人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

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【人】 母親から見た 小泉義哉

[ パン屋のことも夫には何度も説得しました。
 けれど、ずっと折れてくれませんでした。

 義哉にもパン屋になりたいのならなってほしい、
 好きなように生きてほしいと、何度も言いました。
 けれど、あの子は大学に行くからいいと
 いつもやんわりと断って――

 きっと私に気を使っていたのでしょう。
 と、このノートを読めばわかるのですが、
 あの頃の私は、あの子の気持ちを
 きちんと汲んであげることができませんでした。

 そんな思いに耽っていれば、泣き腫らしたのかしら
 とても文字が滲んだページに行きつきました。
 そこに書かれていたのは、]
(243) 2022/09/19(Mon) 0:14:02

【人】 母親から見た 小泉義哉

[ 「父さんは可哀そうだ」]
(244) 2022/09/19(Mon) 0:14:23

【人】 母親から見た 小泉義哉

[ そこにあったのはその一文だけでした。
 しかし、次のページを読めば、
 あの日のことを経験して>>5:112>>5:113
 それを書いたのだと察することができました。

 それから綴られているのは、
 夫が求める“普通”と、あの子がなりたい自分との
 ギャップについての悩みと、
 あの子が思い通りに生きたら、私が夫に
 どう扱われてしまうのかに対する不安。

 最後のページに綴られた「逃げたい」の文字に、
 私の瞳からは堪え切れず、涙の雫が流れ落ちました。

 どれだけあの子はこの家にいて苦しかったでしょう。
 どれだけ私はあの子の逃げたいというサインを
 見逃したのでしょう。
 今更、後悔しても遅いのに、
 母親としてあの子に対してできなかったことだけが
 頭に浮かんでは、悔いる気持ちを抑えることが
 できませんでした]
(245) 2022/09/19(Mon) 0:14:37

【人】 母親から見た 小泉義哉

[ それから、また数日が過ぎ、

 義哉が亡くなってから、
 すっかり意気阻喪といった様子の夫に
 あの子と私の涙で濡れたノートを見せることにしました。

 あの子はきっと夫に見られることは
 嫌がるとは思いました。
 
 けれど、私は夫にも知ってほしかったのです。
 あの子がどれだけ私たちを思いやっていたのか、
 そして、私たちは親としてあの子に
 本当は何を与えるべきだったのか、を

 ノートを読んだ後、夫は子供のように号泣しました。
 彼が何を思ったのかは分かりません。
 ですが、彼もまた自分がどんな父親であったのかを
 わかることがあればいいと、そう私は願うのです]
(246) 2022/09/19(Mon) 0:14:52

【人】 母親から見た 小泉義哉

[ それから、私は「もう“普通”に縛られなくていいの」
 と囁いて、夫を抱きしめました。
 そして、私の胸の中でわんわんと泣き叫ぶ彼を
 見つめながら、その背をトントンと優しく叩きました。

 夫が息子にした行いが罪ならば、
 それをうまく止められずに助長させた私にも
 罪があるのです。

 いくら反省したところで、私たち夫婦に
 幸せや生きやすい人生が待っているかは分かりません。>>6:27
 もしかしたら、夫と別れる未来もあるかもしれないので、
 色々と準備は怠らないようにはしようとも思います。

 ですが、今はただ、罪を共有できるこの人の側で、
 お互いに支え合いたいというのが
 私の本音ではありました]**
(247) 2022/09/19(Mon) 0:15:08

【人】 2年生 松本志信

 だろな、俺も怖かった。
 だからもう、怖い思いはしてほしかねぇよ。

[守る、なんて大それたこと言うつもりはねぇけど。
せめて一緒にその気持ちを背負ったり分け合ったりしたい。
多分、先に逝ってしまった人もそうやって“生きる”ことを望んでるだろうから。
摺り寄せられた頭に瞳を細めて。]
(248) 2022/09/19(Mon) 0:20:47

【人】 1年生 朝霞 純

【日常を分かち合う】
>>213
[退院して、まだ松葉杖が取れないままに日常へと戻って、私はたまに工藤さんを行動を共にするようになった。

というのも、病室に度々顔を出してくれた、その延長線上のようなもので、人気のないスペースで一緒に課題に取り組んだり、カロリーメイトを食べてる横で野菜メインのお弁当を食べたり、時にはただぼうっと二人で何もせず虚空を見つめて時間を過ごしたり、そんな感じだ。

そのうちに工藤さんが、家に来てもいいと言ってくれて、流石に工藤さんの家の中を全部平常通りに保つ自信はなかったので最初はお断りしたのだけど。

私の家に招いても、工藤さんと私の家族の相性はすこぶる悪く、察するということが出来ない工藤さんと遠回しな表現を多用する家族とですれ違いが起き、私の部屋で休んでもらおうにも私の部屋にまで両親はやってくるわけで。

そも、アジアン系の小物や、中華系の瑞獣などの置物、小説や図鑑などが納められた本棚のある情報量の多い自室が居心地の悪いものだったかもしれないとも後で気づいて。

それらの要因が重なったこともあって、私は工藤さんの家の合鍵を受け取って、彼女の家に赴くようになった。]
(249) 2022/09/19(Mon) 0:22:42

【人】 1年生 朝霞 純

>>249
[工藤さんは度々猫のクリームパンを作っているようだった。>>221
クリームパンはアレルギーに引っ掛からずに食べられるので、私は何度かご相伴に預り、クリームパンを食べた。

正直に言って、美味しかったと思う。

でも彼女は食べる度に、表情には出ないけれど、何度も何度も咀嚼して飲み込んで、少し間を置いて、また食べてを繰り返していて、何となく、出来に納得してないのかなとは思った。

“作りたいのと違う味になりました”

言葉を聞いて、頷いた。
そんな風に彼女が拘るのは珍しい。
上手くやれないことを繰り返すイメージがなかった。
彼女が何度も悩みながら、クリームパンを休みの度に作るのを見守って、食べて、やっぱり納得しない様子で作り直して。

その様子を見て、小泉さんのことを思い出す。
工藤さんは毎回クリームパンを猫の形に成型して、顔を描いて完成させる。
それは彼女が自分からは決してやらないことのように思えたから。

きっかけがあったんだと思う。

猫のクリームパンに拘るきっかけが。
どうしても再現したいという味を知ったきっかけが。

そして、それはもう自分で再現するしか触れる方法がないのだ。

その思い出の味には。]
(250) 2022/09/19(Mon) 0:24:54

【人】 3年生 津崎 徹太

>>248

 はい、
 あ……その
 チカさんに死にたいって言われるのが、
 今は一番こわいかも。

 だから、
 絶対、死なないでください。

[そんなお願い、昔だったら考えられなくて]
(251) 2022/09/19(Mon) 0:44:39

【人】 1年生 朝霞 純

【いつかの約束を】
[松本さんには、退院してからずっと、話しかけるタイミングを見失っていて。

松本さんだけじゃない、みこさんも、今泉さんも、黒崎さんも、トラくんも…津崎さんも。

香坂さんと工藤さんとはたまに話したり、工藤さんに至っては合鍵まで持っているけれど、親しいと言えるのは辛うじて工藤さんくらいで。

どうしたらいいのか、どうすればいいのか。

小泉さんから受け取った手紙の文章をふと思い出す。>>6:105

“やりたいことや言いたいことを我慢しているなら、遠慮なく口にするといい。”

どうやって口に出したらいいのか、それが分からない。

でも、このままずっと先延ばしにして聞けないまま卒業なんてことになれば後悔するのだけは分かる。後悔だけはしたくない。絶対に。

そんな矢先、教授から報告があった。>>7:236]
(252) 2022/09/19(Mon) 0:55:48

【人】 1年生 朝霞 純

>>252

休学…

[理由は聞けないんだろうな、と思うけれど、気になって。

津崎さんがどうして休学するのかが気になって。
松本さんがどうするのかが気になって。

津崎さんの事情に、そこに関係する人の事情に踏み込めないのは重々承知だけど、ずっと話したかった松本さんと話すきっかけになるには十分で。

そう、そのことを聞けなくても、ずっと聞きたいことがあったんだから。

松本さんに聞きたいことがあるんだから。

それをちゃんと、聞こうと思うから。

私は松本さんに電話をかけた。]
(253) 2022/09/19(Mon) 0:57:07
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。
(a28) 2022/09/19(Mon) 1:02:22

【人】 2年生 松本志信

 あー……、…
 なんかちょっと間の抜けたこと言うかも知んねぇんだけど。
 なんか、そう思ってもらえんのって嬉しいもんだな。

[それこそ昔だったら考えられるはずのないことで。]

 一緒に生きるって約束なんだから。
 死なねぇよ。約束。

[ちょっと照れくさそうに笑った]
(254) 2022/09/19(Mon) 1:13:37

【人】 2年生 松本志信

─電話はバイトの途中で─

[それは津崎くんと暮らすのも少しだけ経った頃。
もうそろそろ、イギリスに行くって話も現実味を帯びだしたころで。
街の小さな定食屋のアルバイトの休憩時間。
煙草も禁煙をはじめて吸えないし、飴玉一つ口に放り込もうとした瞬間だった。]

 あいはい? あー、朝霞ちゃん?

[電話を取れば朝霞ちゃんの声。
なんかあったっけと思いつつ。]

 なんだどしたー?
(255) 2022/09/19(Mon) 1:22:02
津崎 徹太は、松本志信に照れた。
(a29) 2022/09/19(Mon) 1:27:11

【人】 3年生 武藤景虎

────徹っちんとのLINEのこと────

[徹っちんからの返信、イギリスへ急遽渡る理由に表情を曇らせる。>>-1010

前にばーちゃんのお世話をするために第二の故郷的なその場所へ行くとは聞いていたから。

その時は、ばーちゃん子なんだなと単純に思った記憶が蘇った。

一年以内くらいにと言っていた少し前までは、共に過ごす時間の猶予はもっとあると想定していたはずで。

人はいつどうなるかわからないってことを自覚したばかりだったけど、会えなくなる人を見送る気持ちを一番強く感じたのはあの時最後に残った徹っちんだと思うし。

そういうこと考えると、やっぱり少し、心配になった。]
(256) 2022/09/19(Mon) 1:38:25

【人】 天国から舞い降りた 小泉義哉

―― とあるお盆の日のこと ――

[ 美術館の災害から>>n0、数か月後のお盆のこと。
 義哉は初めて現世の地へ下ることを神様から許された。

 胡瓜の精霊馬に乗りながら、
 久しぶりの現世の空気を味わっていると、
 やがて精霊馬は、その地上へと降り立った。
 霊体のまま、ふわふわと浮かんで、
 まずは自分のお墓へと向かうことにする。

 そこに見えるのは、両親が2人揃った状態で
 墓前で佇んでいる姿で、
 父親の顔は自分の生前とは違い、
 どこか憑き物の落ちたような穏やかな顔だった。>>247

 両親はうまくいっているのか、と
 少々意外な顔をした義哉だったが、
 幸せで生きやすい人生を送っているのならそれでいい、
 と、穏やかに微笑んで、その場をあとにした]
(257) 2022/09/19(Mon) 1:38:39

【人】 天国から舞い降りた 小泉義哉

[ それから、義哉にはどうしても挨拶したい人がいた。

 天国には毎日挨拶をしてくれる心の声も届いていたし、>>220
 たまにお供えされるクリームパンもいただいていた。>>221
 だから、彼女にはこちらの姿が見えず、
 声も聞こえないとは分かっていても、
 きちんと自分の思いを伝えたいと思ったのだ。

 このお盆の時期まで彼女がクリームパンを
 作り続けていたのかや、
 まだ、出来栄えに満足していなかったのかは
 分からないが、
 いずれにせよ、義哉はお供えがあれば美味い美味いと
 満足そうにいただいていたのは確かである]
(258) 2022/09/19(Mon) 1:39:06

【人】 天国から舞い降りた 小泉義哉

[ ふわふわと漂いながら、
 もし工藤の姿を見つけることができたなら、
 そっと彼女の耳元へ近づいて、内緒話でもするように
 手をあてながら囁いただろう]
(259) 2022/09/19(Mon) 1:39:43

【人】 天国から舞い降りた 小泉義哉

[ それから、工藤から離れて、
 再び現世の空気の中をふわふわと漂う。

 茄子の精霊馬に乗って天国へ戻るまでに、
 もし見ることが可能であったなら、

 デートしている恋人達の姿や、
 いずれ帰ってくる恋人のために
 料理を頑張っている友人の姿、
 仲良く連れ立って遊びに行く後輩達の姿を
 微笑みながら眺めていたかもしれない]**
(260) 2022/09/19(Mon) 1:40:16

【人】 3年生 武藤景虎

────徹っちんとカラオケのこと────

[それから、約束を取り付けた日に徹っちんとカラオケに行った。

歌を歌いに来たので菓子は割に合わないので我慢する。

徹っちんが歌うのが聴きたいから、オレは別にと思ったんだけど、せっかくだから何曲かは歌った。

(機械の採点は平均90点くらいだった。
声量のポイントだけやたら高かったのは特に意外性はない。
音割れはマイナス換算されてた。)

好きだと伝えた曲は勿論リクエストして、あとは何を歌ってくれたっけ。

どの曲もやっぱり聴いてて心地良い歌声だと思ったのは確かだけど。]
(261) 2022/09/19(Mon) 1:44:57
4年生 小泉義哉は、メモを貼った。
(a30) 2022/09/19(Mon) 1:48:14

【人】 3年生 武藤景虎

[カラオケの時間は歌う以外はもったいないらしいので、時間いっぱい歌った。

いつもだったらそのまま別れてもよかったけど、しばらく会えないかもしれないし。

何か雑談というか、話しときたかったから適当な喫茶店辺りに寄って。

雑談はオリジナルの曲は動画アップすんのとか、とりとめない話が大半。

でも「心配はかけてごめん」のこと思い出して。
あといつだったか、「もっと素直に自分出していい」>>3:-10と言ってたので余計な世話かもだが素直な意見を言った。]

 徹っちんが目の届かないとこ行くのは心配だけど、イギリスはばーちゃんいるからそんな心配してない。

[ばーちゃんとお別れの時が来て、その時一人なら心配になる、とは言えなかった。

代わりに、]
(262) 2022/09/19(Mon) 1:48:54

【人】 3年生 武藤景虎


 オレは徹っちんのこと放っておけないと思うし、
 それはこれからも変わらんけど。

 呼ばれたらいつでも行くし。

 でも常に見張っではおけないのも事実なので、
 徹っちんに寄り添う人…、
 というか、徹っちんが寄り添いたいと思う人が、
 そばにいると安心だなって思う。

[見張っておかないと一人になる性質らしいので、どうしても常には無理がある「見張る人」より徹っちんから見て「放っておけない相手」がいれば一人になることないんじゃないかな、とは安置かもしれないけど。]*
(263) 2022/09/19(Mon) 1:50:18
武藤景虎は、>>263 見張っで→見張って (なんだこの変換ミス
(a31) 2022/09/19(Mon) 1:53:34

武藤景虎は、>>263 安置→安直 もうだめだ寝よ…
(a32) 2022/09/19(Mon) 1:55:05

3年生 武藤景虎は、メモを貼った。
(a33) 2022/09/19(Mon) 2:00:59

【人】 1年生 工藤美郷

──後日談・小泉先輩のお母さんと>>240──

[葬式から追い出された工藤は、不満そうな顔をするわけでもなくふらふらと外に出た。
 そして柱に額をぶつけてしばらくの間フリーズした。]

 ……………………。

[小泉先輩の母親が追いついてきた>>240のはその時か。
 平素通りの顔を彼女に向けて、「さっきとはいつのことですか。あの子とは誰の事ですか」と尋ねた後に、やがて聞かれていることを理解すれば]
 
 私が男性に言った言葉は、小泉先輩のものです。

[おでこをヒリヒリさせながら答え、話が終わったならばその場を後にした。
 立ち去った後にも、女性は立ち尽くしていた。
 彼女たちがどのような道を歩むのかは、工藤には知れぬこと。]*
(264) 2022/09/19(Mon) 5:39:53

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 約束のパフェ ――


 ……久しぶり。
 …………女子力、上げてきました、が…………。

[どうかなあ、と問う声は自信なさげに萎んでいく。

あまりにも久しぶりなスカートは素足が空気に触れてすうすうと心許ない(下にスパッツ履いてくれば良かったと心から思った)し、なんだか、津崎とは微妙に気不味いままで。

あの美術館で、ろくに詳細も知らぬまま朝霞さんとの事に首つっこんで返り討ちにあったり、美術品を壊しまくって自棄になっていた彼を止めたい一心で、結局、津崎を傷つけるような言葉しかかけられなかったり。

しまいには、病院での一件 >>41 でも、心配させてしまったし。]
(265) 2022/09/19(Mon) 5:56:05

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[
  "マブダチ"って言ってもらえた、けど。
  いつ見限られても仕方ないんだよね…………。


臆病は加速するばかりで、せっかく交換したLINEもこちらからはメッセージを出せないまま。

松本さんがあれからどうしているのかすら直接問えず、武藤に頼んでしまった >>225 くらいには。

でも──というか、だから、というか──、津崎がイギリスに行ってしまう前にパフェの約束に応じてくれたのは、純粋に嬉しかった。

嬉しかったからこそ、努力の跡を見てもらおうと、思ったわけで。]
(266) 2022/09/19(Mon) 5:56:38

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[せっかくだから、果物専門店のお高いパフェ。
もちろん、武藤も好みそうな"チョコレート"の文字もメニューのそこそこに見える。]

 津崎は、シャインマスカット、なんでしょう?

["シャインマスカットは俺のモン"と言っていた >>4:292 くらいだから、初志貫徹するのだろうし。]

 ……なら、別のにする。
 マスカット、少しちょうだい。

[ピオーネかなあ、黒い葡萄も美味しいよね。でも私、いちじくも好きなんだ……と悩んだ末に私は、マロンといちじくのパフェにして。
武藤はきっと(絶対)チョコ系だよね。知ってた。

私の気不味さとはまた違う方向で、津崎が"前と同じ距離は、どう考えても難しい" >>-535 なんて及び腰になっていたなんて、私は知らない。

武藤は恋人だけどそれ以前に友人でもあって。

友人としての思い入れなら、私にとっては武藤も津崎も全く同じ感じなのだけど、それは口で伝えても伝わるものか、言葉を尽くしても理解して貰えるかどうかは、そこはちくちくとした不安がある。]
(267) 2022/09/19(Mon) 5:58:29

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[でも、言葉が伝わらないからって、諦めたくない。

津崎の事、大好きなんだよ。
結局、私に似合う歌っていうのを聞かせて貰えてないのは未だに残念だけれど、いつか聞かせてもらえる機会は訪れると思っていたい。

イギリスに行ってる間、動画配信の未編集データが日本に置きっぱなしと言うなら、それ整理しに行く(津崎の代わりにアップロードする)くらいのことは喜んでするつもりだし。

だから、ここで少しだけ憮然とした顔になってしまうくらいは、許して欲しい。]

 ……え?松本さんと暮らしてるの?津崎の家で?
 ────早く教えてよ……。

[松本さんの事、私がすごく心配していた事は知ってたでしょうに。
ほんと、津崎は、言葉が足りない。*]
(268) 2022/09/19(Mon) 6:01:57

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[優しい武藤には、酷なことを頼んじゃったな、と思う。
泣いている相手に、もっと酷くしろって言ってるようなものだったし。

でも、欲しかったんだもの。
武藤の全部、私にちょうだい、って伝えたかった。
私の全部も、武藤にあげるからさ。]

 …………とら。

[苦しそうに名を呼んでくる武藤 >>228 に、大丈夫だから、って笑おうとしたけど、やっぱり見上げた顔は、水膜の向こうに滲んで見えた。

抱き締めて抱き締められた勢い、またずくりと胎内に熱いものがねじ込まれた感覚が走ったけれど、それでいいよと、震える舌を武藤の元へと差し出した。]
(269) 2022/09/19(Mon) 6:44:28

【人】 3年生 黒崎 柚樹

 …………?

