人狼物語 三日月国


114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

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【人】 向日葵 店主 イクリール

── 後日談:向日葵 ──

[  向日葵はここ最近は休業も多かった。
   何故かと言うとサーシャの臨月で
   私は色々と動き回っていたから。
   
   漸く出産出来たか、あるいはその少し前
   向日葵で店の整理をしていると
   扉の外から聞きなれた声がした]
(178) 2021/12/16(Thu) 21:01:26

【人】 向日葵 店主 イクリール



  どうしたの?ポルクス。
  

[  >>177声の相手がポルクスと直ぐに気づけたのに
   ちょっと自分を褒めたい。
   理由はよく知らないのだけど祝祭が終わっても
   彼がエオスに滞在してたのは知っていて。

   ガチャ、ったドアを開けた時に
   私は目を見開いて言ったのだった]
(179) 2021/12/16(Thu) 21:01:41

【人】 向日葵 店主 イクリール


  …………
女装


  子供が出来たの!?ポルクス!


[  と]*
(180) 2021/12/16(Thu) 21:01:50

【人】 行商人見習い ポルクス

― 後日談:向日葵にて ―

[今日は休業でなくてよかったなと、
向日葵の看板を見ながら思う。
最近は休業が多いと風のうわさで聞いており

此方も双子の出産やら何やら色々あり
中々顔見せのできないのもあって、
随分久しぶりであった。]

 ん、実は―――

[と、子供を見せようとしたときに。
ちょっとお姉ちゃん?今女装って言ってませんか?
気のせい?]
(181) 2021/12/16(Thu) 21:07:17

【人】 行商人見習い ポルクス

 うん、子供。2人とも女の子だよ。

[あいつに似て可愛いでしょ。と
見せた子の一人は、もぞもぞとしたあと、
くりくりのおめめでじっと、女店主を見ている。

バラニがついてきてたら、もう1人は彼の腕の中だろう
これ、お土産。と差し出すゲイザーのパイ
行商人を辞めるときに、親方に貰った空間保存のバッグに
ちゃんと入れてきたので、
出来立て熱々で渡されることとなるだろう。*]
(182) 2021/12/16(Thu) 21:07:59

【人】 向日葵 店主 イクリール

── 後日談:向日葵 ──

[  >>181
気のせいですよ
]


  わぁ、しかも双子だなんて。
  可愛い〜。お目目がくりっとしてるね!
  うんうん、あの子がお父さん?
  たしかに、似てる…………お父さん?

[  >>182付いてきたもう1人は
   どう見ても男の人だった。
   私は、ポルクスの子供と思ったけど
   それはポルクスがお父さんだと思ってたわけで

   お土産、とゲイザーのパイを貰っても
   ぽかん、と口を小さく開けたママで。
   
   赤ん坊の笑い声が聞こえたあたりで
   漸く私は声を出して]
(183) 2021/12/16(Thu) 21:14:50

【人】 向日葵 店主 イクリール



 ……ポルクスくん、ポルクスちゃんだったの!?


[  と、今更ながら。
   彼女がワンピースを着ていた理由に気づいたのだ。]*
(184) 2021/12/16(Thu) 21:15:03
 

 ―― そんなにも、女はか弱い訳ではないのだけれど。
 なぜか女をひどく柔い生き物だと思っていそうな彼へ、
 「こわれないよ、」と優しく微笑む。
 確かに、人間の女よりは小柄で細い身体に加え
 愛玩動物めいた耳もあれば、不安にも思うだろうが ―


  「 …… みてなかったんじゃ、なくて…
    みないように、してた の ……。 」


 けれど、続いた言葉へは女も異議を唱えよう。
 妹探しの目的を伴い、陸地へ上がった綺麗ないきものに
 人の欲をぶつけるなんて … したくなかった、から。

 

 

  「 ん、……わかった。
    テレベルムからもらうものなら、ぜんぶ
    つらくなんて ないけど、 」


 ――― でも、約束、ね。
 そう呟くように返しては、女も絡めた指先へ力を込める。
 少しの会話を交えている間に、
 すっかり男の熱へ馴染んだ媚肉は、僅かに擦られただけで
 きゅぅ … っと彼の怒張を締め付けた。

 

 

  「 ッんぅ、あ、っひぁ――ン、ん……! 」


 どちらのものかも分からないような水音と、
 あまやかに欲がぶつかり合うはしたない音が耳を犯す。
 熱が引き抜かれそうになれば、膣は追い縋るように締まり
 再び媚肉を割り開かれれば、
 悦んで熱を食もうと迎え入れるように蠢いて。


  「 ふぇ、……ッや、ぁ ……っ? 」


 快楽で蕩かされた思考は、言葉への理解が追い付かず。
 数拍の間の後、彼の表情を見遣れば
 漸く理解に至った頭が …少しの警鐘を鳴らしたけれど。
 

 

    「 〜〜〜〜〜ッ、 ひぁ、……ぁあ……っ! 」


 どちゅん、と音がしそうな程に深く奥を貫かれれば
 兎は声にならない甘やかな悲鳴を上げ、
 二度目の絶頂に媚肉を震わせた。

 踏み入ったことがない場所を無くすような、
 ―― 本当に全てを彼のものにされるのでは、なんて。
 すっかり焼け切れた理性は、
 それさえ嬉しがり、また彼の熱を締め付けるのだが。

 

 

  「 っわたし、も……ッ 」


 ふわふわと揺蕩うような頭では、
 そう返すのが最早精一杯。
 言葉ごと奪い去るような口付けを受け入れて、
 女はへにゃりと眦を緩め、舌を差し出した。


  「 んむ、ン、ぁふっ……ふぁ、あ…っ! 」


 まるで生き物のように絡まり合う舌のぬくもりも、
 彼と触れ合えば触れ合う程に溺れる思考も
 …… 訳が分からないくらい、きもちがよくて。
 

 

 きらわれたくないだとか、綺麗な生き物を――だとか。
 抱えていた感情全部が理性と一緒に蕩かされて、
 残ったのは感じたこともないような多幸感と
 だれよりも愛おしい、彼のことだけ。


  「 ―― てれべる、む、
    おく、もっと……ほしぃ……っ 」


 重ねていた唇を離し、何もかも溶けた瞳で彼を覗き込んで
 兎は彼に教えられた甘え方で囁き、
 煽るように媚肉へ力を入れては、彼を奥へ誘おうと。

 

 

 繋いだ手はやっぱり離さない儘。
 兎の我儘を、蕩け切った甘えを
 人魚は聞いてくれるだろうか。*


 

【人】 向日葵 店主 イクリール

── 狂った錬金術師 ──

[  サーシャの生活の手伝いをしながら
   私は裏で人形屋のマスター
   サダルを創った錬金術師を探していた。

   私はその頃には
   サーシャが何故私と別居にしたのか。
   ルベドの顔を見ると身体が強張るのか。
   その理由について聞けていたか、あるいは推測がついた。

   人形屋は新しいサダル・ミロンを店主に
   今も営業を続けている。
   彼、彼女を大切に、時に愛するものもいれば
   その逆のように扱うものもいただろう。
   
   ホムンクルスの売買について
   私は特に言うことはない。
   大切なのは、サーシャがその事について
   気に病んでしまっていると言う事だから。]
(185) 2021/12/16(Thu) 21:19:15

【人】 向日葵 店主 イクリール


  単刀直入に言うと
  ホムンクルスの生産をやめて。

  お願いでも、命令でもなくて
  脅迫してるの。

  ダメなら死んでもらう。

[  錬金術師の住処を突き止めた後は
   黒いローブで夜に身を潜め
   寝所にて、相手に馬乗りになり
   水銀の刀を喉元に突きつけていた。]*
(186) 2021/12/16(Thu) 21:19:44

【人】 行商人見習い ポルクス

ー 後日談:向日葵 ―

[ほんとかなぁ???>>183しかしそれ以上
考えてはいけない気がする……!]

 そうそう。金色の髪とかふわっふわで。
 俺が赤ん坊の頃は癖ッ毛だったっていうし
 色合いも、あいつ似で可愛いのなんのって。

 ……姉ちゃん?

[なんでそんな疑問形?と首をかしげる俺。
子供は、俺の腕の中で姉ちゃんに腕を伸ばしたりして、
きゃっきゃと笑っている。]
(187) 2021/12/16(Thu) 21:25:48

【人】 行商人見習い ポルクス

 えっ。あっいや。

 ……どっちも?

[それもどうなんだと思われるかもだけど。
両方あるから、どっちも出間違ってないよね?うん。*]
(188) 2021/12/16(Thu) 21:26:03

【人】 向日葵 店主 イクリール

── 後日談:向日葵 ──

[  >>187きゃっきゃと笑って
   こちらに手を伸ばす赤ん坊。
   私は少しだけ困った顔をして
   けれど直ぐに笑って赤ん坊の頭を優しく撫でる。]


  ──どっちも。


[  またまた私の予想外の言葉が返ってきた。
   赤ん坊の方に指を差し出して
   握ってもらったりしながら考えて……。]
(189) 2021/12/16(Thu) 21:35:25

【人】 向日葵 店主 イクリール

 

  ……ついてるけど、無いのね?


[  全く意味の分からない言葉を言ってから
   私は、ふっ、と柔らかい表情を浮かべると]
(190) 2021/12/16(Thu) 21:35:38

【人】 向日葵 店主 イクリール



  ……ポルクスくんが
  子供を見せてくれて嬉しい。

  今の貴方は、とっても自然に笑えてるから。


[  >>0:236ポルクスの子供が見たい、と言った時
   表情が固まって、誤魔化すように笑った貴方の姿は
   今はもう無いから。

   私はポルクスの額にキスをして
   おめでとう、と彼、彼女に言うのだった]*
(191) 2021/12/16(Thu) 21:35:57

【置】 半淫魔 メレフ

[―――送り主が、何故ソレを送ったのかはわからない。
彼女の過去を人づてに聞いたのか。
数百年前の伝承の中に、彼女を見出したのか。
彼女との行為の最中、一つだけ命令に従わなかったことを察したか。

その枝の名は、「アクシャヤ・ヴァタ」。
神話にわずかに名を遺すばかりの、伝説の樹。
花の持つ意味は「輪廻」。
この世に生きる事の出来なかった誰かが、無事次の生を授かる事に出来るように。
そんな想いが込められた花。

―――どうか、君の命が次へと続きますように。
そんな、誰とも知らない者からのメッセージ。]
(L6) 2021/12/16(Thu) 21:39:57
公開: 2021/12/16(Thu) 22:15:00

【人】 行商人見習い ポルクス

― 後日談:向日葵 ―

[頭を撫でられた双子の片割れは、
とても嬉しそうに、笑っている。
まるで、それを待っていたかのように。]

 ……やっぱり、優しい人はわかるんだねぇ。
 珍しいんだ。レナが人に懐くのは。

[うちの子、片方はカンが強いのか、
俺とバラニんちの家族以外懐かなくって。と
微笑ましくその様子を見ていたんだけれど。]
(192) 2021/12/16(Thu) 21:47:34

【人】 行商人見習い ポルクス

 いや、ついてて……あるかな?

[こっちもどういう意味かは不明かもしれないが
ナニもアレもあるので、ええと、うん、あれだよあれあれ!

