【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニあんな別れ方をしたのに、どんな顔をして会えばいいんだろう。 朝、目覚めたときに抱いた不安は、今、別の不安に塗り替えられた。 あなたの教えてくれたあれが、もし、本当なら。 あなたが酷いことをされたのなら。 あなたが苦しんでいるのなら。 少■はそれに耐えることができない。 少■があなたにできることなど、何ひとつないのだとしても。 ただ、そばにいたかった。 授業にだって出席せず。 頽れそうになる脚を叱咤して。 少■はそれこそ、日が暮れるまであなたの姿を探すだろう。 それが無意味な行いだとしても。 何度だって同じところを確認し、狂ったように、ずっと。 (-15) 2022/05/04(Wed) 21:56:39 |
【赤】 花信風 トット──いつもより慌ただしく教室に入ってきた。 この状況がいつもと違うこと。それはトットも認識している。 どういう事なのか話し合いしたくて、半ば躓きかけるようにして机の前に止まった。 「お」 「おはよ! あの、……うーん?」 (*6) 2022/05/04(Wed) 21:57:21 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「……わかり、ました。 連れてきて下さりありがとうございます。 彼の経過観察は引き続き私が行います。 対処の方も、おっしゃるとおりに」 早くに教師を帰し寝台に沈む君と向き合う。 夜に眠って居る姿を見れたことはない。 前髪をそっと撫でて、必要以上の怪我が無いかを確かめる。 手錠に、口枷、異様な光景が広がっているのにすぐに外す気にはなれなくて。 "病気のこども"。 頭によぎったのは、確かにその言葉だった。 彼は、自覚していて、そして――"病気"ではないそれが治ることがなかった。 「変な期待を持たせた……? 治らない先のことを、しっかり考えていたかと言えばわからない。 普通の生活ができるのなら幸せだと思った。 君の周りは普通の生活をしている人が多いようだから。 ……、ミゲル、って誰だい。バット君」 手錠は、暴れるのを防ぐためと口枷を外す予防。 外して問題があるのはその口枷だろう。 「暴れる君を見れば、教えてもらえるの……?」 その指先に枷が触れて、僅かに震えたのを自覚しつつ。 眠っている貴方を隣で眺め続けた。 (-16) 2022/05/04(Wed) 21:59:07 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ首を振ったときに散った雫が、綺麗に見えた。 こんなにあなたは綺麗でいるのに。 苦しめるものから守れないのが歯痒かった。 その呪縛を解くことができれば、どれほど良かっただろうか。 引きずり込まれないために掴まる切れ端程度しか、与えることはできなくて。 だからどうにかするための方法を、二人で探ることができたら良い。 『お父さんは、難しい人のようですね』 『私が今思いついた方法は二つです』 『"シャルロッテちゃん"をやめてしまうか、』 『"お母さん"をやめてしまうか』 『シャルロッテちゃんは、どう思いますか?』 あなたを義務感で捕えて離さないもの。 離れがたい何かがそこにあるのだろうか。 (-17) 2022/05/04(Wed) 22:03:31 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ眠る青年に不必要な虐待が行われた形跡はなかった。 庇い傷も躊躇い傷もなく、少し土の匂いがするのは森へ行ったならいつもと変わらないこと。 暴れていつも以上に汚れた様子もなければ、痛めつけられた様子もなく。 普段他に見られることの少ないベッドに横たわる姿は、 むしろいつもよりも剣呑な装いである、そのはずなのに。 朝になるまで、青年は起きることはなかった。 当然自分の力で枷を外すこともなく、寝ながら暴れるわけでもなく。 朝日ののぼる頃には、ゆっくりと目を開けるのだろう。 (-18) 2022/05/04(Wed) 22:26:05 |
【独】 神経質 フィウクス/* あれ?これってもしやそこが天然誑じゃなかったら また同じ日に同室二人滅んでたのか…… 運命の気紛れってこわいですね(現実逃避) (-19) 2022/05/04(Wed) 22:32:44 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテあなたの行いが実を結ぶのは、日が傾き始めたその頃。 午前中はどこを探しても見つからなかったバラニは、ふらりと姿を現す。 ちょうど部屋に戻ろうとするところなのだろうか。 どこか足取りも重たげにしながら、ゆっくりと周囲を警戒するようにしているようだが。 (-20) 2022/05/04(Wed) 22:34:30 |
【人】 神経質 フィウクス食堂の様相を、そこに居る者、居ない者、その様子を一瞥して。 眉を顰めて、今日もまた溜息一つ。 その後は何も言わず席を立って食堂を後にした。 いつも通り。 今は誰も居ない所に居たかった。 (13) 2022/05/04(Wed) 22:49:20 |
【秘】 司書 エルナト → 神経質 フィウクス/* クロノちゃんだけだと思ってたらなぜかもう一人 誑かしてて、本当にびっくりしてるPLです…… ハンドアウト、了承しました! 正直どうせこうなってしまったならもういっそ、当たり障りあるやつにしてやろうか、と思ってるんですが……(テロ) こちらの方も設定上、ちょっと色々、あり……端的に言うと、 『自分以外を平等にペットとか動物的なものとして見てるので、 それらに向ける感情以上のものを抱けない』 というものでして……… 故にどんな感情(怒りに変換される前の)を向けられても、応えることが大変難しく…… むしろ怒りに変換された方がお互い楽かもみたいな……状態です! 絆の扱いは、ロール上、フィウクスくんが抱きそうな感情を抱いてもらえれば、と思います。こちらもNG自体はなく! 今までのやり取りだとちょっと難しいですかね?デート、したほうがいいですか……!? (-21) 2022/05/04(Wed) 22:50:50 |
フィウクスは、その日は授業さえ蹴って。 (a4) 2022/05/04(Wed) 22:51:19 |
フィウクスは、それから、校舎裏に打ち捨てられたものを見て、苦い顔をした。 (a5) 2022/05/04(Wed) 22:52:17 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 雷鳴 バット君の部屋に一枚の手紙。 見ていても見ていなくても構わない。 『翼の生えた悪魔にでも連れていかれたか?』 裏返してみれば 『何があった?』 と、整った文字で書かれている。 (-22) 2022/05/04(Wed) 22:53:36 |
【赤】 高等部 ラピス/* ひとまず順番としてはラピスの番なので、襲撃先のバレンタインくんには先行して秘話を投げておきますわ……… wow wow wow....... (*8) 2022/05/04(Wed) 22:56:13 |
ラピスは、フィウクスとは違う時間に防護服を見つけて、森の方角を見て、暫くそこで立ち尽くしてから、また学舎に戻った。 (a6) 2022/05/04(Wed) 23:05:07 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン「………」 うろうろ、きょろきょろ。 あなたより随分と背の足りない最上級生が現れる。 手にはなんだか見覚えのあるような、ないような紙袋。 今のあなたは微睡みに包まれているだろうか。 それとも、その対極だろうか。 『バレンタインくん』 『こんにちは』 いつも提げている黒板に挨拶を書き記して、見せる。 目にかかる前髪からも、下にいる少女の姿は普段の景色より明瞭に捉えられるだろう。 『少し、お話をしたいのですが』 首を傾げて、あなたの反応を伺った。 (-23) 2022/05/04(Wed) 23:12:50 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン/* 狼です!!!!! 株式会社ハピネス運輸です。襲撃先に決定致しましたのでお迎え秘話を配達にあがりました………。 役職によっては道連れができたりがあると思いますのでその辺りを踏まえて納得行くロールでお付き合い致します。 何もなければ話した後に睡眠薬入りお花のお茶をどうぞで大人に引き渡しフェードアウトしますが、飲まねぇよ(ちゃぶ台返し)とか自分で大人達の所へ行きたい!など希望の形があればなんなりとお申しつけくださいませ。 ロール内の時間帯も都合良い時間で扱ってください。 (-24) 2022/05/04(Wed) 23:14:06 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス「————————」 それは、『シャルロッテ』であることをやめて『■■■■』になるか。 或いは、『シャルロッテ』のまま『お母さん』になることをやめるか。 どちらも、少■は想像さえしなかったことだ。 潤み、揺れる視界の向こう。 夜空のような瞳を見つめる。 「……そんなことが、ゆるされるの?」 これは償いなのに。 (-25) 2022/05/04(Wed) 23:33:25 |
シャルロッテは、バラニを探している。 (a7) 2022/05/04(Wed) 23:40:30 |
シャルロッテは、狂ったようにあちこちを駆けずり回る。 (a8) 2022/05/04(Wed) 23:40:44 |
シャルロッテは、校舎裏の防護服を見て、けれど、今は。 (a9) 2022/05/04(Wed) 23:41:13 |
シャルロッテは、そして、日の暮れる頃—— (a10) 2022/05/04(Wed) 23:41:43 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ立ち止まれば折れてしまうから、急き立てられるように、恐怖から逃げるように。 休まず走り続けて、そのうちに。 遂に枯れ果てたかとさえ思った涙が、再びこぼれる。 あれこそ探し求めた姿に違いない。 或いは、焦がれるあまりに幻覚を見ているのかもしれない。 それでも。 「…………バラニ、」 「————バラニ」 潰れた醜い声が、あなたを呼ばう。 (-26) 2022/05/04(Wed) 23:42:31 |
【秘】 神経質 フィウクス → 司書 エルナト/* つまりこのヒス男が多少突っ掛かったところで でかいねこちゃんがキレ散らしてる程度に見える……ってコト!? では節度をもって当たり障りありまくりに……なっちゃおっ……かな!? デート……してもどうにかなるんでしょうかねこれ?(困惑) おそらくフィウクスとしては現状エルナト君への印象は ちょっとお話した事で他人事でこそなく、でもなんか気になる(なんか気に障る)くらいかな、という感じなのですが… 互いに変に好意的であろうとしない方が楽そうなのは本当にそう。 こちらは無関心が比較的マシ、険悪が一番楽……という有様なので…… ただこのヒス男、あんまり怒らせると手が出てしまう可能性があり… 暴力をお求めの際は容赦なく地雷を踏み抜き、 暴力沙汰を避けたい場合は 上手に躱したりチキレして頂ければ幸いです。 こちらから急いでお伝えすべき点は多分これで以上となります。 何かご質問やご相談等ありましたらいつでもお気軽に… (-27) 2022/05/04(Wed) 23:43:24 |
【赤】 童心 クロノ同室のラピスは、昨日連行≠ノ向かった後の クロノの様子が、どこか落ち着きが無かった事を 見ていたかもしれない。 ばつが悪げにあなたから視線を逸らしたり、 いつもより早めに布団に入ったり、など。 合図の音に、いつもより遅れて 教室へと顔を覗かせる。 「…………、」 「ご、…………ごめん、 その、…………うまく、いかな、くて」 顔をうつむけて、落ち着きなさげに両手を合わせている。 (*9) 2022/05/04(Wed) 23:44:31 |
【赤】 花信風 トットこんにちはの文字に頷いて。 クロノが来れば、心配そうに駆け寄った。 「クロノ!」 「あの、その、えと、う、うまくいかないときもある、とおもう」 「けど、けど、だいじょーぶ……?」 (*11) 2022/05/04(Wed) 23:52:25 |
【赤】 花信風 トット/* アア〜襲撃よろしくお願いします……!! トットは……今回で……吊られますわよ ウッ ウッ ウッ 引き当てちまいましたわね 天然誑…… (*12) 2022/05/04(Wed) 23:53:58 |
【秘】 司書 エルナト → 神経質 フィウクス/* そう!突っかかられたら猫ちゃん威嚇してるなぁとおもうし、 殴られたら猫ちゃん引っ掻いてきたなぁ……って思う! やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!! ならないかも………。 とはいえデート、というほどではなくとも、 話しかけられそうなタイミングでまたお話、しに行こうと思います! 何か気になるを…凄い気になる(マジギレ)にさせちゃおっかな…。 暴 力 大 歓 迎 で す !了解しました!では、キャラの思うままにやっていきつつ、 不明な所は聴いちゃったりしつつ、やっていきましょ〜〜〜〜!!! (-28) 2022/05/04(Wed) 23:58:38 |
