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![]() | 【赤】 被虐 メイジ「オレももう知ってて手伝ってるから、共犯ってやつだ」 メイジは、やはり淡々と言葉を紡ぐ。 感情の出し方がわからない。 感情の矛先がわからなかった。 目の前の大人を責めることはできない。 「セナさんのせいにするのは気が進まないけど イイコじゃ生き残れない、そういうことだよね」 もう頭を撫でられて、可愛がられるような子供でもない。 尤も、そんなことされた記憶もあまりないが。 利用できるものなら、してやろうと思った。 それはどこか自棄染みた感情だったかもしれない。 「やっぱり足りないんだ。 ……じゃあ、やるしかないよね」 いびつな形の肉を、糸につなげるのを手伝う。 これが誰の肉なのかは、聞くことをしなかった。 メイジにはひとつ、決意したことがある。 (*9) 2021/07/02(Fri) 17:06:25 |
![]() | 【赤】 被虐 メイジ「オレさ、ここで友達ができたんだ。 ……素直で純粋で"イイコ" 病気が治ったらさ 一緒にトーキョーに行きたいなんて言ってくれて──」 そう語る瞳はとても嬉しそうで 「なんにも知らないで。バカだよね」 覆い隠すように、ぴしゃりと言い放つ。 「オレ、ああいうヤツ大ッ嫌いなんだ。 親に大事にされて、甘ちゃんで」 嘘だ。 「オレのこときっと信用してるし。 それに病人なんて、足手まといでしょ。 だから、やるならあいつかなって」 ひたすら、心にもないことを言った。 友達を助けたいではない、殺そうと言うのだ。 けれどその決意はゆるぎない。 (*10) 2021/07/02(Fri) 17:15:02 |
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![]() | 【独】 被虐 メイジオレこのまま突っ走って生き残ったらどうしよう 最後殺されたいんだけど……………… いやでも生きるのが地獄ってこともあるしな………… (-99) 2021/07/02(Fri) 17:25:53 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「うん、寝れたよ。早めに目覚めちゃっただけ」 嘘だ。目の下にはうっすらと隈が浮かんでいる。 「それより、いつもより顔赤いけど……大丈夫? お腹減ったなら、オレが代わりにもらってきてあげようか」 あなたの額に手を伸ばして、触れようとする。 素人でもわかるくらい熱いのがわかれば 病室へ戻るように促す。 (-100) 2021/07/02(Fri) 18:15:43 |
メイジは、アユミを探している。 (a5) 2021/07/02(Fri) 18:39:40 |
メイジは、無意味に、机の下や、ゴミ箱の中身を見ている。 そんなところにいるはずもないのに。 (a6) 2021/07/02(Fri) 18:41:18 |
メイジは、見つからない人を探していても、お腹がすくだけだと思った。 (a7) 2021/07/02(Fri) 18:45:34 |
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![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ不貞腐れた様子を見ると、少し眉を下げて 「ごめん」と一言だけ伝える。 メイジはどことなくぼんやりと窓の外を眺めていた。 「そっか」 「まあ、こんな状況だし眠り浅かったかも。 ……雨、全然止まないね」 雨音と強い風の音、タライに落ちる雨漏りの音。 じめじめとした空気。薄暗い空間。今何時だろう。 「リョウってさ、いつもそんななの。 ……生まれつき身体がよわかったの?」 そういえばトーキョーのことはたくさん話したけれど あなたのことはあまり知らないな、と思いなんとなく尋ねた。 (-115) 2021/07/02(Fri) 21:52:35 |
![]() | 【赤】 被虐 メイジ「そっか」 うまく言葉が紡げず、茫然とその事実を受け止める。 メイジは"友達"を殺してまで生きたいと強く願っている。 生きたい? いや── ぼんやりしていた意識を覚ますように頭を振る。 「死にたくないんだ、オレ……こんなところで…… やっと、やっと、解放されたのに……」 息苦しくなり、口元につけっぱなしだった布を取った。 俯き、ひそかに拳を握って、呟く。息を吐く。 自分が小さかったら、泣いていたかもしれない。 涙は出ない。顔を上げる。 「教えてよ。もうなんでもいい なんだってやってやる……決めたからね」 その瞳は、決意というには濁っていて 自棄というにはまだ意思があった。 人を救うための知識を、人を殺すために教わる。 確実に誰かを生かすために。 (*13) 2021/07/03(Sat) 2:11:18 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 諦念 セナハラ/* 殺し方、まだ考えてなかったわ。 この世の終わりみたいな教室ね。 楽しい人間調理実習始めましょうか…………。 (-122) 2021/07/03(Sat) 2:16:16 |
![]() | 【独】 被虐 メイジセナハラァ・・・・おまえ・・・・・・・温和が・・・ ニエカワァ・・・・・おまえ・・・・・しぬのか・・・・? いや・・・・オレが殺すんだが・・・・・・・・ (-123) 2021/07/03(Sat) 2:24:44 |
