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【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス「ポルクス……?」 一目惚れ、と言われた。 あなたの手があたたかいことを今は感じることができる。 わたしは驚いて、あなたの瞳を見つめた。 「……ごめんなさい。わたしは、あなたを殺せない。 一族の掟でもあるの」 わたしたちと昼の民は睨み合っている。 わたしたちの手で昼の民を殺したとなれば、その睨み合いは終わってしまうかもしれない。 「でも、それだけじゃないわ。 ……どんなに酷い目にあったとしても、そう思う日が来るように思えないのよ」 お父様には甘いと言われる考え方。 わたしはその考え方を、変えられるような気がしない。 あなたの望みは叶わない。 だからわたしは、ゆるく目を伏せた。 (-160) 2021/10/22(Fri) 20:45:50 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクスごめんなさい、とまたわたしは呟く。 昼と夜は分かたれている。 あなたとあなたのお兄さんが、分かたれていたように。 月はとても高い、寒いところにある。 月に手を伸ばしても触れることは叶わない。 それは月が、触れる相手を選んでいるからだとわたしたちは考える。 わたしも、おなじ。 ただ手を伸ばして触れるだけなら簡単かもしれない。 でもわたしが伸ばし返せる手は、ひとつだけ。 あなたの望みは叶わない。 それならわたしは、あなたの手を取らない方がいいのでしょう。 「それでもわたしは、あなたに会えて嬉しかったわ。ポルクス」 最初からひとりだったら、会うことはなかったのでしょう? あなたにとってお兄さんがどれほど大きな存在でも、わたしにとってはあなたはひとりだけ。 その気持ちだけは、どうか伝えさせて。 (-166) 2021/10/22(Fri) 21:26:10 |
チャンドラは、ポルクスの望みを叶えることは出来ない。それを申し訳なく思う。 (c18) 2021/10/22(Fri) 21:42:39 |
チャンドラは、夢を見る前、キエの言葉を思い出す。月はとても高い、寒いところにある。 (c19) 2021/10/22(Fri) 21:43:56 |
夜の一族 チャンドラは、メモを貼った。 (c20) 2021/10/22(Fri) 21:52:21 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス「ええ。……どうかあなたも休んで。 長らく、付き合わせてしまったから」 それにわたしは、まだこの部屋にひとりでいれそうにない。 今も唇に、あの冷たさが残っているような気がして。 だから部屋を出るようになんて、あなたには言えなかった。 「おやすみなさい、ポルクス」 そうして目を閉じると、すぐに寝息が聞こえてくる。 昼はわたしたちにとって眠る時間。 館の時間は、いつだって昼。 そうしてわたしは夢を見た。 月に触れようと、月を目指して半ばで寒さに負けてしまう。 寒さは、孤独だと、夢の中でそう思った。 (-172) 2021/10/22(Fri) 22:08:45 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* ありがとう! 目を覚まそうと思うのだけど、あなたは変わらず隣にいるかしら? それを聞いておかないとと思って………… (-174) 2021/10/22(Fri) 22:32:13 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* やっぱりいないのね……… 分かったわ、探せるかは流れ次第でわからないけど、一先ず起きるわね。 ありがとう、ポルクス…… (-178) 2021/10/22(Fri) 22:41:48 |
チャンドラは、夢を見ていた。誰もいない、触れたいものにも触れられない、高くて寒い宙の夢。 (c26) 2021/10/22(Fri) 22:42:44 |
チャンドラは、夢から醒める。「おはよう」と、声がした。 (c27) 2021/10/22(Fri) 22:46:55 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ「…………」 目を醒ましたわたしはまず、あんなにこびりついていた 寒さ がなくなっていることに気付く。身体を起こして辺りを見回した。 彼の姿がどこにもない。 部屋に戻ってしまったかしら、とそう思った。 「……?」 そしてもうひとつ気が付いた。 あんなに毎日お腹を空かせていたのに、その空腹感がどこにもない。 けれど夜が来たというわけではなさそう。 わたしは魔法がまだ使えない。 (+6) 2021/10/22(Fri) 22:53:49 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ「……行かないと」 置き去りにしたいくつかの約束が待っている。 違和感に不安な気持ちを抱きながら、わたしはドアノブに触れようとした。 触れようとして、すり抜けた。 予想なんてしていないものだから、わたしは扉もすり抜けて転んでしまう。 廊下を、使用人が歩いていた。 使用人は、部屋の外で転んだわたしに構うことなく、廊下を横切っていく。 (+7) 2021/10/22(Fri) 22:59:29 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ「────え?」 何が起きたかわからなくて、すぐに起き上がることができなかった。 そうする間にも使用人、来賓、数名の往来がある。 その誰ひとりとして、わたしを見る人はいない。 背筋が凍るような心地がした。 多分また、酷い顔色をしているのだけど、それを指摘してくれるポルクスもいない。 ようやく立ち上がったわたしは、広間に向かうことにした。 莫迦ではないから、人とすれ違う度、状況を呑み込んでいく。 どうやらわたしは、誰にも見えていないみたい。 (+8) 2021/10/22(Fri) 23:05:34 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ広間でわたしは彼らの姿を探す。 人混みもすべてすり抜けるから、動きやすいといえばさすがに楽観視が過ぎるかしら。 そう、わたしは冷静だった。 なぜか ぬくもり をずっと感じていた。それがなければ、もっと取り乱していたかもしれないけど。 わたしは探す。 わたしに気づいてくれる人を。 少しそそっかしくて、一生懸命なお友達の姿を。 夢の中にまで会いに来てくれた、白い鴉の姿を。 いつの間にか隣からいなくなっていた、優しい、彼の姿を。 大きくてふわふわいつも浮いている、不思議な彼の姿を。 (+9) 2021/10/22(Fri) 23:15:31 |
チャンドラは、探している。広間を、中庭を、館中を。誰の目にも触れなくても、今のわたしは孤独じゃない。 (c28) 2021/10/22(Fri) 23:18:14 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラあなたの姿をわたしは探す。 館中を歩き回る中、あなたは目立つはずと思っていて。 それでもきっと見つからない。 ──冷静になった今だからこそ、わたしはひとつの予感に気付けていた。 (-180) 2021/10/22(Fri) 23:44:32 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクスわたしは探す。 あなたの部屋や、広間や、中庭。 不思議と消えない ぬくもり を感じながら、あなたの姿を探している。 (-181) 2021/10/22(Fri) 23:46:19 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ「 ……やっぱり 」半透明の声が聞こえる。 立ち止まると、音にならない小さな声で、わたしは呟いた。 「テラ。……あなた、いるのね」 そしてどうやらあなたはわたしが見えているみたい。 もしかしたら、全然違う方向を向いているかもとそんなことを思った。 声は半透明で、何となく聞こえる程度のものだったから。 だからわたしは壁に背を向けた。 これならきっと、視界のどこかにあなたがいる。 あなたが神隠しと言っても、わたしは納得するだけで反応はしなかった。 そんなこと より大切な話が、わたしとあなたにはあるはずだから。 (-190) 2021/10/23(Sat) 0:56:25 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ「平気よ。わたしは強いの。知っていた?」 肩を竦めてわたしは笑う。 意識して、声を聞き取って、きっとそこにいるだろう方を向きながら。 本当は何ひとつ、平気ではなかった。わたしは弱かった。 平気になったのも、強くなったのも、気付かせてくれた人がいるから。 「……テラ、だけどテラではないのかしら。 ねえ、わたしはまだ、諦めていないわ」 怖い思いはしたし、死にそうな思いもした。 あのときあなたはわたしの部屋に来て、わたしの望みを叶えようとしてくれた。 欲張りなわたしは、それが叶っただなんてまだ思わない。 「 わたしはまだ、あなたのことを知りたいわ 」あなたは後悔するって言ったわね。 あの寒さも全部、あなたを知るために必要なことだったと言うなら、わたしは後悔なんてしない。 「あなたに、会いたかったのよ。 これからもテラと呼んでいいかしら。 それとも、ほかの名前が何かある?」 (-200) 2021/10/23(Sat) 1:45:03 |
【墓】 夜の一族 チャンドラわたしは彼を探している。 ふたりがひとりだったなら、きっとわたしたちは出会うことはなかった。 頬に触れた手と、この ぬくもり は似ているように思う。だからかしら、胸騒ぎがして。 だってあなたはどこにもいない。 ──わたしはあなたになにかしてあげることができた? あなたはわたしに優しくしてくれた。 わたしはあなたに何も返せていない。 あなたの望みは叶えられない。 わたしでは、叶えてあげることはできない。 でも。わたしがあなたにできることは、本当にそれしかないのかしら? わたしは探す。 わたしは彼を探している。 そしてわたしは、わたしにできることを、探している。 (+19) 2021/10/23(Sat) 9:08:14 |