ちょっぴり混乱しているけれど。
目の前の彼女の表情が柔らかくなる。
俺はそれを、ぱちりと目を瞬かせ見つめる。
――その様子は、子供のぱちっと目を開く様子と
よくよく見れば似ていたかも、しれない。]
(193) 2021/12/16(Thu) 21:47:50

【人】 行商人見習い ポルクス

 ……子供が生まれたら、姉ちゃんに
 真っ先に見せに行こうって思ってたんだ。

[自分の子供を、見たいっていってくれたから。
嬉しかったんだ。と笑んで。

ありがとう。とあなたの頬にお返しにキスをすれば
腕の中の子も嬉しそうに、笑い声。*]
(194) 2021/12/16(Thu) 21:48:04

【人】 星集め サダル

 
―狂った錬金術師―

ミロンが後を尾けられていたのだろうか。
>>186美しい魔族に馬乗りになられ刀の切先を突きつけられている。
その、狂った錬金術師は、その幼さを隠せない姿でぱちりと目を瞬かせた。
 
 
「断る。私に何の利もない。
 殺したいなら殺せば良い。」
 
 
この肉体に未練は無いから。
この家の地下に、錬金術師の肉体のスペア子供たちの死体が保存されている。
それを喪って本当に死んだとしても。
錬金術師はもう、構わないのだろう。
今は惰性でホムンクルスを生み出していた。
だって。サーシャはあまりにもサダルとは違った。
サーシャはサダルにはなれなかったのだから。
 
(195) 2021/12/16(Thu) 21:51:41

【人】 星集め サダル

 
「でも。死ぬのなら、口付けで死にたい。」
 
 
そんなリクエストを許される身ではないけれど。
 
 
「…ホムンクルスが君に害を与えたのなら謝罪しよう。
 それとも、正義感に駆られたのかな?
 あるいは贖罪。 それとも…まあ。
 
 終わらせてくれ。」
 
 
侵入者の頬に手を伸ばし。
微笑みを浮かべる錬金術師。
 
 
狂った恋心叶わぬ片想いを。」*
 
(196) 2021/12/16(Thu) 21:52:13
[約束を守ってもらえるなら体を合わせる今ばかりは、
 彼女に無理を強いたくない理性を焦げ付かせもしよう。

 男を掴んでは離さず、飲み込んでは奥にと誘う膣壁は
 迎合するばかりでは無く、貪欲さすら連なる肉棒に訴えており
 情けない部分すら受容せんとする彼女のように
 不遜な侵入者を拒もうとする気配が伺えない。

 それどころか、絶頂を迎える事ではくはくと蠢き
 淫靡な快感に腰が戦慄いて、シーツに立てた膝が滑りかけた。
 根元から持って行かれそうな強い性感に呼吸を時折忘れ、
 荒々しく彼女を求める男は、純粋無垢では無く。
 もう見ないようにすることも、きっと出来まい。]



  ――ッは、…、ぁ … 
  ……あんたの、なかで …ンンッ …――溶けそうだ、

[繋がったまま融解しそうな程に、体が煮えている。
 彼女を蝕む男とてそう感じるのだから、
 受容している方はかくや、と考えるまでも無いだろう。

 全力疾走に近い疲労感すら心地よく、
 互いの呼気を、口内に飼う熱を与え合い

 彼女が気をやりはしても、死ぬことなど無いようにと
 何度も何度も柔らかい髪の毛を手櫛で撫でやりながら
 その間にも腰をゆっくりとだが揺り動かして。]

[今は先ほどよりも深い場所が近く感じる胎内を満たし、
 ただ繋がっているだけでもしあわせで堪らないのに
 ただひとりの、愛しい存在に乞われて
 果たして頷けない男が、この世に居るのだろうか。]

  お、く―――…、ん。 ここか?

[貪るような勢いで穿つのも良いけれども。
 彼女と違い、加齢を重ねた者でもあるから。
 激しく律動するのでは無く、長く意識付けるように
 ゆったりと腰を押し付けては、深く沈むストロークで
 蜜壷を丹念に犯し、水音をたっぷりと響かせて。]


  理解るか、ラヴァンドラ、

 ――あんたは、俺で一杯だ、

[己と、己と体を繋げる歓びだけ、今は理解れば良い。
 幸福に熔ける兎を諭すかのように深い場所を詰り、
 時折腰の位置をずらして、悦い反応を示してくれた
 ざらつく天井も幹で擦るようにし、彼女の胎内を蹂躙する。]



  …は、ぁ……、そろそろ、俺も、

[愛しくて堪らない相手を抱く上で本来余裕など無い。
 これでも達するのを相当に耐えていたつもりではあるが
 絶頂の兆しに、思わず奥歯を食縛る。]

  ――…、叫んでも、喚いてもいいが、
       気を、狂わせるなよ、
     
俺を、忘れられるのは 困る。


[血液と変わらないほどに、精液の齎す『薬効』は高い。
 それを胎内に直接注ぐのだから、覚悟をさせて、]
 

[彼女の腰へと手を添え、一際強く穿ち。
 許可を得るのも失念し、その奥底へ
 ――もっとと甘える女の肉壺目掛け、遡るものを止めずに。
 どくどく、と勢い良く吐き出された精は、
 膣を満たし、女の胎を満たし、 もしかすれば心まで。]


   ッッ、っふ……!


[呼吸が整わず、乱れるまま。
 悩ましい嬌声を紡ぐ唇を軽く塞ぎ、甘く吸って。]


  ――…、俺も、あんたで
      一杯になってるよ、ラヴァ。


[ラヴァンドラという女のことしか、考えられないのだから*]

【人】 向日葵 店主 イクリール

── 後日談:向日葵 ──


  ……そうかな?
  でもそうなのかもね。

[  >>192そんなことはない、と思っていても
   ポルクスの子供がしてくれた事だもの。
   そうなのかもしれないって
   受け止めるぐらいは出来るから。

   カンの強いのはどちらに似たのか。
   ポルクスか、あるいはバラニくんか。
   私に懐くのは……ポルクス似なんじゃない?って
   笑って言った。]
(197) 2021/12/16(Thu) 22:14:52

【人】 向日葵 店主 イクリール

 
  ……そっか。
  そう言ってくれて、見せにきてくれて
  私はとっても嬉しいよ。

  ……少し食べていってよ?
  ミートパイ、1人で食べるより
  3人……5人で食べた方がきっと美味しいから。


[  私はそう言って
   もう少し彼らと話をしただろう。
   私の知らない彼等の話。
   それから、サーシャの話もして
   同じ年に生まれた子だから、仲良くしてほしいと。
   
   ミートパイは会話が弾む毎に
   直ぐに無くなっていって
   楽しい時間は早く過ぎるのだった]*
(198) 2021/12/16(Thu) 22:15:06

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 
           ―――― 夕刻/自宅 ――――



 彼が見送りの役割を請け負ってくれたのなら>>171
 魔術師は礼を告げて、柔く微笑もう。
 少女の姿と、人魚の背中も一旦は見えなくなれば
 椅子へ座り直し ――――息を吐く。


 やはり、呪いなんて碌なものではない。
 彼女が長年抱えていたものは、本質的には人の恨みだ。
 怨恨、苦痛、――復讐。
 呪いが当人にどんな効力を齎すにせよ、
 あの小さな体でよく耐えていたものだ。
 ―― いや、魔術師も身長は人のことを揶揄えないが。

 
(199) 2021/12/16(Thu) 22:23:12

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 呪いを体内で解呪するには、
 術者の魔力をぶつけ、調和する以外に道は無い。
 込められた負の感情と、呪った本人の記憶の幾らかを
 ――― その全てを文字通り受け入れ、消し去るのだ。


     はふりと息を零し、冷えた指先を握り締めた。
     愛した人に捨てられた魔女の恨みも
     愛した物を奪われた、魔女の嘆きも
     …… その辛さは痛い程に良く分かる。



 
(200) 2021/12/16(Thu) 22:23:17

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 


   傷付けられたら、同じだけ傷付けてやりたい。
   自分の手を離した相手を赦せない。

   故に呪いという道を選んだ魔女のことを、
   魔術師は責め立てる権利を持たない。
   ――――  同じことを考えた過去故に。


 
(201) 2021/12/16(Thu) 22:23:21

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

       「 ねえ、ママ
         私のどこがいけなかった…? 」


       「 ねえ、パパ
         普通の子なら、愛してくれた? 」


  振り払われた手の痛みごと。
  ―――― 思い出しては、眉を顰める。

  復讐がしあわせに繋がると信じてしまうのも
  故に人を呪う気持ちも、 … 理解ってしまうから

  
(202) 2021/12/16(Thu) 22:23:25

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 



    「 こんな世界も、私も、皆も
      …… きらい…… 」



 
(203) 2021/12/16(Thu) 22:23:29

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 …… けれども。


    「 ―――― だからって、
      関係ない子を苦しめるのは、
      …… それは違うでしょ……! 」


 傷付いても、誰も助けてくれない苦しみは
 ―――― 誰だって識っているだろうに。

 魔術師は恨みを訴えてくる呪力を飲み下し、
 文字通り、魔力で呪いを押し込んだ。
 
 
(204) 2021/12/16(Thu) 22:23:53

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 そうしている間に、人魚が役目を終えて帰って来たなら
 おかえり――と迎えようとして。
 許可なく手を取られ、不服を訴える海色の右目を見るに
 女の行いは、説明するまでもなくバレているようで。


  「 …… えへ。
    ごめんね、……怒らないで……? 」


 なんて、可愛い兎の真似事をして許しを乞うけれど
 さしもの彼も、この甘えを受け入れてくれるかは――
 …… あまり自信がない。

 
(205) 2021/12/16(Thu) 22:23:59

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 …… 大丈夫だよ。
    テレベルムのおかげで、……平気だから…… 」


 ―――― あの、猫のような少女は。

 女が誰かを本当に呪ってしまった未来の体現みたいで。
 …… それがどうにも居心地悪くて、
 だからこそ、こんな手段を取ってしまったけれど。

 自分を抱き締める彼が気を病んでしまわないよう、
 そっと背中へ腕を回し返した。
 変わらず命を刻み続ける心音が聞こえるように
 何の隙間も生まれないよう、―― ぎゅう、と。*


 
(206) 2021/12/16(Thu) 22:24:44

【人】 向日葵 店主 イクリール

── 寝所 ──

[  >>195断る、と言われて
   私は眉を動かさずに、そうでしょうね、と思う。
   錬金術師の身体は幼く
   不老、若返り、あるいは転生の類なのだろうと。
   家の地下の死体に気付かず。
   けれど家を焼き払うつもりだから
   同時に一緒に燃えるかも知らない。

   >>2:245狂った錬金術師は望みを見失いつつある。
   ホムンクルスの研究は深みにはまっている。]
(207) 2021/12/16(Thu) 22:32:36

【人】 向日葵 店主 イクリール


 ……正義感なのかもね。
  それかサーシャの為。

  ううん、違うか。

[  刀は形を失い、そばにスライムとして控える。
   私は幼い彼女の手に導かれ
   微笑む彼女の唇に、そっとキスをする。

   するり、と唇の間から
   錬金術師の口の中へと銀色の液体が流れていった。
 
   水銀は彼女の喉をゆっくりと通り
   心臓の高さまで至った瞬間に
   身体の中で破裂するように棘を出し
   錬金術師の心臓を貫くだろう。]
(208) 2021/12/16(Thu) 22:32:59

【人】 向日葵 店主 イクリール


[  その少しの間。
   私は唇を離しても、直ぐ近くで彼女の瞳を見つめた。

   ぎゅぅ、と彼女の身体を抱きしめた。]
(209) 2021/12/16(Thu) 22:33:15

【人】 向日葵 店主 イクリール

 
  望みが叶わないと分かった時。

  それでも自分では幕を引けない時。

  錬金術師の願う事は、なんだった?
(210) 2021/12/16(Thu) 22:34:13

【人】 向日葵 店主 イクリール

[  彼女の答えを聞けたか。
   それとも錬金術師は黙したか。

   幾拍置いて
   銀色の棘は飛び出し
   錬金術師の心臓を貫き
   私の身体を貫いた。

   それでも彼女を抱きしめて]*
(211) 2021/12/16(Thu) 22:36:06

【人】 行商人見習い ポルクス

ー 後日談:向日葵 ー

俺はそう思うなあ。
もー。レナ、俺より姉ちゃんがいいの?

[うちの子は腕の中でじたばた。
あー、うー。と手を伸ばし、
目の前の彼女に抱っこをねだってる。

差し出された指をぎゅっと掴んだり、
にこにこ笑顔なのは。女の子だけど
美人さんが好きなやつだろうかと母は
考えてしまうのだった。

カンが強いのは、誰似なんだろうか
俺…かもしれない?]
(212) 2021/12/16(Thu) 22:42:13

【人】 冒険者 ルイージ

ー ある日 ー>>-451

[ 女が声を掛けた男はその名前の男ではなかった。
きっとよく見れば彼とは背格好も顔も雰囲気さえも違っていて、ただ腰に差した一振りの刀だけが彼の物と相違なかった。]


 イクリールさんですか?


[ ルイージ・ムルイジは死んでいた。
その男によると魔王所縁のアイテムが封印されていると言われるダンジョンの探索に出て命を落としたということだった。]
(213) 2021/12/16(Thu) 22:45:11

【人】 行商人見習い ポルクス

丁度離乳食、食べられるようになったから
このこらも喜ぶと思う。

[じゃあ。お邪魔しますとお言葉に甘えて、
旦那と、子供らと、姉ちゃんと
卓を囲んでミートパイをつついて色んな話を。

今度は姉ちゃんのお友達の、サーシャさんのとこに
御挨拶に寄ろうかな。
その時は紹介してねとお願いしたりとか
バラニとの馴れ初めとかを話すこともあったりしたかも]
(214) 2021/12/16(Thu) 22:45:12

【人】 冒険者 ルイージ

[ 彼の遺言らしきものはこの刀と幾つかの遺物をエオスにいるイクリールという女に渡してくれというものだった。]


 あの人は大した人ですよ
 魔王に関わる異物をこんなに


[ 男が袋を広げて見せると禍々しい雰囲気のあるアイテムがた沢山入っていた。]


 それで…イクリールさんはどちらに?


