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【人】 口に金貨を ルチアーノ「……そーだなあ。 リヴィオよりも優れてるってんならエキスパートだなあ」 本人にとっては仕方なく、ありがたくエキスパートの称号を貰った。 「ラッキーなのは何よりだ、人に会う用があるんでね。 少しばかり良いことが起こって欲しいと思っていた。 まあお前はアンラッキーだったかもしれんが、俺が代わりにツキをわけてやろう」 痛みなぞ早く忘れてしまった方が幸せだ。 悲しみが広がってしまわぬように迷路のような路地裏を迷わず案内するだろう。 然程時間をかけずにひっそりとしたスープ屋にたどり着けば、良い香りがそこにはたちこめている。 しかし客足はほぼない、決して怪しい店などではないのだがまともな土地で商売ができていない弊害がここにある。 「やあ、麗しのお嬢さん。 今日も貴方の味が恋しくてやってきたよ、それと今日は心と手に傷を負った男が居てね。 どうかその手腕で癒やしてくれはしないだろうか」 路地裏に明るい声が響く、マダムはどうやら面食いのようだ。 (51) 2023/09/16(Sat) 1:16:43 |
【人】 pasticciona アリーチェ>>49 >>a9 イレネオ 「あ、よかった……皆のお陰で私が持ち帰っても 何とか食べられる量になった気が……え、あ」 「ありがとう……」 素直にお菓子の出来を後輩に褒められれば頬に朱が差し、 両手を合わせてはにかみながら穏やかな笑顔を零した。 「でもテオドロのを奪ってしまうのはまずい、かも…… あと数切れ足りなかったら渡しますので、ね?」 そして心外と思われる方の取り方をする。 心外だと言う顔をされたかもしれない。 しかし、すれ違っていた女は本当に真剣に入れ替えが発生するのを心配していたのであった。 先程の朝礼でのヒリついた空気を一時的に忘れ、 このひと時だけは穏やかに過ごすことができただろう。 (52) 2023/09/16(Sat) 1:28:22 |
エルヴィーノは、美味しいんだけど1枚で限界だよ僕は…… (a11) 2023/09/16(Sat) 2:04:41 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ>>50 ニーノ 「なるほど、好きじゃないか。 俺は、そうだなあ。」 アイツとは違うのか、なんて笑って 貴方の言葉を咀嚼しつつ、墓の方へ眼を向けながら。 「小さい事なら何度でもあるさ。 ほんの我が侭だったり、他人事だったり。 受け入れて貰ったり貰えなかったり、色々だったけどな。」 「ただ、今回は。 署長代理殿も噛んでるデカい案件だ。 嫌を押し通すのも一苦労だろう。」 「それこそマフィアも味方につける必要があるかも。 なんて言ったら俺の首がぶっ飛ぶな、ハハ。」 冗談めかして言う。 実際、マフィア連中は黙っては無いだろう。 (54) 2023/09/16(Sat) 9:57:24 |
【人】 法の下に イレネオ>>52 アリーチェ 心外である。 と、いう顔をするのはいくらかの後のことだったろう。何分これは頭が固くて、自分の言葉が自分の考え以外の受け取り方をされるなんて思っていなくて、だから貴方の言葉の意図が分からなくて。 もう一度反芻して、もう一度考えて。それからようやく。 「俺、犬か何かと思われていますか。」 心外だ。 表情で語って、不服そうに言う。言いながら、フィリングがついてしまった指を舐める様はそれこそ動物のようではある。 その合間にも隣の先輩の方を見て、ふんと鼻を鳴らした。 「しませんよ。怒らせたくありませんから。」 これは可愛い後輩とは言い難い態度や図体をしているけれど、本人なりに貴方たちを慕っている。 そうして本人なりに、まあ、怒られれば決まりが悪くはあるのだ。 「いいんですか。いいなら、貰いますが。」 慕っているからと言って、遠慮をするわけではないのだが。 (56) 2023/09/16(Sat) 15:11:42 |
【人】 Chiavica テオドロ別に食いさしが良ければくれてやりますけど。 軽い逆上と苦笑が織り交ざった奇妙な口角の上げ方をして。 「警察の犬に徹することができるなら、 この状況下では寧ろ良いことなのではありませんか?」 「何か業務に支障が出たら即刻叱責の用意をしますが…… そうでないのならいちいち目くじらは立てません。 非効率的な真似をしなければ大体は些事ですので」 こちらもこちらで、敢えて嫌味な言葉を選ぶものの、 存外根っからの狭量というわけではないのである。 苺のクロスタータ片手に講釈垂れる様は、 どことなくギャップがあって僅かに滑稽にすら見える。 (57) 2023/09/16(Sat) 15:49:19 |
