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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ

踏み込んだとして話してくれるかどうかは相手次第だ。
だから貴方の口が開きつらと言葉を並べてくれることが有難かった。
さて、その言葉が事実だとして信じるのであれば、矢張り此処に入れられた理由は悪意だけに染まっているように思えない。
思い当たる人物はいないわけでもないが、願望込みになるなと考えていたところ。

「……もう子どもじゃないって言った」
「別にルチアーノさんのこと悪いなんて思ってないし。
 思ってないけど、なんか……にいさんの部下だな。
 すぐに女性がどうのこうの……」

何かしら思うところがあったのか、もんにゃりと言葉を濁したりなんだったり。
一先ずはそう、感謝が先なのでと遅れてそれも形にする。

「教えてくれてありがと。
 痛い目見ないとわからないこともあると思うし、手は気にしないで。
 にしても、なんだかなあ」
「…………オレってそんな、悪意に弱そうに見えるのかな……」


知らない人の前の方が吐けることもあるので、つい漏れてしまった。
後からそれを繕うように「スープ……」などとねだりつつ。

「でもちょっと喋っただけでも、あれだね。
 ルチアーノさん……良い男ってやつ、感じる」
(-252) 2023/09/24(Sun) 23:23:48

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ

さらっと形にされたこの身と心を案じる言葉には目を瞠り。
今の状況も相まって妙に染みて、つい涙腺が緩みかけた。
どうにもここに来てから壊れてしまったように思える。
脳裏に掠めるのはバーカウンター、それから子守歌が聴こえた帰り道。
ぬくもりにふれたいな、と思った。

「……あーん」

色んな心を感じて漏れ過ぎない様に言葉を選んでいる間、気が付いたら口元にパンがやってきている。
なので大人しく口を開いて食せば知っている味だった。塩バターのフォッカチャ。シンプルでいて小麦の香りがふんわり、おいしい。
パックジュースも水分として時折、ストローからこくんと飲みつつ。

「あの、ありがと」
「警察は……あはは、本当にそうなっちゃうかもな」

全部ひっくるめての感謝を伝えた後、眉を落として笑む。
そうしていた表情が──貴方の問いかけで軽く青褪めた。
だってまさかその口から名前が出るとは思っていなくて。
すぐに答えは返らず、けれどその態度が解を示している。
思い出す、甲に走る熱い痛み、唇に触れた感触。

「……なんで、しってるの?」


そうしてようやくの言葉は、問の形を為していた。
(-255) 2023/09/24(Sun) 23:27:36

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ


見たことが、ある。

その表情を、見たことがある。
言えないことを裏に隠している人の。
それでも転び出てしまった本当を示す顔。

覆われてしまうだろうか。
そうしたら分からなくなってしまうかもしれない。
一呼吸の時間を祈るように待っていた。
そうはなってほしくなくて。

どうか、どうか、と。

そうして──言葉は届いた。


[1/2]
(-314) 2023/09/25(Mon) 10:34:05

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ


「……よかったぁ」


落とした声は心底安堵した響きを抱いていた。
眦を下げ笑んだ顔は未だ、貴方への信頼を示していた。
男は一歩開いた距離を見つめる。
詰める術は存在しない、けれど。

「せんぱい、あのさ」

左手を動かした。
自然右手も動くから走る痛みに一度声が詰まった。
だとして伸ばした。
鉄格子の先に、一歩には満たなくとも。

「うそがあってもいいよ」
「言えないことがあっても」

男だってそうだった。
でも貴方もそうだとするなら。
憧れは変わらない、抱く色が少し変わるだけで。

「……それでも、だいすきだ」

貴方があの日手渡してくれた信頼と勇気は、
輝きを無くさなかったんだ。

「来てくれてありがとう、リヴィオせんぱい」

[2/2]
(-315) 2023/09/25(Mon) 10:36:22

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ

「そっか。……アリーせんぱいは優しいなあ。
 誰かを責めるのって、怖いことですよね。
 オレもうまくはできないから、気持ちわかるな」

伏し目がちな視線に気が付けば、すり、すり、と。
そう零すのは悪くないことなのだとその手を撫でた。
そういえばこんな状況だからか、怖くはないな。

「……オレはさ、騙したり、騙されたり。
 悲しいこともあるけれど、必要なときもあるんだろうなって思ってて。
 なんというか……優しさで、誰かを騙すこともあると思ってるんです。
 相手が大切だからこそ、良い夢を見せたり。
 どうしても譲れない何かがあって、自分を酷く見せたり」