【人】 花信風 トット「……おっきくなったかー?」 「ちゃんとさいたかー」 朝食のあと。 園芸部の管理している花壇で花に水をやっていた。 こんな状況でも、花はそんなの知らないとでも言うように綺麗に咲くものだ。 ムスカリ、チューリップ、ヴィオラ、スイセン。 ひとつひとつの様子を見てはジョウロを傾ける。 「んー。おまえらはだいじょうぶそー」 (14) 2022/05/05(Thu) 0:00:10 |
【赤】 童心 クロノ「う、…………うん、 わたしは大丈夫…… だけど…… 」駆け寄って来たトットの事をちらとみて、 けれども俯いたまま。 「だいじょ……うん……、 あの、エルナトくん、に、……その…………、 すごい、 舐 ……触られ、……その……。」「ご、めん……あの、うまくできな…………くて、」 「…………え、エルナトくんが、その……」 まだ気持ちの整理がついていないのか、 あったことと、結果役に立てなかったという事実に、 取り返しのつかない事をしたんじゃないか、と 暗い影を感じて、自分の身体をぎゅっと抱く。 「わたし、うまくできなかった…………」 (*13) 2022/05/05(Thu) 0:12:20 |
【赤】 高等部 ラピスきっと落ち着きのない昨夜の姿をこの上級生は捉えていた。 「………………」 沈黙がクロノへと与えられる。 そこに含まれている感情が、心配なのかはたまた別の感情なのか。 幼い少女には伝わっただろうか。 『計算通りにいかないこともあります』 『エルナトくんは、以降は除外した方がよいでしょう』 『怪我がないのであれば、それで構いません』 『少し休んだ方が良いです』 『後でトットくんがくれたお花をお茶にしましょう』 (*14) 2022/05/05(Thu) 0:15:25 |
【人】 月鏡 アオツキまるでくじ引きでも引かれてるかのように、 この班の子達は、一人ずつ消えていく。 しかし、イシュカもバットも戻ってきている。 他の子達が姿を現さないのも――時間が全てを解決するだろう。 それなのに、不安を煽るような現状だけが ただただ、上手く作り上げられていく。 現に私ですらバラニの話を聞けば、僅かに制止していた眉が動いた。 「――え? どうしましたか〜。 はい、ええ。なにがあったんでしょうね……聞いてきて欲しいんですか? 怖いって?」 食事を終えて歩を進める。 約束も破って、相まみえることのなかった同僚の元へ。 (15) 2022/05/05(Thu) 0:18:34 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテどこか隠れるようにしながら部屋に戻ろうとしていたところに。 間違いなく自分の名前が呼ばれたのを聞いて、咄嗟にそちらに顔を向けた。 「……シャルロッテくん?」 こちらは驚いたような調子で、あなたの名前を呼び返して。 「私を、探していたのかね……? そんなになるまで、必死になって……」 心配そうにあなたを見つめるその姿は、以前のバラニと何も変わらないようにも思える。 むしろ、昨日の出来事があったことを考えるといつも通りすぎるほどだ。 目立つような外傷も見当たらず、酷いことをされたかもしれないというのは杞憂なのかもしれないとも思えるほどだが。 ただひとつだけ、以前のバラニと比べて明らかに違うところがある。 あなたとそう変わらないほどだったはずの背の丈が伸びているのだ。 (-29) 2022/05/05(Thu) 0:19:48 |
【人】 童心 クロノいつも通り、上回生に連れられて食堂には来たが 何か心配事でもあるか、あまり落ち着きが無い。 減っている人や、戻ってきていた人の事を、 気にかける余裕も、無く。 朝食のパンはひと口だけ齧って、 ミルクで飲み下した。 (17) 2022/05/05(Thu) 0:23:21 |
【赤】 童心 クロノ「 休、 ……で、でも……その……、わたし。 どう、どうしよ……どうしよう、わたし……」 「ごめんなさい、どうしよう、 ふたりに、迷惑かかったら……」 泣きそうな声で、でも泣くのは堪えて かれが好きなものだから、 ここで零すのはもったいない。 手で目元を押さえて、唇を引き結ぶ。 ……話し合いも、事情の説明も、出来る様子では無いだろう。 ラピスの言う通り、休息が必要なのは間違いない。 (*15) 2022/05/05(Thu) 0:35:25 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「……バット、くん?」 眠たげに瞳を擦って、君の様子をうかがうのは 普段なら泥のように眠っているアオツキだ。 やはり、気力でどうにかなったその眠気や体質は正しく夜更かしの影響を受けていて。 おぼつかない仕草と視界のまま、口枷へと手を伸ばし、はずそうとした。 「あ、」 「……お、はよう…ござい、ます」 アオツキの声は、泣いてもいないのに震えていた。 (-30) 2022/05/05(Thu) 0:38:10 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ『今とは違う自分に』 『なってみても、良いのだと思いますよ』 夜空は確かにそこにある。星を映して。 流れ星などではないけれど、この星は簡単に無くならない。 星に願いを込めてみたって良い。 『私はゆるします』 『許さない人がいるなら、私がその人を許しません』 償いは、いつか赦されるときが来ると少女は信じていた。 誰か一人でも味方がいれば、心が救われることがあると信じていた。 だから、己の信じるものをあなたにも教えたかった。 それを受け入れるかどうかは、あなたの自由だ。 (-31) 2022/05/05(Thu) 0:44:04 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「心も、石に……」 苦しくないのなら、いいのかもしれない。 苦しくないのは喜ばしい事で、けれど、 同じぐらい楽しい気持ちも温かい気持ちも、 石のように冷たくなってしまうの かもしれないと思うと、それは、怖かった。 そんな筈は無いとしても。 そう感じるなら、事実かもしれない。 きゅっと眉を下げ、 “心配かけてしまいますね”との文字を見て、 小さく頷いて、ホットミルクをひとくち。 自分の感情のまま喋ったら、 あなたを困らせるだろうから。 「ラピスちゃんが怖がれなくても、 ……わたしが、怖いと思うから」 「忘れないで、ね」 (-32) 2022/05/05(Thu) 0:48:04 |
【赤】 花信風 トット「………………」 ピタ、と動きを止めて 包帯の巻かれた腕を擦った。 その一瞬だけ表情も抜け落ちて。 「あ!おれのはなのおちゃのむ!?」 「あれねー おちつくからいいよ おいしいし」 それからパッとまたいつもの笑顔だ。 「いーの!!クロノがだいじょぶならいーの」 「ラピスのゆーとおりだよ ちょっとくらいやすんでもいいって」 「おにーちゃんたちにまかしといて!」 (*16) 2022/05/05(Thu) 0:51:31 |
【独】 花信風 トット見れなかった。 イシュカをまともに見ることができなかった。 彼がああなったのは自分のせいだ。 痛々しい彼の姿を、まともに見ることができなかった。 ごめんなさいの言葉もかけられない。 かける言葉があると思えない。 食堂から出たとき頭を掻きむしりそうになった。 血が出てしまえばきっと動けなくなってしまうので、やめたけど。 薬を多めに飲んだ。体は楽だ。 (-33) 2022/05/05(Thu) 0:56:30 |
【赤】 高等部 ラピス「……」 様子のおかしい同室者に、どうしたものかと思案する。 トットを見て、クロノを見て。 本格的に心を落ち着けてあげた方が良いようだ。 『今日は持ち回り通り、私が担当します』 『お兄さんお姉さんに頼ることも大切ですよ』 トットに便乗するように言葉を続ける。 (*17) 2022/05/05(Thu) 0:57:22 |
【赤】 童心 クロノ「………ごめん……、」 俯いたまま、何度も頷いて だめだよ、役に立てなかった分 今度は、ちゃんと、今度こそ、ちゃんとやらなきゃ わたしがやるって、 一度の失敗に、焦りそうになる気持ちを ぎゅっと胸ごと握りしめて。 「 ありがとう、おねがいします……。 」項垂れるように頭を下げた。 (*18) 2022/05/05(Thu) 1:15:58 |
エルナトは、成長期だからお腹が減る。お腹が減ったと図書室でお腹をさすった。 (a11) 2022/05/05(Thu) 1:21:39 |
【赤】 高等部 ラピスほんの9歳。 18歳の自分でも若輩だというのに、その半分しか生きていない少女に責任があると思いたくはなかった。 それはトットにだって言えること。 『大丈夫です』 『大丈夫ではなくても、大丈夫』 いつか伝えたことのある言葉を書いて、それからクロノの手を取る。 『今日は休みましょう』 『一度部屋に送ってきます』 『トットくん。戸締まりをお願いしてもいいですか?』 それだけ書き残すと、教室を後にしようとする。 (*19) 2022/05/05(Thu) 1:22:49 |
リアンは、今日のうちに出来る事をしておきたい。 (a12) 2022/05/05(Thu) 1:27:08 |
リアンは、右半身をよくぶつけている。 (a13) 2022/05/05(Thu) 1:27:31 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「な、なに……?ふ、っざけるな!ぼ、僕が選ばれる意味なんてどこにある!?やめ、くそッ、離せ!離せよ!?行かないって言ってるんだ!! い゛ッ 」大人達を視界に収めた瞬間、あり得ないと思っていた事が即座に現実に変わる。 反射的に羽交い絞めを喰らう前に膝で蹴りを入れようとも、特に鍛えていない身体では傷を負うレベルではないの暴力を加えて“確保”を行う大人に勝てるわけがない。 「……っざけんな!痛い事されない保証どこにあるんだよ!気持ち悪い事すんなよお前さぁ!よ、よりによって、なんで僕を……」 「……なんで、僕を選んだんだよ……なあ、」 抵抗が何の意味も成さない事に怯えの色が濃くなって、そう叫んだのを契機に大人達に組み伏せられれば、普段の威勢の良さもあっという間に消え失せて。 「あ、謝るって、だから許してっ……どうして僕が、こんな……ぅ、い、嫌だッ、嫌なんだ!絶対ろくでもないんだ!お前わかってんのか!?これ、本当に痛いとか痛くないとかで済まない時も……そう、そうだよ……あの時だって、」 「だって、 も、帰ってこなかったんだッッ!!」 きもちわるい。 味方のはずなのに。 体が動かない。 ラピスの方がマシだった。 声が出ない。 "せんせい"、帰ってこなかったよ。 叫んで緊張の糸が切れたのか、楯突く気力もへたるように消え失せ成すがままにされていたが、少しして思い出したように顔を上げ、貴方を視界に宿す。貴方に向けるのは悔しさと怯えと、 「…………ふ、 あははっ 」「 嘘つき 」「僕の、世界で一番嫌いな物だよ」 ちり、と残り火のように瞳に宿る、確かな嫌悪。それだけを吐き捨てて、後は“大人”が何とかしてくれた事だろう。最後まで貴方の顔から眼を逸らしたまま、一度も見る事はなかった。 (-34) 2022/05/05(Thu) 1:31:59 |
【赤】 花信風 トット「ん!」 腕で大きく丸を作って、OKのサイン。 「まかせて!ちゃんとしめとく」 「ちゃんとやすんでねクロノ!あんまりむりするとダメんなっちゃうぞ〜」 「ラピスもクロノをよろしくね!」 そう言って、二人を見送ることだろう。 (*20) 2022/05/05(Thu) 1:37:39 |
【赤】 童心 クロノこくと頷いて、 大人しくラピスに手を引かれて着いていく。 扉から出る前に、一度だけトットを振り返って 「……、」 ……お花もらえて、わたしも役に立とうと せめてやる事をちゃんとやって、頑張ろうと思ったのに、な。 ……もうひとつ頷くだけして、教室を後にするのだろう。 (*21) 2022/05/05(Thu) 1:47:51 |
