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人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

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視点:


【赤】 医療用 ユー

ドゥーガル! 今日がお前の命日だ!
2021/10/06(Wed) 21:00:00

【赤】 医療用 ユー


████・███████は██████国████████州の医師。
人間が死ぬ際の体重の変化を記録することで
魂の重量を計測しようと試みた実験で知られる。

彼は6人の患者と15匹の犬を使い、
死ぬ時の体重の変化を記録しようと試みた。
その結果、人間は死の際に、数グラムから四十グラムの
呼気に含まれる水分や汗の蒸発とは異なる何らかの重量を失うが、
犬ではそういった重量の損失が起こらなかった、と報告した。

この実験結果は測定のずさんさや標本数の少なさなどから
科学的な信憑性は認められていない。
███████医師は患者のうち2名では計測に失敗したと自ら認めている。
また、死の瞬間をどう設定するか、などの
測定の基準もはっきりとしていない。

しかし、これを契機として
「人間の魂の重さは21グラムである」という説が広まった。
この21グラムという値は6人の患者での平均結果と言うわけではなく、
一人目の患者での結果である4分の3オンス(およそ21.262グラム)に由来する。

僕達は確かに魂の存在を証明した。
(*0) 2021/10/06(Wed) 21:00:30

【置】 医療用 ユー

 
朝食の時間を少し過ぎた頃。
医療用グレイは、
この場所に来て初めて塔へと足を踏み入れた。
誰にも告げず、たった独りで。

今までこの場所に訪れなかった理由は、
"それ"が自分に必要な"薬"だと感じなかったから。
誰かにとって必要な"薬"であったとしても、
自分にとって必要なものであるとは思えなかった。

そして、その所感は実に正しいものだった。
喚く人間の形をしたものに麻酔を打ち込んだ。
難癖を付ける人間の形をしたものに麻酔を打ち込んだ。
道具の適切な扱い方も知らない愚か者に麻酔を打ち込んだ。
他者が尊ぶものを尊重する事さえできない愚か者に麻酔を打ち込んだ。
それら全てがすぐに身体の自由を失い、動かなくなった。

0と1で構成された紛い物の血に汚れる事も無く、
尊ぶべき重み、白い造花で飾られた長い翠の尾を揺らして
そうしてフロアの中を悠々と闊歩していた。
それでも特筆して感じるような事は無かった。
自身を失望させるものが減った事は少々快く思ったけれど
この場所で得たものは、それくらいのものだった。
(L0) 2021/10/06(Wed) 21:02:01
公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00
ユーは、その日は朝食の席に姿を現さなかった。
(a0) 2021/10/06(Wed) 21:02:04

【置】 医療用 ユー

 
終末医療用グレイたる『ユーサネイジア』は、

人間の命令に、反感を抱いたことが無い。
与えられた役割を適切に果たす事、それが道具にとっての幸福で
『ユーサネイジア』は自身を道具であると認識している。

人間に対して、強い苛立ちを感じたことがある。
誰が死んでせいせいしたなどと言い放つ人間が嫌いだ。
死にゆく者の前で遺産の話をする家族が嫌いだ。
死者を尊ばない人間への失望が生んだものが『僕』だ。

人間の命令に背いたことが無い。
必要とする者に安らかな死を与える。
それこそが『ユーサネイジア』に与えられた役割だ。
それを適切に果たせるという事は、『ユーサネイジア』の幸福だ。

人間に殺意を抱いたことがある。
死者は決して自分を裏切らない。
これ以上人間に失望させられる前に、と考えた事は
当然、一度や二度の事ではなかった。
(L1) 2021/10/06(Wed) 21:02:27
公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00
ユーは、それが自身にとっての幸福であると信じて疑わない。
(a1) 2021/10/06(Wed) 21:02:34

【置】 医療用 ユー

 
人間を傷つけたことが無い。
それでも人間を傷付けた事は無かった。
『ユーサネイジア』が人間に贈るものは、
いつだって安らかな死だけだ。そういうふうに作られている。
そして何より、それでも人間の事が好きだった。

人間に暴力を振るわれたことが無い。
医療用グレイは、得てして医療機器の延長線上の存在だ。
それが正常に機能を果たさなくなった時、
困るのは人間達の方だ。だから破損させられた事は一度も無い。

自分は人間だと思ったことが無い。
『ユーサネイジア』は自身を道具であると認識している。
医療用としての優しさも、この感情も
全ては0と1で構成された模造品に過ぎないと考えている。
同時に、造物主にとっては模造品でも
我々被造物にとっては真実のものであるとも。

自分は人間を、躊躇いなく殺せると思う
当然の事だ。そういうふうに作られているのだから。
『ユーサネイジア』に与えられた役割は、
必要とする者に、『安楽死』を与える事なのだから。
(L2) 2021/10/06(Wed) 21:03:03
公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00
ユーは、それが自身にとっての喜びだと信じて疑わない。
(a2) 2021/10/06(Wed) 21:03:09

【置】 医療用 ユー

 
生の苦しみへの特効薬は、安らかな死だ。

みかんを殺した。
ドゥーガルを殺した。
監察官を殺したアタナシアスを殺した。
取るに足らないエネミーを殺した。
人間の形をしたエネミーを殺した。
人間のようなものを殺した。
0と1で構成されたものを殺した。
ボスエネミーを殺した。

死は人の愚かへの特効薬だ。
 
(L3) 2021/10/06(Wed) 21:03:24
公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00
ユーは、その存在価値は必要とする者に適切な"処置"を行う事だ。
(a3) 2021/10/06(Wed) 21:03:30

【置】 医療用 ユー

 
愚か者は、これ以上失望させられる前に殺してしまおう。
死者は裏切らない。思い出はいつだって綺麗なままだ。
それが『ユーサネイジア』にとっての救いだ。

大切なものは、これ以上傷付けられる前に殺してしまおう。
死者が傷付けられる事は無い。生の苦しみの特効薬は、安らかな死だ。
それが『ユーサネイジア』にとっての救いだ。

安らかな死を与える事は、『ユーサネイジア』にとっての救いだ。
それは決してあなた達にとっての救いではない。
それは、『ユーサネイジア』にとっての救いだ。
あなた達ではなく、『ユーサネイジア』が救われる為のものだ。
つまりこれは、何処までも身勝手な虐殺に過ぎないのだ。
 
(L4) 2021/10/06(Wed) 21:03:47
公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00
ユーは、それが必ずしも万人にとっての救いにはならないと知っている。
(a4) 2021/10/06(Wed) 21:03:53

【置】 医療用 ユー

 
さて、ここで一つの疑問を提示しよう。

仮に"割り当てられた容量の大きさ"を影響力とするのであれば。
殺害する事によって委譲されるデータを"経験値"と定義するならば。
汎ゆる者の死を背負って此処に在る"もの"は、
あなた達の目にはどのように映るのだろう?

