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![]() | 【墓】 瑞野 那岐[くったりと身体を岩場に預けて掻き出される時間は、 実際にはそんなに長いものではなかったのかもしれない。 それでも敏感になってしまった身体には、 とても長い時間のように思えていた。 様子を伺うような声は、半分うつろに曖昧で、 半ばがくがくと震えるように、浅い頷きを返して。 堪える。 震え上がる身体を戒めるように、 岩場に爪を立てるように、力んで。 涙で濡らした頬を、冷たい岩場に押し付けて。 ようやく抜かれていった指が無くなった頃には、 縋る腕も弱く、膝も落ちてしまいそうだったけれど。] (+141) 2023/04/02(Sun) 12:38:52 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[彼が悪いわけではないことは分かっている。 ただ快楽に墜ちていくのがこわかっただけ。 何も知らない場所に沈むには、最初、 どんな一歩も恐れてしまうものだから。 悪くないと分かっているのに、 いや、も、だめ、も口をついてしまうのは許してほしい。 そう口にしていないと、自我が壊れそうで。 もっと、違う言葉を口にしてしまいそうで。 少し、落ち着いた身体を浴槽から溢れた湯で濡らした、 岩肌に落ち着けて、責めていいという声に。 否定するように首を振る。 責めたいわけじゃないから、 そんなことは言わないでほしい。] (+142) 2023/04/02(Sun) 12:39:40 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[それでも、口に含まれたら、また。 だめ、と言ってしまうのだけど。 柔らかい口腔に含まれて、腰が抜けそうになる。 思わず、背を丸めて、くしゃりと彼の髪を乱して。] ……ッ、ぁ、 ……は、ぅッ…… [躊躇いもなく口に含まれて、追い立てるように 上下に揺らされたら、まるで身体の中に入っているような 錯覚すら覚えて、くらくらする。] ンッ、ぅ…… ら 、めッ ……ぁッ、ぁッ、[呂律の回らなくなった口をなんとか、回して。 何度も、弱く首を振っても、彼の口が追い立てて。] (+143) 2023/04/02(Sun) 12:40:29 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[眼を細めて、出して、なんていうから。 ぶる、とまた快楽の波が押し寄せてくる。 ぼろ、とまた大きな粒が目尻から零れて。 つらいのではなく、感じ入って出てくる生理的な涙。 片手は髪を掻き混ぜながら、もう片方の手で。 再び自身の口元に手の甲を押し付ける。] は、ぅ……っン、んぅっ……、ぁ、 [腰元から這い上がってくる何かを堪えようと、 しても。促すみたいに喉で締め付けられ、 舌で溢れ出す汁を絡め取られていく。] (+144) 2023/04/02(Sun) 12:40:50 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[髪を撫でていた手を取られて、重ねられ。 あやすように、握り込まれ。 こわくないと、伝えるみたいに強く訴えられたなら。] ……アッ、 ……クるッ……ぅ…ッ、 だ、 め、 くち……、はなして、ッ …… ……ゃッ、 も、 でちゃ、……ッ [中に吐き出してしまうから、と。 首を振り揺らしたまま、手の甲を薄く噛んで。 堪らえようとするのに、喉奥が絞るみたいに、 窄まれば、堪えきれるはずもなく。] (+145) 2023/04/02(Sun) 12:41:37 |
![]() | 【秘】 瑞野 那岐 → 高野 景斗……ぁ、ぁッ、 ……〜〜〜〜〜〜ッ、 ……! [自分でも制御できなくなるくらい腰がびくんッと跳ねて。 腰を押し付けるみたいに、背筋を反らして。 温かい口腔の中に、熱を吐き出す。 どくどく、と尿道から迸りが溢れていくのが、分かる。 然程、勢いも量もなかったかもしれない。 ぴゅく、と何度か、回数を分けて。 熱を吐き出していく間、反らした腰が、甘く揺れる。 背を反らしたせいで、上向いた瞳に、 夜空が写り込んでも、今は。 満天の星空を綺麗だと思う余裕もなく、 誰よりも欲に塗れた、白濁を吐き出し続けていた。*] (-169) 2023/04/02(Sun) 12:42:43 |
