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![]() | 【墓】 黒眼鏡>>+46 アリーチェ 「まぁマフィアなんか信頼できねえと思うが、 人格的にじゃなくてもいい。 金でも脅しでも肉体関係でも、なにかしら関係性があるだけで違うもんだからな。 うまく使えってことで…」 顔を見られていることに気付いて、ぱちぱちと瞬き。 …すぐに、片目を閉じる不器用なウインク。 「そうだな。自分のやりたいようにする女が好みでね。 それと若者を応援するのが趣味だ。こっちも趣味と実益を兼ねてるから、Win-Winだな」 部下については気にするなよ、とは──まさか差し入れ持ってくるとは思っていないが――言いつつ。 「当然褒めてるよ、あんたみたいなのは中々いねえから、おもしれえわ。 こんな場所じゃなかったら、珈琲のみに来いっていいたいとこなんだがな」 「ハァ、なんだかな、しっかりしてるね。 俺は嫌な相手の言葉は、それが100点満点の言葉だろうと素直に聞きたくないが。 ……まぁあんたが変に絡まれて、迷惑かけちまうのもよくはねえ。 俺の方でちょっとは配慮しようとは思うけど」 とはいいながら、隣に座ったまま。 「まあ、しばらくはいいか。 なあ、……アレどうした? あれこそ迷惑かけたかもしれんって今思って」 ……四角い形をかたどる手ぶり。アタッシュケースだろうか。 (+52) gt 2023/09/25(Mon) 1:20:11 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ普段のひょうひょうとした気さくな顔は、アレッサンドロの本性ではない。 けれど、全くの嘘でもない──幾度となく肌を合わせたあなたには、なんとなく分かること。 かつての暴力に依る狂犬のような顔も、 カポとしての機能を詰め込んだ緩い顔も、 どちらも同じ仮面に過ぎない。 きっと彼の本当はその中間ぐらい── ちょっとぶっきらぼうで、けれどだらしがなくて、 触れあった肌の暖かさに気恥ずかしそうに顔を綻ばせる、今みたいな顔。 「………、は、…………、……」 吐息、と脈動。 触れあった皮膚の一枚下、熱と血と音ばかりがその感情を伝えてくる。 なんだって差し出して、なんだって持っていようとはしないアレッサンドロは、 ──人の体温に触れるのが好きだ。 自分では認めることも、言い出すこともないけれど。 先端から先走る透明な体液と唾液が、水音をたてて絡み合う。 口腔の中でさらに膨れ合った──さすがに錯覚だとは思うけれど──男性器が、柔かな粘膜のあちこちを汚してやろうといきり立つ。 あなたの頭にそっと手をあてがいながら、慈しむように撫でるごつごつとした手。 どれもきっと、言葉には出ない男の本音。 「……フィオ、……、出るから」 幾度となく快楽を与えられて。 …ようやく零れ落ちた言葉は、びくびくと脈打つ吐精の前兆と同時。 くしゃりと髪を撫でる指に、ほんの少し力がこもった。 (-342) gt 2023/09/25(Mon) 13:43:42 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「ちょっと道案内したくらいだよ。 危なっかしい女でね」 口元に──言葉に。苦笑するような色が浮かんだ。まるで昨日のことを話すように、笑みが綻ぶ。 「そんな感じの、だいたい全部だ。 それを無くしたら自分は男じゃない、っていう………そういうものを、俺たちゃあ一本持っている。 そいつを握りしめたままどこまで行けるかが、男の人生だと思っている。俺はね」 「──……やりたいことがあるってな、いいことだ。 お前のソレもいってみいってみ、頑張って叶えてやっから。主にコレでな」 手で金のマークを作る。…下品だ。 男は、未来の話が嫌いだった。自分限定で。 「お年頃っていってもよぉ、もう19だろ? あの時分にゃ俺ぁ警官殴ってたぞ。反抗期にしてももうちょっとだな…」 一緒にしてはいけない。 「……いらん告げ口してからに。 