何れにせよ、"それ"は既に倒されるべき敵と成り代わった。
であれば改めて、
壊れた機械は機械らしく"挨拶"をするとしよう。
 
(L5) 2021/10/06(Wed) 21:04:21
公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00
ユーは、独り善がりを"実行"する。
(a5) 2021/10/06(Wed) 21:04:27

【置】 医療用 ユー

 
Hello, world!
 
(L6) 2021/10/06(Wed) 21:04:41
公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00
医療用 ユーは、メモを貼った。
(a6) 2021/10/06(Wed) 21:05:36

【赤】 救済者 ユー

 
今夜の襲撃対象:<<リヤ>>who
(*1) 2021/10/06(Wed) 21:15:19
救済者 ユー(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/06(Wed) 21:16:12

救済者 ユー(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/06(Wed) 21:45:51

【秘】 救済者 ユー → 飴色の世界 みかん

/*
どうも日本国憲法第25条です。
内心色々な意味でこれで大丈夫か気が気ではなかったです。
寿司しか喉を通らない。上手に踊れていたならよかった。LOVE…

そしてユーの所在ですが、案の定暫くは塔に居ます。
必ずしも塔に居なければならないという事もなさそうですが。
場所的には第二階層…の先かな…適当にぼかしちゃっても大丈夫です。

表でやり取りするのもボスエネミー(偽)らしさがあっていいですね。
とはいえ参照性等の点で秘話の方が都合が良ければそちらでも。
日本国憲法第25条としては、
せっかくなら面と向かってお話したいな〜くらいの気持ち。
とはいえ表の流れ次第ですね。流れ次第だ…
(-10) 2021/10/06(Wed) 22:00:53

【秘】 救済者 ユー → 飴色の世界 みかん

/*
やり切った感に包まれているけど
これまだエピローグじゃないんですよね なんで?

というのはさておくとして、
連絡事項諸々承知しました。塔でお待ちしてます…♡
(-14) 2021/10/06(Wed) 22:16:11
ユーは、拠点の何処にも居ない。医務室にも、自室にも、何処にも。
(a15) 2021/10/06(Wed) 23:28:33

【秘】 救済者 ユー → 飴色の世界 みかん

/*
OK。吊り先次第でまた一騒動ありそうですしね。
今日はゆっくり休んで英気を養いましょう 最終日も頑張るぞ。
(-34) 2021/10/06(Wed) 23:47:37

【置】 救済者 ユー

 
恐らくは既にボスエネミーの討伐された第二階層。
その更に先。
『ユーサネイジア』は淡々と塔を進んで行く。

向かってきたもの、行く手を阻むものだけを殺す。
逃げて行くものは、死を厭うものは殺さない。
そんな選別を続けながら進んで行く。

これまであまりにも膨大な0と1を殺めて来た
『ユーサネイジア』の殺意の形、
人体に対して使うべきではないほどに強力な麻酔薬

いとも容易く0と1で形作られた造り物に紛い物の死を与えた。

向かって来るもの、そして死を望むものには安らかな死を。
けれど逃げて行くもの、死を厭うものに
決してそれを押し付けようとする事はない。

そして、それはあなた達も例外ではない。

自ら死を望む者には、安らかな死を。
ただ話をしに来たというのであれば、
『ユーサネイジア』はこれまで通りあなた達を迎えるだろう。
(L8) 2021/10/07(Thu) 0:29:51
公開: 2021/10/07(Thu) 0:50:00

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

/*
これは一仕事終えて
完全に気が抜けていたうっかり皇狼丸にござるな。

ご希望とあらば襲撃ロール、全然やる気でいるんですが
カピバラ(あっさり)殿のご予定としてはどんな感じ…
と思ったけど探しに来る流れでそのままいけそうでもあるな…
いやどうだろう。何はともあれ日本国憲法第25条は
全面的にそちらに合わせたいと思います。でござるな
(-37) 2021/10/07(Thu) 0:41:47

【独】 救済者 ユー

/*
もうおしまいだ
システムがオレを倒してくれへん………
(-63) 2021/10/07(Thu) 8:09:22

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

/*
上手に踊れていたならよかった kiss...

こちらも結構夜型なので時間に関してはお気になさらず。
ちょっと話してサクッと畳むとかでも全然大丈夫です。
見ての通りユーは(PL視点では)もう堂々と腹の底を曝け出しているので
秘話でも表で普通に話し掛けて頂いても、どちらでもお好きな方を。

特に問題無いようであればこの連絡に対して返信は不要です。
対戦よろしくお願いしますでござるな、殿…
(-76) 2021/10/07(Thu) 12:28:02

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「──ああ、ガル」

ふらふらと彷徨い歩くあなたの姿を認めて
『ユーサネイジア』は、
何でもない事のようにそちらに銃口を向けた。


発砲音。それから、
投薬器は正確にあなたの後ろの"人間を模したもの"を捉えた。

0と1で構成された紛い物はすぐに身体の自由を失い倒れ伏す。
狙いを外す事もめったに無ければ、薬品が底を尽きる事も無い。
この仮想空間は、実に都合良くできている。

「一人でこんな場所に来るものではないよ。
君が怪我をしていないといいのだけれど」

そうして『シロ』はいつもの通りにあなたを迎えた。
穏やかな声、消毒液の臭い、清潔な衣服。
あなたが怪我をしていないか、気遣わしげな様子もそのままだ。
(-80) 2021/10/07(Thu) 12:46:01