【人】 路地の花 フィオレ「みんな、元気にしてた?」 落ち着いた頃に再び外へ繰り出して。 寄付や差し入れのためによく訪れている、 院内に入るや否や。ワイワイ集まってきた子供たちの頭を慣れたように撫でている。 世間のざわつきに子供たちは気付いているのかいないのか、ほとんど変わった様子はないけれど。 この場所に何もなければいいと思うのだ。 子供たちが、社会の闇に晒される必要はない。 「……守ってあげないと」 どうしたのー?と足元から声を掛けられて。小さく笑った女は、何でもないのよと目線を合わせるようにしゃがんで。 その額にキスを送ってあげるのだ。 (58) 2023/09/16(Sat) 15:53:17 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ夜、ざわめきが少しは静かになる、そんな時間に。 見回りと散歩を兼ねて 路地裏に足を踏み入れる男がいた。 法が施行されたせいで 普段よりも殺気が増しているかもしれないし 逆に静まりかえっているかもしれないけれど。 変化が少なくはないだろうそこを 様子を窺うようにして進むだろう。 その姿に刺さる視線はきっと、冷たい。 (59) 2023/09/16(Sat) 15:57:44 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ「大型犬で間違ってない気がするけど……、警察の犬っていうと聞こえが悪くないかい? 権力に屈して靴を舐めてるみたいじゃないか」 このメンバーだから良いことではあるが、上に聞かれていたら大分失言な気がしている。 まぁ、この程度で逮捕されるなんてことはないとは思うけれど。 「それにしても二人とも朝からよく入るね……。 Scusa.アリーチェ。僕は1枚が限界だ……」 いつも朝食べるの忘れちゃうからねと言う様子はいつものように悪びれてはいない。 (60) 2023/09/16(Sat) 15:59:49 |
ネロは、言いながら、肌蹴た服を着直した。 (a13) 2023/09/16(Sat) 16:19:17 |
【人】 Chiavica テオドロ「あなたの胃が縮んでしまってるんでしょうが。 ……差し引いて俺も良く食う方なのは認めますが」 誰のせいなんだか。幼馴染の方を見遣る。 「内臓の慣れ≠ニいうものはありますからね。 無理して物を詰め込めとは言いませんが、 何か機会を設けて少しでも食わせるべきか……」 話半分ではあるが、誰かが乗り気なら行動に移すくらいの気概はある。同期より一足早く出世する秘訣だ。 「取締法には従うっていうんです、 多少の無礼くらい多めに見てもらわなければね」 ……もしかすれば少し機嫌がいいのかもしれない。 法の施行以上に、細々とした要因が転がっていた。 (61) 2023/09/16(Sat) 17:10:13 |
【人】 法の下に イレネオ「その犬ならいいですね。」 事も無げに言ってのける。 「正義の側だと主張が出来るし。」 その点で好印象のようだ。 今朝の法案のこともありますし、という言葉は、菓子をくれた当人がしょんぼりしていたなら飲み込まれたかもしれないし、言い切ってから気づいたかもしれない。 それからいつも少食な貴方の方へ目をやれば、一応は一枚を食べきったであろうことを確認して。 「まあ。」 「食べた方なんじゃないですか。」 「昼も逃がしませんからね。」 (62) 2023/09/16(Sat) 18:58:30 |
【人】 無敵の リヴィオ>>51 >>53 ルチアーノ 「へぇ、用事か。ここでゆっくりしてて平気なのかい? 運のあるうちにさっさと向かう方がいいかもしれない。 …あぁでも、エスコートはしきってくれよ?」 ツキを分けるって意味でもね。 再度冗談めかして笑いながら君の隣を着いて歩けば、 あっという間に目的地へと辿り着いた。 「はじめまして、素敵なレディ。 お手を煩わせてしまうが、お願い出来るかな。 …何、可愛い子猫ちゃんに振られてしまっただけさ」 丁寧な所作で頭を下げ、まずは傷の手当をお願いする。 てきぱきと癒されていく傷のおかげか、 もうさっぱりと心の傷は癒えたかもしれない。 手当をされながら数あるメニューを眺め、 迷った挙句に君へと問いかける。 「ここのおすすめを聞かせてくれるかい?ルチ。 俺はそのおすすめを頼むことにするよ」 (63) 2023/09/16(Sat) 19:47:59 |