![]() | 【秘】 高野 景斗 → 瑞野 那岐 ………ン゛ッ [ びくん、と大きく腰が跳ねて、 尚更奥に突き上げるみたいに、奥の方で 熱が爆ぜていく。 喉の奥に跳ねる精液は、えづいてしまう程の 勢いも量もないが、逸らした腰が、 甘く揺れて、ちゅぽ、と口から半分ほど 飛び出してしまって、 口の端から、僅かに白が垂れた。 ] (-170) 2023/04/02(Sun) 15:05:04 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[零れた涙が彼に落ちて、濡らしても。 気づくことができないくらい余韻が酷くて、 射精後の脱力感が一気に襲ってくる。 彼が口から溢れさせたそれも、 視界の端に留めてはいたけれど。] ……飲、……っ、 …… [溢れたものまで、指で掬い上げ口に含むのは、 少し、いやかなり恥ずかしかった。 何度その光景を見ていたとしても。 ただ、上がった息を肩で呼吸しているぐらい、 口を挟める程の余裕もなかったから。 小さく呻くだけになってしまって、 その反抗は、彼には通じないだろう。] (+153) 2023/04/02(Sun) 18:31:00 |
![]() | 【秘】 瑞野 那岐 → 高野 景斗[口元を抑えていた手を濡れた岩につきながら、 ゆっくりと息を整えていく。 感想を求められて、言葉に詰まる。 自身でも想像できないくらい襲い来る快感は、 正直、本当にこわかったし。 口に含まれたときには頭はぐちゃぐちゃで、 本当に、もうやめてほしいとすら思っていた。 でも、彼の笑う姿が瞳に入れば、 戸惑い、視線を泳がせてしまって。] ………………ン、 [じわりと頬を染めながら、控えめに頷いた。 こんな深い快感を覚えさせられたら、 ]到底抜け出せる気はしない。 (-172) 2023/04/02(Sun) 18:33:31 |
![]() | 【秘】 瑞野 那岐 → 高野 景斗[染まった頬を隠すみたいに掌で覆って、俯き。 汗と湿気で濡れた髪をゆっくりと掻き上げる。 ほぅと、意図せず感嘆のような溜息を零して。] …………ほんとに、駄目かも……、 [拾えるか拾えないかくらいの声を。 小さく、小さく漏らす。 とっくに駄目になっている。そう自覚して。 膝の上で見上げる彼を見下ろす目尻は羞恥に赤いから、 今度は彼の視線を誘導するみたいに、 手を伸ばして、彼の髪をゆっくりと梳かした。] (-173) 2023/04/02(Sun) 18:34:29 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[いくら湯に浸かっていたとしても、 濡れた肌を長い時間、夜風に晒していれば寒気も伴う。 自分も彼も吐き出したものを手で掻き出したとはいえ、 すぐにまた浸かるのはさすがに抵抗があったけど。 冷えた空気には抗えずに、少しだけ身を浸した。 肩口まで温もれば、外の温度に合わせて、 少し高めに設定されたお湯が心地いい。 温もってから身体を二度目の身体を洗い流して、 丁寧に彼が指で掻き出した場所は、 少しだけ、シャワーで洗い流していれば、 彼からもまた、手伝う声が上がったかもしれない。 少しだけ、また触れ合って。じゃれあって。 逆上せてしまう前に身体を冷ます。 彼に逆上せた頭と表情だけは、残ったまま。 ] (+154) 2023/04/02(Sun) 18:35:09 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[身体を気遣うように差し伸べてくれた手は、 気怠さを残した身体には、ありがたかったけれど。 足元が濡れた場所で寄りかかるには、気になってしまって。 やんわりと首を振って申し出を断った。 甘い雰囲気を壊したかった訳じゃないけれど、 二人して滑ってしまったら、元も子もないので。 手だけを借りて、脱衣所まで戻り、 水気を取り払った後、宿の据え置きの浴衣に身を包んで。] (+155) 2023/04/02(Sun) 18:35:28 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐…………けいと、さん [つんと彼の浴衣の袖を引っ張ってから、 ン、と甘えるように両手を伸ばしたら、 さっきの誘いのお返しだと気づいてもらえるだろうか。 ドライヤーは部屋にも持ち運べるはず。 髪はまだしっとりと濡れたままだけど、 後で、彼に乾かしてもらうとして。 今は、先程断った彼の腕の中に甘えるように身を寄せた。*] (+156) 2023/04/02(Sun) 18:35:56 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[袖を引いて、少し高い位置にある彼を覗いて、 笑みを深くされて、腕の中に閉じ込められたら、 肩口に、ぽてんと頭を寄せて甘えた。 両腕に抱き込まれる大きさを覚えてしまったなら、 もう、抜け出せない。忘れられない。 着慣れていない浴衣は少し生地が薄く、 風呂上がりの温もった温度を伝えている。 其処に居ることを確かめるようにゆっくり瞬いてから。 名残惜しそうに、身体を離して。 膝裏に差し込まれた腕に身を預けて、 首裏に両腕を回せば、慣れた様子で運ばれていく。 ……なんだか、出会った時よりも、 運び方が慣れてきたような、不安がないような。 彼がもし知らぬところでそれを意識していたとしても、 まだ、それは知ることのない、話。] (+162) 2023/04/02(Sun) 21:50:28 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[窓際の座椅子に降ろされて、はふ、と。 