【独】 歌うのが怖くとも カンターミネ>>140 言いたい事もなにもかも、色々あったけど。 結局その役も『父親』に取られたみたいだし。 「はーぁ」 なんて零すため息は少し自信を無くしたような。 でもまあ、それもいいだろ? だって、一番は俺が『王子様』である事じゃなくて。 彼女が前を向いて、歩いて行けるって事なんだから。 「……よっし!叫んだらすっきりしたわ、俺は。あはは! あ、今度さあ、他の奴とメシ食いに行くんだよ。 そこで俺達の結婚発表しちゃおうぜ。 ……あでもエーコがいるのバレていいんかな。 まあ、ダメだったら適当にボカして言うわ。 そもそもそいつら全員、バラしたらどうなるかくらい よーくわかってる奴らだろうしな。さーて、じゃあ――」 「エーコ、帰ろうぜ!」 (-429) 2023/10/01(Sun) 20:50:29 |