 は、い…………った……?

[多分、そこそこの時間は経っていたのだと思う。

背や腹が強張るくらいの緊張状態はそう長く続くものでもなかったようで、中途半端に浮いていた足も、力無げにゆらりと揺れて。

頭に靄がかかったみたいになっていた中、鸚鵡返しにして緩慢にぱちぱちと瞬いたら、宥めるような唇が眦にも落とされた。

正直、まだ、痛くないと言えば嘘になる。

ずきずきと脈打ってるのが、自分の裡なのか、武藤のものなのか、それすら判然としないけれど。
でももう、自分の身体は、武藤を追い出そういう方向には働かなくなっていた。]
(270) 2022/09/19(Mon) 6:45:15

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 い、いよ…………?

[武藤、ずっと待っていてくれたんだろうなと思う。

"これ"で終わらないことくらいは、さすがの私も、知ってるし。
この、待つという行為も、少なからず苦しいものだったのだろうし。]

 動いて、いいよ。

 …………ちょうだい……?

[囁いたら、したいこと、してくれるかな。

多少乱暴に扱われたって、私はそのへんの女の子よりは余程に頑丈なんだから構いやしないのに、どこまでも武藤は優しいから。

身体の奥の奥、熱く脈打つものは、かけてくれる言葉以上に"柚樹が欲しい"って言ってくれている風で。
私は小さく微笑みながら、武藤をぎゅうと抱き締めたのだった。*]
(271) 2022/09/19(Mon) 6:46:17

【人】 1年生 朝霞 純

>>255
[松本さんにかけた電話は、ちゃんと繋がって、どうした?という声が聞こえる。

その声に、少しだけ身体が強ばった。緊張する。

私は知らない、松本さんが今どうしているのか。
津崎さんとどんな関係を築いているのか。

松本さんの教えてくれると言ったこと、聞きたいけれど。
大切な人には、教えたい人には、もう教えているはずのことで。
聞かせてくれると言ったけれど、その言葉を覚えてくれているのかとか、わざわざ私が聞いていいのかとかそんな気持ちがまだあって。

あの時、先延ばしにしたことを、今更聞けるのか、分からないけど。
聞いていいのか、分からないけれど。

でも、やっぱり聞きたいから。]

こんにちは、松本さん。
対面じゃなくて電話で話すのは初めてですね。
私、大切なことはなるべく対面で話すようにしているんですけど、松本さんも忙しいと思うし、電話口で失礼します。

いつか聞かせてくれるといった、松本さんの文字が読めない理由。教えてくれますか?

…忙しかったら、用事を済ませた後ででも。

[言葉を紡ぐ、まずは最初に聞きたかったことを。
津崎さんのことを聞くかは、松本さんの返事の後、かな。]
(272) 2022/09/19(Mon) 7:57:20

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 王子様デートしたっていいじゃない ――


[高校生の頃は、選択肢が限られていたし、その選択肢が、そも自分に合うものではなかったんだなと、つくづく思う。

お化粧覚えて年相応の服を自分で買えるようになれば、悩んでいたことが馬鹿らしくなるくらいにはあっけなく、私は"女の子"になることができた。

すれ違い様、「でけー」なんて言われることは時々あるも、でも同時に「あの人、モデルかな」なんて声も聞こえてくる。そして「女装」と言われることはもう無くなっていた。

……となると、一周回って、してみたいことが出てくるもので。]
(273) 2022/09/19(Mon) 7:57:57

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……ねえ武藤、服貸して。

 "男装"するからデートしよう。
 いや、デートじゃないか。普通に、遊びに。

[どうせならユニセックスものとかじゃなくてごりごりに男の格好したらどうなるか試してみたい、なんて。

こういう時、背丈がほぼ同じというのはとても便利で、こうでもないああでもないと武藤と2人、2人分のコーディネートを考えた。1人の持ち服なのだから、当然、似た感じになったわけだけど。

そのつんつん髪ってどうやってるの?と、髪は武藤にやってもらって。

化粧も落とせば、うん、充分男に見えるんじゃないかな。]
(274) 2022/09/19(Mon) 7:58:30

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ふふ、はは、あの声かけって、水商売の、だったんだ。
 知らなかった。

[今日の目的地であるところの映画館を目指し歩く道すがら。
通りのすぐ向こうには猥雑な空気の歓楽街が広がっている。

私と武藤はホストクラブのキャッチにやたら絡まれた。2人セットで、ホストになりませんか、って。

なるほど、女の格好で歩いている時の"うちの店で働きませんか"はつまりホステス的な(更にはもっといかがわしいもの的な)仕事の斡旋だったんだなあと今更気付いてくすくす笑う。

どっちが多く声をかけられるか競争する?なんて言いかけたけど、10中10、2人セットでスカウトされるから、その競争は全く意味がないと気付く事になった。

常よりはいくらか"チャラ男"度が増して見える武藤は、でもいつも通りに精悍だし、こっちに向ける笑顔はどこまでも優しいし、かっこいいな畜生、って思ったな。それはもう、何度も。]
(275) 2022/09/19(Mon) 7:59:49

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[────まあ、かっこよかったのは、お互い、ここまでで。]

 ……………………。

[ねえ、泣いてる?と繋いだ指で会話するように軽く力を入れると、直後、握り返される。

それは肯定なのかな。否定なのかな。
ちらりと傍らに視線を送っても、その真偽まではわからない。

眼前のスクリーンには大ヒット中の新作映画が流れていた。
"めちゃめちゃ泣ける"と評判のもの。

泣かずに耐えられるか競争ね、なんて気安く観に来たのだけど、上映開始30分にして涙腺が崩壊しかけた。

恋人が死に別れる未来が確定している悲恋ものなんて、どうしたって、感情移入しないわけがないわけで。
誰だよ見に行こうって言ったの。私だな。

  ああ。生きてて、良かった。
  武藤とまた会えて、良かった。


そう思ってしまったらますます泣けてきて。
私の側が降参で良いですとばかり、湿った音で鼻を小さくすすり上げたのだった。*]
(276) 2022/09/19(Mon) 8:01:39

【人】 3年生 武藤景虎

 ────3人でパフェの話────

[徹っちんとカラオケ行ったより後かな、3人でパフェ食いに行く約束した日。

待ち合わせの前にくっきーの服探しの旅につきあった。>>230>>231

なんでもかわいいと言いかねないのでオレの意見はあまり参考にならなかったかもしれんが、気になったのが見つかったようでよかったなと思っていたら店の人も絶賛してたし、脚がほぼほぼ隠れるプリーツは実際似合っていたと思う。>>232>>233

それからヒールでオレより若干背の高くなったくっきーと、徹っちんとの待ち合わせ場所に着いたのだった。

徹っちんはくっきーがちゃんと女の子らしくすればモデルいけたと言ってた>>3:169し、そもスカートとか見たいと最初言ってたのも徹っちんだし、スカート姿見せられたのはよかったのではないかと思う。]
(277) 2022/09/19(Mon) 8:02:26

【人】 3年生 武藤景虎

[パフェはなんかフルーツ的なものが売りっぽい店だったので、バナナか苺か迷ってバナナの方にした。チョコパフェ(確定情報)に混ざってる具材の話だ。

あのレストランの昼飯の時と同じように、食べてるやつ貰ったり、スプーン差し出したりしたと思う。]

 前は義兄弟の盃だったがー、
 今回はなんだろ、桃園の誓い?

[徹っちんがイギリス行くこと考えてそんなことを言った。

桃のやつ頼んどきゃよかっただろうか。

二人の仲のことは実際特に心配してないんだが、しばらく会えなくなる前になんか心残りがはないと良いなと思うので、なんか真面目な話始めたら余計な口挟まずに見てた。

いや、ちょっと挟んだりはしたかもしんないけど。]*
(278) 2022/09/19(Mon) 8:02:51
3年生 武藤景虎は、メモを貼った。
(a34) 2022/09/19(Mon) 8:19:09

【人】 1年生 朝霞 純

【回想・死者への便り】
[退院してまだそんなに経たない頃、松葉杖をつきながら、何とか大学生活に復帰した頃。

工藤さんの家に招かれて、たまにお邪魔して、そっと課題を進めるのを見守ったり、工藤さんの作ったクリームパンを持って小泉さんのお墓参りに一緒に行ったくらいの頃。

私はお墓にクリームパンを供える工藤さんを見ながら、小泉さんのお葬式に行けなかったことを考えていた。

そう、私はまだ、小泉さんにちゃんと挨拶をしていない。

自分なりに最期は看取ったし、見守っていて、とは病室で手紙を受け取ったときに言ったけれど。

ちゃんとした挨拶も、お礼も、まだ出来ていない。
お別れの言葉は、何だかちょっと寂しいし、見守っていてほしいなら違うかな、なんて思っていたわけだけど。

小泉さんはやっぱり旅立ってしまったから。

せめて手紙くらい送りたい。
お礼と挨拶と、ちゃんとしたお別れの言葉を。
様々なものを遺してくれた感謝を、旅の無事を祈る言葉を書こうと思う。

工藤さんと一緒に、そして出来るなら…]
(279) 2022/09/19(Mon) 8:52:33

【人】 3年生 津崎 徹太

― カラオケ ―
>>261
[めっちゃ、うきうきしてます。
 これまでになくうきうきです]

 よし!いく!

[いつもヒトカラなので、
 少し照れはあったけど、
 部屋に入ると、さっそく機器をとって、
 選曲はえーっと、と、
 菓子なんぞ眼中にはない]

 あ、これがいい、これこれ、
 最初の部分、俺、うまいから、
 ドラゲナイとこ、一緒に歌おうぜ。

[いきなり選んだのは、国内アーティストだったとさ]
(280) 2022/09/19(Mon) 8:53:44

【人】 3年生 津崎 徹太

>>262

[目が青くても、育ちは日本なので、
 日本に関しても古のものから(?)
 今のボカロまで、実によく聴いてるのだった]

 トラちゃん、何か歌ってほしーのある?

[そんなこといいながら、
 神っぽいな、フォニィとかも普通に歌ってしまうという、
 歌に関してはものすごく奔放であることを知るだろう。
 それでも、時間はすぎ、よし、出よっかと
 トラちゃんもめっちゃうまいやん、とか話しながら]

 そだな、寄ってくか。

[話をしないと死んじゃう系のトラちゃんが話したそうだったから、それは了承する]
(281) 2022/09/19(Mon) 9:02:12

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― ペットシッター ――


[心底死にたいと思っていた人に、首に縄つけて見張っておきたい >>5:198 とか、首輪つけておきたい >>6:+59 とか、本気で思っていた私は、多分優しくもなんともなくて、自分の正義を押しつけたいだけの子供だったのだと思う。

もしも津崎がこの世を去っていたら本当にそれを実行するつもりだったのだけど、その未来は来なかった。

逆に、想像だにしていなかった、"渡英中の津崎のマンションで松本さんが一人留守番をする"なんて状況になっていて、初めて聞いた私は「……は?」と暫く固まっていた記憶がある。

同居、いや、同棲しているというところまでは聞いていたけど、そこまで、何というか……情熱的な?親密な?関係に至っていたのか。と。

なので、元々予定していた"ペットシッター"の見守り行動の行き先は、主不在の津崎の家になった。]
(282) 2022/09/19(Mon) 9:10:41

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[月に1度……いや、最初はもう少し頻度が高かったかな。

松本さんは料理をしない人だったから、ちゃんと食べているのか心配になって、実家のおかずを多めに作ってそれを届けに行ったりしていた。

愛の力とは偉大なもので、定食屋でのアルバイト >>255 を始めていた松本さんは、自らもぽつぽつと料理をするようになっていて。

そこにはもう全然、"死にたがり"の影なんて見えなくなっていたから、"見守る"意味も既に無くなってはいたのだけれど。

でもきっと、"自分のための料理"には腰が重いに違いないと踏んで、何かと理由をつけて、"ハッピーセット"でお邪魔していた。]
(283) 2022/09/19(Mon) 9:12:15

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 唐揚げ、作ってきました。
 津崎、この家で揚げ物するの嫌がるかなと思って。

 あ、あと、野菜も色々。

[松本さんと一緒にこの家で夕食作って食べてもいい?と津崎に問い合わせたら、返事の冒頭がまず"焼肉厳禁"だったから、これは私が思う以上に津崎は潔癖……というか綺麗好き?なんだなと察して。

松本さんが覚えた料理、私が普段作っている料理、あれこれ持ち寄って、武藤と3人で宴会するのがなんとなくの定例会になっていた。

ついでに皆の顔と料理とを自撮りして津崎に送りつけるまでがセットになっていて。]

 『今日は焼売!』
 『私のは海老入り、松本さんのは干し貝柱入り!』
 『あ、唐揚げはここで揚げてないよ、』

[そんなメッセージつきで、ビール缶掲げてウェーイな私たちの写真を見た津崎がどんな顔してたのかは、知らないけど。*]
(284) 2022/09/19(Mon) 9:14:30

【人】 3年生 武藤景虎

[やっとの思いで繋がった体が自分の体の下でいくらか弛緩したのに気づいても、胎の中に異物がある状態で苦しかったりはするんだろうなと思う。>>270

抱き合う形で其処は見えてないけど、血とか出てるのだろうし。

それでも目標達成したような満足感はあったから、入った?と確かめる言葉に小さく笑って返す。

満足感はあるといってもある意味ひとつのゴールに辿り着いたつもりでも、この状態では本来の欲求が擡げてしまうのは仕方ないこととはいえ心苦しくは思った。

自身の脈動なのか包んでいる肉の方の収縮なのかはわからないが、焦れるような緩慢な刺激のせいでこのままじっとしてたら治まるとも思えず。

ガチで素数でも数えるべきかと思ったけど頭は回らなかった。]

 ……、うん?

[何かを承諾してるらしい囁きが聞こえて、堪えるように瞑っていた目を開ける。>>271

オレの自分本意な苦しみよりは余程苦しいだろうに、動いて良いと続けられていじらしさに胸が締め付けられた。

それから、求める声と抱き寄せる腕に、最後ギリギリで繋がってた箍がブツリと切れる音がした気がする。]
(285) 2022/09/19(Mon) 9:15:25

【人】 3年生 武藤景虎


 あーー…、もう…、
  ばか、っ…、

[彼女に対して初めてついた悪態と共、抱きしめ返して腰を引くと、張り詰めた熱を一息で深くまで貫いて中に返した。

堪えてた分とかあるかもしれないけど、脊髄からビリビリ痺れる感覚が全身に伝わる。

初めて感じるくらいの快感に歯止めが効きそうになく、熱く締め付けてくる内壁を抉るように腰を打ち付けた。

中は元より繰り返し当たる恥骨が痛いかもしれないとか思いやる余裕はなくて。]

 ……、っ、は、…、
 ゆず、…っ、ゆずき、っ…、

[確かめるみたいに何度も名前を呼んで。

薄膜の下、先端にじわりと漏れ出してる劣情を感じながら唇に噛み付くように食めば、熱い吐息を飲ませた。]*
(286) 2022/09/19(Mon) 9:16:49

【人】 1年生 朝霞 純

>>279
[工藤さんと一緒に小泉さんへのお手紙を書いて、研究室の皆へとグループLINEを送る。

小泉さんがいなくなってしまってから、何となく使うのが憚られた研究室のグループLINE。
そこに小泉さんからの返信が届くことは、もうない。

胸に切ないものを感じながら、私は文章を打ち込んでいった。

“失礼します。

私と工藤さんで、小泉さんにお手紙を書いて手紙参りというものをしようかと検討しています。

お葬式からまだ一月も経っていませんし、伝えたいことは直接伝えたという人もいるかもしれませんが、小泉さんにお手紙を渡したいという方は書き上がり次第、私に渡してもらえれば、手紙参りに持っていこうと考えています。

ですので、お手紙を渡したいという方は私に連絡をください。
特に期限はありませんが、お焚き上げのタイミングが月末なので、一週間以内にお返事くださると助かります。”

そう、送信した。]
(287) 2022/09/19(Mon) 9:17:16

【人】 1年生 朝霞 純

>>287
[出来ることなら全員の手紙を小泉さんに渡したい。

けれど、機会は一つではないから。
とりあえず今回は急なことだし、月末までに間に合いそうな人の分だけ送ろうと思う。

手紙はいつでも送れる、遅いか早いかなんて問題にはならない。
そこに込められた気持ちが大切だと思う。

でも私は出来なかったお別れを込めて書くから、なるべく早く送りたい。

だから、皆の分、今回は集まらなくても構わない。
でも、もし集まったなら、小泉さんに研究室の面々は今もあなたのことを想っていると伝わるかもしれないから。

集まってくれたら、それは嬉しい。]
(288) 2022/09/19(Mon) 9:20:01
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a35) 2022/09/19(Mon) 9:23:09

【人】 3年生 津崎 徹太

>>262>>263

 オリジナルは出すよ。
 で、もう、顔隠すのはやめよーかなって思ってる。
 別に悪いことしてるわけでもないし。
 あと、せっかく向こうにいくんだし。

[そんな雑談。イギリスに言ったらどーすんの?には、
 とりあえず、そんなシリーズとして、収録してみようかなって。音質とかは落ちるけれど、景色綺麗なんだよ、本当にって]

 呼ぶっていうか、
 俺がいる間、来いよ、っていいたいけど、
 まぁ、金かかるもんな。
 新婚旅行になったら、笑うけど。

[イギリスでは心配しないとか、放っておけない、とかには、
 そんなこといってみたり]

 ――……

[寄り添う人、には、苦笑いをこぼす]

 ――……トラちゃん、やっぱいいやつだなぁ。
 それと、黒崎とはうまくいったん?
 あ、いや、うまくいってるか。
 だから、こっちを心配してくれてるんだろうし。
 
[頼んだ紅茶は、おかわりポットがあって、
 それを足しつつ、肘をついて考え込んだ]
(289) 2022/09/19(Mon) 9:23:42

【人】 3年生 津崎 徹太



 寄り添えるか相手がいるのは、
 本当に幸せだと思う。
 でも、俺は一人でないと見れない景色も大事にしたい。
 いや、一人でいたいわけじゃないけど、

 一人で、頑張ってた人を知ってるから、
 その気持ちもわかる自分でありたいんだ。
 で、その人が願ってくれたことは、やっていきたい。
 そのためだったら、ちょっとぐらい我儘してもいいと思う。>>6:108

[ポットを戻すと、
テーブルに飾られたフロスフラワーにそっと触れてみたりして]

 まぁ、トラちゃんが心配するような一人にはならないよ。
 ………チカさんも、死なないっていってくれたし。

[そして、付け足しのようにこう言うけれど、
 それは照れてるだけです。]**
(290) 2022/09/19(Mon) 9:24:49
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。
(a36) 2022/09/19(Mon) 9:31:44