夜の一族 チャンドラは、メモを貼った。 (c33) 2021/10/23(Sat) 12:03:31 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ「……そう」 透明な声が、不透明な声に混じって、わずかに聞こえてくる。 そうなの、テラ。 あなたは言葉すら、あの衣服がないと伝えられない? 一瞬目を伏せたわたしは、すぐにまたあなたのいるだろう方を見る。 「いい名前よ。テラって。 わたしの名前には月という意味しかない。 それでもわたしはこの名前は好きだけど、テラにはあなたの言うように、たくさんの意味がある。 その中で怪物がそれっぽいと思うなんて、わたしはそんなところもテラらしいのねって思ったわ」 わたしは少しだけ笑ってみせる。 確かに怖いと思ったわ。 でも怪物だと思ったのなら、探しになんて来たりしない。 ああ、夜なら話は別よ? 夜ならわたしは、 何だってできる から。「──それに」 あなたは浮かんでいたから、高さはきっとあのあたり。 普通に対話するよりずっと高いところを見上げて、わたしは言葉を続ける。 「あなたにその言葉を言ってくれた人がいる。その証拠でもある。 耳に残っていたとは、そういうことでしょう?」 (-236) 2021/10/23(Sat) 15:26:07 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ>>+20 >>+21 ポルクス わたしはあなたを探している。 まだ自分ができることは、わからない。 それでも、あなたを探していた。 いだいた ぬくもり は、まだ、手元にある。「……?」 広い中庭の隅、見たことのない、桃色の木。 わたしの知っている木は、みんな緑の葉を茂らせたものだけど。 足を止めたわたしは、そこにあなたの姿を見つけた。 まだ自分ができることは、わからない。 でも 「ポルクス……?」 木の根元に広がる赤い液。 あなたのものじゃ、ないのでしょう? 遠くで見ても分からなかったから、わたしは恐る恐るとあなたの名前を呼んだ。 (+22) 2021/10/23(Sat) 15:36:59 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザーわたしは探す。 夢から目が覚めた時、微かに聞こえた星の声を頼りに、あなたを探している。 館の協力者。 昼にも星は、日の明かりに隠されながら瞬いている。 その星々が、教えてくれたこと。 ねえ、ゲイザー。 あなたはわたしが見えていて? (-237) 2021/10/23(Sat) 15:43:35 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザーゲイザーを探したわたしが、バルコニーに足を運んだのはなにも不自然なことじゃない。 あなたと約束をしていたもの。 わたしはそれを、楽しみにしていたから。 「ゲイザー……?」 バルコニーで頭を抱えるあなたを見つけて声をかける。 驚く声にわたしの方こそ驚いて、そんなつもりもないのに身を竦ませた。 「ご、ごめんなさい。……じゃないわ。ええと。 あなた、ゲイザー……?」 よく似た他人じゃなかろうかと思うほどに粗雑な態度。 テメエなんて言われたのは初めてだったから、びっくりしたのはそれも理由。 (-241) 2021/10/23(Sat) 16:15:44 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ>>+25 ポルクス よかった、この赤はやっぱりポルクスのものじゃない。 安心したわたしは、少しだけ緊張を緩める。 「あなた、わたしが見えるのね。 ……目を醒ましてから、わたしのことが見える人、ほとんどいなくて」 それが神隠しなのでしょう。わたしは頷く。 「もう、寒くないわ。 むしろ少しあたたかいくらい。……不思議ね」 (+26) 2021/10/23(Sat) 17:14:14 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザー「……リーパー、殺人鬼? ちょっと、待って。ゲイザーが死んだ……?」 混乱という言葉はこういうときに使うのが適当なのでしょう。 探していたお友達。同じ姿をした殺人鬼。 それだけじゃない。わたしは確かに混乱をしていた。 ──差し出した? キエ? どうしてその名前がここで出てくるの? 「………死んでないわ」 でも、その名前が出てきたからこそわたしはそう断言できた。 だって彼は、 命を粗末にすること なんて、しないもの。「気に食わない……そう、残念だけど仕方がないわ。 でもわたし、あなたに何かしたかしら?」 夜が近づく。わたしはまだそのことに気付いていない。 けれど兆候はある。 わたしはもう、お腹を空かせていないもの。 (-256) 2021/10/23(Sat) 17:26:34 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ>>+27 ポルクス 「ええ、その通りよ。 誰にも見向きされなくて、最初は驚いたものだけど」 わたしは目を閉じる。 そうすると、この ぬくもり がより強く感じられる気がして。「ひとりじゃないって、思えたの。 あなたのことも、思い出したわ」 この ぬくもり は、あなたの掌にとても似ている。あなたがわたしに無償でそそいだ優しさに、とてもよく似ている。 無償でしょう? あなたが言った通り、あなたの望みを叶えるならば、わたしに酷いことをするべきだもの。 (+28) 2021/10/23(Sat) 17:34:05 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラたまたま。偶然。 