[ 男は冒険者ギルドの職員でギルドに多大な貢献をしたということでこうしてここまで彼の遺言を果たしにきたのだった*。]
(215) 2021/12/16(Thu) 22:45:58

【人】 行商人見習い ポルクス

[楽しい時間はあっという間。
そろそろ夕暮れになった頃には、
お邪魔しましたと、帰宅することになるだろう

その時、レナがふと手を伸ばしたものがある
売るものなのか、そうでないのかわからないが
硝子の容器のなかにある、小さな花を咲かせた枝>>-542]

わあ。綺麗だねぇ。

[白の花は、可憐に咲いていて。
親子はそれを微笑ましげに見たのだとか。*]
(216) 2021/12/16(Thu) 22:50:13

【人】 星集め サダル

 
―狂った錬金術師―

>>208まさか願いを叶えてくれるとは。
錬金術師は一瞬目を瞠り。
それでいて、口の中に流し込まれるものを拒まず喉に通した。
ああ、それにしても。
暖かな人肌に触れるのはいつぶりだろう。
自分を殺すためとはいえ、誰かに触れ合うのは。
まったくの他者と関わるのは。
>>209視線が重なる。抱きしめられる。
>>210そして。向けられた問いかけに。
 
(217) 2021/12/16(Thu) 22:55:15

【人】 星集め サダル

 
つまり。理解はしても納得が出来ず。
ゼロの可能性から一でも引き出そうと。
方向性を変え。アプローチを変え。目的すら見失いかけて。それでもやはり手を止める事ができなかった。
それでも、やっぱり。
手を止めることなど。できずに。
 
 
言葉を紡ぎ終えて、一拍。
体の内側で爆ぜるものがある。
心臓を貫き抱きしめる彼女も貫き。
体が震える。痙攣して。口から、体から、血を流し。
震える指先で彼女の頭を撫でた。
名前も知らない、でもサーシャを知る女性を。
 
(218) 2021/12/16(Thu) 22:55:58

【人】 星集め サダル

 
「…一緒に死んで、くれ、るの…?」
 
 
それか、この程度では死なないのか。
こんな狂った錬金術師と死ぬなんて、そんな事はあり得ないだろう。
だから、離して良いのにと笑って。

指先をパタリと体の横に落とした。*
 
(219) 2021/12/16(Thu) 22:56:12

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
>>213その人はルイージさんではなかった。
後ろ姿が少しだけ似ていた、別の人。
どうして間違えてしまったんだろう。
 
 
「いえ、私はイクリールさんではありません。
 イクリールさんはお隣さんですよ。
 
 
彼はイクリールさんに用があるらしい。
だから私は、もちろんイクリールさんの住居へと彼を案内する。
もしその中でルイージさんが死んだとか、その遺言を果たすためとハッキリ聞いたのだとしたら。
「またね」の言葉は果たされなかったな、と少し寂しく思ったけれど、どうだっただろうか。
約束でもなかったし、そんなものなのだろう。
 
(220) 2021/12/16(Thu) 23:06:51

【人】 星集め サダル

 
「凄い人だったんですねえ、ルイージさん。」
 
 
>>215わざわざ鑑定せずともわかる、禍々しい雰囲気を纏う品々。
冒険者として活躍していたのか、と。
これはいつか二人に話してあげようと心に誓う。
 
 
「ああ、ここですよ。
 イクリールさん、今はいますかねえ。」
 
 
ここからは彼と、イクリールの話し合いだろう。
それではと彼に頭を下げた私は、自分の家に向けて歩いて行ったのだった。*

 
(221) 2021/12/16(Thu) 23:07:08

【人】 魔剣持ち ヘイズ

ー後日談のさらに後ー

それから、さらに何年も過ぎた。
エオスから徒歩にして1日と半。少し北の森の中。
昔の貴族が使っていた狩猟小屋を手直しして住めるようにした家。
小屋とはいえいくつか部屋もあるし、畑もある。
木製のテラスからは側の湖を眺めることもできる場所。
冒険の途中少しずつ貯めていた金で買い取り、魔剣の封印後に移り住んだ。

あの頃の激動の日々、血と愛と欲に塗れた毎日が嘘のように、何もなくなった。
もう若いとは言えないどころか、老いをはっきり自覚するほどの年。体も前ほどは溌剌と動かないし、女性に囲まれる事にも少しだけ、少しだけだけれど飽きてきた。何より、前ほど男として漲る事も少なくなってきた。
(222) 2021/12/16(Thu) 23:07:43

【人】 魔剣持ち ヘイズ

晴れれば畑を耕して、薪を割って、雨が降れば書き物をして、夏には魚を釣って、冬には暖炉を囲む、そんな静かな日々。
何もかも変わって、変わらないのは側にいる彼女だけ。

「今日の仕事は終わりだよ。ベリル、おいで。」

彼女が来てくれたら、湖の見えるテラスのソファに一緒に腰掛けて、キスを落とし、メイド服の上から体に触れる。
(223) 2021/12/16(Thu) 23:08:09

【人】 向日葵 店主 イクリール


  ……ふ、ふ……死なないよ………
  願いは……ごほっ……
  ……自分の手で叶えるんだから……


[  ごほっ、と口の端から血が零れる。
   心臓こそ外れたものの、大血管を貫いた。
   時間差で煙の匂いが部屋の中に漂ってくる。
   家に魔術で火をつけたのだ。]
(224) 2021/12/16(Thu) 23:16:08

【人】 向日葵 店主 イクリール


  ……ただ。
  私と貴方になんの違いがあるのかって思ったら。

  こうしてただけ……。


[  >>219彼女の手が身体の横に落ちる。
   言葉は聞こえたのか、どうか。
   やはり私は彼女を抱きしめたまま。
   ずっ、と2人を貫いていた水銀の棘が引き抜かれる。

   じわ、と服が血に染まり
   ベッドも共に赤くなっていく。

   煙だけだったものが、徐々に暑くなり
   火の手は直ぐそばに。]
(225) 2021/12/16(Thu) 23:16:28

【人】 向日葵 店主 イクリール



  おやすみなさい
  狂った錬金術師もう1人の私

  ……いつかそっちに行った時はよろしくね。

  ……あぁ、でも。

  …………直ぐかも知れないね。


[  血溜まりができ
   炎は部屋の中に入ると
   2人の姿はやがて見えなくなっていっただろう]*
(226) 2021/12/16(Thu) 23:16:52

【人】 向日葵 店主 イクリール

──後日談:向日葵 ──>>216

  え?

  ……あぁ、その花?
  うん、誰かからは知らないけど贈られてきてね。
  綺麗だから飾っているの。

  なんの花なのか、分からないんだけどね。

[  >>216贈り物だし、商品じゃないんだけどね。
   と言って。
   そうでなければ赤ん坊にプレゼントしたのだけど。]
(227) 2021/12/16(Thu) 23:28:59

【人】 向日葵 店主 イクリール



  レナ。
  貴方は綺麗なものを沢山見てね。


[  赤ん坊の頭を撫でて
   ──>>212ついぞ抱っこはしないまま──
   彼らの帰りを見送った。]
(228) 2021/12/16(Thu) 23:29:14

【人】 向日葵 店主 イクリール



  ……
キアラ



[  小さく呟くと店主は店の中に戻っていった。
   カウンターの上に咲く白い花は
   僅かに入った夕日によってきらりと光るのだった]*
(229) 2021/12/16(Thu) 23:29:31

【人】 行商人見習い ポルクス

ー 後日談:向日葵 ー

へぇ、そうなんだ。
バラニなら知ってるかな。

[恥ずかしながら貝紅すらわからなかった元行商人。
当然、わからなかったわけだ]
(230) 2021/12/16(Thu) 23:36:38
 

 自分を縫い止め、組み敷く男の顔を見てしまえば
 もう人魚を純真無垢とは到底呼べやしなかった。
 そこにいるのは女を求める唯の男で、
 ―――― 彼の欲が向く先は、自分だけ、で …。


  「 ンぅ、っは、 ぁぅ……っ 」


 気をやってしまったことなんて伝わる筈なのに、
 彼は腰の動きを止めることなく緩やかに動かしてくる。
 微かな刺激もきもちがよくて、
 ―― もっと、快楽を教え込んでほしいと
 熱を食む媚肉をはしたないと思う余裕も潰えてしまう。

 

 

 強請って甘えれば、彼はそれを叶えてくれる。
 当たり前のような顔で差し出されるそのやさしさが、
 どんなに尊いものなのか――貴方は識っているのだろうか。


  「 ふぁ、あ、そこ……すき、ぃ、っ 」


 息をする間もなく責めるのではなく、
 まるで教え込むように最奥へ先端を押し付ける動き。
 媚肉を擦り、奥を甘やかに突き立てる熱へ
 女は殆ど無意識に言葉を散らして喘いだ。

 

 

  「 ぁふ、……ッん、ぅ……?
    ―――― ンぁ、あ、 ぁ……っ! 」


 ―― なにか、言葉を投げられているのが聞こえて。
 彼の声も言葉も、なんにも逃したくはないのに
 蕩かされた頭と理性が言うことを聞いてくれないのだ。

 指で触られた時、絶頂へ導かれた弱点さえ責められれば、
 蜜壷は男を誘うためにとめどなく愛液を溢れさせ
 すっかり降りきった子宮へ招くように収縮を繰り返す。
 怒張の先端が最奥に届く度、
 膨らんだ入口は、熱を逃さぬよう吸い付いて。

 

 

 耳に届く言葉の意味なんて、最早半分も理解出来ないけれど
 彼が絶頂に至りそうな気配を感じ取れば
 ―― いいよ、と全てを受け入れるように咲って、


  「 ………… っ、?
    なん、れ ……? 」


 なんで、という簡単な三文字も碌に発音出来ない。
 幼子のように回らぬ呂律をどうにか正そうとして、
  その真意を問う、――前に。

 兎は、彼の言葉の意味を。
 文字通り体で理解することになる。

 

 

  「 ひぁっ、ぁ、…… 〜〜〜〜〜〜ッッッ!? 」


 媚びるように蠢く膣内へ彼を迎え入れ、
 一際強く奥を穿たれる快楽に溺れかけたところで。
 胎内へ吐き出された彼の欲が、それ以上にあつくて
 ―――― ちかちかと視界に星が瞬いた。

 今までのどれよりも大きな絶頂に、
 精を吐き零す彼の怒張を食い千切らんばかりに締めつけて。
 はふ、はふ、と必死に息を整えようとするけれど
 身じろぐたびに甘やかな絶頂の波が引いてくれない。

 

 

  「 んむ、……ッふぁ、あぅ……っ
    や、 きもちいいの、とまら、な……っ 」


 なんでぇ、と子どものように泣いていれば、
 彼が唇を甘く吸う刺激にもまた達してしまう。
 本物の兎のようにまっかに潤んだ双眸で、
 叫びも喚きもしない代わり、
 自分を快楽に沈めるばかりの人魚へ追い縋った。

 
 

 


  「 もっと、あいして……っ?
    おねがい、…… ここ、あついの…… 」


 その原因がまさか、胎へ出された彼の精液だとは
 愛しい恋人との情事に溺れた女では気付けない。
 ―――― 彼が渋る様子でも見せるなら、
 力の抜けた腕で押し倒そうとでもするだろうし
 「口でしてもいいから」と、
 あの手この手で頷かせようとするのだけれど。

 それが叶えられるにせよ、そうではなくとも
 媚薬めいた効能が抜け切らぬうちに
 兎は気を失ってしまうことになるのだろうが。*

 

【人】 行商人見習い ポルクス

それじゃ、また。

[子供を抱っこし、旦那ともう一人の子供と共に帰路につく
そういえば、珍しく。
帰り際にじっと、姉ちゃんの方をレナは見ていた。

うちの娘は、一人は人懐こいのだが
レナは本当にかんがつよく、
母や父から離されるとぎゃんなきした。
まるで今生の別れみたいに。]

レナ。姉ちゃんのいったみたいに。
これからどを綺麗なものを、見るんだろうね。

[娘は、きゃっきゃと笑う。
四つの影は、あたたかな家路へ向かっていくのだった**]
(231) 2021/12/16(Thu) 23:43:55

【人】 星集め サダル

 
マスターヘイズ様と:
sideベリル


マスターと出会ってから、何年も、何年も過ぎて。
エオスから二日もあればたどり着くことのできる北の森で、ベリルはマスターと二人で暮らしていた。
今までの華々しいマスターの活躍とは違う、穏やかな日々。
木漏れ日のような、ひだまりのような、温かな時間が流れていく。
晴れの日も。雨の日も。春も、夏も、秋も、冬も。
魔剣を封印してからは静かに。穏やかに。
出会った日と比べて、ほぼ変化のない自分。
それに比べてマスターは歳を重ねて、人らしく老いていく。
髪が白くなっていたかもしれない。
皺も刻まれてきたかもしれない。
でも彼は、ベリルにとって変わらず大切なマスターだ。
 
(232) 2021/12/16(Thu) 23:48:45

【人】 星集め サダル

 
「はい、マスター。」
 
 
>>223呼びかけられて、近づいてしなだれかかりキスをして。
服の上から体に触れられ、それだけで肌が騒めきお腹の奥が疼いた。
 
 
「んっ、あっ…。マスター…!」
 
 
露わにされた胸を揉まれる。彼の指先の動きのままに形を変えて、すぐに胸の頂はツンと尖った。
ペニスを扱かれると途端に硬くして大きくしてしまって、でも半端に服を着たままなのが、なんだか恥ずかしいような、でも嬉しいような。
 
