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【人】 天原 珠月[そしていよいよ2階である。 屋根裏部屋は永遠の憧れであり、そのためにアルプスの少女になりたいと願う時代があったくらいなのだ。 幼馴染も部屋を誕生日にねだられた時には驚いたはず。] 階段は意外と急だね。 [さすがに一軒家のようには広くないから仕方ない。 今日はパンツスタイルなので、遠慮なく先を登らせてもらうと、上に着いてから手を差し出した。] ……天窓だ。見て、ほらっ! [干し草で出来てはいないちゃんとしたベッドが二つ並び、間のテーブルには小さなランプが置かれていて。 寝転がるとちょうど夜空が見上げられる位置に窓がある。 片方のベッドに駆け寄り手をつくと窓から空を仰いだ。 夕暮れの気配のする空に薄い雲、悠々と鳥が飛んでいく。] 夜は静かそう。森の中だもん。 [いつもの家とは全然違う環境に来たのを実感する。] (168) 2023/03/01(Wed) 21:37:57 |
【人】 天原 珠月ふぅ、さすがに少しは疲れたかなー。 [そのまま大きく伸びをする。 屋根裏部屋だけあって下の部屋より大分狭く、ベッドだけで精一杯な空間でもあり、必然的にそれぞれの距離は近い。 上にやっていた視線を下ろすと幼馴染が、いる。 数秒の間さえ開けず、子供のように笑う。 さっきの幼馴染につられたみたいに。] ……ベッドの間越えて蹴ってきたら枕投げるからね? [多分蹴られなくても投げる。確定事項の笑みだった。*] (169) 2023/03/01(Wed) 21:38:02 |
【秘】 緑山 美海 → 緑山 宗太朗>>163 貴方の腕に中に飛び込んで、ぎゅっと抱き締めて。 「ふふっ、2人でありがとって言ったら意味なくない?」 「···でも、ありがとうの気持ちは”ここ”にどうぞ?」 とんとん、唇を指で叩いて、親愛の印をくださいな。 (-82) 2023/03/01(Wed) 21:42:16 |
【人】 緑山 美海「焚き火でやるマシュマロとか憧れる。···とか呑気なことを言ってる場合じゃないよね」 焚き火はキャンプの生命線などと言われるものだ。 私だけならいいけど、隣にいる人に寒い思いをさせる訳にはいかない。 気合いをいれて準備のお手伝いを進めただろう。 「荷物の整理とか諸々は終わったよ。···そっちはどう?着火できそう?」 テントから少し離れた場所にペットボトルを片手に向かう、これは貴方への差し入れのスポーツドリンク。 火が上手くついたら自分も手袋をつけて、小さな薪を入れるのを手伝うつもり。* (171) 2023/03/01(Wed) 21:43:35 |
【秘】 大学生 寿 達也 → 大学生 要 薫[二つ年上の先輩は、こんな風に彼に乱されている年下の恋人を篭絡して遊ぶのだ。 キスだけで熱い息を吐いて、残念そうに言いながらも自分の言葉を聞き入れてくれたのかと思えば、また煽ってくる] ここではダメ、ですよ? [誰がくるかわからない場所なのに睦み合ったことはないとは言わない。 けれど、自分の指を煽るように遊ぶ彼を止める手段を自分は持たず、結局は彼の白い胸元に赤い華の痕をつけることになってしまったのだけど*] (-83) 2023/03/01(Wed) 21:55:36 |
【人】 大学生 寿 達也早くコテージに入らないと、虫に刺されてしまいますよ? [要の綺麗な肌に自分以外の存在が痕を残すことは許さない。 早く安全地帯に彼を置いておきたくてハラハラしてしまう。 そんなことは考えていないような彼はおおらかに荷物を運ぶ自分を呑気に見ている>>142 それならば、と大急ぎで荷物をコテージに投げ込むと、彼の元まで大股で戻り] ほら、お姫様? 大人しくしていてくださいね。 [足場があまりいいとは言えない自然の中。それなりに整備されているとはいえ、人工物で覆われた場所とは違って、足先でも引っかけたら大事な人を投げ出してしまうかもしれない。 それだけは絶対にできなくて、先ほどまでは早く、と焦るばかりだったけれど優先順位が逆転した今、彼をゆっくり丁寧に運ぶことだけを意識する] (172) 2023/03/01(Wed) 21:56:06 |