「オレは多分ダニエラさんに騙されて、嵌められた。
 でもそうだとしてもきっと、そこにあったのは悪意だけではなかったんだろうなって」

言葉はどれほどの意味があるだろうか。わからないが。
自分を責める貴方の心が、少しでも落ち着きを取り戻し今を見つめられればいいと思っていた。
すぐじゃなくてもいいから。少しずつ。

「…………そっか、拷問に」

「……うん。
 そういうの聞いてたらオレも猶更、早く撤回されないかなって気持ちになってきました。
 自分だけしか見えてなかったけれど、こうしてアリーせんぱいだったり、せんぱいの大切な人が苦しい状況にあるのはいやだから……」

「穴は……その内塞がると思うから、大丈夫!」

ぐっと拳を握ろうとして、だめだった。痛かった。呻いた。
(-317) 2023/09/25(Mon) 11:06:27

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ

「それも悪くないのかも。
 いらっしゃいませって一緒にするし、パンも焼けるかな」

返す言葉は冗談交じりのそれだった。
或いはと過るものは一度隅に置き。
その手から食べさせてもらうパンは、こんな状況なのに一人で食べるよりもおいしい気がする。
それでも、貴方の溜息を聞けば食事の手も止まるのだろう。

「センパイ……?
 ……イレネオせんぱいって、捕まってたんだ」


ぽつ、と落ちる。それさえも知らなかった。

「……わかんない。
 拷問されて酷い怪我してる人、いるって聞いたけれど。
 やったのがせんぱいかどうかまでは……」


確かめていない。
そこまでを紡いでから、貴方をじいと見つめた。
言葉を聞きながらようやくに男は、もう一つも勘付き始める。
気が付くにしては遅く、そうして今までなら目を逸らしていただろうが。
……そうしたことを悔いたばかりだ。

「…………あの、ろーにい」
「……ここ、もし、出られたらさあ」


踏み込みたい、けれど、場所が悪い。
だから、代わりにと。視線が落ちた。

「ナイショ、教えて欲しい……」
(-321) 2023/09/25(Mon) 12:00:58

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+51 黒眼鏡

「別にそこを心配しているわけじゃないし……」

とはいえ貴方に保証されるのは悪い気はしない。
暴れはしないがされっぱなしも感じるところはある。
無意味に寄せた頭をぐりぐりとしていたが、
額を小突かれると「いて」と声を漏らした。

「……その理論でいくと男にはなれたってコト?
 なんだ、でも、別ににいさんでもそうなんだ」
「ならちょっと安心したけどさあ……」

泣かせてしまうことへの罪悪感はあれど。
貴方だってそうしてしまうことが多くあるなら安堵するような。
でも、最後のはいただけなかった。

「オレはオレが泣かせたねえさんの涙の責任は取るけど。
 にいさんがねえさん泣かせたときは自分で責任取れよ」

「代わりになんかは泣き止ませません。
 なんなら一緒に抗議しに来る」

#収容所
(+58) 2023/09/25(Mon) 13:04:56

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ

一瞬並んだ指摘が何のためのものか呑み込めなかった。
その間にスープは運ばれてきていたので、そちらはしっかり飲み込んでいたわけだが。
その内に理解して、ああ、なるほどと。

