人狼物語 三日月国


212 【身内村】桜色のエピローグ✿

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プロローグ

【人】 火澄 七瀬の日記



 ××月〇〇日

 『 今日、お父さんとお母さんが死にました。 』


 
(0) 2023/04/30(Sun) 14:21:15
到着: 火澄 七瀬

【独】 火澄 七瀬




  …… もう、知っていますね?

  そうです。私が二人を殺しました。
 
 
(-0) 2023/04/30(Sun) 14:23:43

【人】 火澄 七瀬




 「 十で神童、十五で才子
      二十過ぎれば只の人。 」


 …… そんな言葉を、聞いたことはありますか?



(1) 2023/04/30(Sun) 14:24:45

【人】 火澄 七瀬




 神童を気取るつもりはさらさらありませんが。
 15歳の誕生日を待たずにして、
 私は好きだった歌をやめました。
 
 希望していた声楽に強い部活がある高校も
 手に職をつけられる技術を学べる高校へと。
 幸か不幸か、進路の変更は間に合いました。

 だって、歌なんて歌っている場合ではありませんから。

 半年前に起こった交通事故によって、
 私達は両親を失ってしまいました。

 
 
(2) 2023/04/30(Sun) 14:30:22

【人】 火澄 七瀬




 残されたのは、中学三年生の娘二人。
 ただでさえ扱いにくい時期なのに、それが二人分。
 引き取り先は揉めに揉めて。
 
 
    二人は多すぎる。せめて一人だったら ……
     ええと、双子の……名前、何だったっけ。



 「 ────…… 」

  
 
(3) 2023/04/30(Sun) 14:32:37

【人】 火澄 七瀬




 「 私ね。全寮制の高校へ行くことにしたんです。
   就職にも強いから、ちょうど良いと思って。 」
 
 
 
(4) 2023/04/30(Sun) 14:33:53

【人】 火澄 七瀬




 「 だから、二人とは離れ離れになってしまいますね。 」

 
 
(5) 2023/04/30(Sun) 14:34:25

【人】 火澄 七瀬




 「 お願いがあります。

       …… 最後に、
       思い出作りに付き合ってくれませんか? 」
 

 
 
(6) 2023/04/30(Sun) 14:36:34

【人】 火澄 七瀬




 …… お姉ちゃんが、あなたを守ります。
 

            だって ────
 
 
 
(7) 2023/04/30(Sun) 14:37:30

【独】 火澄 七瀬



 
 
あなたを、
していますから。



(-1) 2023/04/30(Sun) 14:39:44

【人】 火澄 七瀬




     …… それはきっと、
          散り行く桜のような一日の話で。**

  
(8) 2023/04/30(Sun) 14:45:53
到着: 火澄 瀬名

到着: 水面 禎光

【人】 水面 禎光

 
 
 「   ……… うん

      ……………   ……   、 わかった 」
 
 
(9) 2023/04/30(Sun) 23:31:22

【人】 水面 禎光

 
 
 僕は、最後に思い出を作りたいと言う七瀬に頷いた。
 できるだけ ───
 普段通りの声色と、普段通りの微笑を添えて。
 
 
(10) 2023/04/30(Sun) 23:31:26

【人】 水面 禎光

 
 
  わかった ≠チて、何を理解ったというんだろう。

 全寮制の高校へ進学すると語る彼女に、
 代替案を用意してやれる程、大人ではなかったし
 感情のまま引き留められる程、子供でもなかった。
 
 ただひとつ理解っていたのは
 僕ではどうする事も出来ない、という事だけだった。
 
 
(11) 2023/04/30(Sun) 23:31:29

【人】 水面 禎光

 
 
 どうせ、いつかは離ればなれ ────
 
 幼馴染というだけの僕はもちろん、
 七瀬と瀬名だって、双子といえども
 ずっと一緒にいるわけじゃないだろう。
 
 頭では理解っている、理解しているつもりだった。
 見慣れた顔で、聞き慣れた声で ───

              言葉にされるまでは。
 
 
(12) 2023/04/30(Sun) 23:31:33

【人】 水面 禎光

 
 
 このまま、微笑を保っていて良いものか ───
 なにも決められない、理解っていない僕は
 ちらり、と瀬名に視線を向ける。
 
 散った
花びら
を乗せた春の風が
 こんなにも冷たく感じたのは、きっと初めてだった。**
 
 
(13) 2023/04/30(Sun) 23:31:37

【独】 水面 禎光

/*
アラフィフでこのポジションをやりきる自信がありませんでしたああああああああぁぁぁ
なのでここはひとつ王道路線でなんとかかんとか
(-2) 2023/04/30(Sun) 23:39:42

【人】 火澄 七瀬




 「 ………… …… ありがとう、禎光。 」
 
 
 
