千早 結は、メモを貼った。 (a1) 2022/08/11(Thu) 6:06:35 |
不審死の元凶 ???は、メモを貼った。 (a2) 2022/08/11(Thu) 7:36:55 |
校長のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2022/08/11(Thu) 7:39:10 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ―???― 闇が、病院を覆い尽くす。>>0:L0 どうやら、始まったらしい。 少女と、カナおねぇさん達から別れてしばらく。 現状、執着する獲物もおらず、やらねばならない事もない。 だから、『イモウト』を探して、院内をさ迷い歩いた。 もっとも見つけたからと言って、少女に知らせる気も、どうこうする気もないけれど。 「自分が、自分の目的の相手を探す事と、ついでに出来る作業」だから、それぐらいの認識。 『運よくイモウトを見つけて、運よく生きてまた会えたら、案内するのもいいか』、と。 ――要は、『イモウト』探しは割とどうでもいい事なのだ。 (3) 2022/08/11(Thu) 9:05:05 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコそれに、どうせ誰かの手に堕ちるなら、カナおねぇさんの「■■さん」になってくれるのも悪くない、とも思う。 カナおねぇさんには歌を教えて貰った恩がある。 彼女が少女と居る事で安らぎを取り戻せるなら、それでもいい。 引き換えに少女が「死ぬかも」というだけだ。 よくわからないモノに蹂躙されて、苦痛に満ちた最期を迎えるより、余程マシだ。 (4) 2022/08/11(Thu) 9:06:25 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ再び、地下への階段を降りていく。 最初から、『イモウト』が生きているとは考えていない。 なら、出来るだけ死んだ可能性の高い場所。 より多くの人の死に触れた場所を探す方が効率がいいだろう。 死体安置室に『イモウト』が居ないならば、残る心当たりは――。 いくつか候補を頭に描きながら、地下の闇へと消えていった。* (5) 2022/08/11(Thu) 9:12:45 |
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。 (a3) 2022/08/11(Thu) 9:16:39 |
【人】 勢喜 光樹─→精神病棟へ─ [四谷に付き合い、"チハヤ"という人物を探すため 精神病棟エリアへ向かっている道中のことだったか。 遠くの方から、誰かを呼ぶ声が 聞こえたような気がした。>>0:129] ………声が、したな。 お前には聞こえたか? [己のみに聞こえたものなのか、 四谷の耳にも入ることが叶ったのか。 確かめるように問うてみる。] チハヤ……… という奴の、声だと良いな? [四谷にとっては、それが望みだろうから 期待を抱かせるようなことを言ってはみたものの 己は、生者よりも死者のものであることを 口にはしなかったが、内心では願っていた。 死へと近づくことが、出来そうな気がしたから。 *] (6) 2022/08/11(Thu) 11:11:19 |
勢喜 光樹は、メモを貼った。 (a4) 2022/08/11(Thu) 11:18:04 |
勢喜 光樹は、メモを貼った。 (a5) 2022/08/11(Thu) 11:28:07 |
【人】 四谷 隆史[真っすぐ目を見て礼を告げると、 何故か視線を逸らされた。俺そんな汚かったっけ。 多分半泣きで逃げ出したから、べとべとしてたとか そんなんだろうな、と思った。 それか。もしかしたら本来はあまり人好きではないのかもしれない。 が、そうではないような気もする。 結局それは問いかけねばわからぬことで。 問いかけて、知ったときがもしも来るとしたら。 年齢や世間体を理由に、産むことも選ばず子を殺した俺は いったいどんな顔を貴方に向けられるだろう。] ううう、冗談きついっすよ……。 [でも今は。逸らされた目と、まっすぐ掴んでくれた手に 信を預けて夜の廃病院の廊下で立ち上がったのだ。] (9) 2022/08/11(Thu) 11:30:27 |
【人】 四谷 隆史 多分、そう、です。 いきなり消えてからそう時は立ってないはず。 [はぐれた、って言った方がわかりやすいかもしれない。 でも本当に、突然闇に飲み込まれたのだ。 少なくとも自分にはそう見えたし。暗闇から逃げ出したその時に 追いかける足音もなく、声もなくであったから。 思い出すだけで、膝が震えてくる>>0:224] い、きましょう、いくっす、セキさん! [先んじて精神病棟エリアへ足を進める彼の背を追いかける。 自分より少しだけ高い背と、スーツ姿は この廃病院という場所を少しだけ日常に引き戻すかのよう。 カン、カンっと武骨な音がリノリウムの廊下に響く。 埃が少しだけ舞う中で 静かに閉じたものがあることを、俺らはまだ知らない。>>0:L0] (10) 2022/08/11(Thu) 11:30:43 |
【人】 四谷 隆史―→そして精神科病棟へ ― [精神科なんか行ったことない。 普通の手術とかで入院する場所と何が違うんだろう。 あんな怖い目会う前だったら多分わくわくできたのに。] 『隆史君は。首を突っ込むだけ突っ込んで。 最後には丸投げしちゃうんだから。もう。』 (呆れ顔で、少し笑ってる彼女の言葉をふと思い出す) (今迄は忘れようとして、思い出すこともなかったのに) ―― へ、えぁ? [セキさんの俺への声かけにふ、と物思いから浮上する。>>6] すんません、なんとなく…… 聞こえた、ような。 [ぼーっとしてた、とは言えず何ともバツの悪い顔。 とはいえ、チハヤさんの声ならいいというセキさんには 勿論とばかりに首を縦に振った。] (11) 2022/08/11(Thu) 11:37:24 |
【人】 四谷 隆史 じゃ、もしかしたらこの先にいるのかもっすね! [残念ながら精神科病棟にはいないのだけど それは知らないまま、セキさんの後を歩く俺は セキさんが何を内心希求していたかこの時点では 気づくことができないでいた。] (12) 2022/08/11(Thu) 11:37:36 |
【人】 四谷 隆史[残念ながらチハヤさんの姿を見ることは叶わなかったが (そんな彼が怪異と遭遇していたのも知らず>>1 相変わらずスマホのLINEを開くことも忘れていた) やってきた精神科病棟は、普通の病室となんかどこか違う気がした。 具体的には拘束具みたいなもんが、 部屋に設置されてたりとかしてるしさぁ。] うっわ……なにこれこわっ。 チハヤさーーーん! 誰か―ーーいませんかぁ――― いませんかぁー [ドップラー。反響する廊下。反応は……どうだろう。 うーん、と眉根を寄せて 再び病室の方をひょいっと覗き込む。 まるで遅刻した生徒が授業を始めている教室を こっそり覗き見るようにして。 いないなー、となりながら……ふと。] 俺、同じ予備校の奴らの肝試しでここ来たんすよね。 チハヤさんは、幽霊に会いたいとか、って。 ……セキさんは、 。 [どうして?と言いかけて、拒絶されたり 万一機嫌を損ねたらここで置いてかれるのが怖くて 続きは声に出せず、なんともいえない 途方に暮れたような顔を一瞬、したかもしれない。*] (13) 2022/08/11(Thu) 11:44:06 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a6) 2022/08/11(Thu) 11:51:33 |