【人】 pasticciona アリーチェ「……お、思ってない! 思ってないわ……いえ、ですよ?」 まずい。心外と思わせてしまった。 しかしながらその後の反応を見て、思う。 隣の幼馴染も一件誤解されやすい言動を取るが、彼もそのタイプではないのかと気づきを得たようにうんうん唸っていた。 「些事じゃない事をいつもしてしまってるわ……」 と、聞こえてきた会話には思わず震えあがった。 大方、非効率な真似を行うのはこの女であることだろう。 クロスタータ片手の講釈も散々見慣れた幼馴染の顔なので滑稽どころかいつも通りの安心感を得てしまうのだが。 「朝ご飯自体は食べた方がいいと思うから…… エルヴィーノの事が心配な子達で、 交代で軽めの朝食を持ってきた方がいいかもしれないわね」 なお、今朝の法案の件の時点で再びしょんぼりしなおしたが、この渦中の事を思えば些細なことである。 (64) 2023/09/16(Sat) 20:42:00 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ「えぇ……」 今食べたのに、昼もまた食わされるのかと嘆息した。 クロスタータは美味しかったのだが、縮みきったこの胃には流石に重かった。 昼はせめてあっさりしたものにしていただきたい。 小言を言う同期はともかく、もう一人とは、どっちが先輩なのだかよくわからないやりとりだ。 (65) 2023/09/16(Sat) 20:59:27 |
【人】 渡りに船 ロメオ「困ったな」 困っている事、その一。 今回の騒ぎで怖がっていないかと思い、 非番であるがバイト先を尋ねた。 怖い事ァ何もねえと袋いっぱいのパンの耳を持たされた。 困っている事、その二。 先程から足に黒猫が纏わりついて離れない。 公園。 徒歩で用足しついで、疲れたので 花壇脇のベンチに座っていた。 時はそろそろ日も落ちてこようかという頃。 こんな騒ぎがあってもマア子供は元気に遊ぶし、 秋の花は咲いているし、鳥は鳴いている。 あんな法律これらにはあんまり関係なくて、 それを感じたくてぶらりと立ち寄ったのに。 「マジ……」「なにがそんなに気に入ったわけ」 変に懐かれてしまったから、変に動けなくなってしまった。 流石に蹴り飛ばして歩いていく訳にもあるまいし。 ナアナア鳴いている野良猫を眺めながら、 パンの耳の処遇についてぼんやり考えていた。 (66) 2023/09/16(Sat) 21:47:25 |
【人】 コピーキャット ペネロペ「お客さん、普段あんまりお酒は飲まれない方ですか? なるほど!では甘いものと炭酸は?苦手ではない? じゃあ……こういうのはどうでしょう」 「スパークリングワインに、 ピーチネクターで作ったカクテルですっ! 甘くて飲み口が良いって評判のお酒なんですよ!」 しとしとと雨の降る夜。 本日もきっと は通常営業中。 私と同じ名前のカクテルなんですよ、 なんて笑う店員もいつもと変わりなく。 とはいえ、件の法は多少なり話題に上りはしたことだろう。 (67) 2023/09/16(Sat) 22:42:12 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>54 ニコロ 貴方が視線を向けた先、その墓石に刻まれている名は無く。 こちらはといえば、語る貴方を見上げてじっと視線を注いでいた。 自分よりずっと長い間、正義の肩書を背負って生きてきた人の言葉。 それを一つ一つ真剣に受け止めるようにしてから、最後。 冗談めかした言葉にはきょんと呆けた表情を浮かべ……それでも。 「……そっか」 何か納得したかのような小さな声を落とした。 それからようやくだ、普段通りににへらと笑って。 「その、ニコロせんぱいの首が飛んだら困る人がいっぱいいるし! オレだってそんなのいやなので……いやだからちゃんと、ここだけの内緒にします」 人差し指を立ててまずは内緒のポーズ。 しっかりきっかり誓いを立ててから、言を続けた。 「でも味方につけるまではいかなくても、なんていうか。 いま、オレの中でとりあえずの……したいことは見えた気がするから」 「――だからありがとうございます、せんぱい! オレ、朝より元気が出ました!」 (68) 2023/09/16(Sat) 23:13:01 |