あいつがお前に会いたいんじゃないかと思って、口実作ってやってるだけだよ」 ちょっと恥ずかしそうにしながら、眉を上げて。 「フィアットの方はそこそこ高く売れるかもしれんが、愛好家しか買わねえからなあ…。 捌くの面倒くせえんだよな…」 「いや腹にはたまるだろ? 忙しい時はそれでも別によぉ…」 ……そうして、だらだらと雑談が続く。牢屋の中とは思えないくらいに、気が抜けた様子だ。 (-346) gt 2023/09/25(Mon) 13:54:08 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「よう」 警察から貸与されたスウェット姿というラフな格好の男は、 普段のだらしない足取りが嘘のようなきびきびしとした態度で取調室に入ってきた。 連行する署員が注意する余地もないほどしっかりと、 それでも漂うのは物事を俯瞰するようなどこか不遜さ。 「随分エンジョイしてるようだな、 お前の飼い主も心配してたぞ」 ──まぁ口は減っていないが。 (-348) gt 2023/09/25(Mon) 13:57:24 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ (-349) gt 2023/09/25(Mon) 14:01:32 |
![]() | 【墓】 黒眼鏡>>+57 アリーチェ 「…俺はまあ、頼れて信頼できる男だが。 ……そのうち若くてデキそうな男捕まえた方がいいぞ。 そういうやつが出世したとき、メリットがデカい」 「まあ俺も信頼されてる分は、キチンと返すがね。」 世話にもなってるしな、とわはは笑い。 ついでとばかり胸をドンと叩けば、 「大丈夫、俺もよく味なんかわかってねえから。 始めたころは、こんな苦えもんなんでありがたがって飲んでんだと思ったもんだ」 小学生みたいな事を返す。実年齢との差分を考えるなら、こちらのほうが深刻かもしれない。 「マ気が向いたらな。 あー、アレね。悪い悪い」 そして何かあったら頼りなさいみたいなことをいっておきながら、 さっそく金塊の件で平謝り。 「ちょっと別件で使っちまってて、口座にすぐ用意できる分がなくてよぉ。 そうだ、いいじゃん、飾りつけ。ドーンとお供えしてやってくれ」 無茶を言う。 (+62) gt 2023/09/25(Mon) 14:08:46 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラあなたがもう受け取ることはないかもしれないが、 ジェラート屋の店主は今日は休みだ。 アルバイトの女性が代わりに店に立っている。 もしあなたが後日にでもここを訪れるなら、 『プラン通りに ⇒何かあったら連絡すること!』 というメッセージが届けられるだろう。 (-355) gt 2023/09/25(Mon) 14:21:03 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「拷問尋問ってのは相手が話せるようにやることだろ? つまり口だけはどうしたって潰せないわけだ。 あとからペラペラしゃべるより、 今のうちに喋るだけ喋っておいた方が場の空気が温まるかと思ってね」 のらくらと言葉を重ねながら、調書を無意味な言葉だけが埋めていく。 「実際特に喋ることはもうないんだがね。 目が飛び出るような新情報を期待されても、こちとら拘留される時に黒眼鏡をとられちまった。 眩しくて目も開けていられない、どうだい、ここは司法取引としてアレだけでも返してくれないか」 どすんと席に座り、退室していく署員に「また後でなー」と手を振った。 そうして前のめりになり、何かを話そうとして、 「…イレネオくん、顔色悪くない? ちゃんと飯食ってるかい」 心配するような声色。 (-361) gt 2023/09/25(Mon) 14:35:16 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「まったく真面目だ」 事実。 アレッサンドロは、そういった愚直なまでの真面目さを好んでいた。 