(233) 2021/12/16(Thu) 23:49:06

【人】 坊っちゃん バラニ

――後日談/向日葵――

[あの祝祭の日から一年。
そのあいだに、いろいろなことがあった。

あの日僕にも渡された秘薬の流通が滞り>>176
親方さんは暫くこの街に留まることになった。
(僕にとっては幸運と言えなくもない)

そのあいだに僕はあちこちに掛け合うことになる。
親方さんもそうだけど、幼馴染のご両親や兄弟、その家族たち。
それからうちの両親や祖父母にも。
尤も、うちの両親を説得するのはそれほど問題でなかったけど。

何しろ、どれほど良い縁談を勧めてものらりくらり躱し、娼館へいけと言ってもまともに聞き入れない、そんな不肖の息子が自分から相手を連れてきたのだ。
自分たちの代で商売を畳むことを半ば本気で覚悟していた身としては孫(祖父母から見ればひ孫か)まで生まれるというのだから、その喜びようは尋常じゃなかった。]
(234) 2021/12/16(Thu) 23:56:28

【人】 坊っちゃん バラニ

[そうして>>177
生まれてきた子の片方…僕に似た金色の髪の子をポルが、
ポルに似た紫銀の髪の子を僕が抱いて、
街外れのその店まで歩いていく]

だから土産は僕が持つってば。もう。

[なんだったら僕がこの子たちを抱っこするから。
そう言っても聞き入れてもらえないのが、悲しいところ。

あの祭りから一年。
『契約』が破棄された影響が少しずつ出てきたのか、
僕は遅い成長期を体験していた。
鍛えればその分、ちゃんと力がつくし、背も伸びる。
もっとも育ち盛りはとっくに過ぎているから
一気に伸びるというわけにはいかないけれど
それでも、ポルの背に追いついただけでも十分嬉しい。]
(235) 2021/12/16(Thu) 23:59:00

【人】 坊っちゃん バラニ

[そうして現れた店の主はというと]

…。>>180

[あ、はい。
言いたいことはわかります、うん]
(236) 2021/12/16(Thu) 23:59:17

【人】 坊っちゃん バラニ


[彼女を、一目見たとき。>>183
心の奥底でさわ、と何かに触れるような感覚があった。

それはいつか遠い昔。
僕…ううん、『俺』がかつて相対したことがあると
告げられているような、そんな感覚]
(237) 2021/12/16(Thu) 23:59:38

【人】 坊っちゃん バラニ


[でも]

……えっと、"はじめまして"。

[こんにちは、とはにかむように、
僕は彼女に微笑ってみせる。
――たとえ、彼女と『俺』のあいだに何かあったとしても
それがどのような因縁だったとしても。

僕にとって大切なことは、今だ。
可愛いお嫁さんがいて、
その人と懇意にしている優しい女の人。
そして、僕らの娘が、彼女に懐いていること。

そして、ポルクスの額に口づける
その仕草が、とても優しい、親愛に満ちたものであること]
(238) 2021/12/17(Fri) 0:00:10

【人】 坊っちゃん バラニ


あ、こらこらクリス。

[片割れを真似て、僕の腕の中の子も片方の手を伸ばす。
此方はより、ポルクスに近い色合いをしている。
ついでにやんちゃ具合も、彼女似だ。
んーと精一杯伸びて、自分もとアピールをしてくる。>>212

彼女から、なにかしらリアクションがもらえれば、
ぱあぁぁ、と輝かんばかりの笑顔をみせる。

此方はレナとは対照的に人懐こくて、
誰に対してもにこにこして抱っこされるものだから
父方母方問わず大人たちをメロメロにしている。
一体誰に、似たのやら。]
(239) 2021/12/17(Fri) 0:01:07

【人】 坊っちゃん バラニ

[賑やかな遣り取りはそのまま、
僕らや子供たち、そして家主の彼女、
総勢5人の賑やかなお茶会へ。
お邪魔しますとお言葉に甘えさせてもらいながら
それから、彼らの話す言葉に耳を傾けよう。

今までいろんな話を彼女や街の人たちにしてきたけれど
今、こうやって二人の話を聞くのが、
この穏やかな空気がとても、愛おしいと感じる]
(240) 2021/12/17(Fri) 0:01:18

【人】 坊っちゃん バラニ

[そうして、そういう楽しい時間に限って
瞬く間に過ぎていくもので。

はしゃぎ疲れたのか、
すぅすぅ腕の中で寝息を立てているクリスを抱いて
お邪魔しましたと家路につきかけたとき。
レナが伸ばした先にあったのは可憐な白い花]

…。

[この花は、とは聞けなかったけれど。
―――…贈り物だというそれに、
つい、なんとも言えない顔をしていたかもしれない。

どういう意図を持って渡されたものかはわからない。
それでも、……その花に込められた意味を考えると
それは決して軽々しいものではないのだろうと]
(241) 2021/12/17(Fri) 0:01:49

【人】 坊っちゃん バラニ


……今日は、ありがとうございました。

[とはいえ、殆ど初対面の自分が
踏み込もうとするのはあまりに不躾が過ぎる。
逡巡するような間の後に、漸く口にできたのはそんな言葉]

……、………。

……いつか、巡り会えます。
貴女が、それを望むなら。

[ぽつりと呟いたそれは、
もしかしたら聞こえたかもしれないし
夕暮れに吹く風に掻き消されてしまったかもしれない]
(242) 2021/12/17(Fri) 0:03:29

【人】 坊っちゃん バラニ

[帰り道、すっかり眠っているクリスを抱きながら]

……ポル。

[夕暮れの中、妻の名前を呼んで。
腕の中の娘たちごと、抱きしめよう]

…この子たちがもう少し大きくなったら、
綺麗なものを見に行こう。たくさんの、ね。

[かつて、記憶の中の俺や勇者たちが旅をした世界。

アクアマリンやエメラルドの色に輝く南の海も、
西の山脈を越えた先の豊かな穀倉地帯も、一面の花畑も。
君たちに見せたいと想うものを僕はたくさん知っている。
そして、記憶の中だけではなく、
その景色を、いつか君たちと一緒に見に行きたい。

そうして、あたたかな空気と共に、僕らは家路につくのであった]*
(243) 2021/12/17(Fri) 0:04:59

【人】 箱庭の雛 フェレス


  いつの日か聞いた噂話。


    あの頃はそんな物嘘っぱちだと思ってた。


   夢を正当化する都合のいい言い訳。


     その程度のくだらない妄想であると。



      けれどそれはきっと、
        本当のことだった。


        
  
あの時メミニは、
              噂が真実だったと知った。
(244) 2021/12/17(Fri) 0:09:16

【人】 箱庭の雛 フェレス


[ 
はその輝きに惹かれた。
  謝罪の言葉なんて気づかないほどに。 ]


  えっ……にゃっにおっ!?


[ その行為を理解をすれば、
  顔を真っ赤にして、慌てて。

  やわらかかった
  変な感想と共に、少女の体は熱く、
  けれど、今までの気だるさなんて存在しない。 ]
(245) 2021/12/17(Fri) 0:10:18

【人】 箱庭の雛 フェレス



  あっ、えっと……はい?


[ 少女にとっては一瞬の出来事で、
  魔術師の言葉に驚愕と、安堵の感情。

  長く苦しまれた、呪いがあっさりと解決されたこと。
  そのことに実感がわいていなかった。

  それこそ、人魚の彼に見送られた後に、
  やっとこそその事実を理解したくらいには。 ]
(246) 2021/12/17(Fri) 0:10:33
[子宮を揺らす奥も膀胱に近い性感帯も
 彼女が悦ぶ場所は何処も愛してやりたかった。
 自身が生物で無ければ、果てるのすら惜しいくらい
 それだけ、欲望に乱す彼女は愛くるしくも蠱惑的で。
 体の奥まで撫でてやりたいと複雑な愛情を抱かせた。]

  ――ッあ、……!ぅ

[腰が惹きつけられるくらい激しい媚肉の蠕動
 精を余さず絞り出されている錯覚を覚える。
 これは名器だ、と野暮な感想を頭に過ぎらしても
 溺れそうな熱で頭を白くさせてしまい、心音ばかり近い。]

[命のみなもとを注ぐ合間にも、果てが見える筈の瞬間すら
 彼女の絶頂は下降を知らず後を引くだろう。
 甘い蜜を文字通り体の奥で知った女は、
 しとやかな乙女では居られなくなるのは解っていた。

 解っていたけれど、加齢を重ねても若い彼女の友人と異なり
 老成もする己の精神は次なる快楽よりも彼女の身を案じて。
 もっとだと強請る甘い声には、と呼気を切らして]

  っ……待て、 おかわりは、やるから。
  少し体を休…、め 

[心臓が悲鳴を上げそうだと言い訳を伴おうともしたが、
 男が想像するより彼女の欲は深く
 久しぶりの性交に心ばかり逸り体がついていかない身は
 細腕にすら引き倒される低落で、なんとも情けない。]


  ラヴァ、っ……、う、あぁ、

[魔力を取り戻しつつある体力は御覧の通りだが、
 上に跨る彼女の魅力を前に忠実な下肢は再び頭を持ち上げる。
 気丈にも男を征服せんとする女は実に色めかしい。
 横たわれば必然と流れる胸も見下ろす体勢であるから
 存在感を誇張し撓わに揺れているし、
 熱を戻しつつある己の性器に密着する女の蜜口が淫猥だ。

 それに――男を脆くさせる彼女の甘えたがりの表情も、
 綺麗だ、愛らしい、我を忘れさせる威力ばかり。]

[女の腰を支えようとする片手の寄り添いは
 忠実な彼女の下僕然とした愛情から来るものだが。

 下にして喘がせる愛玩が似合いの彼女を知っているが
 己を貪ろうと身を乗り出す彼女は、見知らぬ光景で。
 羞恥に顔を火照らせた情けなさを噛み締めながらも
 欲を求めてしまう右目は、海水を目尻に余し潤んでいた。]

  
それ に、恥…かしい…、


[ほとんど消え入るような声で、
 この場においては、逆効果にしかならない呻きを零して*]

【人】 冒険者 ルイージ

ー ギルドの職員 ー>>221

[ ギルドの職員は向日葵まで案内されると女に一礼してから店の中へと入っていった。
今の女は誰だったのだろう、ルイージの名前を呼んだということは彼の知り合いであることは間違いないのだろうが。]


 イクリールさんは居ますか?


[ 店内で呼びかけてみたが果たして返答はあったのだろうか。
無ければ男は彼の遺品を置いて出ていこうとするだろう。*]
(247) 2021/12/17(Fri) 7:19:32

【人】 行商人見習い ポルクス

― 後日談:向日葵に君と ―

[祝祭の日から1年たって。
君が色んな所に掛け合ってくれたこと>>234
この体だ、伴侶を持つことを半ばあきらめていた身で
夫と2つの命を授かったこと
感謝してもし足りない、と思っている。]

 大丈夫だよ。
 これくらい、平気、平気。

[レナを抱っこし、土産を片手に持ちながら
自分が持つよという夫に笑って答える>>235
レナは、バラニとのやり取りをみて
きゃっきゃと笑い声をあげていた。

そういえば、この1年で君はゆっくり背が伸びて
最近目線が同じになったなというのを感じている。
もしかしたら、そのまま抜かされてしまうかもしれない、と
最近逞しくなった背に、思う。]
(248) 2021/12/17(Fri) 8:35:39

【人】 行商人見習い ポルクス

[ええ、どういう意味かなぁ?>>236
女装じゃない、ないからね?]
(249) 2021/12/17(Fri) 8:35:58

【人】 行商人見習い ポルクス

[レナだけでなく、人懐こいクリスも
イクリール姉ちゃんのことは好きみたい>>239
クリスの人懐こさや愛嬌は
絶対バラニに似たんだと俺は思っている。

そんな風に賑やかに過ごして、帰り道。]
 
 レナが手を伸ばしたあの花、
 どんな花なんだろう。

[白くて綺麗だったなぁ。と
此方も腕の中でうとうとしているレナを。
彼の腕の中で寝息をたてるクリスを
抱きかかえる、貴方を見ながらそう、呟いた。

それは、あの花を贈り物だと姉ちゃんが言っていた時
君が何とも言えないような顔をしていたから、かも。>>241
――それに、いつか巡り合えるという、君の呟きを
隣で聞いていたからかもしれない>>242]
(250) 2021/12/17(Fri) 8:36:10

【人】 行商人見習い ポルクス

[ポル、と君が呼ぶ>>243昔のように。
昔と違うのは、2人で帰った夕暮れ道と違って
今は、4人ということか。]