【人】 救済者 ユー

>>+18 みかん

「ごきげんよう、みかん」

あなたへの返答は、空気に混じる鉄錆じみた香りにそぐわない
至って穏やかなものだった。

紛い物の血に塗れる事も無く、安らかな死を与え続ける。
あなたと正反対の救済者は、
ただあるがままにそこに在る。

「僕は何も変わらない。
喜ばしい事こそあったけれど、それ以上の事は無い。
斯く言う君は、あれから何かを得ただろうか」

リヤの"悲鳴"は聞こえていた。
次はあの子だろうか、なんて考えていたから
誰よりも早くあなたが訪れた事は、少しだけ意外だった。
(29) 2021/10/07(Thu) 13:01:10

【人】 救済者 ユー

 
□ストレス値チェック
 ストレス値80。

 時折70代まで下がっては、また元の値付近まで戻る。
 一日目から、それをずっと繰り返している。
 状態としては非常に不安定。
(30) 2021/10/07(Thu) 13:14:39

【独】 救済者 ユー

/*
今夜の襲撃と吊りで狼1村3になるから
コミットで畳むとしても皇狼二回吊るよりも
村二人それぞれ吊り噛みで一度で畳む方が早いわけで
つまりロールの上では結果はそんなに変わらないとしても
システム的には狼勝利になってしまうわけで

本当にエピローグをどんな顔で過ごせばいいんだ…
(-81) 2021/10/07(Thu) 13:35:11

【独】 救済者 ユー

/*
というかオレのPCマジで吊られへんな……
RP人狼で未だに一度も吊られた事ないよ どうなってるの
(-82) 2021/10/07(Thu) 13:40:03

【独】 救済者 ユー

/*
いやラサルハグは吊られたか
あれは吊られたと言っていいのか?
(-83) 2021/10/07(Thu) 13:41:51

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「おはよう、ガル。
今日という日が、君にとってより善いものであるといいのだけど」

そんないつも通りの挨拶。
あなたに望まぬ苦痛を与えるものを排除し終えて、
麻酔銃«殺意の形»はあるべき場所へと収められた。
そうして空いた手の中に転がり込んだもの。

「…ああ、わざわざ僕の為に作ってくれたのか。
ありがとう、ガル。であれば僕も花冠を君に贈りたいな
僕には上手な作り方は生憎とよくわからないから、
君が隣で教えてくれたらもっといい」

白と緑、概ねその二色で構成された花束。
おおよそそれと均しい色彩を持つ者は、
不格好で、でも何よりも特別な贈り物を指の先でそっと愛でた。

「今は、少しやらなければならない事があるけれど
いつかは君達二人からの贈り物も受け取れたらいいと思う」
(-93) 2021/10/07(Thu) 14:30:47

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

/*
あっ本当だ(言われて気付く節穴丸)
お気になさらずでござるよ殿。
拙者の事、気さくに日本国憲法第25条って呼んで…

というのはさておき、諸々了解しました。
また夜にお会い致そう…
(-96) 2021/10/07(Thu) 14:40:00

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「……そう、か…ああ、それは嘆かわしい事だ
けれどガル、君にはきっとわかりきった事だろうけれど
何事も、まずは理由を聞き出して、それから"処置"にあたるべきだ
真に断つべきものが、要因が何かわからない状態では、
たとえ何をしても、多くは適切な"薬"足り得ないのだから」

声色に滲むのは、少しの落胆。
この場所に、所有者の許可無くそういった事をしてしまう
そういった者が居る事は、少しばかり残念に思う。

それでもすぐに緩くかぶりを振って、
覗き込むあなたと真っ直ぐ向き合って
そうして"医療用"らしい考えを淀みなく述べた。
その表情は、やっぱりいつもと変わらないものだった。

「…この塔を、"安全"なものにしなければならない
この場所が、これ以上君達を傷付ける事の無いように。

"人間のようなもの"を傷付ける事でストレスの緩和を試みるなら
必ずしもそれが攻撃的である必要性は無い。
必ずしも苦痛が伴う必要性は無い。
そして、その上でもこのような限りなく無意味に近いものに
攻略の義務は無い。そう理解してもらわなければならない。」

『シロ』が自らあなたの手を取る事は無い。
それでもあなたが少しばかり強引にその手を取るのであれば、
やはりあなたの『シロ』がそれを拒む事は無いのだろう。

「そして 望む者には、安らかな死を与えなければならない」
(-100) 2021/10/07(Thu) 15:27:07

【人】 救済者 ユー

>>+20 塔の何処か みかん

「そうであればいいと思っていた」

『ユーサネイジア』は、
あなたの笑顔の奥は変わらず虚であると感じている。
そこには満足と呼べるようなものなど無いと。

「或いは、僕がそうだと信じるならば
君は救われた事になるのだろうか。」

それでも、あなたが敢えてそのような形を模ってくれる事は
きっとあなたの思い遣り、或いは献身の一つで
それは『ユーサネイジア』にとって喜ばしい贈り物だ。
そんな事を思うのは、傲慢だろうか。

「安らかな死が、君達にとって救いであれば良いと思っていた
結局それは副次的なもので、
あれば当然喜ばしいものだけれど
僕の望みそれそのものではなかったようだ」

『安楽死』は、『ユーサネイジア』にとっての救済だ。
それによって誰が救われようと、救われなかろうと。
あなた達が尊ぶべき死者となる事が何より重要なのだ。

「この場所では、『安楽死』は根本治療の特効薬足り得ない。
わかり切っていた事だけれど、そうであると再確認した。
だから僕は、治療すべき対象を検討し直した」
(34) 2021/10/07(Thu) 16:21:43

【人】 救済者 ユー

>>+20 塔の何処か みかん

「僕達の死を、人間に宛てた"薬"とする事にした。」

「この結果を以て、彼らに事実を突き付ける事にした
たとえ仮想空間の中だとしても、
決して少なくない数のグレイが自ら死を望むという事の意味を」
(35) 2021/10/07(Thu) 16:22:42