男として譲らぬ線があるであろうその態度を、 見守るような気持ちでそこに座っているのである。 こんな調子では怯えすくむこともありはしない。 ペン先には視線を向けながら何も言うことはなく、ただ背すじをぴんと伸ばして──それこそ本能的にだろうか、男は相手を威圧する振る舞いを文字通り体に染みつかせていた──あなたと相対する。 「あァ?」 そうしてぴくり、と眉を跳ね上げる様も、どこか楽しそうで。 「ないことあるかよ。 お前、自分が法の代行者に過ぎないって自覚はあるのかね? お前は俺と法がつつがなく向き合うためのインターフェイスに過ぎない。 俺はお前を通して司法と対峙して、己が権利を主張しなきゃあいけないんだ。 つまりこれは俺にとって、正当な権利と発言の場なんだぞ? なのにお前は調子が悪そうだ、お前、自分がプロサッカー選手だとしてみろ。 運命をかけた一線、これに勝つかどうかでトーナメントの優勝が決まる、自分が背負ってきた人生の価値が極まる、 そんな時に審判が青い顔してゴホゴホ咳してたらどう思う? 言いたくなるはずさ、もちろんこう、」 カードをかかげるように、手錠がはまったままの手を掲げる。 「チェンジ、だろ? せめて顔洗って来いよ、寝不足か? ン?」 (-373) gt 2023/09/25(Mon) 15:47:42 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「わかりやすく例え話してやったつもりだったが、 犬科には高度すぎたか? 体調悪いなら別のやつ連れてこいよな」 聞きゃしないだろうと、それについてはそれ以上言わず。 「懺悔するようなことは何もないね。 神様がいるとしたら俺が言うことは 『失せろ』だ。 取調室で言うわけにゃあいかねえなあ」 例え話を大真面目に返しながら、口元に浮かべた笑みはそのまま、じんわりと広がった。 背もたれがぎいと鳴り、顎がくいとあがって背がのけぞる。 「証言がとりたいなら、なんの件かだけでもいってもらわねえとな。 『なんかやってるだろ、吐け!』なんて、チンピラには通ってもカポに対して切る札じゃあねえよなあ」 (-401) gt 2023/09/25(Mon) 17:55:15 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ「はあ、そりゃあまた」 初対面、ときいてますます、目を丸くして驚いたように。 「若い奴はやっぱ、いいな。 色々なものを救おうと頑張れて、未来があって。応援したくなるよな」 手をぱんぱんと叩いて拭い、珈琲をぐいと飲む。 ──彼が珈琲に拘るようになったのも10年前だ。 「一応言っとくが、俺とあのクソは完全に別件だぞ。 まったく、ちったあ大人しくなったと思ってたのに。 とんだ食わせモンだよあのオッサン」 どうやら留置場には、鏡は置いていないらしい。 自らを省みることも無く、あるいは全て承知の上で、 男はスウェットの裾で手を拭いつつあなたの問いかけを聞く。 「ん?」 ああ、と。もう一度、あなたの目をじいと見て。 「俺が、ダメだって言ったことがあったか?」 なくはない。だが、こういう目をしている時には、一回も無い。 /* スミマセン、おくったつもりが送れてませんでした…!!!!! (-403) gt 2023/09/25(Mon) 18:03:11 |
![]() | 【墓】 黒眼鏡>>+64 ニーノ 「あるか〜〜」 へらへらと。牢屋に入って、マフィア稼業から解放されたのを楽しみでもしているのだろうか? 「そうそう、俺の言うことを疑うことから始めなさい。 マお前は賢いからよ、大丈夫だとは思ってるが。 それでもな」 あなたが溜息をつけば、それこそを喜ぶように目を細める。 「俺はその結論でいいのだ。 お前がそれではダメだと思うのも自由だが」 「ははは、いや、まだ泣かせて……いやたまに啼かせてはいるが……」 「まだ泣かせてないから」 多分。と自信なさげに言って、ついでに小声でなんか言っている。 そうしていつも通りの会話も、ざわざわと過ぎゆく看守や囚人たちに紛れていって。 「おう」 あなたを見上げて。 「すげぇ嬉しかったよ。