人狼物語 三日月国

57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み


【人】 走馬灯 ネリー

どうして…

[確かに、自分は死んだはずだと。
それだけはハッキリと分かっていた。
死んでいないとしても、体のどこかに不調を感じるはずなのに、体の痛みも違和感もない。

目の前に広がるのは、多くの本棚。
最後にいた場所も確かに図書室だったが
激しい違和感を感じた。
本棚の並びは全く違う。
机に置かれた本は埃が被っていた。

ここは、私のいた図書室じゃない?

ネリーがいた図書室は、図書委員と司書が丁寧に管理していて、埃ひとつ無い。

激しい違和感。窓の外の景色も天気も違う。
ネリーは、1つ本棚から本を取り出し
埃を払った。
書かれている文字はネリーの知っているもの。隣の本も、その隣の本も同じように埃を払いタイトルを見た。

『それが文字だとわかるが読めない文字の羅列』だった。 ]*
(24) 2021/02/02(Tue) 13:51:12