【人】 名坂愛子ぅ、ぁあ……ぁ……っ! [そして記憶に新しい死体安置所。普段行くことすらないであろう場所の経験は強烈で、やがて普通に探しているだけの夢は悪夢へと変わっていく。 際限なく続く扉の群れを次々と開けていけば、やがて出てくるのは 無残な姿で黒い袋詰めになった妹の死体 。見つけた瞬間、夢の中で叫び声をあげたのだけれど声をあげる事さえできない。 息が続かない、嫌な汗だけが湧いてくる。 妹が死んだら私は……?私と喧嘩したせいで、妹が……?私が余計な事を言わなければ……? 夢の中の曖昧な頭で嫌な思考だけがぐるぐると回り出す。それと同時に引き起こされる恐怖と絶望] (15) 2022/08/11(Thu) 12:04:54 |
【人】 名坂愛子(ち、がう……これは夢、これは――夢っ) [あの妹がそう簡単に死んだりしない。これは夢だと思う事で何とか折れずに心を保つ。 悪夢から目覚めるまで、まだもう少し]** (16) 2022/08/11(Thu) 12:05:53 |
名坂愛子は、メモを貼った。 (a7) 2022/08/11(Thu) 12:16:26 |
【人】 空虚 タチバナ[真っ白なパジャマは染みひとつなくこの身を包む。 当時母が持ち込んだものだろう。 汚れやすい白なんて不便だったろうになんて 他人事みたいに思うけれど、生地の薄さを見る限り、 買い替えの容易な物のようだった。 そこに最初からあったという顔で開いた穴は、 肉の色や血を滲ませることなく 胸元の凹凸によって周囲の肌を晒している。] …………あなた、何? [彼の差し出した上着は自身の肩に乗った。 生者とは明確に異なる穴を晒しながら、 生者と同じ質量を持つ存在として 薄手のパジャマに薄手のカーディガンが沈む。 だから、不可解だった。 これまでの人間たちは、血などなくとも 実際に怪異と遭遇すれば怯えのひとつは見せたもの。 しかし、この男からは恐怖が見えない気がした。 二度同じ言葉を告げたのは、 その怪訝な感情を示すためがひとつ。 そして、彼の最初の問いを否定するためだった。 見知らぬ人間にいきなり敵意を明かしたりはしない。 得体のしれないものを見るように、 なぜかこちらが後ずさってしまう。] (18) 2022/08/11(Thu) 13:13:21 |
【人】 空虚 タチバナ[男は尚も話を続けた。 彼が発した言葉>>1には聞き覚えがあったが、 知っているとすぐに頷くことはなかった。 読書は居場所のない家での数少ない娯楽だった。 しかし購入物を管理されていた自分には 縁遠い作家の一人だったと思う。 母の好みには合わなかったからだ。 頭痛がする。 頷く代わりに眉間に皺を寄せた。 すう、と。必要もないのに息を吸う動作をする。] ……知らないの? 病気だろうとなんだろうと、 人間はいずれ100%死ぬのよ。 [自身は彼の余命も思考も知らない。 子どもたちとは違って、そんな強い力はない。 だから気軽とも取れる彼の生への執着の希薄さは、 それこそ人外染みているように感じられた。] (19) 2022/08/11(Thu) 13:13:44 |
【人】 空虚 タチバナ[彼に明確な答えを与えはしない。 まだだ。もっと飢えて、もっと求めて、 もっと欲しがってもらえるように、 もっともっと、生者らしく、足掻いてもらえるように。 そうじゃなきゃ、この痛みが遠のいてくれないの。] ……はやく、死にたいの? [率先して死にたい訳じゃないと彼は言った。 けれど、死にたくないとも言わなかった。 好奇心だけで安易に踏み込んだ愚か者か、 死を許容したが故の無謀か。 見定めるように視線が彼の輪郭をなぞり、 それに合わせて冷たい指先がゆるゆると動く。] (22) 2022/08/11(Thu) 13:15:01 |
【人】 空虚 タチバナ[思考を読み解くなんてことはできない、けれど。 その代わり、ひとつ種≠埋めてあげよう。 頭の奥、違和感を抱く程度の本当に微かな痛み。 私が抱える痛みよりずっと優しいもの。 生きることに何の支障もないだろう。 ただ、それをどう感じるかは彼次第だ。 受け取り方がどうであれ、 彼が欲に溺れたらささいな痛みなど 掻き消えてしまうだろう。 そうすれば、逃れられる。 そうすれば、忘れられる。] (23) 2022/08/11(Thu) 13:16:31 |
【人】 空虚 タチバナ[もっと、もっと、そんな淡白な反応じゃなくて、] あなたの夢は、何? [人間らしく、死に怯えてよ。 怨念に満ちた瞳を細め、うっとりと微笑んだ。]* (24) 2022/08/11(Thu) 13:16:49 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a8) 2022/08/11(Thu) 13:21:05 |
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。 (a9) 2022/08/11(Thu) 13:39:45 |
【人】 空虚 タチバナ[この病院に巣食う者たちについて、詳しく知らない。 深く関わろうともしてこなかったからだ。 ただ、長い間刷り込まれた常識が、 自身を無能たらしめている。 私は誰よりも愚かで、出来が悪くて。 みんなは私よりも優秀で、強くて、何でもできて。 ……いいなぁ。]* (25) 2022/08/11(Thu) 13:48:41 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a10) 2022/08/11(Thu) 13:50:39 |
【人】 千早 結[言葉は通じる。 初めは胡乱を含む物言いかとも感じたが、 こちらの仕草に応じる適応性はあるようだ。 そして何より触れられる。 ここでは死と生の境界がよりあやふやなものなのだと悟り、背に冷たいものが走った。本当に「幽霊」は居る。 そしてなぜか引かれている?>>18] ごめんね、驚かす気はないんだ ぼくは千早。君は? いつ亡くなったの? [乱歩や荘子の言葉を挙げて尋ねた問いは 死と生の違いについての価値観を引き出すもの。 死を知った幽霊側の見解を求めたものだったのだが、 「彼女」の答えは、死者というにはあまりにひとらしい。 自分の胸元を見下ろす仕草は亡くなった事を理解している行動だろう。眉間に皺を寄せるのは自身を見て何かを思い出したのか。死者となり彷徨うとは言え「生側では存在しない肉体」にも痛みを伴うのならば─── それは生きていることと変わらない・・・] (26) 2022/08/11(Thu) 14:50:56 |
