/07/23(Sat) 17:33:05 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (a45) 2022/07/23(Sat) 18:04:45 |
【人】 メカニック ゾズマ【帰還後】 [退院してから暫くの間は案の定、記憶の時間軸も前後してこんがらがっていく程の多忙が待っていた。 艦の整備作業やデータ入力・解析作業、マニュアル文書作成作業のような、同系統の業種を黙々とこなしていくのとは話がまるで違う。脳の多機能をフル回転させなければ片付けられないような“やるべきこと”の多さ! そんな多岐にわたる業務を、ゾズマはアンテナのようには(もしかしたら他の生身の人間のようにも)捌いてはいけない。この多大な負担でもう一度入院する羽目になるのでは――とふっと思う程の多忙だった。] (380) 2022/07/23(Sat) 20:23:30 |
【人】 メカニック ゾズマあーもう、なんでこんなコトになるかなー! はいはいあんこ玉(つぶあん入り)foodと牛丼foodの配達ポチっと! [コールドスリープ装置の故障の件については、アンテナ号全般の整備を担当した整備士として、率直に事実>>1:65を告げた。即ち装置のクローズド部分を知る権限を得ているチームが“やるべきときに、やるべき”整備を怠った結果の故障なのだと。 その結果、『アンテナ号事故の整備士、外部に責任転嫁』という主張がウェブ上で拡散され炎上。 何故か「美人メカニック」というルッキズム的呼称までついてくるという有様で(なお“美人”という自覚はゾズマには全くない)、暫くは各方面の見舞いにすら出歩けないという事態に陥っていた。 ラサルハグの尽力あって公的に責任を問われることはなかったが>>186(ママの見立ては正しかった!)、公的機関の外でとんでもない仕打ちを受けていた、という次第である。 ……これだけの騒ぎになって、よく自身のルーツまで特定されて暴露されなかったな、とは内心密かに思う。 “かわいそうな”にせよ“過激な”にせよ、話題を惹く不要なレッテルを貼られたうえでの炎上騒ぎにならなかったのは、不幸中の幸いだった。] (381) 2022/07/23(Sat) 20:23:40 |
ゾズマは、イラチのメカニックにはあんこと牛丼が効く。 (a46) 2022/07/23(Sat) 20:24:06 |
【人】 メカニック ゾズマ本当マジ、宇宙人類全員、 ボックスドライバーの話でもしてりゃいいのに。 [これが仮に実現すればすさまじい全宇宙洗脳になるわけだが、その辺りは気にしない。 あと多分この「全員」の中に母とアンテナ号クルーたちは含まれてない。 帰還後の何時かに、スピカからさらっと“そういうこと”の相談を受けた際に、視線を逸らした無表情でしれっと返した一言>>78をいま、外のギャラリーたちにまるで呪いでも掛けるかのようにごちていた。 もっともスピカに「ボックスドライバー」発言を返したその時は、ちらっとルヴァの顔を脳裏に過らせつつも「すみません、よくわかりません」的な結論に陥ってしまった故のはぐらかしだったのだけれど。] (384) 2022/07/23(Sat) 20:26:05 |
【人】 メカニック ゾズマ……、どうしてんだろ、みんな。 [帰還後、自分よりも状態の悪かった幾人かのクルーの話は聞いていた。 ラサルハグやアマノ、ダビー、サダル、バーナードについては、特に何か問題があるという話は聞かなかったけれども。 (バーナードの部屋に響く拒絶>>262を、看護師たちは「問題」「悪い状態」だとは話さなかった) メンタルケア用の施設に移ったスピカは勿論のこと、 頭部強打の影響で入院期間が長引いていたゲイザー>>165。 そして記憶の混乱が生じていたルヴァ>>179>>183。 ゲイザーは、本人が入院中に暇を持て余す程度には、そこまで心配するような状態でもなかったけれど。ルヴァは――] あれ。 いつだったっけ、お見舞い、最後に行ったの。 [そもそもこの時、ゲイザーとルヴァはちゃんと退院できていたか――大事なはずの記憶さえも曖昧になっていく、この時の慌ただしさとままならなさ、で。] (385) 2022/07/23(Sat) 20:26:41 |
