人狼物語 三日月国


267 冬暁、待宵の月を結ぶ

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【独】 宮崎暁



   あの日、僕が君を本気で好きになってしまったせい。
      

(-81) 2024/06/12(Wed) 21:37:54

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   そう、だね。

      お相子ってことにしといて、ほしいな。


(-83) 2024/06/12(Wed) 21:38:43

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ そうして留めておかないと。
   僕はまた君を傷つけてしまいそうだから。  ]



(-84) 2024/06/12(Wed) 21:39:20

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   ────────行こっか。


(-85) 2024/06/12(Wed) 21:40:06

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




 [ 幸阪を腕の中から解放すると
   僕はまたいつものように手を繋いで。

      いつものようにデートに戻ろう。
      僕達が戻れなくなってしまう前に。 ]**


(-86) 2024/06/12(Wed) 21:40:36

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ よくわかんない。
  ちょっと変わってるね。

  予想してた言葉すら返せないほど
  呆れられちゃったかな、なんて。

  共感されると思ってなかった私は
  そんな風に思い込んでたし、
  別にそれが普通だって思ってた。

  自分ですら、自分の気持ちが偶にわかんなくなるのに。
  他の人に共感してもらえたなら
  それは奇跡みたいなものでしょ? ]

 
(-87) 2024/06/12(Wed) 22:30:26

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   なってたよ。
   実際かっこいいと思う。

   あ、でもさっきは情けなかったけど。


[ 床を転げまわってた姿を思い出して
  にやっと笑う。
  第一印象だけならクールに見える人が
  あんなに悔しがってる姿、  
  本人には悪いけど面白かった。

  ……それはそれとして。
  外から来る人に注目するのは自然なこと。
  時期も時期だったし
  学校って広いようで狭い、閉鎖空間だから。 ]

 
(-88) 2024/06/12(Wed) 22:31:09

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ……私も別に耐えられてるとは思ってないよ。


[ 
だから死んでもいいかな、なんて思ってる。

  
とは流石に言えないけれど。


  巡り合わせなのかな。
  思いの方向が同じ二人が出会ったのは。

  寂しさを抱えた二人が出会ってしまったのは。 ]

 
(-89) 2024/06/12(Wed) 22:31:30

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   いっそ慣れてしまえたら楽かもしれないのにね。
   そうはいかないんだから、面倒だよね。


[ いつまでいられるかわからない。
  きっとこの人と仲良くなっても
  崩れてしまうだけ。

  そう、分かっていた。

  君が一歩踏み出しさえしなければ
  私は名乗りもしないまま
  名もなき同学年の女子、で終わっていたのに。 ]

 
(-90) 2024/06/12(Wed) 22:31:55

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ ひとりしかいない気分に浸れる場所へ。
  それは諦めでもあり誤魔化しでもある。

  一人でいなくて済むのなら
  差し伸べてくれる手を取りたい。

           誰だって独りは寂しい。 ]


 
(-91) 2024/06/12(Wed) 22:32:16

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 寂しいけれど、私は
終わり
を見据えてるんだから。
  
  次の機会なんてないまま別れるはずだったのに。 ]

 
(-92) 2024/06/12(Wed) 22:32:34

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 手から伝わる温度。交わる視線。
  伝えられる願い。

  
……ひどく身勝手な告白。


  崩れると分かっているんだから
  この関係はめでたしめでたしでは終われない。

  
…………でも、思い出作りにはちょうどいい。 ]


 
(-93) 2024/06/12(Wed) 22:34:45

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 君は私を利用したつもりだろうけれど。

  君が選んだ人は心置きなく死ぬために
  思い出が欲しいと願う人だったから。


          利用したというならお互いさま。 ]

 
(-94) 2024/06/12(Wed) 22:35:13

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



    そう、かも。
    似てるね、私達。


[ 同じだね、とは言わないまま。

  軽々しく、君の告白を受けたんだ。>>17 ]

 
(-95) 2024/06/12(Wed) 22:35:36

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   幸阪結月。
   結ぶ月で、ゆづき。

         よろしくね、私の彼氏さん。


[ 私でなければならない理由なんてない。
  そう思いながらも、気になってしまったんだ。

  知らない世界に行ける可能性があるかもって。 ]

 
(-96) 2024/06/12(Wed) 22:35:58

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 幸阪結月でなければだめだったと言われたかった。 ]**