だとしても、それであなたが喜んだのなら、嬉しかったのなら。 「ええ、もちろん。 推測でも、それはあなたの言葉よ。 わたしはあなたを知りたいの」 その推測で、わたしはあなたが何を喜ぶのか、知ることができるもの。 今もあなたがどこにいるかはわからない。 わたしには見えない。それはとても残念なことだけど。 「ねえ、もうひとつ教えて」 もうひとつと言わず、本当はたくさん聞きたいけれど、ひとまずはもうひとつ。 この身体の 寒さ はなくなった。だけど、 ぬくもり に包まれても忘れられない冷たさ がある。 (-263) 2021/10/23(Sat) 18:44:43 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ「わたしの部屋に、来たとき。 あなたはわたしに、何をしたの?」 見えないからって、ずるいわよね。 それとも見えないわたしに責任があるかしら。 どちらにも責任なんてないといい。 あなただって、好きで透明なわけじゃないんでしょう? いってらっしゃいを喜ぶのは、そういうことよね。 わたしはそうやって、ひとつひとつ、あなたを知ることができる。 (-264) 2021/10/23(Sat) 18:45:19 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザーたとえあなたの口から語られるキエがわたしの知らないキエだったとして。 わたしはわたしの知っているキエを知っている。 彼の道徳と私の道徳は違う。 でも、彼の言葉はいくつか、わたしにも理解できるものがある。 「意識がないと、それだけなら。 死んだなんて言ってはいけないわ。 まだ生きている。ただあなたが支配しているだけ。 そうでしょう?」 彼は彼の道徳に則って、差し出されたゲイザーに何かをしたのでしょう。 腹の中と言ったからには、食べてしまったの? そんな推測くらいしか、わたしには許されていない。 これが本題じゃないのなら、詮無い話なのだけど。 「どこが? ……どこかしら。 ねえ、あなたはお友達を作るのに、『ここが好きだから』ってわざわざ選ぶの?」 「わたしはね、なりたいから友達になったわ。 ゲイザーとはお友達になれると思ったの。 お友達になったらきっと楽しいって、そう思ったの」 あなたは違うのかしら。重ねてわたしは問うた。 誰かの友達だから苛立たしい、嫌い。 誰かに取られるようで、腹立たしい。 その気持ちはまるで、夜が昼間の私たちの行動を、制限するときのもののよう。 (-269) 2021/10/23(Sat) 19:08:08 |
チャンドラは、簡単には絶望をしない。 (c34) 2021/10/23(Sat) 19:24:15 |
チャンドラは、 賢者 に似て、非なるもの。 (c35) 2021/10/23(Sat) 19:24:58 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ>>+29 ポルクス 「言われてみれば。 死んだっていう発想は、しなかったわね」 死後の世界なんてものを信じていない。 夜でないなら、わたしたちにはその権利すらない。 わたしたちは夜にしか生きられないの。 「……ポルクス。 それはあなたは死んでもいいと、そう言っているの?」 常昼のこの館で死後の世界を信じないわたしは、自分が生きていることを疑わない。 もちろん、あなたも。 あなたの望みは知っている。 それは叶っていないと思っている。 同じくらい、叶わない方がいいとも思っている。 あなたの言葉を借りるなら、わたしはあなたに生きてほしいと思っている。 (+30) 2021/10/23(Sat) 19:51:17 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ>>+31 ポルクス 「……お兄さんが?」 偶然か、双子の神秘がそうさせたのか。 でも偶然にしてはできすぎていて、わたしは驚いていた。 追うものと追われるもの。 あなたとお兄さんの関係は、聞いた話ではそんなもの。 それなのに、先にこの館に来たのはお兄さんの方。 そしてあなたが追うようにここを訪れた。 とんだ運命の悪戯ね。 それともこれも、館の主の意志かしら。 「惜しくはない……あなたはそう、思うのね」 ひとつ知る。 お兄さんの影がなくなって尚、あなたを蝕むもの。 わたしが思っていたとおり、そしてあなたの話していたとおり、あなたの中のお兄さんの存在はとても大きい。 (+32) 2021/10/23(Sat) 20:34:52 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ>>+31 ポルクス 「わたしはそうは思わないわ。 命は粗末にするべきではないもの」 ひとつ知ったなら、次はわたしの番。 わたしはわたしの道徳を語る。 そしてこれはわたしだけの道徳では決してない。 「命を危険に晒しても、やりたいことがあるなら別よ。 わたしはそれは、粗末とは別と思うもの。 わたしはあなたに、命を粗末にして欲しくないわ」 わたしは探して欲しいと言う。 どうせなくなってもいい命なら、それを賭けてでもやりたいことを。 叶うかは、また別の話。 それでも目標のために冒険する時間は、きっと有意義なもののはずだから。 (+33) 2021/10/23(Sat) 20:35:13 |
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