神経質 フィウクス(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/05(Thu) 1:50:21 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ石のように動かない心を本当に手に入れたら、どうなってしまうのだろうか。 渦のように巻く感情と思考から解放されるのは少しだけ心を惹かれた。 だから、まだこの心は生きている。 『それなら、その時はクロノちゃんのこわいを 私が受け止めてあげます』 「………」 『忘れませんよ』 心が冷え切ってしまわないように、温かいホットミルクを飲む。 優しい味と雰囲気に包まれて、静かなお茶会がそのまま過ぎていった。 ▼ (-35) 2022/05/05(Thu) 1:51:40 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ【4日目】 「………。」 あなたの手を引いて、寮の部屋に戻ってくる。 いつもより少し、早足に。 その背中にどんな感情が滲んでいるように見えただろうか。 少なくとも失敗したあなたへの非難ではなかった。 昨日は見ないふりで過ごしたが、翌日になっても直らない様子を見かねたらしい。 部屋に引き入れると、かちゃりと施錠の音が響く。 手は繋いだままで、室内に。 同じくらいの背丈だけれど、年齢の差はありありと力に出る。 恐らくは昨日の出来事を引きずって、わけもわからないままのあなたをぽすん、とラピスのベッドの上に置いた。 几帳面に整えられたシーツの上に、ゆっくりと二人分の重みがかかる。 /* うおあ〜〜〜!!!!時系列としては4日目会議の後として引き続きお付き合い頂けると幸いですわ 不都合あれば可変式時空でお送りしますわ お話………しましょう……… (-36) 2022/05/05(Thu) 1:58:05 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「ッ、…………」 あなたの叫びも、あなたの怯えも、全て黙って見ていた。 笑顔はとうに消えていた。貴方に向けられるのは感情の抜け落ちた顔。 はっきりと見えなかった……いや、見なかったのであればそれも分からなかっただろうけど。 そばに居るおとなの袖を掴んで、組み伏せられる貴方を見下ろす。 「うるさい」 息が浅くなる。視界が微かにぼやける。 「おとなだからしずかにつかまってくれるとおもったんだけど」 「おもったよりギャーギャーいうんだね」 おれがいいたいのこんなことばじゃない。 「かっこわるいんだー……」 ……トットは動かない。貴方の元へ寄る事もなく、けれど貴方から目を逸らす事はしなかった。 あたまがいたい。 「────ね、イシュカ。」 ▽ (-37) 2022/05/05(Thu) 1:58:45 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス/* 時系列問題ありませんわ!お話……しましょう……! 手を引かれながら、部屋へと戻って来る。 俯きがちに見ていたあなたの背が、 何を言っているのかは、分からない。 非難では無いけれど、 ただ心配≠ニ呼ぶには力強い気がして、だから分からない。 手を繋いだまま室内に。 けれどそこから椅子では無く、 連れて行かれるのはベッドの上で。 「ぇ、 ……ラピス、ちゃん?」 困惑を映した菫色が、控えめにあなたを見上げている。 気心知れているあなた相手故にか、恐れる事は無く、無防備に。 (-38) 2022/05/05(Thu) 2:07:45 |
【秘】 うそつき トット → ライアー イシュカ「なんでイシュカをえらんだかおしえたげる!」 「イシュカのこと、だいっっきらいだからだよ!」 ──全く以て貴方の言う通り。 「……あは」 「ふ、ふふふ! バイバイ!バイバイイシュカ!」 「つぎあうときはイシュカも『いいこ』になってますように!!」 「じゃあね〜〜!!」 場違いに明るい声。 震えている。 場違いに明るい笑顔。 慣れた。 貴方が連れて行かれて見えなくなるまで、トットは貴方を見ていた。 最後まで、一度も目を逸らすことはなかった。 きっとこのあと一人で森を抜けて帰るのだろう。 死にそうなくらい胸が痛いから、すぐにお部屋に帰らなきゃだから。 (-39) 2022/05/05(Thu) 2:09:53 |
【秘】 静かな怒り フィウクス → 半分の仮面 リアン知らない?きっとそう思っていたいだけだ。 「薄々気付いてはいるんだろう」 行われる"治療"の、もう一つの目的も。 "神隠しの森に消えた者"の真実も。 それは何も、大人や当事者だけの問題ではないという事も。 「何もかも今に始まった話じゃない。 お前にだって、ここがどんな場所か、嫌でもわかる頃だ。」 この場所は今もなお、あなたの思うままの城ではない事も。 「少なくとも、俺は。 10年も居たんだ。 とっくの昔に気付いてた。 どうすれば大人達の機嫌を取れるか、… ……何があいつらを喜ばせるか。」 だから取引を持ち掛けた。返答は検討するというものだった。 大人は狡猾だ。自分達の想像よりもずっと。 だからその言葉を鵜呑みにしてるわけじゃない。 ただ、この役目を負う事は都合の良い事だった。 (-41) 2022/05/05(Thu) 2:12:18 |
【墓】 ライアー イシュカ【とある日の診療録】 「僕には 出さないって言っただろ!?あ、アオツキだって一緒じゃないか! は一緒なのに、僕は あいつは で、“こんな事”を黙認してるのはどっちも同じで……!」 「くそ、くそくそくそッ!!何が嘘つきだよ!僕は嘘なんて吐いてなかった!僕に勝手に嘘つきのレッテルを張って、誤解ってわかってるくせに放置して……ッ、それで……ッ」 「……なんで、僕を本当の嘘つきにさせるんだよ……」 約束していた事は沢山あった。 契約ではなくとも、むしろ違うからこそ学生時代に意地でも拒絶していたそれらをやり直そうとしていた。 男にとっては、内容自体はささやかな物でも、 それが持つ意味は彼の中でずっと大きかった。 「……ッ……なに、何だよ、僕は間違ったこと」 ……だからこそ、その日。 約束を悉く反故にさせられて、 男が最も嫌う嘘つきに仕立てあげたのは、 治療よりも苦しめ蝕む事になる。 「………ぁ、な、なに。ぅあ、やめッ、やめろよッ」 と、思ってた。現実はそんな温くない。 「い、いやだッ!嫌だ嫌だいやだぁっ!だ、だれ、か、」 「たす、け」 「 せん、せ 」 (+5) 2022/05/05(Thu) 2:13:04 |
【秘】 静かな怒り フィウクス → 半分の仮面 リアン「それも……飽くまでも取り入る為の手段の一つだ。 何も俺一人でどうにかするわけじゃない。 そこまで自分を過大評価してるわけじゃない。 ただ…似たような考えの奴は、案外多いらしいからな」 たとえ誰が志半ばで心折れようと、自分は違う。 齎された理不尽に憤る事ができるならどこまでも歩いていける。 この病が、怒りさえあればそれに突き動かされる事ができる。 どんな苦しみの中であったとしても。 「どうにもならなきゃ、…… それまでだ 。」もしも仮に、いつかその全てが燃え尽きてしまったら。 全てを諦める事ができたら。 それはそれで、きっと楽になれるんだろう。 「それでも…… お前は共謀者になってくれるか ?」真意を問うその視線に応えるように。 片側だけの、透徹した眼が見返した。 きっとすべてが上手く行くと思える程楽観的にはなれない。 それでも今はまだ、フィウクスは心折れない。 自分への怒りではなく、誰かの為の怒りがある限り。 (-42) 2022/05/05(Thu) 2:13:15 |
バラニは、夕食の頃には、いつの間にか部屋に戻っている。 (c1) 2022/05/05(Thu) 2:19:40 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノベッドの上。 粉が落ちてしまうから、黒板は使わない。 黒板もチョークも床に落として、 ベッドサイドテーブルの引き出しから手帳とペンを取り出す。 塗り潰されたように真っ黒な頁は飛ばして、インクを滲ませる。 『昨日』 『なにが ありましたか』 ずい、とベッドボードにクロノの背を押しつけるように距離を詰める。 淡々と事実を問う薄い表情が、あなたを見つめている。 (-44) 2022/05/05(Thu) 2:23:22 |
【独】 ライアー イシュカGW戦士でまるで普段と変わらないため、 噛まれるとなった時に書くのに時間かかる人間にござる おお……オオ…… ところで被襲撃のロールめちゃむずじゃないですか? 噛む側の方がやりやすい……(村の半分を狼陣営してる) (-45) 2022/05/05(Thu) 2:26:12 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピスちらと見えた黒いページには、少しだけ気を取られる。 それに気を取られるのは、現状から逃避したい 僅かばかりの自己防衛反応なのだろう。 けれども文字が手帳に綴られれば、それを目で追えば 追いやられながらも、視線を落として。 菫色の瞳が、惑うようにゆらゆら揺れる。 「…………、」 「わ、………わかんない……」 そう言って、また視線を逸らして ▼ (-47) 2022/05/05(Thu) 2:37:40 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピスたどたどしく、 言葉を続けていく。 「エルナトくんを、連れてく、から 図書室から、呼び……出して……」 「……大人たちに、あとで、来てもらうよう、お願いした、 奥の教室まで、エルナトくんの、こと、つれてって、」 「大人がくるまで、閉じ込め、ようとし、たんだけど」 なんて言えばいいのか、分からなくて 言葉に迷うように、はくはくと口を何度も 開いて閉じてを繰り返して。 自分の片耳に、手を触れる。 「………お願い、きいてくれるなら」 「守ってあげる、て、」 それで、と息だけで言って 唇をぎゅっと結んで、あなたを見上げた。 これだけだと。 我が身可愛さに甘言に惑わされた、裏切り者だ。 けれどもその先を言う事を酷く躊躇って、口を閉じる。 (-48) 2022/05/05(Thu) 2:42:15 |
【独】 花信風 トット「は」 ──あの夜。 イシュカをおとなに差し出した帰り、半ば駆け転がるように自室へ戻ってきた。ドアを後ろ手に閉めてすぐ鍵をかける。 背中を預けるようにしてズルズル崩れ落ちて肩で息をする。 同じ部屋で暮らす人はいないから、大きな音を立ててドアを閉めたって誰も怒る人などいない。 「ぁ、あ。やった」「おれ」「あ、」 頭が痛かった。視界が回っていた。息がうまくできなかった。 取り繕うのは得意だった。ニコニコしていればうまくいくことが多かったから、なるべく笑顔でいようと思って、そうした。 「は、っふ、あは、あははは!はは、ははは!!」 「やった、やった、おれできたよ、できた、ちゃんとやった」 「ちゃんとやった、ちゃんと、おれ、んふ、ひ、ひひひひ」 やるしかなかった。やるしかなかったからやった。 ちゃんとやればできるのだけど、やるから自分がわからなくなる。 自分の心の境界が曖昧になると、いつもトットは何も考えられなくなる。 医者に言われたことがあった。正直でいなさいと。 それが君の病気のためなのだと。 医者の言う事は間違っていない。 トットは血花病を患っている。 血液が空気に触れると血液から発芽し花を芽吹かせる病気。 この病気は精神にも影響する。 (-49) 2022/05/05(Thu) 2:48:18 |
【独】 花信風 トット過度のストレスにより引き起こされる自傷衝動。 及び一時的な解離性障害。トランス。 ──トットは壊れたおもちゃみたいに笑いながら、いつもポケットに忍ばせているナイフを抜いた。 (-50) 2022/05/05(Thu) 2:53:32 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ「………」 じっと、吸い込まれそうな夜空色の瞳が見ている。 あの空き教室でクロノの口から語られかけた言葉を覚えている。 自己防衛からくる逃避の行く先を塞いでいくのは、少し申し訳ない気持ちになった。 それでも、丁寧にひとつひとつ、道を塞いで誘導していく。 言ってしまえば楽になるとでも言いたげに。 『お願い、というのは?』 躊躇いを解くように、片手を伸ばして耳に触れる。 素手ではない、布地の感触が伝わるだろう。 小さな声も聞き漏らさないように、額を突き合わせるくらいの距離でその表情を覗き込んだ。 (-51) 2022/05/05(Thu) 3:01:32 |
【秘】 雷鳴 バット → 半分の仮面 リアン貴方の手紙に気がついたのは、きっと朝食を終えてから。 既に授業の始まっている頃にようやくその手紙を確認したから、 同室者の目にはなんとか留まらずに済んだのだろう。 中身を見て、考えて。 どれだけ、手紙の指す意味を理解したかは定かではなく。 『何も』 と書かれただけの手紙が、返ることとなった。 (-52) 2022/05/05(Thu) 3:01:54 |
【独】 ライアー イシュカあとトットくんめちゃくちゃ可愛いのに 全然優しくない大人で本当にごめん…… 普段この状況だと何も言えない奴が多いのに、 今回のイシュカはあえてまるで大人になれないあかんやつがコンセプトで……そしてPLの心は痛む なぜ私はそんなキャラにしたんですか?? (-53) 2022/05/05(Thu) 3:05:06 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス今までは、見なかった振りをしていただけだ。 君の事情を知ろうとしなかったように。 「それが、この……神隠しに、繋がるのか。 ああ、普通の教育機関にしては可笑しな部分が多いとは思っていたんだ。 貴族の息子もいれば、貧しい家の娘も籍を置いている。 それも、珍しい病気を抱えた子供たちが多いとなれば。何かしらの手が入っているだろうとは、思っていた。 知名度の割に、設備も整いすぎている。 ……治療を理由にして、後ろ暗い事をしているのだろうと」 想像はしていた。信じたくはなかったが。 勉学の為の場所、抱えた病気の治療の為の場所。 治療のために行われている行為―――子供だましの噂で包み込まれた、大人の表に出せない黒い思惑。 ▽ (-54) 2022/05/05(Thu) 3:15:33 |