「大人らしさの秘訣?
 教えてくれるんだ、面倒見いいな」

出たら試してみようかと思って、ありがとうと笑った。
やっぱりいい男だなって感じる。
にいさんと似ていて、それでも少し違う感じの。

「ピーピー泣くのは……昨日で終わった。
 ずっと泣くのも疲れたし、あんまり向いてなかった」

「あはは、にいさん、散々な言われよう。
 二人の良いところだけ取りたいな。
 言って、オレももう小さい子どもじゃないから。
 ここからは限度があると思うけど」

はぁ、と息を吐いた。何かが嫌だったとかではなく。
単純に気分を切り替えるような、貴方の話しぶりが軽いものだったから。
気が楽になる心地がした。皿の底ももう見え始めている。

「鉄格子越しなのがなんか勿体ないね。
 オレ、ルチアーノさんと話すの好きだなって思う」
(-334) 2023/09/25(Mon) 13:06:13

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ


「…………あはは」


はっきりと言い切られた。
それはいっそ清々しい程だった。
だから痛みに呻くより先に。
笑いが漏れる。

「そっかぁ」


瞼を伏せた。
そうとしか返事をしなかったことも。
抱いた感情も、紛れもない真実だった。

牢から出た先のことは分からない。
それでも一つ、いま。
指針は得た。

[1/2]
(-335) 2023/09/25(Mon) 13:10:14

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

後は其方が飽くまで。
或いは己が限度を迎えるまで。
ペン先が回る度にひくりと身体を跳ねさせ。
痛みの波の中を揺蕩うだけ……の筈だった。

尋ねられる、貴方が探すマフィアの所在。
ひとり、ふたり──そして、さんにん。

「────」

最後の一人を聞いた瞬間、目を瞠った。
男はそれだけは守らなくてはいけなかった。

瞳の中で揺らいだ驚愕の色はすぐに変わる。
眉を潜め、貴方を睨み付ける中にあるものは。

「…………知って、どうする」

剝き出しの、明確な敵意だ。

[2/2]
(-337) 2023/09/25(Mon) 13:11:24

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+47 カンターミネ

「その態度で乙女って言われてもな〜……」

でもまあ傷が深そうなので心配は、している。
やっぱり形にはしないが。
無理に追う程のことが今あるわけでもなく、
手を振って離れる姿は大人しく見送った。

「…………マフィアっていろいろいるんだな」


今更のような理解を最後落としながら。

#収容所
(+59) 2023/09/25(Mon) 13:17:44

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ

「新しいパン考える?
 あはは、楽しそう。
 オレがたくさん食べて培ったパンパワーを発揮するとき……」

なんて軽口を言える程度には、心が落ち着いてきていることに安堵した。
ジュースをまた一口貰いながらもせんぱいの追加情報には成程と納得をする。
しかし、自分も捕まっていたのにあんな態度だったのか……?
だからこそだったのかと考える最中に気が付きはしない。
貴方が今、何を決意したのかなんて。

今の己にとって大切で、わかることといえば。

「…………」

向き合い投げかけられた視線が真っ直ぐなもので。
貴方は確かに頷いてくれた、ということだ。
顔を上げれば少し安堵したように笑った。

「……待ってる」
「やくそく」


そうして理解する。
きっとずっと、ちゃんとぜんぶを知りたかった。
他の誰からではなくて、貴方の口から、ちゃんと。
そうと鉄格子越しに差し出したのは、左手の小指。
(-341) 2023/09/25(Mon) 13:34:40

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

「っぅ゛」


鮮血が舞った。
熱の籠った頭に怒りさえ昇れば、避けるまでに思考は回らなかったけれど。
だからこそ先程とは違った、這い上がる恐怖を上回る激情が其処に在る。

「ぃ、……わない」


鼓動は煩い、痛みに汗が落ちる。
涙が滲む、それでも、ぎらついた眼光はそのまま。
貴方を映している。

「いうもん、か」

男が先程まで怯え続けていたのは、ただそれだけでは覚悟を持てなかったからだ。
己が身を守りたいだけの発想では逃げることしか考えられない。
だから逃げたかった、助けて欲しかった、されど。
この身よりも余程、大切な存在を挙げられたのならば。

「ぜったい、」
「アンタには、教えない」


僅か血の滲む貴方の手を、男は強く掴んだ。
それは変わらず、手折ってしまうには容易い力で。
けれど今までで一番強い、反抗の意志。
(-344) 2023/09/25(Mon) 13:51:37