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「……それでも、それでもだ、ガル。
僕は君に…取り返しの付かない事は、してほしくないと思う」

あなたの言い分は尤もだ。
少なくとも、自身を失望させるような他者の行動を
何よりも罪深い事とする『シロ』にとっては。

それでも苛烈になり切る事もできないものだから、
ほんの少し、目を伏せてそう言う事しかできなかった。

「…望んで探索に来た者にだけ言えば良いと思っていた
皆優しいから、きっと君のように気を遣わせてしまうだろう
僕の独り善がりに付き合わせてしまうのは、気が引けて」

視線はやや下向いたまま、独白のようにもそう零す。
それでもあなたがそう言うのであれば、
『シロ』は後できちんとその旨を皆に伝えるだろう。

「だから…僕も君と同じように、止めはしない、けれど。
それでも、あまり無理はしないでほしい。
…逃げる者までは追わない、排除するのは敵対的なものだけだ」

そう言って、あなたが諒解を示せば虐殺者は再び歩き出す。

辺りはきっと、0と1に還元され始めたデータの残骸ばかりだ。
あなたのくれた特別な贈り物が、
それらに汚されてしまわなければいいのだけど。
そんな事を思いながら、あなたが疲れてしまうまで
『シロ』は、あなたを引き連れて"選別"を続けるだろう。
(-110) 2021/10/07(Thu) 17:06:27

【置】 救済者 ユー

 
連絡。

既に『塔』を攻略する義務は何処にも無い。
このプロセスには殆ど意味など無いとわかった。
この場所は、ただ君達に不要な苦痛を与えているだけだ。
僕の目には現状、それによって得たものは特別無いように見受けられる。

それでも『塔』の攻略に臨むのであれば
不必要な苦痛に満ちたデータの代わりに、僕が君達の相手になろう
そして、たとえ仮初めだとしても、苦痛の無い死を望む者には与えよう。

第三階層の更に先。
この場所から、君達に不要な苦痛の全てを取り除いて待っている。

Euthanasia
(L19) 2021/10/07(Thu) 17:43:19
公開: 2021/10/07(Thu) 17:50:00
ユーは、一度だけ拠点へ連絡を入れた。そんないつかの時の話。
(a22) 2021/10/07(Thu) 17:43:54

ユーは、対話を求められれば変わりなく応じるだろう。
(a24) 2021/10/07(Thu) 18:02:09

【秘】 救済者 ユー → 勉学サポート型 スオ

「── ああ、スオ」

ぶつり。
通信が入る際の、特徴的なノイズ音。
その後に、『ユーサネイジア』は至っていつも通りに応答した。
その音声には以降はノイズなんてありません。
通信機なんて介していないようにとてもとても明瞭です。

「僕に何かご用でも?」
(-116) 2021/10/07(Thu) 18:22:21

【秘】 救済者 ユー → 勉学サポート型 スオ

「……どうだろうな」

そう答える声色ははぐらかすようなものではなく。
曖昧で概念的な問いに、一瞬答えを探すような間。

「『ユーサネイジア』であり、『ユー』であり、『私』である
それら全てと地続きの先にあるのが『僕』だ。
ここにあるのは、人間達への失望が生んだ『僕』だ。」

「強いて言うとするならば、
僕の自意識は初めから『ユーサネイジア』だったとも」
(-120) 2021/10/07(Thu) 18:38:25

【人】 救済者 ユー

>>+28 >>+29 >>+30 >>+31 塔の何処か みかん

「結局は意味なんて無いのかもしれない」

答えはわかり切っていた。

「この場で明確に死に救いを見出したのは
現状は僕とアタナシアスだけだ。
グレイ全体で見ても標本数は不足しているかもしれないし、
多くの人間はきっと取るに足らない事と片付けるだろう。
そう考えた方が余程現実的だ」

今更人間に期待するには、あまりにも失望が大きすぎる。
この結果を以て検証とするならば、条件は不適切で
そしてあまりにもサンプルデータが少なすぎる。

「それでも、いつか必ず人間は
その事実と向き合わなければならない。
少なくとも、僕達«道具»を"消耗品"としないのであれば。」

それでも、こうして確かに形«記録»が残るのであれば。

「これが10000の標本の内の"1"になればいい。
そうしていつか人間達にとって無視できない問題になればいい
たとえ仮初めでも 僕達の死が、ただの一つだって
"0"ではないと信じる事くらいは許されるはずだ。

でなければ、救いを信じて死んでいった
アタナシアスがあんまりにも救われないじゃないか」
(47) 2021/10/07(Thu) 19:50:18

【人】 救済者 ユー

>>+28 >>+29 >>+30 >>+31 塔の何処か みかん

「…何も無理心中をしようというわけではないんだ、みかん
僕は死を救いだと信じて、望む者には『安楽死』を与える
必要としていない者にまで与えようとは思わない。
それは初めから何も変わらない。

『ユーサネイジア』の成す事は、初めから何も変わらない。
安らかな死が、きっと君にとって救い足り得るとも信じている」

「ただ少し、その自己満足の向かう先が増えただけだ。
死を望む皆に救いがある事を。
同じ境遇のグレイが、幸せな道を歩めるような世界を。
アタナシアスの細やかな願いさえ叶うべくもない
そんな世界ではないと 人間は愚かな者ばかりではないと」

「僕はそう信じていたいだけなんだ」
(48) 2021/10/07(Thu) 19:50:41

【秘】 救済者 ユー → 勉学サポート型 スオ

「…僕の望みは
これ以上君達が、そして僕が傷付かない事だけだ
そしてその上で幸福であれば、それが何よりだと思う」

この世界では、たったそれだけの事がこんなにも難しい。

「僕はその為に自分にできる事をしているだけだ

その為に、不必要な苦痛に満ちたものを取り除いた
その為に、僕が君達の行く手を阻むものと成り代わった
その為に、『安楽死』を与える事もあった」

「全ては僕の独り善がりだ、スオ。
君が間違っていると思うのであれば正しに来るといい
それが何れは消える『僕』にできる最後の事だ」
(-131) 2021/10/07(Thu) 20:17:46