(14) 2023/05/01(Mon) 16:18:16

【人】 火澄 七瀬




 ひらり。

 目の前を横切っていく
花びら

 視界に収めながら、淡い笑みを浮かべて。

 身勝手な私の決断を問い詰めることもせず。
 いつものように微笑んで受け入れてくれる幼馴染へ。

 込めた感謝は …… 嘘では、ないのです。
 
 
  
(15) 2023/05/01(Mon) 16:18:44

【人】 火澄 七瀬




    ただ、貴方に対してはもっとふさわしい言葉が
    あったはずなのに。

    耳当たりの良い感情で上塗りしてしまったようで
    ………… それが少し、後ろめたかった。



(16) 2023/05/01(Mon) 16:19:14

【独】 火澄 七瀬




 「 ごめんなさい。 」
 
 
 
(-3) 2023/05/01(Mon) 16:19:17

【人】 火澄 七瀬




 「 どこか行きたい所はありますか?
   昔の思い出をなぞるのでも。
   新しい思い出を作るのも。

   二人と一緒なら、
   私はどちらでも嬉しいのですが。

   …… あまり長く歩く場所だと、
   禎光が疲れてしまうかもしれませんね。 」
 
 
 
(17) 2023/05/01(Mon) 16:19:43

【人】 火澄 七瀬



 
 体力のない幼馴染を慮りながら。
 どうしましょうかと、視線を向けたなら。

 私からは、そうですね。
 瀬名と禎光が、何やら目配せしているようにも>>13
 見えたかもしれません。

 …………。
 
 
 
(18) 2023/05/01(Mon) 16:19:55

【人】 火澄 七瀬




 ………… 黙したまま、
 再び目線を戻す頃には。

 先程まで追っていた
花びら
は、
 すっかり見失ってしまって。>>15

 もう見つけることは叶いませんでした。**

  
 
(19) 2023/05/01(Mon) 16:22:52

【独】 火澄 七瀬

/*
ここからコメディになるって聞きました
(-4) 2023/05/01(Mon) 16:29:46

【人】 火澄 瀬名


 

 ××月〇〇日

 『 今日、お父さんとお母さんが死にました。 』



(20) 2023/05/01(Mon) 22:57:52

【人】 火澄 瀬名



   
 それは、半年前のこと。そして、今は ……
 


 「 ………… …… 。 」
 
 

 溢れてくる感情はひとつも言葉にならなくて。
 喉元まで湧き上がってきては詰まって、
 ただ、息を苦しくさせるだけでした。
 

 
(21) 2023/05/01(Mon) 22:58:24

【人】 火澄 瀬名

  

 
 あんなに歌ってばかりだった七瀬が
 歌わなくなったこと、気が付いていました。

 私たちの引き取りに親戚が揉めていることも、
 嫌でも耳に入ってきていました。
 
 
 だけど ………… だからって ……………


  
(22) 2023/05/01(Mon) 22:58:38

【人】 火澄 瀬名

 
 
 
 「 ……… なんで勝手に決めるの? 」



 禎光が頷いた横で複雑な顔をして、
 精一杯の声を振り絞りました。

  
(23) 2023/05/01(Mon) 22:58:50

【人】 火澄 瀬名

 
 
 
 七瀬の考えていることなんて、分かります。
 だって私たちは双子なんですから。

 それでも私だって、
 代替案を用意してできる程、大人ではなかったし
 感情のまま引き留められる程、子供でもないのです。
 
 ちらり、と禎光を見上げると、視線がぶつかりました。
  

  
(24) 2023/05/01(Mon) 22:58:57

【人】 火澄 瀬名

 



        禎光は、七瀬の味方なんだ




 
(25) 2023/05/01(Mon) 22:59:03

【人】 火澄 瀬名

   
 
 
 無言で目くばせをして、また目を逸らして。
 だってこれってもう、2対1ってことじゃないですか。


 物心ついたときから沢山の時間を3人で過ごしてきました。


 だから、家で遊ぶか公園で遊ぶか決める時も、
 鬼ごっこするか隠れん坊するか決める時も、
 アイスにするかポテチにするか決める時も、
 誰か2人の意見が合えばそれが多数派で。
 
 七瀬と禎光が一致したら私は、
 自分の意見を言うことをやめてしまいました。

 
 
(26) 2023/05/01(Mon) 22:59:26

【人】 火澄 瀬名

 
  

 
 「 好きにすれば。
  
 
   ……… 言ったら聞かないんでしょ?




