人狼物語 三日月国

162 【身内】奇矯の森【R18G】


【人】 包帯 タンジー

>>30

叫び声の後。少し遅れて出たから着いたのは、きっとノルが手紙を読み上げている頃。
開けっ放しだっただろう扉を覗けば、部屋に漂う鉄の臭い、突っ伏して動かないフィラメント、集まっている他の子たち。

「……あ、」


吐息のような微かな声を漏らし、既に良くなかった顔色を更に悪くして呆然と室内をみる。

そして覚束なくなる足元に体勢を崩し、ガタン!と扉に肩を打ち付けては、皆が此方を見たり声を掛けたりする前に廊下へと飛び出した。

この自分の行動がどう思われだろうとか、手紙を確認しようだとか、話を聞こうだとか。
全て何もかも考えずに、自分の部屋へ向かって行くだろう。
(40) 2022/07/23(Sat) 20:24:20