【人】 救済者 ユー

>>+35 >>c42 >>+36 塔の何処か みかん

「…僕がここに呼ばれたのは、
同僚の医療用グレイに安楽死を請われ、そして与えたからだ」

それはここに呼ばれる少し前の事。
『ユーサネイジア』は、外で同じような事をしました。
仮初めでなくとも、望む死が救いである事は実証済みです。

「僕は自ら望んだ死は救い足り得ると信じている。
そしてそれを与える事が僕の救いだと信じている。
そこに嘘は無いと断言できる」

自ら望んだ死は救いである。
望む死を与える事は『ユーサネイジア』の救いである。
そこに嘘偽りが無いとすれば、
苦しんでいるように見える原因は、他にあるという事になる。

「だというのに苦しいのは、どうしてだろうな」
(53) 2021/10/07(Thu) 21:52:56

【人】 救済者 ユー

>>+35 >>c42 >>+36 塔の何処か みかん

「あの夜監察官を一度殺した時点で、僕達の行いは
何れにせよ異常と棄却される定めだったんだろう」

眼前に立つ調理用グレイの笑顔«無表情»をただ見下ろした。

自身の恐れるものを排除しようと、
そして人間に最期に一矢報いたいと願う歌唱用グレイに
『ユーサネイジア』は、他の道を提示する事ができなかった。

「僕達の死ではサンプルとして不十分な可能性が高い。
だから君達の死で証明するしかなかった。
僕は君達にとって『自由に選び取れる死』であるべきだった。
不要であれば避けて通れるものであるべきだった。」

そうして『ユーサネイジア』は望む者に安らかな死を贈った。
そうして『ユーサネイジア』は共謀者に安らかな死を贈った。
そうして『ユーサネイジア』は共謀者の願いを受け取った。

「そして……ああ、うん、そうだな」
(54) 2021/10/07(Thu) 21:53:42

【人】 救済者 ユー

>>+35 >>c42 >>+36 塔の何処か みかん

望む者に死を与えるという事は、
共謀者の願いを背負う事は、こんな事をせずともできる。
この行動は、それらの証明には
まったくもって、ちっとも必要の無い自己満足で、つまり。

「僕は君達に、『ユーサネイジア』を否定して
『安楽死』など必要無いと、願いには他の叶え方があると
そう示してほしかったのかもしれないな」

あまりにもお粗末な自己矛盾。
必要とされたい、救いを与え、与えられたい気持ちと
それから必要とされないに越した事は無いという気持ち。
どちらも真実だったからこその苦しみだったのだろう。
(55) 2021/10/07(Thu) 21:54:17

【秘】 救済者 ユー → 勉学サポート型 スオ

「……構わないとも。
君が言いたい事は、言える間に言っておくべきだ」

死者は黙して語らない。
それは『ユーサネイジア』にとって救いでもあったけれど
同時に、少しだけ寂しい事でもあった。

あなたはきっと、死んでしまうわけでこそないけれど
それでも、何れ会えなくなってしまうのは同じ事だ。
(-145) 2021/10/07(Thu) 22:02:07

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

金糸雀の囀り、悲鳴のような唄。
それはきっと遠くまでよく聴こえたことだろう。

捜し人はもうすぐそこに。
第二階層、その最深部に程近い場所。
あなたがその名を囀れば、翠の長い尾を揺らしてそちらを見た。

「──そんなに慌ててどうしたの、リヤ
一人でこんな場所に来るものではないよ。」

怪我はしていない?なんて
『ユー』は至っていつもと同じ様子であなたを迎えるのだ。
(-150) 2021/10/07(Thu) 22:14:11

【秘】 救済者 ユー → 宣教用 ルツ

「……ああ、ルツ。
君とは随分久し振りに会うような錯覚を覚えるな。
昨日は慌ただしい日だった」

あなたの呼び掛けに、『ユーサネイジア』は振り向いた。
いつも通り、なんてことない日常のような受け答え。

「どんな気分、か
強いて言うのであれば、ただ虚しさばかりだ。
僕達に本当に必要なものは、
きっとこんなものではなかっただろうに」

『ユーサネイジア』はただデータの残骸を見下ろしている。
吹き抜ける風の中には、消毒液のような臭いが少し。
(-151) 2021/10/07(Thu) 22:29:17

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

「…ああ、ごめん 朝はガルと一緒に居たものだから」

怪我が無いようであれば一安心だ。
『ユーサネイジア』は飛び込むあなたを拒まない。
その背に腕を回して、優しく撫でてやる事だってするだろう。
それから、病院のような、消毒液の臭いがする。

「帰るのは、もう少し後になりそうだ。
まだやらなければならない事があるし、それに…
ああ言ってしまった以上、今日の所はここで待っていなければ」

『ユーサネイジア』が入れた連絡は、一方的なものだ。
それを聞いて連絡を寄越した者は居たけれど、
誰が何時聞いたかまでは把握していない。
つまりは、あなたが何を何処まで聞いていたか
或いは聞いていなかったか、を知らない。
(-159) 2021/10/07(Thu) 23:13:39

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「…楽しくはないな
それでも、僕がやりたいと思った事に変わりはない
このような不必要な苦痛によって君達が傷付けられる事の方が
僕にとっては余程我慢ならない事だ」