           
七瀬の …… 
馬鹿
……
 」
 
  
 
 
(27) 2023/05/01(Mon) 22:59:33

【人】 火澄 瀬名

  
  

 冷たい春の風が運ぶ
花びら
には、
 気にも留めることができませんでした。**

   
 
(28) 2023/05/01(Mon) 22:59:37
村の設定が変更されました。

【人】 火澄 七瀬




 多数決。>>26
 平等に見えてその実、
 少数派の意見を殺す方法です。

 それでも私達は愚直な方法を繰り返してきました。
 意識的か、無意識かも分からないままに。

 それ以外の上手なやり方を、知りませんでしたから。
 
 
  
(29) 2023/05/03(Wed) 10:44:33

【人】 火澄 七瀬




 「 私のことだからですよ、瀬名。 」


 自分の望みを自分で勝手に決めた。
 ただ、それだけのことです。
 そう言わんばかりの口調で。


 しかし3人の中で存在した暗黙のルール。
 今、私は確かに破ってしまったのです。>>23

 判断を委ねれば。
 私が1≠ノなるのは分かっていましたから。


 ただ、そうですね ────
 
 
 
(30) 2023/05/03(Wed) 10:46:31

【人】 火澄 七瀬


 

 諦めを肯定とすり替える。>>27
 その程度の狡さは、私にも存在しました。


 「 そうですね。では知らない人の家townはどうですか?
   最近話題のスポットらしいんです。 」


 ただ、私が考えていること。>>24
 もし貴女が本当に&ェかった時。

 瀬名はどんな道を選ぶのでしょうか。
 知りたいような気もしましたが。

 …… いいえ、やはり知らなくていいことなのです。**
 
 
 
(31) 2023/05/03(Wed) 10:46:48
火澄 七瀬は、メモを貼った。
(a0) 2023/05/03(Wed) 10:47:26

【人】 水面 禎光

 
 
 全寮制の高校へ行くと告げた七瀬。
 いつもの相談ではなくて結論だったから。
 この時の僕は、双子の中ではもう話がついていて
 どちらかといえば 僕に向けた言葉だと思っていた。
 
 ──── 瀬名の振り絞った声を聞くまでは。 >>23
 
 
(32) 2023/05/03(Wed) 20:53:21

【人】 水面 禎光

 
 
 七瀬と瀬名はもう結論を出していて
 僕が反対したところで、2対1。
 多数決の法則でどうせ淘汰されるのなら
 誰もが少しでも痛みを伴わないように ───
 
 だから、僕の肯定が
 瀬名を少数派にしてしまった事に気付けば。
 ちらり、と向けた僕の瞳には
 気まずさの色を含んでいただろう。
 
 
(33) 2023/05/03(Wed) 20:53:27

【人】 水面 禎光

 
 
 " 3人 "で調和をとる為の多数決。
 
 その都度、咲かせ続けることを諦めた花びらは
 存在しなかったかのように、風に攫われていったのか
 それともまだ心の奥で積もっているままなのか
 
            ─── どうなんだろうね ?

 
 
(34) 2023/05/03(Wed) 20:53:29

【人】 水面 禎光

 
 
 「 行きたい場所か …… 」
 
 
 今まで何処へ行くにしても 思い出は後からついてきた。
 思い出の為に行くとするなら、何処が適しているんだろう。
 
 僕の体力を気遣う言葉には >>17
 はは…と肩をすくめ、申し訳なさそうな顔を浮かべて。
 
 
(35) 2023/05/03(Wed) 20:53:33

【人】 水面 禎光

 *****
 
 僕は、生まれつき病弱で
 幼い頃は入院と退院をずっと繰り返していた。
 
 そんな僕の為に、意を決した両親が
 空気の良い場所へと選んだ引っ越し先がこの町だった。
 
 今まで学校にもあまり通えてなかった僕は
 友達と呼べる存在もおらず、内向的な子供で。
 両親の背中に隠れながら 隣の家へ挨拶に行った時
 そこで七瀬と瀬名に出会ったんだ ───
 
 ふたりは 初めてできた 友達
 
 
(36) 2023/05/03(Wed) 20:53:36

【人】 水面 禎光

 
 
 キミ達は両親を失った事で
 嫌という程 ココロに刻まれてしまったのだろうけど。
 
 この時の僕はまだ、
 大切な人が目の前からいなくなる ───
 それがどんなものか ちゃんと理解っていなかったんだ。
 
 
 *****
(37) 2023/05/03(Wed) 20:53:39

【人】 水面 禎光

 
 
 「 知らない人の家 …、って言った ?
 
   ねぇ、七瀬。知らない人の家って言った ? 」
 
 
 行きたい場所を考えあぐねていると、
 七瀬が何処か思いついたのか口を開いた、のだが。
 犯罪臭しかしない提案に 僕はもう一度聞き直した。
 
 確かに、忘れられない思い出にはなりそうだけど。
 
 僕は「 うーん 」と親指を顎に当て、瀬名を見やる。
 双子だから ──── >>24
 知らない人の家に行きたい気持ちも分かるんだろうか
 
 ひとまず" 多数 "にするかの選択を瀬名に委ねた。**
 
 
(38) 2023/05/03(Wed) 20:53:42

【独】 水面 禎光

/*
まだだ……まだシリアスやれるぞ!!
(-5) 2023/05/03(Wed) 21:02:29
 




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14回 残----pt

 

水面 禎光
14回 残----pt

 

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火澄 七瀬の日記(2d)
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火澄 七瀬(4d)
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