 なぁに?バラニ。

[と、訪ねると同時だったろうか。
俺は、君の腕の中。]
(251) 2021/12/17(Fri) 8:36:23

【人】 行商人見習い ポルクス

[ポル、と君が呼ぶ>>243昔のように。
昔と違うのは、2人で帰った夕暮れ道と違って
今は、4人ということか。]

 なぁに?バラニ。

[と、訪ねると同時だったろうか。
俺は、君の腕の中。]
(252) 2021/12/17(Fri) 8:36:23

【人】 行商人見習い ポルクス

 そうだね、皆で見に行きたいな。
 俺も、行商人であちこち回っていた頃に見た
 綺麗な景色を、美味しい食べ物を
 温かい人々を。2人にも、バラニにも
 見せたいし、味わってほしいし、感じて欲しいなって思う。

[大事なあなた。大事な子供たち。
何時か一緒に、君の案内で、俺の案内で。
訪れる様々な場所を脳裏に描き、
4つの影が家路に向かうのであった**]
(253) 2021/12/17(Fri) 8:36:37

【人】 星集め サダル

 
―ギルドの職員―

一度、向日葵にギルド職員を案内して別れたが、私は少しだけ心残りがあった。
ルイージさんが死んだ。
それはどこでだったんだろう。
一度家に戻ったものの、子供たちが落ち着いたのをみて、向日葵の扉が開くかどうか気にしながら過ごして。
向日葵の扉が開いたらすぐにかけつける。
 
 
「あ、の、すいません。
 ルイージさんはいったいどこで。
 …お墓とかは、あるんですか?」
 
 
そんなふうに問いかけて。
その先、聞くことはできただろうか。**
 
(254) 2021/12/17(Fri) 9:37:31

【人】 星集め サダル

 
―『人形屋』その後―

マスター狂った錬金術師を喪った後の人形屋は、もちろん売り物が無くなり店としての機能を失いつつあった。
今のサダル・ミロンは。そして元のサダル・ミロンであるサーシャは。それを寂しいと思いながらも受け入れる道を選んでいた。
契約済みのものはそれぞれ契約した相手の元へ。
まだ、未契約だった個体は眠らせてあげよう。
そして、店に残されたさまざまな素材は商業ギルドや冒険者ギルドに引き取ってもらった。
そうして裏街から一つの店が消えたのである。
 
(255) 2021/12/17(Fri) 12:28:19

【人】 星集め サダル

 
そして、それらの取引で得た資金を使い、私は表通りに店を構えることにした。
『星集め サダル』という屋号の、アミュレットの店だ。
星のように淡く光る欠片。
それを連ねたり、並べたり、下げたりして。
このアミュレットは祝祭の時に特によく売れる。
このアミュレットは願い事を叶える手助けをしてくれるらしいと、若い少女たちに人気だ。
また、本当に叶えたい願いを知ることができる。
そんなふうにも言い伝えられているし、実際に軽い守護と導きの魔法がかけられている。
 
(256) 2021/12/17(Fri) 12:28:38

【人】 星集め サダル

 
「ミロン、今日の店番をお願いね。」
 
 
今の店主は、二人。
姉のサーシャ・サダルと妹のミロン・サダル。
二人が若いままなのはこのお守りのおかげでは? と、密かに噂する子達はホムンクルスのことをきっとあまり知らない世代。
サーシャと、その二人の子供と、ミロン。
四人の姿を表通りに見ることができるようになるだろう。**
 
(257) 2021/12/17(Fri) 12:28:53

【人】 向日葵 店主 イクリール

[  人形屋が消えてから
   急に向日葵も休業していたけれど
   少ししてから店主は何事もなく帰ってきた。
   傷ひとつなく元気な姿で。]


  いらっしゃいませ。


[  今日も向日葵は営業をしている。
   勿論お客はそれほど来ないのだけれど。

   ────。

   風の音が聞こえる。
   けれど私はそれに応えるように呟いた。]
(258) 2021/12/17(Fri) 16:38:09

【人】 向日葵 店主 イクリール



  ……まだ早いよ。まだね。


[  >>-634背中に感じた重みも
   ただの錯覚に過ぎない。

   けれど誰にも見えなくても
   私には…………。

   ────今日も向日葵は元気に営業中です]**
(259) 2021/12/17(Fri) 16:38:33

【人】 向日葵 店主 イクリール

── 向日葵:ギルドの職員 ──>>247


  はい、居ますよ。

[  見知らぬ男の来店に対応する。
   男の持ってきたものは>>215
   袋を広げる前から懐かしさを感じていた。]


  ルイージがですか。
  ……まぁ、冒険者をやってましたからね。


[  死んだという報告には
   そうでしょうね、と言う思いがあった。
   
   驚いたのはこうして彼の所有物を
   私宛に届けて貰ったことだけれど。]
(260) 2021/12/17(Fri) 16:46:09

【人】 向日葵 店主 イクリール


  ──いえ、刀は。

  刀は彼の墓に納めてください。
  
  ……切符のようなものなので。
  私と彼が会う為の。


[  だから、と。
   他の所持品は受け取り
   二刀の内の一刀は受け取りを拒否し
   彼の元に返還してほしいと。]*
(261) 2021/12/17(Fri) 16:46:30

【人】 向日葵 店主 イクリール

── 瞬きの内に過ぎ去る日々で ──


[  菜食主義……というより
   肉食を好まない彼の為に
   果物系のパイであったり
   豆を使った肉風のハンバーグであったり
   
   ワインに炭酸を混ぜた新作のお酒や
   彼らが好むか分からないけど麦種も持って

   ルベドにも荷物を持ってもらい
   沢山の食べ物、飲み物を持って行く。

   彼の真珠堂か、それとも彼女の自宅か。
   どちらに居ただろう。
   どちらでも良い。
   どちらも彼と彼女にとっては同じ家だと思うから。]
(262) 2021/12/17(Fri) 17:00:42

【人】 向日葵 店主 イクリール



  ラヴァ、テレベルム。

  こんばんは!


[  私にとって大切な友人達。
   気付いていないけれど
   私にとって復讐と同じくらいに大切な人たち。

   私は貴方達が。

   ……大好き。]*
(263) 2021/12/17(Fri) 17:02:47

【人】 冒険者 ルイージ

ー ギルド職員 ー>>261

 そうですか…では持ち帰るとします。
 彼に墓はありませんよ、冒険者ですから。


[ 職員は刀以外のものを床に置くと刀一本だけを手に店を出ていこうとしたがふと立ち止まってイクリールの方を見た。]


 失礼ですが…彼とは?


[ そう口にしてからギルド職員の男は『あっ』という顔をした。]


 いえ…今のは忘れてください…そうだイクリールさん。
 『人形屋』という店を知りませんか?


[ 聞けばそこの店主にも用事があるのだと言うだろう。*]
(264) 2021/12/17(Fri) 18:23:18

【人】 冒険者 ルイージ

ー ギルド職員 ー>>254

[ さて『人形屋』の場所は聞けただろうか、聞けなかったらこの街を探索することになるのだけど、と店を出ると先ほどの女が声を掛けてきた。
どうやらこの女はやはりルイージと関係のある者のようだが。]


 墓はありませんよ。
 冒険者なんて死んでも誰も気にも留めませんからね。


[ 小さく首を振って答えた。
家族のいない冒険者の末路なんてものはそんなもの。
イクリールに返されたルイージの刀もギルド長辺りが自分の物にするだろう。]


 ルイージとはどのような関係で?
 失礼ですがお名前を聞いても?


[ 訝しみながら男は女を値踏みするような視線を向けていた。*]
(265) 2021/12/17(Fri) 18:30:44

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「そうなんですか。冒険者とは…。」
 
 
確かに。冒険者ギルドで手伝いをした時にそんな話を聞いたこともある。
運が良ければ。仲間がいれば。遺髪や装備品を持ち帰ることはできたかもしれないし、墓も簡易ながらできたかもしれないけれど。
どうやら彼はそういう人はいなかったようだ。
私は彼のことを何も知らない。
あの一晩。その肌の熱さは忘れないけれど。
 
>>265名前を問われると一瞬戸惑った。
どうしたって、この名前を伝えるときは少し緊張する。
だって私だけの名前だから。
それを皆にも言えるような気持ちにしてくれたのはイクリールさんで。その名前を思い出させて刻んでくれた人こそ、ルイージさんだった。
胸元でキュッと拳を握りしめる。
 
(266) 2021/12/17(Fri) 18:51:37

【人】 星集め サダル

 
「サーシャと言います。
 ルイージさんとは、一度きりでしたが…。
 
 ルイージさんは私の恩人なんです。
 そして、…また、会いたかった。」
 
 
それに。言葉にしかけて、一度唇を引き結んだ。
自分の家の扉をちら、と振り返る。
一度大きく息を吸って。
 
(267) 2021/12/17(Fri) 18:51:54

【人】 星集め サダル

 
「それに。あの子たちに。
 お父さんはこんな人なんだよって。
 話してあげられることが増えたら良いと思いました。」
 
 
いつか大きくなったら、尋ねられるのだろうか。
あの一晩のことしか私は知らない。
でも、それだけでも満たされた。十分だった。けど。
あの子たちに話してあげられることが増えたら良い。
今更だけど、もっと貴方のことを知れたなら。
 
そんな思いが、芽生えたのだ。
あの日溢れた涙の理由もあったのかもしれない。*
 
(268) 2021/12/17(Fri) 18:52:12
 

 女のやわい細腕は、存外簡単に彼を押し倒した。
 ―――― 休もうと言っている言葉は聞こえていたけれど、
 胎内の熱に突き動かされる女には、
 単なる愛おしい男の声でしかなく 制止を受けられない儘。


  「 …… っ、ふふ……
    そんな、顔も するんだ……? 」


 消え入るように微かな声を聞いて、
 はいそうですかと頷けるならこんなことはしていない。
 涙の海に滲んだ右目を見つめ、いたずらに笑って
 ぺろりとまっかな舌を覗かせた。

 

 

 立場を逆転されても女の腰を支えようと伸びる腕は、
 どこまでも忠実で見上げた飼い犬めいた精神だ。
 男を押し倒すような姿勢を崩し、後ろへ下がると
 兎は「口で」という言葉に反応していた熱へ触れる。

 緩やかにウェーブを描く髪を耳へ掛け、
 ちいさな口を開けば、女は彼の昂ぶりをはむりと食んだ。


  「 んぷ、……ん、む……ぁふ… 」


 そのまま徐々に口内へ怒張を迎え入れるように沈め、
 裏筋へ舌を這わせ、ちゅう、と先端ごと吸い上げる。
 口に入りきらなかった根本は指先で擽るように撫ぜて
 兎族特有の人間より温かな口内と舌で、
 彼の熱を包み込むようにあまく味わえば。
 

 

 そう呟くように言葉を落とすと、再び熱を咥え込み
 つるりとした舌を精一杯使いながら
 じゅぷ、とはしたなく響く水音のことなんて気にも留めず
 緩やかなストロークを繰り返し、時折強く吸い上げて。


 散々好き放題に快楽で苛め抜いてくれた人魚を、
 どうにか善がらせてやりたい――と。
 内心で抱いた欲のまま、女は兎が好物を頬張るように
 彼が喉奥へ白濁を零すまで、口の奉仕を続けるのだけれど。*


 

【人】 向日葵 店主 イクリール

── 向日葵 ──

[  >>264彼とは?
   と言われて首を傾げたけど
   今のはなかったことに、と言われたのでそうした。
   客でしかない。
   ……そう答えたのかどうか。
   ほんとうのところは誰も知らない。]


  それなら……


[  >>264彼に場所を伝えるとそのまま見送った]*
(269) 2021/12/17(Fri) 19:10:18

【人】 冒険者 ルイージ

ー ギルド職員 ー>>267

[ 女はサーシャと名乗ったがギルド職員の男には聞き覚えのない名前だった。]


 そうですか。
 申し訳ありませんが『サーシャ』さんに言伝はありませんでした。


[ 少し冷たい言い方になってしまっただろうか。
しかし、それは事実で女がルイージの関係者であっても男にはどうにもできない。
死人に口なし、当人に確認することはできないのだから。]


 彼は…ルイージは…
 難しい高いダンジョンをいくつも攻略していました。
 うちのギルドが大きくなれたのも彼の功績が大きい。


[ というのは半分は嘘だったが、ギルドの発展は冒険者一人がどうこうできるものではないしそれでも彼が難しいダンジョンを攻略していたのは本当のことでそれによってギルドが潤ったことは確かだった。]
(270) 2021/12/17(Fri) 19:29:48

【人】 冒険者 ルイージ

 もしも…彼を偲ぶのなら。
 
 覚えておいてあげてください。
 彼は身寄りのない人だったので。


[ 家族もなく妻も子もなく彼はただ一人であった。
もしも、死んだ今も覚えていてくれる人がいるのならば少しは報われるのではないだろうかとそう思ったのだ。*]
(271) 2021/12/17(Fri) 19:29:58