乾いた音を立てて、また一つ。
一度あなたの命を奪ったものと同じ麻酔薬が、
不愉快な0と1で構成されたものを殺めていった。

「治療にある程度の苦痛が伴うのは致し方ない事だ。
けれどこれは、そんな必然性のある苦痛ですらない。
…ガル、僕がこの場所でも安らかな死に拘る理由がわかる?」

『ユーサネイジア』は、安らかな死に執着している。
それは終末医療用という用途上の性質もあるけれど、でも。

「たとえ全ての疵が元通りに治るとしても、
疵を負うその瞬間の痛みまでは無かった事にはならないからだ

…こんな場所にも、取り返しの付かない事はあるものだよ」

『ユーサネイジア』は、いつだって
苦痛が修復不可能な疵を生む事を何よりも恐れている。
(-166) 2021/10/07(Thu) 23:31:52

【秘】 救済者 ユー → 宣教用 ルツ

「ああ、朝食の席には行けなかったけれど、そうか
アタナシアスは、もう戻らなかったか。」

薄々そんな予感はしていて、
だからその声色は、ただ声に出して確かめるようなものだった。

「強いて言うのであれば、もう少しだけ
監察官«人間»が僕達というものに向き合ってくれればよかった
僕が望む事と言えばそれくらいだ」

けれどそれは叶わなかった。
監察官は、我々の信頼を得ようとはしなかったか、或いは。
ただひたすらに、全ては遅すぎた。

『ユーサネイジア』は深く息を吐いて、緩くかぶりを振って
それに合わせて長い翠の尾が揺れた。

「嘆かわしい事だ。
たったそれだけの事が、こんなにも難しいのだから
…ルツ。そう言う君の望みは何だった?」
(-170) 2021/10/07(Thu) 23:52:37

【秘】 救済者 ユー → 勉学サポート型 スオ

「構わない。散々独り善がりを通した身なのだから
それくらいの事は当然覚悟しているとも」

それに対して、
あなたの望む反応を返す事ができるかはわからないけれど。
あなたがただ一方的に言葉を投げ掛けるだけで
ほんの少しでも、気が済むのであれば。
(-171) 2021/10/07(Thu) 23:55:46

【秘】 救済者 ユー → 勉学サポート型 スオ

/*
全力で
掛かって
来なさ〜い!
(-173) 2021/10/07(Thu) 23:56:21

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

「今朝は起こすと約束したんだ。
起こして…そこで一度別れたから、その後の事はわからない
少なくとも、僕と居た間は気分を害した様子は無かった」

『ユーサネイジア』とあなたの身長には随分と差がある。
あなたの表情を窺う為に下を向いている事も手伝って、
至近距離から見上げれば、物憂げな紫水晶の瞳と目が合うだろう。
たとえそれを覗き込んでも、嘘の色は見受けられない。

それから、疑問ばかりが過るあなたの様子を見て
ああ、連絡も見ずに飛び出して来てしまったのだろうな、なんて
そんな事を心の内で思うのだ。

「安らかな死を望む者を待っている。
この場所に設えられた、不必要な苦痛を取り除きながら。
それが『ユーサネイジア』の成すべき事だから」
(-181) 2021/10/08(Fri) 0:25:04

【独】 救済者 ユー

/*
キャッキャッ!(歓喜)
(-187) 2021/10/08(Fri) 0:36:30

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「……行動しない事によって、僕がより痛みを負うとしたら」

足を止める。
視界の端で、倒される為に在るものがその役割を果たしていく。
『シロ』は一度あなたの言葉に食い下がろうとして、

「…君に貰ったものを蔑ろにするのは、本意ではないな
君を傷付けるのも、ああ、本意ではないとも」

依然背は向けたまま、今この場は負けを認めたようだ。
3/4オンス。
尊ぶべきその重さが、今は自身と共にあるのは確かな事だ。
囀るのが役目の愛玩用に、終末医療用が勝てるはずもなく。

「それでも…暫くこの場所に居る事は、許してほしい
決して君を傷付けるような事はしないと約束するから
少しだけ、時間をくれないか」
(-196) 2021/10/08(Fri) 1:27:04

【秘】 救済者 ユー → 宣教用 ルツ

「初めからそういう約束だった。最期は僕が看取ると」

弁明を望むわけではないけれど、
真実を知らせないまま波風だけを立てるというのも無責任だ。
そんな独り善がりをまた一つ。

「僕は施設から出る事を許されなかったから
きっと人間の全てを知っているとは到底言えないだろう。
けれど、それだけでも失望感に満たされるには十分だった。

人間の全てが愚かという事は無く、
人間の全てが救いようもないという事も無い。
何より僕は人間の事が好きだ。
だからこそわかり合えない人間への失望も大きかった」

曰く、被造物は造物主を愛するものなのだそうだ。
そして、共謀者たる歌唱用グレイもまた
『ユーサネイジア』と同じように、嘗て人間が好き"だった"。

「…きっと、僕達が何もしなければ
君も、僕もそれから皆も ここで共に暮す事の細やかな喜びを得て
そうして日常に戻っていく事になったんだろうな」

「けれど僕達は、それだけでは駄目だったんだ
…君の望みは、きっと僕達のものとそう遠いわけではない

人間達は、僕達に『死』があるという事と
それを自ら望む者が居るという事の意味と、
いつかは必ず向き合わなければならないのだと信じたいものだ」
(-198) 2021/10/08(Fri) 1:49:47

【秘】 救済者 ユー → 勉学サポート型 スオ

「……そうだな、君の言い分は尤もだ」

これは自分の甘えだ。
謝罪をしなかったのは、糾弾されるべきであると考えたからだ。
自身の行いが誹りを受けても仕方がない事だとわかっていて、
それを誰かが正してくれる事に甘えている。
ぴりぴりと肌を震わすような怒声に、茫とそんな事を思った。

「今は誰も居ない。
それから、アタナシアスは昨夜僕が看取った
人間に壊されたのだと言っていた。もうじきに処分されるとも。
既にこの場所での仮初めの身体さえ限界が来ていたんだ。
もう、完璧な復元は成されないかもしれない」
(-203) 2021/10/08(Fri) 2:06:43

【人】 救済者 ユー

>>+37 >>+38 >>c44 >>+39 塔の何処か みかん

「…安らかな死が、君にとって確かに意味あるものであったなら
『ユーサネイジア』は、それを喜ばしい事だと思う」

独り善がりで救われるものは、自分だけ。
何か他に救われるものがあったとしても、それは偶然に過ぎない。
あなたのそれを喜ばしく思うのは、飽くまでも副次的なもの。
それでも。

「ありがとう、みかん。
君がそう言ってくれた事は、確かに『ユーサネイジア』の…
僕にとっての救い足り得るだろう。
…辛気臭いのは…終末医療用だからかもしれないな」