【人】 1年生 工藤美郷

──朝霞さんとの日常>>249──

[病院にとっても、食物アレルギーの多い朝霞さんに食事を提供するのは難しかったのだろう。施設側の気持ちよく分かる。朝霞さんは病院食ではなく、お弁当を食べていた。
 野菜メインのおかずを見れば>>249

 たんぱく質と脂質が不足しやすい食事です。動物性食品の不足はビタミンB12欠乏による悪性貧血も招きます。
 朝霞さんはもっと卵や牛乳を摂取した方が良い。

[と、永遠に同じカロリーバーを食べながら説得力の無い発言をした。
 さらには、]

 昆虫もたんぱく源になりますが、トロポミオシンを持ちます。
 つまり甲殻類アレルギーと抗原交差性があるのでお勧めしません。
 
[「エビと昆虫は共通のタンパク質構造を持っている」という嫌な知識も植え付けた。甲殻類好きよ苦しめ。]
(291) 2022/09/19(Mon) 9:49:00

【人】 1年生 工藤美郷

[もちろん朝霞さんのご両親との相性は悪かった。
 病室にお見舞いに行けば、
「私たちはこれから純と話がありますから(家族水入らずにしてくれ)」と言われれば
「そうですか。では好きに話せばいい。」と答えるものの石のように動こうとせず
「お忙しい学生さんにわざわざ何度も来ていただかなくても、プロのお医者様が診てくださっているから大丈夫ですよ(もう来るな)」と言われれば
「私が見たいから見ています。」と足繁く病室に通い続け
 朝霞さんの退院後、自宅に伺った時も、「暗くなってきましたね。お嬢さんの夜道の一人歩きは危険ですよ(はよ帰れ)」と言われれば
「そうですか。(なんでこの人は急に話を変えるんだろう)」という無表情で眺め続けた。

 何をどうあがいても、最終的にはっきりと「帰れ」と言うまで動こうとしない工藤は、それはもう嫌われたことだろう。
 帰れと言われれば特に気を悪くするでもなく帰るのだが、遠回しな表現で無為な衝突を避ける技法を好む人にとって、はっきり言わなければ伝わらないというのはそれだけでストレスだ。]
(292) 2022/09/19(Mon) 9:51:05

【人】 1年生 工藤美郷

[工藤が朝霞さんを家に招くと、最初は丁重にお断りされた。
 神経質な工藤の部屋に上がるのは緊張するだろう、ということまでは気が回らない。だが断られたなら、「そうですか」と特に何も気負いせず引っ込んだ。
 だが工藤とご両親とに挟まれる朝霞さんはたまったものではないだろう。やがて家にやってくるようになるか。

 朝霞さんが家にやってきたときも、工藤はルーティンを崩さなかった。彼女の好ましいもので溢れた、女の子然とした部屋とは正反対の、殺風景な、必要最低限のものだけが置かれた、白い部屋。
 その中で工藤はパンを焼き続けた。]
(293) 2022/09/19(Mon) 9:52:52

【人】 3年生 黒崎 柚樹


["ばか"だなんて武藤から言われた >>286 のは、これが初めてだったと思う。

一体、何がばかなんだろ、と、常だったら声も出すしなんなら軽く睨むくらいはするところだけど、今はともかく、色々と、いっぱいいっぱいで。

ばか……なのかなあ。

これだけ痛くて、つらくて、で、涙まで零している私を前にしている武藤に「でもいいから先へ進めろ」と乞うのは、それは確かにばかなのかもしれなかった。

撤回なんてする気はないけど、ごめんね、と口を開きかけた瞬間、身体がふわりと浮く気がした。]
(294) 2022/09/19(Mon) 9:53:58

【人】 1年生 工藤美郷

[工藤は料理ができない。器用さの問題ではなく、同じ食材を使っても全く違って感じられるからだ。
 同じ一つの林檎でも、昨日と今日では違う林檎に見える。それは林檎の放つ香りであったり、色つやであったり、光の加減であったり。
 そういった差異や、その時々の状態に合わせた細やかな調整がストレスになってしまう。

 だから、パン作りの方が工藤にとって易しかった。
 味を見ながら好ましい味に調整していく料理と違い>>5:139、きっちりと計量し、きっちりと決められた手順通りに作り上げる。まるで化学実験のようだ。使う食材がメーカー努力によって限りなく均一化されているのも、工藤にとっては好ましかった。
 だがあの時の小泉先輩の味にはならなかった。
 工藤が目指すのは、より艶が良く、より香り高く、より美味しいパンではない。
 いつも求めるのは、あの日と同じ味。けれど出来上がるのは違う味。
 同じレシピである以上、もしかしたら他の人には似通った味に感じられたかもしれない。
 けれど工藤の五感は、ほんの少しでも発酵が進みすぎれば、例えば手でちぎった時の弾力に、酸味に、アルコール臭に、違和を捉えた。逆もまた同じだった。]
(295) 2022/09/19(Mon) 9:54:38

【人】 3年生 津崎 徹太

―― 約束のパフェ ―
>>265>>266>>267>>268
[女子力を上げてきたという黒崎がきたときは、
 なるほど、と頭の上から足の先まで、まじまじと見た。
 自信なさげな声に、いや、普通にいいじゃん、と軽く返す]

 ――……前よか今のほうが可愛いな。

[さらっと、そういって。
 眉毛はちゃんと抜けよ、と念押し]

 つか、ここ、女子ばっかじゃん。
 黒崎、モテモテポジションいただきだな。

[目の前にきたパフェに夢中かもしれないけれど、
 やや、周りからの視線が痛い。
 そりゃそうだ。ナチュラルメイク風のマキシスカート女子と、金銀頭の男での三人。
 また前とは違う感じで目立つわな]
(296) 2022/09/19(Mon) 9:55:02

【人】 3年生 津崎 徹太

 [で、メニューはシャインマスカット、と確定気味に言われたので、うん、それでいーかなと答える。
 ま、チョコ系よりフルーツ系が好きなのは正解だし。

 少し頂戴にはどぞどぞと好きに食べさせるだろう。
 ただ、ちょっと無理してるよーな明るさではあるが。

 その心中にあるいろいろは聞かれなければ答えることもない。


 そしたら、そのうち、また憮然とした表情になっていく。
 そう話題がチカさんとうちに住み始めたってこと]

 ――……引っ越しとかあって、
 まだ本当に住み始めたばっかりだから。
 ま、今日教えればいいかなって。

[っていうことで、報告な?と、黒崎、トラちゃんの顔をみた]**

 
(297) 2022/09/19(Mon) 9:55:12

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ぇ、あ……っ!……んぁ……ッ!

[ずるりと裡から怒張が抜け出ていって、戸惑うより前に奥深くを貫かれた。

ひゅ、と喉が鳴ると共に、両足がびくりと跳ねる。
押し出されるように、一度は止まっていた涙がまた目縁を伝っていく感覚があった。

泣くほどの痛みではなかったはず。
なのに、押し出されていくかのように、突き上げに呼応するように水滴が散っていく。

これまでとは比較にならない、全身がばらばらになりそうな感覚だった。なんだろう、内臓、かき回されて、武藤と1つ混ざろうとしている、みたいな。

尖痛だった痛みはじわ、とずっと低層音になったみたいに続いていて、まだ、気持ち良いとまで思えるものではなかったけれど。]
(298) 2022/09/19(Mon) 9:55:14

【人】 1年生 工藤美郷

[きっかけは、小泉先輩が与えた。
 工藤がやっていることは、工藤個人で考えたやり方ではなく、小泉先輩から引き継いだものだ。>>3:221彼に認識されていなかったとしても。
 けれどどうしても完璧には再現できない。工藤の手で育てた生地は、工藤の形に焼き上がる。
 だから何度でも繰り返す。
 その様子を、朝霞さんは静かに見守っていた。>>250
 痛みを表現できぬ工藤が、流せない涙の代わりにパンを焼く姿を。

 やがて工藤のパン作りは、徐々にあの日の小泉先輩と同化していった。
 例えば手の洗い方。粉を振るう時の手首の返し方。オーブンを覗き込む角度。
 レシピに関係ない仕草まで模倣していれば、いつかは同じ味に出会えるのではないかと信じて。

 パン屋に行こうというLINEが来たのは、再現できない日々が続いた後のことだった。
 工藤は食べられるものが無い。だから食事の誘いは悉く断ってきた。

 だが、その日は行くと答えた。]
(299) 2022/09/19(Mon) 9:55:37

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 む、とぅ…………ぅ、

 ……っ…………と、ら。

[ああ。これが欲しかったんだ。

武藤の初めて見る顔。
お前が欲しいって、笑顔じゃなく、どこか必死な顔で、でも、とても綺麗だと思った。

私は泣いてばっかりで全然かっこよくもかわいくもないなあ、これ……なんて思いながら、重なり軽く噛まれる唇には、こちらから舌を差し出して。

武藤、きもちいい、かな。
いいと良いな。

そう思いを馳せた時、胎内を抉ってきた一ヶ所が、びり、と。]

 ……ん、……ぁ、ん……ッッ!?

[苦痛とも快楽ともつかない不思議な感覚を残していって、背中を大きく震わせたのだった。]
(300) 2022/09/19(Mon) 9:55:58

【人】 1年生 工藤美郷

──パン屋へGO──


[それから、朝霞さんとパン屋に行った時、香坂さんは居ただろうか。
 二人が話すならば工藤は何も言うことはなく、ただかつてのバイト先へとたどり着いた。喧嘩別れした元バイト先への訪問が気まずいとかそういう発想は無い。結果としてとっても図々しく見える。

 同伴者がどれだけ多くのパンを取ろうとも、工藤がトレーに乗せたのは一つだけ。猫の形のクリームパン。
 その中から、比較的小泉先輩が作った顔に近いものを──全く同じものはもちろん見つからなかったが──取って、無表情でレジに並び、会計の際には]

 そのように乱暴なトングの使い方ではパンがつぶれます。
もっと丁寧に扱ってください。

[元同僚にめちゃくちゃ嫌な顔をさせた。]
(301) 2022/09/19(Mon) 9:57:29

【人】 1年生 工藤美郷

[カフェの中は、人々のぞめきが反響していた。その中で工藤は音も無くパンを咀嚼すると、しばらくの間沈黙した。]

 ……これも違う。
 ここなら、同じものが食べられるかと思ったのですが。

[半分の耳が欠けた猫パンを前にして、工藤はじっと考え込んだ。]

 もう二度と小泉先輩のパンの味には出会えないのかもしれません。

[事実を確認するような、淡々とした言葉だった。]*
(302) 2022/09/19(Mon) 9:57:57

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 約束のパフェ ――


[…………ん?]

 え、待って。

 "前よか今のほうが"って、 >>296
 津崎、私のこと、可愛いと思ってた……の?

[いやいやいや、それは無いでしょう、と、思わずこっちも負けじと津崎の顔を見つめ返してしまう。

武藤は──今から思い返せば──割と早い段階から私のことを可愛い可愛い言い始めていて、私は結果的にはそれをガン無視していたわけだけど、津崎は全然、そんなこと欠片も無かったし。

ああ、今日は知ってる津崎の顔だ。
サラツヤピカーの髪に、今ならわかる、あれこれ"盛っている"美容男子の顔。
病院での痛々しい姿も記憶に遠くなかったから、それには素直に安堵した。

眉毛抜くのはね。相変わらず難易度高いんですけれども。
でも、やってるよ。涙目になりながら。

────で。]
(303) 2022/09/19(Mon) 10:20:59

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 もて……もて。

[ソウデスネー、と苦笑い。
いや、実際、武藤も津崎もやたら目立つ。

若干圧はあるものの、基本的にはイケメンなのだし。
ましてはここは妙齢の女子含有率8割強な空間なのだし。

目立つ彼らとタメ語で話し、躊躇なくパフェグラスにスプーン突っ込むでかい女も、彼らほどではないにせよ、目立ってはいたのだろうと思う。

あえて今日は重い話をぐだぐだと持ち出すことはしなかった。

"桃園の誓い"の場だし? >>278

こんな場でやいやい話し合いしたら、余計な口は挟むまいなんて気遣ってくれている武藤 >>278 の心労が増してしまいそうだし。]
(304) 2022/09/19(Mon) 10:21:46

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……うん。

 今日教えてくれたから、いい。

 別に怒ってはいないよ?ほんとに。

[この日にと、ちゃんと報告してくれた津崎には素直にありがとうと言って、]

 良かったね、津崎。

[そう言ったところで、"何が?"不思議そうな顔をされてしまうかもしれないけれど。*]s
(305) 2022/09/19(Mon) 10:22:03
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a37) 2022/09/19(Mon) 10:24:13

【人】 3年生 武藤景虎

────徹っちんと────

[徹っちんとのカラオケは、言わずもがなすごい楽しかった。

洋楽ばっかなんかなと思ってた歌の趣味は存外広いらしくて>>280、一緒に歌うのも楽しいと知れた。

オレの声がデカすぎて徹っちんの声が聞こえないのはやだから、オレのマイク音量はちょっと下げたけど。

今までほとんどまともに歌わずにただの社交場くらいに思ってた場所だけど、今度からはちゃんと歌いにこよう。

そして、いろいろレパートリーも増やして、また徹っちんと此処に来たいなと思った。]
(306) 2022/09/19(Mon) 10:38:36

【人】 3年生 武藤景虎

[それから雑談の中で、オリジナルの曲もアップすると聞けば楽しみにしとくと笑って。]

 そうだな、せっかくかわいい顔なんだから出していくといいぞ。

[なんて、隠さないことにするらしい顔の件に答えておく。>>289

それからちょっと真面目な話。]

 オレがいい奴かはしらんが、
 ああ、くっきーとはうまくいってる。
 恋人だけど友達でもあるからな、多分この先も大丈夫だろ。

 で、徹っちんは…、

[若干照れたからというわけじゃなくて、徹っちんの話の方に戻すのは趣旨が逸れそうだったからだ。]
(307) 2022/09/19(Mon) 10:38:52

【人】 3年生 武藤景虎


 ん、やっぱ徹っちんはいい奴だよ。

 人に寄り添う気持ち、めっちゃ持ってるし。

 一人になりたい時、その人に寄り添うことになるなら。
 一人でも、一人じゃないのかもな。

[わかってるようなわかってないような言い回しになったかもだが、ちゃんとわかるよ。>>290

オレを安心させるように言った「心配するような一人にならない』には目を瞬かせて。

付け加えられた人の名前と、聞いた時苦しくなったその人の願望が叶えられないことを聞いて。

ああ、って。

よかったな、まつもっちゃんも、徹っちんも。
二人分の心配、減ったかもって。

口には出さず、マスクの下で照れてそうな顔に微笑んだ顔は多分、嬉しさが隠せてなかったと思う。]**
(308) 2022/09/19(Mon) 10:39:11
校長のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2022/09/19(Mon) 11:01:07

校長のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2022/09/19(Mon) 11:03:04

【人】 2年生 松本志信

─朝霞ちゃんとの電話─

[電話に投げた声に朝霞ちゃんの声が返るまで、多分暫くかかったと思う。
妙な間で何を考えていたのか>>272 は知らないが
そのかかった時間と声のトーンで、何かとても重要なことなのだろうと理解した。]

 ん? ああ〜……。

[そういえば約束してたことがあったな、と。
忘れていたとかそういうわけではなくて
あれからそんなに深く話す機会もなかったな、と。]

 朝霞ちゃんはさ、よく本読んでんじゃん?
 本読む時ってどんな感じ? 楽しい?

[その問いにはどんな答えが返ってきたのか。
どんなものであれ、うんうんと頷きゆっくりと口を開く。]

 俺には、その世界がわかんねぇのよな。
 わかりてぇなと思うんだけど。

 色字共感覚、っつってな。
 文字に色がついて見えてんだ、俺。

[外の室外機の音と混ざる声で語られるのは
其れにより淘汰された幼いころの記憶と
それ故に文字を見ることが苦痛になってしまったという傷の話。]*
(309) 2022/09/19(Mon) 12:50:06

【人】 2年生 松本志信

─犬ではないんだがな?─

[心底死にたいと思っていた松本志信はもういない。
自殺であれ事故死であれ、予定されていた未来は夢によって書き換えられ
普通にアルバイトまで初めて料理の腕を磨くまでに。

何なら“大切な家族”にご挨拶まで済ませて
今や愛しき人の帰りを待つ日々。
なんてことは話したんだかどうだったか。

月に一度かそれ以上か、まるで様子を確認に来るような訪問は
正直有り難いものがあった。
だってバイトでさんざん料理の練習した後に、疲れて帰って自分に飯作るなんて
毎日は無理よしんどいしんどい、俺しか食わんし。
だから運ばれてくるお裾分けには感謝した。]

 あ、ちょっと、津崎くんに送るなら
 ちったぁいい写りのやつにしてくれよ?

