人狼物語 三日月国

162 【身内】奇矯の森【R18G】


【人】 ガラクタ モノオキ

がさごそ。少女は今日も箒を持って掃除をしていた。

あ、と気づいて小石をちりとりへと拾い、そのときに悲鳴を聞いた。
その悲鳴が誰のものかはあまり聞き馴染みがなかった。ここに来て数ヶ月、こんな悲鳴というものをまだ聞いたことがないからだ。

ぱたぱたとそちらへ急ぐ。もしかしたら出番かもしれないからだ。たとえば、虫等を代わりに仕留めてあげるとか。

そうして先にいる先輩たちの後ろまでたどり着いた。慣れない匂いがする。

「ん」
鼻の代わりにバケツを押さえた。
(10) axyu 2022/07/17(Sun) 23:57:08