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![]() | 【人】 被虐 メイジ>>30 フジノ 「それはどうかな」 対して、挑戦的にいたずらっぽく歯を剥いて笑う。 メイジは最終的に(4)1d10 (数値が大きいほどつよい) ほどのおはじきを手にしただろう。 さて、どちらが勝ったかな? 「えー。オレそんなすぐ口に入れるように見える?」 話し方や雰囲気の問題か、軽率そうには見える。 直後に響く大きめのお腹の音には、ぱちぱちと瞬き。 「あはは。ごめんね……おなかすいたよね……」 あ! ふと、思い出したようにメイジは懐を漁る。 取り出したのはキャラメルの箱。 わずかに入っていたはずだ。 「あげる」 その中のひとつを、そっぽを向いたあなたに差し出した。 (43) 2021/07/03(Sat) 13:37:17 |
メイジは、おはじきの箱の中を二度見した。 (a9) 2021/07/03(Sat) 14:51:38 |
![]() | 【赤】 被虐 メイジ齢17の少年は本物の戦場を知らない。 今わかるのは、誰かを犠牲にしなければ生きられないこと。 そしてそれをこれから自らの手で行うことだけ。 けれどあなたの行動、今までのその言葉から 経験を物語っていることはなんとなく、わかっていた。 「うん、オレ……もう奪ったことあるから。 だから……もう怖くないや」 血で汚れた手を洗う。洗って、きれいにする。 ──自ら犯した罪は綺麗にはならない。 もう意識して隠す気もないのだろう。 メイジは己の手で父親を殺している。 (*16) 2021/07/03(Sat) 15:51:54 |
![]() | 【赤】 被虐 メイジ「……ありがとう」 口元をわずかに吊り上げる。 たとえ世間から許されることではなくとも あなたの言葉が背中を押している。 「……セナさんは、すごいね。 でも、セナさんだって死にたくは、ないでしょ」 自分は死にたくはない、だけど 本当は誰かに死んでほしくないのも事実で 自らを助けてくれている人ならなおさらだ。 (*17) 2021/07/03(Sat) 15:58:23 |
![]() | 【独】 被虐 メイジ囁きと表の温度差で風邪引く!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (-147) 2021/07/03(Sat) 15:59:58 |
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![]() | 【赤】 被虐 メイジ「オレにはまだそんな状況、全然想像つかないな。 ……悪い夢みたいだ」 メイジの家は、貧乏ではあったが 見境がなくなるほどまで飢えてはいなかったからだ。 まだ死にたくないと言える今は、余裕があるのだろうか。 「でもオレは、セナさんに生きて欲しいけど。 オレが生き延びることができたら、もっとすごいって言うよ」 それだけを告げ、囁きに静かに頷くと。 「また後でね」 メイジは、手術室を後にする。 その足取りは来るときより重たい。 できるだけ誰かに感づかれないように、しっかりと歩いた。 (*20) 2021/07/03(Sat) 18:08:00 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「そういえば、前よりはちょっと風弱まってる気がする。 止まない雨なんて、ないもんね!」 あなたを安心させるため、希望的観測につけ加える。 そして、病気のことを黙って聞いていた。 どこか遠くのことのように。 「そう。そうなんだ」 "そういうこと" ただその事実だけを受け止めるように短く返事する。 震えるあなたの手を見て、そっとその手を握った。 「大丈夫」 (-151) 2021/07/03(Sat) 18:34:16 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「もし、」 「リョウが苦しい時、オレがなんとかしてあげるから」 そう、やさしく囁いた。 「オレの怪我なんてなんでもないよ。 ……おなかすいたんだったよね。 今は早くセナさんのとこに行ってきなよ」 あなたの背をそっと押す。 「薬飲んだらさ、また後でゆっくり話そ」 メイジは笑った。 (-152) 2021/07/03(Sat) 18:35:51 |
メイジは、うまく笑えているか自信がなかった。 (a10) 2021/07/03(Sat) 18:41:36 |
![]() | 【独】 被虐 メイジオレはサイコパスじゃないよの歌 オレはサイコパスじゃないよ オレはサイコパスじゃないよ 人の心はあるんだよ 苦しんでるんだよ 本当にそうか? でも自分優先なんだろ? 心はあるけどお前のことは殺すよ!(ザシュッ) (-153) 2021/07/03(Sat) 18:49:08 |
![]() | 【人】 被虐 メイジ>>51 フジノ 「ああ、」 あなたの指の先を見、思い出したように頭の包帯に触る。 片目でいることが当たり前になってきた頃だった。 「次は負けないよ。片目でも、手加減なしね」 言葉の裏にまた遊ぼうね、という意味を込めて軽快に笑う。 おはじきをまとめて箱に入れて置いておくことにした。 「食べ物、贅沢できるほどないって聞いたんだ」 「だからさ、……」 一拍の間に、ふと遠い目をした。 それは瞬き一瞬で元に戻る。 「協力し合えたらいいよねって思っただけ」 頬杖をついて、あなたが食べる様子を 「おいしい?」と眺めていた。 贅沢できるほどないと知りながら譲ったのは ただ女の子の前でかっこつけたかっただけだ。男なので。 (53) 2021/07/03(Sat) 20:42:38 |
