人狼物語 三日月国

57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み


【人】 分校教諭 添木 卓郎


   さて……。


[体育館からの物音が聞こえてから、
 既に時間が経っている。


 あの時扉を開閉した人物は、もしかすると
 とっくに体育館を後にし、別の場所を
 探索しているかも知れなかった。


 まぁそれでも一向に構わない。
 そうすれば俺は校舎に戻り、探索を続けるだけだ。


 体育館の近くは寒々とした風が吹いていた。
 こんな場所でも体育館が寒いのは変わらないん
 だな、と笑いながら、

 入り口の金属扉をガラリと開けた。
 さて、中には誰か居るだろうか? ]*
(12) Yuma_K 2021/02/04(Thu) 0:43:38