【人】 千早 結っ・・つ、 [人外染みている、 彼女がぼくにそんな気持ちを抱いているとはつゆ知らず。 人ならざるものにも人にも、どこからも遠い気がするのは確かだった。 肉体的に、精神的に。向かい合って。 重ねてきた時や経歴を知れば同じ事を言えるとは思えないが、ぽっかりと空いた穴はどこか似ている気がして。 ぼくは彼女から手を離した。 >>22早く死にたいわけではない。 死が現と変わらないのなら死ぬ意味とはなんだろう。 少し、頭が痛い。 生の延長なら、何だったか。ここに夜はある。ならここ以外は?知りたい答えはどれもこれも半端なまま足元に散らばったまま。 >>13近くの階段を介して響く階下からの声にふと意識を引き戻されて額を抑えた。感情的になっていた気がする。 助けを呼ぶ声は声にならず、ずるずると壁にもたれへたりこむくらいしか出来なかった]* (29) 2022/08/11(Thu) 15:57:08 |
千早 結は、メモを貼った。 (a11) 2022/08/11(Thu) 16:02:04 |
【人】 四谷 隆史― 1年前と、今と ― 『ねぇ知ってる?5組の〇〇が飛び降りたってさ!屋上から!』 『えっ、じゃあ昨日臨時休校になったのってそれで?ラッキー』 『受験のストレスなんだってさ。』 『そういや、○○ん家って昔親戚が無理心中失敗して 精神科病棟にぶち込まれたらしいよ』 『あー。選ばれしメンヘラ家系ね。そりゃ自殺するわー。』 『陰気でやな女だったのよ。こっちが挨拶しても何も返さないし。』 『ざまぁみろって感じ?』 『やべーうちの学校ニュースになってる。ほらN高校で女子生徒飛び降り自殺って!』 『インタビューされたらどうすべ?いい奴だったって言おうか! 話したことないから知らないけど!』 『なぁ ―― 四谷はどう思う? 』 (30) 2022/08/11(Thu) 16:47:40 |
【人】 四谷 隆史 え。 あ。 は、 正直、めんどくさっ! かな。 夏季模試とか追い込み真っただ中に、なんでこんな、こと。 『あはは!だよなぁ。マジ迷惑。』 『死ぬなら自宅で死ねば――……』 [ごめん。ごめん。 ごめんなさい。] (31) 2022/08/11(Thu) 16:49:04 |
【人】 四谷 隆史[あいつはメンヘラなんかじゃない。 真面目で、いつも一生懸命勉強してて。笑顔が可愛くて。 図書館で本を読むときとか、甘いもん食べるときとか。 すげー、幸せそうに笑うやつだったんだよ。 陰気なんかじゃない。 めんどくさいなんて、思ってないよ。 俺の所為だ。俺が、俺があの日何を言った? 俺とあいつの子供、殺せって言って。 迷って、苦しんで。それで選んで。 腹に宿った命を殺して泣いたあいつの たった1つの願いを、切り捨てて。 そんなつもりじゃなかったんだ。 (どんなつもりだった?) そんなつもりじゃない。 (死なせるつもりはなかった) お前にまで死んでほしいって思ったわけじゃ (見捨てた癖に) 受験に集中できるわけもなく。合格確実な本命はあっさり落っこちた。] (32) 2022/08/11(Thu) 16:51:17 |
【人】 四谷 隆史[皆で内緒で付き合って、 唇を、心を。体を重ねるようになって。 ある日なんとなく将来の夢をあいつと語り合った。 あいつは小説家になりたいって言ってた。 家でできる仕事なら、もし将来 子供ができたらずっと見ていられるからって。] 『9週ですね。堕胎は早い方が母体への影響が』 『性別は、この時点では。お母さんお父さんが好きな方を選んで 呼んで、弔ってあげてください』 [トーク一欄、一番最後の人物はあいつ 既読から書かれることはもうないLINEには最後に1つだけ あの子のところへいきます と、書かれている] (33) 2022/08/11(Thu) 16:53:58 |
【人】 四谷 隆史(俺だっていたじゃん。なぁなんで そんなに腹の中から掻き出されたもんが大事だった? 違う、そうじゃない。そういうこと言いたいんじゃない。 ―――責任取りたくない、知られたくない? そんなんじゃ、なくて。ああたった一言。 ごめんなさい、ってお前にも、 に も) [怖い。こわい また同じことを繰り返したら、どうしよう あいつらが責めているように思える 誰もいないってのに、視線を感じるような 恨み言を言ってるような錯覚 忘れたいよ。許してほしい。 俺が最低な野郎なのは知ってるよ。 ぜってーあいつら恨み言しか言ってないだろう でも、死にたくない。死にたくない。こんな場所でなんて。 ……あいつも、『まなぶ』も 命が費える時って、どんな風に 最後、思ったんだろう*] (34) 2022/08/11(Thu) 16:55:35 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a12) 2022/08/11(Thu) 16:58:56 |
【人】 空虚 タチバナ[チハヤと名乗った青年>>26は、 後ずさった自身を宥めるように声をかける。 学生だろうか。 幼くは見えないが、彼の抱く好奇心は 己の知る大人のそれよりも鮮やかに見えた。] ……。 [いつ亡くなったの、なんて気軽に聞くくらいには、 無謀で、愚かで、鮮やかで、あるいは素直で。 こんな子ならきっと愛されるんだろう。 彼の事情を顧みることなく、勝手な感想を抱く。 己を見下ろした視線が彼に戻った時、 少しだけ呆れと羨むような色が混じっていた。] ……タチバナ。 [チハヤというのは名前だろうか。 ならばこちらも名前を口にすべきだと思ったのに、 自然と零れたのは家族と同じ響きを持つ音だった。 いつ、という問いは答えない。だって覚えてないの。 時間なんて死んでしまえば意味を失うのだから。] (35) 2022/08/11(Thu) 17:35:12 |
【人】 空虚 タチバナ[母が子どもにするように、彼の頭を撫でる。 彼が手を掴んだ時も、今も、真っ白な肌に温度はない。 いくら彼の手に温もりがあろうとも、 髪を透いた指先が耳の先を掠めたとしても、 逃れようのない冷たさが彼の肌を蝕むはずだ。] 苦しい? つらい? [狂うことすらできなくとも、 濃厚な死の温度と匂いは生者の不安を煽るのだろう。 怖がらなくてもいいの。驚かなくてもいいの。 真っ白な布に黒いインクが染み込んでいくように、 きっと、魂が勝手に怯えてくれるから。 頭を撫でる手を止め、今度はこちらから手を取って、 引き寄せるような動作で頭を抱き込もうとする。] (40) 2022/08/11(Thu) 17:40:34 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a13) 2022/08/11(Thu) 17:51:53 |
千早 結は、メモを貼った。 (a14) 2022/08/11(Thu) 19:20:03 |