【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>66 ロメオ 「あれえ」 「こんにちはあ、お兄さあん」 よく見る顔が、全然見ない場所にいる。 遠巻きにその長身を見つけた女は、軽く手を振って寄ってきた。 …足元に何かいる。 猫とあなたと見比べた後、小首を傾げ。 「…何してるんですかあ??」 (69) 2023/09/16(Sat) 23:17:20 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ>>68 ニーノ 「ま、お互いにこの事は内緒に、だな。 お前も相当ヤバイこと言ってんだ。気を付けとけよ。」 同じ警察官が検挙をされたのだ。 下手な振る舞いは身を滅ぼしかねないと言っても良い。 貴方が気遣ってくれるように、此方も気遣う。 「ともあれ元気が出たなら良かったぜ。 困ったことがあったらこっそりでも良いから 信用出来る奴に相談するんだぞ。」 「そういやこの墓、ニーノの知り合いのものか?」 名前のない墓。 わざわざ選んで座ると言う事は縁があるからとは思うけれど。 (70) 2023/09/16(Sat) 23:58:02 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>70 ニコロ 「はい! ちゃんと気を付けます、……内緒」 秘密は絶対守ると言わんばかりにもう一度同じ言葉を繰り返してから。 「へへ。 今もニコロせんぱいに相談させてもらったから、大丈夫! でも今後も何かあったらちゃんと相談します。 オレには頼れるせんぱいがい〜っぱいいるから」 勿論貴方もその一人で、今の会話が信頼の証。 すっかりいつもの調子を取り戻した男は残りのクロスタータを口に運んだ。 もごもごと咀嚼する中飛んできた問いには、ふるりと首を横に振り。 「……知り合いではなくて。 でも、思うところがたくさんある感じの」 ちょっと不可解な言葉を返して、笑う。 (71) 2023/09/17(Sun) 0:40:35 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ>>63 リヴィオ 「良くはないさ、だが遅れるぐらいがちょうどいいだろうよ」 そうして訪れたスープ屋にて。 隣で賺したような顔をする男を凝視しながら、わずかに眉をしかめてしまった。 このリヴィオという男は己がわざわざ飾って振舞う姿と相違ない台詞を素で話している。 参考にせざるを得ない自然な態度と手腕に浮かべた笑みも引きつってくるというものだ。 それと少し昔の知り合いも想起させた。すぐに脳裏から消した。 「リボッリータか、カボチャスープだなあ。 ……味がする 」おススメに選んだのは安い店特有にある食えない薄さがないメニューだ。 正直な話、味は贅沢なレストランとは比べ物にならないほど粗末であるからだ。 それを美味いと褒めてその場で食べていくか、持ち帰って味わらず飲み込むのが常である。 (72) 2023/09/17(Sun) 6:33:05 |
黒眼鏡は、捨てた。 (a14) 2023/09/17(Sun) 10:02:32 |
カンターミネは、ダヴィードをリアルタイムでは見れていない。が、後日録音機器とヅラが送られてきた。 (a15) 2023/09/17(Sun) 10:50:07 |
ヴィットーレは、『煙草の不始末』をした。 (a16) 2023/09/17(Sun) 11:40:31 |
ヴィットーレは、火が十分に回ったのを見てから、消防に連絡をした。 (a17) 2023/09/17(Sun) 11:41:36 |
ヴィットーレは、己の店と中に残ったものを、燃え殻に変えた。夜のうちの事だった。 (a18) 2023/09/17(Sun) 11:42:25 |
ペネロペは、塩分と油分とアルコール最高〜。 (a19) 2023/09/17(Sun) 12:18:19 |
カンターミネは、《今日もいい腕してるねえ》と鳴いた。テディが。 (a20) 2023/09/17(Sun) 12:19:13 |
テオドロは、アリーチェに「用意ができたら呼べ」と連絡を入れた。 (a21) 2023/09/17(Sun) 12:47:16 |
ダヴィードは、家にテディベアが増えるらしい。 (a22) 2023/09/17(Sun) 12:53:14 |
イレネオは、それが、嫌いではなかった。 (a23) 2023/09/17(Sun) 13:28:31 |
ニーノは、笑って頷いた。 (a24) 2023/09/17(Sun) 14:37:07 |