【秘】 共犯者 リアン → 神経質 フィウクス今だからこそわかる。 自分が入学時に大人から渡された一つの"特別な権利"。 これは、自分の事情を知っていて。身分を知っている大人が信頼を得るためのものだったのだろう。 「だが、どうにかしなければ。 僕たちは、手探りで。大きなハンディキャップを背負って社会に出ることになるのだろう」 もしここに留まるのであれば。 ただそうするだけでは意味がない。それでは、子供たちの笑顔が消えてしまう事に変わりはない。 大人たちのやり方を変える事も、必要になるだろう。 エゴだと言われても、そうでなければ。自分は納得できないだろうから。 「 勿論だとも! 僕達が生きていくために、変えなければならない。それに、言っただろう――― "君が良い方向に進みたいと望むのなら、その為の手助けはする" と」その目をしっかりと見据えて、淀みない返事。 そして、口角を上げる。共犯宣言だ。 「仮に―――君が、大人に近付きたいと思うことがあれば。 僕は、 その為の力 を貰っている。君を連れて、共に行くことが出来る。わかっているだろうが、その時は僕も君も"治療"を受ける事になるだろう。それでも良いなら、僕はいつだってそれを切る用意がある」 最終手段だ。あくまで、君が望むのなら その時は。 (-55) 2022/05/05(Thu) 3:19:34 |
【独】 花信風 トット「っ、 あ、 〜〜っ、ひ」 振り下ろす。 血飛沫の代わりに、勢い良く花が芽吹く。きもちがいい。膝を付く。 「 あ 、 っあ、あ"、」「ふ、♡」 振り下ろす。 血を吸い続けて育つ。芽吹く。育つ。きもちがいい。 「ひ、ぁっ、 あ" 、 っぎ」 振り下ろす。 ナイフを投げ捨てて、花を掴み勢い良く引き千切る。視界が白く弾けて、 「────〜〜〜〜〜っ、 あ" っ!?♡♡ は♡」「っあ」「ふ、ん、 んぅ、 っあ……♡」「は、」……子供の悲鳴であるのに、その声は明らかに熱を孕んでいた。 床をのたうち身体を不規則に痙攣させる姿は達した後のようにも見える。 不自然に引き起こされる快楽から逃げるように床を掻いては、また身体が震えた。 傷口はとうに塞がってはいるものの痛々しい。 散らばった花々は嫌に瑞々しく鮮やかだ。 命を削って咲く花は、『種の持ち主』が苦しまぬよう悦楽を刷り込む。 もっと咲きたい。 しかし出血による消耗は常人よりもかなり激しく、本人に負担がある。 快楽の波が遠ざかった後も、頭が冷えた後も、指一本動かすのでさえ出来なかった。 助けを求める体力ももう無い。もう咲けない。 ざんねんだなあと暗がりに沈む意識の中で思って、 ……そのままその夜は、気を失うように眠った。 (-56) 2022/05/05(Thu) 3:20:41 |
リアンは、演劇部の指導に顔を出している。 (a14) 2022/05/05(Thu) 3:20:53 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「…………」 ごくごく近くに迫る顔、 耳を触れられれば、ぴく、と分かり易く身を跳ねさせる。 昨日の感触が彷彿される。 それよりずっと、硬質ではあるけれど。 恥じらうように、少しばかり頬が熱を持つ。 「…………わ、かんない」 「わかんないの……。ただ、…………」 これは、誤魔化しでもなんでもない。 “お願い”が何なのか、言葉にされるより前に その 舌 が対価を強請ったのだから。「か。からだ、じゅう、」 「舐め、られ、て…………」 消え入りそうな声が、ぽそぽそと口にする。 必死に夜空色から逃げようとする瞳は、 細められて横と逸らされた。 (-57) 2022/05/05(Thu) 3:22:12 |
リアンは、"演技とは、ふりを上手く観客に信じさせることだ" (a15) 2022/05/05(Thu) 3:29:16 |
【人】 月鏡 アオツキ>>+6 イシュカ 「言葉遊びでもしていますか?」 眉をピクリと動かし、瞳を覗きこむ。 軽口をかえせるような様子ではない所から冗談ではなさそうだと感じた。 「流石にその様子は生徒を不安にさせかねません、 私は放っておくことができませんね〜」 私は嘘をつけないのに、困った男だ。 「言い換えましょうか〜。 今のイシュカは、ここにいない方が迷惑になりませんよ」 「私は授業があるので面倒はみません、自分の部屋に行って下さい」 持ち上げるように手を引いて、立ち上がる。 近くの生徒には心配しないでください、といつもの言葉を吐いた。 ここ数日で何人を食堂から連れ出したかを思い出す。 昔自分も掴まれたような気がしたが、遠い記憶の彼方。 食事の時間は毎日なにかが起こる、それが、ここでの日常だ。 (18) 2022/05/05(Thu) 4:21:59 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニあなたの前へやってきて、ようやく少■は足を止めた。 荒く息をつき、その様子を確認する。 外傷はどうやら見当たらない。 あれはやはり噂にすぎなかったのだろうか。 けれど少■は、校舎裏に打ち捨てられた防護服を見た。 「……っ、そ、う、だよ、…………」 「バラニが、いないから」 「酷い目に遭ってるんじゃないかって、怖くなって」 あなたの様子は以前と変わりなく見えた。 昨日、あんな別れ方をしてしまったのに。 それは少■があんまりにも慌てているから、驚きが先に立ってのことだろうか。 けれどなにか、違和感がある。 「——————」 近付くことで顕著になったその違和感に、少■は首を傾ぐ。 そう変わらなかった筈の目線が合っていない。……たった一晩で? 「……ねえ、 なんだか、背が、伸びた、?」 (-58) 2022/05/05(Thu) 4:29:24 |
【秘】 ライアー イシュカ → 雷鳴 バット食堂で見かけた際の実習生は同僚に皮肉を返す余裕すらないくらい疲労の色が濃く、貴方の視線や行動に気付く暇がなかった。 とは言え、傷心しようと……いや、しているからこそ足繁く通う場所もある。 当然委員の人間とは出会う事もあるはずだ。貴方がもし飼育小屋に行く機会があれば、相変わらず初日の様な元気さは失われているが、食堂で見た時よりは顔色は改善されていた。 /* REありがとうございます!なんですがこの男がちっとも気付けなかったため、場所変更でお返事投げさせていただきましたが、もし現在の状況からバットくんが飼育小屋に行かなくなっていた場合は違う出会い方を改めて考えられたらと思いますので、ご連絡いただけると幸いです。 (-59) 2022/05/05(Thu) 6:07:01 |
【秘】 ライアー イシュカ → 神経質 フィウクス「わかっちゃいるけど、それを言うと全部 運、の一言で終わるんだよな…… 間違ってるとは言わねえって言うか、実際そうと思うし」 「でも、“みんな”そう言うんだよな。みんな」 みんな、と一括りにするには余りにも規模が大きい属性だ。 それでもあえてこんな言い方をする。拒もうとする。 個人として見れない訳ではないけれど、見てしまうと それこそ己の異質と比較して絶望する故の防衛本能。 「……頑張ろうとすら思えない地点の存在の人間なんて、 見えちゃいないのか、僕がそんなご立派に見えるのか…… ……もう散々疲れて来たんだ。諦めさせてほしい」 貴方の振って沸く家族の話と公平の件を聞いて、「ん」と短い一音だけが零れる。 適当な訳ではない。むしろすぐに難癖なり言い訳なりで反論してくる気質の男を思うと、納得するのは相当に珍しいし、満足している。 「……そうだよ。僕らは悪くない。 反省なんて、生きるのが精一杯の人間に求められてもだ」 「まあ、気晴らしにはなったからそろそろ戻るかな…… っていうかお前、まだ部屋で何か飼ってんの?今度覗くか」 (-60) 2022/05/05(Thu) 6:30:33 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「…………バラニ!!」 夕刻過ぎ。 寝る準備も始めなければ、と思い部屋に戻ったところで、 居なくなったと思っていた存在が居ることに驚きの声を上げて。 とたとたと、長くも無い距離を小走りで詰める。 「どこ行ってたの!心配したんだよ。」 「…………大丈夫……………?」 という心配の言葉は。 神隠しの噂を嫌でも想起してしまうから。 なにも、なかったのかと、鷹色の目が君を見つめる。 (-61) 2022/05/05(Thu) 6:45:10 |
【墓】 ライアー イシュカ>>18 アオツキ 「……してない。……」 言葉遊びへの否定。 貴方の言葉に対して咄嗟に浮かぶ不快感。 余計にに険しさを増す表情も、時間によって思考が整理できるのか やや間を置いた後に眉間の皺と共に僅かに和らぎはするが。 「ああ、うん。わかって…… クソッ、割とこんがらがって来たな……」 気遣われている事だけはわかるが切り替えが柔軟ではない。 今の時点で一度変換してる為に再変換で混乱している。 慣れが来るかもこれまで味わった事がないから不明だ。 「って、足は別に使えるっての……! 戻るから、もういい。平気だ。知ってる。 教師になるのに僕みたいな奴は見てる暇ないだろう」 引かれた手を軽く払う。 触れる際に怯えのように一瞬目を瞠ったのを即座に消した。 これ以上何か言われる前にと、貴方の声かけのお陰で休む気にはなったのか、重い体を引きずって食堂を去ろうとするだろう。 (+7) 2022/05/05(Thu) 6:48:30 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ「………」 あの少年の特徴。 食事を摂るところを、誰にも見せたことがない。 それと"お願い"が意味するところを照らし合わせて、 一つの仮説を浮かび上がらせる。 なるほど、『お願い』については推測できた。 昨日、ばつが悪そうに過ごしていたのも、その行為があまりに特殊であったかららしい。 触れた指先で耳の形を確かめるように撫でてから、また質問を紙に書く。 『守るというのは、神隠しからですか?』 『それとも、他のもの?』 逃げたままの菫色を、夜空の双眸は見続けている。 そこから掬い取れる感情を取りこぼさないために。 (-62) 2022/05/05(Thu) 7:12:14 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスすぐには答えられなかった。 それは、今まで信じてきたすべてと対極にある。 けれど、何かがおかしいことからも、もう、目を逸らすことができない。 ハンカチを握るばかりだった手を、そっとあなたへ伸ばす。 星に触れようとするみたいに。 大好きなお姉さんが味方でいてくれることを心強く思いながら。 縋るように小さなからだを抱きしめて、少■は、それ以上何も言わなかった。……言えなかった。 (-63) 2022/05/05(Thu) 9:16:11 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「……」 「言われてみれば……確かにそうかもしれない……」 近づくことでその差はバラニにもはっきりと認識することができた。 首を傾げる君を少し見下ろすような形になりながら、どこか戸惑うように見つめて……その手を静かに取って。 (-64) 2022/05/05(Thu) 9:31:05 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ不安も緊張も、何もなかった。 あんなに感じていたものがさっぱり失せてしまったよう。 けれども、それに対しても不思議だとしか思うことができなかった。 「心配をかけてしまったようですまないね……」 「だがこの通り、私は健在だよ……先生たちと、大事な話をしていてね」 つい先日、君に不確かな情報を与えてしまった。 それが原因となり、これほどまでに君を心配させてしまった。 そのことを恥じねばならないという思いばかりが先に浮かんでくる。 君の頼りになるよう、立派な大人にならねばならないというのにと。 (-65) 2022/05/05(Thu) 9:32:22 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「父上が、私に早く戻ってきて欲しいとのことでね……」 「病気の治療も……これからは、積極的に行おうということになった」 つい先日、あんなことを言ったばかりだと言うのにね、と少し気恥ずかしそうに笑う。 その姿はすっきりと晴れやかなものにも見えるが、どこか空虚なものであり。 「背が伸びたのは、きっとその影響だと思う」 「私の抱えている病気は精神と身体が密接に関わりあってるものだったから」 クロノくんの抱えるものと、似たようなものかなと。 下級生を引き合いに出して、背が伸びた理由を語って見せたのだった。 (-66) 2022/05/05(Thu) 9:33:52 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「……ああ、エルナトくん」 どこかぼんやりとしている様子だったが、あなたの驚く声と小走りでこちらに詰め寄ってくる姿を見れば少し申し訳無さそうに笑みを浮かべて。 「先生たちと大切な話をしていたのだよ……それが少し長引いてね」 「心配させてすまないね……置き手紙でも残していけばよかったか」 何しろ急な出来事だったものだからと、気まずそうに頬を掻く。 寝台に腰掛けていたところから立ち上げて、アピールするように両手を広げて。 「もちろん大丈夫さ、ご覧の通りね!」 「そして…… ふふ、それだけでないのだけれど……わかるかな、エルナトくんに」 昨日の意趣返しだと言わんばかりにどこか悪戯っぽく笑いながらあなたに問いかける。 今まで座っていたからはっきりわからなかったけれど、明らかに背丈があなたより大きくなっていることなんて、すぐにわかることだ。 (-67) 2022/05/05(Thu) 9:52:57 |