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ

平手が飛べばぎゅっと目を瞑った。
ペン先で抉られるのとは違う鋭い痛みが走る。
こわい。
湧いたそれを抑え付ける、不要だ。

「……っいわない、っていってるだろ!」

「アンタ、知ったらぜってぇ碌なことしないじゃん!」
「ケホッ」


いきなりの大声は乾いた喉には刺激だった。
咳き込みながらも睨みつける瞳は変わらないまま。
熱がどっと上がる心地がした、頭がぐらつく。

「家族に、こんなことされて堪るか……ッ!」
(-358) 2023/09/25(Mon) 14:28:32

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ

熱い指先に触れる雫は冷たくて、胸が痛む心地がした。
頬に流れるそれを拭えない代わりに、忘れないように。
指先が離れる頃にはぎゅうと掌を握り込む。

「……ねえさん」

するから、という言葉が引っかかる。
けれど今この場で深く踏み込むことは難しいし、恐らく危険だ。
無理に浮かべてくれようとした笑みに少しばかり眉を下げながらも。

「…………無理は、しないで」
「おねがい」

言えることといえばそれぐらいしかなくて、それでもそれしかないから形にする。
去って行く後ろ姿を見送った、牢の奥。
今ここにいるのが己で良かったと。
貴方が去ってくれて良かったと。
肌に冷たさを教える涙を裏切ってしまうような安堵を抱く。

この地獄の淵に夜明けはあるのだろうか。
今はまだ、何も分からないけれど。

……でも、なんとなく気が付いている。
朝が来たとしてきっと、多くが変わるのだろう。
貴方も、自分も。

そうだとしても、ひとつ、ずっと変わらないもの。
心の内に咲き続ける、貴方が植えた愛の花弁を。
確かめ、なぞるように瞼を落とした。
(-385) 2023/09/25(Mon) 16:47:33

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ

「より良いパンを生む〜」

同じ軽さの言葉が返ってくるのがこちらも心地よかった。
此処が牢獄の中だなんて一瞬、忘れてしまいそうになる程。
底にばかり落ちていた心が普段の暖かさをふと思い出した頃。
差し出した小指に返る、同じぐらいの体温に瞳を細めた。
ゆびきりげんまん。

「……うれしい」


どうか覚えていてくれたらいい。
きれいじゃなくても構わないのだと伝えたこと。
貴方のお陰で直にお腹は膨れて、そうして終わりが近いと分かればどうにも。
……さみしいな、でも。


「……うん」
「待ってて、それまでちゃんと折れずに、がんばるから」

子どもじゃないから駄々は捏ねない、こくりと頷く。
それでも貴方が居なくなってしまう前に。
すこしだけ間を開けてから、不意に尋ねた。

「あのさ」
「……困ったことがあったら言いな、のやつ」
「有効期限ある……?」

何やらいつかの言葉を掘り返してはそんな聞き方をする。
まるでその内それがあるのが分かってるみたいに。
(-396) 2023/09/25(Mon) 17:29:50

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+63 黒眼鏡

「あるだろ」

あるだろ。即座にツッコんだ。
色恋から離れて生きてきた男は、兄との価値観の違いを痛感して呆れた様子で溜息を吐いた。

「そうやって結論付けたら何でも良いと思ってない……?」
「つーかフィオねえ泣かせておいて
(※仮定です)

 めんどくせえじゃねえ」

どん。
手が離れた辺りで軽く肩に頭突きして、また溜息。
まあでも大分と、そう。
いつも通りの会話ができた気がして安心した。
自分の移動もそろそろ近いだろうから、よいしょと立ち上がりながら。