いい土産をもらったわ」 にか、と、子供のように笑った。 (+65) gt 2023/09/25(Mon) 18:26:46 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ目元に一瞬、火が灯る。 かつて殴り合った時のような、虚飾も繕いも無い敵意。 だがそれは一瞬、火の粉を吹いただけで堰き止められ、 おどけたような態度の中に鎮まった。 ──きっとその内では、変わらずぐらぐらと煮えたぎっているのに。 (-507) gt 2023/09/26(Tue) 6:15:18 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオふうん、と鼻を鳴らして。 「アリソン女史のことか? まぁ昔の知り合いだね」 にやにやとした笑みを崩さず、答える。 「彼女は面白いヤツでな、三日月島の朝焼けが好きだというんだ。 ずっとこの島にいるとそういう気はしないもんだし、 ノンキに海を眺めるなんてこともそうないんだが… そう言われて海を見てみると、不思議と今まで見たことがない景色だったような気にもなる。 ヤア、そうなると、心持も違ってくるというものだ」 ぽろぽろと零れ落ちるように、 捜査に役立ちそうなにもないことばかり。 「だが女のことをどんくらい知ってるなんて、 紳士的に見ればあまり話すべきじゃないしなあ。 残念ながら好きな下着とかスリーサイズは知らないよ」 (-508) gt 2023/09/26(Tue) 6:21:41 |
![]() | 【墓】 黒眼鏡>>+67 アリーチェ 「………ハァ〜〜、まったく、若いってのはいいなァ〜〜!」 ぐいんとのけぞるほどに天を仰いで、随分楽しそうに声が弾む。 オッサンは若者のコイバナだって好きなのだ。 「まぁソウ。いや、珈琲を摂取すること自体には意味があるんだよ。 忘れがちだが結構な刺激物だからな、あれは。 そんで不味い珈琲は露骨に不味かったり臭かったり、 なんだかんだ少しは『あーこれチョット違うな』ってわかるものもあるワケ。 ただまぁ……俺は六割雰囲気だな……サイフォンで淹れると美味いっていうより、あれつかうとカッコイイって理由で使ってるし……」 特に失礼ではなさそうだ。 「大丈夫大丈夫。教会に盗みに入ったらあれだろ、神罰がドーンって下ってオシャカさ。 どーーしても心配なら、あれファミリーの誰かに渡してみ。 多分嘘みたいに言うこと聞くぜ。 ハイハイ、気が向いたら…いや暇が出来たら取りに行きますよ〜。 ……マフィアの中に突っ込んで調査しにくるほど、勇気がいることはないと思うんだがね」 嘲笑と苦笑をブレンドして、そこに興味と愉快をぶちこんだような複雑な顔で笑った。 (+69) gt 2023/09/26(Tue) 6:27:30 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ「ルチアーァノ」 顔を。 覗き込むようにぐいと近づけてくる。 「自分だよ。 手前を救えるのはいつだって自分だけだ。 よしんば救えたとして、人間が救えるのはせいぜい一人だけ。 俺はそう思って、この人生ってやつを生きている」 空っぽになった珈琲のカップをひっくり返す。 ぽたりと黒い雫がテーブルの上に落ちて、 それだけ。 「言うまでもねえだろ? お前が俺やファミリーのために頑張りてえのは分かった。 じゃあ、俺からお前にすることは特にない。 お前から俺にすべきことは、多分お前にしかわからない。 …ただ、そうだな、……」 ただ、そこで一度黙ると。 「フィオを頼むってくらいだな」 …あなたの部下の名前を口にする。 (1/2) (-509) gt 2023/09/26(Tue) 6:35:23 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノあなたに数少ない"頼み事"をすると、また笑みをひとつ。 「ま、俺のことなんて知ったって、 こいつはそうなんだな、って再確認できるくらいさ」 ぼすん、と背もたれにもたれかかる音。 カップがかちゃりと皿の上に戻されて。 