【独】 神経質 フィウクス/* 事の次第によっては 一緒に死体も埋めてくれそうなおともだちが多くて おれうれしいなあ〜〜〜〜〜(皮算用) 死体は作りません。多分。 (-68) 2022/05/05(Thu) 10:03:11 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「神隠し、……というか……」 どう言うべきか言葉に迷って 何度か口を開けたり閉めたり、して。 「……神隠し、のために」 「ひとを、だまして」 「友達を、大人に引き渡す、ことで」 「悩んだり、後悔したりすること……から?」 迷いながら、言葉を吐く。 つまるところ、エルナトには 「自分が人狼の役をやらされている」事 を告げたのだろう。それに伴う罪悪感を見て、そこを絡め取られた。 細めた瞳が、潤んでくる。 ふたりに迷惑かけないために頑張らなきゃいけなかったのに、 そんな甘言に惑わされて、放棄してしまったのだから。 「だから、……火、つけて」 「大人たちが、それ、に、気を取られてるうちに、 ごまかして、逃げて、来て……」 「それ、で、……失敗、しちゃった」 (-69) 2022/05/05(Thu) 10:25:36 |
【秘】 共謀結託 フィウクス → 半分の仮面 リアン「………ああ、そうか」 自分の為でもあるという事を前提としても。 あなたがどうしてそうまでするかはわからないけれど。 一生をかけても理解や共感は及ばないかもしれないけれど。 今も言う事をきかない感情を抑圧するのに精一杯で、 病に冒された心では、 その承諾を、申し出を、素直に喜ぶ事すらできないけれど。 「なら、一緒に行こう」 最後に何れの道を選ぶ事になったとしても。 今だけは、腹の底の焼け付くようなこの怒りを 憤る事を、ほんの少しだけ肯定できそうだ。 今はそれだけで十分だ。 (-70) 2022/05/05(Thu) 10:39:40 |
【秘】 不安 フィウクス → 半分の仮面 リアン「……俺は…まどろっこしいのは嫌いだ。 だからこの際はっきりさせておく」 「俺のこの病は、…… … 対人関係でだけ症状の出るものだ 。だから本当は、 楽になるには、一人で居るしかない。 それでも、生きていくにはそうもいかないから、いつも」 本当は二人で一部屋を使う事すら毒でしかない。 けれどここに来てからは大人の意向によって、 あなたの来るずっと以前から何度も相部屋を強いられていた。 「頭で思ってる事と、感情の動きが、てんでばらばらで、」 それが厳密にどのようなプロセスで引き起こされているか、 未だに確かな事がわからない。自分で自分がわからない。 自分の事なのに大人に教えられていないからわからない。 だって、まさか、思わないだろう。 病によって、人に向ける感情が、 全て『怒り』に属するものに捻じ曲げられて、 本来の自分の意思に反して変質させられているなんて。 「おかしいんだ」 打ち明ける事の不安や葛藤に苦悩、それから。 やるせなさが怒りに変わって、それをまた抑圧して。 声色は非常に不安定なものだった。 (-71) 2022/05/05(Thu) 10:41:17 |
【秘】 抑圧 フィウクス → 半分の仮面 リアン「──お前は。」 深く息をして、努めて冷静であるようにして。 短く、ただそう問い返した。 あなたの抱えるものを、あなたがこの施設に来た理由を、 この場所の外で生きていくには重荷になるものを。 「ここを俺達の居場所になるように作り変えるには、 俺達にとって何であれば居場所足り得るのか。 お前は自らの居場所に何を望むのか。 それがわかっていなければ、……行動は無謀でしかない」 「 お前はどうしたいんだ 」 (-72) 2022/05/05(Thu) 10:42:31 |
【置】 懐疑 フィウクス正午に差し掛かる少し前。 形式的に目立った不調はないかを尋ねられて。 形式的に軽いカウンセリングを受けて。 形式的に、何か困った事はないかと問われて。 それで、何も改善はしない。 これまでの人生の中で数え切れない程繰り返されたやり取り。 「………先生、」 医者に、大人達に、これまで数え切れない程投げ掛けた問い。 「私の病は治るのですか。」 (L1) 2022/05/05(Thu) 10:50:52 公開: 2022/05/05(Thu) 11:00:00 |
【人】 月鏡 アオツキ>>+7 イシュカ 「同僚……いえ、まだ先生の身にもなっていない君を見捨てるほど薄情でもないんですよ〜。 私はみなくてはいけない子がたくさんいますが、イシュカもここにいる限り対象です」 仕事のうちであること、そしてただの私情であること両方を混ぜて説明をする。 君は生徒のようで生徒ではない、先生のようで先生ではない特別なくくりだ。どう扱うかマニュアルにはあまりのっていない。 「まあ、君も私よりも構う相手がいるみたいですし 後で埋め合わせはしてくださいよ。 しばらく待ちぼうけを食らって機嫌が悪いんですから」 それでも食堂を去るまでは共にあるき、 程よいところでその背を見送ることにしただろう。 (21) 2022/05/05(Thu) 10:57:38 |
【秘】 苛々 フィウクス → ライアー イシュカ「…鳥を飼えたら良かったが、結局叶わなかったな。 鼠が二匹。 今はもうマウスじゃない、ラットの方だ」 あなたの記憶にある限りでも。初等部から中等部までは、 マウス──つまりハツカネズミを飼っていた。 当時は今よりも余裕がなかったから、それが精一杯だった。 今飼っているのはラットと呼ばれて区別される大型の鼠だ。 「相変わらず難儀な奴」 そっけなく、ぽつりと付け足した随分な感想は。 気晴らしにはなった、という言葉へのもの。 幾らこの場所は外より殊更にそれぞれの事情があるとはいえ、 この気難しい乱暴者と好き好んで関わりたがる人間はそう居ない。 ここがどんなに好きな場所でも自分が居るだけでぶち壊しだ。 普通は。 「……俺達は悪くない。 もし何か悪いとしたら、それは、多分 運だとか、タイミングだとか、廻り合せだとか」 「どうせ人生なんて不公平なギャンブルの連続だ。 俺達は… 始まった途端随分な負債を背負わされた ってだけだ」どこか苛立たしげに、忌々しげにそう言って。 お開きに向かう会話に合わせて飼育小屋の壁から背を離した。 (-73) 2022/05/05(Thu) 11:34:04 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「ラピスさん」 睡魔で押し付けず、いつになく冴えた瞳は、 あなたを、黒板を見下ろして、少し不思議そうに首を傾げる。 「……こんにちは。 急ぎの用はねえから大丈夫、ですけど」 続いて紙袋を見やれば、逆側に首を傾げて。 勉強会に何か忘れものとかあったっけ。とかそんな辺り。 (-74) 2022/05/05(Thu) 11:41:53 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテすぐには答えの出ない問いかもしれない。 でも、きっかけを見つけられたことが大きな一歩だ。 縋るように抱きつくあなたを、抱きしめ返す。 ぎゅっと抱きしめて、また背を撫でて。 甘えられる、頼れるお姉さんがちゃんと居ることを伝えるために。 星が道しるべであれるように。 何も言えないままのあなたをただ受け入れ続けた。 落ち着くまではずっとそうしているだろう。 (-75) 2022/05/05(Thu) 11:47:15 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ「……」 ぽつりぽつりと語られる内容。 小さな同室者は、ずっと悩み続けていたのだろう。 失敗したことは事実だ。 保証のない甘言でもあったかもしれない。 けれど、それに縋らねばならないほどクロノが追い詰められていたことも事実だ。 『そうですか』 眉を下げて、困ったような表情になる。 幼い心ひとつ、守ってあげられていなかった。 身体がまた、蝕まれる感覚がした。 『怖くはなかったですか』 『嫌ではなかったですか』 そのお願いについて。 心を守る対価に差し出したものに、恐怖はなかったかと。 (-76) 2022/05/05(Thu) 11:48:07 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス/* ご連絡ありがとうございます、激アツです。 多分お茶にしてから“センセイ”に声を掛けに行こうと動き出したところを呼び止められた形になりますかね。 特に襲撃されて発動する能力はないので大丈夫です。 お花に関しては……ある子とのロールで手渡された花があり、それをお茶にして飲もうとしていたところで。 そちらから提示されるものは断っちゃうかもしれません。でも睡眠薬メチャクチャ飲みたい(!)ので、あるいは今その『ある子から貰った花』をバレンタインが手にしてる体で、どっちも飲むor交換して飲む方向に行くのが……丸いのかもしれません。 (-77) 2022/05/05(Thu) 11:48:18 |
【神】 遠望 フィウクスどこかでカラスが鳴いている。 敷地の隅。 森にほど近く、けれどやはり踏み入りはしない、境界の場。 その場所にとどまって、ただそれを聞いていた。 午後の事だった。 カラスは賢く、ときに人の顔さえ見分けるのだと言う。 ワタリガラスは一般的に善いものとされ、 多くの逸話で人々に重要な事を知らせる役目を担っていた。 どこにも行けない自分の代わりに外の世界を見てくれる。 子どもの頃から、そんなワタリガラスが居てほしかった。 叶うとも思っていなかったが。 (G0) 2022/05/05(Thu) 11:54:16 |
【独】 神経質 フィウクス/* こうして見ると結構なんというか 病気のせいで閾値越えると感情優位になってしまうだけで 考え方そのものは愚かではないっぽいんですよね(他人事)。 手癖でいつもの理屈こねこね男になってるだけじゃないですか? はい………その通りです……… (-78) 2022/05/05(Thu) 12:14:50 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン『それなら良かった』 時間はあると聞けば、一度安堵する。 『昨日の勉強会でも宿題を頑張っていて、 まだ疲れがあると思ったもので』 『色々と取りかかる前に、休憩をするのはどうですか』 『お茶でもどうでしょう』 こうして誰かを気にかけて声をかける姿を、 バレンタインは時折見かけていたかもしれない。 世話を焼く最上級生は、珍しくない光景だ。 手に持っている紙袋に視線を感じると、 トットに分けてもらった花弁なのだと添える。 あなたが花をお茶にすると口にしたので、 折角ならと自分の分も持ってきたらしい。 (-79) 2022/05/05(Thu) 12:20:21 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン/* お返事ありがとうございます!時系列については了解しました。 では睡眠薬ルートを通るということで、 1.お花のお茶知ってるから私が淹れてあげるよ(薬投入) 2.お話し区切りの時点でおかわりを淹れる(薬投入) 3.そのお花と交換して飲んでみる?(薬投入) のどれかがロールとしてはやりやすそうですね……ご希望の番号あればお教えください。 上記を改変して提案いただいてもOKです。 (-80) 2022/05/05(Thu) 12:22:34 |
【秘】 神経質 フィウクス → 月鏡 アオツキその日のどこかの時間。 授業を放棄して、自由になった時間であなたを探す。 そのうちに姿を認めれば、 「──お時間よろしいでしょうか、先生」 なんて、畏まったふうにしているのは言葉だけ。 元は先輩にあたるから、歳上だからといって。 あなた達実習生にも遠慮はしない。この病人にそんな余裕は無い。 声色はいつも通り無愛想でどこか不機嫌そうなもの。 「あんたに聞きたい事がある」 「"教育実習生のアオツキ"じゃない。 或いはそれを含む一人の人間、個人としてのあんたにだ」 (-81) 2022/05/05(Thu) 12:38:19 |
