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【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月君はなんで体育館いたのかなって。 ずっと、聞いてみたくてさ。 ほら、今ってテスト期間だし 友達と待ち合わせってこともなさそうだし。 [ ベンチに座って カフェラテの缶を開けながら 僕は少し思い切った疑問をぶつけてみる。 そうしてるうちに 彼女の言葉にハッと気付かされた。 僕、まだ自己紹介してなかったんだっけ。 ] (-31) 2024/06/10(Mon) 22:12:41 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月うん、僕は宮崎暁、A組だよ。 アカツキって書いて、さとるって読むんだ。 今年の夏に転校してきたんだ。 よろしくね。 [ きっと彼女が一年生だったなら 僕たちが同じ学年でクラスだけ違うって お互いに気づけたかもしれない。 彼女は僕話す時間をくれて。 きっとクラスの人よりも 関わりが薄いからこそ、かな。 話してもいいかなって、思ったんだ。 ] (-32) 2024/06/10(Mon) 22:13:12 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月そうだったんだ… 僕…昔から転校が多いからさ 友達とか全然いないんだよね。 この学校も、いつまで居るのか、分かんないし。 [ いるにはいるけど、 こんな風に遊んだりはしないから。 さっきあったばっかりの彼女に もう既に負けてしまうくらいの相手しかいない。 ] (-33) 2024/06/10(Mon) 22:14:22 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月そしたら体育館で 君がいる音が聞こえたから。 もしたかしたら、ってね。 [ 友達が欲しかったとか 遊んでみたかったとか 濁した言葉の続きは色々あるけれど 一人の寂しさを埋めようとして 僕は体育館に来たんだってことを 彼女には話すことになったのだった。 ] (-34) 2024/06/10(Mon) 22:14:50 |
【人】 宮崎暁大切に食べるよ。 だって幸阪が作ってくれたんだから。 [ 食後のデザートにしようかな それともおやつにしようかな。 考えているだけで楽しくなって。 僕は満足気な表情で、彼女と別れたんだ。 ] (75) 2024/06/10(Mon) 22:44:46 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月[ 僕らの関係は終わりが決まっている。 だからこそ距離を間違えてはいけない。 間違って距離を詰めた分だけ それは刃渡りに変わって跳ね返ってくるから。 僕達は恋人同士、 でもそれ以上でもそれ以下でもない。 貰ったお菓子も いつもくれる些細な心遣いも 僕が始めた物語なんだから 間違っても勘違いしたらいけない。] (-35) 2024/06/10(Mon) 22:45:38 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月[ お互いをよく知ってから付き合うものだと 過去にはそう思っていたけれど、 付き合い始めた後に相手をよく知ることもある。 例えば、幸阪は律儀でいい子だ、とか。 だって幸阪が僕を一番に考えてるかどうかなんて 言われなきゃ分かりっこないのに。 それでも教えてくれたのは それも誠実さなんじゃないかなって思うから。 ] (-38) 2024/06/10(Mon) 23:00:18 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月[ 残念だけど照れ隠しは伝わらなくて。 でも任せて欲しいと自分の胸をトンと叩く。 僕は本気なんだ。 君の恋人っていう役に。 だから楽しみって言ってもらえて 僕のやる気は有頂天に昇ったのも 僕だけを見てくれた君になら きっと届くと僕は信じて疑わない。 ] (-40) 2024/06/10(Mon) 23:02:06 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月[ 返ってきたLINEのやり取りを見て。 幸阪が喜んでくれる姿を想像しながら デートプランを必死に考える。 「フラペチーノ僕も好きなんだよね。」とか 「幸阪はどのフレーバーが好きだった?」とか LINEを返しながら予定を立てていくのは 想像よりもずっと楽しい時間だった。 ご飯派だけどコーヒーとパンはセットがいいとか オランジェットが美味しくて好きだとか。 最近行きたいところは思いつかなかったけど 科学館や博物館が好きなんだとか。 帰ってきた質問に嬉々として答えながら。 ] (-41) 2024/06/10(Mon) 23:03:40 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月[ そうして、フラペチーノの新作が出る その日の一日前の日程を狙って。 僕は幸阪を初デートに誘ったんだ。 ]* (-43) 2024/06/10(Mon) 23:05:36 |
