人狼物語 三日月国

162 【身内】奇矯の森【R18G】


【人】 包帯 タンジー

夕方の散歩はとっくに終えてタンジーは自室にいた。
眠るには少し早いし、何より寝付けないし。椅子に座って、鉛筆を握っていると微かに耳に届いた誰かの悲鳴。

どうしたのだろう。と、扉を開き廊下を覗くと、バタバタと響く大きな足音が聞こえてきた。
遊んで走っているのではなく、何か急いで、慌てているような。

不安に駆られて自分も廊下を走りだす。
あまり速くは走れないけれど、なるべく急いで。

「みんな。一体、なにが……」

話し声を頼りに辿り着いたのは主人の部屋で、僅かに呼吸を乱して、集まっている子たちに問い掛けようとした。
それを言い切る前に、視界に入ったのはベッドの上の──
(13) krkw 2022/07/18(Mon) 0:17:46