【秘】 神経質 フィウクス → 雷鳴 バット先日は姿を見せず、 今朝は以前より早くに食堂を後にして。 姿の見えないあなたを、今度は少しだけ意識して探す。 皮肉な事に、こんな時だけは病的に過敏な神経が役に立つ。 「…………」 何処かの一人部屋に誰かの気配を感じればノックをして。 何処かに見覚えのある人影を見れば、 以前のように、遠巻きな距離のまま、一度だけ名前を呼んで。 何れも返答が無いか、或いは。 どこにも居ないなら、適当なところで切り上げる。 何も一人で居たい所を邪魔したいわけじゃない。 (-82) 2022/05/05(Thu) 12:48:32 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニあの日あたたかかった少■の手は、今、酷く冷えている。 跳ね回る心臓が厭な音を立ててうるさい。 おんなじように手を握っているのに。 それは、勇気を出して触れたあの瞬間の心地よさとは、あまりにもかけ離れた感覚だった。 「……『酷いこと』は、なかった?」 やっぱり先生は、いつも正しい。 ————本当に? 「家族に認められると、バラニはうれしい?」 望まれるなら、それはいいことだ。 ————本当に? 「バラニの病気って、何? 早く治ると、バラニはうれしい?」 跡を継ぐためには病を治さなければと、そのためにあなたはここへ来たのに。 快方へ向かっていると言うのなら、それは喜ぶべきことの筈なのに。 ————本当に? 息がくるしい。 (-83) 2022/05/05(Thu) 13:08:33 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「大事な話って…………そんな夜通し……」 それだけのわけが無いじゃないか、と。 思いはすれども口には出せない。 傷を抉ってしまいかねないから。 それから、立ち上がる君を。 見つめた時に、いつもより首が痛いことに気づく。 わかるかなって。 わからないわけがないでしょう。 昨日もお話したのに。毎日見てるのに。 「……どうしたの、その体。」 笑う君とは対称的に、少年は眉を下げたままだった。 (-84) 2022/05/05(Thu) 13:25:42 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピスお茶の提案をされればまず沈黙を挟む。 別件で先約があって、それを天秤にかけてるような。 そして“トットに分けてもらった”との字を見れば、 実に不可解そうに口元に手を当てて。 「花は…… “僕が保健委員だから”と、 トットがくれたもの、なんですが」 眠気ではなく訝しさに目を細めて。 でもそれを問い質してみるでもなく、暫く考え込み。 「……でも、ちょうどいいかもしれねえな。 僕も、その花を持ってきたところで、 うん、ならどの道お茶にするのは自然なことだ」 警戒をしていないのか、あるいは何か自分の中で理由をつけて納得したのか。あっけなく快諾する。 トットを信用していないわけでも、 ラピスさんを疑うわけでもない。 それはきっと、対して重要じゃない気もするから。 (-85) 2022/05/05(Thu) 13:56:42 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス/* というわけでお花は預けちゃうので煮るなり煎じるなり好きにしちゃってください。ちなみにこっちはPL情報としてこの花が何なのかの確証は全く取れてなかったり。 ともあれ、よろしくお願いしますね。 (-86) 2022/05/05(Thu) 13:59:48 |
【人】 花信風 トット>>22 エルナト 「あったかくなったもんねー!おれもうそろそろはんそででもいいかも……」 陽射しも優しく、吹く風は随分暖かくなった。 もう一つ園芸部が管理している畑では作物も育ち始めている。 雪から顔を出し緑を取り戻してからしばらく経った芝生も、そろそろ刈り揃える時期だろう。 どうぶつもねー、とトットは頷く。 「すきだよ!ちゃんといきててえらい」 「おっきいどうぶつこわいけど、ちっちゃいのすき。うさぎとか……」 こんくらいのどうぶつすき……と手でサイズを表した。 サイズだけで言うなら、犬猫も当てはまるのだろう。 「ん〜〜」 「おれねー なにになりたいかわかんないんだよなー」 「みんなのやくにたちたいとおもってるけどー……」 ジョウロを両手に持ち、難しい顔をしながら左右に揺れる。 トットは将来の事をあまり考えたことがなかった。 ちゃんと生きているのかわからないのだし。 (23) 2022/05/05(Thu) 14:56:32 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ酷く冷えたその手。 息を詰まらせて苦しそうな表情を浮かべる君を見れば、力にならなければと思う。 けれど、昨日まで感じていたような胸が裂けそうになる苦しみは、今はどこにも。 君が嬉しければ、私も嬉しい。君が悲しければ、私も悲しい。 そのように感じていたはずの気持ちを、どこか他人事を見るような感覚すらある。 力になりたいと思う気持ちは嘘ではない。 けれど、心から湧き上がり、身を焦がすような熱が君の身体を暖かくなどしない。 「……なかったとも、安心したまえよ」 優しい調子で、努めて君を安心させようと微笑みながら言葉を紡ぐ。 「嬉しいとも、家督を継ぐに相応しい立派な男にならねばと思っていたのだから」 つい先ほどのように、少し気まずそうには言うけれど。 そこに籠っていたはずの強い想いは感じられない、どこか軽い調子のままだ。 けれども。 ▼ (-87) 2022/05/05(Thu) 15:06:54 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「…………」 自らの病症について尋ねられると、ようやく少しばかりに困ったように眉を顰める。 「それは、言えないことなんだ……すまないけれどね」 何か言えない事情があるのか、言いたくない理由があるのか、そこまでは伺い知れない。 いずれにしても、君からそう尋ねられて、バラニがそれを拒んだのは紛れもない事実だ。 「嬉しいかどうかは、少し……わからないけれど。 これでも、よかったのかもしれないとは思うよ」 (-88) 2022/05/05(Thu) 15:08:36 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン『そうなのですか』 『私もトットくんから聞いただけですが、 傷に塗ったり、お茶にして飲むと効果があるようです』 『他にも分けてあげた子がいるらしいですよ』 薬効のようなものがある、とだけ自分も聞いている。 おそらくそういった理由で保健委員にも預けたのだろう。 花壇で花に水をやる彼の姿が頭に浮かんだ。 『では、場所を移しましょうか』 快諾されれば、いつもより受け答えのはっきりしたバレンタインを連れて学舎外に休憩用に設置された白いティーテーブルへ。 木漏れ日が差すそこは、今日は人気が無い。 少し待っていて、と黒板で伝えると暫くしてからカップに注いだお茶を持って戻ってくる。 あなたの前には 隠し味 入りの方を。透き通った液面が、日差しを受けて光を湛えていた。 (-89) 2022/05/05(Thu) 15:10:33 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン/* 預けられました。ありがとうございます! PLもただ聞いた情報だけでロールしていますが嘘ではない筈……。 睡眠薬はキリの良い感じのタイミングで任意で効き始めて大丈夫です。 しばしお付き合いいただきます! (-90) 2022/05/05(Thu) 15:11:13 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「ふふ、やっぱり君にはすぐ気付かれてしまうね」 流石に30とまでは言えないがね、と肩を竦めながら。 その背丈は目測でも、10cmほどは大きくなっている。 一晩で成長したと言うには、あまりに奇妙だけれど。 「父上が、私に早く戻ってきて欲しいとのことでね」 「病気の治療も……積極的に行うことになったんだ」 大事な話というのも間違いではないだろうと、言葉を添えて。 「背が伸びたのも、きっとその影響なのだろうね。 私の抱える病は……精神が身体に影響を及ぼすものなのだから」 そう語るバラニの様子は、一見すればいつも通り……ともすれば、いつも以上に快活なものに見える。 けれども、嬉々として語った話の内容は、あなたと昨晩語りあったことを思えば違和感を感じさせる。 それはまるで、彼が言った魔法の薬を飲んだかのようで。 飲まないと強く宣言していたはずのバラニの言動を考えると、これほど不自然なことがあるだろうか。 ▼ (-91) 2022/05/05(Thu) 15:40:09 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナトそして、不意に何かを思い出したようにあなたの方を確かに見つめて。 「そうだ、エルナトくん」 「……君は冗談だと言っていたけれど」 「もしそれが本当だったのなら、考えさせてくれと言った件、私は構わないよ」 にこりと笑顔を浮かべながら、何の躊躇いもなく言い放った。 考えさせて欲しいと言ってから、さほど時間も経ってはいないというのに。 「君は私の大切な友人だもの、苦しい思いをしているのなら力になりたいんだ」 その言葉には間違いなく、あなたを親しく思う気持ちと力になりたいという意思が籠っている。 けれど、昨日まではそこにあった不安や躊躇いは、綺麗さっぱりなくなってしまったかのよう。 どこか様子がおかしいまま穏やかに微笑んで、あなたの返事が如何なるものかを、待っている。 (-92) 2022/05/05(Thu) 15:40:53 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピスぽろ、と瞬きの拍子に雫がひとつ零れて。 困ったような顔に、きゅっとこちらも眉を下げる。 対価について問われれば。 これもまた、言葉に困って。 「…………わかんない」 「こわい、やだ、きもちわるいって、」 「おもった、はず、なのに」 「エルナトくんの、声が、やさしくて」 「こわくなくて、でも、」 「わたしの、顔が、からだが、おとなから、もどらなくて」 「こわい、やだ、なはずなのに、」 「わかんない、」 「…………わかんない……」 「された、ことより、いまは、ずっと」 「うまくできなかった、 役に立てなかった、ことが、嫌で、……だから……」 口にした言葉に、まるでまとまりがなくて そこまで言って、口をつぐむ。 そのまま泣いてしまいそうな目を、ぎゅっと瞑った。 (-93) 2022/05/05(Thu) 16:51:54 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキゆっくりと開いた目はまだ薬の効果が残っているのか、 焦点の合わさる先もぼんやりとして曖昧なままだ。 薬を打たれ意識を失ったのはここに連れてこられる前だ。 状況の把握には至っていないのか、まだぼやけた視界のまま。 外された口枷からはだらりと溜まった唾液が落ちた。 その先に見える肌色を視線が追って、 ざり、と。指の先に、赤い舌を這わせた。 (-94) 2022/05/05(Thu) 16:52:58 |
【人】 司書 エルナト>>23 トット 「えぇ、朝晩はまだ寒いと思うけどなぁ。」 「ちゃんと上着は持ち歩かないとダメだよ?」 というのは、少年が寒がりだからそう思うだけかもしれない。 例年通りなら、そろそろ食堂のメニューに野菜カレーとかが出てくるのだろうか。 自分が食べるわけではないけれど、ちょっと楽しみだ。 園芸部の子達が達成感を顔に浮かべて美味しそうに食べる姿は可愛らしいし。 ……あと、野菜が苦手な子が神妙な顔をしてるのも面白い。 「生きてるのが偉いんだ………」 「それならトット君も偉いね。」 僕も偉いし。 触ると暖かいし、小刻みに震えてて可愛らしいよね、と手で示すものに同意を示しつつ。 この施設に本が無かったら、自分も飼育部にでもなろうかと思ってた程度には、動物が好きだ。 「おや、そうなのかい?将来の夢はあった方が良いよ。」 「その方が、頑張って病気を治すぞーっていう気になるしね。」 「皆の役に立つっていうと……お医者さんとかかなぁ……。」 未来が来て当然と、能天気に考える少年は。 君の将来の姿をあれこれ想像してみたり、口に出してみたりする。 (24) 2022/05/05(Thu) 17:07:26 |