![]() | 【独】 被虐 メイジ──手術室の帰り。 借りている一階の病室へと足早に駆け込んだ。 全身の力が抜けたように膝から崩れ落ちて ベッドに顔を伏せた。 「──っ……うぇ……げほっ……」 気分が悪い。胃からなにかがこみ上げてくるのを我慢した。 誰かに聞こえないように、声を潜めた。 「…………」 「……オレは、まだ、大丈夫」 そう、言い聞かせて自分を奮い立たせた。 そうだ、いつもこうやって部屋の隅で、我慢してきたんだ。 この程度、どうってことない。 (-161) 2021/07/03(Sat) 22:34:18 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 諦念 セナハラぼんやりと廊下を歩いていたメイジは、はっと顔を上げた。 先ほどよりやや悪い顔色は、時間のせいか、場所のせいか。 言われるがまま、小さな包みを受け取った。 「……うん、わかった」 淡々とそれだけ返信をして、あなたの横を通り過ぎた。 (-189) 2021/07/04(Sun) 1:59:34 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ──メイジは、手術室にいるあなたの元へやってくる。 雨と風の音にかき消されるくらい、静かな足取りで。 先ほど別れてから、割かし時間が経っている。 上がった熱は大丈夫だろうか。 "友達"は今どんな表情をしていて どんな気持ちでいるのだろうか。 「リョウ」 あなたの姿を認めれば、どういう状態であれ つとめて、いつもの調子で声を掛ける。 けれど、少しその声に緊張が混じっていた。 (-195) 2021/07/04(Sun) 3:04:40 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 流転 タマオ確かに、何かを蹴った気配がした。 まあるくて、ころころと転がっていったのも見た。 綺麗な翡翠色に、赤い染みがちらついた。 「…………………」 メイジは思わず見えている片目をこする。 自分の眼が落ちていったわけではないし ついにこっちの目もおかしくなったのかと思った。 「今の、なに?」 なぜ見えたのか、消えたのか、どうして、 さまざまな疑問が込められた問い。 きっと、その問いに答えてくれる者はいないのだろう。 そこにいたとしても、メイジには見えない、聞こえない。 (-198) 2021/07/04(Sun) 3:28:43 |
メイジは、ついに、幻覚でも見え始めたかと思った。 (a17) 2021/07/04(Sun) 3:35:54 |
![]() | 【独】 被虐 メイジタマオさん、大人+警官だからという理由で(殺人したばっかだから……) タオルも受け取らず全く話さなかった侍になっちゃった どうやって死んだの? 実はもう死んでるパーティーン!? (-201) 2021/07/04(Sun) 3:46:18 |
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![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワあなたの様子がおかしい事に今しがた気づいたように はっとして、駆け寄り、目の前にしゃがみこむ。 揺れる緑の眼が、覗き込んだ。 「…………リョウ、……苦しいの?」 そんなもの、見ればわかるというのに、思わず、問う。 これからあなたを殺すというのに、心配をしている。 頬に手を伸ばして、その体温を確かめるように触れた。 セナハラから飲ませてほしいと頼まれた睡眠薬が 果たしてこの状態で効くのだろうかと 知識のないメイジは思考を巡らせた。 (-206) 2021/07/04(Sun) 4:19:17 |
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![]() | 【独】 被虐 メイジところでニエカワくん殺さなくても死にそうなんやけど セナハラなんかした? 干しアユミさんですよした? いや、オレが苦しい時助けてあげるってロールしたから 苦しむロールしてくれてんのかも……さすがことりかも…… (-212) 2021/07/04(Sun) 5:29:05 |
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![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「……………」 「…………………ああ、」 ふいに、手が離れた。 メイジは、おもむろに小さな包みを取り出す。 中身は、粉薬。あなたにはいつもの薬に見えるのだろうか。 「さっき、セナさんとすれ違って…… これ、飲ませてくれ……って、頼まれてたんだ」 ところどころ、言葉が、詰まる。 「きっと、これを飲めば──」 声が、震える。 「苦しくなくなるよ」 つとめて、優しい友達を演じる。 「飲める?」と薬を差し出す。中身は、睡眠薬だ。 飲めないと言っても、きっと、飲ませる。 メイジは、もう後には引けなかった。 (-225) 2021/07/04(Sun) 12:37:11 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワあなたが薬を飲み終わるまで、真っすぐ見つめていた。 