【人】 大学生 寿 達也結構いい感じですよね。 [荷物を運びこむついでに見るだけだった部屋の中を、要を床に下ろしながら見回して感想を述べる。 キャンプというから不便さを覚悟していたというのに、一か月くらいいても不自由なさそうだ。 彼がそのまま荷物を置きに寝室にいってしまったのをあえて見送り、自分の方の大がかりな荷物はいったん壁際に置いておく。 そして、カメラなど貴重品とすぐに使うような日用品を持って自分も寝室に荷物を置きにいった*] (173) 2023/03/01(Wed) 21:56:21 |
【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月― 別世界の話 ― [大地が裂け、霧で覆われた地上。 そこで生まれた文明は破壊され、住めなくなった人類は空へとその居住区域を移したのは何世紀も前のこと。 浮遊する大地に住まうものにとって、霧の濃い大地で祖先が暮らしていたといっても既にピンとこないだろう。衰退し、新たに発展した文明と、その生活に適応するように進化した人類にとって、過去の文献でしる地上の文明は、既に御伽噺のようなものなのだ。 大地と大地は空という障害物に隔絶され、他所との交流が緩やかで疎かになった世界。 島単位で物事を解決していくように社会は作られ、喫緊の危険もなければ、大きな変化もなく、一つ隣の遠い島さえみることなく一生を終える人がいても珍しくはないだろう。 少なくともこの島ではそうであった。 だから島で生き、島で死ぬ。それが大多数の考えである中。その島に生まれたアスルという男は外界という空に憧れをもっていた。] (-84) 2023/03/01(Wed) 21:56:48 |
【秘】 大学生 寿 達也 → 大学生 要 薫[寝室にいくと彼は蚊取り線香を点けていて。その手際と用意の良さに感心してしまった。 最近は無臭タイプの防虫剤が多かったけれど、除虫菊の独特な香りは嫌いではなくて、どこか懐かしい。 上がっていく煙がまるで布をしゅるしゅると引っ張っているかのようで悪くないと思いながら見ていれば、彼らしい言葉にくすっと笑った] もちろん、いいですよ。 [ただし、違う覚悟をしてもらうだろうけれど。 肌に布をまとわせることを嫌う要は、以前までは所かまわず時間構わず服を脱いでしまう傾向があった。それがまだ彼への感情を確定させる前の自分を悩ませて困らせていて。 でも今は、彼は自分の前でしか肌を見せないでいてくれるようになって。 それは恋人の独占欲を尊重してくれているのか、それとも彼が独占されたがってくれているのかはわからない。どちらにしろ、恋人を【縛りたいほど】愛している自分には助かることでしかないのだけれど] (-85) 2023/03/01(Wed) 21:56:55 |
【秘】 大学生 寿 達也 → 大学生 要 薫 あ……ここ、痕ついちゃってますね。 [彼の服を自分から脱がしていって。そこに彼の密やかな胸の飾りの横に見えた痕に目を細める。 それは数日前の二人の情事の名残り。 ちゃんとキャンプまでには消えるだろうと思っていたのに、残念だ。 まあ、これくらいだったら、光の具合で飛んでしまうだろうけれど。 ちらっと周囲を見回せば、おあつらえ向きなように白い壁紙に白いカーテンだ。シーツも白い。 ここまで白がそろうのは珍しいかもしれない。このコテージを管理している会社は清潔感を重視しているのだろうか。まるで病院のようにも思えて。 しかし、そこに要がいると状況が変わる。 彼が脱ごうとしたのは上半身だけだったかもしれないが、彼を白い世界に押し倒し、そしてそのままズボンのホックにも手をかける] (-86) 2023/03/01(Wed) 21:57:30 |