[写真が送信されるのなら少しでもいいものを、なんて。
そんなハッピーセットとの定例会。

長く続けばいい。
それだけ、津崎くんの大切な人が生きているという証だ。
俺は割りと平気だ、長いこと独りだったから。
そう思うことにしてる。

「寂しい」なんて弱音は、仲睦まじい二人に微笑む裏に隠して]*
(310) 2022/09/19(Mon) 13:10:32

【人】 1年生 朝霞 純

>>309
[本を読む感じ、それが楽しいか。
問いかけられた質問に、私は答えられなかった。

本を読むのは楽しい。
私には経験できない風景や体験や感情がある。

アレルギーで諦めるしかなかったもの。生まれつき理解出来なかった感情の規格。
それらを文章を通して仮想体験させてくれるものが、私にとっての本だった。

でも、楽しいの言葉に、素直に肯定することは出来なくて。
だってそこにあるのは純粋な楽しさではないから。
憧れや切なさをどうしても孕むものだから。

だから私は語られる言葉をただ聞いていた。

色文字共感覚、文字に色が見えるというそれ。
それは工藤さんと同じように、世界が人とは異なって見えるだろう特徴だった。]
(311) 2022/09/19(Mon) 13:21:15

【人】 1年生 朝霞 純

>>311
[人と違うことは、とても辛い。
普通になりたいのに、普通の感覚が理解できないのは辛い。
自分にとっての普通が他者と異なること、ただそれだけで世の中は異なる方に牙を向いて、容赦なく襲いかかってくる。

松本さんの苦しみを聞いて、何を言えばいいのか分からなかった。
傷を見せて、辛いことを教えてくれて、何を言えば正解なのかは分からなかった。
だから私は、ただ思ったことを言った。]

とても辛かったと思います。
分からないのは、仕方がないことです。
分かりたくても分からないのは、仕方のないこと。
それで苦しむのは、とても辛かったと思います。

だから、苦しいことはしなくていいと思う。
出来ないことを無理にやろうとしなくていいと思う。
本が苦手って教えてもらえてよかった。
松本さんをいたずらに苦しめることにならなくて、私はよかったと思います。

分かり合えることだけ、分かり合える人と経験すればいいのかも、そう思います。

…私の話も、聞いてもらえませんか?
松本さんと私の抱えてる辛さは、また別物だと分かっているけど。

[私は話した、本を読む理由を。
人と同じ経験が出来ない、感情が同じように理解できなかった苦しさを
(312) 2022/09/19(Mon) 13:29:57

【人】 2年生 松本志信

 おう、俺もそう思う。
 ……──いや、“そう思ってた”かな。

[朝霞ちゃんの本に対する気持ちや感情の苦しさ>>312 を聞いて
俺も苦しいことはしなくていいと思ってた、って過去形で話し始めた。]

 でもさ、俺今ちっとだけ本読んでんだ。
 まあ、レシピ本なんだけどさ。
 ずっとは見てらんねぇし、ほとんどオーディオブックとか動画に頼るけど
 ほんと極々たまにな。

 しんどいけど。
 思い出さないわけじゃねえけど。
 過去と闘ってでも、文字読みてぇって思ってさ。

[電話口の声は暗くない。
ただただ明るく、軽く、笑って。]

 やりてえこと出来たのよ、小泉くんの夢やみんなのおかげで。
 だから、ちょっとだけ無理しても頑張ってる。
 分ってもらえなくても。
(313) 2022/09/19(Mon) 13:58:19

【人】 2年生 松本志信

 どこまで知ってるか判んねぇけど
 これから、好きな人ともしばらくの間会えなくなっちゃうんだ。
 長い海外旅行行くんだと。

 …待ってなきゃいけねぇから。


[わざわざ名前は出さなかったけど、そう伝えて。]

 辛いし苦しいししんどいし、やな事いっぱいあるし
 “普通”じゃない俺には生き難い世の中だけど。
 わかってくれねぇ奴なんてごまんといるけど。

 ちっと無理しながらでも、俺ぁ頑張るよ。

[それが“生きる”なんだなって、思ってる]*
(314) 2022/09/19(Mon) 13:58:55

【人】 1年生 朝霞 純

>>313
[松本さんの口から語られる言葉に、私は耳を傾けて。
やりたいことのために頑張るという言葉を聞いて。

いいな、とそう思った。]

松本さんがそうしたいと思ったなら、どうしても辛くなったり、苦しくなったりするときに、無理をしなければ。
それもいいかも、とは思います。

正直、他人としては苦しい思いや辛い思いはあまりしてほしくないけど、やりたいことに向き合うのも大切なことだと思うし。

その夢が何かは分からないけれど、松本さんが幸せになってほしいと私は思ってるから。
夢が叶えばいい、なんて自分勝手にそう思ってます。

[続く言葉に、空気を呑み込んだ。>>314]

待ってる、んですね。一緒に行かないんですね。

[意外だった、ずっと一緒にいるものだと思っていたから。
でも、待ってると。それなら津崎さんの居場所になると、そういう意味の発言のはずで。
無理しながらでも頑張ると、そうしてまで待っていたいんだと、そう感じることは出来たから。]

はい、頑張ってください。
きっと、松本さんがそうして待っていてくれたら、その好きな人も安心だと思うから。

[自分のことを頑張りながら待ってくれる人がいるのは心強いと思うから。]
(315) 2022/09/19(Mon) 14:17:51

【人】 3年生 武藤景虎

───手紙送り───

[じゅじゅから研究室LINEがきていて、何かなと思ったら先輩への手紙送りをしたいという話だった。>>287

葬式には行ってメッセージ代わりの花は供えたけど。

先輩からは手紙貰っていたし、オレも手紙を書きたいなと思ったから、『オレも手紙書く』とLINEを返した。]
(316) 2022/09/19(Mon) 14:35:21

【人】 3年生 武藤景虎

[レターセットのようなものは持っていないので、先輩のくれた便箋を思い出しつつ買いに行く。

花言葉とかはよくわからないので、いろいろなパンの絵が描いてあるやつを買った。

若干ファンシーすぎるかとも思ったが、先輩も許してくれるだろう。]
(317) 2022/09/19(Mon) 14:35:40

【人】 3年生 武藤景虎


 小泉善哉様

 よっしー先輩、お手紙ありがとうございました。

 それから、パン屋の場所も。
 くっきーと一緒に虎型のパンを買いに行こうと思います。

 先輩にはいつも頼りきりで、何も返せてないと思ったけど、返せているものが少しでもあったなら嬉しいです。

 先輩がくれたあの夢の中の時間の中で、オレが何より欲しかったものを得ることが出来ました。

 それから、先輩がくれた手紙を読んで、オレがどうありたいかもわかった気がします。

 オレのこと、研究室の皆のこと、最後まで気にかけてくださりありがとうございました。

 これから先も、先輩が思ってくれたような人間でいられるように真っ直ぐ生きていきたいです。

 さようなら。どうか、安らかに。

                    武藤景虎
(318) 2022/09/19(Mon) 14:37:00

【人】 3年生 武藤景虎

[手紙は封筒に入れて封をすると、じゅじゅに渡しに行った。

会うのはどれくらいぶりだったろう。

徹っちんがイギリス行くけど、3人の関係はこれからも変わらないだろうこととか、そんな話をしたと思う。
話し出すと(オレが)長いので、良いとこで切り上げはしたはず。

よろしく頼んだと、ありがとうを告げて、手紙を託した。]**
(319) 2022/09/19(Mon) 14:37:41

【人】 3年生 武藤景虎

["ばか"と告げたのは、苦しくても承諾して促したことの方じゃなくて。>>294
歯止めが効かなくなる合図を送った求める声に対してだ。

求めてるのが自分ばかりだなんて思ってはいないけど、ことこの件に関しては、彼女の方は応えている比重が大きいと思うし。

「いいよ」だったらいくらか残ってたかもしれない理性を「ちょうだい」という一言で薙ぎ払われてしまった。

でもそのことを申し訳ないとは思えず、柚樹もオレを求めてくれることを嬉しいと思ったから、ごめんは必要ない。]
(320) 2022/09/19(Mon) 14:42:27

【人】 3年生 武藤景虎

[衝動的な深い挿入にあげた声は嬌声には程遠く、悲鳴に近く響いて聞こえた。>>298

見下ろした先、顔を詰まらせた顔にまた新しく涙の道筋ができているのに、ぐ、と息を飲む。

泣かせたくないといつも思っているけど、泣かせてしまった時のような罪悪感は今は湧かなく、涙に濡れた顔を愛おしいと思った。

掻き抱いてる身体が壊れてしまいそうに思えても、灼けるような快感に突き動かされるがままにがくがくと腰を揺らして。

苦しげに呼ぶ声は制止ではなく求めるものに思えたから、差し出された舌先に絡めた舌で口内をこじ開けるように押した。]
(321) 2022/09/19(Mon) 14:43:36

【人】 3年生 武藤景虎

[幾度めかの抽挿か、数えてないからわからないし、動かし続けてる先が何処に当たるとかも定まらない中で、不意に敷いた先の肢体がびくりと跳ねる。>>300

鼓膜に響いた声は先程までとは違う色を孕んでいたように思えて、至近の顔を覗き込もうとした時、]

 ……、んっ…、

[微かに引き攣るような内壁の震えに喉奥から音が漏れた。

埋まった熱に伝わる感覚に小さく肩を震わせ、数秒、動きが止まる。]

 ……、は、
 っ、…すげ、きもちい、…よ、

[譫言めいた言葉を荒い吐息と共に吐いて、律動を再開した。

反応見ながらなんて器用な真似は出来そうにないが、痺れるような収縮を感じた箇所を探すのは本能的に。]
(322) 2022/09/19(Mon) 14:43:56

【人】 3年生 武藤景虎

[闇雲に動いていた時より幾分、返される反応が如何あっても、中の方の反応に促されて頭が白んできて。]

 っ……、ぁ、
 ゆずき、…、

[迫り上がる吐精感に任せて深く腰を沈めると、一際体を強く抱いて、首筋に歯を立てる。

血管がどくどくと脈打つ感覚と共、薄膜の隔たりに吐き出した迸りの熱を、微かに肩を震わせて感じた。]*
(323) 2022/09/19(Mon) 14:44:29

【人】 1年生 朝霞 純

【受け継がれていくもの】
>>299
[工藤さんは繰り返す。

何度もパンを焼く。パンを食べる。そしてまたパンを焼く。

繰り返される単調な日常の中で、工藤さんのパン作りも、また日常の一部のように。

でも、多分、彼女にとってのそれは、ただの日常の一風景などではなくて。

意識しなければ、無為に過ぎていくこともある、そんなありふれた時間などではなくて。

彼女にとっては、大切なこと。
同じように見えても、一つ一つに意味のある時間。

私はそっと側で彼女のパン作りを見守った。
手の洗い方が変わるのも、粉のふるい方が変わるのも、オーブンを覗くときの仕草が変わるのも。
一見、大した差異に見えない全ての変化が、彼女にとっては大きな違いだと知っていたから。

工藤さんは小泉さんのいたパン屋に来てくれるという。
恐らく、自分のパンに足りないピースを探しに来るのだろう。>>301>>302

私は香坂さんと甘夏みかんクリームパンを食べながら、猫の形のクリームパンを食べる工藤さんを眺めた。]
(324) 2022/09/19(Mon) 14:47:24

【人】 1年生 朝霞 純

>>324
[そして、猫のパンを一口齧り、咀嚼して、そうして事実を確認するような言葉を零した。>>302

“もう二度と小泉先輩のパンの味には出会えないのかもしれません。”

淡々としたそれが、私には酷く悲壮感を含んだものに感じられた。

彼女はやっぱり小泉さんの味を探していたんだ。

私は暫く沈黙して、彼女の言葉を肯定した。]

はい、小泉さんのパンの味にはもう二度と出会えません。

[そして、でも、と言葉を継いだ。]
(325) 2022/09/19(Mon) 14:49:40

【人】 1年生 朝霞 純

>>325
小泉さんのパンは、このお店のパンと製造過程は同じだと思います。

小泉さんはこのお店のパンを作ろうとして、そうして小泉さんの味を持つパンが出来ました。
そして工藤さんは小泉さんのパンを作ろうとして、工藤さんの味を持つパンを作っています。

それは小泉さんと同じことです。
小泉さんの味は再現できないけれど、小泉さんと同じことを繰り返して、自分なりに小泉さんのパンを解釈することは出来る。

そもそも、全く同じパンは、誰であっても多分作れません。
工藤さんならもしかしたら作れるかもしれないけれど、私には出来ない。
多分、小泉さんも作る度に味が変わったと思う。

だから、同じ味はそもそも存在しないはずで。
それでも工藤さんは小泉さんのパンを自己解釈した。
小泉さんがこのお店のパンを自己解釈したのと同じように。

…それではダメですか?

[彼女の行いは決して無駄ではない。
たとえ同じものが作れなくても、小泉さんのパンは、その味は形を変えて工藤さんへと受け継がれていくから。

それは紛れもなく小泉さんが工藤さんに遺してくれたものだから。それを大切にしてほしい。]
(326) 2022/09/19(Mon) 14:53:20
3年生 武藤景虎は、メモを貼った。
(a38) 2022/09/19(Mon) 14:53:57

【人】 3年生 津崎 徹太

>>287

[小泉先輩への手紙は、したためて、
 朝霞に渡すつもりでいる。




 書くことは、
 ひとりよがりなひとつだけ]


『俺は大丈夫です。』**
(327) 2022/09/19(Mon) 15:22:11

【人】 3年生 津崎 徹太

[そして、パフェの終わりに]

もう、トラちゃんから聞いてるとおもうけど、
俺、大学休学して、
イギリスに行くことにした。

[そして、トラちゃんと黒崎の前でそれも報告した]

期限は、ちょっとわからない。
でも、うちのばーちゃんの側に俺いてやりたりたいんで。
それ、しなかったら、多分!
後悔しか残らないから。

[そして、うちのことは、チカさんが守ってくれることを告げ、
時々、顔を出してほしいと頼んだだろう]**
(328) 2022/09/19(Mon) 15:39:12

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 な、ん…………っこ…れ、…ぁ

[脳がその感覚を拾うより早く、背と足がびくりと跳ねて、直後、無意識に武藤をぎゅうと締め付けてしまった。

滲む視界、間近に見える武藤の顔 >>322 も少し苦しそうに歪んで見えて。

ごめんね、痛かった……?なんて思ったのだけど、むしろ、逆だったみたい?

身体の奥に埋まる熱が、強く脈打つような感覚が走った。]

 ぁ、ゃ……これ、おか、し…………ぅあ!

[快感とは、違うと思う。

それは温かで、穏やかで、安らぎを覚えるものだと思っているのに、今、電流でも走るみたいに身体をひくつかせてくるのは、意識も理性も全部攫っていくみたいな、暴力の波のようなもの。

知らない感覚に困惑しながら、それから逃げるように頭を何度か緩慢に振ったのだけど、顔を少し歪めた武藤が"きもちいい"と言ってくれたから、その困惑もいくらかは薄らいでいった。]
(329) 2022/09/19(Mon) 15:49:38

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………ふ、ぅ……っ……っ

[いよいよ喉からはとんでもない声が出てきそうだし、意識が白く焼き切れていくよう。

手の甲でおかしく跳ねそうになる吐息を殺していたのだけど、最後は、私の名を呼ぶ声に応えるように、武藤にしがみついていた。

その頃には、身体が勝手に浮かんでしまいそうな不思議な浮遊感と焦燥感ばかりが身体を満たしていて、もう痛みは遠いものに感じられて。]

 ……ッ………………ぁ、

[首筋にごく微かに走る痛みと、熱と、それよりももっと熱いものが胎内で弾ける感覚と。

最後の最後は、忙しない呼吸が武藤のものか私のものかも、判然としなかった。]
(330) 2022/09/19(Mon) 15:50:35

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 む、と…………?

[私もなかなか酷い顔になっている気がするけど、武藤の髪も、くしゃりと水を刷いたみたいになっていて。

常には滅多に見せない眉間の皺も、今日は怒り顔ではない風のを沢山見た気がする。

今日はなんだか知らない武藤をたくさん見ているなあと、ちょっと笑えてきてしまった。]

 …………"ちゃんと"出来たね。

[よかった。うれしい。
私の初めてが武藤で良かったし、武藤の初めてが私なのも嬉しい。

武藤が離れていってしまう前に、そう囁いて、抱き締めた。*]
(331) 2022/09/19(Mon) 15:52:41
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。
(a39) 2022/09/19(Mon) 15:52:46

【人】 3年生 武藤景虎

───先輩のバイト先───

[徹っちんから伝えてもらった先輩のバイト先に、くっきーと足を運んだのは退院してからいくらか経った頃。

大学の帰りだと売り切れてるかもしれんとか朝のが焼き立てが出てるはずとかって思って、休日の早い時間に行った。

見覚えのある猫のパン、犬のパン、うさぎのパン…、動物を模ってないパンもそこそこあるけど動物のラインナップは豊富だった。
何しろ虎型があるくらいなので、店長の趣味とかだろうか。

女性や子どもに人気が高いのかもしれない。

虎のパンは丸っこいフォルムに虎だとわかりやすい縞模様が額部分にあって、顔は猫とそんな変わらないかも。

でもやはり虎が一番かわいいなとオレは思った。

可愛らしいパンの並びにくっきーが目を輝かせているのを見つつ、オレは虎型のパンを3個買った。

1個は自分用、1個はくっきーにあげる分、1個はまだこの時は入院していた徹っちんの見舞い用だ。

レジの店員からパンの入った袋を受けとり、並んでいる人がいないことを確認して声をかける。]
(332) 2022/09/19(Mon) 16:02:11

【人】 3年生 武藤景虎

 この店に小泉って男の人働いてたッスよね。

[目を丸くしてこちらを見た店員が、すぐに顔を曇らせる。

「ああ、小泉さんは…、」と言いかけたのを、あ、大丈夫です、と片手で制止した。]

 オレたち、よっしー先輩…、小泉先輩の後輩で、はい、知ってるので…、

[そう告げれば、ああ、と頷かれた。]

 先輩にはほんとお世話になって、
 それでここの店も先輩に教えて貰って。

 先輩はほんとパン好きだったし、この店のこともすごいオススメしてて。

 それで、先輩の好きだった居場所見ときたいなと思ったのもあって。

[「そういうことでしたか」と少し悲しそうに店員の女性が言うと、要領を得ない説明をしたにも関わらず、店長を呼んできてくれた。

営業中だしそんなに長い時間居座りはしなかったけど。

バイト先での先輩の様子を聞いたり、研究室での先輩の話をしたりして、先輩のことを偲んだ。

バイト先での先輩の印象は何も変わらず、やはり頼りにされてる存在だったということ。

「就職決まらなければうちで雇ってもいいって言ってたくらいで」と思い出話に出てきた言葉に、就職先の話をした時の少しの間を思い出し>>0:393、何だか胸が痛くなった。]
(333) 2022/09/19(Mon) 16:04:12

【人】 3年生 武藤景虎

[それから、晴れていたし外で食おうということで、公園のベンチで二人でパンを食べた。

初めてこの動物のクリームパンを食べたが、ふわふわしていて美味かったし、あと顔がチョコで書いてあるのが良いなと思う。

でも、先輩の焼いたパンも食べてみたかったなー、とは零したけど。]

 ああ、くっきーが顔描いた目が異様にでかい謎の生き物ぽいパンも美味そうだったよ。

[チョコが多いという意味で。

どこまで見てたんだとまた言及されそうだけど、その辺りは濁しつつ。

またあのパン屋行こうなと約束した。
先輩の好きだった場所に。]**
(334) 2022/09/19(Mon) 16:04:49

【人】 3年生 津崎 徹太

[どうでもいいパフェ中間話]
>>296>>303

 何を待つんだよ、は?