【人】 陶酔 カナ―食堂― ほら、ついた。 [>>0:213食堂に辿り着くまでに誰かに会う事はなかった。 人ならぬものが見えない彼女にとって、この時間ならば仕方ないと考えられるかは分からない。 女の視線の先に、いくつかの霊が通り過ぎてゆくのは見えたが、様子見をしている様子。 食堂に付けば、扉を開けて中に入る。 当然、人間は一人もいないのだが。 ライフラインが残った部屋は死体安置室よりは安堵できる場所であっただろう。 水を飲んだ後、椅子に腰かけて机に突っ伏すようにする”彼”を見て、疲れているのだな、と眉尻を下げる。] うん。 [15分経ったら、という言葉に肯きはしたが、もう少し休ませた方が良い気はしていた。 女にとっては妹の安否よりも、目の前の“彼”の方が優先される事故に。] (45) 2022/08/11(Thu) 20:41:07 |
陶酔 カナは、メモを貼った。 (a15) 2022/08/11(Thu) 20:54:58 |
【人】 勢喜 光樹[四谷は此処へ来た理由や チハヤの目的を話し始めた。 肝試しは、若いならばやりたがるのも理解できる しかし、死者と会いたがるとは、どういった理由なのか。 セキさんは、の後に続く言葉は 聞かずとも想像できる。] 俺は………… 死にに来た。 [それだけだ、と。 ありのままに淡々と事実を述べた。 知られたところで、どうってことのない話。 誤魔化す理由だってなかったから。 ただそれを聞いた四谷は、どんな顔をするのか。 とは、少しだけ気になったりはして。]* (53) 2022/08/11(Thu) 21:12:16 |
【人】 空虚 タチバナ[チハヤ>>41が私の名前を呼ぶ。 怨霊の前で無防備な姿を晒す男が、 私が不幸にした家族の名前を呼ぶ>>42。 頭痛が酷くなって一瞬目の前が眩んだ。 大した抵抗もなく彼の頭を抱きしめられたなら、 きっとその動揺を見られることはなかっただろう。 唯一、彼の頭を掻き抱いた指先だけが ほんの僅か、震えただけだ。] あまいの、きらい? [この身により近づけば、死の甘さは一層香り立つ。 もったりした、喉に張りつくような匂いが 彼の身体の内へ、中へ、奥へ、入り込もうとする。 己の唇は彼の左の耳元へ滑り、 冷たい吐息と湿った問いを吹き入れた。] (54) 2022/08/11(Thu) 21:14:19 |
【人】 空虚 タチバナ[でも、それじゃあダメだ。 それじゃあ、わたしが満たされない。 自らの意思で死を望んで、求めて、選んで。 そうして、XXXの代わりに悔いて欲しい。 私は怨霊だ。恨みが私を留めている。 だから――彼の願いを叶えようとしているなんて、 ありえない。あってはいけないの。 だって、生まれた時から私は加害者で あなたは私に貪られる哀れな被害者なんだから。] (56) 2022/08/11(Thu) 21:15:50 |
【人】 空虚 タチバナ― 精神病棟廊下→ ― [階下に木霊する声>>13を聞いてどれくらい経ったか。 蹲った男>>29の上に、女の黒い髪が覆いかぶさる。 それは次第に周囲の闇と同化していき、 さながら彼を食らおうとしているかのようだった。] ……。 [もし、生者がその様を目にすることがあったなら、 闇に溶ける前の女と目が合うことだろう。 黒い髪の間から覗くずろりと蠢く眼球が、 相手を認識したと理解できてしまうかもしれない。 瞳に宿る怒りや悲しみ、憂い、迷い、 多くの感情を煮詰めてない交ぜにした色まで 捉える者がいるかは分からない。 それでも、女は今の獲物以外に手を伸ばすことなく、 彼を絡めとったまま廊下の影に消えていくだろう。 留めることができなかったのなら、 その先いくら闇の中に手を伸ばしたとしても、 探し人を捉えることはできない。]* (57) 2022/08/11(Thu) 21:17:48 |
勢喜 光樹は、メモを貼った。 (a16) 2022/08/11(Thu) 21:21:02 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a17) 2022/08/11(Thu) 21:32:04 |
【人】 名坂愛子ゃ、めて…… [寝言で拒否はするけれど、さてどんな反応が返ってくるか。 夢と現が曖昧になりながら、だんだんと意識は覚醒し始めていく]* (59) 2022/08/11(Thu) 21:35:24 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ―分娩室― 部屋全体に、強烈な死の臭いが満ちている。 「空気が重い」と形容すればいいのだろうか? 湿気とは違う、肌にまとわりついて離れない、例えようのない「嫌な空気」。 その理由が、この部屋の中央に「在る」人物の発する怨念の深さだと言う事は、同じ怨念の自分だからわかる事だが。 (60) 2022/08/11(Thu) 21:36:43 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ人物の様相は、あえて詳細な描写を省くなら、『酷い有様』だった。 その有様を部屋の真ん中、分娩台の上に乗せられて、これ見よがしに晒されている。 よほど、趣味の悪い相手に捕まったのだろう。 ―――少女と共に居てくれるのが、カナおねぇさんで良かったと心底思う。 一つ、溜息を吐いて「人物」に歩み寄る。 このまま、この「人物」を晒し者にしておく気はない。 同じ人ならざる者ではあるが、趣味嗜好はそれぞれだ。 少なくとも、この状態を悪趣味であると、自分は断じた。 (61) 2022/08/11(Thu) 21:37:05 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ→地下通路 「人物」への対応を終えて、分娩室を後にする。 「人物」の背格好は、少女と似通っていた。 そして、何よりその髪色。 他人の空似かもしれない。 けれど、もしかしたらあの「人物」が『イモウト』かもしれない。 少女が、あのままカナおねぇさんと共に、この病院の一員となるなら、それもよし。 けれど、もしまだ『イモウト』を探し、『私達』を呼ぶなら、その時は分娩室に案内するとしよう。* (62) 2022/08/11(Thu) 21:37:24 |
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。 (a18) 2022/08/11(Thu) 21:39:43 |
【人】 四谷 隆史[消えた人間の話、を聞いても。セキさんは顔色1つ変えず話を受け入れる。 それは大人だからだろうか。それとも。] えっ、と。いきなりっ、床が底なし沼みたいに チハヤさんを……っ。 それであたりが真っ暗闇になって。それで…… [それで。] (俺が殺した子のことを指摘する声) 過去の俺の罪が、追いかけてきた。 [ぽつ、と零した言葉は掠れていた。] (63) 2022/08/11(Thu) 21:40:42 |
【人】 四谷 隆史[どうして?なんで。と 問いかけることもできず、はくり。と口を開閉。 俺の顔色はきっと紙のように白くて それで。] ……死にたいひと、って。 どんな、気持ちなんすか。 理由、とか、そういったの、 聞いたら迷惑、かけるってわかってるから 言えないかも、とは。思うんです、けど。 ……でも、命全部捨てても構わない程 この世界は――……苦しいものだった? ・・ また、俺は。 [俺の所為じゃない、と。彼を見送るのだろうか。 ――嘗て屋上から飛び降りた彼女みたいに。 助けてくれた優しい人を。 止める資格もないのは、わかってるけど。 それでも。1人で死なせるの、見送るのは とても さみしい。と、呟きを。*] (67) 2022/08/11(Thu) 21:43:25 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a19) 2022/08/11(Thu) 21:45:14 |