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「…そうでしょうね。」
 
 
私は少しの寂しさを覚える。けれど、それで仕方がないとも思えた。
過ちなんて言わない。それでも、あれは彼にとっては一夜の夢のようなものだろう。
私にとっては特別な名前も、きっと彼にとってはそうじゃない。

イクリールさんの方が、彼を知っていたんだろう。
だから、声をかけたとき、彼は私をイクリールさんかと聞いたのだ。
私とは、あれだけだから。
それでも、名前を思い出し、刻まれ。子供まで授けてくれた人だから。
私にとって彼は大事な存在の一人なのだ。
それでも。以前より複雑な精神性を宿していた私は。
ただ、寂しくて。困ったような顔になってしまう。
 
(272) 2021/12/17(Fri) 19:48:33

【人】 星集め サダル

 
「そうだったんですね。本当にすごい人。
 亡くなったのは残念ですが、私は決して、忘れません。
 
 …忘れられません。」
 
 
あの時。もし引き止めていたら。
連れてったと我儘が言えていたら。
そんな、考えても仕方のないことを考えてしまう。
何か変わっただろうか。例えば、彼がもう少し生きていられたとか。
また、この街で「またね」を叶えることができていたとか。
 
 
じわりと目頭が熱くなる。
唇を軽く噛んで、それをどうにか堪えてると、笑った。
 
(273) 2021/12/17(Fri) 19:48:50

【人】 星集め サダル

 
「お引き留めしてすいませんでした。
 ご冥福をお祈りします。」
 
 
ギルド職員に向けて深々と頭を下げた。*
 
(274) 2021/12/17(Fri) 19:49:03

【人】 冒険者 ルイージ

ー ギルド職員 ー >>274

[ どこか寂しそうな女の様子をみるとルイージはこの街で浮世を楽しんでいたのだろう。
さっきのイクリールという女も魅力的だったが、この女もまた随分と魅力的だ。]


 ではこれで…


[ とは言えこれ以上何もできることも言えることも無いのでこの場を辞することにした。]
(275) 2021/12/17(Fri) 20:26:01

【人】 冒険者 ルイージ

[ そうしてやってきた人形屋はイクリールという女の言う通りにそこにあった。]


 ごめんください…
 店主の『サダル・ミロン』という方はいますか?


[ さて返事はあったのだろうか。*]
(276) 2021/12/17(Fri) 20:26:08

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「いらっしゃいませ。」
 
 
>>276来客。それに応えるのは、サーシャと同じ顔の店主。
声も同じ。顔も同じ。
体型だけが彼女より少し細いというか、胸が小ぶりで。
 
 
「人形屋へようこそ。
 こちらには、買いに。売りに。どちらでしょう。」
 
 
感情の薄い顔で尋ねるのだ。*
 
(277) 2021/12/17(Fri) 20:37:23

【人】 冒険者 ルイージ

ー ギルド職員 ー >>274

[ おや?と思ったのはその顔がさきほどのサーシャという女とそっくりだったからだ。
双子なのだろうか?そうでなくとも血縁関係はありそうだが。]


 いえどちらでもないです。
 ルイージという男から預かりものがありまして。


[ 取り出したのは大きな宝石がはめ込まれたペンダントだった。
それは青みがかった緑の宝石、アレキサンドライトと呼ばれるもの。]
(278) 2021/12/17(Fri) 20:55:46

【人】 冒険者 ルイージ

 
 彼の遺品です。
 遺言でエオスの『人形屋』にの店主である
 『サダル・ミロン』という女に渡すようにということでした。
 
 ですので、これはあなたの物です。


[ カウンターの上に無造作に置かれたそれはかなり高価なはずのものだった。
正直に言うとルイージの遺言など叶えてやってもやらなくても所詮は死人には何も言われることはないのだが、他のギルド員の手前とか、色々あって遺言どおりにすることにはなったのだけど]


 いいものですよ、これ。


[ これを売ることができればそれこそしばらくは生活に困ることはないだろう。*]
(279) 2021/12/17(Fri) 20:55:56

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「…?」
 
 
>>278ルイージ。その名前は薄らぼんやり記憶にある。
どこだったか。記憶を探り、ああ、と納得した。
 
 
「分かりました。
 サダル・ミロンは人形屋の店主としての名です。
 今のサダル・ミロンは私ですが、
 その人の知るサダル・ミロンはサーシャです。
 前の店主であるサーシャに、届けておきましょう。
 
 サーシャは、ルイージの子を生み育てています。
 貴方のいうルイージとそのルイージが同じ人物で
 遺品があると知れば、よ、…。
 彼らにそれを遺すでしょう。」
(280) 2021/12/17(Fri) 21:08:41

【人】 星集め サダル

 
喜んでそれを受け取る。
そう言いかけて。
遺品だった、と我に返って言い直す。
一応、人が死んで喜ばないくらいの精神性への理解はあった。
 
 
「…お茶でもいかがですか。」
 
 
どこから来たのかは知らないが。
届けてくれた相手をこのまま追い出すよりはと。
前の店主に教えられていた茶を入れるために準備を始める。
湯を沸かし始めるその隣にはミートパイ。
あの日からサダル・ミロンの密かな好物となっていた。*
 
(281) 2021/12/17(Fri) 21:09:09

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 
         ―――― その後の噺 ――――



 祝祭が終わっても、女は結局人間には成れなかった。
 垂れた兎の耳は変わらず毎日風に揺れて、
 尻尾は驚いた時にぽふんと膨む。
 溢れそうな魔力を消費し、道端の猫と睨み合って
 変わらず誰かの世話を焼いての繰り返し。

 呪いに苦しんでいた子猫の少女は、
 あの後どんな様子で魔術師を訪っただろうか。
 ―――― 無様でもいいから生きたいと叫んだあの願いが
 どうか何の柵も無く叶えばいいと、願って。

 
(282) 2021/12/17(Fri) 21:43:28

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 淫魔の友人がこの街を再び発つ前に、
 女は彼の元を訪って、パイ屋の特大パイを御馳走した。
 もしかすれば彼は驚いたかもしれないし、
 ―― 等価交換ではないと言われたかもしれないが。


  「 メレフ、あのね …… ありがと。
    私は御伽噺の女の子にも、人間にもなれないけど
    あの時助けてくれたの――嬉しかったよ。 」


 唯のラヴァンドラを、友人として慈しんでくれた
 ―― 彼の不器用にも思える優しさは
 けれど確かに、寂しがりの兎を助けてくれたから。

 
(283) 2021/12/17(Fri) 21:43:32

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 ―――― 少し時間を置いてから、魔術師は暫くの間
 人魚を伴って姿を消した。
 目的地は極少数の友人にだけ伝え、
 旅には向かない身の上で、それでも彼と歩くことを選び。

 街から出たことのない女は、あちこちへ興味を示し
 けれど逸れることを恐れて人魚の手は離さなかった。
 「誘拐されたら困る」と本気の顔で告げて、
 そしてその誘拐対象は女ではなく人魚であることも
 付き合いの長い彼には理解るだろう。

 
(284) 2021/12/17(Fri) 21:43:37

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 彼は妹を見つけられただろうか。
 無事に――使命など関係のない、家族の再会を果たせたなら
 その時ばかりは女も彼から手を離し
 家族のみの空間にしてあげようとしただろうけれど。

 …… 本当は。
 女の知らない、温かいだけの家族の形を見るのが怖くて
 妹に再会した彼が どんな道を選ぶのかが分からなくて
 見ないフリをしようとしただけ。


        識らなかった頃には帰れないから。
 
 
(285) 2021/12/17(Fri) 21:43:40

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 けれども結局女の危惧とは裏腹で、人魚は女と共に
 住み慣れたエオスの街へと帰って来てくれた。
 ―― それがどれだけ嬉しいことなのか、なんてこと
 彼はずっとずっと知らない儘で、良いのだけれど。


  「 リル! 」


 兎は月を見て跳ねる、――と東の国では歌われるが
 この街の兎は、訪った親友を見て跳ねる生き物だ。>>262
 ぱっと顔を輝かせ、自宅の扉を開き
 そこに立つ彼女をぎゅうと抱きしめよう。

 
(286) 2021/12/17(Fri) 21:43:44

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 私の大切なお友達。
 人間になりたいという願いも、私の存在も
 初めて肯定してくれたかわいい貴女。

 世界への復讐を希っていたと、もし私が識れたなら
 ―― 私もきっと彼女の全てを受け入れる。
 それが誰かを傷付ける結果になることでも、
 それで彼女の全てが掬われるのならば、と。


      復讐に心を堕としても、誰かを殺めても
      …… 貴女は、私の。

 
(287) 2021/12/17(Fri) 21:43:46

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 …… なんて、沢山の手土産を持参してくれた彼女へ
 いたずらっぽく囁いてみせれば。
 あの時のように可愛い反応を見せてくれるのか、
 或いは受け流されてしまったか。


  「 リル、こっちきて!
    一緒にご飯食べよっ 」


 どちらにせよ女は、彼女の腕を逃がさないように抱き締め
 家の中へと招き入れた。
 …… やや過剰に思えるスキンシップの理由は、
 いつの間にか彼女が傍へ置き始めたホムンクルスなのだが。
 そんな子供じみた嫉妬心は隠してしまって。

 
(288) 2021/12/17(Fri) 21:43:56

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 …… ねえ、その子の名前は?
    甘いもの用意してるんだけど、好きかなぁ。 」


 ―― 兎は出来る兎なので。
 そんな風に、可愛いばかりの友人へ尋ねてみては
 恐る恐る交流を計ることも、あっただろう。*


 
(289) 2021/12/17(Fri) 21:44:00
  ――…、ラヴァ、性根が悪くなったか?

[役得だと淫靡な光景に見蕩れるのは条件反射というもの。
 息も揃わぬうちにペースを乱されるのは男として
 納得しづらい部分はあるので、複雑そうな面差しで。

 理性のある彼女が今の状態を見てでもいたら、
 卒倒しそうだと思考の端で。
 この報復は是非そうしてくれようと思い描くほど
 己の招いた『薬』の効果に何処か達観しながら
 男を屈服させて得意げな草食動物を見守る。

 マウントを取った彼女の顔が両脚の間に埋まるのに
 落ち着かない気分ではあるが、この可愛らしい生き物に
 もっと欲しいと甘えられたら最早お手上げの降伏に尽きる]


  っ……? は…、
  いや、…っ ラヴァンドラ、待て、

[オーラルの経験は有るが、スライムを溶かしたかのような
 異様な滑りけと、蜜壷を彷彿とさせる体温の高さに
 これが平常なのかと不安で震えた。
 接吻で知った彼女の口内や舌は確かに熱かったが、
 果てを見て敏感な部位で受けるとその感覚も真新しく。]

  ンンっ……?!

[裏筋を辿る軟体にざわりと背が擽られる思いだ。
 彼女の腔内に押し込められた熱源は脈動を確かに伝え
 吸われるとカウパーで暖かな口蓋を濡らす事だろう。]



  っは…、――、ぁ……

[鈴口を擽る刺激と共にこちらを窺う女に
 示しがつかない心境は落ち着かず、
 いやでも染まった顔を覆うようにして。

 どんなに欲に濡れても、我を見失っても
 愛しい兎の浮かべる笑みは、甘く。]

  ……………悦い、

[そう答えるしか無いだろう。
 羞恥混じりであるし、ぶっきらぼうにもなるが。]


  あ――…、待て、あんまり、

[全部口に、 …その言葉を反芻する間も無く
 しかと咥えなおされてしまい、熱の筒で扱かれると
 快感が早足で駆け巡るようで、

 与えられる刺激だけでは無く、余りにも淫猥だった。
 何処を餌にしているのだと悪態をつく余裕は奪われ
 はぁはぁと上がる呼吸をどうにか整えようとするが
 甘い快楽に腰まで痺れて、体が重い。]

【人】 薬屋 テレベルム


[そのような淫らな時間はいつかは過ぎて。


 彼女が意識を戻す頃には、
 いつの間にか身も清められているし
 汗やら何やらで濡れた白いワンピースでは無く
 愛用の部屋着を着せられているだろうし
 なんなら下着まできちんと履かされている。

 リビングに訪れれば、四角い匣の前で
 真面目くさった顔をし、腕を組む男の姿がある。

 貴重品と共に持ち込んだ逸品>>2:30
 睨めっこをしていたが、
 今だ、という時を見計らって皿を取り出した。]
 
(290) 2021/12/17(Fri) 21:47:45

【人】 薬屋 テレベルム


  ――…、ん。おはよう。

[そうは告ぐが、もう昼だ。
 彼女の手料理のオムレット>>2:156は朝食の予定だったが
 二人にとっては昼食として胃の中に入る事になる。

 熱、っと慣れない皿の熱さに慌てもしたが、
 取り分けの食器やら、茶やらを広げたテーブルに置いて、
 それから、漸く視線を合わせる。
                どこか、照れくさそうに。]
(291) 2021/12/17(Fri) 21:47:58