[黒崎の私を可愛い思っていたの?と顔を見返されて、
 そこまで深い意味でいったわけじゃないんだけど、
 いちいち敏感だなぁ、と思いつつ]

 男にしては可愛いほうだっただろうってこと。
 まぁ、今は女としては……。

 俺のタイプではない。

[言葉は選んだつもり]**
(335) 2022/09/19(Mon) 16:16:20
津崎 徹太は、>>-1186 工藤が解説してくれた、それよそれ
(a40) 2022/09/19(Mon) 16:55:44

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 送らなかった、死者への手紙 ――


[朝霞さんからのグループLINE。 >>287
"手紙参り"なるものの誘いで、朝霞さんが代表してお焚き上げに行ってくれる、と。]

 …………うーん…。

[多分、朝霞さんのことだから、皆の分を集めたいとか思ってるんじゃないかな……と思ってしまう。]

 …………でも、私の貰った小泉さんからの遺言は、
 手紙じゃなくてあの時の言葉 >>6:22 なんだよね。

[どう考えても、最後はその考えに辿り着いてしまう。

どこか他人行儀な、綺麗な言葉が並んでいたあの手紙。

それもきっと小泉さんの素顔の一面だったのだろうけど、美術館での最後の日に独り言のように落とされたあの言葉とあの表情の方が、私にとっては一番の真実だった。

ああいう風に返事をしてくれた、元の私の言葉も脈絡なくてぐちゃぐちゃで大概酷いものだったわけだけど、でもあの言葉もまた、あの時の私の一番の本音で。

あのやりとりとこの思いは、私が一人で抱えていけば良いことで、今更手紙という形で整えた文字にして小泉さんに送る意味も、無い気がした。]
(336) 2022/09/19(Mon) 16:58:31

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 『朝霞さん』

 『手紙送りの連絡ありがとう』

 『黒崎は手紙は送りません ごめんね』

 『何か手伝えることあったら言ってください』

[そう個別LINEに文字を打ち込んで送信アイコンをタップした。

きっとマメな武藤あたりはわざわざレターセット買ったりして手紙書いたりしてるんだろうなあと思いながら。*]
(337) 2022/09/19(Mon) 16:58:50

【人】 3年生 武藤景虎

[首筋に立てた歯間から息を漏らして。
断続的な脈動を終えて、ふる、と肩を一度震わせると、口を離して深く息を吐いた。

髪を撫でる感触に身じろぎして少し体を浮かそうとする。>>331

見下ろした先の顔と目線が合えば、穏やかに見えたから、微かに笑んで返す。]

 ……うん、よかった。

[言ってから、なんか気持ちよかったの意と思われたらあれかなと思ったけどそれはそうでもあるから訂正すんのもあれだな?と思う。

だから、]

 柚樹と結ばれて嬉しい。

[少し気恥ずかしい言い回しだけど、そう言い換えた。

抱き寄せる手に体を預けて、軽く口付けを返す。]
(338) 2022/09/19(Mon) 16:59:52

【人】 3年生 武藤景虎


 好きだよ。

[緩く抱きしめ返して囁いて。

あ、と、今更のように大丈夫だろうかと思って。]

 オレはめちゃくちゃ気持ちよかったけど、
 柚樹は……、

[もう痛いのとか、って聞きかけて言葉に詰まる。

かなり必死だったので頭が良く回ってなかったけど、果てるまでの後押しだった艶を帯びた声や表情のことを思い出して>>329

もう大分硬さを失った自身がひくりと震えるのを感じた。]


 ……、ごめん、ちょっと…、

[抜いておかないと危ないので、配慮の意味がなくなるし、と身体を起こす。

ズル、と引き抜く感覚に微妙な刺激を得るのは無視して。]

 見ないでね、

[って準備した時と同じように声をかけた。

準備してる時も気まずいけど、初見が臨戦態勢だと通常状態の方がなんか逆に恥ずかしい気もするので。

さっさと処分したら抱きしめに戻ると思う。]*
(339) 2022/09/19(Mon) 17:01:28

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[そういえば、武藤にはよく噛みつかれるなあ、と思う。

しかも大概首筋。
多分だけど、人間の急所に近い場所。

正直、ぞくりとした快感が走ってしまう気がして、その動物的に求められる様が、私は嫌いじゃなかった。
なんだろう、動物が、つがい相手にするような行為。

"結ばれて嬉しい"と言われれば >>338 勿論嬉しいし、]

 ……うん。
 好き。大好き。

 ………………う、ん…?

[簡潔な"好き"には、私もそうだよと微笑んで。
続く言葉に返そうとしたところで、武藤がもたもたと動き出した。]
(340) 2022/09/19(Mon) 17:21:29

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[…………ああ、そ、っか。

武藤の体温が遠ざかっていくのは残念だったけど、そういう"後始末"的なものが必要なのはうっすら察し、男の人は大変だなあと思ったものの、私の今の姿勢も大概で。

はしたなく開いていた足をゆるりと閉じようとしたら、シーツに薄紅色が散っているのが見えてしまった。

季節はずれの桜の花びらにしては、生々しい、淫靡な色。]

 ごめん武藤、シーツ、よごし……、

[視線を上げてしまったものだから、その、うっかり、見て、しまった。

その、外したそれ、を、結んだ……り?ティッシュにくるんだ、り??]
(341) 2022/09/19(Mon) 17:23:42

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……………………っ。

[今までとは別の意味で顔を赤くしてしまいつつ、でも、まあ、見えてしまったものは仕方がないとばかりにそのままそこからの全工程、観察してしまった。ごめん、武藤。]

 …………男の人って、たいへんなんだね。

[戻ってきてくれた武藤を抱き締めながら、ついそう言ってしまったことに、特段の他意は無いし、ちゃんとお返事もしたよ。]

 めちゃくちゃというのと違うけど……、
 気持ちいいなって思ったし、またしたい。

 武藤となら、いっぱいしたい。

[って。*]
(342) 2022/09/19(Mon) 17:24:11

【人】 1年生 朝霞 純

【回想・死者への便り2】
>>287
[グループLINEへと手紙参りのメッセージを投下した後、私は松本さんに電話をかけた。
そもそも文字を読むのが辛いのだから、手紙を書けるかは分からないけれど。

何かしら小泉さんに伝えたいことがあるのなら、方法があるかもしれないから。]

松本さん、失礼します。
手紙参りといって、小泉さん宛の手紙を書いてそれをお焚き上げしてもらおうと考えているんですが、松本さん、

[そこで言葉が途切れる。
果たして人に伝言のように伝えてほしいものだろうか。
想いは自分で伝えたいものではないのか。]

何か小泉さんに贈りたいものはありますか?
強制ではないので、もしあったら預かります。

[そう伝えて、電話を切った。
手紙でなくとも、何か贈りたいものがあるならば、確かそういうものも受けつけてくれる場所があったはずだ。

でも、やはり。

全員強制ではないけれど。
皆が参加しやすいものにしておけばよかったとも思う。

もともと、お葬式に参列出来なかった自分のために始めたことなのだから、配慮が足りなかったのも考えれば分かることだったのだけれど。]
(343) 2022/09/19(Mon) 17:24:57
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。
(a41) 2022/09/19(Mon) 17:28:03

【人】 3年生 津崎 徹太

【旅立ちの準備に向けて】
 よし

[病院から出る。松葉杖は卒業。無事に返却してきた。
 一緒に連れてきてくれた姉の車にやっと自分の足だけで乗り込んだ]

(チケット、とっておいたから、
 パスポートちゃんと確認しておきなさいね)

[もう、結婚している姉はもちろん、行くことはできない。
 父母はやはり仕事上、日本を長期離れることはできない。
 祖母を何度も日本に呼び寄せることも考えたらしい。
 だけど、祖母はそれでも自身の生まれた土地から離れることを拒否した。
 俺も大学がある、が、
 いや、行くよ、と迷わず言った。

 母は心底喜んでくれた。
 自分も時間があれば行くと。
 ただ、祖母は本当に徹太のことを心配していたし、
 貴方のことが大好きだったから、と。

 それはよく知っている。
 だから、俺は、祖母のところには絶対に行くと。]


 ――……ごめんね、チカさん


[わかってくれるだろうけれど、
 寂しがらせることは十分に承知しているんだ]*
(344) 2022/09/19(Mon) 17:45:49

【人】 1年生 朝霞 純

[松本さんとの電話が終わって、私は少し迷っていた。

津崎さんに電話をかけるか否か。

知りたかったことは、松本さんから意図せず聞いてしまったから。

長い海外旅行。そのための休学。
休学の具体的な期間は聞いていないから、帰りもいつになるかは分からないのだろう。

松本さんは津崎さんの帰りを待つと言っていた。
その間、夢のために努力しながら頑張って待つと決意している。

私はどうする?]

…暫く会えないなら、会いたい、けど。

[そうはいっても、そもそも私は普段から彼と度々会っているわけじゃない。
ここで会えなくても、多分、今までとそんなに変わらない。

でも、会いたい。
暫く会えないって分かると、構内で目にすることもないんだと思うと、無性に会いたい。
会って話をしたい。でも話の内容までは思いつかない。

話すことがなくて困るかもしれないけれど、やっぱり会いたくて、せめて顔を見ておきたくて。

携帯を取り出して、悩んで、津崎さんに電話をかけた。]
(345) 2022/09/19(Mon) 17:48:46

【人】 3年生 津崎 徹太

(入院もね、拒否したのよ、おばあちゃん。
 最後まで、自分のうちにいたいんだって。
 近所の人にも頼んでいるけど、
 やっぱりね
 介護は大変だけど、頑張ってね)

 うん、でも、俺は1年いたから、周りの人も知ってるし、
 なにより、あそこ好きだったし。
 大丈夫。恩返ししないと。

[それでも、今の学友とは離れて、
 中には卒業してしまう人もいるだろう。
 それきりの人だっているかもしれない。

 俺がチカさんに俺の家に住んでくださいっていったのは、
 その中でもつながりを消したくないっていう我儘だったんだから]

 俺のやりたいことは、
 あっちでもできるしさ。

[それに対しては姉は苦笑いだけど、
 ありがたいことに、
 応援してるよ、と言ってくれてる。

 ありがたいと思う。

 あと、父母も、大学卒業だけは条件で助けてもらえることになっている。
 まだまだ甘えるしかできないけれど、
 でも、いろいろ後悔はしたくないので、やることをやるんだ、と]**
(346) 2022/09/19(Mon) 17:53:56
津崎 徹太は、電話には出るよ。いつのタイミングでもOK
(a42) 2022/09/19(Mon) 17:54:37

【人】 3年生 武藤景虎

[よく噛み付くというのは殆ど無意識にやってしまっているので、指摘されなかったら気づかないと思う。>>340

そう考えたら本能的なもので動物的というのは否定できないかもしれなかった。

痕とか残ったら申し訳なさは感じると思うにしても。
嫌じゃないと思われていることを知ることがあるなら、嬉しく思ってしまいそうだ。

抱き合ったまま、好きと言い合って。
幸せだなと思うんだけど、そのまま余韻に浸るわけにいかないことをもどかしく思った。

行為の後の甘い時間、所謂ピロートーク的なものはこんなに慌しいものなのか、普通もっとスマートにやるものなのかと経験不足を恨みたくもなるけど。

初めてが柚樹でよかったと思うから、まあ良いかと思いつつ。

体を離してなんか情けねえな…、と後処理してたら、声をかけられて視線を向ける。>>341]

 ん?いや、いーよ。
 替えならある…、し、

[既に見えてたシーツに落ちた情交の痕に対しても顔が熱くなる思いだったけど、今忙しいので、作業の手を止めずに視線を移さずに返事をした。]
(347) 2022/09/19(Mon) 18:02:18

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 小泉さんのバイト先 ――


[恋人がコミュ強で本当に良かったと心から思いながら、つらつらと滑らかに口上を述べてくれている武藤の傍ら、私もぺこりとお辞儀をする。

小泉さんが長く働いていた、パン屋さん。

店内に漂う香りは、美術館のキッチンで嗅いだものとほぼ同じ。。
小麦の生地が焼ける匂い、クリームが炊ける甘い空気。

死にたいと思っていたらしい小泉さんの、ここは大切だっただろう場所。

同僚さんらに慕われ、店長さんからも"ここで働け"と言って貰えていたくらいであるらしいのに、それでも全てを捨てて"死にたい"と思っていた小泉さんの絶望はいかばかりのものだったのかなと、心の端の方がつきんと痛くなった気がした。]
(348) 2022/09/19(Mon) 18:02:20

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……え?私の分もあるの?

 ありがとう。

[うららかな秋晴れの公園、外でパン食べるなんて遠足みたいだねと、せめて缶コーヒー(松本さんご推薦のものじゃないけれど甘さのあるカフェオレ)は私が買って。

私もパンを買ったけれど、それは家に持って帰るつもりでの、今日の午後のおやつと明日の朝食分。

かわいいなあかわいいなあと、つい、買いすぎかな?というくらいに買ってしまった。

まあ、多少多くても、大食らいの弟が問題なく平らげてしまうだろうし、と。]

 こっちのパン、中はチョコクリームだって。

 半分食べる?

[くまさんパンだよなんて、袋から1個取り出しつつ、どうしても会話の途切れ目には小泉さんを思い出してしまう。]
(349) 2022/09/19(Mon) 18:03:00

【人】 3年生 武藤景虎

[抱きしめに戻ると、開口一番告げられた言葉に>>342]

 女の子の方が大変では…?

[と返してから、意味を理解して、苦い顔をした。
柚樹さん?見ないでねと言ったはずだが…?という文句はとりあえず飲み込んで、なんとなく肩口に顔を沈める。]

 ……うん、

[気持ちよかったと言われれば、その程度の差こそあれ素直に嬉しい。

でも、続けられた言葉に肩が揺れる。]

 ───……、あー…、もう、

 そういうこと言ったらまたしたくなるから、

[既になってる、と抱き合って重ねた体の間で下半身の方に血が集まるのを感じて。

今って意味じゃないかもしれないけど、とは聞かずに唇を重ねれば、燻る熱を擦りつけた。]*
(350) 2022/09/19(Mon) 18:03:01

【人】 3年生 津崎 徹太

>>345
[それは、学内の図書館で、
 祖母の病状とか調べていた時だっただろう。
 電話が鳴ったので、本を戻し、図書室から出ながらとった]

 ――……ひさしぶり

[朝霞からの電話に、
 そうだ。彼女にも報告しておかないとと、思ってはいたから]*
(351) 2022/09/19(Mon) 18:03:43

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……うん。美味しかった。
 小泉さんのパン。

 すごくかわいかったよ。

[そうぽつりと告げれば、一体本当、何をどこからどこまで見ていたのか、あの目玉ぐるぐる猫パンにも言及されてしまい、言葉を詰まらせる。]

 …………武藤は、
 私のこと、心配だったんだよね。

[ただ見ているだけなのはつらいことだと、私も最後の1日だけとはいえ、意図せず見てしまった小泉さんの姿に歯噛みしたことを思い出す。

あれがもしも武藤の姿だったらと思うと、平静ではいられない自信しかなくて、そんな中、武藤は私を見ていてくれたんだなあ、って。
あのレストランの場では、私は還れることが決まってはいたわけだけど、それでもね。]

 うん。
 食パンとかフランスパンも美味しそうだった。

[今度、ガチの遠足……というかピクニックでもしてみる?
あそこのパン使ってサンドイッチ弁当とか作るよ、と、交わす約束に、戻った"日常"を噛み締めた。*]
(352) 2022/09/19(Mon) 18:04:46

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[1回してみて、なるほど、と、思った。

漫画だとか小説だとかドラマだとかの世界とは大違いで、どうにも恥ずかしいし、どうしても居たたまれない時間もあるし。

……でも、身体を合わせないとわからない、この満たされた気持ちは、してみなければ味わえないことで。

きっと、その……もう少し慣れたら、武藤の言う"めちゃくちゃ気持ちよかった"に私も至れるのかもしれないし。

ぼんやりとそんな事を思いながら…………まあ、見てた、という次第。]
(353) 2022/09/19(Mon) 18:25:13

【人】 3年生 黒崎 柚樹


  うん。

[言葉にならない言葉を飲み込んだらしい"うん" >>350 に、私も鸚鵡返し。

見ようと思って見たわけじゃないよという言い訳は飲み込んで、でも別に気にしないのになあと言葉を紡ぐ。

自覚はしていなかったけれど、噛みついてくる武藤同様、私も大概動物的なのかもしれない。

一度身体を開いて受け入れてしまえば、武藤に対する羞恥心とか居たたまれなさとか行為への警戒心だとかが、一気に薄くなった感覚があった。

何ていうか……そのへん全部が自分のテリトリーになった……という感じ?]
(354) 2022/09/19(Mon) 18:27:03

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………?

 したかったら、していいよ…………?

[もう全然痛くないと言ったら嘘になるけれど、先よりはきっと負担なく受け入れられる気がしているし。

でも、男の人の側は、そう何度もできるものなのかな、と、そのあたりも全然検討つかないまま、したいならしよう?と首を傾げる。

足の付け根に当たる固い熱も、もうなんだか見知ったもののように思われて、唇が重なれば、こちらも負けじと身体を擦り寄せた。*]
(355) 2022/09/19(Mon) 18:28:10

【人】 1年生 朝霞 純

>>351
[“失礼します、朝霞です。”なんて電話をかけたときの定型文を言うまでもなく、相手側から“ひさしぶり”と声をかけられて。

心臓が跳ねた。

電話をかけて、タイミングが合わずに出ない可能性だってあるわけで。
それなのに、いつもかけた電話に出てくれるのが嬉しくて。

ただのタイミングの問題なのかもしれないけれど、とてもとても嬉しくて。

ゆっくりと呼吸を繰り返した。
心臓の鼓動も、巡る血潮の音も、上がる体温も、全てが思考を邪魔してくるから。
言葉が紡げるように、その余裕を作るために、ゆっくりと息を吸って、吐いた。]

はい、お久しぶりですね。もう、怪我は大丈夫ですか?

[お見舞いは一回きりだったというわけでは別にない、たまに様子を見に行ったことくらいはあった。
けれど、やっぱり退院後に話したことなんて、なくはないけど多くもなかったから。

退院したって完治したわけでないのは知っているから、それが少し心配だった。]
(356) 2022/09/19(Mon) 18:32:39

【人】 3年生 津崎 徹太

>>356

 怪我はやっと自力で歩くことを許された。
 朝霞はどうだ?

[呼び方はすっかり朝霞、に戻っている。
 入院中も、何度か来てくれて、わりといろんな話をしただろう。
 もちろん、配信してるとかも告げている。
 ただ、退院してからは、確かにちょっと連絡は途切れていた]

 そう、ちょうどよかった。
 今学校?

[チカさんのこともあり、
 ちゃんと会って話したいと思っている]*
(357) 2022/09/19(Mon) 18:42:09

【人】 1年生 朝霞 純

>>357

やっと自力で…ということはやっぱりまだ辛いですか。
私はちょっと杖をついていますけど、でも日常生活に支障がないくらい歩けるようにはなりました。

[生きて戻ってきて、初めて会えたときにちゃんと元の呼び方に戻っていたのは、後からその時のことを思い返して気づいた。>>46

取られていた距離が、多少は元に戻ったみたいで、気づいたときはそれはもう嬉しかったのだ。

ただ、病院で怪我の具合が同程度という接点がなくなってしまうと、どうしても接触するタイミングが分からなくて。
ああ、今喋れているのが、それこそ夢みたいだ、なんて思う。

問いかけられた言葉には、少し考えて。]

はい、構内にいます。場所を教えてもらえれば、歩きます。
居場所を聞くのは、多分、そういうことですよね?

[何か話したいと思ってくれているのだろうか。
電話をかけたはいいものの、どうしたらいいのか迷っていた自分にとっては嬉しい話だ。

もうすぐ休学するから、という話だったとしてもやっぱり顔を見て話せるならその方が嬉しいわけで。]

私が会いに行きます。どこにいるか教えてください。

[これで呼ばれたわけでないなら恥ずかしいな、なんて苦笑しながら。]
(358) 2022/09/19(Mon) 18:55:59

【人】 3年生 津崎 徹太

>>358

 まぁ、まだ違和感はあるけれど、
 足の甲、ひびだけだったんで、
 走るのはまだ様子を見てからって言われてるけど。

[心配してくれる声にはこちらも事情を知っているから、
 杖をついているときけば、
 心配をしたが、

 歩く、としっかり言う声に、うん、と頷いた]

 ん、話できればなって思って。
 そうだな。今図書館にいるんだけど、
 小さな声なら話しても怒られないだろ。
 これる?

[チカさんにとっては地獄の場所だな、とは
 さすがに事情は本人から聞いただろう。
 そして、朝霞との電話が終われば、
 また図書館に戻る]*
(359) 2022/09/19(Mon) 19:03:08

【人】 3年生 武藤景虎


 ん……、じゃあする、

[随分あっさりした承諾>>355は、緊張感がだいぶ抜けているようで。

勿論好きでいてくれて、全部明け渡してくれるつもりだったことも、全部受け入れてくれることも知ってたけど。

先程の繋がりで、それが肉体的にだけじゃなく、別の目に見えない部分でも本当になった気がした。

ほんの数刻も経ってないと思う時間で、戸惑いとか躊躇いがなくなっているのがなんだかかわいいし、愛おしいと思う。]
(360) 2022/09/19(Mon) 19:14:24

【人】 3年生 武藤景虎

[口付けを交わしたまま、もう隠されなくなった胸元に触れて。

擦り合わされた体に下肢をもどかしげに擦りつけて熱を持った慾を育てた。

体の線をなぞって脚に至れば少し体をずらして、少し前まで繋がっていた場所に指を触れる。

最初触れた時よりもだいぶ湿り気を帯びた其処は、情交の名残がありありと感じられて、指先を押し込む抵抗感は幾分減っている気がした。]

 ……、痛くない?