  
(-97) 2024/06/12(Wed) 22:36:30

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 付き合い始めてから半年ほどたった夏の日。

  暑すぎて溶けそう、なんて
  軽口をたたくのも嫌になるくらい暑かった。
  何処かに出かけるより涼んでいたかったから
  君の家に行くのを嫌がったりなんてせずに。

  重いんじゃない?っていいながらも
  お言葉に甘えて後ろに乗せてもらって。

  アイスならこの間出たコンビニ限定のが食べたい
  とか言ってみたりして。

  いつも通り、恋人っぽい会話をしてた。 ]


  
(-98) 2024/06/12(Wed) 22:54:01

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 二人きりになったところで
  私達に好意なんてないはずだから
  なんにも起こりはしない。

  何処かで楽観視してた私が
  警鐘を鳴らす私に勝ったせいで
  私は君の部屋に躊躇いなく招かれた。

  エアコンの効いた広くない部屋。
  最低限のものしか置かれていない部屋は
  今までの生活を物語っていて。

  それが心に引っかかって、
  憂うように目を伏せたのは一瞬の事。


  恋人ならこれくらいするよね、と
  身を寄せ合って、お互いを近くに感じて。 ]


 
(-99) 2024/06/12(Wed) 22:54:41

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 好きかどうかなんてわからなかった。
  ただ、嫌いだとは決して思わなかったし
  君と過ごす時間は楽しかった。

  それで十分だ、って思ってたんだよ。


        
本気でそう思ってたはずだった。 ]


  
(-100) 2024/06/12(Wed) 22:55:23

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁




    
このまま二人でお昼寝でもしちゃう?



 
(-101) 2024/06/12(Wed) 22:55:56

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[  近い距離も厭わずに君と目を合わせて。

       幸せそうにふっと微笑んだ。 ]*


 
(-102) 2024/06/12(Wed) 22:56:54

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



      ―――――………。

  
(-103) 2024/06/12(Wed) 23:09:13

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ こんなに近いとあの日を思い出してしまう。  
  思い出さないようにしないといけないのに。

  何処かで思い出したかったのかもしれない。

          だって、心地よかったから。 ]


    
(-104) 2024/06/12(Wed) 23:09:39

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   
…………そう、だよね。


             
お相子、だね。


  
(-105) 2024/06/12(Wed) 23:10:08

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ イタズラに仕返ししただけ。
  
  そう、これが私達のあるべき姿のはず。 ]


 
(-106) 2024/06/12(Wed) 23:10:29

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁




[ どうしてだろう、分かってるのに
  心が揺らいでしまうのは。 ]



 
(-107) 2024/06/12(Wed) 23:11:06

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



    …………ん、行こう。
    
    メロンパン、売り切れちゃう。


[ ぱっと君から離れるとまた手を繋いで。

        二人の日常へと戻っていく。
        
何処か名残惜しさを感じながら。 ]


 
(-108) 2024/06/12(Wed) 23:11:27

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ パン屋さんってあれもこれも、って
  買いたくなっちゃうけど
  君がいるから半分こすれば色々食べられるね、
  私はクリーム入りのやつたべたい、なんて言って
  二人でそれぞれ買ったパンを分け合って。

  ほら、あーんってする?
  なんてパンをちぎって君の口元まで
  持って行くふりをして自分で食べてしまう
  悪戯をしたりもしたけど

  その光景すら、他人から見たらただのカップル。

  想いあう二人にしか見えなかったかな。 ]**

 
(-109) 2024/06/12(Wed) 23:12:00

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 折角なら、って、
   そこに楽しさや幸せを求めた時に
   その主語が自分じゃなくて相手になる。

   まして身勝手な告白をした相手に。


   それだけのことが
   実はとてもすごいことなんだって。
   幸阪は知っていたりするんだろうか。

   言葉にせずと態度や空気に出るもので
   それが僕が幸阪のことを
   役割以上に大事したいと思ったきっかけの一つ。 ]



(-110) 2024/06/12(Wed) 23:48:00

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ プラネタリウムを見に行こうと決めた当日、
   受験の時以上に緊張していた僕はというと。

   慣れないワックスで髪型をしっかりキメて、
   ファッションも幸阪が恥ずかしくなく、
   それでいて圧を感じないくらいに準備して、

   その気合いの入りようは
   両親に頭を打ったのかと疑われるレベルだった。

   そんな紆余曲折を乗り越えて、
   待ち合わせ場所で待つ僕は
   彼女の目にはどう映っていたのだろう。    ]*


   
(-111) 2024/06/12(Wed) 23:48:48