【人】 名坂愛子ん、ぁん…… [だんだんと、悪夢から目が覚めていく。目を開ければ、私が突っ伏していた食堂の机。 それで、ここがようやく現実に戻ってきたんだと自覚した] い、今何時だろ…… あれ?え?なに、これ?! [思っていた以上に彼女の顔が近くにあったこと>>69にまず驚き、次に悪夢の中で感じていた何かの感触がまだ残っている事にさらに驚く] 今、え、まだ夢……?ど、どういう事? [今は恐怖よりも驚きの方が勝って、体の内から沸き立つ快楽は収まってきている。 それでも、刺激を与えてくる影は止まってくれない。 状況を把握するために目の前の彼女に聞いてみるけれど、どんな答えが返ってくるだろうか]* (72) 2022/08/11(Thu) 22:47:30 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ―いつかの日 立花と― 「よく、『生きる事に価値はある』、なんて言う人がいるでしょう? 随分と、残酷な言葉だと思うんだ。」 精神病棟の一室。 あまり喋らない彼女>>0:221の傍ら、硬く冷たい金属製のベッドの手すりに腰かけて、言葉を投げかける。 「死んでしまった人に、価値はないのかな? どんなに悪人でも、生きているなら価値があるのかな? 『俺』は?おねぇさんは? 死んでいても、意思を保っていて、生きている人に干渉もできる。 なら、生きている人たちと何が違うんだろう?」 率直な疑問を連ねていく。 生きる事の定義とは、なんであるのかと。 (73) 2022/08/11(Thu) 22:52:28 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ「まるで、生きる事が出来なかった『私達』に、価値が無いとでも言ってるようで、一人残らずぐちゃぐちゃに呪い殺してやりたいじゃない?」 (74) 2022/08/11(Thu) 22:52:45 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコそっと、彼女の胸の穴へと触れる。 彼女の、欠けてしまった一部。 「おねぇさんと、『僕』は似た者同士だね。 『私』にも、お母さんって呼べる人が欠けてるんだ。」 手すりから身体を離して、硬いリノリウムの床へと降り立つ。 手すりが擦れあう金属音と、靴が床を打つ高い音が響いた。 「お互い、欠けた部分を見つけられると良いね。」 最期に一言だけ告げて、彼女の病室を後にした。 なんてことは無い、怨嗟と嘆きが響く病院での出来事だった。* (75) 2022/08/11(Thu) 22:53:03 |
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。 (a20) 2022/08/11(Thu) 22:55:59 |
【人】 千早 結 ──精神病棟2F、廊下── 本当の意味で、 箍に縛られたままなのはタチバナさんの方、 ・・・かもしれないね ・・・あまいのはすき・・・、でも、目眩が・・・ [もしかしたら、幽霊やそれに憑かれるものには向き不向きというものがあるのかも知れない。 四谷君のようなタイプは間違いなく前者だと思う。ぼくは多分に漏れず、後者に当たるだろう。 嫉妬や煩わしさ、他者比較や過去依存、ストレスと言う暗いものとは遠過ぎた。いや自ら遠くへと追いやってしまったのだ。自らを縛るものなら必要ないと。 だからこそ逃げようのない苦痛は嫌いだ。 精神的なものはもちろん、肉体的に仇を成すものは総じて知恵を使い運に恵まれ、なるべく遠ざけて来た。できる限り楽に生きたかった] (78) 2022/08/11(Thu) 23:22:08 |
【人】 勢喜 光樹………世界がどう、とか。 苦しい、だとかではなく。 俺が「生まれて来たこと」 それ自体が、そもそもの間違いだった。 [どんな気持ちかと問われても。 気持ちではなく、事実を在りのままに答えるだけ。 確信めいて、気付いたところで、今更。 別の言葉に変えられるほど、器用には出来ておらず] (80) 2022/08/11(Thu) 23:25:26 |
【人】 勢喜 光樹お前の過去に何があったかは知らないが 少なくとも……… お前が今、抱えている何かのように。 そこまで思えるような価値は、俺にはないだろう? [だから寂しがる必要も、気に病む必要もないのだと。 言い聞かせるみたいに、言ってみたつもりだが。 伝わっているか、届いているは分からない。 こんな時に、気の利いた台詞が言えるならば、 そもそも、価値ある命だったはずだから。] (81) 2022/08/11(Thu) 23:30:27 |
【人】 空虚 タチバナ[複数人の子どもの声が、全く同じ言葉を紡ぐ。 手すりの傍ら、ベッド端に腰かけて 床の染みをなぞっていた視線を宙に浮かせた。] ……。 [返答はない。代わりに視線が続きを促す。 幼子のように純粋で残酷な質問が目の前に転がる。 視線は再び床の染みに落ちる。 先程まで何にも見えなかった形が、 まるで手足を丸めた赤ん坊のように見えた。] わたし、は……。 [子どもたちの言葉>>74には 幸せに生きて暮らした子どもは持ち得ない、 深い恨みや怒りといった感情があわ立つようだった。 その強い感情に喉が焼かれたみたいに、 言葉の続きを見失う。はくりと口が瞬いた。] (83) 2022/08/11(Thu) 23:50:13 |
【人】 空虚 タチバナ[子どもたちの言葉が、胸の穴を通り過ぎて行った。 その感覚に震えている間に、 器用に手すりから降りた二本の足が床を叩く。 赤子に似た染みはもう見つけられなくなっていた。] ま、って……! [子どもたちを呼び止めたが、反応はどうだったか。 もし歩みを止めてくれるのならベッドから離れ、 逡巡の後、子どもたちの頭を撫でようとした。] (86) 2022/08/11(Thu) 23:51:03 |
【人】 空虚 タチバナ[たったひとつの、小さなまあるい頭。 本当なら抱きしめるくらいできれば良かったけれど、 お互いに母親を知らないものだから、 どうすればいいかなんて分からなかった。だから、] とっても、いい子。 [ぎこちない動き、弱々しい声。 それを母と見なすには聊か頼りなかったけれど、 子どもたちのおままごととして成り立てばいい。] 見つかるといい……ね。 それから……みんなみんな、 いっぱい苦しんでくれるよう、呪っちゃお。 [優しさと恨みを込めた穏やかな言葉で見送る。 以降呼び止めることはないし、 これからも子どもたちを阻むことはない。 ただ、何てことないはずのその日だけは、 頭を絞めつける痛みが幾分か和らいだ気がした。]* (87) 2022/08/11(Thu) 23:53:46 |