【秘】 雷鳴 バット → ライアー イシュカ声を掛けられなかった理由は相手の様子が途方もなく落ち込みきっていること、 自身の事情なども含めて様々にあった。 ただ、それっていうのはそこで諦めきったわけではなく、 その後も頭の端には、知己の人間の異変を記憶しておいてはあったのだろう。 以前よりもぎこちなく飼育小屋の辺りに足を運ぶ。 はじめは遠巻きな様子であったが、その中に貴方を見つけて。 「……大丈夫?」「元気、ないように見える」 「昨日、食堂にいなかったって」「噂されてるの、聞いた」 居なくなったのは同じ。おそらくは互いの様子というのは聞かされていないだろうし。 改めてそうした状況にあったと聞いたのは遅れてから。 声が届くくらいの距離まで、おそるおそるといった様子で近づいてくる。 (-95) 2022/05/05(Thu) 17:18:51 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ10cm。 少しだけ見下ろしていた目線が、今は少しだけ見上げるものに。 友が、宣言通りに成長している。 その事象は喜ばしいものなのに、それにかかった時間があまりに短すぎるから、何一つと喜べない。 柱に傷をつけて、互いの身長を競い合うような。 そんな数年を経て、見上げたかった。 「積極的にって……なにをしたのさ。」 「君が立派な大人になりたがってるのは知っていたけれど。」 「そんな簡単になれるものじゃ……なりたいわけじゃなかったはずでしょ。」 だって、そんなすぐに大きくなれるなら。 君は何のために、存在を隠してまで初等部の頃からここに居て。 中等部まで、健気に地道に、立派になろうと努力してきたのか。 "そんな風になりたくなかった"から、頑張ってきたんじゃないのか? 「……なんでそんな元気でいられるの。」 何も分からない。 不気味さすら、感じてしまう。 ▼ (-96) 2022/05/05(Thu) 17:33:54 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニそれから、唐突に言われる言葉に。 尚更に少年は怪訝そうに眉を顰めて。 鷹の目が、じっと見据える。 「…言ってる意味が分かってるの?」 偽りのない言葉だという事は分かる。 元々君は、あんまり嘘が付けないタイプだと思ってる。 だから、不気味だ。 昨日とあまりに違いすぎる。 まるで別人になったのか、あるいはまっとうな感性が消えてしまったのか。 「……汗も、涙も、口の中に溜まった唾液も。」 「血液も、尿も…………精液だって。」 「僕に捧げられるって事?何の戸惑いもなく?」 ゆっくりとした口調で、羅列する。 普通なら吐き気すら催すくらいの内容だ。 昨日までの君なら、気持ち悪そうな顔を浮かべたかもしれない。 「……君が何でそうなったのか、わかるまでは。」 「いらないかな。」 今、気持ち悪そうな顔を浮かべているのは。 少年の方だった。 (-97) 2022/05/05(Thu) 17:34:18 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/05(Thu) 17:35:21 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 月鏡 アオツキ「……まあ。 うるさくしていなかっただけで、何もしていなかっただけではない事は分かった」 先生達も苦労したんだろうなということが伺える。 だが、もう一人の実習生の姿を見ていると どちらかといえば守っている方に見える。 そういうことなんだろう。学生時代もそんな感じで見られていたのだろうな。 「見守る事……ああ、"基本的には、生徒同士での交流をすることが重要"。 そういった話は聞いたことがある。 実習生もこの場では大人寄りというわけだ」 納得できる。まあ、だが結局はこうして面談をしているのだ、他人と話すこと自体は好きなのだろうと思う。 「仲良く出来る性格に見えるか?……まあ、フィウクスからはともかく。 僕は彼に歩み寄る努力はしようと考えている。 お互い何も知らない時期が多かったから、これから身を入れなければ 卒業までに間に合わないだろうが。 ……質問。そうだな。 アオツキ先輩は、この学校をより良くするために 何を変えるべきだと考える?」 (-98) 2022/05/05(Thu) 17:45:35 |
【人】 花信風 トット>>24 エルナト 「え!! めんどくさい……」 「でもかぜひくほうがめんどくさいか。んむう」 不服そうな声を出すもののちゃんと言う事は聞くらしい。 ちなみにトットも野菜カレーの日は誇らしげにしているが、にんじんのみは許せないらしい。甘いと思わせておいてたまに土の味がするからとのこと。 「そう!じつはおれもえらい」 「そしてエルナトもえらいし、みんなえらい」 「まーおれ たしかにみんなすきだからな……」 にんげんだったらでかくてもすきかも……。と謎の納得をしていた。 トットも園芸部か飼育部か迷ったが、病気の事もあり園芸部にした。 こちらの方が怪我も少ないだろうし。花は嚙みついてこないから。 「おいしゃさん……」 「……たしかにみんなのきずとかなおるとうれしい」 「……、………………」 少しの間。 「あ!でもでもそれならっ おれおくすりつくるひとになりたい」 「なんだっけ! なんかなまえあったよね チョーザイ?」 (25) 2022/05/05(Thu) 17:47:17 |
【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクスまだ食堂では互いの心配をするものがあり、 消えたものの安否を確認しあって相談している頃。 朝の授業が始まるまでには、また時間がありそうだ。 青年の姿は貴方が探した内、貴方が彼に教えた一室の中にあった。 食べ物の匂いがする、というには香ばしい香りは薄く。 ある程度食べきった様子ではあるものの、ほとんど無傷のパンやトマトが残っている。 扉の開いた先に顔を向けて、やっぱり隠すように食事の前にさりげなく腕を伸ばした。 入ってきたのが貴方だとわかれば、少しは安堵が混じるけれども。 「……ごめん」「長く、使い過ぎていた?」 「なるべく早く」「片付けるから」 (-99) 2022/05/05(Thu) 17:56:45 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ感情に合わせて外見が変わることは、知っていた。 それ以外の条件があるのかはわからないけれど。 9歳の子どもにはあまりに難しい経験だったに違いはなかった。 「………」 一度息を吐いて、先程よりは随分ゆっくりと文字を書いていく。 『少しあなたは、気負い過ぎているように思います』 『役に立っても、立たなくても』 『それはあなただけに責任のあることではありません』 『どうにもならないことというのは、存在します』 病気と同じだ。 努力でも心掛けでもどうにもできないものがある。 今回も、きっとそうだった。 『たまたま、失敗したのがあなただっただけのことです』 巡り合わせが違えば、 失敗したのはトットだった。ラピスだった。 ▼ (-100) 2022/05/05(Thu) 17:59:30 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ小さな手に手を重ねて握る。 『わざと皆を裏切ったなら、少しは怒りますが』 『今こんなに悩んでいるのだから、違うでしょう?』 『良いんです。このままで』 『いつかこんなことしなくて良くなるから』 全部バレたら、私が悪かったことにしてしまうから。 同じ班の子どもが次々居なくなっている。 誰もが不審に思い始めている。 それなら、終わりも近い。 待つだけだ。 だからそんなに怯えて自分を責めなくてもいい。 ▼ (-101) 2022/05/05(Thu) 18:00:06 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ──クロノ。 掠れた吐息が、その名を呼ぶ。 ──こっちにおいで。 涙を零すあなたを抱き寄せた。 肩に頭を預けさせて、背中を撫でる。 少女のベッドの上だから、普段よりその匂いが濃くあなたを包んだ。 春先、夏が近づいて来ても厚着の少女。 今までは気づかなかったかもしれないが、病気を知った今ではその服の下に所々、固い感触があることがわかる。 (-102) 2022/05/05(Thu) 18:00:26 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「……なるほど。 あれだけ内緒みたいにしてた割には…… みんなに配ってたんじゃねえか、トット……」 まあそんなもんか、と鼻で笑い飛ばす。 席に着き、普段なら微睡んで待つところ、 ほんの少しそわそわと落ち着かない様子で。 「そう、怪我をする子はあまりいないんだけど、 姿を見せなくなる子は最近多くってね。 僕も気が気じゃなくなったところで、 心が落ち着くらしい花のお茶を飲もうとしたんだ。 ギムナジウムから居なくなったのだと思ったけど、 ちらほら姿を見せる子も現れて、 そういう点では安心できたことはできた、けれど。 ──……ラピスさんは、 この頃皆がいないことをどう思ってます?」 その落ち着きのなさは溢れ出る言葉へと。 表情は硬いのに饒舌に喋り出すその様は、 あまりにもアンバランスに見えるだろうか。 (-103) 2022/05/05(Thu) 18:09:38 |
充溢 バレンタイン(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/05(Thu) 18:11:20 |
【秘】 月鏡 アオツキ → ライアー イシュカあなたと別れる前に声をかける。 同僚と、して、だけではない。ただの友人として。 伝わっているか、わからないが。 「話なら聞きますよ。 子供たちに話したいのなら止めませんが、 私だから聞けることもありますし〜」 「……」 「それでは、イシュカ」 こつん、靴の音をならして踵を返した。 (-104) 2022/05/05(Thu) 18:13:16 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「フィウクス君丁度よかった」 「君にパンを焼いて行こうと思っていて―――え?」 本当にパンをが入った籠をもった実習生は君に声をかけられれば、しばらく間を開けてから瞬きをし返した。 台詞に遅延するように振り返り、髪を揺らして。 「ここには私しかいません」 「なんですか、聞きますよ〜」 何処か笑っていたような気がした。表情は変わらない。 (-105) 2022/05/05(Thu) 18:19:52 |
【人】 司書 エルナト>>25 トット 「めんどくさいよ。遊べなくなるし。」 ベッドの上で寝るだけになっちゃう。つまんないよ〜と脅しというには柔らかすぎる言葉を告げて。 野菜カレーの日に誇らしくしている君も、人参相手に剣呑な目をしている君も、やはり少年は好きだ。 ペットがご飯に威嚇しているのを見ている感覚。 狭い鳥籠の中の小さな娯楽。 「僕も好きだよ、皆の事。」 「犬みたいな子もいるし、猫みたいな子もいる。」 何かと動物に例えたがる少年だ。 君の病の事はあまり知らない。いつも包帯を巻いてるから、良く怪我をしてるのかな、くらいの認識をしている。 となると、やはり園芸部の方が怪我の要因が少なくていいのかもしれないな、等と思いつつ。 少しの間に、きょとん、と見つめて。 「今何か考えてた?」 問いかけて。 「調剤師だね。全然仕事の内容は知らないけど、お料理みたいに作れたら楽しそうかも。」 「何でお医者さんより調剤師がいいの?」 (26) 2022/05/05(Thu) 18:27:04 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「ぁ……お、おはようございます」 ぞく、と背筋か震える。 いっしゅんの背徳感のようなものが走りつつ、 君の口元を拭えば、もうその声は震えていなかった。 「大変な目に遭いましたね。 先生たちにおこられでもしていましたか〜。 こんな風に捕まっちゃって、森にばっか行ってるからですよ」 ベッドに体重をかけ、体を寄せ。 なれない手つきで、もう片方の手で手錠を外しにかかった。 薬が効いていたその姿をみやれば、また小さく深呼吸をして。 人のをはずしてやるのは、なかったな。 「ねぇバット君、……大人のかたがいっていました。 ミゲルとは君の名前ですか?」 (-106) 2022/05/05(Thu) 18:33:34 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノどこかの、日も落ち始めた頃。 君がどこにいるか、どこにいるとしても、 少年は施設の中を散歩して、君を見つければ声をかける。 「クロノさん、こんにちは。」 「穏やかに過ごせた?」 こっちは大丈夫だったけれど、そっちも大丈夫だったかな、と。 (-107) 2022/05/05(Thu) 18:38:38 |
【神】 神経質 フィウクス>>G1 エルナト 「お前達の声よりは、よっぽど。」 あいも変わらず無愛想な返事と共に。 片側だけの視線がじろりと声の主の方を見た。 「こんなところでもなきゃ誰かが居る」 「こんなところに来る奴はそう居ない。 俺の気に障るものは少ない。 そう考えてここに居たが、お前が来たから潮時だな」 出たい訳でもないのに。 問い掛けに続く言葉に不機嫌そうに眉根を寄せて。 その後に、随分と余計な刺のある答えを寄越した。 言葉に反してその場を動く様子は無い辺り、 今は自分から立ち退くつもりは無いようだけど。 遠くの方で、森の中から、鴉がまた一羽飛び立っていった。 (G2) 2022/05/05(Thu) 18:58:09 |
【神】 司書 エルナト>>G2 フィウクス 「僕も烏の鳴き真似を練習しようかなぁ。」 そうしたら苦しくない?と。 少年はいつもと変わらぬ能天気な笑み。 「なるほど、逃げ場所なんだ。」 「…なに、そんな怖い顔しないでよ。泣いちゃうよ。」 「あなたが言ったんでしょ。ここに居るしかないんだって。」 言葉のほうは意にも介さず。 だって、君の脚は動かないままだから。 去っていくならごめんねくらい言おうとも思うけれど。 鴉が飛び去るのを見上げた。 「外の世界はどうなってるんだろうね。」 「早く外に出たいよ。きっとここより楽しい。」 「この森、深いのかなぁ。」 境界線の上に立つ木に手を添えて、どう思う?なんて。 深くない森なら、頑張って歩いたら抜け出せそうじゃない?、と 冗談めかして笑った。 (G3) 2022/05/05(Thu) 19:15:02 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン『つまりみんなの秘密ということですね』 『トットくんもきっと善意でやっていることですから…』 淹れたてのお茶の香りを纏いながら文字を綴る。 どこか心が落ち着く匂い。 書き終えると、表情と不釣り合いに溢れ出る言葉を 聞きながらカップを傾けた。 「………」 『神隠しと噂は立っていますが、 大半は学舎に戻ってきていますからね』 『そうではない何かだと思います』 『一部では隠れて行われる治療という話もありますし』 元々、この生徒はオカルト的なものを 手放しに信じない性質だった。 幼気な外見が与える印象とは正反対に、論理的なものを好む。 実態を僅かながら知っているというのも 理由の一つだったけれど。 ただ、己が関与していない失踪については 少女も確証が持てなかった。 (-108) 2022/05/05(Thu) 19:23:03 |