[挿し入れた指腹で内壁を掻いて問いかけて。深く潜り込ませた拍子、被せた掌が触れた陰核を押した。]*
(361) 2022/09/19(Mon) 19:14:43

【人】 1年生 朝霞 純

>>359
[ちゃんと立って歩けているらしい様子には、少しだけほっとする。
流石に身体に負担をかけるようなことは、余程のことがなければしないはずだから、走るとかはあまり心配していない。

図書館にいる、との言葉には調べものをしていたのだろうかとか、電話は邪魔ではなかったかとか、気になりはしたけれど。

それでも津崎さんは図書館で待ってくれていて、話したいと思ってくれているようだから、それをちゃんと聞きに行こうと思って。]

はい、今から行きます。
ちょっとだけ時間かかっちゃうかもしれないけれど。
待っててくれますか?
…なるべく、急いでいきますから。少しだけ待っててください。

[そんな風に言ってから、私はこけないように気をつけて、出来る限り早くつけるように歩いた。
走れないから、ほんの少しだけ早歩き、その程度の速度だったけど。

物凄くお待たせした、なんてことはないんじゃないかな。]
(362) 2022/09/19(Mon) 19:18:46

【人】 将来の夢はパン屋の小学生 来世の 小泉義哉

[ 少年の朝は、いつも焼き立てのパンの匂いで目を覚ます]
(363) 2022/09/19(Mon) 19:21:54

【人】 将来の夢はパン屋の小学生 来世の 小泉義哉

―― とある夏の日、どこかにあるパン屋にて ――

[ とある街の駅前にある、自宅に併設されたパン屋にて、
 少年は夏休みの間、お店でお手伝いすることになった。

 お手伝いを頑張ったら、お父さんとお母さんが
 次のお休みに美術館に連れて行ってくれるのだ。

 少年の生まれるより前になる、
 十数年前に地震で倒壊したその場所に、>>n0
 少年は一度も訪れたことはない。

 けれど、写真で建物を見ると、
 なぜか胸が締め付けられるような思いになって、
 少年は「行きたい行きたい!」と駄々をこねた。

 その結果、両親による
 「働かざる者、我儘言うべからず」の方針のもと、
 こうしてパン屋で少年は作業をすることとなる]
(364) 2022/09/19(Mon) 19:22:08

【人】 将来の夢はパン屋の小学生 来世の 小泉義哉

[ お手伝いといっても、
 小学生の少年にできることは限られた。

 開店前や空いている時間に店の前の掃除をしたり、
 夕方の割引きセールとなったパンを
 いくつかにまとめて袋詰めをしたり、
 閉店後の後片付けを手伝ったり。

 それでも、パン屋にいればいつもパンの匂いが漂い、
 その匂いが大好きだった少年は、
 ずっとお店にいたかった。
 まあ、忙しい時間になれば邪魔になるから、
 やれることが終われば、とっとと退散したのだが]
(365) 2022/09/19(Mon) 19:22:27

【人】 将来の夢はパン屋の小学生 来世の 小泉義哉

[ パン屋のお手伝い以外は、少年は夏休みの宿題をしたり
 友達と遊んだりして過ごした。
 
 客商売に向いてそうな性格の両親のもとで育った少年は、
 それはそれは大らかでしっかり者の性格になったもので。
 友達もなかなかに多く、
 話題に乗れないくらいで離れる友人もいなかった。>>1:44

 お父さんとお母さんからは、
 泥だらけになって帰ってきたり、
 部屋を散らかしたままにしたりしていると、
 たまに叱られることはあるけれど、

 友達と喧嘩すれば、両親は慰めてくれて、
 友達と仲直りすれば、自分のことのように喜んでくれて、
 小さなことでも何かお手伝いをすると褒めてくれて、
 そういったことがある度にぎゅっと抱きしめてくれた。

 少しだけ気恥ずかしい思いはあったけれど、
 両親から向けられる一つ一つの愛情表現が、
 少年にはやはり嬉しいものだった]
(366) 2022/09/19(Mon) 19:22:48

【人】 将来の夢はパン屋の小学生 来世の 小泉義哉

[ そんなこんなで過ごす長い夏の日。
 もし少年がお店にいて、
 見知ったお客様が来店したなら、

 「いらっしゃいませ!」と楽しそうな笑顔で
 元気よく挨拶することもあるだろう]
(367) 2022/09/19(Mon) 19:23:14

【人】 将来の夢はパン屋の小学生 来世の 小泉義哉

[ 夏の輝かしい太陽のもとで、
 少年の人生はこれからもずっと続いていく]**
(368) 2022/09/19(Mon) 19:23:44

【人】 3年生 津崎 徹太

>>362

 大丈夫。とくに用があるわけじゃないし。
 それよりも転ばないように。

[と、心配になる気持ちは押さえて、
朝霞の到着を待つだろう。

 到着したのならば、
 座るところを探して
 なるべく司書のおばさんに怒られないような隅っこの席、
 まずは朝霞を座らせてから、
 自分もゆっくりかけた]

 教授からきいたかもしれないけど、
 俺、休学することになって。

 朝霞にも直接伝えておきたかったんだ。

[世間話といっても怪我の具合だろうから、
 まずはそれを報告する]*
(369) 2022/09/19(Mon) 19:48:16

【人】 3年生 黒崎 柚樹


["していいよ"は、多分、自分の本心を隠したずるい言い方だったと思う。
本音のところは、"していいよ"じゃなくて……もっと、で。

なので、武藤に"する" >>360 と言われて、正直嬉しかった。

なんだっけ……どっかで見た本だか何かだと、"賢者タイム"というのが男の人にはあるらしかったのに、武藤には無いのかな?……なんて思いつつ、うっとりと唇を合わせる。

キスも、したのは武藤が初めて。
ねえ、こんなに気持ち良いものだとは、知らなかったよ。

ぽやぽやとそんな気分に浸ってるうちに、武藤の手指が色々なところを辿っていって。

私の知らない部分にまで触れようとすることにも、もうあんまり抵抗はなかった。

だって、先刻まで武藤が"居た"ところだったのだし。

────けれど。]
(370) 2022/09/19(Mon) 20:01:12

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………ひゃ、ぁ……ッッッッ!?!?

[両足が引き攣るほど跳ね、どころか、背から肩からびくりと跳ねた。

全身の毛穴が閉じたのか開いたのかもわからない感じに、唐突に心臓の鼓動がやかましくなりはじめて。]

 む、と…………今、何、した……の?

[呆然と、緩く開いた足の間に居る武藤を見つめる。

こんなの、知らない。
全然、知らない。

快感のようなそうじゃないような、鮮烈な何かが身体中を痺れさせながら駆け抜けていくような。

不快ではなかったけれど、でも、"怖い"と思ってしまった。

だって、こんなの、自分がどうにかなってしまうとしか思えなくて。

なけなしの理性をかき集められる自信もないまま、呆然とした心持ちで武藤を見つめてしまった。*]
(371) 2022/09/19(Mon) 20:02:42

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― この秋の終わりに ――


[400m走は、トラック1周。
だから、顔を上げたところで、フィニッシュ地点が視認できるわけじゃない。

けれど、く、と顎を引いた私は、眼前、見えぬそれを睨みつけるように集中する。

欲しいのは、未来。

"死んでもいい"なんて二度と思わないための。
愛する人の傍ら、胸を張って立ち続けているための。
これからの人生、一瞬も無駄にしないための。

きっと武藤は客席に居てくれているのだろうけど、あえてそちらの方に視線を送ることはしなかった。次に会う時は、笑顔で戦果を報告する時だと、決めていたから。

On your marks、Set、の声に応じ、身体を無意識に前傾させ、呼吸を詰めて。

今日は青空。
まるで、あの美術館で見た時のような空の色だった。

────そして、結果は、
  『インカレ陸上女子400m (2)1d3位 黒崎柚樹』
]
(372) 2022/09/19(Mon) 20:17:59

【人】 1年生 朝霞 純

>>369
[転ばないように、何度も聞いたような気がする、その心配の言葉。

苦笑して、気をつけながら、それでも少し早足に図書館へと向かう。
用があるわけじゃないというけれど、私は少しでも早く、少しでも長く津崎さんと一緒に居たくて。

そうそう転ぶものじゃない、頭はふわふわ、何度も転んだときみたいに浮わついていたけれど。
足はその時よりもしっかりと地を踏んでいられたから。]

失礼します。

[一声かけて、図書館の中へと足を踏み入れれば、座るところを探して、そこへ促してくれた。

優しさに、ほんの少し体温が上がるけど、それは落ち着かせて。津崎さんの言葉に耳を傾けて。
休学するということを直接聞かせておきたかったと聞いた。

なんだろう、切ないような感じ。
松本さんに聞いて、知っていたのにな。
直接言われると、胸に空洞が空いたような、そんな気持ち。
でも、直接言われた方がいいことだと思う。
いずれ来る寂しさに少しだけ構えてられるから。]

はい、聞きました。
直接教えてくれて、すこし…

[嬉しくはない。でも寂しいとは言ってはいけない気がする。]

心構えができた、かな。

[すこし目を伏せた、やっぱり寂しい。]
(373) 2022/09/19(Mon) 20:21:00

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………ああ、もう。また2位だった。
 残念。

 ごめんね、せっかく観に来てくれたのに。

[武藤へそうぼやきつつ、でも案外と心中はさっぱりしていた。

入賞なんて望めないくらい、ここ2年弱はスランプだったから、この結果は充分すぎるほどに上々で。]

 良いとこ就職して。
 何かあっても武藤を食べさせていけるようにするからさ。

[ふ、と笑った私は、もう、"次の大会ではもっと良い結果を残すから"というしか考えていなかった。*]
(374) 2022/09/19(Mon) 20:22:02

【人】 3年生 津崎 徹太

>>373

[大丈夫なんだけど、それでも、
 まだ少し、駆け寄りたくなる。
 でも、あえて、待って。


 休学のこと伝えれば、寂しそうな返し声。
 ちょっと、さすがにこちらもしんみりとするけれど]

 で、理由言っておこうと思って。
 実は……

[お世話になった祖母がイギリスで一人暮らしていて、
 その余命が長くないという宣告を受けたこと。
 その最期までの介護をかってでたこと。

 だから、戻りはわからないこと]

 多分途中で戻ってくる、というのもない。
 ――……

[朝霞の様子はどうだっただろう]

 大学は辞めないつもりなんで、
 もしかして、かえってきたら、同学年かもしれないな。

[そんな風にもいってみたけど]*
(375) 2022/09/19(Mon) 20:29:32

【人】 2年生 松本志信

 夢は叶えるもんだぜ!
 ……なんてな?

[叶うといいと言ってくれた声に>>315 そう笑って返す。
背後から厨房裏口のドアがあいて「休憩終わりだぞ」なんて声があって。]

 ああーっ、すまんそろそろ行かにゃだわ。
 ごめんね、たいして時間取れなくて。

[電話先、美術館でもそうしたように顔の前に片手で“ごめん”を作る。
そして病院での時みたいに、あえて未来の約束を置く]**

 んじゃ、また話そうぜ。
(376) 2022/09/19(Mon) 20:31:47

【人】 3年生 武藤景虎

[体に触れられるのは既にあまり抵抗ないみたいで、どこか惚けたような表情を見詰めた。>>370

先刻酷使してしまった場所に身体を辿る指先が向かっても、開いたままの脚が閉じる様子もなかったから、痛みも和らいだかと思って。

確かめるように指先を深く挿れた瞬間、掌が何かを押し潰す感触はしたけれど、体の下で柚樹が高い声をあげて大きく跳ねる。>>371]

 悪い、痛かった…?、

[そういうわけでもなさそうなのは、此方を見つめる呆けたような顔からわかって。

指挿れただけだが、と思ったけど、さっきまでもっと質量のあるものが入っていたわけだし、と逡巡する。]
(377) 2022/09/19(Mon) 20:32:27

【人】 3年生 武藤景虎


 んー……、ぁ、
 此処?

[指を挿れたまま掌を浮かせて、掌の下にあった突起を親指で触れて。

そういえばそういう器官はあったなとはさっきは繋がることばかり考えていたので忘れていて。

返事は返らなくても、反応が返れば当たりはつけられるので。

挿れたままの指先に絡む液が増えるのに締め付けられる感覚に息を吐いて。

感じる姿が見たいと思えば、ぐり、と指腹で圧迫すると大きさが増している気のする其処を執拗に捏ねた。]*
(378) 2022/09/19(Mon) 20:32:43

【人】 3年生 武藤景虎

>>374

[ごめんねと謝る彼女に首を振る。]

 残念だったけどかっこよかったぞ。
 次は1位だな。

 まあ、オレもなるべく良いとこ就職するので、

 金貯まったらイギリス行かん?
 徹っちんが新婚旅行に来いっつってた。


[「新婚旅行になったら、笑うけど」と言われただけだが。>>289

まあ、新婚旅行にはならずとも。

さすがに養ってもらうつもりはないので、お互い支えていければいいと思うよ。

  あまり無理はし過ぎない程度に
  二人でお互いに支え合うような関係を
  築いていけること>>6:103

を祈るって先輩も言ってたし、オレもそうしたい。

と、多分もう後は振り返らずに先を見てるだろう笑顔に告げた。]**
(379) 2022/09/19(Mon) 20:40:23

【人】 1年生 工藤美郷

──イチネンズとパン屋にて──

[工藤が何でもないことのようにつぶやいた言葉を朝霞さんは繰り返した>>7:325
 工藤は、耳以外の何かも欠けたクリームパンから視線を上げて、朝霞さんのことをじっと見つめる。]

 私は小泉先輩のパンを自己解釈した。
 小泉先輩がこのお店のパンを自己解釈したのと同じように。

[彼女は工藤に付き合おうとしてくれた。苦痛を表すことなく、ただ淡々と日常を送る工藤に。
 そうして、工藤には無い視点を与えた。>>7:326
 死者は動かない。動かないままに影響を遺し、生きた人間を変容させていく。]
(380) 2022/09/19(Mon) 20:45:40

【人】 1年生 工藤美郷


 私は……

[問いかけに一瞬口を開き、それから言葉が見つからずにしばらくの間沈黙した。
 それから、食べかけのクリームパンに視線を落とした。]

 ……私のではなく、小泉先輩が焼いたパンが食べたかったんです。

[きっと彼のパンであれば、味が変化したとしてもそういうものとして受け入れられたのだろう。
 けれど過ぎ去った時間はどうにもならない。全く同じ味は受け継がれない。そんなものは存在しないから。
 工藤はまだ諦めきれない。たとえ朝霞さんから言われたとしても。
 細やかな五感があるがゆえに。手先が器用であるが故に。優れた記憶力が故に。
 だからまた、きっとパンを焼く。]
(381) 2022/09/19(Mon) 20:46:22

【人】 1年生 工藤美郷

[パンの香ばしい香りが、三人を包んでいた。
 忙しそうに動き回る店員たちの中に、小泉先輩は居ない。
 先輩が抜けたとしても、パン屋は少しずつ形を変えて回っていく。
 今このパン屋で食べられるのは、今の従業員が焼いたものだけ。

 工藤は長い沈黙の後に、工藤は再び朝霞さんを見つめると、淡々と言葉を続けた。]

 朝霞さんの豆カレーが食べたいです。作ってください。

[得られるのは、いつだってこれからの時間だけ。
 生きている彼女が作ったものならば、どのような味であっても受け入れられるだろう。]*
(382) 2022/09/19(Mon) 20:46:51

【人】 1年生 朝霞 純

>>375
[告げられた理由に、胸が痛くなる。
大切な人がいなくなる。津崎さんの大切な人が。

私は津崎さんの顔を見た。とても切ない気分だった。

あの夢の中で、私はとんでもないことを言った。願った。津崎さんが生きていてよかったと思った。でも。

この人は命の重みとずっと戦っている。

大切な人の生と、その死を背負おうと、今、必死になっている。
そんな人の前で、私は何を考えていたのだろう。

私はゆっくりと息をついて、そして言葉を紡ぐ。
言うべきでないかもしれないけれど、言うべきだと思うことを。]

…最期まで一緒にいたいと思っているんですよね。
途中で戻るなんて、考えなくていいと思います。
一緒にいれば良かったと、きっと思うから。

大切な人とは出来る限り、一緒にいれば良かったと思うから。

[重みは違うかもしれない、でもこれは、自分が感じたことだ。
…なぜ、途中で戻ってくることがないといったのか、私が寂しいと思っているのを悟られたのかは分からないけれど。]

帰ってきたら同学年ですか…

[何を言えばいいのか迷う、いつもそうだ。]

…津崎さんよりも先輩になってたら、いいかも。なんて。そう思います。
(383) 2022/09/19(Mon) 20:48:25

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………ッ、いた、くは、ない…………けどっ

[武藤の問いかけ >>377 にはそれを返すのが精々で。

でもとりあえずは、あのおかしな感覚は去ったから、気のせいだったのかなと流してしまおうとも思った。]

 ……ぇ?

 ゃ、ん────ッッッ!ぁ、…………ぁ

["此処?" >>378 じゃなくて!

おそらくは何の気なしに触れて来た指ひとつに、どうしようもなく翻弄された。

じんじん、というか、ずきずき、というか。

でもそれ以上に形容し難い、身体中を麻痺させるような、言葉を操る理性すら奪うような刺激が駆け抜けていく。]
(384) 2022/09/19(Mon) 20:53:44

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……ゃ、それ、ゃだ、ぁ…………!

[言葉では抵抗を告げるのに、全く思うままにならない下肢がどんな様になっていたかなんて、想像だにつかない。

本気で嫌だと告げればきっと武藤は止めてくれた筈はずなのに、そうはしなかった、その理由。

言わせて貰えれば、そんな意図は本当に、少しも無かった。

跳ね続ける両膝はとうに宙に浮き続けていて、だから、見られたくはなかったはずの秘所も、武藤を前に曝け出してしまっている状態で。

言葉と裏腹、"もっと触って"とばかりに、未練がましく内部が収縮を繰り返していて、それは完全に"雄"を誘う仕草だった────なんてこと。

本当に欠片も、全く、自覚は無かったことなのに。*]
(385) 2022/09/19(Mon) 20:55:03

【人】 3年生 津崎 徹太

>>383

 そ、そうだな。朝霞先輩になってるかもな。

[苦笑い]

 うん、後悔しないために。
 あと、俺がやりたいことは、あっちでもできるから。
 あと、イギリスの様子とかも、配信落とせればいいかな、とも思っているから。

 良かったら、観て、そして、
 多分寂しいから、
 なんでもいいから、メッセージくれると嬉しいな。
 朝霞のこととか、大学のこととか。
 教えてくれるといい。

[それは本当に思っていることで。
 そして、チカさんのことも、といおうかと思ったけれど、
 この想いを伝えてくれた後輩に、
 それはさすがに伝えられない]
(386) 2022/09/19(Mon) 21:02:33

【人】 3年生 津崎 徹太

 でも、朝霞、
 ちょっとの間に、なんだか、強くなった?