【人】 Chiavica テオドロ「慌ただしいですねえ、街も。 こうしてみると効果があるんだかないんだか」 警部補たるもの、たまの見回りも仕事の内。 そんなこんなで街を眺めていると普段と比べて、身を縮めてそそくさと歩く人間たちが多い気がする。 警察の目が怖いなら猶更堂々としているべきだというのに。 叩く気になれば埃やそれ以外がいくらでも出てきそうだ。 (こんなので手柄上げて、 あの署長代理に取り入りたいわけでもないしな……) 自分にとっての価値と、誰かにとっての価値は、 いつだって違うものだとはわかっているが、にしたって。 今日も諸々の未然防止のために、 皮肉屋の警部補は程々に目を光らせている。 (74) 2023/09/17(Sun) 15:34:33 |
ペネロペは、仕事が一つ増えた。 (a25) 2023/09/17(Sun) 15:59:42 |
カンターミネは、経費ってどこまで適用されるかな……と考え始めた。 (a26) 2023/09/17(Sun) 16:08:57 |
【人】 法の下に イレネオちょうど昼時。 男は赤茶の紙袋を抱えてぼさっと立っていた。そうしてちらちらと、顔を傾けて袋の中身に繰り返し目をやっていた。 入っているのはカスクートである。ここらでは評判のいいパン屋のもので、昼食用にと買ったものだ。 朝方の発言の有言実行。自分の分と少食な先輩の分。一応半分に切ってもらってきたから、彼が半分だけでいいと言い張ったら、自分で食べてしまうつもりだった。 が。 「……買いすぎたな。」 買いすぎたのである。 昼時のこと。パンは運良く焼きたてで、季節柄新商品なんかも出ていて。時々買いに行くからには顔も覚えられていて、おすすめなんかもされてしまって。 そうして温かく接してくれるのが快くて、じゃあそれも貰います、なんて。 言っていたらいつの間にか5種類のカスクートを手に入れていた。 パン屋側もよく売ったものだと思う。さてどうしようか、と首を捻った。繰り返すが昼時、そこそこの人が昼食のために出払っている。 残っているメンツは忙しそうで、声をかけるにも気が引けた。 誰か、食べてくれたらいいのだけれど。隅の方に寄って、肩身狭そうでいる。 (75) 2023/09/17(Sun) 16:12:05 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ「なんでそんなにパンを……?」 そろそろ昼休みかと、資料室から戻ってきた時のこと。 何やら隅の方で、形見狭そうに突っ立っている後輩がいた。 昼も食べさせるとは宣言されてはいたけれど、まさか、全部昼食用だと食べさせられるんじゃないだろうかと訝しむ。 流石に無理だ。 (76) 2023/09/17(Sun) 16:31:39 |
【人】 Chiavica テオドロ「あなたは何をしている」 これは巡回に行っていない方の時間軸。 書類を纏めていたら良い匂いがすると出所を探ってみたら何故か隅の方で縮こまっているのが居るときた。 幼馴染もやっていた、今警察署内でブームが来ている挙動なのかもしれないな。漠然と脳内で茶化していた。 (77) 2023/09/17(Sun) 16:51:29 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ「おう、ただいま戻って…何してんだ?」 片や見回りを終えて帰ってきたところで。 何やら美味しそうなパンの香りと面白そうな事になっている。 (78) 2023/09/17(Sun) 17:14:49 |
【人】 法の下に イレネオ>>76 エルヴィーノ >>77 テオドロ >>78 ニコロ 「あ。」 初めの目当ての先輩が来て、説明しようと口を開ける。 「お疲れ様です。」 ところに、また新しい先輩が来て、タイミングを掴み損ねる。 「えっと。」 どこから話そうか、と整理しかけたところまた一人。 先輩三人に囲まれたところでこの体躯が動揺することはない。 ないけれど、さすがに立て続けに来られると参った。嬉しい悲鳴と言うやつだ。 「……。」 「食べますか。」 結局。 説明を全てすっ飛ばして、結論だけを口にした。 一緒に袋の口をそちらに向ければ、よりパンの美味しそうな匂いが濃くなったはず。 (79) 2023/09/17(Sun) 17:22:47 |
【人】 日差しにまどろむ ダニエラ「あー。ありますよねえ、そういうことお。」 「ついつい美味しそうで、買いすぎちゃってえ。」 なんの騒ぎだろう、と寄ってきた女。 どうやら見ただけで全てを察したらしい。 したり顔でうんうん、頷いている。 (80) 2023/09/17(Sun) 17:23:17 |
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