【人】 メカニック ゾズマ[ところでチャンドラについては――生還している、と伝えられた。 ずっと眠っている状態であり、あとは彼女次第だと。 そう、確かに、アンテナは本当に全員を“生きて還した”。] ……ドクターの、お見舞い、も。 あれ。いつ行ったんだっけ、な。 [ひとつの希望が事実という形で叶った時、さらに希望の連鎖を期待する心と、“でも結局は”という悲観が過る心とがある。 この時のゾズマの中にあったのは、表向きは前者――心の奥底では後者。 ――きっと治る。大丈夫。きっと大丈夫。 根拠のない希望が、曖昧な記憶の中の“自分が修理済みの”医療ポッドの存在も合わさって、頭のうちに響いていく。 故に、この時のゾズマの頭のうちに、チャンドラとの別れのことはない――少なくとも表層上の意識では。] (387) 2022/07/23(Sat) 20:34:29 |
【独】 メカニック ゾズマ/* あのさあ ルヴァかっこいいのにかわいいところもあってやっぱりかっこいいのずるくない???? という中の人の感想を漏らしつつ こちらこそお付き合いめっちゃ感謝です……! (-1348) 2022/07/23(Sat) 20:38:11 |
ゾズマは、ちょっと きょうは ここまで……! エピは明日までだ……ッ** 2022/07/23(Sat) 20:39:11 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (a47) 2022/07/23(Sat) 20:43:44 |
【人】 メカニック ゾズマ【1年後】 [突き抜ける程の空の青さが、庭園の花々を光で満たす。 光は、棺に納められたそのひとと白い花の上にも柔らかく落ちる。そのひとが――チャンドラが纏っているのは、4年前のあの頃と変わらない服。 紅を差したその顔は、けれど、4年の歳月だけでないもので老いているようにも見えた。] ……、……。 [“ごめんなさい”、という言葉が頭を過る。 救助された時に彼女がいた医療ポッドに、何か整備上の見落としがあったんじゃないか、とか――。 だがアンテナ号の救出時にあのポッドに特に問題が無かったことは、外部調査の結果でも示されている(アンテナがメンテナンスや調整を行ってくれたお陰もあったのだろう>>249) 自分の仕事が多少なりとも関わっている不幸に対し、自分一人で責を負いたがるメカニックの(ある意味、自意識過剰な)悪癖は、未だに抜けきらない、けれど] (424) 2022/07/24(Sun) 10:03:43 |
【人】 メカニック ゾズマ( ……ごめん、なんて。 きっとドクター、アナタが望まないよね ) [7年前の事故(もう、7年前になってしまった)の話をした時だって――彼女自身が脚を失った訳ではなかったけれど――償われる覚えはないと言われてしまったのだから。 それに、彼女の死を背負い分かち合うのは、一人じゃなくて――] (425) 2022/07/24(Sun) 10:04:02 |
【人】 メカニック ゾズマ[その「一人じゃない」を教えてくれたルヴァは、この告別式に参列していただろうか。 彼が今、側にいなくても、いてくれていても――。 棺の中で眠るチャンドラに、白いカスミソウを捧げた時に。 涙を零し、嗚咽を零し、大きな声で年甲斐もなく泣き出してしまうのは、止めようがなかった。] あり、が、と。 ドクター、 ありがと……ござい、まし、た …… [膝をついて動けなくなってしまうのだけは堪えて、棺の前から歩き出した。 今は眠れるチャンドラの瞳が、あの時、幸せを得た人間のいい顔を映していた>>339なんて思いもしないまま。] (426) 2022/07/24(Sun) 10:04:32 |
【人】 メカニック ゾズマ[さてこの告別式、奇しくも(?)アンテナ号のクルーの同窓会のような形にもなっていた。 とはいえ、あの旅路を共にした全員がここに集ったという訳ではない。 スピカは療養上の事情で、参列していない>>329>>330。 それにキャプテン――アンドロイド・アンテナは――] バーニーに会うの、すごい久々だな。 [それは他のクルーに対しても言えたかもしれない。ラサルハグ>>340にせよアマノ>>320にせよダビーにせよ、あれから無事に退院できたゲイザーにせよ、いつ最後に会ったかの記憶もこの1年間の東奔西走の中でごちゃごちゃになっていた。 (バーナードには本星への帰還>>265>>266という空白期間があった訳だが、その辺りの事情は聞かされなかった) 喪主を務めていたバーナードがアマノに声を掛けられる>>321>>332のが遠目に見えたので、こちらからの用件はひとまず彼らの話が落ち着いてからにした。] (427) 2022/07/24(Sun) 10:07:37 |
