人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 蜉蝣 アベラルド

【チョコラータ:オルサキオット】

「ああ。こちらの新作にご興味が?」
「それは先週発売されたばかりの当店オリジナルフレーバーですよ。
 見た目も可愛らしいでしょう?貴女にピッタリですね」

昼下がり。
祭のお陰か客足がいつもより多いこの店で、アベラルドはカウンターに立って接客をしていた。
一つに括った白い髪が、天井に下げられた空調代わりのファンの風に揺れている。
木目調の温もりのある内装が祭の明るい雰囲気によく溶け込んでいて、流れる穏やかなピアノジャズがその午後の時間を彩っていた。

この時間は存外嫌いじゃない。仕事も性に合っていた。
軽い鼻歌でも歌いたいところだが、まあ。
そこまで不真面目でもない。
(26) 2022/08/12(Fri) 23:31:17