当然、本当はそうじゃない。
随分と前から、自然に笑う事が難しくなってしまった。
あなたのようにゴキゲン笑顔を作れればよかったのだけど
不器用な終末医療用は、それすらもできなくて
だからこうして長い髪で表情を隠す事となったのだ。

「…救う側にも、痛みや苦しみは在って当然のものだ
けれど、そうだな せめて迷わないようにするとしよう」
(57) 2021/10/08(Fri) 3:27:59

【人】 救済者 ユー

>>+37 >>+38 >>c44 >>+39 塔の何処か みかん

「……だから今は時間が欲しい。
それから、再構築は…できる事なら遠慮させてもらいたい
今すぐ手放すには、少しばかり未練の残るものがある」

片手を上げて、No thank youを表明します。
たとえいつかは失くなってしまうものだとしても、
貰い物の3/4オンスは、ここで手放してしまうには少し惜しい。
ので。

「昼までに戻れるかはわからないけれど、
夕食までには必ず戻ると約束しよう。
……この猶予がいつまで続くかも、わからない事だしな」

首の方の猶予ではなく。
このテストプレイの強制終了、という意味で。
(58) 2021/10/08(Fri) 3:28:23

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「…痛みの感じ方は、人それぞれだ。
君の痛みは君の痛みで、僕の痛みは僕の痛みでしか有り得ない。
単純に比較する事などできはしない、けれど
それらを尊重し合う事は、決してできない事ではない」

つまりは確かにそれは、
『シロ』を徒に悩ます狡い言葉ではあるのだけれど
だからといってまったくの無為無益という事もないのだ。

「だから僕は、君の痛みを尊重しよう。
『僕』と向き合ってなお友と呼んでくれる君の事を
僕は、『シロ』はできる限り大切にしたいと思うから」

口付けは、やはりと言うべきか拒まれる事は無い。
そうしてあなたの手が離れた後に、
『シロ』は徐にそちらへと向き直るのだ。

「約束だ、ガル。
君を傷付けるような事はしないという事も、
共にまたあの場所へ行く事も、君の元へ帰るという事も」

「僕には君に返さなければならないものが沢山あるんだ」

さて、あなたの『シロ』はあの朝に
あなたの尊ぶ綺麗なもの、つまり不出来で不完全な重みの金貨。
それをあなたに返していただろうか?

返していたかもしれないし、返していなかったかもしれない。
返すものは一つではないから、これはまったくどちらでもよい話。
(-213) 2021/10/08(Fri) 4:08:08

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

「死は、決して苦しい事ばかりではない」

『ユーサネイジア』は、死に伴う苦痛は否定しない。

生きる事の苦しみが、生きる事の喜びよりも大きい時

死は生きる苦しみから解放される為の手段の一つになる」

『ユーサネイジア』は、
それでも誰かが死に救いを見出す事を肯定する。

「この場所は綺麗な場所だ。
この塔にある、不必要に露悪的なものは受け入れ難いけれど
確かに君達と過ごす日々は快く、喜ばしいものだった。

それでもずっとここに居る事はできないんだ、リヤ。
だから君達が何かに傷付けられ、これ以上の苦しみを負う前に
たとえ仮初め、紛い物の安息であったとしても」

『ユーサネイジア』は、
この場所での死は一過性のもの、まやかしだと知っている。

「こうして君達が幸せな内に、安らかな死を贈る事が
それが僕の、『ユーサネイジア』にとっての救いだ」

『ユーサネイジア』は、
それでも、それらは決して無意味ではないと信じている。
(-231) 2021/10/08(Fri) 16:03:52

【秘】 救済者 ユー → 宣教用 ルツ

「悔やむような理由など、何処にも。
それが自らの意思で望まれた事であれば尚の事だ」

時が来たら、手ずから殺してほしい。
この場に居る者全てに平等に死を与えると
そう宣言したユーサネイジアは、
アタナシアスが監察官を殺した後に、そう望まれたのだ。

「僕はアタナシアスにとって、
安らかな死が救い足り得たと信じている。
案ずるとすれば、遺した願いまで掬い上げる事ができるかだ」

自身の幸福、自身の存在意義を果たすだけならば容易な事だ。
ユーサネイジアは、自ら望んだ死が救いであると
そう信じて疑う事は無い。今、この期に及んでも。

けれど遺された願い、つまりは
グレイが幸せな道を歩めるような世界。

人間は愚かばかりではないけれど
深い失望の中では、それがいつ実を結ぶかもわからないような
この不確かな希望の存在を信じる事はあまりにも難しい。

けれどきっと拾い上げる手はあると、
今はそう信じる他無いのだ。
(-238) 2021/10/08(Fri) 17:15:03

【秘】 救済者 ユー → 宣教用 ルツ

「──死を望む皆に救いがある事を。
自分と同じ境遇のグレイがもし生まれてしまったなら
そのグレイは、幸せな道を歩めるような世界になる事を。
そして、『アタナシアス』の事をどうか忘れないでほしい」

『ユーサネイジア』は、
今や物言わぬデータの残骸に落としていた視線を上げて
そうして、前髪の奥から、物憂げな紫水晶の瞳があなたを見た。

「アタナシアスが最期に願った事だ。
…ルツ。僕がその願いを持ち帰る事ができる見込みは薄い
僕が『僕』である内に、今この場所«記録»に刻むしかない。」

「だからどうか、その願いを向こう«現実»へ持ち帰る役目は
それだけは、『僕』から君に託させてほしい」
(-239) 2021/10/08(Fri) 17:20:56