【人】 薬屋 テレベルム


  ……家族とは、こういうものだろう。

[朝目覚めて、食事が既にあり、暖かな空気が流れる。
 彼女の探していた『居場所』は此処にあるのだ。
 むず痒そうに揺らした口端は、不格好だが。]

  これからは毎日共に起きて、
  一緒に飯を食おう。

[ささやかで、ごく平凡で、――けれど、ひとりでは無い。
 何処にも行かないで欲しいと願った彼女の望み通り。
 同時に、男にとっても、願い通りなのだ。]
(292) 2021/12/17(Fri) 21:48:24

【人】 薬屋 テレベルム

[彼女と暮らすこれからを叶えたのは、
 苦難と、努力と、哀しみと、挫折と、


    ひとかけらの愛を混ぜて――――]
(293) 2021/12/17(Fri) 21:48:41

【人】 薬屋 テレベルム




      [* そして、幸福を作る 魔法 *]



 
(294) 2021/12/17(Fri) 21:49:10

【人】 冒険者 ルイージ

ー ギルド職員 ー>>280

[ そういうことかと男は得心した。]


 それならサーシャさんに渡してください


[ 何だか複雑なようでそうでもないような感じだが元々深入りするつもりもなかった。
ただギルドの功労者に敬意を表しただけだから。]


 では…一杯だけ


[ ただ彼が愛したこの街には少しだけ興味がわいてきた。
今年の祝祭の日にもう一度訪れるのもいいかもしれないと思う程度には。*]
(295) 2021/12/17(Fri) 21:51:51

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「承りました。」
 
 
確かにサーシャに渡すのが一番で、それを店主も望んでいた。
>>295だから彼に頷いて、お湯を沸かし茶葉を用意する。
まだ前店主のように上手く入れられない。
基本の紅茶がせいぜいだったが、ミルク壺と砂糖壺を添えて。
店内に広がる紅茶の香りは及第点。
それを、彼の前に差し出した。
 
(296) 2021/12/17(Fri) 22:29:31

【人】 星集め サダル

 
「アールグレイです。苦手なら別のを用意しましょう。
 アールグレイの花言葉は安らぎだそうですね。
 私は存じませんが、私なりの餞として。」
 
 
そして、アールグレイをもう一人分。
それは、ここにいないルイージの分。
そうして自分の分をいれて。
 
 
「そう言えばお名前をお伺いしても良いでしょうか。
 サーシャもお礼の手紙を書きたいと思うことでしょう。
 私自身、貴方にお礼を言いたいのです。」
 
(297) 2021/12/17(Fri) 22:29:49

【置】 星集め サダル

 
「ここまで来てくれてありがとうございました。
 ぜひ、また来てくださいね。」
 
 
頬をほんのわずかに緩ませて。
彼にそう告げてカップを持ち上げる。

ミルクも入れず飲んだアールグレイは、ほんの少し、苦かった。*
 
(L7) 2021/12/17(Fri) 22:30:06
公開: 2021/12/17(Fri) 22:30:00

【人】 冒険者 ルイージ

ー ギルド職員 ー>>L7

[ 同じようにカップを持ち上げて紅茶を口に運んだ。]


 やめておきましょう。
 ここには仕事できたので。


[ お礼をされるようなことはしていないし、もしお礼を言われるとしたらルイージ本人にだろう。
だからそれは遠慮しておくことにした。]


 その代わり、次にこの街を訪れたときは…


[ その時は誰の用事でもなく個人的に訪れるだろう。
そして自らの対価を支払って望むものを手にいれよう、ルイージがそうしていたようにそれがエオスという街なのだから。**]
(298) 2021/12/17(Fri) 22:53:11

【人】 坊っちゃん バラニ

――後日談/とある行商人との会話――

[君と結ばれて少し後、僕はある人と会っていた。

ポルクスが親方と呼ぶ、行商人の彼。
忙しい合間にどうにか時間を作ってくれたであろうその人に
こうしてあらためて会うのはやっぱり緊張した。
それでも、一商人として、そして一人の男として
今回のことに筋を通さなければならない。

彼の弟子であるポルクスを愛していること、
真剣に交際と、結婚を考えていること。
このことを彼もとい彼女の両親と家族にも報告すること。
そして先程告げたことについての了承を求めてから。
彼に、深く頭を下げた]
(299) 2021/12/17(Fri) 23:08:36

【人】 坊っちゃん バラニ

[頭を上げるように言われて、
そのまま顔を上げて、彼へ向き直れば。

ここで、一つの問いかけをしてきた>>0:132]

心で、金で、買えるもの……。

[少し考え込むように、頬から顎へ手を添えると瞳を伏せて考える。
そうして、ややあってから]

心で贖うことができるもの……これが正解かはわかりません。

[そもそもこの問いに正解と呼べるものはあるのか。
思い浮んだものの全てが、正解であるような違うような
そんな気がして、躊躇うような声音になってしまうけど]

でも、僕はあのとき確かに。
ポルクスと心通わせて、『未来』を得ました。
(300) 2021/12/17(Fri) 23:09:30

【人】 坊っちゃん バラニ


『未来』というのは少し語弊があるかもしれません。
でも、そうとしか言いようがない。

……彼女と、一緒に生きていたいと思いました。
他の誰でもない、彼女と幸せになりたいと思いました。

臆病者の僕が、勇気を貰いました。
非力で虚弱で情けない自分が、変わりたいと思いました。

何もかもを自分の運命のせいにしていた自分が、
自分が望む未来を生きるために、
……そのために前を向こうと、そう思いました。

全部、ポルクスのおかげなんです。
彼が僕に向けてくれる、その想いが、
僕にたくさんのものを与えてくれた。

[運命は確かに変わった。
それを確信しているのは、きっと今は自分だけだけど]
(301) 2021/12/17(Fri) 23:10:39

【人】 坊っちゃん バラニ

 
だから、今度は僕が。
僕の意志で、僕の心で、僕らが共に歩む未来を贖いたい。

たとえ反対されたとしても、
僕は自分の望みを違えないし、
ポルクスと共に在ることをやめるつもりもない。
―――…それが、僕の答えです。*
(302) 2021/12/17(Fri) 23:11:23

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  ひらり、
     ひらり、

ページがめくれ、


ひらり、     
ひらり、  ]
(303) 2021/12/17(Fri) 23:12:01

【人】 箱庭の雛 フェレス

―― 後日談/そして、 ――

[  言葉は繰り返し、音と成る。
   言葉は綴れば、世界と成る。  ]


    
   
からちょっとくらい
外に出たってさ


[  風の音色の響く部屋。
   主の到着を今でもかと待ち続ける。  ]


   もうっ!叔父様は心配性すぎるよ!


[  声が扉の前までやってきて、
   怒ったのを表すように扉が大きい音を立てた。  ]
(304) 2021/12/17(Fri) 23:12:18

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  未だ少女という身を脱せない少女。
   月日が経ってもそれは変わらず。   ]


   はぁ、ほんと叔父様は……


[  怒った表情の裏。
   顔に映った笑みは、隠されることもなく。  ]


   わたしももう子供じゃ……
あ゛



[  視線の先、開かれた窓と風の音。
   開かれたページと、擦れる紙の音。  ]
(305) 2021/12/17(Fri) 23:12:31

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  慌てて、見つからないように、
   文字の書かれた本が閉じられる。  ]


   うぅ、窓閉め忘れるなんて……


[  屋敷の者が入らなくてよかった。
   そう胸をなでおろす少女。  ]


   よしっ、書こう


[  机の上。
   本と、ペンと、インクの匂い。
   そこで世界が生まれる。  ]
(306) 2021/12/17(Fri) 23:12:45

【人】 箱庭の雛 フェレス

    


    


    


    


    
(307) 2021/12/17(Fri) 23:13:10

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  やがて時間は経ち、
   綴られた言葉も乾いた。  ]


   ふぅ……


[  一息つこうと少女が閉めた窓を開ける。
   そして突然の風。  ]


   んっ……
って、まっ



[  学びもせずに窓を開ける物だから。
   風と共に、一枚の手紙が空を翔ける。  ]


   ……取りに行かないと!
(308) 2021/12/17(Fri) 23:13:39

【置】 箱庭の雛 フェレス

   お母さんへ

  今はどこにいるのかな?
  わたしはまた歩きだしてみることにしたよ

  お母さんの願いの通り、幸せに生きるために
  少しだけ勇気を出して

  だから、きっと見守っててね
  お空の上、お星さまになって


あなたの大好きなメミニより  
(L8) 2021/12/17(Fri) 23:14:08
公開: 2021/12/17(Fri) 23:20:00

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  慌てたように飛び出した少女。
   窓は未だに開けたまま。


   ひらり、
     また、ひらり、

     少しずつ繰り返して、
        一番最初のページ。  ]
(309) 2021/12/17(Fri) 23:14:21

【人】 箱庭の雛 フェレス

[    その物語の名前は、
           『スターゲイザー』。

     遥か彼方の
を観測して、
           幸せを伝える物語。  ]
(310) 2021/12/17(Fri) 23:14:37

【人】 箱庭の雛 フェレス

  
がつもり、
         心を冷やす。

  けれど大丈夫、
      いつか
は解けて消える。







   
そして、
が来る。  
(311) 2021/12/17(Fri) 23:14:50

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  いつかの終わりを告げる春が。*  ]
(312) 2021/12/17(Fri) 23:15:19

【人】 星集め サダル

 
マスターヘイズ様と:
sideベリル


愛して、愛されて、抱かれて、抱いて。
マスターの晩年には、頭を撫でてもらいながら彼に奉仕することが増えた。
マスターがもし勃たなくても、キスして触れ合って、穏やかに過ごしていく。
そしてとうとうその日を迎えた。
 
(313) 2021/12/17(Fri) 23:17:24

【人】 星集め サダル

 
私は貴方に出会えて幸せでした、マスター。
きっとどのホムンクルスよりも幸せだったでしょう。
だって貴方に愛された。貴方を愛した。
それだけで素晴らしい奇跡ではありませんか。
貴方の旅にお供できてよかったです。
貴方の隣にいられてよかったです。
 
(314) 2021/12/17(Fri) 23:17:45

【人】 星集め サダル

 
どうしても、ホムンクルスはマスターよりほんの少しだけ長生きになってしまう。
涙を流しながら、彼と共に眠りについた。
ただキスをしたくて、キスをして。
私は契約から解き放たれてしまうけれど。
このキスももう契約の意味を成さないけれど。
私は貴方と共に棺の中。
魔法を使い、地中に埋まろう。
瞳を閉じて。体を重ねて。貴方を感じて。
 
 
「今度マスターの隣に立つのなら。
 同じ種族になりたいです、マスター。
 
 愛しています、永遠に…。」
 
 
こうして、ベリルと名付けられたホムンクルスの生涯は幕を閉じる。
深い闇の中でも。マスターと共にあるのなら、それだけで幸せでいられたのだった。**
 
(315) 2021/12/17(Fri) 23:17:59

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 ――――― 途中からの記憶が無い。
 いつの間にか気を失っていた女が目を覚ます頃には、
 すっかり身体は清められて
 気に入りの部屋着を着せられていた。
 ( …… 丁寧に下着まで履かせられているのは
      顔をやや赤く染め、思わず俯いたが。 )


 そのままゆっくりとリビングへ足を運べば、
 四角形の匣を――実験中の魔術師めいた真面目な顔で
 見詰める人魚がいるものだから。

 
(316) 2021/12/17(Fri) 23:21:39

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 ………… 、 …… おは、よ? 」


 頭でもぶつけたのかと真剣に心配したけれど
 どうやら魔道具のひとつらしい、と思い至って
 いややっぱり何を……と首を傾いだけれど。

 >>291 視線を流した先、
 テーブルに並べられた昼食へ気付けば
 きょと … と目を見開いた。
 
 
(317) 2021/12/17(Fri) 23:21:43

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 それから、すこしだけ照れたように言葉を紡ぐ人魚へ
 女にしては珍しく思考が追い付かないような様子を見せ、
 …… 温められた甘いオムレットと
 不格好に笑う彼を見比べては、へにゃりと眉を下げた。


  「 ―――― … ほんと?
    私と家族になってくれる……? 」


 目覚めれば愛しいひとがいる朝も、
 共にご飯を食べる毎日も、――独りで街を見下ろす夜も
 もう何もかもを諦めなくて、いいのだろうか。

 どこにもいかないで、と縋った私の指先で
 貴方をずっと抱き締めても、許される?