【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月[そんな彼が、何の因果かこの島の守り手ともいえる不思議な力を持つもの、通称巫女と呼ばれるものの守り人に選ばれたのは、なんとも皮肉なことだろう。 皮肉だろうがなんだろうが、自身の特性が守り人としての資質に添っていたのだ。 その任を断りはしなかった。外界に憧れをもっているからといって、家族も幼馴染たちといった友人がいる故郷の島が嫌いだというわけではなかったからだ。 それに資質があろうがなかろうが、巫女と相性が悪ければ別の者を任命するともいわれていたので気楽に考えてもいた。 そして初めて、守り人候補として、次代の巫女と対面を果たしたのだが、年齢に似合わぬ生真面目な雰囲気と、年齢相応の寂しげな雰囲気が気に入らなかったのだ。 もっというならば不安というよりも、イラっとしたという直情的なものだっただろう。 最初は畏まったように名前をいってみたものだが、次にはやめた。] (-87) 2023/03/01(Wed) 21:57:51 |
【秘】 大学生 寿 達也 → 大学生 要 薫 さて、最初の撮影会といきますか。 [そう言いながら、笑顔で持ってきていた一眼レフのカメラのレンズを彼に向けた*] (-88) 2023/03/01(Wed) 21:58:33 |
【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月なぁ。チビちゃん。 あんたは巫女様として傅かれたいか?それとも――― [周囲の大人なたちのことなんて無視して、目の前で肩に手を置き、視線の高さを合わせるようにしゃがみこんで、深い紫色の瞳を群青の瞳がじっと見つめて] 一人のペルラという少女として接せられたいか? [不器用に優しく問いかけた。 それが守り人のアスルが15歳。次代の巫女のペルラが10歳の出会いであった*] (-89) 2023/03/01(Wed) 21:59:04 |
【独】 一匹狼 “楓”/* ログ読みのしやすさのためだけに別ブラウザでフィルタ整備した……。 いちいちオンオフするの大変だからね 書き込みは全体見える側で…… (挟まりたくない病患者) (-90) 2023/03/01(Wed) 22:01:49 |
【人】 黒崎柚樹よ、め…………? [よめ、とか、だんな、とか。 >>156 料理が出来るというスキルは往々にして伴侶に求められるあれそれだから、例えとして解らないでもないけれど。 でも先に"嫁"って単語が出てきたあたり、記憶が戻りかけてるのかな……なんて儚い希望が沸いてしまう。 そんな訳ない、って、打ち消すみたいに否定して。] こんなごついのに対して"嫁"とか、ないでしょ……。 [自分で言ってて胸の奥がツキリと痛むんだから世話が無い。 怒ってはいないよという口調にはしたつもりだし、"褒めてるんだが?"と続けられた言葉には、解ってるよという風に片手を上げた。 でもそのもやもやをぶつけるように武藤の手をはたき落としてしまったのは……申し訳ないと、思ってるよ。] (174) 2023/03/01(Wed) 22:12:52 |
【人】 黒崎柚樹[その後も、ぽろぽろと溢れ続ける、私の良く知る武藤の、片鱗。 今の武藤は知らないはずのことが、ぽろぽろ、キラキラ、と。] 確かに、叫びたいような気持ちになる時は走るけど。 ……御存知の通りよく食べるしね。 食べるのもストレス解消の一つではあるかも。 [心の動揺を表に出すまいとすると、どうしてもぶっきらぼう気味になってしまう。 武藤に"クールガイ"と思われ続けていたくらいには、常の自分はそれほど笑わないし、そうなると目つきが悪い自覚も十二分にあるし、あんまり印象良くないよね、と、解ってはいるんだけど。 ────……そう、か。 今の武藤も、 "くっきーは笑ってるとかわいい、と思うぞ" と言ってくれた武藤であることには、変わりないんだ。 唐突にすとんと腑に落ちたものの、落ちただけで、今は上手く笑える自信もない……はずだった、のだけど。] (175) 2023/03/01(Wed) 22:13:22 |