「…………」
「……なあ、にいさん」

最後にと、貴方を見下ろしてひとつ尋ねる。

「クロスタータ、嬉しかった?」

#収容所
(+64) 2023/09/25(Mon) 17:30:25

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

歪む笑みを認めた、次の瞬間には。

「ッ、ぁ」


襟首を掴まれる。
喉が更に詰まる。
強い、強い力で。

「ぅえ、ゃ、め、っ」

脳が揺れてきもちわるい。
はきそうだ。

まともに物を捉えられない視界がそれでも一瞬。
強い感情に揺らめく炎を見た。
認められない何かがあるのだと知る。
だとして、それだけは。

それ家族だけは、否定されて堪るものか。

自由になった両腕を動かす。
痛むのを構わず両の手を握り込む。
そうしてぶんと振るい、その頬を横殴ろうとした。
……その結果、もし解放されたとて。
ぐらつく視界に耐え切れず、椅子から転げ落ち崩れるだけだが。
(-398) 2023/09/25(Mon) 17:39:36

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

一撃は確かに貴方の頬を捉えた筈だった。
されど──首元の圧迫感は変わらぬまま。

「────ッ」

ならばその手を離そうかと指先を動かそうとしたところで。
あ、だめだ、
先程の一撃で痛みが酷く言うことを効かない。
足掻こうとした最中にも真っ直ぐとぶつけられる。
所以の分からない激情が、憎悪が、怒りが。
その理由を知りたいと望んだところで……もう、遅いのだろう。

────くらり。

「…………ぁ、」


大した音は漏れなかった。
ぷつんと電源が切れたみたいに。
男の身体から力が抜ける。
がくんと首が傾く。

先に限界を迎えたのはこちらの意識だった。

名を呼ばれても、痛みを与えても。
しばらくはぴくりとも反応しない。
気を失った男は、ただの物同然となることだろう。

全てを手放すその前。
怒りと敵意の渦巻く奥底に未だ見る。
あなたの隣人で居たかった、などと。
悲しみを抱く弱さは、
矢張り警官に向くものではないのかもしれない。
(-524) 2023/09/26(Tue) 9:52:56

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ

「うん、……」

もうひと踏ん張り。
終わりが近いと分かっているかのような言葉は、少し不思議な心地がした。
立ち上がる表情は既に何か次の目的を定めているように思えて。
ほんの少し遠く感じた、指先をまた伸ばしかける、のを。

「…………」

言葉と笑みを見つめて留める。
なんだかなあ、パン屋の店員さんとして眺めていた時はそんなに思わなかったのに。
うっかりありがとうもまたねも伝えるのを忘れて背を眺め、見送った後。

「…………かっこいい」


一人零した声は拗ねたみたいになってしまった。
だってなんだかずるかったから。
膨れた腹と喉に満たされた心地を感じながら、そこでようやく。
誰も居ないのに「ありがとう」を零したのだった。
(-525) 2023/09/26(Tue) 10:04:59

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+65 黒眼鏡

「疑うのって〜難しくて〜……」

賢いだなんて自分で思ったことは無い。
それでも貴方にそういわれると背を押してもらえたような心地になる。
とは思いつつももちゃもちゃと文句は垂れていたわけだが。

「…………オレはその辺にツッコまないからな」

小声で言われたことにはジト目を返した。
男は"そういう"話題にはいつだって一歩引くのはご存じの通り。
兄と姉のそれについても同様だ、とりあえず泣かせていないならいいのだが。
はあ、と溜息。たぶんこれで最後。

それから見上げた貴方が贈ってくれる全てには。

「……ん」

#収容所

[1/2]
(+71) 2023/09/26(Tue) 10:21:41

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+65 黒眼鏡

「なら、よかったや」

へら。
笑う、ようやく。
それが聞けたらなんだか十分に思えた。
知らないことはまだ多くあったとしてもだ。
やっぱりこの言葉と笑顔は嘘じゃないだろ。

「じゃ、オレ行くよ」

「またな、にいさん」

普段通りに手を振ることはできなかったがそれだけは告げて。
看守が遠くで己の名を呼んでいることに気が付いたから、そちらへと駆けて行った。

#収容所

[2/2]
(+72) 2023/09/26(Tue) 10:22:07

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ

そんなことないよ、と苦笑する貴方に安堵させるような微笑みを返す。
頼りないだなんて思ったことは、本当に一度も無いのだ。
貴方の言葉も行動もいつだって誰かを暖かく思う気持ちが表れているから。
陽だまりをひとつ、お裾分けしてもらえたような心地を抱いていたんだ。