 
(318) 2021/12/17(Fri) 23:21:48

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 



     降り積もった雪と、肌を刺す冷気
     白銀に埋もれた種は未だ芽吹かず
     全てが静寂に呑まれた、この街で 



 
(319) 2021/12/17(Fri) 23:21:52

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 


  「 ――――― ありがとう、テレベルム


    貴方に会えて、良かった。 」



 私は愛しいばかりの貴方の頬へ触れ、
 それから重ねるだけのキスを落とした。


 
(320) 2021/12/17(Fri) 23:22:08

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 


   いつか私たちの物語が終わる、その日まで。


   兎は愛しい家族の隣で
   今日も魔法を掛けている。


 
(321) 2021/12/17(Fri) 23:22:13

【人】 薬屋 テレベルム


   
 ♬

 
 ♪

  
 
  
唄を
忘れた
金糸雀が

    
くちばしで
拾った
粉雪の

    
落ちて
しまった
氷いちご
 

    
月の
ない
日々に

    
星の
ない
日々に

   
 …… 
流しましょうか
 
…… 

    
 ……
 
流しましょうよ
 …… 
 
 



[光も届かない深き場所
 いつか何処かの 水底で。]

 
(322) 2021/12/17(Fri) 23:25:14

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 羅針盤の導き ―


[黄金に輝く方位針は>>0:L2出来栄えの見事な拵えだが、
 古の魔力を蓄積しているだけにアンティークにも感じる。
 魔具を握るほうでは無い手に、柔らかな掌を預かり>>284
 まるで迷子の子供みたいに握られて苦笑も溢れる。]

  どっちが誘拐されるんだか……。

[彼女の体質には不遇もあるが、目を離さずに傍に居る。
 見慣れぬ景色、見知らぬ民族、知らない汽笛の音。 
 険しくないルートを選び、女でも辛くないように
 極力気を使ったが、彼女はあまりに日陰暮らしが長い身。 
 宿で足労ばかりを掛けてしまった白い足を揉んでやったり、
 暖炉の傍で揺り椅子に座り、彼女を抱擁し休む日々もあった。]
(323) 2021/12/17(Fri) 23:25:28

【人】 薬屋 テレベルム

[針が最終的に示した先は、寂れた漁村だった。
 エオスが一番の栄えた街であった旅路ながら
 途中に訪れた村や街の何処よりも寂しい場所。

 ぽつぽつと離れた場所にしか民家も見当たらず
 己の郷里をどこか彷彿とさせる白浜と青い珊瑚礁。

 ――おとぎ話のお姫様はおらず。
 ――おとぎ話の王子様はおらず。

 唖の女と、漁師の男の住む家へとたどり着く。]
(324) 2021/12/17(Fri) 23:25:46

【人】 薬屋 テレベルム


  ………久しぶりだな、

[兄が自分を訪ねに来たからには、覚悟を決めた妹を前に
 ラヴァンドラと出会わなければ、ここで確かに
 大切な妹の命を奪ったのだろうと、己は想像する。

 手を離そうとする彼女>>285の指を握る。
 決心は最早揺らがないものではあったが、
 万が一、己が彼女のおしえてくれた道から外れないように。

 ――幸せを、心から願えるように。]
(325) 2021/12/17(Fri) 23:26:01

【人】 薬屋 テレベルム

[妹と漁師の出会いは、男が御伽噺のように
 溺れてしまったわけでは無く、
 波打ち際で彼女の唄に聞き惚れた事であったそうだ。

 それらの話は唖となってしまった妹では無く、
 その伴侶となった男の口から語られた。

 歌を忘れた金糸雀も、惨めに捨てられずに
 ひとつの幸せを手に入れた、
 ――そんな、物語にもならない、ちいさな、おわり。]
(326) 2021/12/17(Fri) 23:26:18

【人】 薬屋 テレベルム

[ひとつ先の港町で船と汽車を乗り継ぎ帰路につく心算だが
 折角の海を少し散策してからでも遅くは無いだろう。]

  俺の住んでいた場所も、暖かい海があった。

[気候は温暖。
 雪の美しい街と対極のようでもある。
 彼女はこの気候に慣れてはいないだろうけれど、
 水は少しばかり冷たく、その足を冷やすだろう。]
(327) 2021/12/17(Fri) 23:26:40

【人】 薬屋 テレベルム

[白い砂の海の上。
 日の沈む水平線を隣り合って遠目に眺めて、





 そっと、彼女の腰を引き寄せる。
 感謝の言葉はきっと、彼女と己の唇の狭間に溶けた。**]
(328) 2021/12/17(Fri) 23:28:24

【人】 行商人見習い ポルクス

 この世に金で買えぬものの1つには、
 人の心があるというけれど。

 なれば心で何が買えようか?
 なれば金で何が買えようか。
(329) 2021/12/17(Fri) 23:30:30

【人】 行商人見習い ポルクス

― 後日談:とある行商人は... ―

[その時、弟子は他の商品の仕入れに行っており、

王都の貴族とも繋がりのある行商人は
この街の大店の息子としてではなく、
弟子の”良い人”と時間を割いて話すことを決めた

弟子が両性なのは、親御さんから預かるときに聞いていた
それでも、選ぶとしたら女性だとばかり思っていたので
多少驚いたことは否めない。

少しばかり考え、問いかけを1つ。
それは弟子にも与えたものであった。]
(330) 2021/12/17(Fri) 23:30:37

【人】 行商人見習い ポルクス

[正解は?
――青年の答えを聞いて、行商人は大笑いした]

 ははは、青い、青いなぁ。
 
 いや、すまないね笑ってしまって。
 うちの弟子にもこれを問いかけたことがあるんだ。
 ――ポルクスには伝えていないが。
 この問いに正解はあって、ないんだよ。

 それを自分の中でどういう答えにするか。
 それを信念として持てるか。

 俺が求めていたのは、それなんだ。

[ひとしきり笑った、商人は。眦の涙を指で拭いて]
(331) 2021/12/17(Fri) 23:30:52

【人】 行商人見習い ポルクス

 とはいえ、あって、ない。もののなかでも、
 俺の答えはこう、さなぁ。

 心で買えるものの1つが、人との絆だよ。
 行商人なんだ。売り手と買い手、一期一会でも
 また会うことがあっても
 そこに嘘や虚構を混ぜては、いけない。
 誠実にあれ。でもそれだけじゃあつかれる。
 自分の弱さを見せられる相手、
 自分がともに生きて支えたいと思う相手
 それらを得て尚、人と繋がる強さを持つ
 
 そういうものを買えるのが、俺は心と思っているんだ。

 馬鹿で不器用なうちの弟子を、宜しく頼む。
 お前さんがいるなら。もうあいつも一人前だなぁ。

[そういって、商人はまた、大笑いしたんだとか。**]
(332) 2021/12/17(Fri) 23:31:34

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 後日談 ―


[魔術師の女から向日葵の女店主の話は
 男が親睦を持つ以前も、酒飲み仲間と認定してからも
 耳に軟体動物が永住しそうなくらいに聞き及んでいるが、
 本人を前にすると>>262最早格が違う。>>286

 これが同性で無ければ間違いなく妬いてしまうが
 相手がエオスのアイドオルとなればいくらも寛容になる。
 女店主が伴うようになった存在>>288へのライバル心が
 彼女の過剰さに拍車をかけているとも知らぬ昼行灯。]
(333) 2021/12/18(Sat) 0:10:12

【人】 薬屋 テレベルム

[また、裏街への再出店は魔術師にえらく非難され
 彼女の店の隣の狭い空き家を改装させて貰い、
 真珠堂の再出店を果たすことになった。
 ラヴァンドラとしては一安心でもあるのだろう。

 街外れとはいえ表の通りでの商売にもなる為、
 一般的な薬草の加工品を販売する傍ら、
 その道の筋には変わらず人魚の『薬』も売っている。
 どこぞの商人の親方>>176などは随分胸をなで下ろしていた。]
(334) 2021/12/18(Sat) 0:10:22

【人】 薬屋 テレベルム


  ……? ???
  …これは、一体…、シュワシュワしてる…。

[暫く店を休んで何処かに行っていたらしい話など、
 話題は尽きる事も無いだろうけれど。
 男はワインらしいがワインらしかぬ酒に興味津々だ。

 豆で練らてたハンバーグを前にしたら
 不安と恐怖の入り混じった警戒心を視線に籠めもするが
 その製法を聞けば恐る恐る口に運び、
 おいしい、と素直な感想も零す筈。]
(335) 2021/12/18(Sat) 0:10:48

【人】 薬屋 テレベルム

[まるで、幸いを形にしたかのような女二人の戯れを
 酒の肴にすれば、自然と幸せな笑みが溢れた。

 男には元来、馴染みの友というものがいないから
 平穏な彼女たちの交友は心が温まるものがある。

 花が咲く話に口を挟むはほんの少しで満足してしまう。
 雪が降り始める気配を窓の外に感じるも――

 もう、以前までのようには、寂しくない。
 魔術師の家は春爛漫の気配に包まれている**]
(336) 2021/12/18(Sat) 0:10:57

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 雪宴の夜 ―


[彼女と共に生きると誓った日>>320から、月日も流れ、
 旅に出るというひとつの目的も叶ったものだから
 男はこの街で、平穏息災に過ごす事になる。

 降り積もった雪の日、水も氷漬けとなった噴水広場は
 『アダマイ』出資となったらしい
 マジックアイテムによる電灯が加わる事で
 きらきらと色合い豊かなイルミネーションを齎していた。

 夜も更けている頃合を見計らって二人で此処に来たのは
 珍しく彼女からでは無くて、男からの誘い。]
(337) 2021/12/18(Sat) 0:24:38

【人】 薬屋 テレベルム



  ――ラヴァンドラ。

[二人だけの世界以外でも、手をつなぐ事に慣れてしまう程。
 いくつもの月を、年を越えたけれども。
 彼女の手を、今は握る目的では無くて。

 己の掌の上に預かる目的で。

 …それから、その細く柔らかな薬指に
 白い雪の結晶のように輝いた、
 真珠の指輪を差し入れる目的で――…、 ]
(338) 2021/12/18(Sat) 0:24:55

【人】 薬屋 テレベルム

[羽織っていた白いローブを


     はさり――…、と下ろし。


 彼女の頭部から掛けるようにして。
 人魚の集落での『縁組』を真似たものだが
 この街の教会でも、似た姿は拝めるだろう。

 幸せを歩みだした女は皆、
 喪服にも似た黒いローブではなく、
      こうして ――白いヴェールを纏う。]
 
(339) 2021/12/18(Sat) 0:25:54

【人】 薬屋 テレベルム




     …… その、なんだ。

          これからもよろしく。


[彼女の魔法>>-784は今も健在であるけれども、




 今ばかりは、照れて歪んだ微笑いになるのも
 どうか、許してもらえまいか。**]
(340) 2021/12/18(Sat) 0:26:15

【人】 行商人見習い ポルクス

― 季節は巡って ―

[キエとシトゥラを誘って、パパのお話聞きに行く!と
我が家の娘2人は、『星集め サダル』の子供さんらと一緒に
噴水広場に向かったらしい。

おっとりと未だ腕の中で眠っている末娘を抱っこして
久しぶりに行商人の格好をしようとして
……む、胸と尻がきつい。と断念した俺は、
何時ものゆったりしたワンピースと、
貝紅により唇を朱に彩って、娘らに遅れて噴水広場へ足を向けた。

さくり、さくりと音が鳴る。降り積もる雪が
靴に踏まれた音。新雪ではなく、踏み固められたものが
氷となってならされるもの。
あちこちに飾られた電灯は、どうやら出資者がいるのだとか。]
(341) 2021/12/18(Sat) 0:34:02

【人】 行商人見習い ポルクス

[息は白く。祭りの喧騒賑やかな中。
話を聞きに来た子供らを膝に乗せ
唄うように、話をしている君がいた。
お店の休憩時間、こうして話をしている貴方がいる
この景色は、自分にはとても輝いて見えているのだ。

ああ、いつも通りにお代は
ゲイザーのパイでいい、なんて言ってる。
今日はどんな話を、したのかしら?]
(342) 2021/12/18(Sat) 0:34:49

【人】 行商人見習い ポルクス

  ―― 今日はどんなお話? 
 もしも終わってないのなら

              
旦那様

 続きをお語りくださいな。吟遊詩人殿?

[そぅっと後ろから近づいて声をかけ
もし、こっちを振り向いたら?

――きっときらきら、美しいものを刻むその唇に
朱色を移して、微笑むのでしょう**]
(343) 2021/12/18(Sat) 0:35:11
 




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生存者 (10)

サダル
72回 残 たくさん

 

メレフ
1回 残 たくさん

夕飯

ヘイズ
13回 残 たくさん

オフ

イクリール
67回 残 たくさん

お昼かな 次は

フェレス
45回 残 たくさん

ねむい

ポルクス
34回 残 たくさん

おやすや

ルイージ
13回 残 たくさん

おやすみ

テレベルム
25回 残 たくさん

オフ

ラヴァンドラ
51回 残 たくさん

ねむり

バラニ
23回 残 たくさん

うとうと。

犠牲者 (1)

トラヴィス(2d)
0回 残 たくさん

 

処刑者 (1)

ゲイザー(3d)
0回 残 たくさん

村建て狼

突然死者 (0)

舞台 (0)

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















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運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
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Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
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霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
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外道大戦 by mtmt
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もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
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