【人】 陶酔 カナね、■■さん。 妹さんを見つけたら、ずっとずっと此処に居ましょう? [そう語る女の瞳は浮かされたようにどろりとした熱を孕んでいた。]* (89) 2022/08/11(Thu) 23:58:08 |
勢喜 光樹は、メモを貼った。 (a21) 2022/08/12(Fri) 0:00:09 |
【人】 四谷 隆史[忘れるな、という声(良心)に従っていればよかったのだ もしも、もしも。 ――ここに来る前に、せめてこの人に出会う前に 反省していれば、謝罪をしていれば 罪と向き合っていたならば。] 「なんで、そんな燃えるゴミに出されたモノの 名前、呼ばなきゃなんねーんだよ。」 [自分たちのためにという言い訳で あいつの腹から掻き出した命 好いたあいつとの子供だったのに 俺らはまだ学生だと。堕ろそうと。説得した俺は できたことを間違いだと断じた。 ああ、まるで生まれてくることを否定された子が それを是としているかのような言葉>>80 追いかけてきた罪は、俺の後ろから肩を叩く] (92) 2022/08/12(Fri) 0:03:29 |
【人】 四谷 隆史[死にたいと思った理由を 生まれたことが間違いだというセキさん] 違う、ちがうよ。セキさん。 生まれてくるのが間違いだった、なんて。 そんなこと、ない。 セキさんにそんな風に思わせた、奴が。 俺 作る方が悪いんだ。 ……怖くて、苦しくて。見ないふりして逃げて 動けなくなってた、俺を助けてくれた。 それだけじゃなくって。 チハヤさん探すのに付き合ってくれてる。 そんなセキさんが、価値がないはず、ないじゃん。 2人とも学生だから、育てられないからって。 『いらない』って。 あいつも、子供も死なせた。 俺なんかよりも、よっぽど。 [ぽたり、ぽたり。 目から鼻水出てる。隠し続けるつもりだった 1人が怖いから。1人にされたくない、見捨てられたくない。 利己的で、自分が屑なの、見ないふりしてた。] (93) 2022/08/12(Fri) 0:05:15 |
千早 結は、メモを貼った。 (a22) 2022/08/12(Fri) 0:08:41 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a23) 2022/08/12(Fri) 0:09:09 |
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。 (a24) 2022/08/12(Fri) 0:15:46 |
【人】 名坂愛子―― 食堂にて>>88 [先ほどまでと変わらぬ調子の返事と非現実的に蠢く影に、まだここは夢なのかと思ったり。 それでもはっきりした五感に思考のおかげでこれが現実だと結論が出てしまうのだけれど] 夢は……嫌な夢だったんだけど、ね 妹がもう手の届かないところに行っちゃう夢で…… [あれが夢で本当に良かったと思う。 あの時、少し下腹部に違和感を覚えたけれど、後で確認するのもいいかもしれない。 もっとも、今は目の前の夢であった方が精神的に良かった状況の方が問題なのだけれど] ひゃうっ、た、たのしい事……って [首筋を舐められたかのように影が動いて、おもわず身震い] (95) 2022/08/12(Fri) 0:54:19 |
【人】 名坂愛子私は……わたしは……っ [ずっとずっと此処に。さっきまで親切にしてくれた女性からの非現実的な愛撫に、これもまた夢なのかも、なんて考えが浮かぶ。 熱に浮かされたような瞳に、私もその熱が移ったように思考も熱に浮かされていってしまう。 さっきから、怖いけれどそれ以上に気持ちよさが勝って、それならこのままでいるのも良いかなとも一瞬考えてしまったけれど] (96) 2022/08/12(Fri) 0:55:22 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a25) 2022/08/12(Fri) 0:58:25 |
陶酔 カナは、メモを貼った。 (a26) 2022/08/12(Fri) 1:03:48 |
【人】 勢喜 光樹[無意味で無価値な命。 己とは、そういう存在なのだと。 『アンタなんか生まなければ良かった』 『お前は俺の子じゃない』 ずっとそう、言われ続けて来たから。 そうだったのだと、受け入れるしかなく。 それが事実なのだと、己の世界では絶対的だったから] ────…っ お前に………何が 、 [目の前の四谷に「違う」と言われた時、 一瞬にして、表情が歪む。 お前に何が分かるというのか? お前がどうして否定出来るのか? 喉元まで出そうになった、怒りに似た感情。 だがそれはすぐに───飲み込まれて。] (98) 2022/08/12(Fri) 1:13:50 |
【人】 勢喜 光樹…………………。 [彼の目から流れ落ちる涙。 それと共に溢れ出て来る告白によって。 全ての線が繋がり、理解に達する。 "当事者"だから否定出来たのだな、と。] (99) 2022/08/12(Fri) 1:14:53 |
名坂愛子は、メモを貼った。 (a27) 2022/08/12(Fri) 1:21:43 |
勢喜 光樹は、メモを貼った。 (a28) 2022/08/12(Fri) 1:57:56 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a29) 2022/08/12(Fri) 6:13:12 |
千早 結は、メモを貼った。 (a30) 2022/08/12(Fri) 7:41:01 |
【人】 四谷 隆史[もう良いと、肩を強く掴む彼に 泣いて酷いことになってた顔をあげる。 責めるわけでもなく、嫌悪でもなく ただ、俺が行ってしまった唾棄すべき真実を 落ち着くまで聞いて、待つセキさん 自分がそういう目にあっていても、 その行った相手ではなく、自死を求めるその姿を見て 死ぬべきなのは彼ではなく、彼にそう思わせた世界で 彼のように我が子を切り捨ててしまった己だったんだ。 ああなんだ、そうだったんだ。 あの怪異も言ってたじゃないか。 おかあさんと、お子様。2人とも―――……] (103) 2022/08/12(Fri) 10:17:20 |
【人】 四谷 隆史 ……すい、ません。 迷惑かけて……。 [ずび、と鼻を啜り、少しだけ落ち着いた顔に戻った俺は チハヤさんを探さなきゃ、と譫言みたいに呟いた。 最初に、こっから出たいと思う気持ちはなくなってて でも。同時に死にたくない、怖い、って気持ちはまだあって 迷惑かけてる貴方と別々になるのも怖いだなんて 結局中途半端で俺、ほんとサイテー。*]<line></line> (104) 2022/08/12(Fri) 10:17:42 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a31) 2022/08/12(Fri) 10:19:33 |