【人】 メカニック ゾズマ[アマノとの話がひと段落ついた後>>326>>335(同居の件までは聞き拾っていない)、黒い喪服のゾズマはバーナードにひらりと手を振った。] おつかれ、バーニー。 [自分の死の際には誰にも泣いてほしくないと言っていた>>1:374(結局、ゾズマはこの遺言を忘れてはいなかった)バーナードだったが、彼自身、チャンドラの葬儀の場で涙を零していなかった>>331。 “のんびり屋”の称号以上にぼんやりして見えた彼は、泣けないのか、泣かないようにしているのか。そこまではゾズマには察せられない。この時も、あまりそのことについては気にせずに声を掛ける。] あのさ。アンタに会えた時に 渡しておきたいモノがあったんだよね。 [ゾズマの目は未だ涙で腫れたまま、けれども顔かたちはけろっとした気丈な無表情で。 小さな掌を少し上回るくらいの大きさの、白く四角い紙封筒を、バーナードに差し出した。紙封筒は少しだけ膨らんでおり、月の型がうっすらと紙越しに透けて見える。] (428) 2022/07/24(Sun) 10:08:35 |
【人】 メカニック ゾズマこれさ、ドクターのヘアピン。 キャプテンが着けてたから なんとか回収してきたんだけど―― [こんな、華やかでなくとも丁寧に整えられた見送りの場すら設けられないアンドロイドのことを、少しだけ振り返りながら] バーニー、これ、持っていく? 今日さ、アンタが喪主になってるの見て、 やっぱり、ドクターのこと想ってたんだって 確信できたっていうか、うん。そんな感じだし。 [偲ぶ想いは、艦での日々を共にした皆に通じることだろう。 ここでゾズマが口にするのは、それ以上の想い、だ。] (429) 2022/07/24(Sun) 10:09:13 |
【人】 メカニック ゾズマ[穏やかで幸せだった文字通りの夢の中に、それでも、ぼんやりとしたさびしさと共に残っている記憶。 ひとりきりのふたりきり――そんな感じの、遠目故もあって小さく見えていた背中>>257>>>258>259。 何故か、自分からは近づけなかった背中。そして自分が眠りに就いてしまう頃にも、確かにまだ起きていた背中。] あの人がキャプテンにあげた、ってことは、 多分キャプテンか他の誰かに、このピン、 託したかったんだと思う。 バーニーに持っててほしかったかまでは 判らない、けど――… [そのやり取り>>8を聞いた記憶までは、ゾズマにはまるで無かったのだけれど。 もしバーナードがこれを受け取らない(もしくは、受け取れない)のであれば、その時は自分がこのヘアピンを引き受ける心算だった。**] (430) 2022/07/24(Sun) 10:09:55 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (a52) 2022/07/24(Sun) 10:15:48 |
【人】 メカニック ゾズマ【1年後:告別式】 [全員集合の同窓会とまではいかなかったこの告別式に、ゾズマはヘアピンの包みとは別の紙封筒を携えてきてもいた。 これは託し物ではなく、純然たる“手紙”だ。 ゾズマは何故この今時に、通信ではなく古風な手紙を用いたのか。それはふたつの理由から。 一つ目。それは決して返信を急ぐものではなかったから。そもそも返信自体、なくても良いものだったから。 今回の事故以降の“彼”の多忙極まる状況を思えば、事務用件でもないメッセージをわざわざ一つ増やすことは躊躇われた。 そして二つ目。端的に言えば“機密の漏洩を防ぐため”。 通信内容を傍受される可能性はゼロではなかった。こういう時、いわゆる“アナログ”は存外に役に立つ――とゾズマは思っている。 万が一開封されたならば一目でわかる開封痕が残るし、便箋一枚だけを収めた薄っぺらい封筒であれば透視スキャナーを掛けられることも通常は無い。余程何かの密輸やテロ計画に対する厳戒態勢が敷かれているなら話は別だが。 といっても、この手紙に直接的に機密事項を記したわけではないので、この理由は、ちょっとした気分の問題でもあったのかもしれない。] (460) 2022/07/24(Sun) 13:29:42 |