[彼女は気が付いているだろうか。
 なんとなく、はじめにあったあの時より、
 あきらかに、芯があるようにみえた]*
(387) 2022/09/19(Mon) 21:04:10

【人】 1年生 朝霞 純

>>386
[その人が長生きするか、なんて分からないから。
私なりに長生きしてほしいと思った言葉だったのだけれど、少し苦笑をされてしまった。

後悔しないため。うん。津崎さんが後悔しなければいいと思う。
なるべく長く、イギリスに居てほしい。]

勿論、津崎さんの配信、楽しみにしています。
寂しいと、やっぱり思いますか。

[津崎さんは大切な人のために、日本を離れる。
でも、日本にも大切な人をおいていく。
きっと辛いと思う。とても辛いと思う。

早く帰って来てほしいとは思わない、出来る限り長くイギリスにいてほしい。
でも津崎さんは寂しいと思うのか。
私に何が出来るだろう、メッセージを送るくらいしか、やっぱり出来ることはないだろうか。]

…もし、嫌でなければ、たまに電話をしていいですか?
そうして、直接…動画を見て思ったことを伝えたいです。
私は、何も出来ないけれど、津崎さんのために出来ることをしたいです。
とりあえず、津崎さんの寂しい気持ちが、少しでもましになってくれたらいいと思う。
まあ、メッセージでも出来ることかもしれないけれど…

[とにかく、少しでも力になりたかった。]
(388) 2022/09/19(Mon) 21:17:01

【人】 1年生 朝霞 純

>>387
[告げられた言葉には、こてりと首を傾けて。]

強くなったように見えますか?

[強くなっているのだろうか、前よりも、もっと悩むことは増えているような気がするけれど。]

強くなっているなら、いいな。

[そう、強くなっているならいい。
津崎さんに幸せに生きてほしいと、悲しみが迫っているかもしれない今は言えないから。
もし辛いと頼られたら、側で支えられるような、そんな強さが身についていればいい。]
(389) 2022/09/19(Mon) 21:23:33

【人】 3年生 武藤景虎


 ん…、大丈夫だから、

[痛くないと言っていたし>>384、とは、やだと言われても思ってしまったので。

というか、嫌がってないなとは反応からわかっていたし。

浮いた腰が指から逃げる気配もなく、響いてくる嬌声に下肢が熱くなるのを感じた。

締め付けてくる内壁から水音を立てる指を抜いて、一度其処を押し潰す親指を退ける。]

 柚樹のかわいいとこ、もっと見たいな。

[体を離してから、開かれた脚の間に顔を寄せて、痛々しく見える程赤く熟れた尖りに唇を付けた。]
(390) 2022/09/19(Mon) 21:29:12

【人】 3年生 武藤景虎

[舌先で触れると、核を覆う皮を押し退けるように小さく音を立てて吸って。

跳ねる脚を抑えながら舐め上げれば、垂れた唾液が内股に落ちる。

幾度めかの嬌声が上がれば、自身の張り詰めた熱が痛いくらいになって漸く、唇を離して顔を上げた。]

 ……、柚樹、

[彼女の様子はどうだったか。
怒ったり泣いたりはしてないと思いたい。

シーツに沈んだ身体に覆い被さると、顔を覗き込んで頬に口付けた。]

 もう、結構きつい、

[手を取って、反り上がった熱を触れさせると、彼女の痴態で育った慾を伝えた。]*
(391) 2022/09/19(Mon) 21:29:30

【人】 3年生 津崎 徹太

>>388

 ありがとう。
 いや、寂しいのは、自分かな。

[この美術館の出来事はとても大きくて。
 だから、絆ができたような気がする、のに、
 その人たちとの時間もあまりなくて]

 俺ももっと強くならなくちゃ……。

[と、その時、
 ふと、電話、と言われ、瞬いた]

 うん、もちろん、構わない。
 多分、日本語ききたいし。

[朝霞の一生懸命に言ってくれる言葉に、
 今回は甘えさせてもらいたくて、

 うん、自分もわりと精一杯で、
 少しでも、って]

 ありがとう。
 えーっとじゃ、

[なんとなく、小指を指しだしてみる。
 子供ように]
(392) 2022/09/19(Mon) 21:34:58

【人】 1年生 朝霞 純

【小泉さんへの手紙】
小泉義哉様へ

記憶喪失の折は本当にご迷惑をおかけしました。
集合写真のときに行き場をなくしていた私に声をかけてくださったこと。それよりも以前、パンの試食をさせてもらったときのこと。そのときのことを思い出して、夢の中で帰る私のために食べられる料理を作ってくださったこと。

あなたの心遣いに、いつも助けられて、その度に心が少し楽になりました。

最後に食べたフルーツポンチ、食べれてよかったと思います。
小泉さんの焼いたパンも食べてみたかったけれど。
きっとあなたの味は、形が変わって工藤さんに受け継がれているから。

私は工藤さんのパンを食べて、小泉さんの味に想いを馳せようと思います。
同じ味ではないけれど、小泉さんから受け継がれた味は作る人が変わっても伝わっていくものがあると思うから。

手紙も含めて、私はあなたから沢山のものを受け取りました。
そして、それらを抱えて生きていきます。

ありがとう。そしてさようなら。
あなたの天国への旅路が、平穏無事であることを切に願っています。
そして出来るなら、天国から私たちのことを見守っていてください。

朝霞純より
(393) 2022/09/19(Mon) 21:36:19

【人】 1年生 朝霞 純

>>393
[そう、手紙をしたためて、私は数枚の預かった封筒を保管して、月末を待った。]
(394) 2022/09/19(Mon) 21:38:17

【人】 1年生 朝霞 純

【月末・手紙参り】
[預かった封筒がお焚き上げされる今日、手紙は一枚一枚、宛名を読み上げられてから火の中へと焚かれていく。

知らない誰かの名前のあとに、続く小泉さんの名前。

そして、小泉さんに宛てられた手紙が、火の中へと投じられて、煙になって、空へと消えていく。>>318>>327>>393

私の預かった手紙は、手紙に込められたその人たちの想いは、ちゃんと小泉さんに届くだろうか。

いや、この空の向こう、天国にいるであろう小泉さんに、きっと届いてほしいと願う。]
(395) 2022/09/19(Mon) 21:40:50

【人】 3年生 津崎 徹太

>>389

 うん、見えたかな。
 朝霞の事情をそこまではしらないけれど、

[小さな約束、してもらえたなら、自然にほほ笑むことができたかもしれない]

 強くなってるし、これからもなるだろうけど、
 それ以上に多分優しい。

[最初に薬を配っていた姿、
 うん、あの一生懸命な女の子について、囁いた言葉は、
 嘘じゃないよ]**
(396) 2022/09/19(Mon) 21:42:36

【人】 1年生? 工藤美郷

──それからの日々──

[生きている限り、日常は続く。
 工藤は朝霞さんに言われても納得しないまま、小泉先輩のパンを求め続けた。
 そうして目的は叶わぬまま季節は廻り、暑い夏がやってくる。

 太陽が、アスファルトに濃い影を焼き付けていた。どこに居ても聞こえてくる蝉の鳴き声が、窓を超えて工藤の部屋にも染み入った。
 茹だる様な猛暑の日は、生地がダルダルになるうえ、発酵が早く進みすぎる。だからこんな日はパン作りに向いていない。工藤は早々に今回のパンの期待値を下げていた。]

 ……………………。

[仏前には、既にキュウリとナスの精霊馬が置かれていた。その横にいつものように焼き上がったパンを並べ、いつものように自分の分を一口食む。
 その時、窓も開けていないのにカーテンが靡くと、耳元に風を感じた>>259

 工藤はクリームパンに口づけたまま、しばらくの間停止した。]
(397) 2022/09/19(Mon) 21:43:21

【人】 1年生? 工藤美郷


 ………………………………。

[それは彼女が求めてやまなかった、あの日と同じ味だった。
 こんなに暑い日なのに。発酵の過程も違ったはずなのに。]
(398) 2022/09/19(Mon) 21:44:57

【人】 1年生? 工藤美郷

[不意にツンと鼻の奥が痛くなり、喉の奥がせり上がる。きっと吐くのだと思った。次の瞬間には視界も不明瞭になっていた。
 嘔吐物はいつまでもこみ上げなかった。それが涙だと気づいたのは、頬を滑り落ちた熱量が膝を濡らしてからだった。
 ぼろぼろとこぼれる邪魔な雫を、手の甲でぐいと拭う。大きく口を開けて、はふ、と齧りつく。弾力も、甘さも、香りも、何もかもがあの日と同じ。割った生地の裂け方まで同じ。
 工藤には小泉先輩が、自分の手を借りてこのパンを焼き上げたかのように感じられた。]

 ウ……う、ゥ、

[ぐずぐずと鼻をすすり上げながら、工藤は口いっぱいにパンを頬張った。嚥下して再びかぶりつく僅かな隙間に、おいしい、と漏れた。口の端から溢れかけたカスタードクリームも、あの日と同じ味だった。
 あっという間に口の中に収めると、工藤は声を上げて泣いた。数か月分の哀情が決壊したように、涙が後から後から溢れて止まらなかった。体のどこにも異常はないはずなのに、胸の奥が締め付けられて痛んだ。
 工藤は両手で顔を覆ったまま囁いた。]
(399) 2022/09/19(Mon) 21:45:31

【人】 1年生? 工藤美郷

[穏やかな微笑み>>260が、瞼の裏にありありと浮かび上がった。]*
(400) 2022/09/19(Mon) 21:46:44

【人】 1年生 朝霞 純

>>392
[寂しいのは自分という言葉に、すれ違いがあったのだなと感じて、津崎さんを見て言葉を足す。]

津崎さんが寂しいのかなって、聞きたかったんです。
それから、私も、寂しいです。

でも、津崎さんには後悔してほしくないから。
イギリスで精一杯過ごしてほしいと思ってます。

だから、寂しくても、今は我慢ですね。
でも、津崎さんが寂しいときは教えてください。
少しでも寂しさが和らぐなら、そのために出来ることを教えてください。

[強くならなきゃの言葉には、少し首を傾けて。]

私は自分が強くなったと思いませんでした。
津崎さんも強くなるときは、きっと自然と強くなるんだと思いますよ。
焦らなくても、きっと大丈夫。

[それから差し出された小指に、そっと小指を重ねて。]

約束します。
私が出来る限りで、津崎さんの寂しさを、ちょっとだけましにするって。

[最後に付け足された優しいという言葉は不意打ちで、耳が赤くなってしまっただろうけど。
彼のために私が出来ることがあるなら、それはとても嬉しいこと。
彼に優しいと言われたなら、もっと優しくなりたいと、そう思った。]
(401) 2022/09/19(Mon) 21:52:15

【人】 3年生 黒崎 柚樹


["1回してみて"云々とか、甘かった。ごめんなさい。

ぜんぜん、あの"1回"は"1回"ではなくて。
まだ全然、私の知らない色々があって。

しようと言ったのはどの口か、もう私は、刺激を受け流すのだけでいっぱいいっぱいになっていた。

なん、で。この場所、ばかり。

指先で触られるだけでなんで身体ぜんぶがばらばらになってしまいそうになってしまうのか、理屈も理由もわからなくて。]

 か、わ…………?

[もはや、武藤が何を口走ってるのか >>390 もわからず、とりあえずは武藤の指が去って行ったことに安堵していた。のに。]
(402) 2022/09/19(Mon) 21:52:59

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ゃ、あ!や、やだ、やめッ…………あ、ぁん……ッ…!

[これまでにない、とんでもない声が出てきてしまいそうで、慌てて口を噤んだ。

熱くぬめった何かが先から執拗に触れられていたところに触れ、ざらりと撫でられる。

得体のしれない何かが、足の間をとぷ、と伝っていき、その刺激だけでも身の置き所が無くなってしまった。]

 だめ……むと……それ、だめ、ぇ…………ッ。

[止めて欲しくて武藤の頭を探るように手を伸ばすのに、結局できることは、拒否ではなくて、縋るように、金の髪端をにぎることくらいでしかなくて。]
(403) 2022/09/19(Mon) 21:54:23

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[そして漸く、与えられる刺激が無くなったときには、呆然と、緩慢に瞬くことくらいしかできなくなっていた。

頬に当たる武藤の唇も、導かれた手指が触れた何かも、どこか他人事のよう。

────ああ、でも。

私が欲しかったのは。]

 ん…………挿れ、る……?

[それに触れるのは始めての行為だったのに。
まだどこか夢の世界のような心持ちで、抵抗することもなく。
柔く、きゅ、と握ってみてしまった。

私の手より余程に熱くて、これを"きつい"と言っている武藤も、なんだか愛おしくて。]

 挿れて、いいよ……?

 …………ううん、挿れてほしい。

[だって、先刻から身体の中が切ないような、何かが足りていないような、そんな気持ちしかしないんだもの。

だったら、"これ"で、埋めて欲しいなと、思ってしまった。*]
(404) 2022/09/19(Mon) 21:56:58

【人】 1年生? 工藤美郷

[それ以来、二度と同じ味は再現できなかった。

 けれど工藤は、同じ味への執着を手放した。声を上げて泣いたあの日から、工藤が自己解釈したパンを、そういうものとして受け入れた。
 パンを作る際、無理に小泉先輩を憑依させる癖も自然と抜けていった。体格も力も違う小泉先輩を無理に真似るのではなく、工藤の体に合った方法で焼くようになった。
 工藤のパン作りの技量は、依然と変わらない。けれど、それではダメですか、という朝霞さんの言葉>>7:326に、初盆を終えてからやっと頷けるようになった。
 彼女の言葉が届くまでに、ずいぶんと時間がかかったしまったけれど。

 工藤は休日になると、穏やかな心でパンを焼いた。仏壇に供えるのは、工藤の解釈に変容したクリームパン。
 あの日と違う味に仕上がっても、「作りたいものと違う>>221」と表現することは、もう無い。]*
(405) 2022/09/19(Mon) 22:13:49

【人】 3年生 武藤景虎

[脚の間に顔を埋めている間、舌と唇を使って敏感な箇所を責め立てる間、聞こえる声はその行為を促しているようにしか思えず。>>403

髪の端が引かれる感覚は熱に浮かされた頭では遠く感じた。

かわいいとこが見たいと言ったけど、これでは顔は見えないなとぼんやり思う。

それでも全身で示してる反応は触れた肌や響く音で感じるから、熱を上げる要因には事欠かなかった。

その状況をいつまでも愉しめるほどとっくに冷静ではなくて、自分の欲求を露わにしている処へ彼女の手を触れさせる。]
(406) 2022/09/19(Mon) 22:34:42

【人】 3年生 武藤景虎


 ……、ん、っ

[柔く包むような掌の感触に、ひくりと自身が震えて。

挿れる?との問いかけには少し反応が遅れた。

次いで告げられた欲求は同じ答えだったから]

 ….、うん、いいよ。

 オレも、柚樹の中に入れたい。

[軽くノイズを立てて口付けをすると、そのまま抱き寄せそうになったけど。

避妊具を取ると、急く気持ちと共に包装を歯で咬み切って片手で開けて。

今度は見ないでねとは言わなかった。]

 柚樹、手伝って?

[薄いゴムを先端に被せると、竿の中間引き下ろす途中、再度導いた手を触れさせる。

手を重ねて根元まで引き下ろせば、気まずい間にはならなかったと、思う。]
(407) 2022/09/19(Mon) 22:34:58

【人】 3年生 武藤景虎


 ……、っ、
 
[開いた脚の間、既に内股まで濡れた中心にあてがった先端が侵入するのに、一度目程の苦労はなかった。

それでもすんなりとはいかないけど、中を圧し広げるように腰を進めて。

深く繋がると、口付けを落としてから緩く腰を揺らした。]*
(408) 2022/09/19(Mon) 22:36:01

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[正直、"それ"も要らないよ、と思った。

そんな十数秒?数十秒?すら待つのがもどかしくて、早く……と思ったのだけど。]

 ………………?

[手伝ってと囁くように告げてきた武藤は、手伝う手伝わないを申し出る前に、既に動き出していて。

導かれて伸ばした指先は、すべすべした薄膜を通して熱く固いものに触れていった。

……今度、見せてよ。
なんて言いたかったけれど。

さすがに今は、諸々、許容量がいっぱいすぎたかな。]
(409) 2022/09/19(Mon) 23:05:31

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………っ……ふ、

[────ああ、欲しかったのは、これだ。

と、思った。

ほんの数刻前には全然知らなかった感覚なのに。
最初はただひたすらに痛くて苦しかっただけなのに。

なのに今、ひたすらに欲しいのは、武藤の熱でしか、なくて。]

 もっと……もっと、強くして、だいじょ、ぶ…………。

[それでも気遣うように緩い抽挿を繰り返す武藤に、さっきみたいな、あの、神経が焼き切れるみたいな感じが欲しいのだと、ねだってみせた。]

 きもち、いい、から…………。

[それは半分嘘で、半分本当。

どうしても無視はできない痛みは残っているのだけれど、でも快楽らしきものも、遠くの方にほの見えて。

少しでもそれを手繰り寄せてみたいのだと、私も武藤に合わせるように緩く、腰を揺らしてみたのだった。*]
(410) 2022/09/19(Mon) 23:06:53
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。
(a43) 2022/09/19(Mon) 23:12:11

【人】 3年生 津崎 徹太


[旅立つ日は、特に誰にも知らせなかった。
 いや、チカさんは一旦一緒にいくから、
 渡英して、祖母に紹介しただろう。


 今、とても大切にしたい人です。
 おばあちゃんに会わせたかったと]
(411) 2022/09/19(Mon) 23:19:41

【人】 3年生 津崎 徹太

[すると、祖母は喜んでくれる。
 でも、同時に申し訳なさそうにするかもしれない。

 寂しくないからと。

 でも、俺は、祖母のために今の時間を使いたいって、
 もうチカさんにもいってるから。]


 ごめんね。チカさん。
 帰ったら、本当にもう傍は離れないから。


[許してくれるって、
 待ってくれるって、
 信じている……。]
(412) 2022/09/19(Mon) 23:23:28

【人】 3年生 津崎 徹太


[でも、またそこで、チカさんと別れる時は、
 多分、泣いた……。


 どうしてかな。
 どうしてかな。

 なんで、俺の身体は二つじゃないんだろう。
 どうして、心の一部だけを持ち帰ってもらったりできないのかな。
 大切なものを護りたいのに、
 その人が泣いてる時間に自分は寝てるかもしれないし、
 その人が笑ってる時に、自分はただ疲れ切ってるかもしれない。
 チカさんが寂しい時に寄り添えないし、
 俺が転んでも、チカさんは知らない


 本当に、ごめんなさい]
(413) 2022/09/19(Mon) 23:27:28

【人】 1年生 朝霞 純

>>380>>381
[告げられた言葉に、そっと視線を落とした。
故人を悼む気持ち、その思い出に触れたい気持ちは分かる。

でも、もう喪われてしまったものは戻らないから。

続く言葉に私は目を見開いた。>>382
工藤さんが私に何かしてほしいということは殆どなかったからだ。

工藤さんは工藤さんなりに小泉さんを悼み、そして一歩ずつ、前に進んでいくのだろう。

私は頷いた。]