【人】 勢喜 光樹[四谷は、"正しい選択"をしたのだと思う。 「生まれて来たことが間違い」で 「無価値」で「無意味」な命だったと そう思わせることもなく、終わらせられたのだから。] 倫理的に考えれば お前は確かに、罪深い事をしたのかもしれない。 だが………それで、良かったんだ。 俺はそう思う。 [故に責めることも、突き放す理由も、もうなかった。 そうした方が、四谷にとっては楽なのかもしれないが そうしてやる程の優しさは、己には持ち合わせてはおらず。 情けとは違うけれど あくまでも、生まれるべきでなかった命として 過ちの一つを肯定してやるぐらいしか、出来なかった。] (106) 2022/08/12(Fri) 11:32:13 |
【人】 勢喜 光樹チハヤを見つけたら、もう帰れ。 これ以上、こんな場所にいる必要はない。 お前には。 他にもやるべきことが……あるはずだろう? [死ななければならない俺とは違い お前のような人間は、生きなければならない。 価値ある命を、不必要に失くした罪。 それは生きて、贖い続けるべきだとは思うから。 生きて此処から出ること。 それを再認識させるように言い聞かせたならば 掴んでいた肩口から、両手を離して。 代わりに、四谷の片腕を掴むことが叶ったなら チハヤを探すため、再び病棟内を歩き始めることだろう。*] (108) 2022/08/12(Fri) 11:53:38 |
【人】 勢喜 光樹────ッ! [急いで駆け寄る。 その時、もしかしたら四谷の腕は 咄嗟に離してしまっていたかもしれない。 誰かが、廊下の影に飲み込まれていく寸前 長く垂れた髪の間から覗く眼球と 目が、合った気がした。] (110) 2022/08/12(Fri) 12:18:16 |
勢喜 光樹は、メモを貼った。 (a32) 2022/08/12(Fri) 12:31:58 |
【人】 空虚 タチバナ[同級生に強いられ、 たった一人でやってきた大学生の男の子を うんと甘やかしてどろどろにしてあげた。 魂が消える直前、 両親に何も遺せなかったことを悔いていた。 「息をするだけで涙が出るの」と零した女性は、 社会の荒波に疲れ切っていた。 彼女の柔らかな身体を冷たい指先で溶かして、 痛みと快楽の狭間で揺らしてあげた。 人生を手放した時、 好きな人にもう一度会いたかったと泣いていた。] (112) 2022/08/12(Fri) 15:15:10 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a33) 2022/08/12(Fri) 15:44:08 |
【人】 四谷 隆史[みっともない俺を静かに見つめるセキさんの目は 責める色は微塵もなかった そのことが苦しくて、悲しい 命を不要と断じて流したことを 肯定されてしまったことも それをよりによってあなたに、肯定させてしまったことも どれもが俺の心をずたずたに切り裂いたのだ それと同時に、心が流す血で再び俺は 歩みを行うことができるのだけれど] ……セキさん。 [それでも、ごめんなさい。 貴方に言わせてしまったこと、あなたの前で 吐露したことを謝罪し、 肩口からの手が離れ、己の片腕を掴む手に 導かれるまま、病棟内を歩くんだ。] (116) 2022/08/12(Fri) 17:35:22 |
【人】 四谷 隆史― そして怪異と邂逅す ― [セキさんに連れられながら、 先のことを考えていた。 ――生きて償うのってきっと、とてもしんどい 死んだ方が多分楽になれるし あいつらもそう望んでいるだろう 俺が殺した子なんて特にそうだろう でも、セキさんが言ってた チハヤさんを見つけたら帰れ。って こんな場所にいる必要はない 俺が他にやるべきことって、何だろう。 ぐるぐる、してた。だからきっと 遠くに現れた”それ”に対して 判断が遅れたんだ。] (117) 2022/08/12(Fri) 17:36:18 |
【人】 四谷 隆史[俺は、それにむけて駆けだしたセキさんと対照的に その黒い何かの合間からの眼球に>>57 恐怖した。動けなかった。 その黒い長い何かが絡めとっているのは誰(なに)? 感受性に優れぬ己は その瞳の色が何をないまぜにしているのかまではわからない でもその目は知っていた。 死にに来たって言ったセキさんのもので 死ぬ前日のあいつの目の色だった] ひ、ぃ、あ あああああああああああああああああ!!!! [絶叫。怖くて恐ろしくてたまらない。 嫌だいやだいやだ 助けて。夢なら覚めて。 立ち尽くすセキさんとあいたままの距離が埋まらず 俺は蹲り、頭を抱えたまま声を張り上げていた*] (119) 2022/08/12(Fri) 17:38:06 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a34) 2022/08/12(Fri) 17:39:50 |
【人】 勢喜 光樹─追憶、自立の時─ [抗いたかった。足掻きたかった。 己が生まれた意味を、知りたかった 何故だ。己は、何故生きて此処にいる?] 『何よその目は?』 『育てて来てやった恩も忘れたのか』 [己という存在は お前たちにとっては、ゴミも同然だったのか? 汚らしく、煩わしく、邪魔でしかなかったのか?] (120) 2022/08/12(Fri) 17:59:32 |
【人】 勢喜 光樹『──ひッ! あ、アンタ、何を………』 『や、やめろ……!』 [教えてくれよ。何故、己を作ったのか。 聞かせてくれよ。何故、己を産み落としたのか。 己と言う存在が世に出てから、今日と言う日まで お前らにとっては、徹頭徹尾、不幸で災難だったのか?] (121) 2022/08/12(Fri) 18:00:16 |
【人】 勢喜 光樹・ ・ ・ [空気の入れ替えは、時に必要だ。 同じ場所で、同じ空気を吸い続けていたら いつか空気はなくなり、窒息してしまうだろう? 窓を開けて、新しい空気を取り入れて 毒素を追い出したなら、また空気は綺麗になるはず] ……………… 、 [もう、何も聞こえなくなった。 元から、理由なんてないのかもしれない。 最初から、意味なんてないのかもしれない。 それでも───知りたかった。] (122) 2022/08/12(Fri) 18:01:43 |
【人】 勢喜 光樹何故……… 俺は生きているんだ………? [お前らが、教えてくれないなら 自らの手で、探すしかないのか。 枷が解かれ、自由となった今。 生まれた意味を、探しに出ていく]* (123) 2022/08/12(Fri) 18:02:49 |
【人】 陶酔 カナ妹さんも一緒ならいいじゃない。 私を”また”置いていくの? [彼女には全く身に覚えのない事だろう。 けれど認知の歪んだ女は、それを”彼”からの拒絶と受け取った。 医院が異界化している影響か、普段は忘却された記憶が頭を過る。 ある日、突然切り出された別れの言葉。 ]仕事で忙しいという言葉を鵜呑みにしていた。 悪いところがあったら直す、何だってするからと泣いて縋ったって、振り返ってくれなかった。 それどころか、既に女がいた。 (126) 2022/08/12(Fri) 18:10:47 |