伸ばしかけた手に、密かに拳をつくる。 ごめんと謝るあなたに、ぶんぶんと首を横に振る。 「君は何も悪くないよ」 ここに悪がいるとするならきっと、自分だ。 「だから、謝らなくていいんだ」 薬が効くまでまだ時間はある。 その間に何が話せるだろうか。 「なんか、楽しい話しよっか。 一緒にトーキョー言ったら何するかとか!」 メイジは、笑った。 (-229) 2021/07/04(Sun) 14:15:35 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク灯りをともしても、部屋は薄暗い気がした。 ぴょんと病室のベッドの上に乗り、膝を抱える。 ぼんやりと照らされた缶詰を首を傾げて眺めた。 「……お医者さまに話しちゃだめな薬って あぶない薬なんじゃないの?」 その言葉は、知恵があるから出たものではなかった。 メイジは田舎で生まれ育ったが、数年、都会に出ている。 しかし稼ぐことに忙しくて、他人よりは知らないことが多い。 その効能を、メイジは黙って聞いていた。 どうやら、万能薬でも、妖しい術でも どちらでもないことは、理解ができた。 「ああ、でも。それずっと飲んでたら どんなに苦しいことがあっても辛くても 大丈夫になれるってことだよね」 いいかもね、と。薄く笑う。 「おじさんってそういうのたくさん売ってるの?」 (-230) 2021/07/04(Sun) 14:40:18 |
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![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「……うん、」 「…………うん。そうだね」 「きっと、できるよ。約束だ」 あなたの口から語られる『夢』にメイジはただただ頷く。 晴れた日の空に、豊かな都会に、想いを馳せる。 きっと"友達"とはそういうものだ。 それが叶う筈のない未来の話だろうとも。 思えば、メイジは友達に嘘ばかりついていた。 本当はなりたかった駄菓子屋でもなんでもなくて この怪我のことだって言えなかった、そして今だって。 このわずかな時の中、いい友達でいれただろうか。 → (-238) 2021/07/04(Sun) 17:52:19 |
![]() | 【秘】 加虐 メイジ → 発熱 ニエカワ──んなワケあるか。 今から、その友達を殺して、きっと、喰うというのに。 ──あなたが姉のように慕う先生のように。 「───……して」 「どうして、オレが……」 まん丸に見開かれた目が、瞼を閉じたあなたを見つめる。 「こんなことしなくちゃ、いけないんだろう」 迷子の子供のようにぽつりと、つぶやいた。 その声には感情の色はない。 ゆらりとあなたの首へと手を伸ばす。 はやく、楽にしてあげよう。 冷たい手が、掴んで、──わずかに、力が込められる。 あなたの熱が、鼓動が伝わる。まだ、生きている。 きっとこの先、もっと自分は人を殺める。 そうしなければ生きられないからだ。 その姿を友達に見られたくはなかったし。 これ以上、長く、苦しめたくもなかった。 ただの自分勝手な都合だった。 → (-239) 2021/07/04(Sun) 17:59:13 |
![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ首を絞めていた手は、すぐに力なくずるずると落ちて あなたの肩を縋るように掴んだ。震えていた。 俯いて、今にも消え入りそうな声を絞り出す。 「…………ごめんなさい」 自分で選んだことなのに、行き場のない感情が心を支配していた。うつろな目で、しばらく、あなたの顔を上げる。 やがてメイジは、立ち上がった。 ──共犯者の足音が近づいてくる。 (-240) 2021/07/04(Sun) 18:03:16 |
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メイジは、呟いた「おやすみ」 (a23) 2021/07/04(Sun) 18:10:45 |
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![]() | 【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロクつらつらと語られる薬の説明をぼんやりと聞く。 時々へえと相槌を打つが、全部は頭に入ってなさそうだった。 高く売れて、まだ医師に認められてない薬という解釈をした。 「……そっか。どんな薬でも同じか。 オレってそんな薬いりそうなくらい辛そうに見えた? 買ってくれるなら誰でもいいのかな」 こんな有様だし、仕方ないかなと包帯を巻かれた腕を見る。 「でも、運が良ければか」 すこしだけ、思案する。 嵐も止まない、閉鎖的な、いつ何が起こるかもわからない そんな状況で用法容量を守れるともかぎらない。 「……あはは、おもしろいね。取引しよっか! お代はなにがいい? おはじきやる?」 けれど、メイジはそれに手を伸ばした。 お金は持っていない。でもそれは想定しているのだろうと そう尋ねた。 (-246) 2021/07/04(Sun) 20:25:21 |
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(a24) 2021/07/04(Sun) 20:34:46 |
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