分かりました。豆カレーを作ります。
そして一緒に食べましょう。

[そこに香坂さんがいたのなら、香坂さんにも振る舞いたいのだけど、彼女は私の作った豆カレーを一度は食べているから、二度目も食事の誘いに応じてくれたかは分からない。

それでも工藤さんの家で、豆カレーを作るだろう。

工藤さんと一緒に過ごす時間の、少しの変化。
それが工藤さんが私と共に過ごす時間を大切に思ってくれている証だと知っていたから。]
(414) 2022/09/19(Mon) 23:27:31

【人】 3年生 津崎 徹太




[きっとその別れの時、
 俺は懇願するんだ。


 どうか、どうか死なないでください。
 どうか、どうか


 ――……]**
(415) 2022/09/19(Mon) 23:29:31

【人】 3年生 武藤景虎

[さすがに要らないと言われてしまったら困る。
場合によってはそうなりかねないけど。

とりあえず卒業したりするまでは、とか。

今は考えてる余裕ないけど。

今度はつけてもらいたいかな、と手伝う指先に思う。>>409]
(416) 2022/09/19(Mon) 23:32:39

【人】 3年生 武藤景虎

[緩く動かした腰の先でも充分快感は拾えたのだけど、もどかしさがどうにも先に立つ。

一度目よりは苦しくはなさそうでも、中のきつさはあまり変わらず。

優しくする等言ったことは頭をよぎるけど。

もっと強くして良いとの言葉に乗ってしまったのは、彼女を求める気持ちの強さに負けて。>>410]

 っ、ん…、っ

[徐々に速めた律動に、下から揺らされた動きが重なれば、結局歯止めなどは効かなった。

気持ちいいと伝える声に安堵して、打ち付けた腰から乾いた肌の音と粘質の水音が鼓膜に響くのに興奮が増して。

腕の中の身体が揺れるのを強く抱いて抑える。]
(417) 2022/09/19(Mon) 23:32:55

【人】 2年生 松本志信

─書き換えられた未来─

[津崎くんがイギリスにいって>>344 暫くしてから
掃除ついでに自分の荷物も改めて片付けていた。
引っ越しの荷物の中に、少し古ぼけたおもちゃがはいっていて
その緑色のペン型ボイスレコーダー>>6:107 は、小さい頃使っていた覚えがあった。
早くに亡くした両親が買ってくれたもので
色字共感覚のことを気にして、録音できるおもちゃを選んでくれていたらしい。

再生のボタンを押す。
玩具はもう壊れていて、正しく音を再生することはなかったけど
「ありがとうな。」
ノイズに塗れた誰のものかわからない音声でも、その部分だけは何とか聞き取れた。

ある晴れた日の午後。
そいつをペン立てに片付けると背伸びを一つして
すっかり慣れたように合鍵を持ち、マンションを後にした。]
(418) 2022/09/19(Mon) 23:33:01

【人】 3年生 武藤景虎


 っ…、は、っ…、
 ごめ、ん、止まらなさそ…、っ

[揺らす腰の動きは宣言通り止まることなく。

それで良いと答えてくれるのはわかってるから、昇りつめてく感覚を頼りに腰を突き動かした。]

 ぁ、っ…、く、
 ゆず、き、…もう、 ……、っ

  ─────……ッ、

[達する瞬間、同じ位置に歯を立てたのは無意識で。
でも、薄く歯型を残すように噛んだのは意識的だったかもしれない。

彼女の肌に自分の印を刻んで、二度目の精を吐き出した。]*
(419) 2022/09/19(Mon) 23:33:15

【人】 2年生 松本志信

[自転車に乗って颯爽と風を切り、街を行き交う人々とすれ違う。
毎日見る光景は、あの日を境に変化があった。
世界は色褪せたものだと思い込んでいたのに
今はこんなにも、鮮やかに見える。
気持ち一つで変わるものだと、自嘲さえ毀れる。

あんなに単調だったのに、今は目まぐるしい。

煙草はやめて数カ月たったし。
部屋を掃除するなんてのも定期的にやってるし。
切り刻む事しか知らなかった包丁さばきも
ちゃんと切り方を覚えるくらいにはなったから、成長してるんだろうと思う。
レシピ本も数ページなら読めるようにはなった。

そんなことをいちいち子供みたいに誰かに報告なんてしないけど
イギリスの時間に合わせて、夜津崎くんが寝る前にメールを打つのは毎日続けてる。]
(420) 2022/09/19(Mon) 23:33:41

【人】 2年生 松本志信

[信号が赤になり、自転車を止めて足をつく。]

 ………、…?

[心の端を突くような、既視感があった。

一匹の猫が走っていく。
赤信号の道路めがけて、車が往来する中に。

思うよりも先に身体が動いていた。
自転車を投げ捨てて、車道に飛び込んでいく猫を追いかけて。
飛び降りるのも怖いと思ってた俺が、だぜ?]
(421) 2022/09/19(Mon) 23:34:07

【人】 2年生 松本志信

[死ぬのってあっけないんだなぁって思った。
痛いとか苦しいとか怖いとか、そういうの感じる暇もなくて。

おもいきり車にぶつかった俺の身体は天使みたいに宙を舞って
道路に落ちた後、どんどん真っ赤に染まっていった。
その熱が自分の皮膚に伝わっていって
あの時屋上で抱き締めた、津崎くんのことを思いだしてた。

ああ、俺が死んだら泣いてくれるのかな。
悲しいって言ってくれんのかな。
寂しいって思ってくれんのかな。

ごめんね、ってそればっかりが頭を占拠して──]
(422) 2022/09/19(Mon) 23:34:55

【人】 2年生 松本志信

 「     ──!!!!」


[引っ張られた、気がした。
猫を腕に抱えて道路に転がった、けど車に撥ねられることはなくて。
かわりに俺は擦り傷と切り傷に塗れることにはなったが
幸い、どこも対した怪我じゃない。
歩道の端に座り込んで、上がった息を繰り返し
ばかみてぇにうるさい心臓を何とか落ち着けようと。

死ぬんじゃないかと思った。
実際きっと本当は死ぬはずだった。
]

 ……、…はは。

[死ぬのが怖いと思った。
生きていたいと、思った。
書き換えられたこの未来を
一緒に歩みたい人の貌が浮かんで、目の奥が熱くなった。]
(423) 2022/09/19(Mon) 23:36:07

【人】 2年生 松本志信

 
 
[今、向こうは何時だろう。
わからないけどたまには遠慮せずに送ってみよう。
つかまえた猫と、ボロボロの写真。
ちょっと心配させるかも知んねぇけど。

遠い国の愛しい人のスマホが、震える**]
 
 
(424) 2022/09/19(Mon) 23:37:00

【人】 1年生 朝霞 純

【お盆を過ぎて】
>>397
[工藤さんは、食事のレパートリーにクリームパンと豆カレーが加わったこと以外は、特に代わり映えのしない生活を送っていたように見えた。

“小泉先輩の焼いたパンが食べたかった”という願いは叶えられることなく、それでも彼女は諦めずにパンを作り続けていた。>>381

きっと、彼女は死を悼んでいて、その苦しみに押し潰されそうで、だから小泉さんのパンが食べたいのだと、どうしても諦められないのだと分かってからは、私も工藤さんのパンではダメかとは言わないようにしていた。>>326

月日は巡って、お盆が過ぎて、工藤さんの家に訪れたとき。
工藤さんの癖が変わっていた。>>405

力を入れ方も、粉の振るい方も、焼き加減の確認の方法も、ほんの僅かな差異ではあるけれど、でも確実に違っていた。

その日焼き上がったのは、ふんわりと優しい味わいのするクリームパンで。

工藤さんはもう納得していない様子を見せることなく、それを仏壇に供えて、私に食べさせてくれた。

目の前でパンを咀嚼する工藤さんに、もう迷いはなく。

彼女の中で、一区切りついたのだと、小泉さんは形を変えて工藤さんの中でいきていくのだと、ただそう感じた。]
(425) 2022/09/19(Mon) 23:39:37

【人】 3年生 津崎 徹太

>>424

[電話が震えたのは、朝の5時。
でも、実は介護のために起きていた。
そして、届いたメールを見て、画面を見て]



[急いで、電話をかける]
(426) 2022/09/19(Mon) 23:41:48

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[────ああ、好き、だ、な。

過るのは、そんな思いばかり。

私の名を呼んでくれる声が好き。
苦しそうな吐息も好き。
どこまでも、乱暴にはしてこないところも好き。

ねえ、その"噛み癖" >>419 も好きなんだと伝えたら、武藤はどんな顔になるのかな。]

 …………ッ。

[前の時よりも、少しだけ深く、少しだけ鋭く。
食い込んだ歯がちりりと皮膚を焼いていくようで。

言葉にはならない、"俺のものだ"が伝わってくるようで、私はうっとりと眼を閉じた。]
(427) 2022/09/19(Mon) 23:46:28

【人】 3年生 武藤景虎

───道程───

[日常は少しずつ戻ってきている。

それでも戻らない日常は確かにあって。
研究室に顔を出しても会えない顔が一人いることを思い出しては悲しみが胸を浚うことだったり。

変わっていく日常もあって。
徹っちんがイギリスに経ち、まつもっちゃんの様子を見にくっきーと徹っちんの家に行くようになったことだったり。

後輩女子たちも少しずつ変わってきているなと並ぶ姿を見て思ったりする。


オレはといえば、多分周りから見たらそんな変わってなかったと思うけど。

胸に抱えてた空虚はもう感じてなかったし、何かを残すことに急くこともなくなっていた。

歩んだ後に道は続いてて、其処に足跡は残ってる。

あの時経験した多くのこと、関わった人たちがオレの中に残ってるように。
 
オレの足跡も、誰かの心に残っていくのだと思うから。

そしてこれから先にはきっと、隣に一人分、大切な人の足跡が加わるのだと思えば、*心細くはなかった。*]
(428) 2022/09/19(Mon) 23:46:52

【人】 3年生 津崎 徹太

【そして、イギリスから帰る日】

(1)1d3年後
〜♪For you will bend
and tell me that you love me
And I will sleep in peace
until you come to me.〜♪


[風が穏やかで、日差しもそんなに強くない日。
 丘で最期に祖母に歌を捧げた。
 ここで暮らした日々が思い起こされる]


 [祖母は亡くなる数日前からは少女になっていた。
 だから、孫のことは忘れ、俺のことをなぜか兄だといっていた。
 実際、兄がいたらしいが、戦争で亡くなっている。

 名前もいつのまにかダニーと呼ばれていたのは、
 こちらのでお話。
 ただ、それでも、毎日を大切に過ごし、
 毎日お茶の時間に、スマホをあけて、
 学友たちの写真やメッセージをみる日々、
 それも、もう終わるんだと]
(429) 2022/09/19(Mon) 23:48:49
3年生 津崎 徹太は、メモを貼った。
(a44) 2022/09/19(Mon) 23:52:27

【人】 1年生 朝霞 純

【翌月末、手紙参り】
[松本さんが手紙を書き終えたのは、皆よりも少しあと。
一緒にお焚き上げするのには間に合わなかったので、一枚だけ、別で持ってきた。

小泉さんの名前が読み上げられて、そうして文字を見るのが苦手な松本さんが、友人のために書いた手紙が火の中へと投じられる。>>-1346

薄く上がる火の粉、それよりも遥か高いところへ昇っていく煙。

死にたがった人は、大切な人と、今、精一杯に生きている。
自分の夢や未来を大切にしながら。

最期、小泉さんの最期に紙吹雪の魔法を使おうと提案してくれた、優しい人の友人宛の手紙が、薄い煙と共に天国へと運ばれていく。

小泉さんは見てくれるだろうか、今の状況を知ったら、きっと喜んでくれるだろう。

松本さんと小泉さんは周囲から頼られる人同士、何かと話してもいたようだったから。

そっと天国から、たまに見守っていてほしい。
大切な友人のことを、放っておけない人のことを。
これからを生きていく私たちのことを見守っていてほしい。]
(430) 2022/09/19(Mon) 23:53:59

【人】 4年生 小泉義哉

―― 天国にてお手紙開封 ――

[ 天国に着いてから
 体感でどれくらいの時間が経った頃だろうか。

 何通かの手紙が届いたため、>>395>>430
 一つ一つ封を開いて読むことにする。

 義哉の傍らにある雲で出来た花瓶の中には、
 白いカスミソウの中に
 一輪のポーチュラカが混ざっていた。>>124]
(431) 2022/09/19(Mon) 23:54:59

【人】 4年生 小泉義哉

[ パンの絵が描いてある手紙を読む。>>317>>318

 まずは、パン屋の伝言がうまく伝わったようで
 安心するとともに、恋人と向かうのかと思うと、
 どこか微笑ましい気持ちになる。

 後輩が夢の世界の中で、かけがえのないものに
 出会うことができ、今もきっと共にあるのだろうと
 思うと、夢の世界へ連れてくることになって良かった、
 と安堵した。

 そして、安らかな気持ちになりながらも、
 いつまでも彼が幸せであるよう、心から祈った]
(432) 2022/09/19(Mon) 23:55:11

【人】 4年生 小泉義哉

[ 一言だけ書かれた手紙に、義哉は思わず苦笑した。>>327

 イギリスに行くことを知っていたら、
 「そういうことかも?」と
 何となくの理解は出来たのかもしれないけれど、
 何も聞いていなかった義哉には察することは難しく、
 さすがに死人には弱音を吐いてくれないかと思った。
 
 もし次に手紙が来ることがあれば、
 同じ一言でも、そのときは「幸せです」と
 彼が書くことができればいいな、と考えながらも、
 いつか現世に還るときがあれば、
 幸せそうな姿を見ることができればいいと
 義哉は心から願った]
(433) 2022/09/19(Mon) 23:55:23

【人】 工藤美郷

── 十数年後 とある夏の日 ──

[ドアが開いた途端、忘れていた熱気がむわっと美郷を包み込んだ。一瞬にして全身から汗が噴き出す。改札を出れば、目の前を子供が駆け抜けていった。彼らは移動するとき、当然のように走る。
 電車は予定通り到着した。ターミナルの時計は、純さんとの約束にはまだ時間があることを示していた。
 アスファルトがゆらゆらと空気を歪めていた。熱せられた上昇気流に乗って、香ばしい香りが空へと昇っていく。美郷は紫外線に肌を焼かれる感覚を味わうと、ほんの少しの時間たりとも外で待つのを速攻で断念した。純さんに『駅前のパン屋7:364に居ます』とメッセージを送り、足を向けた。
 相変わらず食べられるものは少なかったが、パン屋を見つければ店内に入るようにはなっていた。それは若い日に食べたあの味を求めてというよりは、小泉先輩へのお供え物を探す感覚だ。]
(434) 2022/09/19(Mon) 23:55:26

【人】 工藤美郷

[美郷はすっかり大人になった。食生活が変わって、代謝も落ちて、体格も幾分か丸くなった。小泉先輩の享年など、随分前に追い越した。
 小泉先輩の時間は止まったままなのに、今の自分の方が人生経験も積んだはずなのに、いつまでも彼の方が年上のような気がした。
 胸の内に思い起こす小泉先輩も、少しずつ変容しているからだろうか。]
(435) 2022/09/19(Mon) 23:55:40

【人】 4年生 小泉義哉

[ 記憶喪失だった時のことにも触れた手紙には、>>393
 夢の中でも謝ってもらったのに律儀だなと思いながら。

 彼女の心が少しでも楽になったのなら、
 自分の生きた時間も無駄ではなかったのだなと思う。

 この手紙で工藤もパンを作っているのを知ったときは、
 すでにお供えが来ていただろうか。
 いずれにせよ、美味いといただいていたのは
 変わらないが。>>258

 きっと朝霞と工藤は仲良くなったのだろうと、
 文面からも分かるから、そのことも嬉しい。

 天国から姿形を見守ることは難しく、
 現世に還るときに見つけられたら、にはなりそうだが、
 転生するまでは、ずっとこの場所から、
 みんなの幸せを祈ることは続けようと思う]
(436) 2022/09/19(Mon) 23:55:42

【人】 4年生 小泉義哉

[ それは手紙の形で届いたかは分からないけれど、>>-1346

 約束、自分は守る気なかったくせに、と
 思わず義哉は小さく苦笑した。

 けれど、彼も生きたいと思えるようになったのかと、
 そう思うと嬉しさで胸がいっぱいになる。

 彼のこれからの人生に幸せがあるといいと
 心から思った]
(437) 2022/09/19(Mon) 23:55:57

【人】 4年生 小泉義哉

[ もしかしたら、
 その他にも手紙は届いていたかもしれないが、
 いずれにせよ――

 みんな、ありがとうな。と心の中で呟きながら、
 目を閉じて、届いた手紙を胸に抱える。

 みんなと出会えて本当によかった。

 次にもしまた会うことが叶うのなら、
 みんなのことをもっと大切に思えるような
 人間として出会い、
 自分が死ぬことに決して満足しないような
 そんな人間でありたいと義哉は願う]**
(438) 2022/09/19(Mon) 23:56:11

【人】 工藤美郷

[ご飯時だからか、パン屋は繁盛しているようだった。窓越しに人影が見える。
 ドアを開けようとした途端、中から子供が飛び出してきて、誰かの名前を呼びながら走っていった。友達がいるのだろう。]

 ………………。

[美郷は呆けたようにその子供を見送る。後ろの客から声をかけられて、やっと我に返って店内に入った。]
(439) 2022/09/19(Mon) 23:56:19

【人】 工藤美郷

[混雑していて、総菜系の甘くないパンはほとんど売り切れていた。しかし美郷の目的とするクリームパンはまだ売ってあった。
 イートインコーナーに行く頃には、純さんも合流していただろうか。
 美郷はパンを一口食むと、じっと考え込んだ。それから窓の外で遊ぶ子供たちに目をやった。
 ちょうど隣の席を整えるためにやってきた店員に、]

 このパンはあなたが作ったのですか。

[確認すると、その通りだと言われた。少しだけ息子が手伝ったとも。
 工藤は頷くと、]

 遠い昔に、同じ味を食べた気がしました。
 ……また来ます。

[そのように伝えて、再び窓の外に目を向けた。店員もまた同じ方向を見つめていた。
 少年は太陽の光を受けて、力いっぱい遊んでいた。見ている間にも転んだ友達を励まし、あるいは喧嘩し、泣きながら仲直りをして、幼い感情を自由に放出しながら、空へ空へと成長していた。]
(440) 2022/09/19(Mon) 23:57:25

【人】 工藤美郷

[美郷は目を閉じて瞼の裏に小泉先輩を描く。小泉先輩は、美郷が見たことの無い、屈託のない笑顔を浮かべていた。

 美郷は願った。彼の永遠の幸せを。]
(441) 2022/09/19(Mon) 23:58:19

【人】 2年生 松本志信

[電話がかかってきたのは、あの夢みたいに晴れた遅い夏の日で。
綺麗な青空が広がる、風の穏やかな日だった。

突然かかってきたものだったから驚いたけど。
丁度、そろそろオムライスもマシなものが作れるようになってきてて
今度の電話でそんな話でもしようかな、って思ってたところだったから。

泣き虫な彼の報告に、柔らかく微笑んで]
(442) 2022/09/19(Mon) 23:59:56
 




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