「俺も男だ。喧嘩には勝ちたいんだよな」 投げ出すように足が延ばされる。 だらしなく陽気な昼行燈から、 ぎらぎらとした狂犬へ。 その所作のはしばしが、かつてを思い出そうとしているように、あなたには見えた。 (2/2) (-510) gt 2023/09/26(Tue) 6:37:01 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ唇の縁が唾液の音をたて、性器の表面を擦り上げる。 ほんの少しの重なりに、その都度呻き、喘ぎながら、 ちゅぽちゅぽと口腔に出し入れされる先端がぞわぞわと泡立った。 「……っ、う、……ッ」 そして、吸い上げられるよう引き上げられた高みで、昂りが一度、弾ける。 びくん、と大きく脈動した性器が、それまで以上に膨れ上がって、 白濁した欲望の塊が次々と吐き出され、あなたの口をいっぱいに穢していく。 「……っは、……ぁ、」 ──文字通り、息を吐く間もなく、ずちゅ、と。 吐精の最中でありながら、唾液と精液が入り混じった口中のさらに奥に、性器が突き込まれる。 太く膨らんだ幹の真ん中が、吸い付くため窄められた唇をこじ開けて、無理矢理に隙間を閉ざす。 ぐぽ、という音が響いて、口の端から透明な唾液が零れ落ちた。 「……、……っは、……」 すべてを吐き出し、少しその硬さを減じた性器がなお、 ぐぽぐぽと音をたてながら前後する。 舌を擦り、喉の奥にまで欲望の猛りを流し込むように。 「………、…フィオ」 くしゃり、と。汗で張り付いたあなたの髪先をすくうように手が伸びて、その頬と額を撫であげた。 (-511) gt 2023/09/26(Tue) 6:45:27 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ正面からぶつかって、拳を交わして、 それは理解とは程遠かった。 いつしか道はすれ違い、 たがいの胎も腹も肚も、 何もかもが伝わらない。 だのに、その炎は燃え盛る。 何もかも分からない、 何もかもどうでもいい。 「まだ決着つけてねえだろ、くそヴィトが」 余燼は未だ、燃え盛るときを待っている。 (-529) gt 2023/09/26(Tue) 10:52:44 |
![]() | 【墓】 黒眼鏡>>+70 アリーチェ 「カフェインに頼るようになっちゃいけねえが… 警察官ってのも大変だろ。 体壊さないようになあ」 珈琲に関しては、にわかなようだ。 本人が言う通り、趣味以上のものではないらしい。 それでも数少ない趣味であるらしく、そーなんだよー、なんて嬉しそうに相槌をうちつつ。 「マフィア相手なんだからよぉ、そんくらいして言う事聞かせた方がいいって… なんて、マ、あんたのやり方を変えろたあ言わねえけどな。 だがそういうやり方もあるということだけ覚えときなよ」 そのほうが楽だぜ、なんて。 ろくでもないことばかり囁いて。 「あんたが死んでも色々巻き込まれる人はいると思うがね…。 ハハ、指輪とかにして身に付けときなよ。 似合わないと思うが、文無しになった時とかに助かるかもしれん」 結局金塊を引き取ることはしてくれないようで、からからと笑い飛ばす。 そうしてあなたが頭をさげれば、 それをただ見送って。 「おう、こっちも悪いね、話させてもらっちゃって。 ああ、取り調べでひでえ扱い受けそうならちゃあんと、相手の顔と名前を訪ねて、憶えておくっていうポーズをとるんだぞ。 ───"後"で覚えとけ、ってやるだけで、ちったァマシになるもんだ」 ……ただ見送るわけではなく、ロクでもない入れ知恵をしながら、見送った。 (+73) gt 2023/09/26(Tue) 11:22:14 |
黒眼鏡は、悪態をついた。 (c34) gt 2023/09/26(Tue) 11:59:34 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「どうしてだと思う? ……というか」 器用に手錠をしたまま、頬杖をつく。 ここに看守がいれば態度が悪いと指導をしただろうが、 ここには今あなたしかいない。 「そこまでいけば、簡単な話だと思うがね。 ──聞いてねえのか? 飼い主から」 答えはすでにそこにある。 少し意外そうな顔をして、尋ねた。 (-554) gt 2023/09/26(Tue) 14:21:02 |