【人】 陶酔 カナぅ、あ……っ。やだ、やだぁ……っ。 [突如声を荒げた女は、"彼"に回していた腕を解いてふらりと後退る。 そのまま二歩、三歩と離れていけば、身体を甘く苛んでいた影もまた引いていく事だろう。 その場に座り込んだ女は両手で頭を抑え、唇を戦慄かせる。 嫌な記憶を追い出そうとするように首を横に振り。] ……わ、私、わたしは、 あなたをあいして……るのに。 どうして?どうして。どうして。 どうしていっしょにいられないの? いやだよ、すてないで。 わたしをひとりにしないで。 (127) 2022/08/12(Fri) 18:11:52 |
【人】 陶酔 カナ[ぶつぶつと譫言のように呟く女の意識からは、獲物である彼女の事は外れている。 逃げるのならば今のうちだと。 気付き、行動に移す時間はあるだろう。]* (128) 2022/08/12(Fri) 18:12:01 |
陶酔 カナは、メモを貼った。 (a35) 2022/08/12(Fri) 18:17:52 |
【人】 勢喜 光樹………四谷。 [空いてしまった距離を埋めるように その場に蹲っていた四谷の傍まで近寄る。 宥める言葉は、何も出て来ないから 傍にしゃがみ込んで、代わりに彼の背に掌を乗せる。] 少し、休もう。 横になった方が良い。 [そう言いながら、近くの病室内を指し示した。 先程の反応からして、抵抗はあるかもしれないが>>13 四谷にとっては、何度目かの怪異との遭遇。 その度に、自責していたことも想像に難くない。 負担が重なり過ぎて、精神的にも体力的にも 疲弊しているかもしれない。 と思って、提案してはみたものの 四谷の反応は、はたしてどうだったろうか。*] (131) 2022/08/12(Fri) 19:15:22 |
千早 結は、メモを貼った。 (a36) 2022/08/12(Fri) 19:26:17 |
【人】 名坂愛子あ、離れ……たっ! 今のうちに……! [突然彼女は声を荒げて私から離れていく>>127。 さらに私を弄り倒していた影も共に離れていき、必然的に私の体は解放された。 すぐに椅子から立ち上がって、彼女の方へと向きながら数歩離れて彼女の様子をうかがう] だ、大丈夫……? [私から離れた彼女はその場で座り込んでいて、頭の中を振り払うように譫言のように何かをつぶやいている。 こちらの声が聞こえたかは分からないけれど、今は私の行動に気付いていない様子] ――ごめんっ! [きっと優しい人、なのだろうけれど。 今は優先する事、分からない事が多すぎる。 だから、私は今のうちに食堂の外に向けて走っていき、何にも見つからなければ下の階へ。 ひとまず外に出て、病院以外の落ち着ける場所で考えたりしないと、と。 ――もっとも、ここから出れないなんて可能性これっぽっちも考えずに]* (133) 2022/08/12(Fri) 19:31:32 |
勢喜 光樹は、メモを貼った。 (a37) 2022/08/12(Fri) 19:32:55 |
名坂愛子は、メモを貼った。 (a38) 2022/08/12(Fri) 19:41:33 |
【人】 四谷 隆史― 怪異との遭遇、そして ― ぁ、ぁあぁああ…… [怖い嫌だ助けてお願い死にたい死にたくない 色んなものがマーブル模様で俺を侵食してる。 あいつが死んだと知ったのは、翌朝の教室で 未読だったLINEをつけたら、たった一言書いてあった もしあれを見て、止められたならお前は生きてた? 心を胡麻化さないで、逃げ出さないで 思いを伝えていたならお前はまだこの世にいた? ――それをしても、お前はあいつのとこにいった? がたがたと、震えていた俺の耳に 届いたのは>>130] ぁ、あ。せきさん、セキ、さん。 [よかった。セキさんだ。 それに―――今はあの目、じゃない。 いた、居た。よかった。よかった。 近寄る彼に、安堵してまたぼろぼろ情けなく泣いてしまう。] [怪異に彼も連れ去られてしまうとしたら そんな恐ろしい考えを、背にあてられた手が溶かしていくようだ] (134) 2022/08/12(Fri) 20:38:18 |
【人】 四谷 隆史 ……。 ……は、い……。 [今の自分じゃ多分、きっとチハヤさんを探すのは難しいし セキさんにも迷惑が、かかるだろう。 怖いし、恐ろしいし、こんな場所で休めるかどうかってのは ちょっと難しいかもしれないけれど。 それでも、促しに応じて指された病室で休むことを了承する。 壁付けの拘束具に、びくりと肩を震わせても、だ。] (135) 2022/08/12(Fri) 20:38:50 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a39) 2022/08/12(Fri) 21:07:46 |
【人】 陶酔 カナ─食堂─ [>>133大丈夫?と呼びかける言葉も、 ごめん、と謝る言葉も、駆けてゆく足音も、女の耳には届いていなかった。 壊れた女の中で捨てられた記憶はなかった事になっていた。 それでも心の空虚だけ覚えていて、手足を自由にすれば命を絶ちかねないからと、安定剤は欠かせなかった。 薬で保たれた平穏は、眠気の隣にあった。 殆どの時間を茫洋とした意識で揺蕩い、男との思い出である歌と呪いめいた愛を紡ぐ時間とほんの僅かな調子のいい時間で構成された生が、果たして“生きている”と言えたのかは別の話。 それらを抱えていたならば、或いは自身の死を自覚していたならば、女はまた違った怪異となっていた事だろう。 譫言はやがてぱたりと止まり、室内を静寂が満たす。] (137) 2022/08/12(Fri) 21:29:34 |
【人】 陶酔 カナ……あれ? ■■さんは何処に行ったのかな。 [何事もなかったかのように女は立ち上がり、辺りを見回し始める。 泣き濡れた頬を不思議そうに拭い。] ■■さん、どこー? [ふらりふらりと、生者を求めて院内を徘徊し始める。*] (138) 2022/08/12(Fri) 21:30:21 |
陶酔 カナは、メモを貼った。 (a40) 2022/08/12(Fri) 21:31:37 |
【人】 空虚 タチバナ[誰も助けてはくれなかった。 誰も気づいてはくれなかった。 世間の不幸と比べてしまえば、 自身の地獄は途端に甘えへと成り下がる。 その程度の人生だった。 本当に……生まれたのが私でなければ、 それこそチハヤのような人だったなら、 誰も不幸にしなかったのかもしれない。 それでも、 あの世界しか知らなかった私には、 どうしようもなく耐えがたい日々だったのだ。] (139) 2022/08/12(Fri) 22:26:56 |
【人】 空虚 タチバナ[小学校の頃、名前の由来を発表する授業があった。 「お母さんやお父さんに聞いてね」と先生は言った。 期限は一週間あった。 一日目、母は遅い時間に返ってきた。 二日目、昨日より早かったがイライラしていた。 三日目、話しかけようとしたが睨まれた。 四日目、五日目……プリントを見せるついで、 陽が沈む前に返ってきた時、休日で家にいる日。 タイミングはあった。けれど怖くて聞けなかった。 何か書いてもらう必要はないしと言い訳をして、 結局自分で適当な理由をつけて発表した。] (140) 2022/08/12(Fri) 22:29:45 |
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