人狼物語 三日月国

57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み


【人】 分校教諭 添木 卓郎

[ …だが、この時の俺は甘かった。
  この場所は俺の想像していたものより遙かに
  "異質"なのだから。


  ネリーが外出に付き合ってくれれば、
  俺と彼女は玄関口から外に出て、
  そこで、置かれている状況の根深さを思い知ることに
  なるだろう。


  校門に刻まれた学校名はもとより、
  そこかしこの標識・看板の類いまでも
  すべて『読めない文字』で埋め尽くされ、
  どんなに歩いても、そこから離れることはできない。
  その事実を知ることになるだろうか。


  そして、暫く街をぐるぐると回った後、
  落胆して校舎内に戻ってくることになるだろうか。]*
  
  
  
(101) 2021/02/03(Wed) 10:34:38