【人】 メカニック ゾズマ[……尤も、この古風な手紙を書いたところでどこに届ければ良いか、という問題もあった訳だった。 彼の居住地や実家の所在地は知らなかったし(ホテル暮らしをしていた>>190ことも知らなかった)、彼の所在を知っていそうでかつ信頼できる他者と顔を合わせる機会も、この間の炎上騒ぎの影響で得られなかった(現在は流石に忘れられてきているが)。アマノ辺りに尋ねることも一瞬考えたが、通信越しに個人情報をやり取りするのはもってのほか。 こうして、一度認めた手紙を抱え持ち、チャンドラの訃報を聞いた際に一度手紙を破棄して書き直し――漸くここで、宛先人たるラサルハグ>>340との対面が叶った訳である。] ラス、久しぶり……だよ、ね? [告別式の終了後にそう声を掛けるも、本当に何時ぶりなのか思い出せず、ややきまり悪そうな上目遣いになる。 それこそメディアでの記者会見その他を逐一見ていれば「昨日会ったかも」という錯覚も起こしていたかもしれないが、メディア情報を意図的に遮断していた身にはそれもなかったのだ。] (461) 2022/07/24(Sun) 13:30:15 |
【人】 メカニック ゾズマあのさ、これ。 帰ってからでも、いつでもいいから 読んどいてくれたら嬉しいなっていうか。 [そう言って差し出したのは、惑星間郵便の規格に準拠した、横長の長方形の紙封筒。 白地に黄みの橙colorと青colorの2色のラインが、水平方向に真っすぐに引かれている。 封筒表には『ラサルハグ マエダ』という宛名人だけが、黒いインクペンで綴られている。 この封筒の中には、折りたたまれた紙の便箋が一枚入っている。 手紙の文面も、封筒の宛名書きと同じ黒いペンで書かれており、ひとつひとつの文字が(多少の歪みはあれど)判りやすく綴られている。] (462) 2022/07/24(Sun) 13:30:55 |
【秘】 メカニック ゾズマ → 機関士長 ラサルハグ親愛なる ラサルハグ マエダ様 まず、アンテナ号事故での乗組員責任についての対処、ありがとうございます。 そして7年前の事故の際にも、ラサルハグ様がわたしを適正に評価し、ペナルティの取り消しに動いてくださっていたとお聞きしました。その後の就航の際にも、整備士枠に推薦してくださったとお聞きしています。 ラサルハグ様からこうしたお話を伺ったことはありませんし、この話を報せてきた母も別の人から話を聞いたとのことだったので、もしかしたらわたしには伝えたくないことだったのかもしれません。昔のお話と同じように、あまり話せないことだったのかもしれません。 だから、この手紙であの日のことに触れるのは、もしかしたら良くないことだったのかもしれません。 それでも、どうしてもラサルハグ様にお礼を伝えたくて、この手紙をお送りしました。 (-1495) 2022/07/24(Sun) 13:31:37 |
【秘】 メカニック ゾズマ → 機関士長 ラサルハグわたしの職業人としての人生を救ってくださり、そして、アンテナ号をはじめとしたかけがえのない航海に連れて行ってくださり、本当に、本当にありがとうございます。 アンテナ号の事後処理が全て済んだ時、わたしは母の為に、もう宙へ出ることを辞めているかもしれません。 けれどももし、わたしがまだ、クルーを続けることができたならば。 その時の航海でまたご一緒できる際は、よろしくお願いいたします。 ところで、もしも昔の話をしたい時があったならば、いつでもわたしにお話しください。 ヒロミ様や、 軍にいらっしゃったダビー様に話せないことがあったとしても、わたしであればお聞きできることもあるかもしれません。 心からの敬意を ゾズマ (-1496) 2022/07/24(Sun) 13:32:08 |
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