風呂上がりの開放感にほっとした息をついて。 どちらが甘えているのかは分からずとも、 互いに触れ合い、離れがたいのは事実。 傍に居たい理由を付けて、隣を望む。 そういう時間が、付き合い始めた頃は、 もう少し、たどだどしかったように感じるから。 その頃に比べたら、甘え方は上手くなったと、思う。 少し、腰は重かったか。気怠さが纏わりついていて。 出されたままだった茶碗を取り、水分を補給して、 すっかり乾いていた喉を潤した。 姿を一度消した彼が、ドライヤーを手に戻るのに 気づいたら、座椅子に座り直して。 頭を垂らして、乾かしてもらっただろうか。 温風が心地よくて、無言になれば。 うつらうつらと眠気が襲ってきて、かくりと船を漕いで。] (+163) 2023/04/02(Sun) 21:50:40 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[いつの間にか、ドライヤーが終わっていた。 一瞬手放した意識が、戻ってきて。 傍らで聞こえるドライヤーの音に、ごし、と瞼を擦る。] 変わる。 [と、申し出て、受け入れられれば。 動けない分、座椅子の前に俯いてもらって、 温風を当てて乾かしていっただろうか。 濡れていた髪をぱさぱさと揺らせば、水気が抜けていく。 正面から乾かしている分、視線が合いやすく、 手持ち無沙汰にした彼と目が合えば、微笑んで。 もう少し、と口パクで伝えて。 長い髪を、後ろに流して、乾かしていく。] (+164) 2023/04/02(Sun) 21:50:52 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[大きかった一房が、さらりと流れるようになれば。 温風を切って、見上げ。 いつもの表情が覗いたら。] うん、格好いい。 [……と、満足気に仕上がりに頷いただろう。] (+165) 2023/04/02(Sun) 21:51:09 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[そんな穏やかな時間を過ごして、どちらともなく。 布団に入り込んだ。 二つ並んだ布団を、隙間なくくっつけて。 枕を隣り合わせ直して、床に入り。 待っていたように伸ばされた腕に、身じろぎ。 腕の中に身を収めると、閉じ込められる。 睡魔が訪れるのは思いの外、早く。 数度背中を叩かれるだけで、うと、と瞼が落ち始め。 ぬくもりに包まれながら、船は眠りへと旅立っていく。] (+166) 2023/04/02(Sun) 21:51:32 |
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![]() | 【墓】 瑞野 那岐[疲れ果てた身体は、睡眠を求めていたのか、 朝まで目覚める気配もないまま、ぐっすりと眠っていた。 瞼の向こうが少し、明るくなったような気がするけれど、 瞼はまだくっついていたいと、言うから。 逆らえないまま、言うことを聞いていた。 ただ、眠る前にあった温もりが、無いような気がして。 少しだけ、重い瞼を持ち上げて、姿を探し。 その背中を見つけたら、もぞ、と身動いで。] …………んぅ、……、 [ぬくもりを求めるように、 ぴと、と両手と額を彼の背中に擦り寄せた。 夏が近づいているとは言え、まだ朝は春眠暁を覚えない。 要するに、もう少し寝ていたい。] (+167) 2023/04/02(Sun) 21:52:38 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[無くしたものが確かに埋められて、 とろ、とまた瞼が落ちてくる。微睡みに落ちるのは早い。 寝乱れて浴衣が肩から少し下がり落ちている分、 ぬくもりと求めてしまうのは仕方がない。 腿まで覗いている脚も、 冷えた足先を温めるように、足首をすり、と絡めて。*] (+168) 2023/04/02(Sun) 21:53:14 |
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![]() | 【墓】 瑞野 那岐[ぬくもりを求めるみたいに擦り寄った時、 彼が起きているのかどうかは、確かめていなかった。 眠っていたなら問題なかったし、 起きていたら、もう少しと布団の中を長引かせたかも。 だから、降り掛かる声には、] ……んー…… 、 [ぐずるように返事とも否定ともつかない反応を返して、 身体はより、近づけるように額を擦りとぶつけて。 絡めた脚を、もぞ、と動かして。 脚に挟んでもらって、ぬくもりを求め。 もう少し、うとうとと船を漕いでいて。] (+174) 2023/04/02(Sun) 23:36:00 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[誘いの声に、ン、と寝ぼけたまま頷いて。 