【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁待ち合わせするような友達はいないかな。 世界に置いていかれてるなら 世界に独りしかいない気分に 浸れる場所にいればいい。 なんてね、わけわかんないでしょ。 [ 分かってもらいたいわけじゃない。 でも、この時は気持ちが昂っていたからか 普段なら喋らないことまで口走ってしまった。 ] (-44) 2024/06/11(Tue) 0:12:59 |
【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁A組の宮崎君、ね。 そういえばかっこいい転校生が来たって ちょっとした噂になってた時があったけど 君がその噂の転校生ってことかな。 [ なら同学年だね、とつぶやいて。 話を促せば君の過去を聞くことが出来た。 ] (-45) 2024/06/11(Tue) 0:13:36 |
【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁…………そっか。 寂しいね。居場所がすぐに崩れてしまうから。 [ ありきたりな言葉しか思い浮かばない。 君の気持ちわかるよ、とは言わないけど 勝手に分かった気になって。 独りの私と重ね合わせてしまう。 ] (-46) 2024/06/11(Tue) 0:14:04 |
【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁ありがと、来てくれて。 ひとりで遊ぶの、飽きてきたとこだったし 他の人がいたんだって教えてくれて。 [ 似た者同士だったのかも、って。 君の話を聞いて思ったんだ。 私達が交わる理由なんて、それで十分。 ]** (-47) 2024/06/11(Tue) 0:14:21 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月……………………… [ きっと、そんな事ないよ、とか。 変だね、とか。 そうやって返してあげるべきなのに 僕は彼女の言葉に息を飲んだ。 その気持ちがよく分かるって。 普通なら信じてもらえないだろうけど、 僕も似たようなことを思っていたから。 ] (-48) 2024/06/11(Tue) 23:06:13 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月え、そんな噂になったの…!? かっこいいんだ、僕って…。 [ まさか他のクラスでも話題に上がるなんて。 あんな時期に転校してくるなんて珍しいだろうし 他にそんな話は聞いたことがないから。 彼女の言う転校生はきっと僕のことだ。 ] (-49) 2024/06/11(Tue) 23:07:13 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月浸れる場所にいようとしても 独りになるのに耐えられないのが、僕だよ。 [ 他に選択肢がなければ適応するしかない。 でも適応なんてできっこなくて、 これも巡り合わせなのか、 それを聞かせてもらえたから、 僕は自分の話をしようって決めたんだ。 奇しくも君と同じようなことを ]僕は君に思ってしまったというわけだ。 (-50) 2024/06/11(Tue) 23:07:52 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月何回崩れても、慣れないよこればかりは。 どうせまた転校になるから この学校にもいつまで居れるか分かんないし。 うん、どういたしまして。 僕も、君に会えてよかった。 [ 完璧に分かろうとしなくたっていい。 月並みでありきたりだろうとも その言葉に血が通っているだけで 独りの僕は救われる。 それにきっと君は僕の仲間なんだって 僕はそう感じていたから。 素直に受け止めて、信じられたんだ。 (-51) 2024/06/11(Tue) 23:08:26 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月[ 彼女に出会って、 僕が何を欲していたのか、 ようやくわかった気がする。 でもいくら欲したものが仲間だって分かっても、 いつか壊れてしまうと分かりきってしまえば 足がすくんでしまう。 それが相手を傷つけてしまう刃であることも 自分さえ巻き込んで不幸にしてしまうことも。 ] (-52) 2024/06/11(Tue) 23:09:21 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月[ 独りしかいない気分に浸れる場所へ。 それは本意では無いかもしれないし はたまた本意かもしれない。 けれどこの世界に、 望んで独りになる人なんていないと 僕はそう思っているから。 僕は彼女の言葉を、利用してしまう。 ] (-53) 2024/06/11(Tue) 23:09:46 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月[ そしてなにより。 ここで別れてしまったらもう 次はないのではないかと そんな予感がしてしまったから。 ] (-54) 2024/06/11(Tue) 23:10:36 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月 (-56) 2024/06/11(Tue) 23:11:31 |
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