「……へへ、何か伝わった? なら良かった。
 オレ、こういうの話すのあんまり得意じゃないから。
 ……でも、アリーせんぱいがずっと自分を責めるのは、苦しいから」

「オレもありがとう。
 色んなことさ、一回全部目を塞ぎたかったん……ですけど。
 アリーせんぱいがそうやって決意してくれてるの聞いてたら、ちゃんと受け止めないとなって」

そうだ、そうして結局傷付かないのは、自分だけ。
されど保身に走って大切なものを取りこぼすのは嫌だって。
ひとに伝えるなら分かっていたことを、貴方の言葉で改めて自分にも正しく置き換えることができた。
細めた瞳はその感謝を映し、手を労わる指先の温もりには少しくすぐったい感情を胸に。

「めちゃくちゃ〜痛い!
 ……痛いけど、よしよしでちょっと飛んでった……」

「……なんかすっげえうれしいです。
 こんなところじゃ誰の力にもなれないって思ってたけれど、アリーせんぱいの元気になれて。
 お菓子作りたくさん教えてもらったお返し……みたいなものだから、気にしないで?」

笑う瞳を覗き込み、伝える。
そろそろ収容所の移動も近いことだろうと看守の動きを横目で見て理解しつつ。

「……ね、アリーせんぱい、お別れの前にひとつだけ。
 聞いてもいいかな」
(-528) 2023/09/26(Tue) 10:41:20

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「え、ほんと?ならどこかで会いたい」

一方的な感情かと思えば貴方が拾い上げてくれたのでそこに嬉しさは感じつつも。
いい男でいられるときとそうでないときがあること。
ずっと格好つけることはできないということ。
いざというときに駆け付けられる男になればいい、と。
並ぶ言葉とアドバイスには、とうとう声を出して笑った。

「ふ、……あはは」
「ねえ、ほんとうににいさんの部下なんだな。
 言ってることそっくりだ、ずるい」

この牢に入る前のこと、会いに行ったその人に似たことを告げられたのを思い出した。
から、なんだかおもしろくって、それからずるいな。これは漏れてしまった。
憧れた背を追ったつもりでいたけれど、己よりもよっぽど貴方の方がと思ってしまう。
だからこそ初めて交わす言葉にこんなにも好意を抱くのだろう、とも。
差し出された最後の一口をぱくりと含み、こくんと飲み込む。

「……ありがと。
 様子見に来てくれてうれしかった」
「暇になったらまた遊びに来てね。
 よかったらご飯時に」

にぃと笑う男は、さて、悪いことじゃないらしいので。
十数分ほど前までは見ず知らずだった貴方へ、それでも関係ないとばかりに頼って甘えようとしていたのだった。
(-531) 2023/09/26(Tue) 10:57:40

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ

左手に触れる。
ぬくもりはあの夜と同じだった。
距離が詰まる。
近くに貴方をようやく感じられた。

笑顔は下手くそで、言葉は詰まっていて。
それは己が見てきた無敵には余りに遠い。
けど、それでよかったんだ。

「……うん」

零された声も、浮かべられた表情も。
いとおしいに違い無く、緩んだ目元はそのままに。
指先を撫ぜ、柔く握り込む。

「オレも、あなたに会えてよかった」
「……うれしいよ、ぜんぶ」

見せたそれが本物じゃなかったとしても。
貴方が抱いた祈りは本物だったんだろう。
微睡む夢に込められたのは悪意ではなく。
優しさと希望だったことを、今の貴方が教えてくれた。