【人】 黒崎柚樹や……、こっちこそ、ごめん。 叩くつもり、なかった。 [なんか、すごく嫌だと思ってしまったんだ。 武藤のことだから、きっと女子にはしないだろう、この仕草。 大事な人にするでもない、いかにも仲良しの友人相手にする風な。何の特別感もない、無邪気に差し出された手。 そんなのは要らない、って、思ってしまった。] ううん、そんなこと、ない。 ["気になる女子にしかやらん方がいいやつ"では、なくて。 むしろ気になる女子にはしてほしくないやつ、というか。 いや、現状、自分は武藤にとっての"女子"ではないのだし。 武藤にとっての自分は、男。 何度も何度も言い聞かせ。] (177) 2023/03/01(Wed) 22:14:42 |
【人】 黒崎柚樹ちょっと驚いただけ。 ────ごめん。 [いくらか重くなった空気を変えられる話術なんて、あいにく持ち合わせていない。 気にしていないよと言外に伝えるように、武藤が普段通りに話しかけてくれることに感謝して。 ぽつぽつ話をしながら歩いていたら、つい、いつもの距離感になってしまっていたようだった。] んー……そうだね、直線あったらダッシュできるし……、 …………っと、ごめん。 [細い輪が1つ足りてないだけで、なんだかすうすうする風に感じていた左手がうっかり武藤の右手に触れてしまい、ひくりと肩を跳ねさせる。 ごめんちょっと近かった、と並ぶ距離を一歩横にずらし、パーカーのポケットに両手をねじ込んだ。] (178) 2023/03/01(Wed) 22:15:05 |
【人】 黒崎柚樹[いくらかの沈黙を流しつつ、歩みだけは止めずに────多分、迷ったら困るしと何度も曲がったりはしなかったとは思うのだけど、気付けば目の前に湖が広がっていた。 辿り着いた一画にはウッドデッキが整備され、本数は少ないものの淡い光を放つ街灯と、その下にはベンチがいくつか並んでいた。] へえ……きれいだね。 [昼の光が無ければ湖の透明度などは解らないけれど、きっと昼には格別に美しいに違いない。 林間の小道、ずっと木で覆われていた空が一気に開ければ、それだけで開放感は格別なもので、私はデッキへと、一歩踏み出し、そのまま湖畔のそう長くはない手すり沿い、端まで小走りで駆けてみた。 なんか、あれだな。武藤と行ったテーマパーク、こんな場所で追いかけっこ、したな。 そんなことを思い出し。 少しだけ思った。 忘れているのが武藤の側で良かった、と。 私は忘れたくないよ。 ずっと覚えていたいよ。 あれが私一人の夢だったのかもしれなくても。**] (179) 2023/03/01(Wed) 22:15:53 |
【秘】 大学生 要 薫 → 大学生 寿 達也[蚊取り線香って風情あるやろ。なんて そんな事を気にする癖に、指先は自らの衣類を取り攫いたがった。彼が困る顏を見るのも好きだ。けど、本当に困らせたい訳じゃない。それに困る顏とは違う顏の方がもっと好きだ。人前で肌を見せなくなった理由を聞かれたらきっと自分ははぐらかす。年下の恋人を篭絡して遊ぶのが好きだから。 好きだから、という感情を見せるのは少しばかり照れが生じてしまう。 元々は、ふらりのらりくらりと過ごしていた自分だけど、【縛られる】のも良いのだと。心地よいのだと彼とすることで初めて知った。縛る程に愛しているという行動のその愛おしさも] ……ん。そうやね。 可愛い蚊に吸われてもうたみたい。 [僕の肌に痕を残すのを許しているのは1人だけ。 脱がされた上着の下、白い肌に浮かぶ一輪の花痕に対する残念そうな顔に、僕は嬉しいで。と細やかな一言を差し込もう。これから彼が【何】をするのかは知らないが、何をするにしても彼のものだという証があるのは、見えるのは嬉しいのだけど。 白い壁紙に、白いカーテン。 そして白のシーツ。肌の白い自分が其処に座れば、溶け込むようで。上半身を脱いだまま、ベッドの上に座ろうとして、足を止めたのは、彼がズボンのホックにも手をかけたため。] (-92) 2023/03/01(Wed) 22:34:57 |
【秘】 大学生 要 薫 → 大学生 寿 達也… 寿? [どないしたん。なんてきっと愚問だ。 笑顔で彼が一眼レフのカメラを此方にむけるのだから。ふふっと笑い返して、そのまま役者のようにベッドの上に乗れば床には、下着とズボンが散らかるだろう。まっさらの生まれたままの姿になって両手両足をついて、中心へと移動した。 その際少しばかり腰を揺らめかせて] (-93) 2023/03/01(Wed) 22:40:02 |