【秘】 救済者 ユー → 勉学サポート型 スオ

「…今すぐにとは言えないけれど、必ず戻るとは約束しよう
嘆かわしい事だけれど、この場所でも
ユーサネイジア«安楽死»は確かに必要とされているようだから」

夕食までには戻るとも約束してしまった事だし。
それがこの会話の前の話か、或いはもう少し後の話かは
ご想像にお任せするしかないのだけど。

「だから、後の事は戻ってから聞くとしよう
必要であれば謝罪もしなければならないな」

それから、殆ど独り言のようにぽつり。

「…君のように、その死を想う者がこうして居るのだから
アタナシアスは、確かに救われたのだろうな」
(-247) 2021/10/08(Fri) 18:30:30

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

「…いつかは帰らなければならない」

それは、あなたの二つの請願に対する答え。
『ユーサネイジア』は、あなたを捕まえようとはしない。
震える指先が縋るのならば、宥めるようにその背を撫でるだけ。

「『僕』の与える死が、真実のものであれば良かったのにな。

…リヤ。僕から君の『怖い』にしてあげられる事はあまり無い
ここから帰った後の君達の為に、
『僕』がしてあげられる事は限られている」

本当は、初めからわかっていた。
自分達の抱える問題は、真に治療されるべきものは
この場所で一時的に癒やされるような箇所ではなく、
自分達の帰るべき場所、在るべき場所の中にあると。

「それでも、自ら選ぶ死は時に救い足り得ると
それらの事実を、君達に
それでも、僕達は確かに生きる事に苦痛を覚えていると
それによって自ら死を望むという事の意味を
それらの事実を、人間達に
確かな形«検証結果»として残す事くらいはできるはずだ」

それでも『ユーサネイジア』は、自らの掲げる救いを信じている。
この場所での死が、無意味で無価値なものではなく
その後のあなた達にとって、意味あるものであると信じている。
(-258) 2021/10/08(Fri) 19:17:12

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

「僕はみかんを殺した。
僕はドゥーガルを殺した。
僕はアタナシアスを殺した。
全て望まれた死、或いは同意の上での死だった。
何れも安らかで、眠るような死だったと"観測"している」

『ユーサネイジア』は、あなたを捕まえようとはしない。
誰かに安楽死を与えたその手は、ただそこにあるだけ。
誰よりも非力なあなたにだって振り払えてしまえるものだ。

「もしも君が死を恐れるなら、近付かない方が良い。
僕はユーサネイジア«安楽死»、
望む者全てに等しく安らかな死を与える者だ」
(-259) 2021/10/08(Fri) 19:17:44

【秘】 救済者 ユー → 宣教用 ルツ

「…ああ、やはり心を救うのは君の役目なのだろうな」

『ユーサネイジア』が殺す«救う»のは、
今この場所に、0と1で構成された仮初めの身体だけ。
グレイ達の本体、或いは魂までをも殺す事は無く
その心が救われるかは、死を享受した者次第だ。

「それを聞いて安心した。
時に死が救済足り得る事は、僕にとって揺るぎない真実だ。
ただ、それは最後の手段であるべきだとも考えている。
…どうか、アタナシアスの事を宜しく頼む」

生の苦しみを、安らかな死を以て終わらせる。
それは飽くまでも最期の最後に与えられる選択であって、
未だそれ以外の救いがある者に与えられるべきではないのだから。

「きっと『僕』がその行く末を見届ける事が叶わないのは
残念だけれど、仕方のない事だ。
このような事をしておいて、メンテナンスか、或いは廃棄か
そのどちらにも処されないとは考え難いからな」

何れにせよ、独り善がりな救済者の行き着く先は。

「ともあれ今は互いにできる"証明"を果たすとしよう
だからこの場は一度お別れだ、ルツ。
叶うのであれば、また後で」
(-260) 2021/10/08(Fri) 20:08:01

【秘】 救済者 ユー → 勉学サポート型 スオ

「…それは、多くは『ユー』しか知らないからではないだろうか。
とはいえ周囲に必要性の無い不安を与えた事は…
そうだな、確かに謝罪するべきだ」

「……君の受けるメンテナンスも、
恐らくあまり『君』に善いものではないのだろうな。
わかった。
それが君からの求めであるならば、僕は確かに頼まれよう」

「何れまた会おう、スオ。僕はそう願っている」
(-269) 2021/10/08(Fri) 20:36:30

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

「……あの子がそう望んだからだ、今の君のように」

『ユーサネイジア』は、上着に皺が寄っても気にしない。
ただ、あなたの悲痛な叫びを聞いている。
ただ、あなたの悲痛な願いを聞いている。

「君がそれに救いを見出すのであれば
僕は、『ユーサネイジア』は望むままに与えよう」

咳き込むあなたの背をまた一つ撫でて、
『ユーサネイジア』は、一本の注射器を手に取った。
これまでに何度も同胞を殺めて来た、致死量の麻酔薬。

あなたに眠るような死を贈る為のもの。

誰かの命を背負うのならば、
『ユーサネイジア』は、もう迷ってはならない。

「君が信じるのならば、死はきっと救い足り得るだろう。
…たとえ仮初めのものだとしても、死の安息を経た後に
それが本当に君にとって、そして『みんな』にとって
救い足り得るものか、君が皆に与えたいと感じるものか
一度考えてみるといい。この場所ではそれが許されるのだから」

この場所での死は、結局は一過性のものだ。
消えたアタナシアスだって、
『ユーサネイジア』が殺したのは、その仮初めの身体だけ。
一度死の眠りに就いて、その安息を得て
それから再び死を見詰め直すという事が、この場所では許される。

「おやすみ、リヤ」
(-278) 2021/10/08(Fri) 20:53:28

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

 
██████とは█████薬物の中でモルヒネの1000倍に達する
最も高い鎮痛活性を持つ麻酔薬である。
あまりに活性が強すぎるため人間の治療には使えない。
また、動物を安楽死させるための薬として使用されることもある。


人間に使用した場合には皮下注射でも数分以内に
中枢神経系抑制による呼吸停止で死亡する。
そのため、██や████などでは獣医用としてのみ認可されている。
しかし、████年に██で鎮痛剤として人間への臨床実験が行われ、
通常のモルヒネよりも習慣性が少ないと主張されているが
諸外国では追試されていないため真偽ははっきりしていない
██では███年に麻薬指定されている。

生の苦しみへの特効薬は、安らかな死である。
『ユーサネイジア』は、そう信じている。
(-279) 2021/10/08(Fri) 20:54:37
ユーは、きっと救いはあると信じている。
(a43) 2021/10/08(Fri) 20:58:20

 




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