人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 少年 編笠

>>27 百千鳥
その祭りの最中にあって、
……今ここだけはその祭りから一番遠い。

「……
もだ。
 随分歩き回ったせいかもな」

沢山の営みが目の前にある。
友人、恋人、家族、そして他人たちの。
そのどれもが、今はどこか遠い。
相手のりんご飴が赤く屋台の光を反射して光っている。

「……でも、俺は祭りに来て、
 人間の腕が二本しかない理由が分かった。
 多分……美味そうな屋台があっても、
 どう頑張っても伸ばせる腕の数しか
 持てないようにだろうなって」

「それ以上持つと服も顔も汚れてぐちゃぐちゃになるらしい。
 ……知ってたか?」
(28) 2021/08/15(Sun) 19:38:12