【秘】 神経質 フィウクス → 雷鳴 バットドアノブが回れば遠慮も無く部屋へ立ち入って、 閉じたドアに背を預けるように凭れ掛かった。 余計な気を回す義理はない。 内鍵は掛かっていなかったし、入るなとも言われなかったから。 「別に。少し聞きたい事があっただけだ」 だから椅子を引く必要はない。立ち話で構わない。 謝罪と気兼ねする言葉には素っ気ない返事だけ。 「お前が長く入り浸るほど気に入ったなら、 この部屋も、あのお節介も浮かばれるだろうな。 ……こうして隠せている間は良いだろうが、 医者や他の大人達に嫌になるほど言われた事だろうが。 いつまでもずっと、隠し通せるものじゃないだろ。」 「……お前は、…」 どうするつもりなんだ、と問い掛けようとして。 あなたはどうにも意思決定が苦手なふしがある事から、 ほんの少し押し黙って、言葉を選ぶような間。 「隠す以外のやり方は見付けられたのか?」 (-109) 2022/05/05(Thu) 19:27:19 |
【赤】 高等部 ラピス/* 待てよ狼吊りということは………合法的に連行ロールできるということ? トットくんは墓落ちプランありまして?あれば連行せずとも大丈夫そうですけれど! 希望があればラピスが何か良い感じに何かをします (*22) 2022/05/05(Thu) 19:47:04 |
【秘】 神経質 フィウクス → 月鏡 アオツキ「俺は自分で居場所を作る事にした。 その為に打てる手は一つでも多く打たなきゃならない。 あんた達のように一度放り出されて戻って来るんじゃなく、 望むなら卒業後もここを出なくて済むように。」 表情は変わらない。相変わらずにこりともしない。 片側だけの冷たく鋭い視線が、 ただじっと笑わないあなたを見ている。 「だからあんたがあんたのやり方でここを変えるなら、」 「 それはもう俺にとっても他人事じゃない 」努めて感情を押し殺すように。 淡々と言葉を連ねて、一度息を吐いた。 「曲がりなりにも"後輩"として、 "先輩"のお考えをお聞かせ願いたい」 この場所を自分に都合の良いように。 そのように変えるという手段はあなたと同じ。 行き着く先が近いのであれば、あなたに倣うのも悪くはない。 それぞれの望む形がほんの少しの譲歩も許さず、 根本的に相容れないものなら、その時はその時だ。 (-110) 2022/05/05(Thu) 19:49:46 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス立ち香る匂いに表情には何の変化もないものの、 落ち着いて言葉を選ぶ余裕が出てきたようで。 まくしたてるような喋り方は段々と形を潜めて、 素に近い、少年らしい無邪気さが顔を覗かせる。 「やっぱりそうだよな。 うん、食堂の隅から隅まで漁る前に、 同意を得られてよかったです。 僕は別に……神隠しでもよかったんだけど。 ああいや誤解を招くなこれは。 自分からいなくなるようじゃなければ、 僕はどうだろうと構わねえんだってことで」 喉を潤すためにお茶を舌に乗せ、転がし、 鼻から抜ける香りを楽しんでから喉に流す。 オカルトやファンタジーを信じているというよりかは、 やはり根本的なものには無関心だから、という形。 「ただ、それでも……治療は少し嫌だけど。 内側から出てくる言葉が止められない感覚。 それを治すには無理矢理押し付けることしかできなくて。 隠れて行われるものなんて、より過激に決まってます」 (-111) 2022/05/05(Thu) 19:57:44 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス少■はただじっと、あなたに抱きしめられていた。 ひとりでなくてよかった。 あなたがいてくれてよかった。 まだ答えは選べない。 ――それでも。 ひとりではきっと、選択肢すら見つけられなかったのだろうから。 そうして、ちいさく目映いお星さまを抱いているうち、空にも夜の帳が下りてくる。 「戻らなきゃ」と、シャルロッテはようやく、少しだけ笑った。 (-112) 2022/05/05(Thu) 20:06:16 |
【神】 神経質 フィウクス>>G3 エルナト 「人が烏になれるとでも思っているのか?」 気楽な笑みに返るのは辛辣な否定だけ。 こうして思った事をそのまま言葉にできるだけ、 まだマシというのはそうなのだけど。 「逃げ場を潰されて良い気がする奴はそう居ない。 …お前の泣いてる顔を見て、 少しでも気が晴れるならそうしてもよかったな。」 そうすれば差し引きはゼロだった、と。 恐らく病の影響こそあれど、 多分きっと、元々あまり性格は良くなかったんだろう。 そんなふうに感じそうな返答。 「……お前は、」 「外に帰る場所はあるのか?」 仮に、やっとのことで抜け出した先に、何も無いのだとしたら。 この場所には帰る場所さえ無い者の方が多い気さえする。 視線は木の傍に立つあなたを通り越し、森の方へと向けて。 けれど実際は、もっとその向こうを見ていた。 (G4) 2022/05/05(Thu) 20:11:22 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニあなたはやっぱり優しい。 酷いことがなかったのなら、それに越したことはない。 言えないにしろ、言いたくないにしろ、それならそれで、無理に尋ねるつもりはない。 けれど。 冷えた指先に力を込めて、きゅっとあなたの手を握る。 昨日のことを気にしている風でもないのに、どうして今日、あなたはこんなにも違ってしまっているのだろう。 未来の話をするあなたは、昨日、もっと強い想いを、確かな意志を持っていた筈だ。 少■へ向けてくれた感情はともかく、それさえ見当たらないのはどうしてだろう。 「――バラニ、やっぱりへんだよ」 病が早く治ることをうれしいのかどうかもわからないだなんて。 これでもよかったのかもしれないだなんて。 そんな曖昧な言い方しかできないのなら、それは。 少■には、納得できないことだった。 (-113) 2022/05/05(Thu) 20:18:01 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ/* こんばんは! ところでこちら、反魂師ですので反魂される準備をしておいてください。 今のところ考えている手段は、シャルロッテが大人に働きかけて回り、そのうちの誰かがたまたまお願いをきいてくれて、バラニの治療が中和されるといったような方向です。 シャルロッテの独断によって断行されるので、この秘話がどう転がっても反魂は行われる見込みです。 (-114) 2022/05/05(Thu) 20:20:03 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン『バレンタインくんも、言葉が止まらない感覚がわかりますか?』 『私はそういうときは延々と文字を書いています』 まるで自分もそうであるかのような。 この生徒の場合はそれが病気ではないのだが。 試してみる価値はあるのかも、なんて付け加えた。 『戻ってくるだけ幸いではありますが』 『手荒なことをされるのだとしたら頂けませんね』 ぼんやりと森の方へ視線を向ける。 そよ風が立ち昇る湯気の行方を歪ませた。 無邪気さを少しずつ取り戻す声に耳を傾けて、 『バレンタインくんは、病気が治る可能性があっても治療は嫌ですか?』 そんなことを聞いた。 (-116) 2022/05/05(Thu) 20:21:49 |
【独】 神経質 フィウクス/* ストレートな苛立ちとかは当然捻じ曲げられないから、 その辺を思ったままスッ!て言える間柄が一番楽なんですよね。 思考と感情に矛盾が出ないから…… 本意ではない事を言っちゃうやっちゃうのがまあ結局の所は 一番……キツ!!!!!なので…… 人を好きになるほど辛くなる オォ〜人と触れ合えないよ (-115) 2022/05/05(Thu) 20:23:00 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテようやくその顔にほんの少しでも笑顔が戻って、 安堵を表すように微笑みを返した。 何か一つでも選べるかもしれない道を見つけられたのなら、 二人で悩んだ甲斐もあったというものだ。 こくり、と頷く。 お互いそろそろ部屋に戻らなくてはならない時間だから。 不安になったときにはいつでも頼って。 そんなことを最後にまた伝えて、 小さく手を振ってその日はお別れをしただろう。 (-117) 2022/05/05(Thu) 20:28:29 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス手を差し出して握手を求める事も、今の2人には似つかわない気がして。 だから、この場は。柔らかな表情を浮かべて頷くだけに留める。 大きな一歩だろう、少なくとも君にとっては。 「…それは、難儀だな。 ただそこで生きていこうと思うだけでも、苦しいだろう。 思った事を素直に伝える事も出来ない、どころか……君は、自分の意志と関係なく諍いを起こしてしまう」 そうしたいと思っているわけではないから、苦しいんだろうと。 今までの態度を見ていればわかる。君は、後悔をしていたから。 「おかしいのは、……他の皆も同じだ。 表面に出ていないか、隠しているだけで。……治らなければ、ここを出ることが出来ない子供で沢山だ」 ▽ (-118) 2022/05/05(Thu) 20:46:21 |
【秘】 仮面の下 リアン → 神経質 フィウクス問い返す声を聞いて、仮面に手を掛ける。 仮面の下の目は、黒く濁り 焦点はどこにもあっていない。 顔を袖で擦ってしまえば、下から出てくるのは "真っ黒な痣で染められた肌"。 リアン・モーリスの、陶器の人形よろしく整った顔は、今や半分が醜い有様となっていた。 「僕の病気は、 善い行いをすればするほど。体が醜くなっていくもの らしい。もう、体中痣や傷だらけだ。 顔さえ無事ならと思ってはいたが―――目がこうなってしまうとな」 メイクで隠しきることが出来るなら、影響だって少なかっただろうけれど。 「それに加えて、僕は王族の出。それも美しくある事を重視した家柄。 帰ったところで、居場所はない。 ―――この病気だって、僕を疎んだ家族の誰かが仕組んだものかもしれないな」 例えば、自分よりも美しいものを認めなかった母親。 例えば、自分よりも優秀なものを認めなかった弟。 例えば。例えば。 出が大きな家であればあるほど、噂は広まり。 疎み、拒絶する人間も増える。 リアン・モーリスはまさにそういった風評に晒された人間だ。 「入学した当初は、"認められなくてはならない"と、悪い行いを敢えて行うこともあった。 そうすれば、体を蝕む病気を食い止めることが出来たからだ。 だが、その度に増えるのは――― だから、僕は今 皆を助けるようにしている。自分の体なんかよりも、笑顔の方がよほど気に掛けるべきものだからだ」 ▽ (-119) 2022/05/05(Thu) 20:51:03 |
【秘】 王として リアン → 神経質 フィウクス「僕は、人を笑顔にする人間になりたかったんだ。 跡を継ぐことが出来たら、権力を振りかざす王ではなく―――国民を笑顔で、幸福にすることのできる王になりたかった。 …だから、僕が望むのは一つだけだ。 "皆が笑顔になれる"こと」 そのために、今ある障害は。 「治療方法の見直し、ギムナジウムそのものの在り方の見直し。 それから、施設の拡充……ここで過ごす者を増やすのなら、寮の数を増やす必要もあるだろう」 出来る事は全て、手を回したいものだけれど。 果たして、卒業までにどの程度達成できるものか。 (-120) 2022/05/05(Thu) 20:52:48 |
【人】 花信風 トット>>26 エルナト 「あそべなくなるのはやだ!」 「ふけんこうになりそう」 動いている方が落ち着く自覚がある。 ベッドでじっとしているのは逆に病気になりそうだ。 「んへへ〜。わかるかも……」 「ねこみたいにきまぐれなこもわんわんいうこもいる」 うんうん、と頷いて、自分は犬かな、とか思ったりした。 いっぱい元気だし、動き回るし。猫って感じじゃないなあなんて。 問いかけられると、「んむ」と少し下を向いた。 「…… ふつうのけががわからない から〜」「ちがでないのはわかるけど!」「あとびょういんこわい」 「おくすりだったらびょういんじゃないし」 「わたして、げんきになってね〜っていえるから」 (27) 2022/05/05(Thu) 20:54:20 |
【赤】 花信風 トット/* ア!そうですわね……?? ぼんや〜りとは考えていましたけれど、どうしようかな〜の段階でしたの! もしラピスさんの方でいい感じの何かがあるのなら興味がありますわ! (*23) 2022/05/05(Thu) 20:57:13 |
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