![]() | 【墓】 黒眼鏡「ハハハ」 独房の中、腕を枕にベッドにごろんと寝転がる。 ぶらぶらと足が揺れて、天井を見る目がすうと細まった。 「やっと『プラン』が整った」 (+75) gt 2023/09/26(Tue) 15:04:22 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「………はー。 ほんと、なんだかな。 おまえら、もうちょい互いに信頼したほうがいいんじゃねえの」 頬杖をついたまま、かちゃり、と音。 指があなたのほうをむいて。 「お前の飼い主が近く、公表するさ。 それを待てよ。 俺から聞くより、よっぽど信じられるだろ? 俺も何度も同じこと話したくないんだわ、お前ら警察に」 それを知らないふりをして、投げやりに答える。 『そうでない』と認めるのなら、話してやるよ─と言外に。 で。と、続け。 「他には?」 (-569) gt 2023/09/26(Tue) 16:19:33 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 歌い続ける カンターミネ「おう、元気そうでなにより」 収容室の壁に背を持たれながら、男は気の抜けた笑みを浮かべる。 ──いつもの気さくな態度よりは随分、乱雑だ。 ありていに言えば、性根が――牙をむくような剣呑さが所作のところどころに垣間見えている。 「あいつね。 さぁ、どうだかなあ」 あなたの言葉はしっかりと聞こえているはずなのに、 とぼけた様子で首をかしげてから。 「お前が一緒に行きたくて、あいつも一緒に行きたいなら、誘えばいいさ」 全部任せる、なんて。 ──放任主義が目立つ男とはいえ、"仕事"でそんなことを言いだすはずがなく。 もしそのことで意識が逸れているなら、あるいは意表を突かれてしまうのなら、 アレッサンドロはぐい、とあなたの体を引き寄せ、 半ば抱き寄せるような恰好にしてから耳元で囁く。 「あいつが心配なら、 俺の指示だったことにしていい。 騙して連れ出せ。命令なら聞くだろ、多分。 クビは、もう伝わってる筈だから」 ──もしあなたがきちんと警戒してるなら、ひょいと避けられた情けない格好のまま、おんなじことを言う。 (-580) gt 2023/09/26(Tue) 17:37:38 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「うるせえなあ…」 もう10年会ってないよ、だとか、 髪が短くて〜変な色のネイルしてて〜妙に強気で自信家で…だとか、ぽつぽつと語る。 アレッサンドロにしては大分、言いづらそうに。 「ハァ、そんなことでいいのかね。 マ、それなら確かに簡単だな。 こっから出られたら、ちゃんとかなえてやるよ」 な、と。安心しろというように、格子越しに微笑んで見せたりする。 「誰が野蛮だコラ。…マァそうだな。 お前ちゃんとしつけてやれよ、あいつ絶対痛い目見るぞそのうち。 …いや、もう見てるか。ハハハ」 笑いごとではないことで笑い。 「 ………気にかけてる、心配してる、大事にしようとしてる、配慮してる、抱けるくらいには気を許してる…… みたいな感じだが…………まぁ………好きと表現するのは勝手じゃねえのか………!?」 かと思えば、ちょっとむくれるように眉間に皺寄せてみたり。 ──言い合いと掛け合いの中で、すっかりと気が抜けたようで、男は一度はあ、と息を吐いて。 「……あ、おい。時間。平気か。 さすがに巡回回ってくるとマズいだろ。こんなとこで足止めくらってねえで」 さっさと行ってやれ、フレッドんとこに、なんていって、シッシと掌を振った。 (-582) gt 2023/09/26(Tue) 17:47:03 |
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