眠ったときと同じように向き合う形になれば、 もぞもぞと、胸の内に身体を落ち着けた。 包まれる温かさが好ましい。 身じろげば尚更、浴衣がずれて肩を露出して。 腰元には帯が纏わりついている程度。 邪魔な裾は後ろに残した分、 顕になった腿でぴとりと片脚を挟み込んで、 抱き枕のようにすれば。 瞼を下ろしたまま、夢見心地にふにゃりと、笑んで。 抱き込まれた安心感に満足して、 くぅ、とまた眠りに誘われていく。] (+175) 2023/04/02(Sun) 23:36:17 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[揺蕩うようにゆらゆらと、眠気に誘われるまま。 しばらくの間、寝息を立てていた。 もぞりと、動く手は抱き直すものだろう。 その手が、悪戯に動くのに気づかないでいたら。] ……ン、 [鼻から抜けるような甘い声が溢れる。 一度だけじゃなくて、数度。 胸元がすぅすぅして、くすぐったくて。 顕になった腿の間に彼の太腿が割り入れられて、 朝の兆しを見せていたものを、下から押し上げられて、 吐息混じりのあえかな声が、喉を突く。] (+176) 2023/04/02(Sun) 23:36:52 |
![]() | 【秘】 瑞野 那岐 → 高野 景斗[自身の身体の変化に、ようやく気づいて。 重い瞼を持ち上げたら、間近に彼の顔があって。 少し口元が緩むように笑っていた。 彼が肌に散らした赤い花が朝の光に浮かぶ。 その中でも一際目立つ、胸の先端を両手が、抑えていて。 きゅう、と摘まれたら、] ……ぁ、ンッ ……、 [朝の光にそぐわぬいやらしい声を上げて、ぱち、と瞬いた。] ………っ、? け、いと、さんッ…… [寝起きで掠れた声で彼の名前を呼んで、慌てる。 その頃にはすっかり勃ち上がったものが、 かろうじて腰に纏わりついていた浴衣を押し上げていて。] (-183) 2023/04/02(Sun) 23:37:30 |
![]() | 【秘】 瑞野 那岐 → 高野 景斗[ぴん、と立ち上がっている胸の尖りも赤く熟れている。 起き抜けの姿態に、狼狽えながらも。 もう収まりが効かないところまで来てしまえば、 は、と浅い息を、ついて。] ……も、ぅ…………、 ばか、ッ…… [悪態を付きながらも、アラームが鳴るまでは。 朝焼けに照らされながら、布団の中で乱れた姿を、 彼の瞳にだけ、映し出して。] (-184) 2023/04/02(Sun) 23:38:02 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[約束していた朝風呂は、予定していたよりも、 少し短く、慌ただしいものになったかもしれない。 寝乱れた布団を仲居さんに直してもらうのは、 とても居た堪れなくて。 対応は彼に任せてしまって、少し長めに湯に浸かり、 脱衣所でそのやりとりを聞いていた。 何食わぬ顔で対応しているその人。 朝から悪戯を仕掛けてくるような人です。 仕事慣れから来ているのか、そもそもの性格なのか。 今はその対応に助けられながら。 彼女たちが部屋を後にしたタイミングで、 ようやく脱衣所の扉を開けて、 様変わりした部屋の眺め、タオルで口元を抑えながら。] ……上がりました、 [湯気を立ち上らせつつ、彼の向かい側に 腰を下ろして、朝食を共にする。 いつもとは、少し、――――違う朝。*] (+177) 2023/04/02(Sun) 23:38:21 |
![]() | 【秘】 高野 景斗 → 瑞野 那岐 も〜……半分は君のせい、だよ [ ――それでもまだ、悪戯で済ますつもりで 胸の頂きや、腹を撫でていた。 割り入れた脚が、僅かに朝の兆しを感じ取ったせいで、 ゆるりと押し上げると、吐息混じりの 甘い声がして。それが諦めを後押しした。 ] (-188) 2023/04/03(Mon) 0:36:25 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[共犯と呼ぶにはすっかり熱を上げられて、 緩やかな高まりが収まらなくなっていたのは、 すっかり彼の手によって、作り変えられて 甘く柔らかくなってしまった身体のせい。 おはよう、なんて平然と挨拶を交わしていても、 手は布を押し上げる下肢に伸びていて、 そっと握り込まれたら、息を詰めて、 ぴくんと跳ねるみたいに、腰が疼いてしまった。 かろうじて返せた言葉は、悪態一つ。 腰がぶつかって彼も兆しているのが分かったら、 小さく唸りながらも、降りてくる唇を受け入れて、] ……ぅ、 ンッ、 …… [とろ、と眠気よりも彼に溶かされるように、 瞼が降りていく。瞼の裏に浮かぶのは、彼の姿。 その後は、もう、――――言うまでもないだろう。] (+182) 2023/04/03(Mon) 2:11:26 |
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