[1/2]
(-534) 2023/09/26(Tue) 11:33:56

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ


「へへ、なんだか照れ臭いなぁ」
「……ねえ、今度は晴空の下で散歩しよう。
 行儀悪いけれど、食べ歩きでもいいかも」

叶うのか、叶わないのかは分からない。
だとして多くの涙で赤らんだ瞳は今でも輝きを失っていない。
そうして貴方を覗き込んで小首を傾げる。

「だから、此処で待っています」

こんな場所にでもいる自分が、貴方に託せるものを。
ひととき、握る手に力を込めて、そっと告げた。

「……リヴィオせんぱいなら、きっと
大丈夫
だよ」

[2/2]
(-535) 2023/09/26(Tue) 11:37:12

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「高い高い」

貴方の口から聞くと思ってなかった単語に、男はツボに入ったようで少しの間声を揺らして笑っていた。
そういうところを見せられるともっと好きになってしまう。

「確かに、高い高いしてもらえる身長だって考えたら悪くないかも」

してもらおうという発想は無かったけれど、貴方のそれを聞いたら今度誰かにねだってみてもいいかもしれない、とも考えていた。
これまでその足が辿ってきた路を知るにはこの時間は短すぎるけれど。
だからこそ次を求めてその軌跡を改めて話して欲しいと願ったりもして。

「やった〜。
 じゃあ今度、一緒。
 覚えてるからな、オレ」

ひひ、と笑う。
雨上がりの夜明けはもう近い、だからそれが叶う日は来ないのかもしれないが。
それでも頷いてもらえたのは嬉しかった、から見送る姿を機嫌よく見送った。
そうやってまた一つ貰った、前を向く力を心の内で抱きしめながら。
(-603) 2023/09/26(Tue) 19:40:04

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ

「普段はお菓子作りとか、仕事の話しかしないもんね。
 シンパシー……感じるのってうれしい、です!
 あはは、もっと色々話しておけばよかったな」

とはいえこのような状況でもなければそう深い話をすることもない。
仕方ないといえば仕方ないのだが。
貴方の笑顔は眩しいものを見つめてくれるそれだろうか。
こちらも瞳を細める、貴方は仲間と想ってくれている。
まだ触れたままの指先を、そっとこちらからも撫で返した。

「いつでも、オレが聞けるときなら」

貴方の周囲には家族が居て、頼りになる幼馴染のせんぱいたちも居て。
だから自分がそう深く心配することもないのだろうけれど。
頼ってもらえるのはうれしい、だから次の問いはほんの少し。
口にするには苦さがあった。

「……出てから、きっと色々あると思うけど」
「また、お菓子作りって教えてもらえますか?」

それでも舌に載せて言葉にする。
眉を下げながらも笑んで尋ねるそれは、甘えだなとは頭の隅。
(-605) 2023/09/26(Tue) 19:51:05

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

看守たちが騒がしくしているのを聞きながら、
ようやくに包帯で固定された右手を天井に翳す。
天気予報は、どうやら当たりそうだ。

「……うん」


聞こえてきた名に心が波立てど、どこか頭の芯は冷えていて。
だから、大丈夫だ、と思った。
此処から出るときに全部が変わっていくとしても。
(+79) 2023/09/26(Tue) 19:55:54
ニーノは、もう目を塞がないと決めている。
(c46) 2023/09/26(Tue) 19:56:04

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ

「それも一つ、人生の学びかも、なんて」

これからに活かせるといい。
何でもない話題も、そうじゃない話題も。
ひとつ踏み込む大切さも、時間は限られているという事実も。
こんなところで学べるものがあるだなんて思っていなかったそれらを心の内でなぞって大切に覚えておく。
その内に向けられる貴方の満面の笑みが、やっぱり眩しかった。

「……はい。
 きっと、いつか」

「楽しみです、せんぱいの話も。
 ……オレの話も、させてください」

それがいつになるかはわからないけれど。
次に教えて欲しいお菓子はもう決めてあるのだ。
小さく笑みを転がせて、そうして直に指先を離す。
「それじゃあ、また」と、ひとときの別れの挨拶を形にし。
そうして笑みを最後贈ってから牢の移動へと歩いて行く。

いつも通りを教えてくれた貴方の言葉で、見据えるべきものを見据える勇気を抱きながら。
(-621) 2023/09/26(Tue) 20:43:16
 


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