【秘】 大学生 要 薫 → 大学生 寿 達也ふーん?やったら …まずはどんな風に撮ってくれるん? [どんなポーズがええん。と中央で座り、小首傾げ。 隠すように、恥じらうフリをして薄い白色の上布団で下肢の中心を少し隠せば、甘く艶めく視線で、黒色の黒子を見えかくれさせて、彼の前で誘惑する悪い年上の恋人になろう。 ちらっと覗く陰茎はまだ硬さを持たず。 髪と同じ色の茂みは薄めゆえに隠しきれぬのを見せるように膝を立てて、座ろうか。三角座りだけど肝心なところは、薄い布団で隠して。 煽るのは、少しばかり挑発的な顏で。 奥、一番奥に隠された花の蕾は彼に抱かれた痕が残りながらも、丁寧なケアを忘れたことがなく薄い色を保っているか *] (-94) 2023/03/01(Wed) 22:40:43 |
【秘】 緑山 宗太朗 → 緑山 美海「意味無くない!俺いつも美海にありがとって言いたいし〜」 伝えたいから伝える!の精神を地で行っている。言葉でも伝えるし、このとおり行動でも伝える。 ぎゅっと感謝を抱きしめ返す腕に込めて、そちらを見ると、 とんとんと場所を示す、"印"の催促。 「 ……もうキス、してもいいの? 」それを見て、口元にはにかみを浮かべた。 「美海も"ありがとう"が欲しいんじゃんか?」 「じゃあ意味無くないね!俺も美海のありがとういっぱい欲しいし?」 「美海の欲張りさん、おねだり上手」 愛情と貴女への親しみを込めて送った、からかう様な言葉達。唇の端は小さく上がっていて、声音はさっきのじゃれ合いの応酬に少しのとろみがついたもの。 とろりとしたじゃれ合いの言葉の最後に 「へへ……はい、ありがとうのちゅー」 感謝の言葉をもう一度告げてから。 お望みのもの、親愛を込めた "印" を、軽く唇へ落とした。 (-95) 2023/03/01(Wed) 22:57:16 |
【人】 緑山 宗太朗「焼きマシュマロ食いてぇ」と呟きながら積み上げる木。組み上がりは順調だ。内側に燃えやすいの、外側に長く燃えるの。 声をかけられれば、>>171 振り返ってOKサインを出した。ちょうど着火する所だ。 「できそう!見てく?」 と観覧を勧める様な声を掛けてから、着火具を手に取った。 ファイヤスターターを擦って、バチッと出た火種を解した麻の繊維へ。 火種を包んでふっと息を吹きかけること数回で、見る間に燃え上がる。 出来てほやほやの小さな炎を「 あつつ!!! 」と耐火手袋の上でぽんぽん踊らせながらも燃えやすい木の枝ばかりの所へ突っ込んだ。「あとはこいつを育てるだけ!」 「……お!ちょうど喉乾いてたぜ!あざ〜っす」 とスポドリを受け取って、飲み物を飲みつつ火の育成を始めた。 手伝ってくれるならと自分は少々後ろへ下がっただろう。貴女が薪を入れやすいように。 必要があれば、たまに指導の声が飛ぶとか。* (182) 2023/03/01(Wed) 22:58:15 |
【秘】 大学生 寿 達也 → 大学生 要 薫[あの最初の時……。思いがけない展開で彼とホテルで会ったあの時は、どのような思いで彼を撮影していたんだっけ。 あんな状況下ではあったが、あの時の方がまだ冷静さがあったような気がする。 それはまだ彼を手に入れてなかったから。 わかっていて妖艶なポーズで肢体をさらけ出す恋人に、喉が思わず鳴ってしまった。 あれから何度も体は重ねたし、彼の身体の知らない場所なんてなくなるくらいに知り尽くしたはずなのに、飽きることがなく執着ばかりが増していく。 まるでAV女優のように可愛らしくわざとらしく。 淫猥でいてあざとくて。彼は肝心な部分を見せずにただ自分を煽ってくる。 それをわかっていて、自分の方も余裕のふりをしてみせる。 姫の騎士は冷静さが命だから。 ええかっこしいであるだけかもしれないけれど、みっともなく崩れ落ちるところなんて見せられない。 白い肌に対照的な黒いホクロ。金箔をはったかのように輝く切れ長の瞳がじっと自分を見つめる] (-96) 2023/03/01(Wed) 23:16:12 |
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